第一幕 目覚めるとき-10

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237 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/06(月) 09:08:35 ID:wkg/hF/E [2/5]



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ○）（○）
.　|　　U　 （__人__）　　　あ、ああ……あ。
　 |　　　　　|r┬-|
.　 |　ι　 　`ー'´}
.　 ヽ　　　　　u 　}
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く　　＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､


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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|　つい先ほど、足手まといにならないと、我が身は己で守ると言った傍からこの体たらく。
|　自分自身への失望が、やらない夫を縛っていた。
|
|　初めてナイフを向けられた時を思い出す。
|　簡単に肉体を傷つけられ、殺されるという恐怖。過度の想像力が枷となり、やらない夫をがんじがらめにする。
|
|　動け！逃がれろ！
|　当たらなければどうという事はないんだ。恐れるべきは鉛玉を叩き込まれる苦痛ではない。
|
|　自分のせいで誰かが、ニャンコ先生が傷つくことだ！
|
|　だが、恐怖に縛られた肉体は、やらない夫の意志に反してピクリとも動かない。
|　屍の警察達が、引き金に指をかける。次弾が放たれる！
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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238 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/06(月) 09:08:52 ID:wkg/hF/E [3/5]



　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　／_ノ　 ヽ､_＼
　　　　　　　　　　　 ／（ ○）}liil{（○）＼　　　やﾞらﾞなﾞいﾞおﾞッ！
　　　　　　　　　　／　　　 （__人__）　　　＼
　　　　　　　　　　|　　　　　|!!il|!|!l|　　　　　|
　　　　　　　　　　＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　　　　　　　　　,-＼　　　　　　　　ﾉ￣￣ヽ､
　　　　　　　　　 　/　／;;/　 i　 　　 iヽ　　　　 ﾍ
　　　　　　　　　　/／;;;;;;i　　|　 　 　 ﾍ;;;;;;ゝ---丿
　　　　　　　　　　/　＼/　　ｌ　　　　　ﾍ;;;;ヽ　　　＼
　　　　　　　　　/　 　i''''､-‐´｀'‐‐‐､　/ ﾞiヽ/´｀＼／ﾍ　　　　　　　　　人_ﾊ_
　　　　　　　　　/　　ﾍ　　｀‐‐'´￣（（￣￣∟巛巛￣￣￣￣'―´￣＜　 　　＞
　　　　　　　　　iｿ――ﾍ'´ﾍ　　---､＿＿　消火器（小火器に非ず　>　 　<
　　　　　　　　　ﾍ　　　ヽ'´ｌ巛ＥBソ|￣|ノ　｀――､＿＿三三三三　＜　　　＞
　　　　　　　　　　＼＿iﾍ　ﾍＥＥB凵|＿|∩∩∩∩　　　　｀――､＿＿V^Ｖ^
　　　　　　　　　　　　　｀'''─'''''''　　　　ヽ＿＿＿/
　　　　　　　　　　　　　　　|ﾍ　　 　　／　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　|　ヽ;;　　/　　　　 　|

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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|　その瞬間、警察達が白煙で覆われた。
|　乾いた銃声が響き、弾丸が明後日の方向へ飛んでいく。
|
|　一発はやらない夫の頬を掠め肉を抉ったが、そんなことはどうでも良かった。
|　問題は、涙と鼻水で顔中ぐちゃぐちゃで、大した体力もないのに走り回ったせいで息も絶え絶えな、親友。
|
|　逃げたと思った。そうあるべきと考えていた。
|　だが、こうやってピンチに戻ってこられると、込み上げて来るものがあった。
|
|　傷ついた頬が熱を持つ。だが、それ以上に胸が熱い。火傷するほど。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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239 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/06(月) 09:09:10 ID:wkg/hF/E [4/5]



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（○） （O）　　　バカヤロウ！
.　|.　　　.||　（__人__）　　逃げろって……。
　 |　 　 ﾉi　　! 　 | }
.　 |　　 し'　｀ ⌒´ﾉ
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く
　　　|　　　　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)

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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「できるものなら逃げたいお！」
|
|　どこで見つけて来たか、ヒーローは消火器を抱えていた。
|　やらない夫は笑い出したくなった。
|
|　昔からこいつは臆病者の弱虫の泣き虫で、でも変に目端の利く奴で、注意力があり、機転がきいた。
|　困った時、何か必要なものが足りない時、彼を頼ればすぐに代わりの何かを見つけて来た。
|
|「はは、はははは！」
|「何がおかしいんだお！」
|
|　意識せずに笑っていた。急に空が晴れた気分だった。雨上がりの虹を見た気分。
|　彼が現れただけでなんでもできる気がした。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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240 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/06(月) 09:09:26 ID:wkg/hF/E [5/5]


