絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 6スレ目 > 02


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婚后個体 「「では、せーの 「超できましたー!」ピャー

番外個体 「おい、フライング」

婚后 「お気持ちは分かりますわ。最上の出来ですもの」クスクス

番外個体 「じゃとりあえず、当初の予定通りに」

絹旗 「超お茶会ですね」wktk

婚后 「? それは?」

番外個体 「あれ? 婚后さん、聞いてない?」

絹旗 「みんなで作ったのを、みんなで超味わいましょうということです」フンス

婚后 「まあ、そんなことが……道理でみなさん、たくさん作ってる訳ですわね」

番外個体 「……もしかして、婚后さん足りない?」

婚后 「大丈夫ですわ。わたくしもかなり多めに用意しておりますので」

絹旗 「とりあえず、他に渡す分だけ残しておかないといけませんね」

番外個体 「んーと、いくつかな……」

婚后 「本命用はちゃんと確保してくださいね」ニコニコ

番外個体 「それは大丈夫。絹旗さんが誤飲したのが彼用だから」

絹旗 「誤飲て! 赤ちゃんじゃないんですから!」

婚后 「言われてみれば、ココアパウダーの方がずっと少ないですわね」

番外個体 「これは普通の人の味覚には合わないでしょ」

絹旗 「なんつうもんを食わせてくれたんですか……」

番外個体 「別に食べてくれなんて頼んでないし」

婚后 「ほらほら、それぐらいに。片付けに入りましょう」

絹旗個体 「「はーい」」

絹旗 「しかし、気が付けば夕方ですか。超早いです」

婚后 「作業に没頭しておりましたしね」

番外個体 「浜面さんたちはなにやってんのかな」

絹旗 「大丈夫ですよ、浜面だし」

婚后 「でも、滝壺さんたちは心配しておられるかもしれませんね」

番外個体 (そういえば、一方通行はどうしてんだろ)

番外個体 (片付け終わったらメールしてみるか……)ジャブジャブ



~第7学区 とある遊技場~


一方通行 「」ヒュッ


 コン コン カコンカコンカコン


一方通行 「9番in、だ。俺の勝ちだなァ」クカカ

海原 「ナイスポケットです」パチパチ

浜面 「なあ……一ついいか?」

海原 「どうしました?」

浜面 「次で何ゲーム目だ?」

一方通行 「5ゲームだな」

浜面 「俺ここに来てから一回も打ってねぇぞ!?」

海原 「仕方ないでしょう。ビリヤードはポケットに入れれば続けて打てるんですから」

一方通行 「仕方ねェな」

浜面 「お前が入れすぎなんだよぉ! 俺にもやらせろよぉぉぉ!」

海原 「でもたしかに、一方通行さんの独壇場ですよね」

一方通行 「ハッ、ここの出来がちげェよ」コンコン

浜面 「さてはお前、能力使ってるな!? ずるいぞ!」

一方通行 「アホか。使ってなくてもこれぐらいは朝飯前だろォが」

浜面 「そうなの?」

海原 「玉を打つ強さ、跳ね返る角度、もろもろの軌道予測は論理的には計算で弾き出せますからね」

一方通行 「ンな難しい話じゃねェ。スリークッションぐらいまでなら予測できンだろ」

浜面 「???」

海原 「まあ、相手が悪かったということです」


<あの、すいませーん


海原 「はい?」

女子A 「すっごいお上手なのね、見とれちゃったわぁ」

女子B 「よかったら教えてくださーい」

一方通行 「メンドくせェ。他あたれ」シッシッ

女子C 「いけずせんと。お礼に、今日の夕餉奢りますさかい」スリスリ

浜面 「」ドッキーン

海原 「……浜面さん、ダメですよ」ハァ

浜面 「わ、わかってるがな! あー、なんだ。俺らはそういうのナシだ」

女子A 「あら、つれないのねぇ」

海原 「すみませんが、僕らにはもう決まったお相手がいますので。命が惜しいんですよ」ニコニコ

浜面 「という訳だ」ウンウン

女子B 「えー、いーじゃん。ちょっとぐらーい」

一方通行 「そこの優男が言ったこと聞こえなかったンかよ。こっちゃオマエらよりも
       上等な相手がいるんだ。残念でしたねェ?」

女子A 「……もういいわ。こんなお馬鹿さん、相手にするだけムダみたいねぇ。いきましょ」カツカツ

女子B 「え、あ、待ってよー。ほら、あんたも行くよ」ズルズル

女子C 「アーレー」

一方通行 「……ケッ、くっだらねェ。すっかり興醒めだ」ガシガシ

海原 「困ったものですね」

浜面 (逆ナンなんて初めてされたぜ!)



