絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 7スレ目 > 02


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~その頃 第7学区 インテリアショップ~


番外個体 「あ、このテーブルいいかも」ペチペチ

結標 「なに、そんな小さいのでいいの?」

番外個体 「個室に置くやつだから。雑誌とコーヒーカップが乗れば十分だよ」

滝壺 「最後にまとめて買おう。荷物増やしちゃうとむすじめが大変だから」

番外個体 「そだね。まずは目的のものを見て周ろっか」

結標 (やっぱりそれで呼び出されたのね……この二人じゃなかったら埋めてるところよ)

滝壺 「それじゃ、寝具コーナーに行ってみようよ」

番外個体 「寝具は……4階だね」

結標 「気に入るのがあるといいんだけど」

 :
 :
 :

番外個体 「ひゃー、ふかふかだ。これが学園都市クオリティか」ボフンボフン

結標 「ほら、やめなさいよ。展示品とはいえ、売り物よ」

滝壺 「」グースカピー

結標 「滝壺さんも! 寝ないで!」

番外個体 「淡希、これなんてどうよ」

結標 「……いや、大きすぎじゃない? 何サイズよ、これ」

番外個体 「クイーンサイズって書いてあるね。ダブルと違うの?」

滝壺 「クイーンは、ダブルよりもっと大きい」

番外個体 「あ、起きた」

結標 「ホテルのスイートにあるのってこういうヤツなんでしょうね」

滝壺 「普通の家に置くには大きすぎると思うよ」

番外個体 「それもそっか」

結標 「いいから貴女は自分のを見てきなさい」シッシッ

番外個体 「つれないの。じゃ、後でね」

滝壺 「私これにする」

結標 「これ? シンプルでいいけど……ダブルよね」

滝壺 「大前提」フンス

結標 「はいはい、ごちそうさまね」

滝壺 「むすじめだって、ダブルにするつもりのくせに」

結標 「……いいじゃない、別に」プイ

滝壺 「ごちそうさま」

結標 「うー……」

番外個体 「照れちゃってかわいいなー、こいつー」ツンツン

結標 「ひゃっ!? な、なに!? もう買ってきたの!?」

番外個体 「うん」

滝壺 「どんなのにしたの?」

番外個体 「バチコーンって真ん中から折れ曲がるヤツ」

結標 「え、なんでまたそんなのに」

番外個体 「部屋の掃除がしやすそうだったからさ」

滝壺 「そうだね、どかしやすいから掃除もしやすそう」

結標 「実用性重視なのね……」

番外個体 「で? 淡希はどのダブルベッドにするの?」

結標 「もういいわよ、認めるわよ。ダブルが大前提なんだからね!」

番外個体 「仲のよろしいことで」ニヤニヤ

滝壺 「じゃ、あと決まってないのはむすじめだけだから。一緒に見てあげる」

結標 (なによこの公開処刑……)

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 :
 :

