美琴「……Get Backers?」 > 1


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――喫茶店 HONKY TONK

カランカラン

銀次「たっだいま~」

夏美「あ、二人共おかえりなさーい」

蛮「おい波児(ポール)、俺はブルマンな。ツケで」

銀次「俺ブレンドね! ツケで」

波児「お前ら……。いい加減にツケを返せよな。Get Backersの名が泣くぞ」

蛮「へっ、その内一気に稼いでツケなんて倍返しにしてやるよ」

波児「へいへい、期待しないで待ってるよ……」

銀次「でもさぁ、最近景気のいい仕事がないよねぇ。一気に一千万円くらいどーんと出してくれるような依頼主がいてもいいと思うんだけどなぁ」

夏美「そんな仕事がくるといいねー」

波児「まぁ、あったとしても相当キツイだろうけど……」

蛮「……ま、仕事があるにはあるんだけどな」シュボ

銀次「この間の怪我も治ったばっかだしねー」

蛮「お前は鼻にコンセント刺すだけで治るじゃねぇか」スパー

カランカラン

夏美「あ、いらっしゃいませー」

ヘヴン「お、二人共いるのね。あ、私ダッチね」

波児「はいよ。ほれ二人のはできたぞ」カチャ

蛮「ヘヴンか……。依頼でも入ったか? それにしてもいい乳してんなぁ」ワキワキ

ヘヴン「鼻の下伸ばしながら手をワキワキさせるな! 仕事寄越さないわよ?」

蛮「けっ、軽いスキンシップだろうが。だいたい、そういうのはまともな仕事を寄越す奴の台詞だろうが」

銀次(いつもはいきなり揉むくせに)ズズッ

ヘヴン「あら、じゃあ仕事いらないのかしら? かなりいいものなんだけどなぁ……」

蛮「お前がそういう時はロクな目に遭わねえんだよ……たいてい死に掛けるしな」グビッ

ヘヴン「報酬は一千万」

蛮・銀次「ブーッ」

波児「うわ、汚ぇな。噴出すんじゃねえよ!」

夏美「うわー話してた通りになったね銀ちゃん!」

銀次「いっ、一千万……。一千万ていったら諭吉さん千人だよ蛮ちゃん!」

蛮「しょ、しょうがねえな。話だけなら聞いてやってもいいぜ」

波児(完全に目が¥になってんな)

ヘヴン「じゃあ、とりあえず依頼人呼ぶわよ?」

蛮「おう!」



――十分後
                                       ・・
依頼人「初めましテ、貴方達がGet Backersですネ? 噂は聞いていますヨ。奪還率はほぼ百パーセントだとか」

銀次「はは……それほどでも……(なんでこの人仮面付けてるんだろう……それに菱木さんみたいのが四人も)」

蛮「俺達にかかれば、どんなものでも奪還してみせますよぉ(それにこの言葉の訛り……日本人じゃねぇな)」

銀次「それで、奪い返してほしいものっていうのは?」

依頼人「貴方達は『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』をご存知ですカ?」

蛮「……」

銀次「えっと、ツリー……ダイナグアム? 俺は聞いたことないけど……」

蛮「樹形図の設計者。世界一の演算能力を持つ超高度並列演算処理器(アブソリュートシミュレーター)。今後二十五年は誰にも追い抜かれない事が判明している世界最高のスーパーコンピューター。たしか、人工衛星の「おりひめI号」に密かに搭載されてるって噂じゃなかったか? 

銀次「……?? つまりMAKUBEX(マクベス)みたいなもん?」

蛮「なんでそうなんだよ!! 確かにコンピューターっつったらあのガキ思い浮かべるかもしんねぇけど、俺の説明にあのガキの名前があったかよ!?」グリグリ

銀次「いたたたっ!! だってMAKUBEXとはこの前」

蛮「ま、たしかにあのガキなら樹形図の設計者といい勝負かもな……で、もしかして、アレを宇宙まで行って取って来いって言うんじゃねえだろうな」

依頼人「いえいえ、その必要はありませんヨ。実はネ、樹形図の設計者は破壊されているのですヨ。しかも、地上からの攻撃でネ」

蛮「なっ!?」

銀次「なんだ、じゃあどうしようも……ってどうしたの? 蛮ちゃん」

蛮「地上から衛星軌道上の人工衛星を打ち落とす……そんなことできるのか……」

依頼人「それが、出来てしまったんですヨ。貴方達にはその残骸(レムナント)を回収して頂きたいんでス」

蛮「残骸っても、簡単に手に入れられるもんじゃねぇだろ?」

依頼人「元々は学園都市の物デス。その残骸に価値があるのならすでに学園都市内に降ろしてあるでしょう。アレを欲するのは我々だけではありませン。あらゆる分野の人間が狙っているでしょう」

銀次「つまり……」

蛮「あらゆる組織、それも一般企業からヤーさん、他国の軍なんかが奪い合っているとこに飛び込め……と」

依頼人「その通りデス。受けて頂けますカ?」

蛮(ま、ここまでの情報を流しといて断ったりなんかしたら……くそっ、やっぱりヘヴンの持ってくる仕事にロクなもんがねぇな!)