~きぬはた荘 リビング~


絹旗 「終わりでーす」

滝壺 「あ、お疲れ様」

番外個体 「うん、疲れた」

白井 「出来はいかがでしたか?」

番外個体 「絹旗さんが悶えるぐらいの完成度かな」

絹旗 「アレは超トラップです!」ムキー

結標 「何を作ったのよ……」

婚后 「ビター、だそうですわよ」クスクス

滝壺 「それじゃ、お茶入れる?」

結標 「あ、手伝うわよ」

絹旗 「ユリコー。超おあずけの代わりに、今のうちの焼き海苔をあげましょう」つ■■■

ユリコ 「(*・ω・)」モシャモシャ

婚后 「ネコはチョコ食べれませんものね」

 :
 :
 :

白井 「それでは、始めますの」

結標 「6人作って、色んなのができたわね」

絹旗 「それぞれ美味しく頂くのが目的で、超作りましょうと言い出したんですから」フンス

番外個体 「みんな他に渡す分は確保してあるんだよね?」

婚后 「抜かりございませんわ」

滝壺 「じゃ、全部食べちゃってもいいんだね」

絹旗 「……あれ? ミサワさんの毒弾がないですよ?」

番外個体 「毒弾ってなんだ、毒弾て。あれは避けてあるよ」

絹旗 「えー。アレを食べた人のリアクションが超見たいです」

番外個体 「……しょうがないな。淡希、これ食べて」

結標 「今の話を聞いた上で、食べると思ってるの?」

番外個体 「…………これ、一方通行用に作ったんだけど、出来上がりが不安なんだ……」

結標 「……」

番外個体 「だから、感想きかせて欲しくて……ねえ、お願い」

結標 「騙されると思ってるの? バカ」ペシン

番外個体 「いてっ」

滝壺 「置いておけば誰か食べるよ、多分」

白井 「こちらのブラウニーは、どなたの作ですか」クンクン

絹旗 「私です」ビシッ

結標 「器用なのね」

滝壺 「おいひい」

絹旗 「そりゃ私の作品ですから」フンス

番外個体 「クッキーかー、その手もあったな」サクサク

婚后 「結構なお点前ですわね」サクサク

滝壺 「頑張ったから」

絹旗 「え、なんですかこれ! ネコでチョコでオブジェですか!?」

白井 「一人一つですのよ」

婚后 「これは勿体無くて食べれないですわね」

結標 (どうしよ、もう食べちゃったとか言いにくい)

