美琴「……Get Backers?」 > 5


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蛮「ジャッジメント?」

銀次「って、何?」

蛮「たしか、この街の治安を維持するための組織じゃなかったか? 警備員(アンチスキル)ってのもいるな」

銀次「つまり……ちょっとした警察ってとこ? それが、俺達になにか用なの?」

黒子「えぇ。あなた方、学園都市の方々ではありませんわね?」

蛮「……まぁな」

黒子「外の人々が、この学区を駆け回っている姿がカメラに映っていまして、あなた方ですよね? これは」スッ

蛮と銀次は、差し出された小型の携帯電話のようなもののディスプレイを見る。

そこには、路地裏から飛び出てくる蛮、銀次、卑弥呼の姿があった。

銀次「あ、ホントだ。カメラなんか気付かなかったよ」

黒子「一人欠けているようですが……それよりも、こんなところで何をなさっていましたの?」

蛮「ま、ちょっと……な」

黒子「その『ちょっと』について伺っていますの」

蛮「……色々と物珍しくてな、走り回ってたんだよ」

黒子「追いかけっこを楽しむような顔には見えませんわね」

蛮「……」
黒子「ここではなんですので、私達の支部にいらして下さいます?」

蛮「断る。って言ったら?」

黒子「申し訳ありませんが、拒否権はありませんの」

蛮「申し訳ないが、こちとら時間がないんでな、他所をあたってくれ」

黒子「なら、少々野蛮ですが……」ヒュン

二人の目の前から少女が消えた。

白井 黒子の能力は空間移動(テレポート)。瞬時に相手の背後に自身を転移させ、足を払い、拘束したり、後頭部めがけてドロップキックをかましたりできる。

太股に忍ばせた鉄矢を転移させ、それを相手の体内に転移させることも可能。

もっとも、立場上相手を拘束することのほうが多く、その使用率は極めて低い。だいたいは相手の衣服を壁や地面にダーツのように繋ぎ止めておくことのほうが多い。

今回は、蛮の後頭部に向け、ドロップキックをかまそうとした。が、

黒子「なっ!?」ガシッ

蛮「悪ぃけど、もっと厄介なのを見てきたんでな。物と違って気配を発してる分このぐらい楽勝だ」

蛮は、自身へと繰り出された足を、振り返りもせず後ろ手で掴んだ。

つまり、黒子は蛮に足を掴まれたまま逆さまに吊るされている。よって、

黒子「は、離して下さいまし!」

銀次「ば、蛮ちゃん! 離してあげなよ! その……なんか凄いものが見えてるよ……」

蛮「あん?」
蛮「あぁ? ったく、こんなガキのパンツ程度で……」

黒子を掴んだ手を、前に持ってきた蛮は絶句した。

蛮「……。なんてもん穿いてんだこのガキ!!」

黒子「くっ、いつまでも見ていないで下さいな!!」ヒュン

テレポートで蛮の手から逃げ、目の前に現れる。

銀次「なんか、ヘヴンさんでも穿いてなさそうな下着だったね……」

蛮「最近のませたガキは……。そういうのは貧相な体には似合わねぇんだよ」

黒子「勝手に見といて散々言ってますわね」

蛮「お前が悪いんだろうが。……はっ!!」

銀次「どうしたの?」

蛮「いや、こいつを一言で表すような言葉を最近聞いてたんだが……。いま思い出したぜ」

銀次「なんだったの?」

蛮「たしか、ロリばばぁだったような……」

黒子「……」

銀次「なんだか斬新な言葉だね……」




――第七学 とある車内

垣根「たいしたことねぇな、赤屍ってのも」

絹旗「動きに関しては超不気味でしたけどね。影から出てくるって……」

麦野「あれで能力者ってわけじゃないんでしょ?」

不動「この街で言う『能力者』ってわけじゃねぇ。ただ、おかしな男だ」

垣根「まぁ、あっさりと死んじまった野郎のことなんかもうどうでもいい。目的地に着いてから、何するかわかってるな?」

麦野「『アイテム』及び『スクール』は『ピンセット』の組み立て、動作確認」

鏡「俺達は、周辺の警戒にあたればいいんだよね?」

垣根「その通り。『レムナント』については追々な。目的のものが手に入ってからだ」

鏡(周辺の警戒か。どうやら、信頼は得られていないみたいだね。まぁ、この街で起きることを『観察』することが俺の仕事だから構わないけどね。それよりも、『超越者』である赤屍 蔵人があの程度で死ぬとは思えないね)クスッ

