絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 4スレ目 > 01


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~11月初旬 某日早朝~


 [[目覚まし時計]]<クロコォォォォォォ


白井 「……朝ですの」

白井 「さて、仕度をいたしませんと」

白井 「」ズキッ

白井 「……あ、あれ?」

白井 「う……頭が……」ズキズキ

白井 「これはまさか、キャパシティダウン……!?」

白井 「みなさんは……このことを知らせませんと……」ズキズキ

白井 「あ、その前に着替えを……あいたたた」


 ガチャ バタン


白井 「……みなさんはリビングでしょうか」フラフラ

結標 「あら、白井さんおはよ……ちょっと、どうしたの?」

白井 「む、結標さん……なんとも、ございませんの……?」

結標 「貴女こそどうしたのよ。顔色すごく悪いじゃない」

白井 「キャパシティ、ダウン、が……」

結標 「キャパシティダウン? って、音響兵器だっけ? 何も聞こえないけど……?」

白井 「? では、この頭痛、は……あれ?」フラッ

結標 「ちょ、ちょっと!?」

白井 「あ、頭が……」

結標 「しっかりなさい。……これって」


~同じ頃 きぬはた荘 リビング~


浜面 「うん、いい朝だ! おはようございまっs」

滝壺 「」グテー

絹旗 「」ガタガタ

浜面 「? おい、どうしたんだ、お前ら」

滝壺 「あ、はまづらだ……」

絹旗 「さむ……」ガクブル

浜面 「!? 二人とも顔真っ赤じゃないか!(ピト)けっこう熱があるな」

滝壺 「」グテー

絹旗 「超さむいです……」

浜面 「参ったな、こりゃ……とりあえずお前ら、部屋戻って寝てろ」

滝壺 「うー」

絹旗 「」ガクブル

浜面 「戻った戻った。必要なモンがありゃ届けてやるから」

結標 「なに、貴女達もなの?」

浜面 「おお、結標の姐さんか。……今、あなたたちも、って言ったか?」

結標 「ついさっき、上で白井さんが倒れそうになってて。たぶん風邪ね」

浜面 「もしかして、今朝になってから顔を見てない連中もマズかったりするか?」

結標 「かもね。いつもこの時間には全員起きてるし」

浜面 「ちと様子を見てきたほうがいいな」

結標 「私が行ってくるから、貴方はそっちの二人をなんとかしてあげて」

浜面 「おう、頼んだぜ」

結標 「さて、まずは……あの子の部屋から行くか」


 コンコン ガチャ


結標 「生きてるー?」

番外個体 「」

結標 「ダメそうね」

番外個体 「……でかい声でしゃべるな……頭に響く……」

結標 「頭が悪いの? 他に悪いところは?」

番外個体 「ちょっと何その言い方……ぅぐ……」ズキズキ

結標 「ほーら、落ち着きなさい。熱もちょっとあるみたいだし、多分風邪ね」

番外個体 「へー、これが風邪か……風邪ってこんなにツライんだ……」

結標 「さて、まずは……あの子の部屋から行くか」


 コンコン ガチャ


結標 「生きてるー?」

番外個体 「」

結標 「ダメそうね」

番外個体 「……でかい声でしゃべるな……頭に響く……」

結標 「頭が悪いの? 他に悪いところは?」

番外個体 「ちょっと何その言い方……ぅぐ……」ズキズキ

結標 「ほーら、落ち着きなさい。熱もちょっとあるみたいだし、多分風邪ね」

番外個体 「へー、これが風邪か……風邪ってこんなにツライんだ……」

結標 「初めて風邪ひいたの?」

番外個体 「う……ねえ、私、死ぬの……?」

結標 「はい?」

番外個体 「やだ……まだ死にたくない……」ウルウル

結標 (病気のときは弱気になりがちだけど、これは重症ね)

結標 「大丈夫よ。ちゃんと寝てればよくなるから」ナデナデ

番外個体 「……ホント……?」

結標 「ホントよ。私が貴女にウソついたことある?」

番外個体 「あるような、ないような……」

結標 「あーはいはい、下手に頭使うと治らないわよ。いいから寝てなさい」

番外個体 「はーい……」

結標 「じゃ、また後でくるからね。ちゃんと寝てるのよ」


 バタン


結標 「無事な人間の方が少ないわね……」

結標 「この分だと、あとの二人もダメかな」


 ガチャ


婚后 「あら、おはようご ケホケホ……」

結標 「婚后さん?……もしかして、喉が痛いの?」

婚后 「ええ、昨夜から咳が止まらなくて……お陰で眠れませんでしたわ」ケホケホ

結標 「貴女は喉か……」

婚后 「?」

結標 「ああ、ゴメン、なんでもないの。動きまわると悪化するから、寝てなさい」

婚后 「一つだけ ケホッ 頼まれて頂けませんか……?」

結標 「なにかしら」

婚后 「お水を……」

結標 「喉が乾いたってこと? 分かった、何か持ってくるから」

婚后 「申し訳 ケホッ ございません……」


 バタン


結標 「……はあ、ここまで生存者ゼロか」

浜面 「よう、姐さん。他の連中はどうだった」

結標 「今のところ全滅。絹旗さんと滝壺さんは?」

浜面 「どうにか寝かしてきた」

結標 「……どうにか?」

浜面 「まあ、なんだ。絹旗のやつが、な……ほら、病気のときってナーバスになるだろ?」

結標 「ついさっき生きた実例を見たわね」

浜面 「それで、なかなか解放してもらえなかったって訳だ」

結標 「ご苦労様。それにしても、こんな一斉に倒れちゃうなんて……」

浜面 「風邪だろ? たっぷり食ってたっぷり寝れば大丈夫だ」

結標 「貴方だけ無事なのはおバカだから?」

浜面 「そういう発言をブーメランって言うんだぜ?」

結標 「黙りなさい。とりあえず私、キッチン行ってくるから。海原の様子見てきてくれる?」

浜面 「おお、任せといてくれ」


 コンコン


浜面 「うーなーばーらーくーン」

浜面 「……返事がない。入っちゃうぞ? 肯定とみなす」ガチャ

海原 「おや、浜面さん……おはよう、ございます……」

浜面 「大丈夫……そうじゃないな。風邪か?」

浜面 (素人の俺が見ても分かる……こいつが一番重症だ)