　　　　　 ／￣￣＼ 　　　やる夫！下がれ、危ないぞ！
　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　|　u 　 （ ●）（●）　 　＿＿＿_
.　　　　|　　　　 （__人__）　 ／::＼,三_ノ＼　　　　　　　　　 んな事言われても、
　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ／ﾙ（ ●）三（●）＼　 ,∩__　　　 やらない夫は危なっかしくて目も当てらんねーお。
.　 　　　|　　　　 　 　 ／::::⌒ ⌒（__人__）⌒　＼fつuu
.　 　　　ヽ　　　 　 　 |::::::::::::::::　　｀ ⌒´ 　ｕ　　| | 　 |
　　　　　 ヽ　 　 　 　 ＼::::::::::　　 　　　　 　 ,／_ | 　 |　　　ここで逃げたら、翠星石に合わせる顔がないお！
　　　　　/　￣＼　　 ／⌒ .ヽ　　　　　　 　 i　　　　丿
　　　　　|　 ヽ、　＼/ 　 /(⌒)　　　　 　　ξ）￣￣´
　　　　　　　 ＼ .　 | 　 /　／　　　　　　　　|

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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「じゃあ！」
|
|　体が軽い。何も恐くない。飛べる気がした。
|
|「オレの目になって欲しいだろ！」
|「仕方ねーお」
|
|　やる夫が後ろに居る限り、オレは無敵だっ！
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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ωの今までの行動。

☆１ラウンド目
ω　《マッパー》　失敗
☆２ラウンド目
ω　命運を消費し、役立つアイテムを探す。
ω　命運７→６
ω　運判定　成功！　消火器　ゲット

消火器（消費型アイテム）　対象：一列　相性：氷結？（炎に強そうだから）　効果：SHOCK30%発生

☆３ラウンド目
ω　消火器→後列
α　セーヴ成功！
β　セーヴ失敗！

248 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/07(火) 09:12:06 ID:Yxlo62W. [2/7]



　　　　　　　　　　　　　　　　_..　-‐─‐-　.._ ,へ
　　　　　　　　　　　　,. . : '": : : : : : : : : : : ::Y 　 ｀＞‐-=.._
　　　　　　　　　　 ／. : : : : : : : : : : : : : : : : |　　/. : : : : :.::.:::丶._
　　　　　　　 　 ／ 　: : : : : : : : : : : : : : : : ／　 {: : : : :.::::::::::::::::::::Y´￣￣ 7
　　　　　　　　/. : : : : : : : : : : : : : : : : : ／､'′　＼: :.::::::::::::::::::::::/　　　　/
　 　 　 　 　 / : : : : : : : : : : : : : : : : : :/　＜fｧ、　　`ー----‐ '´　　　／
　　　　　　　ハ: : : : : : : : : : : : : : : : :〃 `ｰ　｀ヽ　　　　　_xrz、´-_　f
　　　　　　　|　ヽ : : : : : : : : : : : : : ／{　 ｀　 (__..､`'　　 '⌒￣｀　　　 }
　　　　　　　| 　 　 ￣￣￣￣￣　　 八　　 　 ￣｀ヾ..＿_,　　二　　 ﾉ
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 　 　 　 　　　 _.x=ミ／
　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　＞､..__　　 　　 ｲ　′〈
　　　　　　　　　　＼ _　　　　　 　 　 　 　 　　 `くマｰvﾆ=彳　　　〉
　　　　　　　　　　　　　￣￣ ￣¨`=‐-　..＿＿＿_,_ｧ`ｰ'^`ｰ--‐'"


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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|　さらなる足手まといの登場に、一瞬頭を抱えかけたニャンコ先生だが、
|　やらない夫の動きのキレが急に良くなった事に気づき驚嘆した。
|
|　そして、己の見立ての正しさと、この先の事を考えて舌なめずりを一つ。
|
|　こ奴は自身に大した意味を感じておらん。
|　他者があってこそ、守るべき弱者の存在こそが、この男を強くする！
|
|　だが、それと同時にその弱者こそが、付け入る隙になる。
|　己の為でなく誰かの為ならば、こ奴は何でもするだろう。
|
|　そう、何であろうとも。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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249 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/07(火) 09:12:21 ID:Yxlo62W. [3/7]