滝壺「かがみ? なにか楽しいことあった?」

鏡「ん? まぁ、そうだね。これから楽しくなりそうだからさ」クスッ

滝壺「?」

鏡(あの男の目的は恐らく『レムナント』じゃないね。いったい、『誰』に『何』を運ぶように依頼されているんだい? 赤屍 蔵人)



――とあるキャンピングカー内

土御門「痛っ!! くはぁ、あのウニ頭は手加減てやつを知らんのかにゃー。簡単にアバラを折りやがって……」

海原「生きてるだけでも儲けものですよ。彼の力なら殺されていてもおかしくなかったですよ」

土御門「たしかに、あの男は異常だったにゃー。聖人かと思ったぜぃ」

一方「アバラ折れてるくせに普通でいるお前もおかしいけどな」

土御門「ま、それはさておき……一応は仕事を行ったわけだが……」

海原「失敗しましたね……」

結標「不本意だけど、私の力は通用しなかったわね」

一方「……なンで俺のこと見てるンですかぁ?」

土御門「いやー、さっき言った通り俺は戦えないしにゃー」

海原「私も同じく」

結標「私も」

一方「くそったれどもが!!」

土御門「まぁまぁ、お前はあのDr.ジャッカルも倒したんだ。任せても構わないだろう」

一方「Dr.ジャッカル?」

土御門「さっきの黒衣を纏った男だよ。『史上最低・最悪の運び屋』と呼ばれているんだ。外の裏社会じゃかなりの有名人だにゃー」

一方「……」

土御門「俺も噂はよく聞いていたんだが、さっきの二人よりもよっぽど危険な男だったんだが……。簡単にあしらっただろう?」

一方「……いや、そうでもねェ」

海原「そうでしたか?」

一方「たしか……『赤い十字架〈ブラッディ・クロス〉』とかいうのを反射したときに違和感がな……」

土御門「反射していただろう?」

一方「ただ、あれは明らかに相手を切り裂く威力だったはずだ……それが、軽く傷を付ける程度で収まっていやがった」

結標「あなたの能力に関して詳しくはないけど、たしかに変ね」

土御門「けどまぁ、あれだけ血を流してるんだ、流石に死んだだろうさ。で、仕事はできるよな? 一方通行?」

一方「け、しょうがねェ。ただ、どうなっても知らねェぞ」ガラ

一方通行はスライドドアを開け、杖を突きながら地面を踏む。

土御門「やりたいようにやれよ。健闘を祈ってるにゃー」

海原「……一方通行さん」

一方「あァ?」

海原に声を掛けられ、振り向く一方通行。そこには深々と頭を下げている海原の姿があった。

海原「……お願いします」

一方「……」

結標「ま、私はどっちでもいいんだけど」

一方「けっ」

特に返事をすることもなくキャンピングカーから離れていく一方通行。彼は、体の不自由さを感じさせずに力強く歩いていった



――黒いワゴン車 車内

グループA「死体運びかぁ……あまり慣れないよな」

グループB「まぁ、あの一方通行さんがいるんだぜ? これからもこんな仕事が増えるよ」

グループA「うわぁ」

彼らは暗部組織『グループ』の下っ端構成員である。

今は、一方通行の処分した人物を運んでいた。

グループA「はぁ、いつかは幹部になって、でかいことやりてぇなぁ」

グループB「……」

グループA「ん? どうした?」

???「お話になられても意味はありませんよ。彼はもう生きていませんから」シュッ

グループA「へ? あぎゃ……」

しばらくして、車内が血に塗れたワゴン車が事故を起こした。

???(依頼人からは〈第一位〉を殺してはいけないと言われていましたが、クスッ……とても面白い力でしたね。それでも、私の底を見せては頂けませんでしたか。まぁ、いいでしょう。今回の仕事は実に楽しいですね)