海原 「はは……いやいや、お恥ずかしい、ところを……」

浜面 「起きるな起きるな! いいから安静に……っておい、すごい熱じゃないか!」

海原 「ええ、それに加えて、頭痛と、喉の痛みも、酷くて……」

浜面 「こりゃいかんな。取り合えず、今は寝てろ。後でまた来っから」

海原 「お手数、おかけ、しますね……」

浜面 「もういい、無理して喋るな。安静にしてろよ、いいな」


 ガチャ バタン


浜面 「ふう、こりゃ大変だ。海原が一番ヤバイな」ガシガシ

結標 「…………」

浜面 「お、なんだ。戻ってたのなら一言」

結標 (あいつが一番重症だなんて)

浜面 「? なんか言った?」

結標 「いえ、何も」


~きぬはた荘 リビング~


結標 「もー、傷薬とか消毒液はあるのに、なんで風邪薬がないのよ……」ガサゴソ

浜面 「買ってくるしかねえか。症状も度合いもバラバラだしな」

結標 「症状か……そうね、ちょっと整理しましょう」

浜面 「ああ。まず滝壺と絹旗は熱だ。測らせたら39度ちょっとあったぞ」

結標 「よく出歩いたものね……白井さんと真琴は頭痛ね。熱は微熱だけど、まともに動けないみたい」

浜面 「で、お嬢は咳か? 部屋の前通ったとき、ずっとゲホゲホ聞こえてたな」

結標 「確実に悪化してるわ……海原は?」

浜面 「全部」

結標 「え?」

浜面 「熱が高くて、頭が痛くて、喉も痛いんだとよ」

結標 「なんてこと……あいつもついてないわね」

浜面 「さて、何からすりゃいいんだ」

結標 「……食事の用意と必要なモノの買出し。まずそれからかしら」

浜面 「なるほど。料理とかまるっきしダメなんで任せていいか? 俺は必要なモン買ってくるからよ」

結標 「え? あ、え、ええ、任せておきなさい」

浜面 「ありがてえ。じゃ、頼んだぜ!」


<ガチャ バタン


結標 「……うん、なんとかなる。なんとかなるわよ」

結標 「ええと、たしかここらへんに……」ガサゴソ

結標 「あったあった。"週刊 今日の晩ごはん"」

結標 「風邪の時って……うーん、早く治るためにはやっぱ栄養価が高いほうが……」ペラペラ

結標 「ペッパーハンバーグか……」

結標 「香辛料が入ってるし、身体温まっていいかも」

結標 「他に候補は……」パラパラ

結標 「色々あるわね」

 :
 :
 :

結標 「あーん、決められない」

結標 「これ以上時間かけてられないし、素直に聞きましょ」カチカチ


 件名:質問
 日付:20yy/m/d 7:22
 ───────────────
 風邪引いたときにオススメの
 メニューってなにかしら


結標 「送信……」ピッ

結標 「さて、他になにか」

結標 「あら? 相変わらず返信早いわね」ピッ


 差出人:月詠小萌
      <desuyo@comodo.ne.jp>
 件名:Re:
 日付:20yy/m/d 7:24
 ───────────────
 風邪をひいたときは消化機能が弱
 り気味なので、消化がよい食べ物
 が良いのですー。お粥とかおじや
 とかオススメなのですよ。ついで
 に身体が冷えないように生姜やネ
 ギ、栄養価が高いタマゴを入れれ
 ば効果抜群なのです。あとはビタ
 ミン類と水分の補給に、すりおろ
 した林檎も摂るといいかもなので
 すー。


結標 「……メールの長さも相変わらずね」

結標 「でも、そっか。お粥ね……ネギとか生姜とか卵も残ってたハズだし」

結標 「林檎はないか……買ってきてもらわないと」カチカチ


 件名:買い物追加
 日付:20yy/m/d 7:29
 ───────────────
 林檎人数分


結標 「送信。こっちはこれでOKね」ピッ

結標 「よし」

結標 「お粥ね、作りましょう」

結標 (みんな、もう少し待っててね)


~きぬはた荘 キッチン~


結標 「お粥って……どうやって作ればいいのかしら」

結標 「うーん、いつもなら料理のときは滝壺さんか真琴が居てくてるんだけど」

結標 「あー、ダメダメ。頼りっぱなしもダメよね」

結標 「まずはお米」ザラザラザラ

結標 「で、水につけて……」

 :
 :
 :

結標 「……」ウーン


<たでーまー


結標 「あ、おかえりなさい」

浜面 「買ってきたぞー。各種の風邪薬に、冷えピタに、水に、あと林檎な」ガサガサ

結標 「随分な量になったのね。重かったでしょ」

浜面 「こんなの重いのうちに入らないぜ」エヘン

結標 「力持ちなのね、滝壺さんも惚れる訳だわ」

浜面 「いやいやいやいや、今関係なくね!? そそそ、それよりだな!」

結標 「?」

浜面 「姐さんは、なんで糊なんか作ってるんだ?」

結標 「糊? なんのこと?」

浜面 「いや、そこの鍋……」


 【鍋】<グツグツグツ


結標 「…………これ、お粥なんだけど」

浜面 「いや、これは糊だろ! 米の形残ってねえじゃん!」

結標 「な、なんでよ! 食べれるでしょ!」

浜面 「食っても死なねぇだろうけどさ! これはあんまりだろ!」

結標 「」ジワ

浜面 「あ、あー、そういえば俺メシまだなんだ! ハラが減って死にそうだ! これは俺が食う!」

結標 「……いいわよ、無理しなくて。自覚はあるから」

浜面 (なんだ、あるのか)

