絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 5スレ目 > 02


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~大晦日 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「今年もあと3時間ちょっとで終わりですね」

滝壺 「なんかあっという間だよね」

番外個体 「みんな実家に帰ったりしないの?」

絹旗 「私はここが超実家ですし」

滝壺 「同じく」

結標 「私は色々あって疎遠だしね」

浜面 「ハワイに行くから帰ってくんなって言われたぜ」

海原 「遠いので」

白井 「去年帰りましたし、今年はいいかなぁと」

婚后 「実家に帰ってもゆるりとできませんし。ならばここの方がよろしいですわ」

結標 「そういうもんなの?」

婚后 「年賀の挨拶だとかで来客が入れ代わり立ち代わりでして……」

浜面 「名門はちげえな」

絹旗 「浜面ー、なんか持ってきてください」

滝壺 「私のも」

浜面 「はいはい、飲み物にお菓子かなにかな」

結標 「あら、悪いわね」

海原 「僕は冷たいのでお願いしますね」

番外個体 「コーヒーは棚の左端に入ってるから」

白井 「わたくしは紅茶があると助かりますの」

婚后 「なんだか申し訳ないですわね」

浜面 「……お前ら待ってたな!? 誰かが立つのを待ってたな!?」

番外個体 「何のことかな」

絹旗 「超さっさと行ってきてくださいよー」

滝壺 「大丈夫、ぱしりな浜面も私は応援してる」

浜面 「滝壺のそのセリフ、久々に聞いた気がするぞ」

滝壺 「?」


【テレビ】<デデーン


滝壺 「今年も色んなことがあったよね」

絹旗 「色々ありすぎたような気がします」

浜面 「考えてみたら俺、その色々にあまり関わってないんだよな」

番外個体 「大晦日に細かいこと気にしないの。鬼が笑うよ?」

結標 「使い方違うわよ」

婚后 「何が印象に残っておられますか?」

白井 「大覇星祭はいい思い出になりましたの」

海原 「旅行がよかったですね、色々といい物が見れましたし」

浜面 「くっそー、行きたかったなぁ! 海原からDVD見せられただけじゃなぁ」

結標 「」バシッ

滝壺 「」ビリッ

海原 「いたっ」

浜面 「オウフ」

海原 「結標さん、それは少々痛いのですが」

浜面 「シビレタ」

結標 「何勝手に見せてるのよ」

滝壺 「はまづら、水着が見たいんだったらいつでも着てあげるのに」

浜面 「」

番外個体 「はいはい、いつも通り仲良しで良かった」

結標 「で? 貴女はどんな調子なの?」

番外個体 「そういう淡希はどんな調子なの?」

結標 「」ビリッ

番外個体 「」バチッ

婚后 「お二人とも、視線をスパークさせないでくださいな」

白井 「く……年長組ばかりずるいですの。わたくしもいつかお姉様と……!」

絹旗 「そんな重要なんですかね」

白井 「絹旗さんにはまだ早いですの」

絹旗 「同い年じゃないですか!」

浜面 「ほかには何かあったか?」

結標 「思いつくだけでも旅行、大覇星祭……あぁ、あと温泉にも行ったわね」

浜面 「え、なにそれ」

絹旗 「行きましたね。また行きたいです」

滝壺 「また行こうよ、その内」

白井 「いいですわね、なかなかいいお湯でして」

浜面 「ねえ、温泉って?」

婚后 「ここのみなさんで温泉にいったときの話ですわね」

浜面 「混浴?」

海原 「違いますよ。なので、僕は一人でした」

浜面 「なんだ、つまんねえな」

滝壺 「はまづら」スチャ

絹旗 「これだから超浜面は……」

ユリコ 「(・ω・)?」

絹旗 「あ、ユリコ。どこいってたんですか」

婚后 「ずっとテーブルの下におられましたわよ」

浜面 「あbbbbbb」

絹旗 「そんなところでなにやってたんですか」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

海原 「ユリコさんも家族に加わりましたよね」

白井 「最初はどうなることかと思いましたが」

結標 「ユリコは賢いから、大丈夫よね」ナデナデ

ユリコ 「(*・ω・)ノ」

番外個体 「私にも懐くんだから、変わり者……いや、変わりネコだよね」

滝壺 「もしかしたら人間なのかも」

絹旗 「まっさかー」

海原 「夢がある話じゃないですか。極秘裏に人間とネコの意識を入れ替える研究が」

結標 「イヤな夢ね」

ユリコ 「(・ω・)?」

浜面 「あとはなんだ?」

絹旗 「何より、ここで暮らし始めたことじゃないですかね」

滝壺 「みんなも集まったし」

絹旗 「滝壺さんの提案を最初聞いたときは……今だから言えますが、超アホかと思いました」

滝壺 「」ムスー

絹旗 「あ、で、でも! 今は超良かったと思ってますよ!」

結標 「私も居候脱出できたしね」

海原 「僕はネカフェ生活から脱出できました」

番外個体 「あやうく公園で寝泊りするところでした」

白井 「途方に暮れていたところを脱出できましたの」

婚后 「同じくですわ」

浜面 「お世話になっております」

絹旗 「な、なんですか、今更。やめてくださいよ」


【テレビ】<ヒビキアウー♪


絹旗 「紅白も最早超BGMですよね」

浜面 「なーんか知らねぇ人ばっかなんだよな」

滝壺 「はまづら、おじいちゃんみたいだよ」

浜面 「」

結標 「なんか、歌が本業じゃない人も出てるんじゃない?」

海原 「そうですね、例えば」

番外個体 「やめて、消される」

婚后 「こういう話題には疎くていけませんわね……」

白井 「寮でも実家でも、年末年始はテレビなぞ見れませんでしたし」

結標 「大変ね、お嬢様も」

絹旗 「超大変ですね」

番外個体 「なんか小腹が空いたなー」

結標 「さっきお菓子食べたばっかじゃない」

番外個体 「私は食べてないよ。なんか名前が気に食わなかった」

絹旗 「どういう理由ですか」

海原 「お気に召しませんでしたか? ホワイトロリータ」

番外個体 「なんか大事なもんをバカにされたような気がして」

滝壺 「?」

浜面 「まあ、感性は人それぞれだな」

白井 「でしたらお歳暮の残りの水羊羹がございますの」

婚后 「お持ち致しますわね」

結標 「いいわよ、自分でいかせるから」ゲシゲシ

番外個体 「蹴るな蹴るな、行ってくるから」

婚后 「冷蔵庫に入ってる筈ですわ」

絹旗 「あの、すいません。お風呂入ってきていいですか?」

白井 「あら、まだでしたの?」

絹旗 「はい」

結標 「入っておきなさい。今年のうちに」

浜面 「」ダラダラ

絹旗 「じゃ、行ってきまーす」

滝壺 「みんなはもう入ったんだよね」

番外個体 「入った」

海原 「先ほど頂きました」

婚后 「わたくしもすでに」

ユリコ 「(・ω・)オアーン」

番外個体 「あなたは入ってないでしょ」


<んなぁ!?