そのワゴン車から、黒衣を纏った男の遺体は発見されなかった。





――ジャッジメント第一七七支部

黒子「ただいま戻りましたの」ガチャ

初春「あ、白井さんおかえりなさい……ん? そちらの顔を真っ赤に腫らした方は?」

黒子「私達が懸念していたことの参考人ですわ」

蛮(この女……容赦なく殴りやがって……。能力なくても充分強いじゃねぇか)

銀次(間違いなく蛮ちゃんが悪いけどね)

初春「それと顔を腫らしているのとはなんの関係が?」

黒子「私に向かって暴言を吐きやがりましたの」

初春「なんと?」

黒子「……ロリばばぁと……」

初春「あぁ……」

黒子「なんですの!? その顔は! こうしてやる」ムギュー

初春「いふぁいれふひらいはん(痛いです白井さん)」

銀次「ジャッジメントって楽しそうな所だねぇ」

???「おっ邪魔っしまーす!!」ガチャ

黒子「あら、佐天さん。どうかなさいましたの?」

佐天「いやーなにか楽しいことないかなぁ……と。おや?」

蛮「……」

銀次「……」

佐天「おぉ、なんだか楽しそうな予感が……って、どうしたの? 初春」

初春「うぅ……別にロリばばぁに納得したわけじゃないのに……」

黒子「そうは見えませんでしたけど?」

蛮「嬢ちゃんはどう思ったんだ?」

そう問われた初春は、コホンと軽く咳払いをし、姿勢を正しながら右手の人差し指をピンと立てる。

初春「まず、ロリばばぁっていうのは、実年齢は大人だけど外見は幼いっていういわゆる合法ロリだと思うんですよ」

蛮「ほぅ」

初春「つまり、白井さんが大人ならば当てはまります。けれど、白井さんは中学生ですから当てはまりません。まぁ、そう呼びたくなる気持ちもわかりますが」

蛮「ってことは、こいつは……」

初春「白井さんはロリばばぁではなく、単なるばばぁ声ってことで……いふぁいれふよ~」ムギュー

佐天「それで、この二人はどうしてここに?」

黒子「そうでした。さぁ、お座りになって下さい」

蛮「話すことなんてないんだがな……」

銀次「まぁまぁ、来ちゃったものはさ」

蛮(こいつは事の重大さがわかってねぇのか……)

初春「お茶淹れてきますね」

佐天「いったい何が聞けるんですかねぇ」

黒子「佐天さんはお聞きになられないほうが……」

佐天「面白そうなんで嫌です」

黒子「はぁ……」

蛮「こっちとしてはお前らに聞かせてやることはないんだが」

初春「どうぞ」コトッ

銀次「ありがとう。その花飾り綺麗だね。なんだか生えてるみたいにも見えるけど」

蛮(それを言っちまうのか……)

初春「なんのことですか?」

銀次「え?」

蛮「え?」

初春「え?」

黒子「……それで、お聞きしたいのですが」

蛮「俺らに話を聞く理由が、路地裏から出てきたってだけじゃねぇだろうな」

黒子「もちろんですわ。まずはこれです」カチャカチャ

黒子はノートパソコンを操作し、ディスプレイを二人に見せる。

銀次「あ」

蛮「……」

そこには自動販売機を壊す蛮の姿が映し出されていた。

黒子「正直、これだけでも拘束してアンチスキルに送り出しても構わないんですが……」

しかし、映像は卑弥呼がその場を離れていくところまでで途切れた。

黒子「こんなところで映像が切れるなんて、明らかにおかしいですの。普通なら、この後のあなた方の動きを追っていくのものでしょう?」

銀次「たしかに……器物損壊罪だもんねぇ、これ」

黒子「あなた方に会う少し前にこれを見まして、すぐさま行ってみましたら自動販売機がバラバラになっているだけでしたの」

蛮「俺がぶっ壊したんだよ」

黒子「パーツの一つ一つにわざわざ分解しましたの?」

蛮「あぁ……」

黒子「……まぁ、それを信じたとしましょう。不自然に人がいないことも置いておきましょう」

銀次(赤屍さんが戦って血の後もなかったのかな? 殺さなかったのか……)