滝壺 「配送無料でよかったね」

番外個体 「淡希、ゴメンね。せっかく来てもらったのに」

結標 「謝らないでよ。なんかムカツクから」

番外個体 「そういえば、浜面さんって今なにやってんの?」

滝壺 「新しい部屋にいるよ。荷物を受け取る係」

結標 「あぁ、それで今日来れなかったのね」

滝壺 「うなばらは?」

結標 「妹さんのところ。退院するにも色々準備があるんだって」

番外個体 「慌しいねぇ、色々と」

結標 「でも、ま、そろそろ準備も落ち着くでしょ」



~その頃 第7学区 とあるマンション~


浜面 「ごはんですよ、っと」ガサガサ

浜面 「お、そうだ。せっかくだから電子レンジの動作テストでもしてみっか」


 【電子レンジ】<バタン


浜面 「……あれ?」カチカチ

浜面 「そうだ、まだ電気開通してないんだったな……」

浜面 「しかたねぇ、冷たいまま食うか」

浜面 「」モフモフ

浜面 「冷たいままのコンビニ弁当もたまには悪くねえな」

浜面 「」モフモフ

浜面 「……麻婆豆腐弁当は失敗だったな」



~3月30日 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「……モノが超ないですね」

滝壺 「色々整理しちゃったしね」

白井 「泣いても笑っても、明日で最後ですの」

婚后 「あの、わたくしから提案なのですが」ノ

絹旗 「はい、婚后さん」

婚后 「最後に大掃除などいかがでしょう」

番外個体 「? もう出てくのに?」

海原 「いえ、だからこそでしょう」

結標 「どういうこと?」

婚后 「立つ鳥あとを濁さずと申しましょうか、感謝の気持ちを込めて綺麗にしてから発つのもよろしいのではなくて?」

白井 「一理ございますの」

浜面 「お嬢の言うとおりだな。どうせみんなヒマなんだし、掃除しようぜ」

絹旗 「……ですが」

婚后 「何か心配事が?」

絹旗 「……またアイツが出てきたら、私じゃ対処できないです」

番外個体 「アイツって?」

白井 「人類の敵ですの」

結標 「黒い悪魔よ」

滝壺 「恐怖の具現化だね」

婚后 「?」

番外個体 「??」

浜面 「あれだ、あれ。ごk」

絹旗 「超ちっそニードローーップ!!」グシャァ

浜面 「ホゲッ」

海原 「まあ、口に出すのも憚られるぐらい苦手ということですよ」

番外個体 「ふーん……かといって、何もしないのも」

絹旗 「超分かってます! ただ……ヤツとエンカウントしたときには超助けてください」

海原 (念のため、金星の位置を確認しておきますか)



~同日 きぬはた荘 2階廊下~


白井 「(ツー)まー、こんなにホコリを溜めて!」

婚后 「だからこうやって掃除しているのでしょう。白井さんは窓拭きをお願い致しますわね」

白井 「婚后さんは?」

婚后 「わたくしは床を拭きますので」

白井 「……なんだか、妙にその格好似合いますわね」

婚后 「?」←三角巾+モップ

 :
 :
 :