滝壺 「?」


<ダダダダダ バーン


絹旗 「お湯が超カラッポなんですけどぉ!?」

結標 「なんで? 私が入ったときはあったわよ」

絹旗 「あと、給湯器のガスも超止められてたんですけどぉ!?」

浜面 「悪ぃ! 俺で最後だと思って湯抜いて火も止めといた!」

絹旗 「はーーまづらぁ!!」

番外個体 「絹旗さん、怒る気持ちは分かるけど服着て」

白井 「バスタオル一枚でうろついては淑女失格ですの」

絹旗 「」

滝壺 「二人とも、みちゃだめ」

海原浜面 「「(*ノノ)」」

絹旗 「うわーーーん! 超ばかー!」ダダダダダ

婚后 「ちょっと可哀想ですわね……」


<ジャバババババ


番外個体 「あ、お湯ためてる」

 :
 :
 :

番外個体 「あと30分で今年も終わりかぁ」

絹旗 「浜面ー、ソバ作ってきてください。年越しの」

浜面 「ソバなんかあったか?」

海原 「緑のたぬきを人数分買ってありますよ」

白井 「年越し蕎麦にカップってどうなんですの?」

結標 「気分だけでも、ってことね」

浜面 「んじゃま、お湯沸かしてくるわ」

絹旗 「お風呂のお湯」ボソッ

浜面 「謝るから根に持つのやめてぇぇぇ!」

婚后 「年端もいかない少女をバスタオル一枚で走らせた罪は重いですわ」

浜面 「それも俺のせいなの!?」

海原 「男の責任というやつでしょうか」

絹旗 「滝壺さーん、超浜面に辱められました」

滝壺 「大丈夫だよ、はまづらはヘタレだから手を出さないよ」ナデナデ

浜面 「みんなひどくね!?」

番外個体 「ねー、お湯はー?」

浜面 「くそ! 今にみてろよ! 最高のお湯をプレゼントしてやる!」バーン

結標 「最高のお湯ってなに?」

白井 「なんでしょうか」

海原 「3秒で緑のたぬきが出来上がる魔法のお湯とか」

番外個体 「なにそれ、地味にほしい」


<あづぁぁぁぁ!?


婚后 「? どうかされたのでしょうか?」

絹旗 (絹旗サマ特製ブービートラップです。これで超チャラにしてやりましょう)ニヤニヤ

結標 「そういえば、お正月はどうするの?」

番外個体 「こんな感じで過ごすんじゃないの?」

滝壺 「初詣ぐらいは行こうよ」

絹旗 「もちが食べたいです、もち」

白井 「餅つきをやると、回覧板に載ってましたの」

婚后 「男手の出番ですわね」

海原 「こういうのは浜面さんが得意そうですよね」

番外個体 「お餅ってパパっと能力で作れないの? 私はムリだけど」

婚后 「わたくしでは難しいですわね」

結標 「私は……手間を減らすことは出来ても、時間短縮は難しいわね」

白井 「おそらく、同じくですの」

滝壺 「きぬはたなら出来るんじゃないかな」

絹旗 「そうですね、圧縮した窒素を超ボカーーンと」

海原 「お米が飛び散りませんか?」

絹旗 「やってみなきゃわかりませんよ」フンス

浜面 「お湯ができたぞー」

番外個体 「はい、じゃ入れて入れて」


<ジャボボボ


結標 「今年も終わりって実感湧いてきたわね」

白井 「カップそばで……」

婚后 「これはこれで新鮮ではないですか」

絹旗 「来年も、こんな感じで続けられるといいですね」

滝壺 「続くよ、きっと」

海原 「なんだかんだで、この生活も馴染んでますしね」

浜面 「ほんの1年前までは想像もできなかったな」

番外個体 「次の1年も正直想像できないけどね」

絹旗 「そういってる内にあと10分ですよ」

滝壺 「カウントダウンだね」ワクテカ

浜面 「緑のたぬきうまい!」ズゾゾゾ

番外個体 「……やっちゃった」

結標 「何を」

番外個体 「天ぷら外に出すの忘れてた……」

滝壺 「とろとろの天ぷらがおいしいんだよ」

絹旗 「えー、私は後のせ超サクサク派です」

浜面 「俺も後のせ派だな」

海原 「僕はとけた天ぷらを混ぜて食べるのが好きですね」

番外個体 「海原さん邪道だよ!」

浜面 「そうだ、邪道だ!」

海原 「いや、いいじゃないですか」

結標 「ほーら、人の食べ方にケチつけるもんじゃないわよ」

白井 「……ちょっとついていけませんの」

婚后 「インスタント食品にもきちんとした作法がございますのね」

絹旗 「そんな大したもんでもないですよ」


【テレビ】<今年もいよいよ終わりです!


結標 「そういえば、学園都市でもカウントダウンイベントやってるのよね」

婚后 「さぞ派手なのでしょうね」

絹旗 「行きましょうかみたいな話もしましたけど、結局流れちゃったんですよね」

浜面 「わざわざ人込みにダイブしてもな」

滝壺 「ゆっくりしてる方が好き」

海原 「まぁ、こういう年末もありでしょう」

白井 「風紀委員の呼び出しがないのはある種奇跡でしたの」

番外個体 「行ってみようって誘ったら、断られたんだよね……」

結標 「……なんか、ゴメン」

番外個体 「謝らないで、あの人相手だし想定の範囲内だよ」

滝壺 「みさわも苦労してるんだね」

海原 「鈍感は罪ですね」

結標 (貴方が言うか……)


【テレビ】<5! 4! 3!