依頼人「学園都市に入るのに必要なものはそろっていまス。心配はいりませン。貴方達はただ頷いて、仕事をすればいいのデス」

銀次「ば、蛮ちゃん……」

蛮「俺達は奪還屋で奪い屋じゃねぇんだがな……。まぁいい、学園都市には入る。後の事はそれからで」

依頼人「……」

蛮「別に受けないと言ったわけじゃねぇ。ただ、そんなやばそうな所にのこのこ足を踏み入れるほど俺達も馬鹿じゃねぇ。この目で現状を確認してから決めるってだけだよ」

依頼人「……。わかりました、これをお持ち下さイ。くれぐれもこのことは他言無用で。行くゾ」

黒服「「「「ハッ!」」」」


カランカラン

蛮「……」ジィー

ヘヴン「そんな目で見ないでよ……」

蛮「しょうがねぇ、やるしかねえか。行くぞ銀次」

銀次「よーし、一千万のためだー!!」




――とある一室

麦野「んで、話って? あんたらが雇ったスナイパーを殺したのの報復かなんか?」

絹旗「そんな予想立ててたもんで、普通に出迎えられた時は逆に超ビビリましたよ」

フレンダ「結局、警戒心は一ミリも和らいでないわけだけど」

滝壺「新宿とかいうところから信号が……」

浜面(こえぇぇぇぇ!!!!)ガクブル

垣根「いっぺんに喋るんじゃねぇよ」

麦野「やっぱ、報復なのかにゃーん? なんなら今から始めてもいいんだけど?」

垣根「外の人間一人殺られたくらいでLEVEL5を失うのは割に合わねぇだろうが」

麦野「失うLEVEL5は私? それともあんたかしら? 返答次第では……」

心理定規「そんなことより、さっさと本題に入りましょ? 時間もないし」

垣根「あぁ、そうだな。お前ら、俺達の手伝いをしろ」

アイテム勢『……』

アイテム勢『はあぁぁぁ!?』

垣根「手伝い、ではねぇか。俺達はこれから学園都市に仕掛けるつもりだ。効率よく進めるためにもお前らの協力が必要だ」

麦野「……本気で言ってんの?」

垣根「あぁ、他にも手伝ってくれる奴らがいる」

絹旗「それがそこにいる超怪しい人達ですか」

???「……」ギシッ

???「……」

???「……」クスッ

垣根「そうだ。お前らも様々な実験の世話になっただろう? そのお礼も兼ねて、アレイスターにかましてやろうとな」

麦野「……ま、たしかにお世話にはなったかな」

絹旗「……」

滝壺「……」

フレンダ「ちょ、なにこの重い空気は」ヒソヒソ

浜面「俺にもなにがなんだか……」ヒソヒソ

垣根「そこの二人も、暗部なんかにいたくない、普通の暮らしをしたいとか思ったことぐらいあんだろ? だいたい、LEVEL0が暗部にいるってのがおかしいだろ。強い力もないのに常に死と隣り合わせなんてな」

浜面「俺達……無能力者だって弱くわ「大きな組織が、たった一人の超能力者に潰される。それが現実だ」」

垣根「ただ、その現実をぶち壊す。学園都市には俺らでさえ知らない情報が大量にある。それを入手すれば、この都市の本当の姿や、無能力者に能力を付ける事や、LEVEL6に至ることもできるかもしれねぇ」

麦野「……なるほど、結局はそこか。え? 第二候補〟スペアプラン〝さん」

垣根「まぁな、LEVEL6になれるのがベストではあるが、恐らく……俺じゃ無理だろう。アレイスターはそう結論付けてるだろうよ。だが、だからといって何もしないのは癪だ」

フレンダ「結局は自分を見て欲しいってこと?」

垣根「俺は俺のやりたいようにやるってだけだ。そこに、第一候補〟メインプラン〝になるって項目ができたってだけだ」

麦野「結局はあんたのために働くんでしょ? ふざけんなよ」

垣根「……上手くいってもいかなくてもお前らには自由をやる。断ってもらっても構わねぇよ。ただ、歯向かうな。俺が敵だと認識したら即座に殺す」

麦野「自由……ね。ま、私はかまわないわ」

麦野がアイテムのメンバー全員の顔を覗き込む。すると、全員が頷く。リーダーの意見に反対の色を示す者はいなかった。

垣根「ふう、ありがたいぜ。俺はこう見えても仲間は大切にするんだ、よろしく頼む」

垣根「さて、早速だが、これから俺達は『レムナント』及び『ピンセット』を奪う」


――片方は背中に天使の様な翼を持ち


蛮「とりあえずは『レムナント』の確認だ。どんな野郎と戦い合うかわかんねぇからな、気抜くんじゃねぇぞ銀次!」


――片や悪魔の様な右腕を持つ


相容れぬ力がぶつかり合う時、物語は始まる
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