白井 「思えば、不思議なものですの」ゴシゴシ

婚后 「と申されますと?」

白井 「ある日、寮を壊されたかと思えば、路頭に迷って」

婚后 「そういえば、ここにご厄介になったのも偶然のようなものでしたわね。懐かしいですわ」

白井 「加えて、同居人の方々と離れるのが辛いと感じるまで仲良くなるなんて、想像もできませんでしたの」

婚后 「出会いも別れも繰り返す物、それはいつだって偶然ですわ」

白井 「ならばわたくしはこの偶然に感謝したいものです」

婚后 「こう言ってはなんですが、寮を壊した殿方にも感謝しても良いかもしれませんわね」クスクス

白井 「まぁ、そこまでは……ちょっとだけ思ってますが」

婚后 「犯罪を助長しかねない発言……風紀委員失格ですわ」キリッ

白井 「い、今のは誘導尋問ですのぉぉ!!」

婚后 「しっかりなさってくださいな、支部長候補殿?」

白井 「ぐぬぬ……」

婚后 「ささ、掃除を済ませてしまいましょう。夕飯に間に合わせませんと」

白井 「分かっておりますの」

婚后 「広いのですから、手早くtきゃっ」ツルッ

白井 「あ」


  ドテッ


婚后 「いたたた……わたくしとしたことが……」

白井 「しっかりなさってくださいまし、次期当主殿?」クスクス



~きぬはた荘 バスルーム~


番外個体 「考えてみたら天井近くの壁は掃除したことなかったね」ガッシュガッシュ

結標 「こういうとき、水圧洗浄機とかあれば楽なのにね」ジャバババ

番外個体 「水流操作能力でもいいや。知り合いにいないの?」

結標 「残念ながらね」

番外個体 「結局ホースで水かけながらデッキブラシでこするしかないワケか」ガッシュガッシュ

結標 「思えばこの家、何やるにしてもどこかアナログだったわね」

番外個体 「にしてもなぁ。おフロ掃除となると私たちの能力なんの役にも立たないね」

結標 「相性ってのは何にでも存在するものよ」

番外個体 「相性かぁ……私たちの相性ってよかったのかな」

結標 「なんだかんだで一年生活してきたんだし、悪くはないんじゃない?」

番外個体 「そんなもんなのかねぇ」

結標 「貴女だって、こっちに来る前は誰かと生活してたことあるでしょ? 似たようなものよ」

番外個体 「……いや、こういう風に大人数で生活するのって初めてだったんだよね」

結標 「え? そうだったの?」

番外個体 「言う必要もないし、聞かれなかったら言わなかったけどさ」ガシュガシュ

結標 「……で、どうだったの? この一年」

番外個体 「戸惑うことも多かったけど、すっごい楽しかったよ」

結標 「ならよかったじゃない」

番外個体 「淡希とも知り合えたしね」

結標 「……ねえ」

番外個体 「んー?」ガシュガシュ

結標 「今までと違って離れて生活することになるけど、それでも親友でいてくれる?」

番外個体 「……やだなー、言われなきゃ分かんないの?」ニヤニヤ

結標 「そうね。愚問だったわ」クスクス

番外個体 「よしよし、友情の証にこいつで背中を流してあげよう」スチャ

結標 「やめてよ」

番外個体 「さあ、脱げ脱げ」ツンツン

結標 「やめてって言ってるでしょ」バシャァァァ

番外個体 「うひゃっ、冷たっ!!」



~きぬはた荘 リビング~


海原 「まず、このソファをどかしましょうか」

浜面 「そうだな。ソファの下ってのも全然掃除してねえし」

海原 「ではそちら側をお願いしますね」

浜面 「おし。海原、そっちはいいかー」

海原 「はい、いつでも大丈夫ですよ」

浜面 「じゃ、せーのでいくぞ。せーのっ」

海原 「よっ」

浜面 「そのままそのまま、壁際まで」

海原 「いいですか? 離しますよ」

浜面 「ちょっとだけ待て(ドズン)アッーーー!!」

海原 「? 浜面さん?」

浜面 「ソファの脚が俺の足に乗ってるんだよぉぉ!!」

海原 「あららら」

浜面 「おー、いてて……」

海原 「大丈夫ですか」

浜面 「クソッ、この女所帯でお前だけは味方だと思ってたのに……」

海原 「僕はいつだって浜面さんの味方ですよ」ニコニコ

浜面 「ホントだな? 信じるからな?」

海原 「やだなぁ、これまでも励まし合ってきたじゃないですか」ニコニコ

浜面 「そうだよな! 心の友よ!」

海原 「さてさて、そうと決まれば早く掃除を済ませましょう」

浜面 「そうだな! よーし、張り切って……なんだこりゃ?」

海原 「?」

浜面 「ソファーがあったところに、いろいろと……」

海原 「キーホルダーに、リボンに……これは女性用下着ですか」

浜面 「……たしかよ、このソファーの下ってユリコがよく潜り込んでたよな」

海原 「ユリコさんコレクションという訳ですか。ソファもどかして正解でしたね」

浜面 「持ち主に返さねえとな」



~第7学区 某所~


絹旗 「で、私たちは掃除を超免除されたワケですが」

滝壺 「家主だからいいって言われちゃったね」

絹旗 「間借りしてる人間の仕事だとも。というか、家主だなんて言われるまで意識してませんでした」

滝壺 「私も」

絹旗 「ただ家でボーッとしてても超邪魔ですし。外に出てきたはいいですが、何しましょうか?」

滝壺 「」ウーン

絹旗 「とりあえず映画でも」

滝壺 「きぬはた印の映画はちょっと……」

絹旗 「ちょっ、いくら滝壺さんでも超ヒドイです!」

滝壺 「なにかすることないかな」

絹旗 「夕飯の買い物でもします?」

滝壺 「あっ」

絹旗 「?」

滝壺 「色々整理しちゃったから、家に食べるものがほとんどない」

絹旗 「なんですと」

滝壺 「」ピコーン

絹旗 「滝壺さん?」

滝壺 「考えてみたら、今日の夜ご飯はあの家で食べる最後の夜ご飯だよね」

絹旗 「言われてみれば……」

滝壺 「だからさ」

絹旗 「だから?」

滝壺 「色々揃えて豪華にしようよ」

絹旗 「いいですね。超パーッとやりましょうか」

滝壺 「何がいいかな」

絹旗 「とりあえずスーパーに行って、超手当たり次第に買ってみてはどうでしょう」

滝壺 「そうだね、まずスーパーから行こうか」

絹旗 「そうと決まれば、早速向かいましょう」



~第7学区 とあるスーパー~


滝壺 「」ポイポイポイポイ

絹旗 「これは焼肉用の肉ですか」

滝壺 「うん、考えてみたら焼肉って随分食べてないなって思って」

絹旗 「あー、いつでしたっけね。温泉施設に行って以来ですか」

滝壺 「多分それぐらい」

絹旗 「あとは何にしましょうかね」

滝壺 「なるべく完成品にしたほうがいいかな。作ろうとするとキッチン汚しちゃうし」

絹旗 「ではお惣菜コーナーにでも」

 :
 :
 :