絹旗 「うわ、もうこんな」


【テレビ】<2! 1!(ドパーン)


滝壺 「明けました。おめでとうございます」

絹旗 「超おめでとうございます」

番外個体 「ご丁寧にどうも」

結標 「違うでしょ」ピコッ

番外個体 「なんですぐ叩くかな。はいはい、あけおめあけおめ」

白井 「明けましておめでとうございますの」


<ダダダダダ バーン


浜面 「間にあったか!?」

海原 「おや、浜面さん。明けましておめでとうございます」ペコリ

浜面 「うぉぉ! トイレで年越しちまったぁぁぁ!」

絹旗 「浜面の一年はトイレから始まるという訳ですね」

白井 「年も跨ぎましたし、そろそろお開きに」

絹旗 「えー、超初日の出は拝まないんですか」

婚后 「間に合うように起きればよろしいのでは?」

番外個体 「今寝たとして、サンライズタイムに起きれる自信がない」

結標 「無理して洒落た言い方しなくていいわよ。でも、起きれる自信がないのは同意ね」

浜面 「だったら朝まで起きてればいいじゃない、って訳だな」

海原 「まあ、適度に暇を潰していればそのうち朝になるでしょう」

滝壺 「昇らない太陽はないんだよ」

浜面 「なんか違う意味に聞こえるな」

白井 「といっても、何をしてれば良いのでしょう」

絹旗 「狩りでも行きましょう」カチッ

番外個体 「ばっちこーい」カチッ

海原 「お供させていただきなしょう」カチッ

結標 「暇つぶしには丁度いいわね」カチッ


<8番エリア入りました!
<ぎゃーー轢かれたーーー!
<シビレ罠張りましたので、誘いこんでください。
<ちょっと強撃ビン調合させてよ。


滝壺 「盛り上がってるね」

浜面 「こっちもなんかやろうぜ。テレビもなんか面白くないしよ」

白井 「といっても何をすれば」

婚后 「4人で出来る物……麻雀ですか?」

浜面 「お嬢様らしからぬ発想だな」

婚后 「あら、こう見えても嗜みとしてお祖父様に教わってますのよ?」

滝壺 「私ルールわからないよ」

白井 「わたくしも薄ぼんやりとしか」


<ちょっとこっち来ないでよ!巻き込まれるでしょ!
<死ぬ!死ぬ!
<Lv2通常弾尽きた。
<あの、砥石忘れたんですが。


滝壺 「じゃ、ホコリ被ってるこれやろうよ」



絹旗 「クエスト超失敗です」

番外個体 「まあ、こういうこともある」

絹旗 「ミサワさんが2回も死んだからです!」

結標 「やめなさいって」

海原 「ガンナーは防御が紙だから、落ちやすいんですよね」


<やった、到着。
<はあ、また滝壺さんに持っていかれましたの。
<次の目的地は……博多だそうですわ。
<北海道にいる俺オワタ。


番外個体 「向こうも盛り上がってるね」

絹旗 「なんか超楽しそうな声が聞こえてきますね」

結標 「こっちも進めましょうよ」

海原 「さて、次はどのクエストにしましょうか」


<おいやめろ!俺のウニ丼屋を売るな!
<お気の毒ですわ。
<これは間が悪かったですの。
<大丈夫、カードもお金もなくて目的地から一番遠いはまづらも応援してる



~日の出まであと2時間~


絹旗 「浜面ー、お年玉はないんですか?」

浜面 「お前、俺より金持ってるだろ。むしろ俺がもらいたいわ」

絹旗 「そうでした。現状、滝壺さんのヒモである浜面には超無理な相談でした」

浜面 「全面否定できないのが悲しいぜ……」

結標 「否定しなさいよ、情けない」

番外個体 「私女だけど、収入がない男の人ってどうかと思う」

白井 「バイトぐらいなさればよろしいですのに」

婚后 「ま、まあ、皆さん辛辣ですが、応援してくださってるのですよ」

海原 「大丈夫ですよ、まだやり直せます」ポンポン

浜面 「なんか最近俺の扱い酷くないか?」

滝壺 「」ウトウト

ユリコ 「」スピー

番外個体 「来年……あ、今年か。今年の干支ってなに? ていうか干支ってなに?」

婚后 「今年は兎年になりますわね」

結標 「貴女がだーい好きなウサギさんよ」

滝壺 「みさわもウサギ好きなの? はまづらと一緒だね」

絹旗 「いや、指し示してるものは超違うような気がしますが」

番外個体 「?」

浜面 「?」

白井 「大きいお姉様は、ウサギのどこがお好きなんですの?」

番外個体 「どこって……強いし、ぶっきらぼうで目付き悪いけど、根は優しいところとか……」ゴニョゴニョ

海原 (強くてぶっきらぼうなウサギ……?)