結標 「ダメな女だと思ってるでしょ? 料理もマトモにできないんだから」

浜面 「出来ることと出来ねえことは人それぞれだろ」

浜面 「滝壺だって料理はできるけど、身体動かすようなことはてんでダメなんだぜ?」

結標 「はぁ……お気遣いどうも。一応修行中なんだけどね」

浜面 「? 手料理を振舞いたい相手でもいるのか?」

結標 「……ナイショ。で、これは食べてくれるのよね?」

浜面 「」

結標 「さすがの私も、病人にコレだす程腐れてないから。改めて作らないとね」

浜面 「」ヒョイパク

結標 「レシピ検索、と……最初からこうしてればよかったわ」

浜面 「よかった、味は普通だ」

結標 「さて、これ出来たら食べさせて、薬飲ませて……を全員分か」

浜面 「やっぱ人手が足りねえな」モグモグ

結標 「ネコの手も借りたいってこういうことかしらね」


 チョンチョン


結標 「?」

ユリコ 「゚+.(・ω・)゚+.゚」

結標 「……ええと」チラッ

浜面 「なんでそこで俺を見る!?」

結標 「そうよね、ユリコも自分のご主人が心配なのよね」ナデナデ

ユリコ 「(・ω・三・ω・)」

浜面 「なんか違うっぽいぞ?」

ユリコ 「オアーン」

結標 「……ご飯?」

浜面 「あー、そっか。絹旗がダウンしてるから、ユリコにメシやってないのか」

結標 「そういうことね……そこにネコ缶あるから、あげてくれる?」

浜面 「おお、これか。よしよしユリコ、メシだぞ。これ食ったらお前のご主人のところに行ってやってくれな」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」


