絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 5スレ目 > 01


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~12月中旬 第7学区 隠れ家的喫茶店~


番外個体 「♪」フキフキ

番外個体 「窓ふきおk。あとは厚紙を当てて、このスプレーで」シュコー

番外個体 「……ん? 間違ったかな?」

番外個体 「これで白い模様がぽわーっと」

マスター 「ミサワさん、それはファブリーズである」

番外個体 「あ、あれ?」

マスター 「使うのはこっちである」つ占

番外個体 「失礼しましたー」プシュー

番外個体 「お、できたできた♪」

マスター 「ふむ、クリスマスらしくなったであるな」

番外個体 (クリスマス、か……クリスマスって、何する日なんだろ)



~同日夜 きぬはた荘 リビング~


白井 「あの、みなさんに相談なのですが」

絹旗 「どうしたんですか?」

白井 「クリスマスにご予定のない方にご協力頂きたいですの」

結標 「なんか引っかかる言い方ね」

白井 「いえいえ、他意はございませんの」

番外個体 「んで、何かあるの?」

白井 「あ、はい。イベントにご協力頂きたくて……」

浜面 「イベントって、クリスマスのイベントか?」

婚后 「もうそんな時期ですのね」

海原 「して、イベントというのは?」

白井 「わたくし、縁あっていくつかの施設にお邪魔したことがあるのですが、
    とある施設から良ければ協力してほしいと連絡を受けましたの」

番外個体 「施設って、老人ホーム?」

結標 「それは学園都市にはないわよ。子どもを預かってる施設でしょ」

海原 「……もしや、置き去りですか」

白井 「ええ……そういった境遇の子どもたちが生活しているところですの」

絹旗 「……」

滝壺 「……」

浜面 「なるほどな。季節のイベントぐらいパーッとやってやりたいもんな」

婚后 「みなさん、どうされます? わたくしは是非協力してあげたいと思いますが」

絹旗 「超やりましょう、全員で乗り込んでやりましょう」

白井 「え? ぜ、全員ですの?」

滝壺 「うん、そうだね。みんなで行ったほうが盛り上がるかも」

白井 「みなさんは、よろしいんですの?」

結標 「うん、いいんじゃない?」

海原 「結標さんはこう見えて子ども好きですからね」ニコニコ

結標 「ちょっ……今言う事じゃないでしょ!」

番外個体 「淡希を連れてったら、男の子が一人か二人消えるかも」

結標 「とりゃ」バコンッ

番外個体 「」

結標 「……そんなんじゃないからね」

絹旗 「」コクコク

滝壺 「とりあえず、みんなOKということでいいね」

婚后 「ふふ、決まりのようですわね」

白井 「みなさん……クリスマスに暇な寂しい人ということはよく分かりましたの」

番外個体 「おい、ブチ壊し」

結標 「あ、起きた?」

絹旗 「浜面! この人数が移動するのも大変ですから、当日は車を出してください」

浜面 「任せとけ!」フンス

結標 「絹旗さん、やけに張り切ってるじゃない」

絹旗 「へぁ!? あ、そ、その……」

滝壺 「きぬはたは一人寂しいクリスマスはイヤなんだって」

絹旗 「そうですよ! 私には滝壺さんや結標さんやミサワさんみたいに決まったお相手がいませんし!」

結標 「き、決まった相手なんて、私だって……」チラッ

海原 「?」

結標 「なによぅ! 貴女こそどうなのよ!」

番外個体 「え? なんでそこで私に振るの?」

結標 「見せつけるように毎日ピアスしちゃってさー。貴女の名前は今日から赤ピね」

番外個体 「なにそれやめて!」


<赤ピ!
<やめろォォォォ!(ピシャーン)
<あbbbbbbb
<浜面と海原さんが超こんがり焼けました!