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　i＾ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　ﾉ　.|
　　　　　　　　　　 　　　　　　＿＿___　　　/　./
　　　　　　　　　　　　　　　／ ー 　ー＼. /.　/
　　　　　　　　　　　　　 ／　（ ●）　（ ●）　/
　　　　　　　　　　　　／　　　　　（__人__） ＼
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　｀ ⌒´ 　　|
<＼＿＿＿＿＿＿＿＼　　　　 　　　　 　　/
　ヽ＿＿＿＿＿＿＿,＿＼＿＿＿＿＿_／
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　／
　　　　　　　　　　 　/　　　　　／
　　　　　　　　　　　/　 　　 ／
　　　　　rー､　　　｛　　　￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　| ヽ　＼ /　ヽー―─―/　　／
　　　　　匕iヽ,　/　　.／　　　　/.　／
　　　　　　　　ヽ､_.／ 　　　　 / ／
　　　　　　　　　　　　　　　　/　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、__つ

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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|　中身の減った消火器を投げ捨て、やる夫はやらない夫に駆け寄った。
|　足は……なんとかなったようだ。胸をなで下ろす。
|
|　やる夫に何ができる？
|　何も出来やしない。それは分かっている。分かっているが、何もしないのは嫌だった。
|
|　オプーナの事を考えると頭の芯が冷たくなる。
|　彼は最期の瞬間何を考えていたのだろうか。
|
|　死んでしまってからも手を放さなかったオプーナ。
|　怪物と成り果ててもその手を握り締める女。
|
|　やる夫は二人に焼け付くような羨望を覚え、同時に餓えに似た感情を燃やした。
|
|　やらない夫が死ねば、夢は叶う。
|
|　だが、そんな夢になんの価値がある？
|　戻ったとはいえ、やる夫は一度逃げたのだ。
|
|　それは許されない罪だ。そう、誰が許そうとも、やる夫自身が許さないだろう。
|　生涯、自分自身を。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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250 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/07(火) 09:12:40 ID:Yxlo62W. [4/7]


　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　　　 _ノ　＼
　　　　|　　 　（ ●）（●）　　　　 ニャンコ先生！
　　　 ｜　　　　 （__人__）　　　　 傷が平気なら雷を頼む！
　　 　 |　　　　 　|r┬| .}
　 　　 | 　 　　　 |　| | }
　　 ,..-'ヽ　　 　　｀ﾆﾆ }
　 ./::"::::`ヽ､.,＿＿ __ノ ﾞ
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　 、　　　 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　 ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　 ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r　 、　　 　 ＿____ 　 　 ／　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 ＞〃´ : : :.:.:.:.:ヽY´　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 / : : : : :.:.:ノ （.:.}　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 　 {: : : : : :.:.:.:⌒／　　　〈
　　はっ貴様に心配されるとは世も末じゃな！ 　 /　、　　｀ ‐----‐' ´　　 _, 　 ヽ
　　問題ない、かすり傷じゃ！ 　 　 　 　 　 　 　 /　｀　/＼ 　 l | | | l　／ }　ﾆ　　 '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′｀ 　ヽ.__＞　　　 ＜__ノ　　 　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　　`ﾆ　 　 ,____X____,　　ﾆ´ｧﾃ､　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　 　 　 　 　 |　　　|　　　 / O V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　 　 |　　　|　 　 /　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼__　　　 ヽ.__.ノ　　 /　　　 ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ｀`ヾミ＝ｧ=ｬ＝彡' 　 　 〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 ゝ.lノ　　　　　　　 ヽ


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|「あー。やらない夫？」
|「なんだやる夫？」
|「……それ、なんだお？」
|
|　さっきから気になっていた。いや、気にならない方がおかしいだろう。
|　やらない夫は空飛ぶデブネコを一瞥し、不思議そうに首を傾げた。
|
|「ニャンコ先生だろ」
|
|　どこからツッコミを入れればいいのやら。
|
|「そういう問題じゃねーお！　動く死体も意味不明だけど、そいつも普通じゃねーお！」
|「……やる夫。ニャンコ先生はオレを助けてくれた。それじゃダメか？」
|
|　やる夫は言葉に詰まった。いや、ダメだろう。
|　だが今は味方ならば、棚上げしておくべきかもしれない。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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251 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/07(火) 09:13:01 ID:Yxlo62W. [5/7]



