龍騎の仮面ライダー

「ファイナルベント」

平成仮面ライダー第3作目『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダーたち。

該当するのは正当なものに限定すると龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、ライア、ガイ、王蛇、タイガ、インペラー、ベルデ、ファム、リュウガ、オーディンの13体。
更に、後述の疑似ライダーのオルタナティブとオルタナティブ・ゼロの2体や、『ディケイド』では新たにアビスが追加された。

作中では単に「ライダー」と呼称される。

時間制限があるものの、鏡の中から繋がる異世界「ミラーワールド」に侵入する能力を持つ。

彼らは士郎によって選ばれた民間人で、彼から渡された「カードデッキ」を介し、「ミラーワールド」のモンスターと「契約」することで戦えるようになる(契約なしでも変身できるが、その場合はブランク体という著しく弱い姿となる)。

共通して西洋の騎士を思わせる鉄仮面に、契約したモンスターをそのままスーツにアレンジしたようなデザイン意匠を持つ。
ベルトと同化したカードデッキの中から「アドベントカード」を取りだし、専用のバイザーに読み込ませることで様々な力を発動する。

基本的には契約したモンスターの部位を模した剣や盾を装備する武装具現型だが、
中には「姿や武器を真似る」、「相手の発動した能力を強制的にキャンセルさせる」などといった事象展開型の特殊カードもあり、ライダーによって所有するカードや戦法も異なる。
武装系のカードは喩え他人のバイザーを使って召喚しても、自動的に本人にのみ装着できるようになっているらしい。

ほとんどのライダーは一人につき契約モンスター一体だが、複数の契約のカードを持つ王蛇、元々集団行動を持つモンスターや同類のモンスターを使役するインペラーやアビスなどの例外もある。

ライダーたちは上記のように「モンスターの加護で戦える力を授かる」と同時に、「定期的にモンスターに餌を与えなければならない」という宿命を背負っている。
「餌」は他のモンスターを死滅させると発生するエネルギー体で賄えるが、非道な者は人間を食べさせて代用することもある。

「カードデッキ」は力の源であると同時に「契約」を繋ぎ止める命綱で、このデッキ、もしくは契約カードが破壊されると「契約破棄」と見なされ、獰猛なモンスターに捕食されてしまう。また上記の「餌」も長期間放棄していると空腹になったモンスターに襲われる危険が伴う。

なお、ライダーは生存したまま先に契約モンスターのみが倒されると、「契約」が失効され、先述のブランク体に弱体化。逆にライダーのみが死亡すると、デッキも破壊された場合はモンスターが野生に戻り、もしもデッキが健在の場合は次の人間にその所有権が受け継がれるらしい(例として龍騎、ナイト、ゾルダ)。

更に、本作の仮面ライダーは「最後の一人になるまで戦う」という宿命が背負わされている。
これは士郎によって誘発されていたもので、ライダーたちはそれぞれの思惑でその力を求めたり、或いは力を求めずに人を守ろうとしたり、或いは「望み」もなく単に戦いを楽しんでいたりと、思想のぶつかり合いからより戦闘を勃発させていた。

士郎がその戦いを促していた真の目的は、「妹の優衣を蘇生すること」。
原理は不明だが13人存在するライダーが最後の一人になると「新しい命」が与えられる仕組みになっており、これを最後に残ったライダーから自分の傀儡のオーディンが横取りすることで彼女の復活へと繋げようとしていた。

そのうえ、幾度となくその計画が失敗し、その都度オーディンの「タイムベント」で時間をループさせていた(劇場版やテレビスペシャルのエピソードはそのループの1つと考えられる)。

終盤では最後に残ったオーディンとの決戦の末、ナイトが「新しい命」を勝ち取るが、そのまま息を引きとったかのように描かれている。
その後、士郎は再びループを発生させるが、消滅した優衣の説得で永く続けていた野望を諦め、今までライダーに変身していた者たちに干渉しない「ライダーが存在しない世界」に作り直した。

オルタナティブ、オルタナティブ・ゼロは士郎が研究室に残していた本来の仮面ライダーの開発データを参考に秀行が作り上げた疑似ライダーであり、「カードがスラッシュ式」、「音声が女性」など相違点がある。
また、結局どちらもタイガによって死亡したが、正規のライダーではないので上記の「最後の一人になるまでのバトルロワイヤル」にはカウントされないと思われる。

『ディケイド』ではこのようなシリアスな設定はやや軟化され、「龍騎の世界」では司法組織に監視と管轄された裁判制度に導入。
ミラーワールドでの戦いで爆散しても死ぬことはなく(描写は無いが、何らかの方法で脱落した変身者は現実に強制的に戻されるものだと思われる)、最後の独りになったライダーの発言で裁判の判決が下される(アビスの台詞によると不死の措置があるのはあくまでミラーワールド内のみで、現実で戦闘を行えば死亡は間逃れない)。
以後は現実世界で戦うことも可能となった。