絹旗 「お、ポテトです。超ポテトがおいしそうです」

滝壺 「ポテトだったらこっちの皮付きのがいいな」

絹旗 「滝壺さんはそっち派でしたね」

滝壺 「マックのポテトよりケンタッキーのポテトのほうが好き」

絹旗 「私は超マック派です。とりあえず、どっちも買っちゃいましょう」ドサドサ

滝壺 「あと何か甘いのがあるといいかな」

絹旗 「焼肉やらなんやらの後だと、冷たくて甘いモノが欲しくなりますよね」

滝壺 「アイスかな?」

絹旗 「あっ、アイスならアレ超食べたいです。あのー……」

滝壺 「?」

絹旗 「ベヨネッタ?」

滝壺 「ビエネッタ?」

絹旗 「あー、それです!」

滝壺 「あれなら大きいから丁度いいかもね」

絹旗 「前に一人で一箱食べちゃいましたよ」

滝壺 「食べ過ぎ」

絹旗 「甘いモノは超別腹です」フンス



~30分後~


滝壺 「こんなもんかな」

絹旗 「明日に持ち越せませんしね。これぐらいにしておきましょうか」

滝壺 「じゃ、お会計に」

店員 (うっわ、なんだこの量……ベテランレジ戦士、腕の見せ所だぜ……)グッ


 ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッ


絹旗 「これだけあると、精算も超終わりませんね」

滝壺 「仕方ないよ」

店員 (なぁめぇるぅなぁぁぁぁぁぁ!!)ピッピッピッピッピッピッ

店員 「はい! 全部で65536円になります!」

滝壺 「」つ【GOLD】

店員 「はい、カードですね」

絹旗 「あ、袋にも入れてくれると超嬉しいんですが」

店員 「」



~同日夕方 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「ただいま戻りましたー」

滝壺 「ただいま」

ユリコ 「(・ω・ )三三三三」ポテテテ

結標 「あら、お帰り」

番外個体 「どうしたの、その大荷物は」

絹旗 「全部今日のディナーです」フンス

白井 「え? これ全部がですの?」

婚后 「今日中に食べきらないといけないのですよ?」

滝壺 「これだけ人数がいれば大丈夫」

浜面 「いざとなれば、俺が片付けてやるぜ!」

海原 「さすが育ち盛りは違いますね」

浜面 「いや、育ち盛りって歳は終わってんけどな」

絹旗 「というワケで、超早速夕食の準備に取り掛かりましょう!」

 :
 :
 :