婚后 「……白井さん、隠し事は無しですわよ? 依頼された訳ではございませんでしょう?」

白井 「あら、バレてましたの?」

婚后 「バレバレですわ」クスクス



~クリスマス当日 はまづら号車内~


滝壺 「はまづら号っていっても、いつものキャンピングカーなんだけどね」

海原 「白井さんは助手席ですか」

婚后 「正確な場所をご存知なのは白井さんだけですので」

絹旗 「第13学区って言ってましたっけ?」

結標 「あそこは小学校とか幼稚園とか一杯あるからね」

番外個体 「さすが事情通だね」

結標 「どういう意味よ」

絹旗 「さー、ユリコ。今日は頑張りましょうね」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

婚后 「動物は癒されますものね。わたくしもエカテリーナを連れてくればよかったでしょうか」

結標 「やめたほうがいいと思う、うん」

海原 「ところで、今日なにするか考えてませんね」

番外個体 「子どもを追っかけまわしてりゃいいんじゃないの?」

滝壺 「追っかけまわしたらダメだよ」

絹旗 「もうちょっと、こう、超クリスマスって感じにしませんと」

婚后 「プレゼントなりケーキなりあるだけでも違いますわよ」

海原 「その準備をしてる間に、残りのメンバーで子どもの相手をしてあげればよいでしょう」

結標 「私はケーキなんて作れないから、遊ぶ方に行くわ」

絹旗 「ミサワさん、ケーキ作ってください」

番外個体 「なんで私?」

海原 「カフェ店員だからじゃないですか?」

番外個体 「まあ……分かったよ。作ってるところならいつも見てるし」

婚后 「では、わたくしもお手伝い致しますわ」

滝壺 「私とはまづらでプレゼント用意するよ」

絹旗 「あの、サンタブーツに入ってるお菓子の詰め合わせとかでいいと思います」

結標 「そこそこの人数に配るなら、それがいいかもね」


  キキー


滝壺 「あ、着いたのかな」

番外個体 「さて、淡希が間違いを起こしたときのために、出力の調整を」ビリッ

結標 「しつこいわよ」バシッ


<ガチャ


浜面 「よう、着いたぜ」

海原 「さ、張り切ってまいりましょうか」

白井 「まずは園長先生にご挨拶致しませんと」

絹旗 「なんか、すでに超多数の視線を感じるんですか」

婚后 「キャンピングカーが珍しいのでしょう」クスクス

結標 「いや、頭にネコ乗せてる女の子が珍しいんでしょ?」

絹旗 「」

ユリコ 「(・ω・)?」



~第13学区 児童養護施設「あすなろ園」~


園長 「まあまあ、こんな大勢でご訪問頂いて……」

白井 「今日はよろしくお願い致しますの」

園長 「お久しぶりですね。その節はお世話になりました」

白井 「そんな、とんでもございません」

園長 「皆様も、本日はよろしくお願い致します」ペコリ

海原 「ご丁寧にどうも」ペコリ

婚后 「よろしくお願い致しますわ」

番外個体 「こいつには気をつけてくださいね」

結標 「いつまで言ってんのよ! あ、大丈夫です、大丈夫ですので」

絹旗 「超よろしくお願いします」

ユリコ 「( ・ω・)ノ」

滝壺 「よろしくおねがいします。ほら、はまづらも」

浜面 「お、おう。よろしく」

園長 「即席ですが、皆様の名札をご用意させて頂きました」

海原 「これに、名前を書きこんで使えばいいんですね」

絹旗 「平仮名の方がいいですかね」

滝壺 「むすじめとか確実に読めないもんね」

結標 「読みづらいのはみんな一緒でしょ」

婚后 「あの、園長さんにご相談なのですが」

園長 「はい?」

婚后 「材料を用意しましたので、ケーキでも作ってさしあげようかと。
    つきましてはキッチンをお借りしたくて」

園長 「あら、どうぞどうぞ。施設の設備はご自由にお使いください」

番外個体 「じゃ、お借りしまーす」

白井 「では、行動開始ですの」フンス



~あすなろ園 教室~


園長 「今日は、みんなと一緒に過ごしてくれるお友達が来てくれました!」

女の子A 「あ、じゃっじめんとのおねーちゃんだ!」

女の子B 「じゃっじめんとですの!」

白井 「まあ、ちょっと見ない内にお口が達者になりましたわね」クスクス

絹旗 「え、ええと、よろしくです」

海原 「みなさん、よろしくお願いしますね」

結標 「よろしくね」

男の子A 「」ジー

結標 「どうしたの? お姉さんに何か用?」

男の子A 「」ポニュ

結標 「」

海原 「これはこれは」

男の子A 「すげぇ! やわらけぇ!」

男の子B 「あー、ずりーぞ!」

結標 「……こ、この子たちはー!」

男の子A 「怒った怒った!」

男の子B 「わー! 逃げろー!」ドタドタ

結標 「待ちなさーい! この悪ガキがー!」


<ワーワー
<ギャース


海原 「……なんだかんだ言って、楽しそうですね」ニコニコ

女の子C 「ねーねー。いけめんさん」

海原 「はい? 僕ですか?」

女の子C 「おひまなの? おねーさんといっしょに読書しましょ?」

海原 「おやおや、ではご一緒させて頂きますね」


男の子C 「ねー、なんでおねーちゃんは頭にネコさん乗せてるの?」

絹旗 「ユリコって名前ですよ。勝手に乗ってくるんです」

女の子D 「さわってもいいー?」

絹旗 「大丈夫ですよね? ユリコ」

ユリコ 「ミ( ・ω・)」

男の子C 「あ、降りてきたー」

女の子D 「すごーい、もふもふしてるー」

ユリコ 「(・ω・三・ω・)」

絹旗 「今は冬毛だから超モフモフしてるんですよー」

女の子D 「わー、だっこしてもにげない」

男の子C 「つぎはぼくのばんだからねー」


園長 「あらあら、みんな楽しそうで……皆さんに感謝ですね」



~あすなろ園 キッチン~


番外個体 「さーて、どうしよっか」

婚后 「無難にショートケーキでいかがでしょう?」

番外個体 「時間はあるし、ショートとチョコ2種類作ってみる?」

婚后 「そうですわね、小振りなのを2種類でもよろしいですわね」

番外個体 「あと、アレ作ってみたいんだ。あの、えー……」

婚后 「?」

番外個体 「丸太みたいな」

婚后 「ブッシュ・ド・ノエルですわね」

番外個体 「あー、そう。そんな名前だった」

婚后 「では、それでまいりましょう」

番外個体 「よし、たまには張り切っちゃうぞ」



~はまづら号~


浜面 「どこに行けば売ってるんだ?」

滝壺 「とりあえずデパートとか行けばあると思う」

浜面 「おし、デパートだな。っと信号か……にしてもまぁ」

滝壺 「?」

浜面 「右を向いても左を向いてもカップルばっかだな」

滝壺 「クリスマスだもん」

浜面 「どいつもこいつも幸せそうでよ。砕け散れリア充が」

滝壺 「はまづらは、私と一緒で幸せじゃないの?」

浜面 「これ以上ないぐらいに幸せだぜ! なあ、滝壺……」

滝壺 「……まだダメ。ほら、信号青になったよ?」

浜面 「お、おう! よし、ドッサリ買って帰ってやるか!」


 ブロロロロ...


~あすなろ園 教室~


白井 「さ、あなた。夕食にいたしましょう」

男の子B 「おお、きょうもおいしそうだ」

白井 「あなたのために腕を奮いましたのよ」ニコニコ

女の子A 「あなた、このおんなだれよ!」バーン

男の子B 「お、おまえは! ここにはくるなって!」

白井 「あ、あなた、これは一体どういうことですの!」

女の子A 「ちゃんと説明して!」

男の子B 「え、ええとだな」

白井 「あんまりですの、わたくしというものがありながら」ウルウル

男の子B 「ち、ちがうんだ! おれが好きなのはおまえだけだ!」

白井 「……信じてもいいんですの?」

男の子B 「もちろんだ!」

女の子A 「ゆるさない……! もうゆるしゃ、ゆるさない!」

結標 「なにやってんのよ」

女の子A 「おままごとー」

結標 「そっかー、おままごとなんだね。誰が何やってるのかな?」

男の子B 「ぼくがだんなさんでー」

女の子A 「あたしがめかけで、じゃっじめんとのおねーちゃんがせいさい」

結標 「…………これ、脚本は?」

白井 「」ノ

結標 「ゴメンねー、ジャッジメントのお姉ちゃんちょっとだけ借りるねー」ガシッ

白井 「え、これにはまだ続きが」ズルズル


<なんで昼ドラ仕立てなのよ
<こういうのは英才教育が重要ですの
<悪影響でしょうが!


男の子B 「?」

女の子A 「?」


海原 「……はい、めでたしめでたし」

女の子C 「よかったわぁ」

海原 「ええ、面白かったですね」

女の子B 「おもしろかったねー」

女の子E 「ねー、つぎはこれねー」

女の子F 「そのつぎはこれねー」

海原 「おや?」

海原 (なんか増えてませんか?)