~1時間後~


結標 「どうにかお粥っぽくできたわね……」

浜面 「これで完成か?」

結標 「いえ、あと風邪に効果のあるネギとか生姜とか卵とか……」

浜面 「あー、なるほどな。その方が冷えなくていいかもしれねえな」

結標 「もうそこに用意してあるから、あと入れるだけよ」

浜面 「……これ、全体的にでかすぎないか?」

結標 「え? そう、かな?」

浜面 「もうちっと刻んでおこうぜ」トントン

結標 「刻んだら入れちゃって」

浜面 「よーし、投入」ドボドボドボ

結標 「かんせーい」

浜面 「うん、見た目はお粥っぽいな」

結標 「ねえ、味見してみて……はい、あーん」ズイ

浜面 「お、おう。(パク)あふっ、あふあふあふ……」

結標 「」ジー

浜面 「ゴクッ……あ、熱いけど、うまいぜ!」グッ

結標 「良かった……」

浜面 「よし、あとは食わせて薬飲ませるだけだな」

結標 「だけって言うけど、結構な人数よ。手分けしましょ」

浜面 「6人だから、3人3人か」

結標 「そういうこと。まず6等分しないとね」


~滝壺個室~


浜面 「滝壺、大丈夫か?」

滝壺 「うん……」

浜面 「結標の姐さんがお粥つくってくれたぞ。食えるか?」

滝壺 「むすじめが……?」

浜面 「一口二口でも食わないと、薬飲めないからな」

滝壺 「ちょうだい……」

浜面 「おお。熱いから気をつけてな」

滝壺 「……むすじめ、腕あげたね……」

浜面 「そ、そうなのか?」

滝壺 「ただのお粥じゃなくて……風邪向けに工夫されてて……」

浜面 「本人が聞いたらきっと喜ぶぜ」


~絹旗個室~


浜面 「おーい、メシだぞー」

絹旗 「イヤですぅ……食べる気なんて超しないですぅ……」

ユリコ 「(´・ω・)」

浜面 「ダーメーだ。食べないと薬飲めねえし、治らねえぞ」

絹旗 「うぅぅ……じゃ、超アーンってしてください……」

浜面 「しょうがねえな。ほれ」

絹旗 「」ハムッ

浜面 「食ったら薬飲んで寝てろよ」

絹旗 「苦いのは超イヤです……」

浜面 「カプセル剤だから大丈夫だ」ナデナデ

ユリコ 「(´・ω・)ノ」ナデナデ


~番外個体個室~


結標 「はいっと」ペタシ

番外個体 「あー、なにこれ気持ちいい……ねえ、もっと……」

結標 「勘違いさせるようなセリフ吐かないの」

番外個体 「いや、だって……この、冷えピタっていうの? すごい、これ、マジ学園都市クオリティ……」

結標 「これは外でも売ってるハズだけど?」

番外個体 「」

結標 「替えは置いておくからね。ぬるくなったら取り替えなさい」

番外個体 「……もう、行っちゃうの?」

結標 「また後で来るから、ちゃんと寝てなさいよ。いいわね?」

番外個体 「はーい……」


~白井個室~


結標 「調子はどう?」

白井 「寝てる分にはどうにか……」

結標 「とりあえず、今日いっぱいは安静にしてるようにね」ナデナデ

白井 「う……あ、ありがとうございますの……あ、あの」

結標 「どうかした?」

白井 「他の方は……?」

結標 「……みんな似たような状態だけど。私がいるから大丈夫よ」

白井 「……」

結標 「貴女の性格上、難しいかもしれないけど。今は自分の心配だけしてなさい」

白井 「お手数おかけしますの……」


~婚后個室~


婚后 「申し訳、ございません……ケホケホ……色々と……」

結標 「無理して喋らなくていいわよ。はい、コレね」つ△

婚后 「?」

結標 「ヴィックスよ。私の経験上、喉にはこれが効果あるの」

婚后 「」パク

結標 「噛み砕いちゃダメだからね。ゆっくりと溶かして」

婚后 「」コクリ

結標 「あと、お水買っておいたから。お腹壊さないように、ぬるいままだけど」ゴトッ

婚后 「」ウズウズ

結標 「じゃ、また後で様子見に来るから。安静にね」


~海原個室~


浜面 「おい、メシだぜ。しんどいのは分かるが、ちょっとは食べておかないとな」

海原 「いやいや……お手数おかけしますね……」

浜面 「熱いから気をつけてな」

海原 「これは、浜面さんが……?」

浜面 「まさか。作ったのは結標の姐さんだぜ」

海原 「ほう……これは、期待できますね……」

浜面 (お、海原の味覚にはあってるんだな)

浜面 「食ったら薬飲んで寝てるようにな」

海原 「ええ……どの道、動けませんしね……」

浜面 「あとで様子見に来るけど、必要なモンがあったら俺か姐さんを呼んでくれ」


~同日 きぬはた荘 リビング~


結標 「つっかれたぁ……もうお昼近いじゃない」ドサッ

浜面 「全員にメシと薬とその他は行き渡ったし、俺らもメシにしとくか」

結標 「……どうしよっか。もうピザとかでいい?」

浜面 「俺はなんでもいいぜ」

結標 「じゃ頼んどいてもらえる? もうなんでもいいから」

浜面 「はいはいっと」ピッピッ

結標 「看病も大変ね、まだ半日だっていうのに」

浜面 「はい、シーフードピザ1つで」

結標 「あ、サラダも頼んどいて」

浜面 「すいません、サイドメニューのサラダも1つ」


~25分後~


<毎度どーもー


浜面 「はいはい、来たよ、来ましたよっと」

結標 「……考えてみたら私、朝も食べてなかったわ」

浜面 「バタバタしてたもんな」

結標 「ところでさ、貴方から見て重症の人っている?」

浜面 「あー、絹旗と海原」モギュモギュ

結標 「海原は聞いてたけど、絹旗さんも?」

浜面 「アイツの場合は、弱気になってるんだろ」

結標 「弱気ね……病は気からって訳じゃないけど、そんな調子じゃ治るものも治らないわよ」

浜面 「こればっかりはなぁ」

結標 「とにかく、明日まで様子見て、よくなってなかったら病院行きね」

浜面 「ここで出来ることも限度があるしな」

結標 「あと、アレね」

浜面 「?」

結標 「私たちもミイラ取りにならないように気を付けないと」

浜面 「俺は大丈夫だぜ、鍛えってからな!」フンス

結標 「おバカは風邪ひかないらしいけど、一応マスクぐらいしときなさい」

浜面 「ガキの頃に風邪ひいた俺はバカじゃないってことだな!」

結標 「おバカでも風邪ひくのね」

浜面 「さっきからひどくないですか!?」

結標 「冗談よ」クスクス

浜面 「くそ、俺は死ぬまでいじられキャラという宿命なのか……」

結標 「きっとね」

浜面 「(´;ω;`)」

 :
 :
 :