黒子「あなた方はいつ頃学園都市に?」

蛮「今日の昼頃だよ」

初春「それは変です」

銀次「え?」

初春「今日、外から人が入ってきたという記録はどこにもないんですよ」カタカタ

初春はデスクに向かいパソコンを操作しながら言った。

銀次「えぇ!? それは有り得ないよ!!」

蛮「というか、そんな情報が簡単に手に入んのかよ……」

黒子「まぁ、普段なら絶対にしませんけれどね……」

佐天「ということは、二人は不法侵入者で自動販売機を壊した危険人物!?」

蛮「記録上はそうなってるわけか」

黒子「お連れした理由はよろしいでしょうか?」

蛮(ちっ、面倒臭ぇ)シュボ

蛮が煙草を口にすると、目の前にカードが現れ、煙草を真っ二つした。

黒子「申し訳ありませんが、ここは禁煙ですので」

蛮「別に誰かに見られてるわけでもねぇだろ」

黒子「警報が鳴ると困るのは私達ですの。その間に逃げられても面倒ですし」

蛮「……」

銀次「ほらぁ、やっぱり吸っちゃいけないんだよ」

蛮(こいつは……)

黒子「カメラに映っている姿は沢山ありますが、途切れ途切れでして、肝心のあなた方が何をしていたのかが全く記録にありませんの」

佐天「おぉ!! 怪しさ満点ですね!!」

蛮「なんかのミスじゃねぇか? たまたまだよ、たまたま」

黒子「外とは違いますの。学園都市の技術なら、半永久的に稼動していられますの。それが一日に何度もたまたまが起きると?」

蛮「つまり、意図的に俺らの情報が消されてる……と」

銀次「なんで?」

黒子「それを伺いたいのはこちらですわ」

蛮(くそ面倒臭ぇな……さっさと仕事にうつらねぇと)

銀次(やっぱり『レムナント』のせいかな?)ボソッ

蛮(十中八九そうだろうよ)ボソッ

佐天「あの、『レムナント』ってなんですか?」

二人が小声で話している間に、佐天はいつの間にか回り込んでいて、聞き耳を立てていた。

蛮「なっ!?」

初春「『レムナント』……ですか? どこかで聞き覚えが……」

黒子「あら、奇遇ですわね。私も同じく、お聞きしてもよろしいですか?」

黒子の体に力が入る。『レムナント』と聞いて、すぐさま思い浮かべたのは、お姉様と慕っているとある少女。

九月十四日。その『レムナント』を巡って大きな事件が起きたばかりだったのだ。

彼女はその日に大きな怪我を負っていたのだ。事件そのものはとある少年と、何処の誰だかわからない人物によって幕を閉じた……はずであった。

黒子と初春は蛮と銀次の方を向いている。

蛮「……」

黒子(まさか、またお姉様の身になにかが!?)

銀次(風紀委員って言うくらいだし、話したら手伝ってくれたりするんじゃ……)