　　　　　　　　　　　　　　　 ――　､
　　　　 　 　 　 　 ／ 〉 ´　　　　　　＼
　 　 　 　 　 　 ／ ／'　 __ ノ 　 ゝ.__　ヽ
　　　　　　 　 /　/／〉　 ( ー)　(ー )　 ｌ
　　　 　 　 　 ｌ　 ´ イｌ　　 (___人___)　　ｌ　　　やる夫。
.　　　　　　　 ｌ　 　 ｉYｌ　 　 ｀ ⌒ ´　　 ｌ
.　　　　　　　/　　 ﾊ !.!　　　　　　　 　 !
.　　　 　 　 /　　/　 ' ヽ 　 　 　 　 　 /
　　　　　　 ｌ　　　／/ ､ゝ　　　　　　 ／ ヽ_
　　　 　 ´｀ ー‐ '｀./　　｀ー､　　,－´　　/ 　 ＼
.　　　　 ｉ　　　 　 ｉｉ　　 / ｀:.ｉ 　 ｉ´ヽ.　 /　　 　 ｀　 ､
. 　 　 , 'ｌ　　　　　ｌ.!　 /　　 ｌ 　 !　ﾊ　/　　　　　　　 ＼
　 　 / ,:|　　　　　| ヽ/　　　!＿'　　 V　　 　 　 ,　 ,　 　 ヽ
.　　/ / ｌ　　　　　|　　　　 /:.:.:.:ヽ　　　　　　　/　/　 ／　 ｉ
.　　!/　 !　　　 　 ｌ＼.　　 ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ　　　　　 ／　/　 /　　　ｌ
　　/　　　　　　　 !　 ヽ.　 !:.:.:.:.:. !　 　 　 ´　　 !　 /　　 　 !

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|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|「なんだお」
|
|　嫌な予感がした。次に何を言われるか大体分かっていた。
|
|「オレの命の恩人なんだ」
|
|　やる夫は嘆息した。
|　そんな事だろうと思った。そして、それで自分が諦めるのも分かっていた。
|
|「ふむ、悪いが話はそこまでじゃな……ずいぶんと集まって来おったの」
|
|　気づけば、公園中の死体どもが集まっていた。十重二十重にやる夫達を囲む死体の群れ。
|
|「ニャンコ先生」
|「ちなみに雷ならあと数発で打ち止めじゃ。サマナーが弱すぎて力が出ん」
|「えー」
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_　/ ∧＼　〈〈　/ / 　〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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271 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/08(水) 09:21:17 ID:YXsU0w9M [2/12]

　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　ー　　‐＼
　　　|　　 （ ●） （ ●）＿＿＿
　　　|　　　　 （__人__）´ ー 　ー＼
　　　|　　　 　 ｀i 　i´ﾉ（ ●）　（ ●）
　　　|　　　.　　 `⌒ }　　　（__人__） ヽ
　　　ヽ　　　　　　　.}　　　　｀i 　i´　　|
　　　　ヽ　　　　　ノ、＿　 　 `⌒＿／
　　　　/⌒￣￣￣￣￣￣￣　⌒ ｀i
　　　 /　 　　r―――――――‐‐'
　 　　l 　　　　　（￣ﾚﾜ　　　／　　|
　 　　|　 　　　　　＼　＼／　／ 　|
　 　　|　　　　　　　|　＼＿／ 　　｜

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|三三三三三三三三三三三/ /＿. / /￣　/ ,ィ | 　7 /ﾝ ）　/ /＿. / /￣　7 /ﾝ ）.　//　〉 〉　 // // / /三三三三三三三三三
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|　気づけば、絶体絶命である。
|　消火器の粉にまみれていた警察の屍も、ようやく本来の動きを取り戻していた。
|
|「やる夫……」
|「逃げないお。やる夫は、もう」
|
|　何か言われる前に、やる夫は言い切った。
|　逃げろと言われたら、逃げ出したくなる。やる夫は弱い。だから、先手を打って自分で逃げ場を無くした。
|
|「麗しき友情じゃな」
|
|　鼻を鳴らすニャンコ先生。やらない夫は皮肉に気付かず頷いた。
|
|「ああ。親友なんでな」
|
|　襲い来る屍ども、やる夫は死を覚悟した。
|　だが、一人逃げるよりも、やらない夫を見捨てるよりかはマシだった。
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|三三三三三三三三三三三＿7 /〈 〈＿_ ./ /７｜./ ∧＼ ./ /＿_〈 〈＿_　/ ∧＼　〈〈　/ / 　〈〈.∧∨,/三三三三三三三三三
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272 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/08(水) 09:21:38 ID:YXsU0w9M [3/12]