白井 「あの、今気付いたのですが5種類しかございませんの」

絹旗 「誰か提出してませんね」

婚后 「あ、わたくしですわね。ただいまお持ち致しますわ」

滝壺 「まだ完成してないの?」

婚后 「そろそろ大丈夫かと」

番外個体 「このギザギザハートは淡希のかい」

結標 「ギザギザなのはそれだけよ」

婚后 「お待たせいたしました。どうぞ召し上がってくださいな」

白井 「あら、ムースにしましたのね」

滝壺 「すごい、よく作ったね」

絹旗 「そんな難しくないですよ」

番外個体 「それは本人が言ってこそ意味を成すセリフだよ」

白井 「ふわふわで本格的な口当たりですの」

結標 「こんな美味しいの、一般家庭で作れるのね……」

婚后 「クッキーやブラウニーに比べれば、簡単ですわよ」

滝壺 「」

絹旗 「滝壺さん?」

滝壺 「………………このトリュフ、苦い」

番外個体 「? 今食べたの、白いヤツだよね」

滝壺 「うん、白かったね」

番外個体 「え、やだ、ウソ、何個か紛れ込んでる!?」

滝壺 「」ゴクゴク

白井 「ではお一つ(パク)こちらは甘いですの」

絹旗 「あー、まあ……超当たりつきってことで」

結標 「数を確認してみたら?」

番外個体 「……ちょっとみてくる」パタパタ

婚后 「あのチョコレートを使っただけあって、大した威力ですのね」

滝壺 「あれ食べた後だから、ムースがすごく甘い」モフモフ

番外個体 「……」

結標 「あ、どうだった?」

番外個体 「たしかに、数がおかしい……滝壺さんが食べたのを引くと、当たりがあと1個ある」

白井 「なんだか食べるのが怖くなってきましたの……」

番外個体 「んー、もしかしたら浜面さんと海原さん用に取ってあるやつかもしれないし……」

滝壺 「食べてみるまで分からないね」

婚后 「ある意味で、本当に当たりつきですわね」

絹旗 「(パク)残念、ハズレです。超甘いです♪」

結標 「そういえば、あの二人もそろそろ帰ってくるんじゃない?」

白井 「そうですの。この現場を抑えられては楽しみも減るでしょうし、片付けましょう」

絹旗 「家中甘い匂いが超付いてますから、何やってたかはバレちゃいそうですけどね」

番外個体 「とりあえず、ネコ以外はこれは大きい箱にまとめて入れておくから」

婚后 「お好きなときに頂けばよろしいですわね」

絹旗 「空腹で超眠れない夜に丁度よさそうです」


<たでーまー
<ただいま戻りました


結標 「あら、明日の主役がお帰りね」

滝壺 「片付け間に合ったね」



~翌朝 きぬはた荘 リビング~


海原 「チェックメイトです」タンッ

浜面 「なっ、い、いつの間に……」

婚后 「あの、今お時間よろしいですか?」

海原 「ええ、大丈夫ですよ。勝負も決しましたし」

浜面 「ぐぬぬ……」

婚后 「こちら、わたくしからの義理チョコです。どうぞお召し上がりになってください」

海原 「チョコ? ああ、そうか。今日は2月14日でしたね」

浜面 「すげぇな、これ作ったのか?」

婚后 「ええ、昨日みなさんそれぞれ作りましたのよ」ニコニコ

海原 「なるほど。それで追い出されていたのですね」

浜面 「うん、うまい!」

婚后 「ありがとうございます」

白井 「お二人とも、わたくしからもございますのよ」

海原 「おや、これはこれは……」

浜面 「ずいぶん可愛い包みだな。いかにもバレンタインって感じだ」

海原 「ありがたく頂戴致します」

白井 「あ・く・ま・で・も、義理ですので」ニコニコ

浜面 「いやいや、もらえるだけでもありがたいぜ!」

婚后 「お上手ですわね、お二人にはこの後に本命が待ち構えておりますのに」クスクス

白井 「では、わたくし達は学校に向かいますので」

海原 「はい、いってらっしゃい」

浜面 「車に気をつけてな」

白井婚后 「「行ってまいります」」

海原 「まさか手作りとは……いざ貰えると、うれしいものですね」

浜面 「……」グス

海原 (泣くほど感動してますか)

番外個体 「はーい、お二人さん。私からもあるよ」

海原 「ミサワさんからも?」

浜面 「やべぇ、もらったチョコの人生レコードがあっさり更新されたぜ……」

番外個体 「はい、お二人の奥方に気を使って小さいけど」

海原 「ありがとうございます。本命には渡さなくていいんですか?」

浜面 「そうだそうだ。もっとすごいの用意してんだろ?」

番外個体 (そのすごいのが混ざってるかもしれないんだよね……)

番外個体 「ま、本命は本名ってことで。んじゃ、私バイトあるから」

海原 「お勤めご苦労様です」

浜面 (俺もバイト探さねぇとな)

海原 「いや、驚きましたね。こんなイベントが用意されているとは」

浜面 「俺、猛烈に感動してるわ……生きててよかった……」

海原 「大袈裟……でもないですね。お気持ちは分かりますよ」

絹旗 「泣くのはまだ超速いですよー」ポフン

浜面 「絹旗!? おんぶお化けは重……くないっつってんだろ!」

絹旗 「超当たり前じゃないですか。それより、はいどうぞ海原さん」

海原 「絹旗さんからもですか? ありがとうございます」

絹旗 「ホワイトデーには超期待してますので」ニコニコ

海原 「おや、これは頑張らないといけませんね」

絹旗 「はい、浜面の」つ【きなこもち】

浜面 「おいこれチロルじゃねぇか!」

絹旗 「あれー? もらえるだけでも超ありがたいんですよね? あれー?」

浜面 「すみませんでした、絹旗サマ」

絹旗 「……はい、これ」

浜面 「!?」

絹旗 「義理ですからね!? 海原さんと中身同じですからね! 超義理ですからね!」ドタタタ

浜面 「……渡すなりどっか行っちまったぞ」

海原 「照れ隠しですよ」

結標 「ねえ、海原」

海原 「あ、結標さん。どうしました?」

結標 「少ししたら、私の部屋に来てくれない?」

海原 「? ええ、分かりました」

結標 「うん、待ってるから」


<バタン


浜面 「……うわー、これきたわー。うらやまけしからんな」

海原 「人のこと言える身なんですか」

 :
 :
 :