絹旗 「ウサギマニアの超浜面はどういうところがいいと思いますか?」

浜面 「お前勘違いしてるぞ! いいか、あの服装と場所とのギャップこそが魅力であってだな」

婚后 「あの、ウサギの話ではございませんの?」

番外個体 「?」

浜面 「?」



~日の出まであと1時間~


絹旗 「そろそろ出ましょうか」

滝壺 「そうだね、空がうっすら明るくなってきたし」

結標 「ほら、起きなさい」ゲシゲシ

番外個体 「ぅぁ?」

婚后 「白井さん、出掛けますわよ」ポンポン

白井 「う……わたくしとしたことがいつの間に」

海原 「どこに向かうのですか?」

浜面 「ちっと歩いたところに、いい感じに小高い丘の公園があるんだよ」

結標 「まるで準備されたかのようなシチュエーションね」

番外個体 「言っちゃダメ」

婚后 「外は冷えますわよ」

白井 「防寒はしっかりとしていきませんと」

絹旗 「ユリコー、行きますよ」

ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」ポテポテ

滝壺 「よし、準備して出発しよう」



~元旦早朝 第7学区 某所~


結標 「寒い寒い寒い寒い寒い」

番外個体 「淡希、くっつく相手間違えてる。私じゃないでしょ」ポイッ

結標 「えっ、ちょっとぉ」

海原 「おっと、危ない」ポフッ

結標 「」

白井 「一日で一番寒い時間帯だけありますわね」

婚后 「髪が凍ってしまいそうですわ」

浜面 「なんだなんだ、こんな程度の寒さで情けねえ」

絹旗 「超浜面はおバカだから寒さを感じないんですかね」

浜面 「バカ関係なくね!?」

滝壺 「ロシアよりは寒くないよね」

番外個体 「ありゃ違う世界だよ」

婚后 「想像もできませんわね」

絹旗 「ちょっとコンビニ寄って行きましょうよ」

結標 「そ、そうね。何か飲み物でもあれば」

白井 「時間は大丈夫なんですの?」

番外個体 「日の出まではもうちょいあるから、大丈夫でしょ」

滝壺 「私とはまづらで行ってくるよ」

浜面 「おう、で何にする?」

白井 「紅茶でお願いしますの」

婚后 「たまには緑茶で」

絹旗 「超ホットレモンで」

海原 「カフェオレをお願いできますか」

結標 「同じの」

番外個体 「コーヒーとピザまん」

浜面 「コーヒーな」

滝壺 「はまづら、覚えた?」

浜面 「は、早くいこうぜ。忘れちまう」



~第7学区 とある丘の公園~


番外個体 「なんか絹旗さん、太った? 妊娠何ヶ月?」

絹旗 「超違います! これはユリコが入り込んでるんです!」<オアーン

婚后 「さすがのユリコも、寒さには適わないようですわね」

結標 「ユリコの弱点を初めて見た気がするわ」

海原 「なんでもござれでしたからね」

絹旗 「ユリコー、服が超のびるから出てきてくださいよー」

ユリコ 「ミ( ・ω・)」

滝壺 「ゆりこ、寒くない?」

浜面 「まあ、いざとなれば誰かの体温を奪うだろ」

白井 「そろそろ日の出の時刻ですの」

婚后 「いよいよですわね。初日の出を拝むのは何年振りでしょうか」

番外個体 「願い事を唱えるんだっけ?」

結標 「口にだす必要はないわよ」


<ペカーッ


浜面 「おお、ありがたやありがたや」パンパン

滝壺 「うわ、眩しい」

結標 (マイナス2kg……やっぱ今のなし、恋愛成就……あぁ、でも)

海原 (しまった、考えてませんでしたね)

白井 (お姉様と、いえ、この際大きいお姉様でも)

婚后 (今年一年も健やかに過ごすことさえできれば)

番外個体 (今年こそはあの人と……あぁぅ)

絹旗 (……ずっとこんな調子で過ごすことができれば、多くは望みません)

浜面 「あれ? 手を合わせてるの俺だけ!?」

滝壺 「大丈夫だよ、願い事は心の中で呟いたから」

絹旗 「ていうか口になんて出せませんよ」

白井 「願い事って、人に話したら叶わなくなるといいますし」

番外個体 (そうでなかったとしても、口になんて出せないよ)



~同日 きぬはた荘 リビング~


滝壺 「ただいま」

浜面 「ひゃー、寒かったなー」

絹旗 「浜面、さっきの自分の発言を超思い出してください」

番外個体 「今日ってなんか予定あったっけ?」

結標 「ないんじゃない?」

番外個体 「よし、昼ぐらいまで寝る。ねむい」ガシガシ

海原 「眠いのはみなさん一緒でしょう」

白井 「徹夜でしたし」

婚后 「少々休みたいですわね」

絹旗 「じゃもうみんな寝ちゃいましょうよ」

浜面 「寝正月ってのもパッとしねぇだろ」

結標 「昼過ぎぐらいに、起きれた人から活動すればいいでしょ」

海原 「そうですね。みなさんお疲れでしょうし、まず休みましょう」



~同日昼 きぬはた荘1階 リビング~


浜面 「よう、おはようさん」

海原 「おはようございます」

浜面 「海原が1位か」

海原 「いえ、僕はずっとここにおりましたし」

浜面 「寝なくて平気なのか?」

海原 「睡眠時間は少なくても平気な性分なんですよ」

浜面 「羨ましいことで」

海原 「得したと思ったことは少ないですけどね」

浜面 「そんなもんかね。さて箱根駅伝でもみようぜ」

海原 「明日ではないんですか?」

浜面 「あ、そうだっけか?」

海原 「2日と3日だったと記憶していますが」

浜面 「言われてみればそんな気がしてきたな」

海原 「今年の学園都市勢はどこまで行けますかね」

浜面 「どうだろうな。去年はどうだったか、見てないんだよな」

海原 「なんでも、いかなる検査でもひっかからないドーピング薬が開発されたという噂もありますし」

浜面 「おいおい、なんだそりゃ」

海原 「DCS、って言いましたかね。まあ、噂の範疇を出ませんが」

浜面 「反則もいいところだろ。もっとこう、スポーツマンシップというものをだな」

海原 「ごもっともです」

浜面 「まったくなぁ……そんなんで勝って嬉しいのかね」

海原 「結果が重視される世界ですし」

浜面 「結果より大事なもんがあるだろ? スポーツってのはなぁ」

海原 「まあまあ、あくまでも噂ですよ」

浜面 「なんか釈然としねえな。おし、今年の箱根駅伝で学園都市勢が優勝したら」

海原 「したら?」

浜面 「電凸してやろうぜ」フンス

海原 「どちらに?」

浜面 「……統括理事会?」

浜面 「」カシュ

海原 「ビールですか?」

浜面 「いや、発泡酒」

海原 「いいんですかね、こんな時間から」

浜面 「正月ぐらい許されんだろ。海原はどうだ?」

海原 「お酒ダメなんで、オレンジジュースください」

浜面 「ちょうどあったぜ」

海原浜面 「「乾杯」」ガシャン

海原 「今年もよろしくお願いしますね」ペコリ

浜面 「これはこれはご丁寧に」ペコリ

海原 「こう時間を浪費するだけの正月もよいものですね」

浜面 「まあな、普段はなんだかんだでバタバタしてるしな」

海原 「ここの住人はアクティブな方ばかりですから」

浜面 「もうちっと慎ましやかにしてくれればな。滝壺みてえにさ」

海原 「誰もいらっしゃらなくてよかったですね。はまづ/らになるところでした」

浜面 「そういえば、一度聞いてみたかったんだけどよ」

海原 「なんですか?」

浜面 「海原は結標の姐さんとは仲良いのか?」

海原 「どうしてまた?」

浜面 「いや、滝壺がそんなこと話してたからよ」

海原 「まぁ、ここにご厄介になる前から知り合いですし、そうも見えるかもしれませんね」

浜面 (知り合い、ねぇ……)

海原 「浜面さんも、滝壺さんとはその後いかがなんですか」

浜面 「いかがって……そりゃぁ、前と変わらず、というかな」ゴニョゴニョ

海原 「両家のご両親にご挨拶は?」

浜面 「それはまだ……って何の話だよ!」

海原 「挙式は海外がご希望とのことでしたが?」●REC

浜面 「言った覚えねえぞ!?」

海原 「お子様は何人のご予定で?」●REC

浜面 「おいカメラ止めろ」



浜面 「……誰も起きてこねぇな」

海原 「まだ12時前ですし」

浜面 「暇つぶしに、次に誰が起きてくるか賭けてみるか?」

海原 「受けてたちましょう」

浜面 「さーて、誰かな」

海原 (普段から規則正しい生活を心掛けてると考えると、白井さんと婚后さんはリズムの乱れに弱いですかね)

浜面 (……滝壺と絹旗はねえな。あの2人は寝起きいい方じゃねえし)

海原 (結標さんは低血圧だとご自身が仰ってましたし、除外でしょうか)

浜面 (ミサワの姐さんはいかにも朝弱そうな顔してるんだよな。一番に寝るって言い出したのも姐さんだし)

海原 (消去法でいくと、ミサワさん?)