結標 「~♪」ベリベリ

浜面 「なあ、林檎はどれぐらいの大きさに摺りおろせばいいんだ?」ザリザリ

結標 「ちょっと荒いぐらいで丁度いいんじゃない? はい2個目」

浜面 「さっきから気になってるんだが、剥いた皮ちょっと分厚くないか?」

結標 「摺りおろすんだから、いいでしょ」ベリベリ

浜面 「まあ、そうなんだけどな」ザリザリ

結標 「海原の皮剥いたら、何が出てくるのかしら」

浜面 「おいおい、何恐ろしいこと口走ってんだ」

結標 「え? あ、声に出てた? ゴメンなさい、気にしないで」

浜面 「?」ザリザリ

結標 「~♪」ベリベリ

浜面 「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

結標 「どうしたの?」

浜面 「すりおろ林檎でボウルがいっぱいになった」


 【ボウル】<アフレソウデス


結標 「あら……」

浜面 「さすがに、これだけりゃ十分じゃないか?」

結標 「むしろ余るわね……そうだ!」ピコーン

浜面 「?」

結標 「夜のお粥に入れてあげましょ、きっと美味しく」

浜面 「やめてあげよう、な?」


~きぬはた荘 2階~


浜面 「えーと、手前の部屋から行くか」


 コンコン ガチャ


浜面 「絹旗? 起きてるか?」ソォー

絹旗 「あ、浜面……」

ユリコ 「」スピー

浜面 「寝れないか?」

絹旗 「さっきまで寝てました……喉が、超渇いて……」

浜面 「お、ちょうど良かった。ほら、林檎おろしだぜ」

絹旗 「……アーンって」

浜面 「はいはい、手のかかるお嬢さんだ」

絹旗 「超うるさいですぅ……」パク

浜面 「どうだ? 俺がおろしたんだぜ?」フンス

絹旗 「……超おいし……林檎ってこんなに、美味しかったんですね……」

浜面 「なんだ、今日はやけに素直だな」

絹旗 「私は、いつも素直ですぅ……」

浜面 「あー、そうだったな。おし、食ったら夜まで寝てろ」

絹旗 「夜に来てくれるんですよね……超約束ですよ……?」

浜面 「あぁ、約束だ」


 ガチャ バタン


浜面 「……あれ、ほんとに絹旗か?」

浜面 「風邪ってな怖いね……侮れんな」

浜面 「よし、お隣さんいくか」


 コンコン ガチャ


浜面 「滝壺、起きて……」ソォー

滝壺 「」スピー

浜面 「起きてないか……」

滝壺 「」スピー

浜面 「起こすわけにもいかないよな……また後で来るからな」


 バタン


浜面 「次は……一番の重症患者か」

浜面 「一番奥の部屋だったよな」


 コンコン ガチャ


浜面 「海原、入るぞ」

海原 「」

浜面 「おい、大丈夫なのか?」

海原 「寝ようとしているんですが……頭痛に、悪寒がひどくて……」

浜面 「病院行ったほうがいいか?」

海原 「いえ……今朝よりはマシですので……」

浜面 「なんかあったらすぐに言えよ、遠慮なんざいらねえから」

海原 「ご迷惑を……すみませんね……」

浜面 「それは言わねえ約束だぜ」


~同じ頃~


結標 「まずは……あの子からでいっか」


 コンコン ガチャ


結標 「起きてる?」

番外個体 「」スピー

結標 「お休み中か……ぬいぐるみ抱くなんて、可愛いところあるのね」

結標 「じゃ、後で来るから。それまで傍に居てあげてね、ウサギさん」


 バタン


結標 「さー、次いきましょ」


 コンコン ガチャ


結標 「入って大丈夫?」

白井 「はい、どうぞですの」

結標 「朝よりはラクそうね」

白井 「お陰様で……薬も効いておりますし」

結標 「今日いっぱい休めば、あとは大丈夫かしら」

白井 「ええ、わたくしは平気ですので。他の方を……」

結標 「分かってるわよ。はい、コレ」

白井 「これは、林檎ですの?」

結標 「水分とビタミンの補給にね」

白井 「(パク)まあ……こんなに美味しく感じるなんて……」

結標 「身体が求めてる証拠よね」

白井 「重ね重ね、お手数お掛けいたしますの……」

結標 「病気の時ぐらいはお互い様でしょ? じゃ、何かあったら呼んでね」

白井 「はいですの」


 バタン


結標 「何人かは回復に向かってるみたいね」

結標 「次の部屋、と……」


 コンコン ガチャ


婚后 「あら、結標さん……」

結標 「調子はどう?」

婚后 「朝よりは大分……結標さんのお陰ですわ……ケホ」

結標 「油断しちゃダメよ。明日の朝までは安静にしててね」

婚后 「かしこまりました……」

結標 「林檎たべる? はい」

婚后 「まあ……懐かしいですわね」

結標 「?」

婚后 「幼い頃、風邪をひくと……よく作ってもらってましたわ……」

結標 「お母さんに?」

婚后 「いえ……執事に……」

結標 「あぁ、あのおじ様ね」

婚后 「これを食べれば……元気になれそうな気がしてきますわね……」クスクス


~きぬはた荘 リビング~


結標 「……そっか。やっぱり絹旗さんと海原ね」

浜面 「あの2人は、ちょっと目を離せないかもな」

結標 「付き添ってあげたほうがいいかもね……それも後で考えましょ」

浜面 「そうだな。夜中になんかあったら大変だもんな」

結標 「さて……色々やってたら、もう夕方か」

浜面 「俺らのメシはどうすっか」

結標 「ピザの残りと林檎おろしよ」

浜面 「ですよねー」

結標 「寝込んでる人の分は、朝と同じでお粥として……あ」

浜面 「どうした?」

結標 「着替えさせないと。けっこう汗かいてるでしょうし」

浜面 「あー、それがあったな」

結標 「……こればっかりは、貴方と分担できないわね」

浜面 「……ですよねー」

結標 「まあ、仕方ないわ。他の人は私が行くから、貴方は滝壺さんの着替え手伝ってあげて」

浜面 「俺は買い物でもってえぇ!? なんで滝壺狙い撃ち!?」

結標 「なんでって? 他にいないでしょ?」

浜面 「ま、まあ……そうかもしれねえけど」

結標 「ついでに身体でも拭いてあげなさい」

浜面 「そ、そこまでっすか!?」

結標 「よし、決まりね。私は夕食作ってくるから、貴方は蒸しタオル用意しといて」

浜面 「あ、ちょっ……行っちまった」

浜面 「……お、怒られねえよな?」

浜面 「おっしゃ、タオルだなタオル! やってやるぜ!」


~1時間後 きぬはた荘 キッチン~


結標 「すっかりお粥が得意料理になっちゃったわね」

結標 「もっと手の込んだことが出来ればなぁ……」

浜面 「よお、タオルは用意できてるぜ」

結標 「あ、お疲れ……様?」

浜面 「なんだよ、その反応」

結標 「ちょっと一枚貸してくれる?」ヒョイ

浜面 「?」

結標 「えい」ベチッ

浜面 「うぉぉぉ! あっちぃーーーー!!」

結標 「熱いでしょ?」

浜面 「な、なにすんだ!」

結標 「貴方ねぇ、人の身体を拭くものなのよ? 持つのもツライぐらい熱くしてどうするの」

浜面 「いや、この方がすっきりすると思ったんだが」

結標 「冷たいよりはいいでしょうけど……使うときに冷ませばいいか」

浜面 「メシの方はどうなんだ?」

結標 「もう出来てるわよ」

浜面 「おし、じゃ出動するか」

結標 「っ……」ズキッ

浜面 「? おい、なんか疲れてないか?」

結標 「ちょっとだけね、大丈夫よ」

浜面 「あまり無理してくれるなよ」

結標 「分かってるって。ほら、行きましょ」

結標 (頭いたい……でも、私までダウンする訳には……)