女の子CBEF 「はーやーくー」wktk

海原 「そ、そうですね、ではこの本から」



結標 「」ゴゴゴゴゴ

白井 「結標さん、小さい子相手に嫉妬はみっともないですの」

結標 「そんなんじゃないわよ!!」



~あすなろ園 廊下~


女の子D 「まーてー!」

男の子C 「ゆりこさんまってー」

ユリコ 「(・ω・*)三三三三三」ドタタタ

絹旗 「ユリコ! 超待ちなさいってば! ユリコ!」

女の子D 「ねー、ゆりこどこいくのー?」

絹旗 「あれはユリコの趣味の家探しです」

男の子C 「やさがし?」

絹旗 「ええと、探検です。ユリコは探検が超好きなんです」

女の子D 「ゆりこはたんけんしてるんだねー」

絹旗 「普段と違う家に来るとすぐこれで……あ、待ちなさいってば!」

ユリコ 「壁】ω・)」

男の子C 「そっちにかくれた!」

女の子D 「待てー!」

ユリコ 「壁】ミ ササッ」

絹旗 「あーもう! 待ちなさーい! 人ん家ですよー!」

男の子C 「みつけたー!」

絹旗 「この距離なら超届くかも……!」ダンッ

ユリコ 「」ヒュッ

絹旗 「え!? 避けられ」ビターン

ユリコ 「(・ω・*)三三三三三」ドタタタ

女の子D 「おねーちゃん、大丈夫ー?」

男の子C 「いたいのいたいのとんでけー」

絹旗 「……私のダイビングキャッチを避けるとは……ユリコ、超やりますね」

ユリコ 「壁】ω・)」

絹旗 「こらー! 待ちなさーい!」



~少し前 あすなろ園 キッチン~


番外個体 「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁぁ」ガシュガシュガシュガシュ

婚后 「ミ、ミサワさん。交代致しましょう」

番外個体 「うん、お願い……もう腕重い……」

婚后 「てりゃぁぁぁぁぁ」ガシュガシュガシュガシュ

番外個体 「生クリーム作るのも一苦労だね……ハンドミキサーがないなんて」

 :
 :
 :

婚后 「」グッタリ

番外個体 「」ゲッソリ

婚后 「ど、どうにか出来ましたわ……」

番外個体 「もう、ゴールしてもいいよね……?」

婚后 「ダメです」

番外個体 「ていうか、クリームぐらい買ってもよかったよね」

婚后 「それは言わないお約束ですわよ」

番外個体 「はは、こりゃ明日は筋肉痛だな。とりあえずそれは冷蔵庫に入れておいて」

婚后 「かしこまりました、あ」

番外個体 「?」

婚后 「苺がございませんわね」

番外個体 「なんだと」

婚后 「滝壺さんに買ってきて頂きましょうか?」

番外個体 「そうだね。連絡しておくよ」

婚后 「あとは生地を大量に作ればよろしいですわね」

番外個体 「うん、どれぐらい必要なんだろ」カチカチ

婚后 「3種類作るのですから、とにかくたくさん……」

番外個体 「あ、小麦粉バラ撒かないでねー、粉塵爆発しちゃうから」ケラケラ

婚后 「だ、大丈夫ですわよ。同じ轍を踏むわたくしではございませんわ」

番外個体 「? 前にもやったの?」

婚后 「ええ、お恥ずかしながら……」

番外個体 「粉塵爆発?」

婚后 「爆発まではさせてませんわ!」


<ワーワー
<キャー
<ニャー


番外個体 「なんだ?」

婚后 「なんだか騒がしいですわね」

ユリコ 「ノ・ω・)ノ」バーン

番外個体 「え、ユリコ?」

婚后 「きゃ、ユリコ、あぶなっ」


  ボーーーン モワモワモワ


番外個体 「……ケホッ」

婚后 「……なんということでしょう」


<こっちに行きましたよ!


絹旗 「え……なんですか、これ」

男の子C 「わー、まっしろだー」

女の子D 「まっしろー」

番外個体 「……」プルプル

絹旗 (やばっ! これは超怒らせちゃいましたか!)

婚后 (せめて子どもたちだけでも避難を!)

ユリコ 「(・ω・)?」

番外個体 「ひゃはははは! やっちゃったな、こりゃ!」

男の子C 「?」

女の子D 「?」

番外個体 「絹旗さん」

絹旗 「はいっ!」

番外個体 「掃除手伝ってね?」ニヤニヤ

絹旗 「超よろこんで!」

婚后 「ささ、あなたたちは教室に戻ってましょうね」

男の子C 「はーい」

女の子D 「あれー、ゆりこはー?」

番外個体 「さっき出ていっちゃったよー。追っかけてあげて?」

女の子D 「はーい」

男の子C 「いくぞー」

 :
 :
 :

番外個体 「さて、気を取り直して」

婚后 「生地作りと参りましょう」

番外個体 「なんかうちの小麦粉の消費量が多いと思ってたんだけど、
       こういうことだったんだね」

婚后 「毎回毎回こうなってる訳ではございませんわ!」

番外個体 「婚后さんの能力って粉塵爆発?」

婚后 「そのお話はもう結構です!」

番外個体 「ふふ、ごめんごめん」

婚后 「もう……生地は1種類でよろしいでしょうか?」

番外個体 「2種類じゃない? 普通のとチョコ混ぜのと」

婚后 「さ、遅れを取り戻しませんと」

番外個体 「正直もう疲れたんだけど」



~第16学区 デパート~


浜面 「うーん、こりゃ参ったな」

滝壺 「思ったより数が揃わないね」

浜面 「こういうのは前日までに用意しておくモンなんだろうな」

滝壺 「ないものは仕方ないよ。何軒か見ていこう」

浜面 「そうだな。もらえないヤツがいたら可哀想だもんな」

滝壺 「うん、配るならちゃんと全員に渡さないと」


<あのー、ワタクシめにプレゼントとかないんでせう?
<あ、あとでとびっきりいい物あげるわよ!
<そうだよ!せいぜい楽しみにしておくといいかも!


