奴隷天国


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

エレファントカシマシ 1993 




  めに言う。このアルバムは現在廃盤で正規のルートでは手に入らない。(※編注:2008年時点)しかし、だからこそ新地下に寄稿するに当たってこの作品レビューしたいと思った。新地下は、世にはびこる商業主義とは無関係に、あくまで作品の素晴らしさを語れる、そんな場所だと思ったからだ。

『奴隷天国』は、エレカシの6枚目のアルバム。エレカシファンが「初期」と呼ぶ時期の終盤に発表された作品。エレカシ史上最もパンクな1曲目『奴隷天国』が衝撃的だが、それ以外は5枚目までに見られたような、宮本浩次の文学的な世界が繰り広げられる内省的な楽曲が続く。後年、宮本は初期の自分達の音楽を「ツェッペリンの音で太宰治の歌詞で」と表現したが、その表現がもっとも当てはまるのがこの『奴隷天国』というアルバムだと思う。

 初期エレカシの音楽は、最近になってyoutube等で流れることで、多くの人の耳に届き再評価されているが、発売当時は一般大衆には見向きもされずセールスには結びつかなかった。この作品にはそんな状況下にあった宮本の怒りや悲しみ・鬱屈とした想い、すべてぶち込まれているから正直重い。でもそんな重さこそが、ある意味青春の一側面である。己の人生に真剣に向き合う人間なら、必ず共感するものがあるはずだ。時代は変われど太宰は読み続けられる。『奴隷天国』はそれと同じように、聴き続けられるべき作品だと思う。

 たしかにこのアルバムが発売された93年に共感されなかったかもしれない。だが時代は変わった。Syrup16gが武道館を埋める今の時代なら、もっと共感を得られるのではないか。今の時代に改めて問いたい作品。再発売を切に願う。中古でも何でもいいから手に入れて聴いてほしい。(miyu)


奴隷天国
エレファントカシマシ
オフィシャルサイト:http://www.elephantkashimashi.com/

1993/Epic Sony Records(廃盤)
2009/ソニー・ミュージックダイレクト
奴隷天国
太陽の季節
絶交の歌
おまえはどこだ
日曜日(調子はどうだ)
浮世の夢
果てしなき日々
いつものとおり

寒き夜


(2009,3,6)




ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。