~絹旗個室~


絹旗 「あ、結標さん……」

結標 「調子はどう?」

絹旗 「はあ、朝よりは……あの、浜面は……?」

結標 「んーと……着替えもしなきゃいけないから、私が来たの」

絹旗 「そ、そうでしたか……」

ユリコ 「(´・ω・)」

結標 「あ、ユリコのご飯も後で持ってくるからね」ナデナデ

絹旗 「……」

結標 「どうしたの? 大丈夫?」

絹旗 「あ、はい……大丈夫です……」

結標 (病は気から、か……浜面くんに来てもらってもよかったかな)


~白井個室~


白井 「しかし、本当に口惜しいですの」

結標 「何が?」ゴシゴシ

白井 「わたくしが万全の状態であれば……」

結標 「そんな気にしないでも……」ゴシゴシ

白井 「大きいお姉さまに付きっ切りで看病とか人肌で暖めてさしあげたりとか……」グフフ

結標 (ああ、いつも通りだ)

結標 「まあ、貴女と真琴は一番軽症だから。そんなに心配しなくてもいいわよ」

白井 「そ、そうなんですの?」

結標 「うん。あの子も頭痛がひどいだけで、他はそれほどでもないから」

白井 (チッ)

結標 「確信した。貴女はもう大丈夫ね」


~番外個体個室~


結標 「ほら、腕こっち」

番外個体 「よっと……ねえ、淡希さ」

結標 「ん?」

番外個体 「今の状況、海原さんを落とすチャンスだと思わない?」

結標 「……何言ってんのよ」

番外個体 「いやほら、献身的な看病でガッチリとハートキャッチあわきん☆」

結標 「」バシッ

番外個体 「……私、病人なんだけど」ズキズキ

結標 「減らず口を叩く元気があるなら大丈夫ね」

番外個体 「そそ、私は寝てれば大丈夫だから。海原さんのところに行ってあげて」

結標 「言われなくともそうするわよ。あいつが一番重症だしね」


~滝壺個室~


滝壺 「着替えも……?」

浜面 「お、おう。あー、なんだったら俺は外で」

滝壺 「手伝って」

浜面 「はい」

滝壺 「着替えは2段目の引き出しに入ってるから」

浜面 「失礼します」ガラッ

浜面 (っておい、下着と服を一緒にしておくなぁぁぁ!!)

滝壺 「? ねえ、はまづら。このタオルは?」

浜面 「汗をかいているようであれば、身体を拭こうかと」

滝壺 「じゃあ……お願いね」プチッ

浜面 (俺の理性頑張れぇぇぇ!)


~婚后個室~


結標 「だいぶよさそうね」

婚后 「ええ、お陰様で楽になりましたわ」

結標 「油断しちゃダメよ。夜は冷えるからね」

婚后 「心得ております」

結標 「まだちょっと声が変だしね」

婚后 「う……」

結標 「じゃ、着替えましょうか」

婚后 「はい、お願い致しますわ」シュルッ

結標 (すごい、高級ブランドばっかじゃない……部屋着にここまでお金かけるなんて)

結標 (今度借りようかなぁ)

婚后 「結標さん? この格好で放置されるのはきついのですが……」


~海原個室~


結標 「大丈夫? 起きれる?」

海原 「う……すみません、色々と……」

結標 「無理しないでいいわよ」ヨイショ

結標 (あら、思ってたより硬い)

海原 「」ブルッ

結標 「寒いの?」

海原 「ええ、少々悪寒が……」

結標 「じゃあ、さっさと済ませましょ」

海原 「お手数おかけしますね……回復した暁には、ちゃんとお返しを……」

結標 「今はそんなこと考えなくていいわよ」


~その頃 滝壺個室~


浜面 「はい、着替えに身体拭き、完了ですよっと」

滝壺 「はまづら、ありがとね」

浜面 「いえいえ、お安い御用ですことよ!」

浜面 (鼻血耐えるのに必死だったぜ)

滝壺 「でも、はまづらとむすじめのお陰で朝よりは楽になったよ」

浜面 「そうか? それを聞いて安心だぜ」

滝壺 「……ねえ、はまづら」

浜面 「どうした? まだ何かあるか?」

滝壺 「もう寝るから、それまで傍にいて?」

浜面 「おお、任せとけ!」



滝壷 「」スピー

浜面 「よし、寝たな……それにしても滝壷は冷えピタが似合うぜ」


<ガチャ


絹旗 「浜面、ここにいたんですか……」

浜面 「絹旗? どうしたんだ? なんか必要か?」

絹旗 「超必要ですぅ……浜面が……」

浜面 「?」

絹旗 「超心細いんです……一人にしないでください……」

浜面 「あぁ、分かった、分かったからな。今行くから。寝ないと治るもんも治らねえぞ」

滝壷 「」ガシッ

浜面 「……ええと」

絹旗 「浜面ぁ……うー、寒いです、超寒いですぅ……」ガシッ

浜面 (どうすんだ、コレ)

 :
 :
 :

結標 「で、携帯使ってまで全員分の洗濯中だった私を呼んだワケね」

浜面 「左様でございますの」

結標 「この部屋に布団敷いてあげればいいじゃない。で、貴方も付き添ってればいいわ」

浜面 「……その手があったな」

結標 「今持ってきてあげるから。それまで絹旗さんが冷えないようにしてあげなさい」

浜面 「お、おお。すまねえ」

絹旗 「」ブルブル

結標 「……その体勢、まるで携帯の充電器ね」

浜面 「ん? なんか言ったか?」

結標 「いえ、なにも。それじゃ、ちょっと待っててね」


 ガチャ バタン


結標 「はーぁ」

結標 (私にも充電器になってくれる人いないのかしらね)