浜面 「……滝壺、早く次行こうぜ。なんかトラウマをくすぐる声が……」

滝壺 「?」



~第16学区 デパート(2軒目)~


浜面 「なんとか人数分用意できてよかったな」

滝壺 「うん、よかった。……あ、みさわからメールだ」

浜面 「なんかあったのか?」

滝壺 「苺買ってきてほしいって」

浜面 「あー、ケーキかなんかに使うんだな」

滝壺 「これもたくさん必要だね」

浜面 「そうだな、もうあるだけ買い占めていくか!」

滝壺 「……」

浜面 「? おい、どうした?」

滝壺 「ねえ、これも買っていこうよ」

浜面 「……え?」

滝壺 「なんかそれっぽくない?」

浜面 「いや、でも……あ、あのな、一応聞いておくけど」

滝壺 「うん」

浜面 「どっちがどっち?」

滝壺 「はまづらはこっちだよ」

浜面 「ですよね、ってなんだ、なんでこんな安いんだ!?」

滝壺 「明日にはケーキが安売りされてるのと同じだと思う」

浜面 「あー、なるほどな……」

滝壺 「ね、買っていこうよ。きっとみんな喜ぶよ」

浜面 「……よし、俺も漢だ! 腹括らせてもらうぜ!」

滝壺 「さすがはまづら、優しいね」

浜面 「まあな!」フンス

滝壺 「じゃこれも買って……あとは苺とかかな」



~あるなろ園 キッチン~


番外個体 「また会おう」


 【オーブン】<バタン


婚后 「あとは焼き上がりを待つだけですわね」

番外個体 「はー、疲れた疲れた」ノビー


<キキー バタン


婚后 「あら? 車の音?」

番外個体 「浜面さんたちかな?」

婚后 「外の空気も吸いたいですし、見に出てみます?」

番外個体 「そうだね、行ってみよっか」

婚后 「少々お待ち下さい、軽く片付けを」ガタガタ

 :
 :
 :

婚后 「あちらは、園長先生?」

番外個体 「なんだあいつら……いや、様子がおかしいな」



園長 「そのお話でしたら、何度もお断りした筈です」

男B 「園長先生、何も私たちは取って食おうという訳ではないんです」

男A 「この街の将来、ひいては子ども達の未来のため、助力していただけませんか」

園長 「歳をとると疑い深くなるものでして。
    未来とか将来とか、軽々しく口にする人間は信用しかねます」

男A 「……調子に乗りやがって」ボソッ

園長 「何か?」

男B 「お、おい! あ、なんでもないですよ、ははは」

男A 「……? おい、ガキがこっちに向かってくるぞ」ヒソヒソ

男B 「?」

園長 「ともかく、今日はどうかお引き取り……うん?」


<ダダダダダダ


絹旗 「超ちっそドロップキーーーック!!!」ドゴォォォ

男A 「ひでぶっ!?」


 ズシャァァ


男B 「……あ、おい、大丈夫か!」

絹旗 「帰れ! 超帰れ!!」

園長 「絹旗さん!?」

絹旗 「園長さん! こいつら、研究所の回しモンでしょう!」

園長 「ッ……」

絹旗 「人体実験の素体を探してるんですよ! この腐れ外道どもは!」

男B 「お、おい! 人聞きの悪いことをいうな! 俺達はあくまでも協力をだな」

絹旗 「黙れ! 黙れ黙れ!!」



婚后 「素体……!?」

番外個体 「ありえない話じゃないね」

婚后 「ミサワさん! なんとかいたしませんと!」

番外個体 「絹旗さんも頭に血が昇ってるし……こりゃマズイな」

婚后 「いきましょう!」

番外個体 (それにしても、絹旗さんのキレっぷりは……?)



園長 「絹旗さん! 落ち着いて!」

絹旗 「止めないでください!」

番外個体 「はーい、そこまでー」

婚后 「絹旗さん、どうか落ち着いてください」ギュッ

絹旗 「う……うぅっ……」

番外個体 「婚后さん、園長さんと絹旗さんを中に」

婚后 「はい……ささ、戻りましょう」

園長 「あ、あの……申し訳ございません」

番外個体 「はあ……ねえ、これ以上波風立てないで帰ってくれないかな?」バチィン

男A 「今度は電撃使いかよ……!」

番外個体 「クリスマスにさ、こんな薄汚ぇサンタはお望みじゃないってのよ」ギロリ


<ドスッ


男B 「なんだ……コルク抜き?」

結標 「今のは威嚇だからカバン。次は身体に当てるわよ?」

男A 「」ガクブル

結標 「騒がしいから何かと思えば……今は、子どもの敵は私の敵よ。分かってる?」

番外個体 「淡希、みんなは?」

結標 「海原が全員まとめて見てるわ。大丈夫でしょ」

番外個体 「そりゃ良かった」

男B 「クッソ……なんだって今日に限って」

白井 「あらあら、皆さん。争いごとは感心しませんの」

男A (助かった……!?)

白井 「ジャッジメントですの」キリッ

男B 「」

白井 「即刻お引き取りくださいまし。さもなくば、不法侵入および恐喝の疑いで連行いたしますの」

男A 「恐喝ゥ!? 恐喝はそっちだろ!」

結標個体 「「あァン?」」ジロリ

男B 「……おい、か、帰るぞ」イソイソ

男A 「あ、ま、待てよ!」コソコソ


<バタン ブロロロロ


白井 「……はー」ヘナヘナ

番外個体 「チッ……いけ好かないね、あの人種は」

結標 「……白井さんがいくつかの施設と関わりがあるのって」

白井 「ご明察、ですの。親がいないことをいいことに、
    ああいった企てを立てる輩はちょくちょく現れますの」

番外個体 「で、ちょくちょく様子を見に行ってるんだ」

白井 「ですの。時折、常盤台の寮監もご同伴で」

結標 「絹旗さんは?」

番外個体 「……大丈夫かな」

婚后 「皆さん! ご無事ですか!」

結標 「私たちは、ね」


<キキー バタン


4人 「」ギロリ

浜面 「……あのー、ワタクシはなんで睨まれてるのでせう?」

番外個体 「あー、ゴメン! 今ちょっと車の音に敏感になってたんだ」

滝壺 「私たちがいない間に、何かあったの?」

婚后 「ええとですね……」

 :
 :
 :

浜面 「なるほどな……あー、そりゃ、絹旗は昔」

滝壺 「はまづら」

浜面 「」オクチチャックマン

滝壺 「ごめんね、私から勝手に話すことはできない」

結標 「あぁ、ゴメンなさい。詮索するつもりはないの」

番外個体 「色々あるんでしょ。今はそれで十分」

婚后 「そうですわね。それよりも、絹旗さんの様子が気になりますわ」

滝壺 「私とはまづらで行ってくるよ」

白井 「では、お願い致しますの」

結標 「奥の部屋で休んでるハズよ」

滝壺 「はまづら、行こ」

浜面 「」シュタッ

滝壺 「もう喋ってもいいよ」

番外個体 「……さてさて。気分入れ替えていかないと」

婚后 「そうですわね。そろそろ生地も」ハッ

番外個体 「……生地」

婚后 「……」

番外個体 「走れぇぇぇぇ!!」ダダダダ

婚后 「あ、お待ちになって!」トテテテ


<キャー!真っ黒ですわー!
<あ、これチョコレート生地だから。


結標 「私たちも戻りましょうか」

白井 「そうですわね、海原さん一人でも大変でしょうし」


<はまづらー!(ビエーン)
<おおい、絹旗落ち着け!