浜面 「我が家のホットプレートもこれが最後の出番か」

海原 「なんだか感慨深いですね」

浜面 「思い出すな。俺と海原しかいないときはこいつで焼きそばやら
    お好み焼き作ってメシ済ませてたよな」

絹旗 「え、なんですかそれ。私も超食べたかったです」

浜面 「残念だったな。ぐうたらな男の料理ってヤツだ」エヘン

婚后 「あの、お肉やらはお皿等に移さなくてよろしいのですか?」

白井 「洗い物が増えてしまいますし……今日に関しては、後片付けは極力減らしたほうがよろしいですの」

番外個体 「そだね。このままでも大丈夫でしょ」

結標 「あれ? 菜箸はないの?」

滝壺 「あ、しまっちゃったかも」

絹旗 「いいですよ、割り箸で」

浜面 「さあ、じゃんじゃん食おうぜ。ハラ減っちまったよ」

結標 「あっ、このバカ!」ペシッ

番外個体 「いたっ」

結標 「なんでタレから先に焼いてるのよ! 順番ってものがあるでしょ!」

番外個体 「いっ、いーじゃん別に! これぐらい好きに食べさせてよ!」


<ワーワー
<ギャース


浜面 「……なんつうか、この二人のじゃれあいもこれで見納めなのか」モフモフ

絹旗 「ケンカではないんですよね」

滝壺 「多分、この二人が本気でケンカしたらお互いに口きかなくなる」

浜面 「そういや前にもそんなことあったな。後にも先にもあの1回だけか」

番外個体 「もー、いっつも細かいんだから!」

結標 「貴女がアバウトすぎなのよ!」

番外個体 「淡希はアレか!」

結標 「どれよ!」

海原 「はいはい、結標さん。それぐらいにしておきましょう」ナデナデ

白井 「大きいお姉様も。ここは大人の対応を見せて淑女アピールですの」

浜面 「お嬢、この辺もう食べれるぞ?」

婚后 「お気持ちだけ……わたくし、臓物は苦手でして」

浜面 「なんだよ、ウマイのに」グニグニ

絹旗 「私も内蔵は超苦手ですね。どこかの浜面と違って繊細ですので」

浜面 「俺だって繊細だぜ!?」

滝壺 「食べたいのを食べてればいいの。たくさんあるから」

絹旗 「滝壺さーん、ハラミ焼いていいですか? これおいしいんですよ」

白井 「そちらだって臓物みたいなものでしょうに」

絹旗 「えっ」

浜面 「えっ」

滝壺 「えっ」

白井 「えっ?」

絹旗 「そ、そうなんですか!?」

白井 「え、ええ、まあ」

婚后 (今のうちに豚カルビを鉄板に)ポイポイ



~1時間半後~


番外個体 「」ケプッ

結標 「こら、はしたない」

番外個体 「こりゃ失礼」

白井 「まだまだ食材は残ってますの……」

婚后 「お肉以外にも色々ございますわね。お惣菜に、アイスに……」ガサガサ

絹旗 「」クピクピクピ

滝壺 「きぬはた、何飲んでるの?」

絹旗 「さあ? ノドが乾いたので、てき、とうに……」プシュー

白井 「これは、ワイン……」

婚后 「調理用にと買っておいたものですわね」

絹旗 「」

浜面 「おい、大丈夫か? お前飲み慣れてないだろ?」

絹旗 「ヒー(゚∀゚)ハー」

滝壺 「」

結標 「どうするのよこれ……」

番外個体 「」ポケー

結標 (呑んだわね……)

番外個体 「海原さん借りるね?」

結標 「はぁ!?」

番外個体 「海原さーん!」ダキッ

海原 「ミ、ミサワさん!? うれし……あ、いや、ダメですよ!」

番外個体 「ホントはあーくンの腕枕がいいんだけど、ここにいないからさー!」

海原 「お、落ち着きましょう、ね?」チラッ

結標 「」ゴゴゴゴゴ

海原 (ひい!)

番外個体 「あれー? これって浮気? もしかしてダブル浮気? きゃははははは☆」

結標 (……この状況に立ち向かうには、これしか)