浜面 (起きると決めた時間にすぱっと起きれそうなのは、やっぱりお嬢だよな)

海原 「では、僕はミサワさんに1票で」

浜面 「おし、じゃ俺は大きい方のお嬢に1票な」


<キィ...


海原 (ドアの音?)

浜面 (さあ、誰だ!?)

ユリコ 「扉】ω・)」

海原 「……」

浜面 「……」

ユリコ 「扉】ω・)オアーン」

浜面 (こいつのこと忘れてたぁぁぁ!)

海原 (僕としたことが……ユリコさんの可能性が抜けていましたね)

浜面 「ど、どうしたユリコ? 腹でも減ったか?」

海原 「そういえば、ユリコさんは昨晩から何も食べていないはず」

浜面 「よーしよしよし、ぐうたらなご主人に代わってこの俺が準備してやろう!」

絹旗 「誰がぐうたらですか」

浜面 「き、絹旗!? (こいつ、ドアの影に!?)」

海原 (考えてみれば、いくらユリコさんでも自力でドアは開けられませんね)

絹旗 「あれ? 海原さんだけですか?」

海原 「ええ、皆さんまだ自室にいらっしゃるかと」

ユリコ 「( ・ω・)つ」チョンチョン

絹旗 「あぁ、はいはい。今ご飯準備しますからね」

浜面 「賭けはイーブンだな」

海原 「そのようですね」

絹旗 「なに超不穏な会話してるんですか」ポフッ

浜面 「おい絹旗、人の背中に乗ってくるな。重いだろ。おんぶお化けかっつの」

絹旗 「」

海原 (浜面さん、その発言はダウトです)

絹旗 「お、おも、超重いですって!?」

浜面 「超は付けてないぞ!?」

絹旗 「バカ面! ハゲ面!」ポカポカポカポカ

浜面 「やめろっての! 地味に痛ぇんだよ!」

海原 (こうやって見てると、仲の良い兄妹みたいですね)

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベッチンベッチン

海原 「お、ユリコさんも加勢するんですか」

浜面 「おい、助けろよ! 友達だろ!?」

海原 「先程のは浜面さんが全面的に悪いと思いますので」ニコニコ

滝壺 「おはよー」

海原 「おはようございます」

絹旗 「」ポカポカポカポカ

ユリコ 「(・ω・)」ガブガブ

浜面 「もうやめて! 浜面さんのライフはとっくにゼロよ!」

滝壺 「……またはまづらが何かやったの?」

浜面 「もうちょっと心配してくれたら嬉しいぜちくしょう!」

海原 「絹旗さんに向かって超重いと」

浜面 「」

滝壺 「はまづらが悪い」ウンウン

絹旗 「これでも! これでもまだ重いなんて言えますか!」ポカポカポカポカ

浜面 「重くない! 絹旗は軽い! まさに窒素! だからマウントポジションから開放してくだせえ!!」

滝壺 「今年もこんな調子なのかな」

海原 「一年の計は元旦にあり、と申しますし」

滝壺 「元旦って朝のことだけど、今も元旦なのかな」

結標 「あら、出遅れちゃったわね」

白井 「おはようございますの」

絹旗 「超おはようございます」

ユリコ 「( ・ω・)ノ」

滝壺 「二人ともおはよう」

海原 「おはようございます」

浜面 「」ピヨピヨ

結標 「もうみんなご飯食べちゃった?」

海原 「いえ、まだだと思いますよ」

浜面 「俺は一杯引っ掛けたけどな」

滝壺 「この空き缶、はまづらだったんだね」

絹旗 「残りの2人が起きてきたら、遅い昼食にしましょうか」

結標 「婚后さんはともかく、真琴はほっとくと起きてこないんじゃないかしら……」

白井 「わ、わたくしが! 起こして差し上げますの!」フンス

結標 「……心配だから私が行くわ。白井さんは婚后さん起こしてあげて」



~きぬはた荘2階 廊下~


 コンコン


結標 「ねー、もう起きたら? もうちょっとで1時になるわよ?」

結標 「うーん、携帯に電話してもダメだったし、強敵ね……」


 コンコン


白井 「婚后さん、もう起きてくださいまし。夜寝れなくなりますの」

白井 「慣れない徹夜をしたせいでしょうか」ハァ

結標 「」ジー

白井 「」ハッ

結標 「お互い大変ね」

白井 「まったくですの」

結標 「……こうなったら、アレよね」

白井 「みなさんを待たせてますし、強行手段ですの」

結標 「じゃ、私からいくわね」

白井 「ご武運を」

結標 「」フッ


<バスンッ
<ぅぐうぇっ!?
<目は覚めたかしら?
<何してんだぁぁぁ!!


白井 「……では、わたくしも、いざ」

白井 「」ヒュンッ


<ボフッ
<ふぎゃぁ!?
<起床時間ですの。
<し、白井さん!?一体なにを!?


結標 「うん、我ながら綺麗なボディプレスだったわ」フッ

白井 「わたくしのギロチンドロップの方が上に決まってますの」ヒュンッ

番外個体 「待てゴルァァ!」

婚后 「このわたくしを常盤台の婚后光子と知っての狼藉ですの!?」



~1時間後 きぬはた荘1階 リビング~


絹旗 「正月からサンドイッチパーティしてるのなんてウチぐらいでしょうね」

結標 「ねえ、痺れてフォークが持てないんだけど」

番外個体 「だからサンドイッチ作ってあげたじゃん。知るかボケ」

白井 「左半身と右半身が別々に吹き飛ぶかと思いましたの」

婚后 「自業自得ですわ!」

海原 「元日でもいつも通りで何よりです」ニコニコ

ユリコ 「(・ω・)」クンカクンカ

滝壺 「ゆりこ、ダメだよ」

浜面 「こらこら、お前はさっきメシ食ってただろ」ヒョイ

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

絹旗 「食べてちょっとしたら初詣行きましょうよ」

浜面 「いいな、正月らしくて」

結標 「初詣っていうけど、この辺に神社とかあったっけ?」

絹旗 「第12学区にありますよ」

婚后 「少々遠いですわね……学園都市の隅っこですわよ」

海原 「考えることは同じと申しますし、交通機関も混んでるかもしれませんね」

滝壺 「はまづら、前みたいに車……あ」

浜面 「……悪ぃ、アルコール入っちまってる」

絹旗 (無免許なのに何を今更)