海原 「そろそろいいでしょうか」

浜面 「おお、行ってこい! で、帰ってくるな!」

海原 「しかし何の用事で……何か悪いことしましたかね」

浜面 「いいからいいから。ほれ、姐さんがお待ちかねだぜ」

海原 「?」


<バタン


浜面 「ったくよぉ。お熱いこって」

滝壺 「はまづら」ヒョコッ

浜面 「おお、滝壺。どうした?」

滝壺 「二人きりになれたから今の内、って思って」

浜面 「?」



~同日 第7学区 隠れ家的喫茶店~


番外個体 「これ、マスターに」

マスター 「これはなんであるか」

番外個体 「チョコレートです。ほら、今日バレンタインですから」

マスター 「そういうことであるか。頂戴するのである」

番外個体 「一応手作りですからね。心して味わってください」

マスター 「うむ」


<カランカラン♪


番外個体 「いらっしゃいませー。あ、言って損した」

一方通行 「オイ、どォいう意味だ」

番外個体 「べっつにー」

一方通行 「ったく……いつもの」

番外個体 「はいはい」

番外個体 「この時間に来るってことは、最終信号の検査待ちかな?」カチャカチャ

一方通行 「あァ」

番外個体 「最終信号といえば、昨日はどうだった?」

一方通行 「どォだったもなンもあるか。朝から追い出されてエライ目にあったぜ」

番外個体 (うわ、そこまでしたんだ。やるじゃん)

一方通行 「よォやく日暮れ時に帰れたと思ったら、家中甘ったるい匂いが染み付いててよォ」

番外個体 「へー、そりゃ災難だったね」

一方通行 「一体なンなンだ。またオマエ、変なこと吹き込ンだンじゃねェだろォな」

番外個体 「なんのことやら……ねえ、それより今夜行っていい?」

一方通行 「合鍵渡してンだろ? 別にお伺い立てる必要もねェだろォが」

番外個体 「ま、一応ね」


<カランカラン♪


番外個体 「いらっしゃいませー」

常連 「アップルティーくださいな」



~きぬはた荘 結標個室~


海原 「少々お待ち下さいね」パキパキパキ

結標 「この光景、何度見ても慣れないわね……」

海原 「まあ、顔面にヒビが入って剥離するなんて普通の人は滅多にないでしょうから」

結標 「滅多に、じゃないでしょ。まずないわよ」

海原 「はい、お待たせしました」

結標 「……ええとね、今日がどういう日か、貴方はもう分かってると思うんだけど」

海原 「はい」

結標 「……これ、貴方に」

海原 「これは……これを渡すのならリビングでもよかったのでは?」

結標 「だって……」

海原 「?」

結標 「貴方が素顔の時に渡したかったから……」

海原 「ああ……これは気がきかず、失礼しました」ナデナデ

結標 「やっ、頭撫でないでよ!」

海原 「お気に召しませんか?」

結標 「うー……」

海原 「これ、開けていいですか?」

結標 「え、ここで?」

海原 「はい。もうすぐにでも見たいんですよ」ガサガサ

結標 (やだ、こんな……羞恥プレイじゃない)

海原 「おお……手作りなんですよね? 見事な出来栄えです」

結標 「…………頑張ったもん」

海原 「このメッセージは、結標さんの本音と受け取っていいですか?」

結標 「……きっ……」

海原 「?」

結標 「聞かなくても分かるでしょ!!」ムキー

海原 「はは、そりゃそうですよね」

結標 (鈍いんだか、なんなんだか……)

海原 「"Crazy for you"。結標さんらしい、ストレートな言い方ですね」

結標 「……それ、絶対他の人に言わないでよ」

海原 「ええ、約束しますとも。それにしても……」

結標 「? なにかおかしい?」

海原 「いえ、気が合うと思いまして。僕も似たような気持ちですよ」

結標 「は……え?」

海原 「"Crazy for you"ということです」ニコニコ

結標 「なっ……」

結標 (こいつ、たまに無自覚でこんなこと言うんだから……)

海原 「? どうかされましたか?」

結標 (タチ悪いわよね……でも)

結標 「ううん、嬉しい」ピト

海原 「それはよかった。拒否されたらどうしようかと思いました」

結標 「する訳ないじゃない……ねえ、もうしばらくこのまま」スリスリ

海原 「どうぞ、気の済むまで」



~その頃 きぬはた荘 リビング~


浜面 (二人きりになれたからって……何が始まるってんだ!?)

滝壺 「それでね、はまづら」

浜面 (まさか、あんなことやそんなことを……)

滝壺 「? はまづら?」

浜面 (奥さんいけません! 午前中から、しかもリビングでそんな!)