結標 「」クピクピクピ

海原 「む、結標さん! 身体に障ります! 僕には構わずに!」

結標 「」ポイッ カランカラン

結標 「ちょっとアンタ……」

番外個体 「んー? 邪魔しないでもらえる?」

結標 「アンタには性悪白エノキがいるでしょぉ! 海原に手ださないでよ!」

番外個体 「あァ!? 性悪白エノキ!? あーくンのことバカにしたなァ!?」

結標 「なによ! 海原の方がずっと逞しいし優しいしかっこいいし紳士じゃない!」

番外個体 「あっ、あーくンだって! あァ見えて優しいし目赤いし頭いいし肌キレイだもン!」

海原 「お二人とも! お願いですから正気に戻ってください!」

白井 「……どうしますの、コレ。もう収拾がつきませんの」

婚后 「正気を保った人間で押しとどめるしかないですわね……」

滝壺 「」スピー

白井 「滝壺さんは一瞬で酔いつぶれてしまいましたの」

婚后 「滝壺さん、一升瓶は抱き枕にするには固すぎますわよ」グイ

絹旗 「は~まづら~、何やってるですか! ちょー起きやがれですゥ~!」ブンブン

浜面 「ぐっおえ……頼む、揺らすな……!」

絹旗 「にゃははは☆ はまづら顔ちょー真っ青ですよー☆ ちょーおもしれー☆」



~数時間後~


絹旗 「」スピー

浜面 「」

滝壺 「」スピー

結標 「」プスプス

番外個体 「」プスプス

白井 「ボロ雑巾が5枚ですの……」

婚后 「まあ……今日ばかりは大目に見ましょう」

海原 「羽目も外したくなりますよ、最後の夕食なんですから」ジュワジュワ

白井 「焼肉続行ですの?」

海原 「ええ、少し余ってますし。先程の騒動でお腹も空きましたしね」

婚后 「ご一緒してよろしいですか?」

海原 「どうぞどうぞ」

白井 「はあ、どっと疲れました……あ、おいしいですの」モギュモギュ

ユリコ 「(・ω・)」モシャモシャ



~3月31日 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「んぅ?」ムク

絹旗 「あれ? なんで私はリビングで寝てるんですか?」

浜面 「」

滝壺 「」スピー

結標 「」プスプス

番外個体 「」プスプス

絹旗 「……な、なんですか。この有様は」


<ゴミはこれで全部ですわね?
<はいですの。
<では、外に出してきますよ。


絹旗 「……こりゃあ、なんかやらかしちゃいましたか」

絹旗 「とりあえず、ノドが超乾きました」トテトテ



白井 「あら? 絹旗さんは?」

婚后 「起きて着替えなりにいったのでは」

白井 「では、他の皆さんも。そろそろ起こしませんと」

婚后 「荷物も纏めないといけませんしね」

白井 「さあさ、皆さん。起きてくださいまし」ユサユサ

滝壺 「?」

婚后 「お二方も。もう朝でございます」ポンポン

番外個体 「あぁ……?」

結標 「あ、あれ……なんで朝……?」

婚后 「昨夜は大盛り上がりでしたし」クスクス

番外個体 「いつの間にか寝ちゃってたんだ」

結標 「ねえ、なんで私あちこちコゲてるの? 貴女、何かした?」

番外個体 「いやぁ……途中から記憶がないんだよねぇ」ガシガシ

白井 「あ、あの……」

婚后 「どうかされましたか?」

白井 「浜面さんが起きない……というか、動かないのですが」

浜面 「」

滝壺 「はまづら、朝だよ」ユサユサ

浜面 「……ふが」

結標 「こりゃ相当深く寝ちゃってるわね」

白井 「どうしましょう。放っておく訳にも」

結標 「真琴、出番よ」

番外個体 「せいや」ビリッ

浜面 「おぉぉぉ!?」ガバッ

滝壺 「はまづら、おはよ」

浜面 「お、おお。おはよう。え? おはよう? もう朝なのか?」

番外個体 「」ファーァ

結標 「欠伸するなら口隠しなさいよ」ペシッ

番外個体 「いてっ……あぁ、とりあえず顔洗いたい」

結標 「あ、私も行く」


<うぇー、口の中ネバネバなんだけど。
<昨日いつから寝てたのかしら……。


滝壺 「いつの間にか寝ちゃってたね」

浜面 「くそ、昨日は最後の夜だから熱く語り尽すつもりだったのによ……」

白井 「それは残念でしたわね」

婚后 「お水をお持ちしましょうか?」

滝壺 「お願いしていい?」

婚后 「少々お待ちくださいな」

絹旗 「持ってきましたよ、ペットボトルのままですけど」

白井 「あら、絹旗さん。大丈夫ですの?」

絹旗 「? 何がですか?」

浜面 「あ! そうだ! お前昨日は大暴れだったじゃねぇか!」

絹旗 「大暴れ!? 私が!?」

白井 「まあ、大層な乱れっぷりでしたの」

絹旗 「マジですか……途中から記憶が超ないんですけど」


<ギィィィ バタン


海原 「ゴミ出し終わりました。おや、皆さん起きておいででしたか」

婚后 「海原さん、わざわざありがとうございます」

白井 「お手数おかけしてしまいまして」

結標 「あっ、海原どこいってたのよ」

海原 「ちょっとそこまでゴミ捨てに」

結標 「ねえ。昨日私、いつ頃から寝てた?」

海原 「……覚えておられないので?」

結標 「う、うん……」

海原 「……結標さんとミサワさんの名誉のためにも、お話する訳には参りません」

結標 「えっ、ちょ、どういう意味!?」

海原 「で、では、僕は残りの荷物をまとめてきます」

結標 「あっ、待ってよ……もう!」

浜面 「ま、知らないほうが幸せなこともあるってこったな。俺も知らねえけど」

滝壺 「何があったの?」

絹旗 「さあ……私も記憶フッ飛んでますので」

番外個体 「あれ? みんなしてなにしてんの?」

結標 「」ジー

番外個体 「?」

結標 「貴女、一方通行のこと好きなのよね?」

番外個体 「なっ、あ、え、それ今言うことなの!?」

結標 「……いいわ。私も荷物まとめてくる」

番外個体 「??」

白井 「さて、落ち着いたところでわたくしたちも準備致しませんと」

婚后 「そうですわね。後で慌ただしくならないように」

絹旗 「はあ……いよいよなんですね」

滝壺 「いよいよだね」



~同日 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「よいしょ……あれ? 私が超最後でしたか」ゴトン