番外個体 「まー、仕方ないでしょ。モノレールなり地下鉄なりで行くしかないね」

結標 「貴女が運転すればいいじゃない。できるんでしょ?」

番外個体 「ヤダ、疲れる」

白井 「決まりですの。ぞろぞろと公共交通機関で参りましょう」

海原 「一休みしたら参りましょうか」

滝壺 「きぬはた、迷子にならないようにしてね」

絹旗 「わ、分かってますよ!」

浜面 「前に、他の連中と初詣行ったときも絹旗だけはぐれたもんな」

絹旗 「超うっさいです! 昔の話です!」ムキー



~モノレール乗車中~


滝壺 「やっぱり人が多いね」

浜面 「日本人ってなぁ祭りやイベントが好きだからな」

番外個体 「ねえ、あれが振袖ってヤツ?」

海原 「おお、日本の民族衣装は美しいですね」

結標 (何を言い出してるのよ……!)ヒヤヒヤ

婚后 「そうですわね、わたくしも着てくればよかったですわ」

絹旗 「え、持ってるんですか?」

婚后 「ええ、実家から数着だけ持ち込んでおりますの」

結標 「でもあれって面倒でしょ? 着付けてもらわないといけないし」

婚后 「? 着物の着付けぐらいなら自分でいたしますわよ?」

結標 (ああ、そうだ。身分が違うんだ)

白井 「難しくありませんの?」

婚后 「コツさえ掴めば、あとは手順を覚えるだけですわ。なんでしたら、お教え致しますわよ」

結標 「でも、着物の着方って実際難しいじゃない。資格になるぐらいなんだし」

婚后 「そんな難しい話でもございませんわよ」

番外個体 (話に全然ついていけない)

白井 「普段着ない分難しいですの。浴衣でもそうですが、たとえば前はどっちを上にして合わせるとか」

婚后 「初心者が陥りやすい罠ですわね」

浜面 「言われてみりゃな、実際どっちが上だっけ?」

婚后 「左ですわね。後ろから抱きついたときに、右手が胸元に侵入できる着方ですわ」

結標 「ちょっと試させて」ダキッ

番外個体 「え? なに?」

結標 「あ、なるほど。左が上だから、右手が入るってことね」ナデナデ

番外個体 「ひゃ、あ……何すんだ!」ゴスッ

結標 「っ……鳩尾に肘は、反則……」プルプル

海原 「なるほど、これは覚えやすいですね」

浜面 「左が上、オラもう一生忘れる気がしねぇ」

婚后 「これでもう着付け問題ございませんわね♪」

絹旗 「でも着ていく着物がありません」



~同日 第12学区 神社~


番外個体 「うわぁ、なにこれ」

海原 「すごい人だかりですね」

白井 「考えることはみな同じということですの」

絹旗 「……あの、私から超提案なのですが」

滝壺 「どうしたの?」

絹旗 「はぐれたときの集合場所といいますか、待ち合わせ場所を決めておきましょうよ」

婚后 「そうですわね、携帯で連絡してもここまで人が多いと合流しづらそうですし」

結標 「別に人探しのアナウンスぐらいしてくれるんじゃない?」

絹旗 「超決めておくんです! 集合場所!」

浜面 (なんでこんなムキになってるんだ?)

滝壺 「じゃあ、そこのしーさーのところでいいかな?」


  ミ ・皿・ミ  ミ・皿・ ミ


結標 「これは狛犬よ、シーサーじゃなくて」

番外個体 「じゃ、はぐれたりしたらここで待つってことで」ペシペシ

海原 「叩いたら罰があたりますよ」

絹旗 「迷子呼び出しとか超ナシです」

婚后 「呼び出されたら驚いてしまいますものね」

結標 (あー、もしかして水族館のこと気にしてるのかな)

浜面 「んじゃまあ、帰るときにはここで集合ってことで」

白井 「心得ましたの」

滝壺 「よし、みんな行こうよ」

絹旗 「では超突入です」

浜面 「絹旗、窒素装甲で人ふっとばすなよ?」

絹旗 「なっ……私はそんな野蛮じゃありませんから!」

 :
 :
 :

浜面 「で、早速はぐれた訳だが」

番外個体 「早すぎやしない?」

浜面 「仕方ねえだろ、この人ごみじゃ」

番外個体 「」ジー

浜面 「姐さん、どうした?」

番外個体 「あれ」

浜面 「あれって……お好み焼きか?」

番外個体 「なんだろう、なんかすごいおいしそうに見える」

浜面 「あー、わかるぜ。ああいうテキ屋のメシってうまそうに見えるんだよな」

番外個体 「ちょっと行ってくる」

浜面 「待て待て、まずお参りを済ませてからにしようぜ」

番外個体 「えー」

浜面 「屋台は逃げやしねえよ」

番外個体 「まあ、しょうがないか」

浜面 「そうと決まれば……と言いたいとこだが、中々前に進まないな」

番外個体 「ねえ、アレなに?」

浜面 「アレって……おお、じゃがバターだな。溶けたバターとじゃがいもの相性が抜群でな」

番外個体 「」ゴクリ

浜面 「お、たこ焼きだ。やっぱ定番だよな」

番外個体 「」ソワソワ

浜面 「人形焼もあるのか。ここらじゃ珍しいな」

番外個体 「……さっさと行こうよ」

浜面 「そうだな。あれこれ見て俺も腹減ってきたし」

番外個体 「日本だと、お正月と夏にやるお祭りって同じなんだね」

浜面 「いや違う、違うんだか、完全に否定できないな」

番外個体 「だって屋台がいっぱいあるし」

浜面 「そうなんだけどよ」

番外個体 「さっき日本人はお祭り好きって言ってたけど、ホントなんだね」


絹旗 「見事に超はぐれちゃいました」

結標 「なんていうか、予想通りね」

絹旗 「しかも中々賽銭箱までたどり着けません……」

結標 「しょうがないわよ」

絹旗 「結標さん、テレポしましょうよ」

結標 「やめといた方がいいわ。人の動きって流動的だから、どうなるかわからないもの」

絹旗 「どうなるか、といいますと?」

結標 「転移した先に誰かいたら?」

絹旗 「どうなるんですか?」

結標 「そこにいた人がバラバラになっちゃうわ」

絹旗 「」

結標 「だから、こういう大勢の人が動いてる場所では怖くて使えないのよ」

絹旗 「し、仕方ないですね。ここは私の窒素装甲で人込みを超なぎ倒して」

結標 「やめなさいっての。ダメって言われてるでしょ」

絹旗 「うー……超もどかしいです」

結標 「あ、そうだ。小銭用意しておかないとね」

絹旗 「」グイ

結標 「いたっ! ちょっと、なに!」

絹旗 「あ、ご、ゴメンなさい! 引っ張るつもりは超なかったんです!」

結標 「……?」

絹旗 「あの、どっか掴んでないとまたはぐれちゃいそうだったので」

結標 「そういうこと……でも、だからって髪を掴むのはいただけないわね」

絹旗 「超ごめんなさい……」

結標 「しょうがないわね、ほら」

絹旗 「? 握手ですか?」

結標 「なんでよ。手繋ぐって言ってるの」

絹旗 「あ、はい。超了解です」ガシッ

結標 (浜面くんとのやりとり見てて思うけど、絹旗さんって妹属性よね)