滝壺 「はまづら、鼻血でてる」

浜面 「はっ」

滝壺 「大丈夫?」

浜面 「大丈夫だ。その、チョコ食ったら鼻血出ちまってな!」

滝壺 「食べ過ぎ」

浜面 「みんなしてくれるからよ、ありがたすぎて涙が出てくらぁ」

滝壺 「当然だけど、私からもあるよ?」

浜面 「お、マジでか!」

滝壺 「ね、隣座ってもいい?」

浜面 「何今更遠慮してんだ」

滝壺 「」ポスン

浜面 (やべぇ、なんか緊張してきた)ドキドキ

滝壺 「はい、これ、はまづらに」

浜面 「ありがとうございます」ハハー

滝壺 「他の人にあげたのとはちょっと違うやつだからね」

浜面 「何が違うんだ?」

滝壺 「内緒」

浜面 「食えば分かるだろ、開けていいか?」

滝壺 「うん」

浜面 「お、すげぇ。チョコクッキーだ」

滝壺 「頑張った」フンス

浜面 「食べてみていいか?」

滝壺 「……貸して」ヒョイ

浜面 「?」

滝壺 「はい、あーん」

浜面 「え?」

滝壺 「あーん」

浜面 「あ、あーん」パク サクサク

滝壺 「おいしい?」

浜面 「んまい! なんちゅうもんを食わせてくれたんや……!」

滝壺 「よかった、おいしいって言ってもらえて」

浜面 「も、もう一枚いいか?」

滝壺 「うん。あーんってして」

浜面 「」アーン

滝壺 「なんか、鯉に餌あげてるみたい」

浜面 「そう考えると、すっかり餌付けされちまってるな」サクサク

滝壺 「餌付けなの?」

浜面 「ああ。もう滝壺以外からあーんされても受け付けることはできんぜ!」フンス



~きぬはた荘 絹旗個室~


絹旗 「ちぇー、リア充ばっかです。超居辛いです」

絹旗 「……やっぱ、私ぐらいの歳だと恋愛にもっと積極的なのが超普通なんでしょうか」

絹旗 「その辺、どう思います?」

ユリコ 「(・ω・)?」

絹旗 「ま、まあ、この私に釣り合う相手が超いないだけの話ですよ!」

絹旗 「……今まで私が関わった男の人で、且つフリーの人というと……」


  ――ボクがおるやないの!


絹旗 「ないですからないですから!」ブンブン

絹旗 「……そういえば、ミサワさんがバイトしてるお店のマスターって」

絹旗 「超シブイって聞いたような……」

絹旗 「……」

絹旗 「今度、お店の場所を聞いておくとしますか」



~同日 常盤台中学~


婚后 「……これは新手のいじめなのでしょうか……」

婚后 「はあ……どういたしましょう」


<あれ?どうしたの?


婚后 「あら、御坂さん。ごきげんよう」ペコリ

美琴 「あ、うん。こんちは。どうしたのよ」

婚后 「それが……ロッカーを開けたらこの有様でして」

美琴 「……すご。これ、全部チョコよね」

婚后 「お気持ちは嬉しいのですが、どう持ち帰れば……」

美琴 「うん、わかるわー。私もロッカーに詰め込まれてたり、次から次へと渡されたりで……」

婚后 「困った習慣ですわね」

美琴婚后 「「はあ……」」

婚后 「かといって捨てるわけにもございませんし……運送業者に引きとってもらいますわ」

美琴 「え? そんなことできんの?」

婚后 「ええ。受け渡して、そのまま自宅まで運んでいただいて」

美琴 「それ、私も頼んでみていい?」

婚后 「勿論、問題ございまs 「お・ね・え・さ・まぁぁぁぁん!!」

美琴 「げえっ、見つかった!」

婚后 「今の声は白井さん……?」

美琴 「あの子、何をトチ狂ったんだが、自分の唇にチョコ塗ってきてるのよ!」

婚后 「それは……白井さんなりの贈り物では」

美琴 「受け取れるかっつーの! 私逃げるから! また後でね!」ダダダダ


<お待ちになってぇぇぇ(ヒュンヒュンヒュン)
<だーー!待てと言われてはいそうですかって言う訳ないでしょ!(ピシャーン)
<あbbbbb


婚后 「……大変ですわね、あのお二人も」カチカチ

婚后 「あ、もしもし? はい、引取りをお願いしたいのですが……え? 死体? いえ、チョコレートですわ」



~同日 きぬはた荘 結標個室~


結標 「……ねえ、ついでに一つ」

海原 「なんですか?」

結標 「もう多くは望まないから。せめて二人でいる時ぐらい」

海原 「はい」

結標 「ファーストネームで呼んでほしいかな……」

海原 (どうにもピンとこないんですよね。呼称ってそんなに大事なんでしょうか)

結標 「ダメ?」

海原 (まあ、なにが大事なのかといえば)

海原 「結標さ……あ、いえ、淡希さんがそう望むのであれば」

結標 「っ……」ヘナヘナ

海原 「? どうかされましたか?」

結標 (きくわ、これ。同性に呼ばれるのとすごい違いね……)

結標 「ううん、なんでもない」スリスリ

 :
 :
 :