銀次「実は……」

銀次が次の言葉を発しようとしたところで、爆発音と共に初春と黒子から見て後方、蛮と銀次、そして佐天から見て前方の壁が破壊された。

初春「!?」

黒子「なんですの!?」

佐天「え?」

二人が振り向いた先には、見覚えのある少女。それと、天使の翼を生やした男がいた。


黒子「あなたは!!」

結標「お久しぶりね、白井 黒子さん」

初春「や、やばいですよ……なんだかわかりませんが、この人危険です!!」

垣根「おいおい、初対面の人間に随分なご挨拶だな。ムカついた、覚悟しろよ?」

垣根の翼が振るわれた。それは、初春の体を捉え、今まで受けたことのない激痛が体中を駆け巡った。

初春「かはぁ……」

肺から強制的に空気を出される。あまりの痛みに悲鳴も上がらない。

黒子「初春!!」

結標「あら、余所見なんて随分舐められたものね」ヒュン

黒子「なっ!?」

自分の知っている相手は、自身の転移を軽々とすることなど出来ないはずだった。それが今、いとも簡単に自身を転移し、目の前に現れ拳を振るう。

佐天「な……にが?」

佐天は二人の様子を呆然としながら見つめていた。

蛮「……」ダッ

銀次「ば、蛮ちゃん!?」ダッ

二人はジャッジメント一七七支部から逃げ出した。



――ジャッジメント一七七支部前

銀次「蛮ちゃん、ちょっと待って――っ!?」ドン

???「いたっ!!」

銀次は少女とぶつかり、少女は尻餅を着いてしまった。

銀次「わぁ、ゴメンね! 大丈夫?」スッ

???「あぁ、はい。こっちこそごめんなさい余所見してて」スッ

少女は差し出された手を掴み、立ち上がろうとした。

???「っ!?」

銀次「あれ?」

そこで、動きが止まる。

そして、ゆっくりと自分の力で立ち上がった。

銀次「大丈夫みたいだね? ホントゴメン! 蛮ちゃ~ん」ダッ

少女が立ち上がったのを確認してから、銀次は蛮の後を追っていった。

???(なにかしら今の。なんとなく同じニオイがしたけど……。あのウニみたいのは一瞬アイツかと思ったけど気のせいよね)

茶髪でショートヘアの少女は走り去っていく二人を見てから、一七七支部へと向かっていった。



――ジャッジメント第一七七支部

???「黒子~ちょっと落し物拾ったんだけ……」ガチャ

佐天「うぅ……み、御坂さ~ん。ひっぐ、えっぐ」グスッ

御坂 美琴が開けた先には座り込んで涙を流す佐天、床に手を着き肩で呼吸をする黒子、気を失っているのか、倒れたまま動かない初春の姿があった。

さらに、辺りには黒子の持っているはずの鉄矢が落ちていて、椅子や小物が散乱していた。

美琴「何よ……これ」

佐天「きゅ、急に二人が険しい顔をして、グスッ、し、白井さんが能力使って、初春が倒れちゃって」

美琴「初春さん、大丈夫!?」

初春「すぅ……」

初春に外傷はなく、一定のリズムで呼吸音が聞こえる。

美琴「怪我はなさそうね……。黒子!?」

黒子「お姉様……。私は何を見ていたんですの? あの二人は……」

美琴「二人? 何があったのよ!?」

黒子「Get Backersと名乗る二人組ですわ……。ウニ頭と金髪の……」

美琴「それって……」

美琴は、先ほどぶつかった男を思い浮かべた。

美琴「その二人がこんな風にしたの?」

黒子「いえ……」

黒子は、沈黙する。いま起きたことを美琴に伝えるか考えているのだ。

美琴「どうしたの!? どこか痛む!?」

黒子「体は大丈夫ですわ……。お姉様、信じてもらえないかもしれませんが、ここにはあの女がいましたの」

美琴「あの女?」

黒子「結標 淡希ですわ……」

美琴「なっ!?」

美琴はその名に聞き覚えがあった。彼女とは因縁があるのだ。『レムナント』を巡って。

美琴「あの女……」

美琴は立ち上がり、結標を追おうとした。が、それを止めたのは黒子だった。

黒子「お待ち下さい……。気付いたときにはあの女の姿はありませんでしたの」

美琴「は?」

佐天「グスッ、私はそもそも女の人をみていません」

美琴「なによ、それ」

黒子「本当にわけがわかりませんの……まるで、悪い夢でも見ていたようですの……」
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