絹旗 「」キョロキョロ


滝壺 「ようやく一番前まで着いたね」

婚后 「早く済ませて戻りませんと。もしかしたらみなさんお待ちかもしれませんし」

滝壺 「そうだね(小銭ってあったかな)」

婚后 「」つ【10000】

滝壺 (お賽銭にふくざわ先生……)

婚后 「? 滝壺さん、どうかされました?」

滝壺 「なんでもない」

婚后 「?」

滝壺 「ね、こういうときって決まった順番があるんだっけ」

婚后 「順番と申されますと?」

滝壺 「手を叩いて、おじぎする順番」

婚后 「ああ、そちらのことでしたか。あまり神経質になる必要もないかと」

滝壺 「でも知っておきたいから。よかったら教えて」

婚后 「ええ、よろしくてよ。基本は二礼二拍手一礼ですわ」

滝壺 「そうなんだ」フム

婚后 「それと、場所によっても異なりますわ」

滝壺 「そうなの?」

婚后 「まあ、細かいことを気にするよりは、ちゃんと気持ちを込めることが大事ですわよ」

滝壺 「そうだね」

婚后 「さ、後ろもつかえておりますし、早く済ませましょう」

滝壺 (ええと、二礼)ペコペコ

滝壺 (二拍手)ペチペチ

滝壺 (一礼)ペコ

婚后 「滝壺さん、よろしくて?」

滝壺 「うん、戻ろう……あ」

婚后 「?」

滝壺 「お願い事言ってなかった」

婚后 「あら……お願い事等は、二拍手の内にやるとお伝えし忘れてましたわね……」

滝壺 (今年もみんな元気でいれますように)ペチペチ


海原 「参りました。こうもあっさりはぐれてしまうとは」

白井 「まるで仕組まれていたかのような展開ですの」

海原 「まあ、他の皆さんも小さい子どもじゃありませんし、大丈夫でしょう」

白井 「そうですわね。後ほど集合場所まで戻りましょう」

海原 「あ、おみくじがありますよ。やってみませんか?」

白井 「仕方ないですわね。お付き合い致しますの」

海原 「あ、すみません」

巫女 「何を。ご希望?」

海原 「おみくじを1つ」

白井 「わたくしも」

巫女 「では。これを」

白井 (なんだか影が薄い巫女さんですの……もしや、ダミーチェック?)

海原 「36番です」

巫女 「36番。頂きました」

白井 (でもあの能力は、学園都市で一人しか持っていないのでは)

海原 「白井さん? どうぞ」

白井 「あ、失礼致しましたの……8番ですの」

巫女 「8番。頂きました」

白井 「海原さんはなんでしたの?」

海原 「小吉です。リアクションしづらいですね。白井さんは?」

白井 「大吉ですの」フンス

海原 「おお、おめでとうございます」

白井 「ですが、ここは学園都市ですの。こんなのは気分の問題ですわ」

巫女 「私の前で。それを言うか」

白井 「あとは、そこに結びつけて任務完了ですの」

海原 「……」

白井 「♪」

海原 「白井さん、ツインテールが踊ってますよ?」

白井 「Σ」

海原 「気分の問題、ですね」ニコニコ



~1時間後 シーサー付近~


滝壺 「あ、来た」

絹旗 「浜面、超遅いじゃないですか。ミサワさんに迷惑かけてないでしょうね」

浜面 「いやー、悪い悪い。ついつい屋台に目移りしちゃってな」

番外個体 「」モフモフ

結標 「何一人だけ食べてるのよ」

番外個体 「食べる? 人形焼。たくさんあるよ」

海原 「おや、おいしそうですね。1つ頂きます」

婚后 「人形焼でも、これは子供向けのキャラクターをかたどってますのね」

白井 「キャラクターというか、カエルばっかですのね」

滝壺 「げこただね」

浜面 「腹に入りゃ同じだろ」モフモフ

絹旗 「ゲコ太マニアが見たら瞬殺されるでしょうね」モフモフ

白井 (お姉様……いらっしゃいませんよね……?)キョロキョロ



~同日 第7学区 某所~


絹旗 「やっぱり人が多いところは超疲れますね」

婚后 「そうですわね……おや、あちらは」

爺 「おや、みなさん。お揃いで」

番外個体 (誰?)ヒソヒソ

結標 (さあ?)ヒソヒソ

海原 (自治会長さんですよ)ヒソヒソ

爺 「ちょうどよかった。今近所のもんが集まって餅をついとるんですが、
   よろしければ若い力を貸してもらえませんかな?」

白井 「あら、浜面さんの出番ではなくて?」

浜面 「やってやろうじゃないの!」フンス

滝壺 「はまづら、頑張って」

番外個体 「餅ってついて作るもんなの?」

結標 「見てればわかるわよ」

爺 「どうぞ、こちらです」

 :
 :
 :

浜面 「お、やってるねぇ」


<さあ、次だ次!根性が足りんぞぉ!


白井 「……なぜあの殿方が」

爺 「彼は飛び入り参加した通りすがりですな」

絹旗 「浜面、これを使ってドッスンするみたいですよ」

浜面 「おお、杵ってヤツだな。どれ貸してみ、って重っ!」

海原 「重い? 絹旗さんは片手で持ってたではありませんか」

浜面 「そりゃ絹旗は怪力だからな……」

絹旗 「超違います! 怪力なのではなく能力の応用です!」ウガー

結標 「便利ね、それ」

番外個体 「便利さだと淡希には適わないでしょ」

浜面 「そぉい!」ドズン

浜面 「おりゃ!」ドスン

浜面 「もういっちょ!」ボスン

浜面 「まだまだぁ!」ペトン

爺 「おい、兄ちゃん。腰が入ってねえぞ」

浜面 「見た目以上にキツイっすね、これ」

爺 「ほれほれ、口よりも手動かせ。米が冷めちまうぞ」

浜面 「無能力者なめんなぁぁぁぁ!!」ドスドスドスドス

海原 「浜面さん、大丈夫ですか? キツイようなら代わりますよ」

浜面 「大丈夫だ、問題ない!」ドスドスドスドス

滝壺 「はまづら、すごい」

婚后 「これは重労働ですわね」


<お嬢ちゃんたち、もしよければ餅をこねるのを手伝ってくれないかい?