結標 「……」ナデナデ

海原 「こんなことされたの、初めてですよ」

結標 「貴方だけよ、ここまでさせるのは」

海原 「膝枕というのは、なかなか照れますね」

結標 「お互い様よ」

海原 「少々眠くなってきたんですが」

結標 「いいわよ、ちょっとぐらいなら寝ても」

海原 「ですが、この感触を今しばらく味わっていたいのも本音です」

結標 「……バカ。そういえばね」

海原 「はい?」

結標 「さっき真琴から、今日はすごく遅くなるか朝帰りってメールきた」

海原 「おやおや……あのお二人もお楽しみのようで」

結標 「何やってきたんだか、聞き出してあげないとね」クスクス



~その頃 きぬはた荘 リビング~


滝壺 「はい、あーん」

浜面 「あ、あーん」

滝壺 「おいしい?」

浜面 「上手すぎて喉から手が出るぜ!」グッ

滝壺 「はい、もう一口」

浜面 「」マグマグ

滝壺 「みんなどうしたんだろうね。お昼ごはんの時間なのに」

浜面 「俺達に気を使ってるんじゃねぇか?」

浜面 (まー、海原達はどうせお楽しみ中なんだろうけどよ。ケッ)

滝壺 「……なんか悪いね」

浜面 「今日ぐらいは甘えておこうぜ」

滝壺 「そうだね……ねえ、はまづら。久しぶりにあれしてほしい」

浜面 「アレ?」

滝壺 「あれ」

浜面 「?」

滝壺 「ごちそうさまのキス」

浜面 「いやいやいや、ちょっと待て! "ごちそうさまの"ってのはやったことないぞ!?」

滝壺 「いいからいいから」

浜面 「あー……じゃあ、目閉じてくれるか?」

滝壺 「ん」パチリ

浜面 (くそぉ! 照れるじゃねぇかぁぁ!)

滝壺 「」wktk

浜面 (ええい、ままよ!)

浜面 「お、お邪魔します……」

滝壺 「っ……」



~同日夕方 第7学区 とある病院~


結標 「はあ……結局何時間ああやってたのかしら……」

結標 「時間が経つのを忘れるって、ああいうことを言うのね」コンコン


<誰?


結標 「私」ガラッ

ショチトル 「あなたか。今日はどうしたんだ?」

結標 「貴女にまだお礼してないことに気付いてね」

ショチトル 「?」

結標 「お兄ちゃんとの交際を認めてくれたお礼」クスクス

ショチトル 「え、なっ、あ、あれは認める認めないの問題じゃなく、お兄ちゃんが決めた相手だから……」

結標 「でも、受け入れてくれたことには感謝してるから」

ショチトル 「う……」

結標 「で、ね。今日は感謝してる人に贈り物をする日なのよ」

ショチトル 「? 話に聞いていたのだと、女から男に渡す日だと」

結標 「細かいことはいいのよ。ほら、受け取って」

ショチトル 「これは?」ガサガサ

結標 「チョコレートよ、手作りのね」

ショチトル 「あ、ありがと……そうだ。あの、これ、私から」

結標 「買ってきたの?」

ショチトル 「看護婦さんに手伝ってもらって。お兄ちゃんに渡しておいてほしい」

結標 「……ダメ」

ショチトル 「なぜ?」

結標 「こういうのは自分で渡さないと」

ショチトル 「う、で、でも……」

結標 「それと、私に気を使う必要はないわよ? 貴女のお兄ちゃんなんだから」

ショチトル 「あう……」

結標 「海原、下の売店にいるから。呼んできてあげる」

ショチトル 「え!? ちょ、ちょっと待っ……消えた……」

ショチトル 「見る度に思うが、便利な術だな……」


<ドサッ


ショチトル 「?」

海原 「あいたたた……おや? 売店にいた筈なのですが……」

ショチトル 「」ブーッ

海原 「おお、ここはショチトルの病室でしたか。丁度よかった」

ショチトル (あ、え、す、素顔!?)

海原 「これ、差し入れの雷おk」

ショチトル 「こ、これ! 私から!」ズイ

海原 「これは? わざわざ買ってきてくれたのですか?」

ショチトル 「ああ、病院の人が手伝ってくれるっていうから」

海原 「ありがとうございます。お返しは期待していてくださいね」ナデナデ

ショチトル 「」プシュー



~とある病院 廊下~


結標 (ふふ、うまくやってるかしら)


  チョンチョン


結標 「?」クルッ

麦野 「……」

結標 (え? 看護婦さん?)