結標 「……向こうも当分かかりそうね」



~あすなろ園 キッチン~


番外個体 「コゲてなくてよかったねー」

婚后 「なかなか際どかったとは思いますが……」

番外個体 「で、えーと、何からしようか。味見?」

婚后 「味見するほど量に余裕がございませんわよ」

番外個体 「うーん、仕方ないか。じゃ、婚后さんはイチゴを並べる係」

婚后 「承りましたわ」

 :
 :
 :

婚后 「……この大きさですと、大変ですわね」

番外個体 「あ、すごい。うろ覚えで適当にやってみたけど、丸太っぽくない?」

婚后 「まあ、器用ですのね」

番外個体 「あとはクリームの表面に木っぽい模様つければいいんだよね」スチャ

婚后 「え? あ、あの、ミサワさん?」

番外個体 「んー? なんか間違ってた?」

婚后 「模様をつけるのは良いのですが、釘ではなくフォークか何かで……」

番外個体 「……そうだね。釘は飛ばすモンだしね」

婚后 「?」

番外個体 「じゃ、まあ、フォークで」

婚后 (なぜ釘をバックルケースに入れてまで持ち歩いているのでしょうか)

番外個体 「♪」カキカキ

婚后 (もしや、大工さんを目指しておいでなのでは?)

番外個体 「意外と力加減が難しいな」

婚后 (学校に通ってないのは、修行中の身だから)

番外個体 「(ブスッ)ぎゃーー! やっちゃったー!」

婚后 「ミサワさん!」

番外個体 「はっ、はい?」

婚后 「応援しておりますわ」ニコニコ

番外個体 「?? はあ、どうも」



~あすなろ園 教室~


白井 「戻りましたのー」

結標 「ただいま、みんな」

男の子A 「スキありぃ!!」ゴォッ


 スカッ


男の子A 「な……消えただと……!?」

結標 「残念だったわねーボクー♪」ガシッ

男の子A 「後ろ……!」

結標 「悪い子にはお仕置きが必要かなー?」

男の子A 「」ガクブル

白井 「ジャッジメントですの。未成年者略取の疑いで」

女の子A 「じゃっじめんとですの、いただきましたー!」

女の子B 「じゃっじめんとですの!」

結標 「ちょ、冗談よ!」

白井 (目がマジに見えたような……)

結標 「取り締まるなら私より向こうでしょ!」

白井 「?」



海原 「そろそろ休憩しませんか?」

女の子CEFGH 「ダーメー」

海原 「はは、これはこれは……では、次はどの本にしましょうか」



白井 「……」

結標 (相手は子ども相手は子ども相手は子ども相手は子ども)ブツブツ

白井 「あれはただの子ども好きですの」

結標 「私と何が違うのよ!」


<ガラッ


絹旗 「戻りました……」

結標 「あ、絹旗さん」

白井 「もう大丈夫ですの?」

絹旗 「はい……あの、取り乱しちゃって超ゴメンなさい!」ペコリ

結標 「誰も気にしてないわよ。聞き出そうとも思ってないし」

白井 「そうですの。でも、わたくしたちで力になれることがあれば遠慮無く申し付けてくださいまし」

絹旗 「う、あ……ありがとうございます」

結標 「滝壺さんたちは一緒じゃないの?」

絹旗 「着替える、って言って車に戻りましたが」

白井 「着替える?」

結標 「着替えなんて持ってきてたっけ?」

絹旗 「どうでしょうか……」

男の子C 「おねーちゃーん、ゆりこさん見つけたのー」

女の子D 「のー」

ユリコ 「∩(・ω・)∩」ヨジヨジ

絹旗 「あ、ユリコー。超ダメじゃないですか、勝手にどっかいったら」

女の子D 「すごーい、じぶんでおねーちゃんのうえにいってる」

男の子C 「あたまいいんだねー」

絹旗 「たまに人間なんじゃないかと思っちゃいますよ、ユリコは」

白井 「もう大丈夫そうですの」

結標 「すごい剣幕で飛び出していったから何かと思ってたんだけど」

男の子A 「はーなーせー!」ジタバタ

婚后 「あら、もう大丈夫そうですわね」

結標 「婚后さん? どうしたの?」

婚后 「はい、ケーキができましたので皆さんをお呼びに」

白井 「ようやく完成しましたのね」

結標 「お味はいかほどなのかしら」

婚后 「……大丈夫、かと」

白井 「そういえば大きいお姉さまは何処に?」

婚后 「珈琲を飲んでおられますわ」

結標 「飽きないわね、ホント……」



~あすなろ園 キッチン~


番外個体 「うまい」ズズ...

番外個体 「さー、ケーキも出来たし、あとは……うん?」

番外個体 「メール……滝壺さんから?」



差出人:滝壺さん
     <hamadu_love@comodo.ne.jp>
件名:Re:
日付:20yy/m/d 15:12
───────────────
けーきってもうできたのかな



番外個体 「できてるけど……そういや」

番外個体 「滝壺さんと浜面さんをさっぱり見かけないな」

番外個体 「二人でお楽しみ中なのかな」カチカチ



差出人:みさわ
     <m-worst@comodo.ne.jp>
件名:Re:
日付:20yy/m/d 15:16
───────────────
できてるよ。食堂においてある。



差出人:滝壺さん
     <hamadu_love@comodo.ne.jp>
件名:Re:
日付:20yy/m/d 15:21
───────────────
みんなをあつめておいてくれる?
わたしたちもいくから。



番外個体 「了解……つっても、もう婚后さんが行ってるんだけどね」


<ミサワさん、そちらの準備は大丈夫ですか?