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　おばあちゃんが言っていた 　 　 　 　 　 　 　 　 |:|
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|　不意に若い、良く通る声が響いた。
|　死体どもが動きを止める。発生源を探しているのだ。
|
|「大切な人を笑顔にするのは、案外難しい。
|　しかし、難しいからと言って行動しなければ、誰の笑顔も守れない。
|　なら、どうせならば世界中の人を笑顔にするべきだ」
|
|　いた。ゆっくりと、悠然と、屍どもに向かって歩を進める人影。
|　雨が止む。まるで、天がその存在にひれ伏すかのように。
|
|「……それが、天の道！」
|
|　高く天を指す右手。無造作に掲げられた拳は、神々しくも気高かった。
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273 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/08(水) 09:21:57 ID:YXsU0w9M [4/12]
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|「誰だッ！？」
|「通りすがりの、仮面ライダーだ」
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|　やらない夫の問い掛けに、そいつはぶっきらぼうかつクールに応えた。
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|「さあ……その命、神に返しなさい！」
|
|　突撃。青く輝く拳。そしてそれを追い越すように炎が渦を巻く。
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274 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/08(水) 09:22:11 ID:YXsU0w9M [5/12]



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|:∧:.:.:.ヽ.　　 　 ‘　_ﾉ　 　 　 　 //:.:.:.:.:/:/　　オン ベイシラマンダヤ ソワカ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ　ヽ:.:.ﾄ､{＞..　　 ｰ　　　　 . イ:/:.:.:.:.;.':, ′
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|　ガソリンが燃え上がるような、爆発的な激しさの炎。
|
|　だが、驚くべき事に炎は正確に死体どもだけを舐め、やる夫達は多少の熱を感じたものの、髪の先すら焦げなかった。
|　炎の効果は劇的だった。ほとんどの死体は影だけ残し崩壊し、灰となって風に散った。
|
|　位置関係からか、炎の直撃から逃れ崩壊を免れた死体。
|　そこに『仮面ライダー』が肉迫。
|
|「大・切・断ッ！！」
|
|　横薙ぎの手刀が死体の胸部を直撃。あまりの衝撃に背中から内容物が飛散する。
|　切断というより、雷撃機による殴打のごとき圧倒的破壊。
|
|　呆然とするしかないやる夫とやらない夫。
|　もはや周囲に動く死体は見えない。
|
|　一瞬で、全てが終わっていた。
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275 名前：ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ＜死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日：2010/09/08(水) 09:22:49 ID:YXsU0w9M [6/12]
☆　戦闘継続　第４ラウンド
☆　味方増援の登場！
☆　敵増援の登場！

　ＰＣ後列　ω　且
　ＰＣ前列　∩　猫　蟻
　敵隊列　 　屍鬼Ａ　Ｂ　Ｄ　Ｅ　Ｆ　Ｇ　Ｈ
　敵隊列　 　警察α　β(SHOCK)

☆　行動順
　且(22)→Ａ(21)→∩＋猫(21)→α(15)→β(12)→Ｂ(10)→
　→蟻(9)→Ｄ(7)→Ｅ(6)→Ｆ(5)→Ｇ(5)→ω(4) →Ｈ(4)


且　マハラギの石→敵全体　　ダイス目7
Ａ　回避失敗！　WEAK!　HP33→0！　
Ｂ　回避失敗！　WEAK!　HP48→0！　
Ｄ　回避失敗！　WEAK!　HP48→0！　
Ｅ　回避失敗！　WEAK!　HP48→0！
Ｆ　回避失敗！　WEAK!　HP48→0！
Ｇ　回避失敗！　WEAK!　HP48→0！
Ｈ　回避失敗！　WEAK!　HP48→0！
α　回避失敗！　WEAK!　HP58→0！
β　回避不能！　WEAK!　HP79→21!

ＡＢＤＥＦＧＨ　DAED！　屍鬼ゾンビＡＢＤＥＦＧＨを倒した！
α　DAED！　屍鬼ゾンビコップαを倒した！

∩　武器攻撃→β　成功！
β　回避不能！　HP21→2
猫　素手攻撃→β　失敗

β　回復判定→失敗！

蟻　属性攻撃→β　成功！
β　回避不能！　HP2→0！

β　DAED！　屍鬼ゾンビコップβを倒した！

☆　戦闘終了！　経験値・マッカ：120ゲット（一人30）　

ω　《宝探し》発動！
ω　屍鬼 ゾンビ→成功！　傷薬ゲット！
ω　屍鬼 ゾンビコップ→成功！　通常弾（50発）ゲット！

.}}}

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