麦野 「見つけたわよ、座標移動」クスクス

結標 「!?」

麦野 「どうしたのよ、怖い顔しちゃって」

結標 「……貴女、何者? 看護婦にコスプレしてまで、何しにきたの?」

結標 (まずい……すぐ後ろの部屋に妹さんが……)

麦野 「コスプレじゃないっての、ド阿呆」

結標 「え?」

麦野 「ま、いいや。話があるんだけど。ちょーっとツラ貸してもらえないかにゃー?」

結標 「……いいけど、周りには手を出さないでよ」

麦野 (さっきから何勘違いしてんだ、コイツ)

 :
 :
 :

結標 「で? 話って?」

麦野 「アンタ、確か絹旗んところに間借りしてるのよね?」

結標 「? 絹旗さんの知り合い?」

麦野 「そんなところ。で、これをね、届けてほしい訳。今日夜番で抜けれないからさ」

結標 「この袋って……高級チョコレートじゃない」

麦野 「浜面って冴えないチンピラがいるだろ? そいつに渡してやって」

結標 「……へー。ふーん」ニヤニヤ

麦野 「な、なによ」

結標 「いえ、別に。浜面くんとはどんな関係なの? 元彼?」

麦野 「……そこまで話す必要はないでしょ。麦野からって言えば伝わるはずだから」

結標 「麦野さんね。確かに預かったから」

結標 (にしても、背高いし髪綺麗だし顔立ち整ってるし、浜面くんも隅に置けないわね)

麦野 (脚細くて綺麗……見せつけてんのかよ、クソッ)



~同日 きぬはた荘 玄関~


配達員 「おるかー」

絹旗 「はいはい」

配達員 「ここ、ここな」トントン

絹旗 「」ペタシ

配達員 「まいどー」


<バタン


ユリコ 「?( ・ω・)っ」チョンチョン

絹旗 「……なんですかね、これ」

滝壺 「どうしたの?」

絹旗 「いえ、なんか大荷物が届いてですね」

滝壺 「誰宛て?」

絹旗 「えと、婚后さんですね」

滝壺 「実家からかな」

絹旗 「さあ……詮索も超すべきではないでしょうし」


<ギィィィィ


白井 「ただいまですの」

婚后 「ただいま戻り……あら?」

絹旗 「あ、超おかえりなさい」

滝壺 「おかえり。荷物届いてるよ」

婚后 「あらあら、もう届いてましたのね」

絹旗 「なんですか、これ」

婚后 「学校で頂いたチョコレートですわ。流石に担いでくるわけにもいきませんし」

滝壺 「これ全部チョコ?」

絹旗 「常盤台超すげー」

白井 「お姉様には負けますの」

婚后 「御坂さんには適いませんわ。せっかくですし、全員で頂きましょう」ベリベリ

滝壺 「いいの? こんごうがもらったのだよ?」

白井 「どの道、一人二人では食べきれませんし。傷ませてしまうほうがくださった相手には失礼ですの」

絹旗 「超言えてますね」ウンウン

滝壺 「わー、なんか高そうなのばっかり」ガサガサ

絹旗 「これが常盤台クオリティですか」


<ギィィィィ バタン


海原 「ただいま戻りました」

結標 「ただいま。……なにやってんのよ、みんなして」

絹旗 「超チョコパーティです」

海原 「これ全部チョコレートですか? すごいですね」

婚后 「次から次へと、こんな量になってしまいましたわ……」ハァ

結標 「あ、チョコで思い出した。浜面くんいる?」

絹旗 「お風呂でカビキラー中ですよ」

結標 「そう……これ、病院で預かったんだけど。麦野さんって人から」

滝壺 「むぎのから?」

婚后 「まあ、こちら最高級品ですわよ」

絹旗 「むー、超浜面のくせに。食べちゃいましょうよ」

滝壺 「だめだよ、きぬはた。むすじめ、後で渡しておくね」

結標 「うん、お願いね」

浜面 「終わったぞー。バッチリ綺麗だ。今日から俺はカビキラー王だな」フンス

海原 「いいんですか、それで」

白井 (チョコレートの口紅が余ってしまって……こうなったら、ですの!)

白井 「あの、大きいお姉様はどちらに?」

結標 「今日帰ってこないわよ」

白井 「」

浜面 「まーたお泊りか。ミサワの姐さんもようやるな」ケラケラ

婚后 「? 白井さん?」

白井 「」

絹旗 「超真っ白に燃え尽きてます……」



~同日夜 第7学区 一方通行邸~


打ち止め 「あの人はお風呂に入ったね? ってミサカはミサカはイマノウチ」

番外個体 「うん、大丈夫。それよりちゃんと出来た? 変なのになってないだろうね」

打ち止め 「ワーストが送ってくれたメール通りにやったらできたよ! ってミサカはミサカは完成品を掲げてみる!」

番外個体 (アルミホイルで包んで……ラッピングまで言わなかったからなぁ)