番外個体 「うん、大丈夫だよ。入れちゃって」

婚后 「さあ、みなさんどうぞ」

絹旗 「みんな、超おkだそうですよ! 入って入って!」

男の子C 「わーすごい! おおきい!」

女の子A 「おいしそー!」

女の子B 「じゃっじめんとですの!」

番外個体 「反応は上々だね」

結標 「おつかれさま」

番外個体 「そっちもね。子どもの相手は疲れるでしょ?」

結標 「全然。楽しませてもらったわよ♪」

男の子A 「はなせー! けーきー!」ジタバタ

番外個体 「その子は?」

結標 「悪ガキ」

白井 「それぐらいにしてくださいまし……」ハァ

海原 「婚后さん、ミサワさん、お疲れ様でした。あとは僕が引き継ぎますよ」

婚后 「と申されますと?」

海原 「切り分けたり飲み物を用意したりとあるでしょう」

婚后 「では、お願い致しますわ。わたくしは園長先生にお声がけしてまいりますので」

番外個体 「飲み物か。ケーキの相方といえばブラック一択だよね。よーし」

絹旗 「あの子たちにはブラックは超早いですよ」

 :
 :
 :

園長 「まあ、これは売り物にしても恥ずかしくない出来ですね」

婚后 「ご光栄ですわ」

白井 「さあ、みなさん着席なさって。順番に配りますわよ」パンパン

結標 「うるさい子にはあげないわよー」


 ガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッ


海原 「おお、よく統制がとれていますね」

絹旗 「ケーキがあるからでしょう。超わかりやすいです」

番外個体 (あれ、また滝壺さんからメール……ははぁ、そういうことか)

結標 「なにニヤついてるのよ。男の子狙ってるんじゃないでしょうね」

番外個体 「まさか、どっかのテレポ屋じゃあるまいし。それより……」

番外個体 「ちゅーもーーく!」

白井 「?」

結標 「どうしたのよ、いきなり」

番外個体 「聞いて驚け。なんと今日はサンタさんが来てるぞー」

女の子C 「あら、さんたさんはとしでんせつよ?」

女の子D 「えー、さんたさんはいるんだよー」

女の子E 「よー」

男の子B 「ほんとに来てるの?」ワクテカ

番外個体 「んー、疑うような子には見えないかもしれないね」

婚后 「意地悪しないであげてくださいな」

海原 「大丈夫ですよ、きっと来てくれますよ」ナデナデ

女の子C 「」コクリ

番外個体 「じゃ、呼んでみよっか。はい、せーの」

子どもら 「サンタさーーーん」


<バーン


浜面 「サンタさんの、おなぁぁりぃぃ」←トナカイコス

滝壺 「こんにちは」←サンタコス

浜面 「ええと……悪い子はいねがー!」

滝壺 「はまづら、色々と違う」

男の子B 「本物? 本物?」

浜面 「ネバダから来た本物だぞ!」

男の子C 「?」

結標 「トナカイさん、貴方もう黙ってたほうがいいわ」

白井 「トナカイは喋りませんし」

絹旗 「これだから超トナカイは」

浜面 「」

海原 「まあまあ、トナカイさんも緊張しておられるのでしょう」

滝壺 「みんないい子にしてるよね? だからプレゼント持ってきたよ」ドサッ

浜面 「一人一つな! さあ、持ってけ持ってけ!」


<ワーワー
<サンタサーン
<ウェーーイ


園長 「これはこれは……なんと申し上げれば良いのか」

白井 「喜んで頂けたようで何よりですの」

男の子A 「そぉい!」バサァァァ

滝壺 「え?」

浜面 「あ、テメェ! たきt……サンタのスカートめくるな!」

結標 「やっぱりキミにはお仕置きが必要みたいだねー」ガシッ

番外個体 「なに、さっきからずっとこんな調子なの?」

結標 「この子だけはホントフリーダムよ」

男の子A 「はーなーせー! たーすーけーてー!」

白井 「ジャッジメントですの」キリッ

結標 「それはもういいわよ!」

婚后 「ささ、みなさんもケーキを頂いてくださいな」

番外個体 「保存がきかないから、全部食べきっちゃってよねー」

絹旗 「よし、超頑張りますよ!」フンス

男の子C 「おー!」

女の子D 「おー!」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

滝壺 「あ、私の分は残しておいてね」

浜面 「できれば俺のも」


~数時間後~


園長 「本日はありがとうございました。本当になんとお礼を申し上げれば……」

白井 「いえいえ、なんやかんやでこちらも楽しんでおりましたし」

男の子B 「かえっちゃうのー?」

婚后 「またいずれ会えますわよ」

女の子C 「いかないでーーーー!」ビエーン

海原 「これは困りましたね……」

結標 「すっかり懐かれちゃってるわね」

男の子C 「ねー、さんたさんはー?」

絹旗 「超ネバダに帰りましたよー」

番外個体 「まだ言うか」

女の子D 「ゆりこ、またあそびにきてね」ナデナデ

ユリコ 「(・ω・)オアーン」


<バタン


滝壺 「みんな、お帰り」

婚后 「滝壺さん、ご活躍でしたわ」

結標 「全員乗ったわね?」

海原 「ええ、忘れ物もなさそうです」

絹旗 「では超名残惜しいですが行きましょうか」

ユリコ 「( -ω-)スピー」

番外個体 「トナカイさーん、車出してー」


<おうさ!


結標 「あれ? 白井さんは?」

絹旗 「助手席ですよ。ナビですし」

番外個体 「覚えてそうなモンだけどな」



~同日夜 きぬはた荘 リビング~


浜面 「いやー、つかれたなー」

滝壺 「はまづら、お疲れ様」

結標 「なんだかあっという間だったわね」

番外個体 「悪くないね、ああいうのも」

白井 「みなさん、今日はありがとうございましたの」

絹旗 「超気にすることないですよ」

婚后 「白井さんも仰ってたではございませんか。結局、わたくしたちも楽しんでましたわ」

海原 「得難い経験ができましたね」

番外個体 「ねえ、今日はまだやり残したことがあるんじゃない?」

結標 「そうね、これも前から計画しておいたんだし」

絹旗 「では、超解散です。30分後に再びこの部屋に集合で!」


~30分後~


絹旗 「あ、あれ? 私が最後ですか?」

滝壺 「うん」

浜面 「滝壺、いつまでそれ着てんだ?」

滝壺 「変かな」

浜面 「似合うぜ」キリッ

結標 「ねえ、なんか簡単なもの用意しようか?」

番外個体 「用意って……食事?」

結標 「うん」

婚后 「あ、わ、わたくしが用意いたしますわ!」

白井 「わたくしも手伝いますの!」

結標 「……どこまで恐れられてるのよ、私の料理は」

海原 「美味しいと思いますけどね」

結標 「……バカ」

 :
 :
 :