結標 「……なに言ってるんだか」

結標 「布団のスペアってどこにあったかしら……」

結標 「……絹旗さんの持ってくればいっか」


~10分後~


結標 「よいしょっと」ボスン

浜面 「いや、すまねえ」

結標 「別に貴方の為じゃないわよ。ほら、絹旗さん、こっち」

絹旗 「あぅぅ……」モゾモゾ

結標 「じゃ、あとは任せちゃって平気よね?」

浜面 「あぁ。本当なら俺が海原のとこに行くハズだったんだが……」

結標 「いいわよ、それぐらい。海原のところには私が行くから」

浜面 「ああ、頼んだぜ」


 ガチャ バタン


結標 「海原のところか……」

結標 「……さて、そろそろあいつはくたばったかな?」


~海原個室~


結標 「生きてる?」

海原 「え、えぇ……どうにか」

結標 「なにかあったら言いなさい。ここに居てあげるから」

海原 「……すいませんね……付きっきりにさせてしまいまして……」

結標 「貴方が一番重症だからね。家の中で死なれても寝覚めが悪いし」

海原 「ふふ……病人相手でも、容赦がないですね……」

結標 「もう喋らないの。いいから寝てなさい」

海原 「そうしたいのですが……悪寒がひどくて中々……」

結標 「しょうがないわね……毛布持ってくるわ」


 :
 :
 :

結標 「……ねえ、寝ちゃった?」

海原 「」スピー

結標 「はあ……手のかかること」

海原 「うっ……」ブルッ

結標 (真琴にはああ言ったものの……何かしてあげたいのは確かよね)

結標 「……私がしてやれること」

結標 「」プチッ プチッ


 シュル バサッ


結標 (ブラもない方がいいかな)パチン

結標 (お邪魔します)モゾモゾ

海原 「」スピー

結標 (今だけだからね、ここまでしてあげるのは)

海原 「……?」

海原 (なにか温かくて、柔らかい……これは……?)

結標 (気付かないでね……気付かれたら死んじゃう……)

海原 (ですが……なんだか安心しますね……今なら寝れそうです……)

海原 「」ギュゥ

結標 (うひゃぁぁぁぁぁ!?)

海原 「」スピー

結標 (あ、明け方近くなったらこいつが起きる前に退散しようと思ってたのに……)

結標 (あまり気が進まないけど、座標移動で逃げるしかないか……)



結標 (あったかい……まだちょっと熱があるのかな)

結標 「……」

海原 「」スピー

結標 (けっこう胸板厚いのね)ポンポン

結標 (んー)グリグリ

海原 「うん……?」

結標 (いけない、起こしちゃう)

結標 「……」

結標 (ここまでやったんだから、ちゃんとよくなってね)

海原 「」スピー


~その頃~


滝壺 「ん……」ムクリ

滝壺 「……あれ?」

絹旗 「」スピー

浜面 「」

滝壺 「なんで2人が一緒に……?」

滝壺 「……私も」モゾモゾ

浜面 (起きてるっつうのよぉぉ!)

滝壺 「」スピー

絹旗 「」スピー

浜面 (両サイド固められたぁ! どうするよ俺!)

ユリコ 「(・ω・)」ジー

浜面 (おい待て! 動けない俺に何をするつもりだ!)

ユリコ 「( ・ω・)つ」

浜面 (こっ、こら! 鼻抑えるな!)

絹旗 「んぅ……」

浜面 (あ、動いたら起こしちまうな。耐えるしかないか!)

ユリコ 「」ゴロン

浜面 (おりゃ?)

ユリコ 「」スピー

浜面 (胸の上まで寝始めやがった)

浜面 (両サイドに加えてマウントポジションですよぉ!)

浜面 (朝までこのままか……不幸、ではないか)


 ――そんな調子で、全員全快まで更に丸一日要した


~二日後 朝 きぬはた荘 リビング~


番外個体 「ん~」ノビー

番外個体 「コーヒー飲みたい」

白井 「あら、おはようございますの」

番外個体 「あ、おはよ。もう起きて大丈夫なの?」

白井 「丸二日寝てたせいで身体が痛いですが、風邪のほうは大丈夫ですの」ゴキゴキ

番外個体 「はは、同じだ」

海原 「おはようございます」

白井 「海原さん? 起きて大丈夫なんですの?」

番外個体 「一番重症って聞いてたけど?」

海原 「ええ、どうにか」

白井 「峠は越えたということですのね」

海原 「浜面さんと結標さんのお陰ですね」

番外個体 「そういえば、淡希は?」

海原 「……今朝になってからお見かけしてませんね。ご自分の部屋でお休みなのでは?」

白井 「動きっぱなしでしたでしょうし、きっとお疲れですの」

番外個体 (なーんだ、結局なんもなかったのか)

海原 「いやしかし、少々お腹が空きましたね」

番外個体 「私も空いてるし、なんか簡単なの用意してくるよ」

白井 「ぜひ、お手伝いさせていただきますの!」フンス

番外個体 「そ、そう? じゃ、お願いしようかな」


<あー、もう、首いてー
<わ、わたくしがマッサージを!