打ち止め 「あの人、喜んでくれるかな、ってミサカはミサカはちょっぴり不安だったり」

番外個体 「まー、顔には出さないだろうけど、どんなのでもちゃんと食べてくれるよ」

打ち止め 「ワーストはどんなの作ってきたの? ってミサカはミサカは敵情視察を試みてみたり」

番外個体 「ナ・イ・ショ♪ あとで最終信号にもあげるから、楽しみにしておくといいよ」


<ガチャ バタン


一方通行 「オイ、出たぞ。オマエらもさっさと入っちまえ」

打ち止め 「その前に! やることがあるの! ってミサカはミサカはあなたの手を引っ張ってみる!」グイグイ

一方通行 「あァ? なンだ?」

番外個体 「いいからいいから♪ お座りになって♪」グイグイ

一方通行 「押すな、危ねェだろ!」

打ち止め 「あのねー、今日バレンタインだから! これ!」ズズイ

一方通行 「どォしたンだよ、これ」

番外個体 「作ったんだよ、最終信号が。自分だけで」

一方通行 「……マジでか?」

打ち止め 「うん、大マジ! ってミサカはミサカは出来る女をアピールしてみる!」

番外個体 「んで、これは私から。手作りだから、ありがたく味わってね」

一方通行 「……」

番外個体 「なんか言う事ないの?」

一方通行 「あ、あァ……ありがとよ」

打ち止め 「ねー食べて! 感想きかせて! ってミサカはミサカは捲したててみる」

一方通行 「分かったから騒ぐな。近所迷惑だろォが」ズビシ

打ち止め 「ぴぎゃ」

一方通行 「しっかしまァ、手作りねェ」ガサガサ

打ち止め 「」ドキドキ

一方通行 「……甘ェ。これ、そこいらで売ってるヤツより甘ェぞ」

打ち止め 「う、だ、だって、チョコレートだし……」

番外個体 「ほら、コーヒー淹れた」コトッ

一方通行 「?」

番外個体 「」ジロリ

一方通行 「……あ、甘ェがブラックとの相性は抜群だな。悪くねェ」

打ち止め 「!」ニパー

番外個体 「ふふん、私が教えただけあるねぇ」ナデナデ

打ち止め 「ほめられたー! ってミサカはミサカは全身で喜びを表現してみる」グルグルグルグル

番外個体 「で? 私のはいかが?」

一方通行 「急かすなよ、せっかちは長生きできねェぞ」ガサガサ

打ち止め 「ワーストのはどんなの? ってミサカはミサカは覗き込んでみる」

一方通行 「ほォ? 見た目に似合わず可愛らしいの用意したじゃねェの」

番外個体 「いちいち一言余計だよ!」

一方通行 「……お。悪くねェな。ブラックを固形にして噛み砕いてるみてェだ」

番外個体 「あなたのブッ壊れた味覚に合わせてあげたんだからね」

一方通行 「はいはい、そりゃどォも」

番外個体 「はい、最終信号にも。こっちは甘くしてあるから」

打ち止め 「あ、ありがとー! ってミサカはミサカは早速実食してみたり!」パク

打ち止め 「」

一方通行 「? 何固まってやがる?」

番外個体 (え、まさか……)

打ち止め 「に、にが、がっ、にっがーーーーーい!!!」

番外個体 (大当たりぃぃぃぃぃ!?)

一方通行 「オイ、オマエまさかこれと同じの与えたのか? ガキにゃキツイだろォが」

番外個体 「あ、あの、これは……スリリングな当たり付き」アセアセ

打ち止め 「~~~~~~っ!!!」ポカポカポカ

番外個体 「ゴメンゴメン!」

 :
 :
 :

番外個体 「」フー

一方通行 「クソガキはもォ寝たのか?」

番外個体 「うん」

一方通行 「こいつ飲ンだら俺も寝るか」ズズ...

番外個体 「ねーえー、寒いよー。一緒に寝ようよー」ユサユサ

一方通行 「アホ言え。ガキじゃあるめェし」

番外個体 「この間、このソファで膝枕してやったじゃん! 耳掃除もしてやったじゃん!
       しかもそのまま3時間近く寝やがって! そのお返しに腕枕ぐらいしてくれてもいいと思うけど」

一方通行 「くっだらねェ。俺は寝る」

番外個体 「……なんだよ。死んじゃえ、バカ」

一方通行 「…………俺の部屋に来るなら、戸締りと消灯確認してから来いよ」

番外個体 「!?」

一方通行 「ま、俺の気が変わらねェ内にな」スタスタ

番外個体 「……前よりもっと近づけたのかな。バレンタインのお陰で」

番外個体 「」ダッ


<ガチャガチャ
<戸締りおk!

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