番外個体 「じゃ、始めますかねー」

浜面 「よっ、待ってました!」

白井 「クリスマス企画、プレゼント交換大会開始ですの」

滝壺 「私のは誰が引くのかな」

絹旗 「ここに絹旗サマ超特製アミダクジがありますので、これで決めます!」つ□

結標 「折角だから線足しましょ」カキカキ

海原 「では僕も」カキカキ

婚后 「せっかくですので」カキカキ

滝壺 「じゃ私も」カキカキ

番外個体 「なんだこの前衛アート」

絹旗 「超書き足しすぎですよ……」

白井 「まあまあ。では、始めますの」

絹旗 「まずルールを超確認しましょう」

結標 「お互いイヤな気分にならないためにもね」


 ・鉄の掟
  - プレゼントの値段は超詮索しない
  - もらったものはちゃんと受け取る、その場で捨てるとか超ちっそぱんち
  - でも感想は超ストレートに言いましょう


白井 「感想はストレートでよろしいんですの?」

海原 「忌憚ない意見が言えてこそ、ですよ」

浜面 「下手に遠慮しあっても面白くねえもんな」

番外個体 「じゃ、プレゼントに番号ふって」ペタペタ

婚后 「アミダクジの下側の番号がプレゼント番号ですわね」

滝壺 「下半分は折って隠してあるよね」

番外個体 「で、上半分に名前書けばいいんだよね。はい、早い者勝ちー」カキカキ

絹旗 「あ、超ずるいですよ!」

 :
 :
 :