絹旗 「超面白そうですね、やらせてください」

オバチャン 「ここに出来上がった餅があるからね。この粉をつけて手頃な大きさに
      ちぎって、丸めてあげてちょうだい」

婚后 「こちらですわね(ムニ)あつっ!」

白井 「そりゃ出来たばかりですから、熱いのは当然ですの」

婚后 「ぐぬぬ」

番外個体 「♪」モニュモニュ

結標 「ちょっと、誰が動物オブジェ作れって言ったのよ」ベチッ

絹旗 「おお、超すごいです。文字通り超モチモチです」ミュニョーー

滝壺 「お肌もこれぐらいになれたらいいよね」

番外個体 「そうなの?」

結標 「貴女はもうちょっと身体に気を使いなさい……」

オバチャン 「あんたたち、全員若いくせに何言ってんのよ」ケラケラ

結標 (私より実年齢ずっと上なのに、肌年齢がずっと下な人を見ちゃうとね……)



小萌 「いっくしっ。あ、もうお酒がなくなっちゃいました」



爺 「よう、お宅の旦那が頑張ってくれたぜ。こいつもお願いな」ベタン

番外個体 「これ、浜面さんがついてたヤツ?」

滝壺 (旦那って言われちゃった)

結標 「あ、あつっ」

絹旗 「こいつは超強敵ですね」

婚后 「浜面さんの気概に応えないといけませんわね」ミュニー

白井 「この程度の熱さ、お姉様達の電撃に比べれば……ふぉぉぉ」



浜面 「」キュー

海原 「浜面さん、お疲れさまでした」

浜面 「いや、なまってるな。こりゃ明日は筋肉痛だ」

海原 「見た目以上の重労働でしたね」

浜面 「ま、たまにならいいんじゃねえか?」

海原 「もう一回いけますか?」

浜面 「許してください」

爺 「いやぁ、今日はありがとうございました。やっぱ若いのがいると違いますな」

浜面 「はっはっは、任せてくださいよ」フンス

爺 「餅は人数分どうぞ。とっておいても固くなっちまうだけですからな」

海原 「ありがとうございます」


<会長さん、お疲れ
<いやぁ、今年も無事に終わってよかった
<人も減ってるし、もしかしたら今年が最後かもしれんしな


番外個体 「まあ、楽しかったかな」

白井 「なかなか体験できませんものね」

婚后 「実家にいたころを思い出しましたわ。お祖父様と執事でついていましたもの」

絹旗 「あの執事さん、なんでもできるんですね……」

滝壺 「ねえねえ、これもらえた」

結標 「あら、鏡餅? そういえば用意してなかったわね」

番外個体 「ユリコ? ユリコじゃないか?」

絹旗 「超違いますよ」



~同日夕方 きぬはた荘 リビング~


婚后 「ただいまもどりました」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

絹旗 「ユリコー、超ちゃんとお留守番してましたか?」

滝壺 「ねえ、鏡餅ってどこにおけばいいのかな」

結標 「このキャビネットの上でいいんじゃない?」

白井 「ではまずホコリを払いませんと」

海原 「ホコリと言えば、大掃除もしていませんでしたね」

浜面 「自分の部屋はやったぜ」

婚后 「なんだかんだで共有スペースは軽く掃除したぐらいでしたわね」

番外個体 「今からやる?」

結標 「やめときましょ。年明けからホコリまみれになるのもね」

絹旗 「普段から超掃除してますし、大丈夫ですよ」

浜面 「だな、大丈夫だ」

滝壺 「鏡餅設置」ドン

絹旗 「おお、超お正月っぽくなりました」

番外個体 「……ユリコ、ちょっとおいで」チョイチョイ

ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)?」

番外個体 「よっ」ポスン

ユリコ 「(・ω・)?」

番外個体 「完全に一致」

結標 「なにやってんのよ」

婚后 「みかんをお持ちしましたので上に……まあまあ、鏡餅が2つ?」

白井 「はて、2つもございましたかしら」

海原 「並べてみると見分けがつきませんね」

絹旗 「ユリコー、そこにいると超浜面に食べられちゃいますよ」

ユリコ 「ミ( ・ω・)」

浜面 「なんで俺だ!?」

絹旗 「そういえば、鏡餅じゃない餅もありましたよね」

婚后 「本日の夕飯に致しましょう」

番外個体 「これってどうやって食べんの?」

結標 「砂糖醤油でしょ?」

白井 「いえいえ、きな粉ですの」

浜面 「こしあんが至高だろ」

滝壺 「お雑煮じゃないの?」

番外個体 「どれが正解?」

婚后 「あえて言うなら全部ですわね」

海原 「色々試してみればいいではないですか」

絹旗 「そうですね、超多めにあるんですし」

浜面 「今日の晩飯は餅パーティだな」

結標 「はあ、食べてばっかり……また太っちゃうわね」

番外個体 「淡希はこの間測ったときは4」

結標 「言うな!」ガスッ

番外個体 「」

結標 「しょうがないでしょ! 正月なんだから! しょうがないでしょ!」

海原 「まあまあ、それはみんな同じですよ」

婚后 「正月太りなんて言うぐらいなのですし」

白井 「正月気分が抜けたころに再調整すればよろしいですの」

浜面 「再調整って、んな簡単にできんのか?」

滝壺 「はまづら、気付いてない?」

絹旗 「この家のメニューに、肉料理や揚げ物が超少ないことに」

浜面 「あー、言われてみりゃ……物足りないと思うことも多かったな」

結標 「みんな水面下で努力してるのよ」

浜面 「よくわかんねえけど、大変なんだな」

番外個体 「正月ぐらいは緩めてもいいんじゃないの?」

結標 「貴女は普段から緩みっぱなしでしょ」

絹旗 「でもお正月ぐらい超ダラけきっても文句は言われませんよ」

滝壺 「なんだかんだで年末年始はそうやって過ごしたしね」

浜面 「だったら、俺は毎日が正月みたいなもんだな」ケラケラ

全員 「働け」

浜面 「orz」

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