結標 「そのスーツケース、沖縄に行く時に買ったヤツよね」

絹旗 「そうです。確か、白井さんが入れるかどうかが基準に」

白井 「入れたとしても入りませんの!」

番外個体 「なんか、こうやって大荷物持って集まってると、これから旅行に行くみたいだね」

婚后 「考えてみれば、あの時も大荷物を抱えてこの部屋に集まりましたわね」

海原 「なんだかつい最近のことのようですね」

浜面 「……ちくしょぉ」

滝壺 「今年ははまづらも行こうよ」ナデナデ

婚后 「そうですわね。どうにか手配はしたいものですわ」

白井 「婚后さんの手腕に期待ですの」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

絹旗 「おお、ユリコも超楽しみですか」

番外個体 「……ところで。いつ頃出るの?」

絹旗 「それなんですが……」

白井 「何かございますの?」

絹旗 「私はギリギリまで残ります」

浜面 「おい、みんなにも予定ってもんがあるだろ」

滝壺 「はまづら。きぬはたはみんなを見送りたいんだよ」

浜面 「見送る……?」

絹旗 「ええ、みなさんが超後腐れなく出発したのを見届けてから、私も出発したいんです」

滝壺 「私もきぬはたと同じ。だから残るよ」

海原 「なるほど、そういうことでしたか」

婚后 「家主としての責任感でしょうか」

浜面 「……しょうがねぇ、俺も付き合わせてもらうか」

絹旗 「あ、いいですよ、浜面は。超さっさとどっか行ってください」

浜面 「おぃぃぃ!? 今いい場面になりかけてたのに台無し!」

結標 「いつも通りのやりとりね。なんか安心したわ」クスクス

絹旗 「そうだ。私から超提案があります」

海原 「と申されますと?」

絹旗 「今ここで、この家での最後の記念撮影といきましょう」フンス

婚后 「まあ、名案ですわね」

結標 「文字通り、最後になるのよね」

番外個体 「なんかそう言われると……実感が湧いてきちゃうじゃん」

白井 「ちゃんと後で焼き増ししてくださいな」

絹旗 「超勿論ですとも。では、カメラセットです」シャキン

浜面 「おおい、もうちょいそっち寄ってくれ」

滝壺 「じゃ、はまづらはこっちきて」

番外個体 「えい」ダキッ

結標 「ちょ、ちょっと……まあ、最後ぐらいはいいか」

婚后 「ほらほら、絹旗さんは真ん中に入りませんと」

ユリコ 「( ・ω・)ノシ」

絹旗 「ま、待ってくださいよ! 超ギリギリですよ!」トテテ


  ピッ カシャッ


 :
 :
 :