海原 「結標さんには、ちゃんとお礼をしなければいけませんね」

絹旗 「超おはようございます」

ユリコ 「( ・ω・)ノ」

滝壺 「おはよ。うなばらも大丈夫なの?」

海原 「おはようございます。お二方も峠は越えたようですね」

絹旗 「私たちは、まあ、動けるぐらいにはなったんですが……」

滝壺 「はまづらが熱出しちゃって」

海原 「なんと……」

絹旗 「私たちも病み上がりですが、今は浜面のほうが超重症ですので」

滝壺 「きぬはたと私で看ててあげるよ」

海原 「ご無理はなさらないでくださいね」

絹旗 「浜面もですけど、結標さんは大丈夫なんでしょうか?」

海原 「浜面さんがダウンしたということは、結標さんも……?」


~その頃 海原個室~


結標 「あー」orz

結標 「昨日の朝は海原より先に起きて逃げれたけど、今朝は寝過ごしちゃった……」

結標 「で、私の服と下着がきちんと畳まれてて、海原がいないってことは」

結標 「……う」

結標 「うみゃぁぁぁぁ!///」


<バーン


結標 「」ビクッ

婚后 「海原さん!? いったい何を……あら?」

結標 「お、おはよ」

婚后 「悲鳴が聞こえたかと思えば、結標さんでしたのね」

結標 「あ……こ、これはね……」

婚后 「もしやお邪魔でしたか……? し、失礼致しましたっ」

結標 「え?」


<バタン


結標 「ちっ、ちが(ズキッ)うっ……」

結標 「頭が……」ズキズキ

結標 「これ以上は隠せそうにないわね……」

結標 「とりあえず、自分の部屋戻って着替えるか……」

結標 「……うー、痛い。これじゃ演算もできないわね」ズキズキ


~きぬはた荘 リビング~


番外個体 「うーん、二日ぶりのコーヒーの美味しいこと」

白井 「もうすっかり中毒ですのね……」

海原 「ミサワさんの場合は、職業病とも言えるかもしれませんね」

婚后 「みなさん、おはようございますわ」

絹旗 「おはようございます。婚后さんも超回復しましたか」

婚后 「ええ、お陰様で。結標さんのお陰ですわね」

滝壺 「むすじめ……今朝になってからまだ見てないよね」

海原 「やはり浜面さんと同じパターンでしょうか……?」

婚后 「浜面さんに何かあったのですか?」

絹旗 「今朝になって熱出しちゃいまして」

滝壺 「だから、今度は私たちが看てあげる番」

婚后 「まあ、そんなことに……」

結標 「お、おはよ……みんなもう大丈夫なの?」

海原 (……様子がおかしいですね。これは形振り構ってられませんか)

白井 「ええ、結標さんのお陰ですっかり」

番外個体 「淡希? なんかフラついてない?」

結標 「ちょっと疲れたのかも……あっ」ズキッ

番外個体 「危ない!」バッ

結標 「うっ……」

番外個体 「うわ、あつっ。これ熱あるでしょ」

絹旗 「結標さんもですか……」

滝壺 「私たちが伝染しちゃったんだね、きっと」

結標 「やっぱダメ……頭痛いよ……」

婚后 「看病にあたってくれたお二人が倒れるなんて……」

海原 「あの、結標さんは僕に任せてください」

結標 (海原が……って、ええええ!?)

番外個体 「いいの?」

海原 「結標さんには寝ずの看病をして頂いた恩もありますし」

結標 (それ今言わないでぇぇ)

海原 「浜面さんも倒れてるそうですし、絹旗さんと滝壺さんは浜面さんをお願いします」

絹旗 「超了解です!」

滝壺 「任せて」フンス

婚后 「……そうですわね、わたくしと白井さんは学校がありますし、ミサワさんもバイトでしょうし」

白井 「確かに、風紀委員もこれ以上は休めませんの……」

番外個体 「わかった。じゃ、お願いね」

海原 「結標さん、こちらへ。部屋までお連れしますよ」ポスン

結標 「うー……」

番外個体 「淡希、顔赤いよ。歩くのもツライんじゃない?」

結標 「大丈夫よ……」

海原 「白井さん、部屋までお願いできますか?」

白井 「はいですの」

結標 「ま、待って! 歩けるから……海原、お願い」

海原 「ご本人がそう仰るなら……どうぞ、捕まってください」

結標 「ごめん……」ギュゥ

海原 「ゆっくりでいいですよ」

結標 「はーい……」

番外個体 「……さっき、寝ずの看病って言ってた?」

絹旗 「超言ってましたね」

婚后 「海原さんが一番症状が重かったらしいので、きっと付き添ってたのでは?」

婚后 (かといって、なぜあんな格好だったのかは分かりませんが)

滝壺 「はまづらも付き添ってくれてたしね」

白井 「疲労に加えて、ずっと同じ部屋にいたのでは伝染るのも無理ありませんの」

番外個体 「まあ、淡希は海原さんに任しておけば平気でしょ。浜面さんは大丈夫なの?」

絹旗 「そうですね、そろそろ様子を見にいってやりましょうか」

滝壺 「何か食べさせてあげないと」


<きぬはた、お粥って作れる?
<超任せてください


番外個体 「ミイラ取りがミイラになるってこういうことなのかね」

白井 「今日は、わたくし達も出来る限り早く帰宅して手を貸しませんと」

婚后 「この家の中で風邪ループに陥ってしまいますわね」

番外個体 「それにしても……淡希が寝ずの看病か」

番外個体 (淡希やったじゃん)ニヤニヤ

白井 「きっと、付きっ切りで人肌で暖めたりとかしたんですの」

婚后 (はっ。だ、だからあのような格好を!?)

番外個体 「婚后さん、どうかした?」

白井 「顔が赤いような……風邪がぶり返したのでは?」

婚后 「だ、大丈夫ですわ! ほら、お二人とも、もう出る時間ですわよ!」

お二人 「「?」」

婚后 (その場面を想像してしまったではありませんか……)

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