結標 「全員書いたわね」

絹旗 「では、左端の人から順番に超辿っていくとしましょう」

滝壺 「私からだね」ツー

白井 「すごい緊張感ですの」

婚后 「やたらと複雑なアミダですから、どうなるか分かりませんわね」

絹旗 「誰のせいですか……」

滝壺 「4番」テッテレー

結標 「はい、4番ね」

番外個体 「4番はこちらでーす」つ【4番】

滝壺 「なんだろう、これ。すごい重量感」ズッシリ

結標 「あ、それ私のだ」

滝壺 「開けてみるね」ガチャ バコン

白井 「なんですの?」

結標 「なりきり魔法少女ステッキセット」

滝壺 「すごい……」スチャ

海原 「滝壺さんの攻撃力が大幅アップしましたね」

番外個体 「……淡希の故郷では、魔法少女は軍用懐中電灯と電気警棒がスタンダードなの?」

結標 「そんなところね。浜面くんが何かやらかしたら、それで再教育するといいわよ」

浜面 「」ビクゥ

滝壺 「むすじめ、これどうやってつかうの?」

結標 「懐中電灯は振るだけ。電気警棒は……そこのスイッチ押してみて」

滝壺 「これ?」バチュン

絹旗 「おお、これは汎用性が超高いです」

滝壺 「むすじめ」

結標 「うん?」

滝壺 「ありがとう」ニコニコ

浜面 「ミサワの姐さん、雷属性耐性ってどうやってつけんだ?」

番外個体 「ネブラ装備でも着ればいいんじゃないかな」

白井 「さ、次はどなたですの?」

婚后 「わたくしですわね」ツツー

絹旗 「これ、考えてみたら後の人って楽しみ少なくないですか?」

海原 「ある程度はしょうがないでしょう。それに、クジなんですからどれなのかはもう決まってますし」

婚后 「7番ですわ」

番外個体 「7番はこれ。ちなみに私のだね」つ【7番】

婚后 「まあ……大きいですわね」

番外個体 「開けてみて」

婚后 「……これは」

白井 「何が入って……うわ」

絹旗 「形が超歪められるほどに詰め込まれたぬいぐるみ達ですか」

婚后 「これ、どうされたんですか?」

番外個体 「ぜーんぶUFOキャッチャーの景品。欲しいのがとれるまで粘ってたら集まっちゃって」

婚后 「せっかくですし、部屋に飾らせていただきますわね」

結標 「……貴女だったのね。私の部屋にこっそりぬいぐるみ置き続けてたのは」

番外個体 「うん」

結標 「なんかどんどん増えてるから、呪いかなにかかと思ったじゃない!」

海原 「学園都市にも呪いの概念ってあるんですね」

浜面 「ぬいぐるみだろ? そこまで恐ビビらなくてもいいんじゃねえか」

結標 「クローゼットに押しこんで見えないようにしておいたの。
    ある日帰ってきたら、全部ベッドに整列してたのよ」

滝壺 「きっと眠かったんだね」

絹旗 「並べたのもミサワさんですか?」

番外個体 「うん」

結標 「」グリグリ

番外個体 「痛い痛い!!」

白井 「つ、次はどなたですの?」

海原 「僕ですね。いきます」ツツー

結標 「ホントに怖かったんだから!」

番外個体 「痛いやめてゴメンなさい!」

海原 「1番です」

番外個体 「いたたた……はい、1番ね」つ【1番】

海原 「これはなんでしょうね」ガサガサ

滝壺 「それ、私の手作り」

白井 「あら、手作りだなんて愛がこもってますの」

海原 「……これはこれは」

浜面 「」

婚后 「浜面さん?」

滝壺 「フェルト製はまづら人形」

結標 「よく出来てるじゃない」

絹旗 「イライラしてるときに超殴るとかよさそうですね」

海原 「いやいや、大切にしますよ」

浜面 「なんで俺なんだ……?」

滝壺 「はまづらだし、お守りになってくれるかと思って」

浜面 「まあ、お前を守るのは俺だけどな」キリッ

滝壺 「……ばか」

結標 「はいはい、次次」

白井 「どんどん行きますの」

番外個体 「じゃ、私いくね」ツツー

絹旗 「こうやって見ると、大きいの小さいのもバラバラですね」

婚后 「バリエーションがあって結構ではございませんか」

番外個体 「8番!」つ【8番】

結標 「ずいぶん可愛らしいパッケージね」

白井 「! わたくしのですの!」

番外個体 「白井さんの? なんか、重さも感じないんだけど」カサカサ

白井 「ぜひ開けて、この場で着けてみてくださいまし!」ワクテカ

番外個体 「……なんだこりゃ」

滝壺 「下着だね」

絹旗 「超下着ですね」

婚后 「また過激なデザインですわね……海原さんや浜面さんが受け取ったらどうなってたのでしょうか」

番外個体 「いや、これ向こう透けて見えてるけど!? これ着るの!?」ピラーン

白井 「是!非!」

結標 「良かったじゃない。アイツのところに泊まるときはそれ着ていきなさい」

番外個体 「」プシュー

海原 「さ、オチたところで次にいきましょう」

白井 「誰がうまいこと言えと」

滝壺 「はまづら? どうして鼻抑えてるの?」

浜面 「ばんでもございばぜん」

結標 「次は私ね」

婚后 「ここまでで半分ですわね」

絹旗 「なかなか盛り上がってきました」

結標 「2番」

番外個体 「」つ【2番】

結標 「え、何これ。大きさの割に重いわね」ズシッ

婚后 「それ、わたくしですわ。喜んで頂けると良いのですが……」

結標 「なんであれ喜んで貰っておくわよ。……これ、扇子?」

滝壺 「こんごうがいつも持ってるやつだよね」

婚后 「ええ、わたくしのと色違いのお揃いですわね」

結標 「これ、重いと思ったら鉄扇じゃない。いつも持ってるのもそうなの?」

婚后 「はい。わたくしのは、護身用にとお母様から贈られたものですわ」

海原 「なるほど。いいお母様をお持ちですね」

番外個体 「そうなの?」

浜面 「まあ、懐中電灯とか電気警棒よりは優しいやな」

結標 「これいいわね。次から座標計算のときはこれにしようかしら」パチン

絹旗 「なんか、変に似合いますね」

滝壺 「開いた状態で振れば、踊ってるようにみえるかも」

白井 「では、次はわたくしですの」ツツー

番外個体 「先に言っておくけど、それで私を叩かないでよ」

結標 「貴女次第ね」

白井 「6番ですの」

番外個体 「はい、6番ね」つ【6番】

海原 「お、僕のですか」

白井 「な、なんですの? これは?」

結標 (あれって……)

浜面 「なんだこりゃ? 石のナイフか?」

海原 「インテリアディスプレイの一種ですよ」ニコニコ

婚后 「うっかり触ると手を切ってしまいそうですわね」

結標 (ちょっとアレ大丈夫なの!?)ヒソヒソ

海原 (大丈夫ですよ、レプリカのレプリカなので術式は発動しません)ヒソヒソ

白井 「これは、机にでも飾らせていただきますの」

滝壺 「これってなにで出来てるの?」

海原 「黒曜石ですよ」

絹旗 「なんだか超貴重品っぽいです。綺麗ですし」

番外個体 「さ、次は誰かな」

浜面 「よし、やっと俺だ! いくぜ!」ツツー

番外個体 「これ、考えてみたら自分のを引いちゃったときの対策考えてないよね」

滝壺 「そういう風には出来てないから大丈夫」

浜面 「3番だ!」

番外個体 「はい、3番」つ【3番】

絹旗 「お、私のじゃないですか。超ありがたく思ってください」

浜面 「絹旗かよ。さて、何が出てくるやら」

番外個体 「ていうか、これ。パッケージングしてないよね」

結標 「もう見たまんまよね」

浜面 「で? こりゃなんだ?」

絹旗 「超C級映画のポスターコレクションです!」フンス

浜面 「どうしろっつうんだよ」

白井 「あら、これはこれで綺麗ではございませんの」

婚后 「芸術性すら感じますわね」

浜面 「そうなの?」

絹旗 「おバカには分からないんですよ、この素晴らしさは」

海原 「これ、モノによっては高値で取引されたりしてますよね」

浜面 「ありがとな、絹旗」キリッ

滝壺 「はまづら、ちょっとカッコ悪いかも」

白井 「さて、あとは……」

絹旗 「私ですね」シュタッ

番外個体 「もうアミダクジやるまでもないよね」つ【5番】

絹旗 「うー。なんか超味気ないです」ガサガサ

浜面 「それ、俺のだな」

絹旗 「なんですか、これ」

浜面 「いや、何買っていいか分からなかったからよ。無難な路線でな」

海原 「図書カードですか?」

滝壺 「はまづら、これ……」

浜面 「いやいや、それはないぞ! 真っ当な金で買った真っ当な品だぞ!」

白井 「?」

絹旗 「まあ、これで漫画でも買います」

結標 「そこは参考書とかじゃないの?」

絹旗 「超漫画です」フンス

浜面 「受け取った人間が好きに使うのが一番だ」

結標 「さて、交換会も無事済んだことだし」

海原 「日付が変わるまで僅かな時間ですが、ささやかにパーティでもしましょうか」

絹旗 「超お腹すきましたー」

婚后 「準備はできておりますわよ」

白井 「後は運ぶだけなので、手伝ってくださいまし」

滝壺 「なんだかこうやってると家族みたいだよね」

浜面 「何を今更言ってんだ」

結標 「ここで生活初めてもう何ヶ月になる?」

海原 「9ヶ月といったところでしょうか」

浜面 「俺は途中参加だけどな」

絹旗 (家族、ですか)

番外個体 (あぁ、そっか……マスターが言ってたことって)



*** 回想ここから ***


番外個体 「ねー、マスター。クリスマスってなにする日なんですか?」

マスター 「私の故郷では、クリスマスは家族と過ごす日と相場が決まっているのである」

番外個体 「家族……」

マスター 「その日は恋人も捨て置くし、店も閉める。家族と静かに過ごすのである」

番外個体 「へー……あ、じゃここも休みなんですか?」

マスター 「うむ」


*** 回想ここまで ***



番外個体 (こういうことだったのかな。静かとは言えないけど)

結標 「なにボーッとしてんのよ。手伝いなさい」チョンチョン

番外個体 「あ、ゴメンゴメン」



~日付も変わる頃~


番外個体 「うらやまうらめしいな、このやろー」スリスリグリグリ

結標 「もー、誰よ! この子にアルコール与えたのは!」

絹旗 「私も、私も混ぜやがれですぅ」ピョーン

結標 「オワタ」

海原 「はいはい、お二人とも。落ち着きましょうね」

絹旗個体 「「うあー」」ズルズル

海原 「ご無事ですか」

結標 「……お陰様で」

滝壺 「」スピー

ユリコ 「」スピー

浜面 「んでな、俺も若い頃はヤンチャやった訳よ!」

婚后 「まあ、たくましい殿方はステキですわ」

浜面 「おお!? 社交辞令でもそういう事言われると嬉しいねぇ!」

白井 (酔っ払いとホステスの会話になってますの)チビチビ

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