海原 「結標さん、そろそろ……」

結標 「そうね……それじゃ、私たち迎えに行かなきゃいけない人がいるから」

婚后 「あら、そういうことであれば遅れないようにいたしませんと」

浜面 「二人とも気を付けてな!」

絹旗 「超お元気で」

滝壺 「またどっか行けたらいいね」

結標 「貴女ともいろいろあったわね」

白井 「……本当に、不思議な縁ですの」

浜面 「あの二人ってなんかあったのか?」

海原 「まあ、色々とあるんですよ」

結標 「ねえ、真琴」

番外個体 「ん」

結標 「落ち着いたら連絡するわね」

番外個体 「……うん、待ってる」

結標 「じゃ、またね」スッ

番外個体 「またね」パシンッ

浜面 「すれ違いざまにハイタッチか、姐さんたちがやると絵になるな」

海原 「僕らもやっておきましょうか」

浜面 「よし、どんとこい!」スッ

海原 「では失礼して」バチコーン

浜面 「っ……!」

海原 「またその内に。それでは、一旦失礼します」ペコリ


<バタン


浜面 「……いってぇぇぇ! 手加減しろよ、あの野郎!」

番外個体 「フルスイングだったねー」ケラケラ

婚后 「殿方同士の友情というのは素敵ですわね」

白井 「何か違うような……」



~しばらく後~


番外個体 「……よしっ。私もそろそろ行くよ。待たせてるヤツもいるし」

白井 「ああ、大きいお姉様まで行ってしまわれるのですか……」ウルウル

滝壺 「しらい、泣いちゃだめ」

婚后 「念のための確認なのですが、ロシアに帰る訳ではありませんよね?」

番外個体 「うん、第7学区にいるよ。お店もあるしね」

絹旗 「その内遊びにいきますよ」

浜面 「なんとか売上に貢献できるようにしますんで……」

番外個体 「次は皿洗いじゃなくて、現金で払ってよね」ニヤニヤ

絹旗 「浜面……」

白井 「それはどうかと……」

浜面 「返す言葉もございません」orz

滝壺 「大丈夫だよ、なんというか情けない浜面も応援してる」

婚后 (ここまで来ると、少々気の毒ですわね……)

番外個体 「ユリコも。ありがとね、私みたいなのに懐いてくれて」ナデナデ

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

番外個体 「……それじゃ」

番外個体 「今まですっごい楽しかったよ」

滝壺 「それはお互い様」

浜面 「思えば、ミサワの姐さんは俺にも優しくしてくれたよな」グスッ

絹旗 「なんですか。私たちだっていつも超優しいじゃないですか」

白井 「大きいお姉様、何卒お達者で」ウルウル

婚后 「今生の別れでもございませんでしょうに」

番外個体 「ホント、白井さんはいつも大袈裟なんだから」

白井 「性分ですので」

番外個体 「……ま、白井らしいっちゃらしいけどね」

番外個体 「喋りすぎたかな……もう行くよ」

番外個体 「んじゃ、またね」


<バタン



~同日夕方~


婚后 「名残惜しいですが、わたくしもそろそろ参りますわね」

白井 「婚后さんは、次の新居はここからでは少々遠いのでは?」

婚后 「ええ。ですからそろそろリミットですわ」

滝壺 「ぎりぎりまで居てくれたんだね」

白井 「……では、途中まで一緒に参りますの」

婚后 「ええ、そういたしましょう」

浜面 「二人とも気をつけてな」

絹旗 「白井さん、私も後から行きますので」

白井 「はい。先に行ってお待ちしておりますの」

婚后 「……嫌ですわ。この期に及んで、色々と思い出してしまいました」

浜面 「そういうのなんて言うんだっけ。走馬灯だっけか」

滝壺 「はまづら、全然違う」

婚后 「絹旗さんとも他の皆さんとも知り合えたこと、感謝しておりますので」

白井 「大覇星祭や学校見学、いろいろございましたの」

絹旗 「今だから白状しますが……」

白井 「?」

絹旗 「私が超復学しようと思ったきっかけは、白井さんと婚后さんなんです」

婚后 「まあ、光栄ですわね」

白井 「あと1年ですが、一緒に頑張りますの」

絹旗 「はい、超よろしくお願いします!」

婚后 「……では、色々とお世話になりました」

白井 「また落ち着いたらご連絡します」

浜面 「おう、待ってるぜ!」

滝壺 「二人とも、気をつけてね」

婚后 「またその内に」ペコリ

白井 「お先に失礼致しますの」


<バタン


 :
 :
 :

滝壺 「私たちで最後だね」

絹旗 「……なんていうか」

浜面 「?」

絹旗 「この部屋って、こんなに広かったんですね」

滝壺 「……そうだね」

浜面 「ほんの数時間前まで騒がしかったんだけどなぁ……」

絹旗 「超色々ありましたよね」

滝壺 「うん。もう語り尽くせないぐらい」

絹旗 「超楽しかったです。部屋貸しだしてよかったですね」

滝壺 「私のおかげ」フンス

浜面 「みんな言ってるけど、不思議なもんだよな」

絹旗 「いいじゃないですか、不思議でも」

浜面 「ま、結果良ければ全て良しってな」

滝壺 「日が沈み始めたね」

絹旗 「……ここいらが超限界っぽいですね」

浜面 「それじゃ、名残惜しいが行くとしますか」

絹旗 「そうですね。ユリコ、行きますよ」

ユリコ 「(・ω・)オアーン」

浜面 「さて、家。世話になったな」

滝壺 「お世話になりました」ペコリ

絹旗 「超お世話になりました」


<よいしょ。
<絹旗?スーツケースに乗ってどうすんだ?
<浜面、押してください。
<あぁ、そういうことかい。はいはい、分かりましたよ。
<便利だよね、それ。


<ギィィィ バタン


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