一方通行(今更年上好きとか言えねェよなァ・・・) 5スレ目


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現行
 
 




一方「……」


ビーッビーッ!


一方(……)ゴソゴソ

一方(……コレぐらい持てンか)

一方「クッ……!!」

一方「よ……とっ!」フラフラ


ドサッ


一方(……ヒートアイランドっつーのか?熱ィな。そこら中の家はクーラー全開なンだろォな)

一方「チッ……良い天気だぜ」


絹旗「絶好の超洗濯日和ってやつですかね」


一方「!チビガキか……」
 
 
 

絹旗「大丈夫なんですか。その量の洗濯籠を持って階段上がるなんて」

一方「……まァな。最近は体の使い方っつーのを覚えてきてよ。杖無しでも歩けンぜ」チャッ

絹旗「あ、手伝いますよ。……なぜラビットは能力が使えないのですか?」

一方「ン。あンがとよ。……えらく直球じゃねェか。知ってどォすンだ?」

絹旗「親しい人の事を知りたいという事自体に理由なんてありませんよ」

一方「そンじゃ話す理由もねェな」

絹旗「……」

一方「……」

絹旗「ではラビットが話したいと思ったときに話してください。私もそれが一番いいと思います」

一方「あァ……って、俺のパンツに触ンな」

絹旗「何パンツごときに超焦ってるんですか……それにラビットは全員の下着を干してるじゃないですか」

一方(じゃあ中腹あたりのパンツ取らずに一番上にあるシャツを取れよ)

絹旗「しかし……柄パンってどうなんですか?」

一方「ブリーフかふんどしでも穿けっつーのか」

絹旗「いえ……その」

一方「……?」


絹旗「穿き心地……とか?」
 

絹旗(ってえええええええ!!!!!つい思った事そのまま口走ったあああああああ!!!?????)

一方「この暑さで頭がオーバーヒートしやがったか」

絹旗「ち、違いますよ!その……純粋な興味というか……」

一方「……あー……」

絹旗「いや!性的な興味じゃなくてですね!?……ほら最近夜暑いじゃないですか!でも体にフィットするものとか嫌でしてね?決して」

一方「……」

絹旗「なんですかその目は!超不愉快です!ラビットのくせに!」

一方「(なンて答えりゃいいンだ……?)あ、あー……穿き心地は良いと思うぜ?」

絹旗「!」

一方「そォいやァ……ブリーフから変えた時に随分良い感じだったな。……穿きてェの?」

絹旗「い、いいえ!?別にそんなんじゃ」

一方「……ただピタッとつく服だとこの季節は面倒臭ェな」

絹旗「……(あーやばい、何話してるんですか私達は!!)」

一方「だがよ、最近は女物のボクサーパンツやふんどしもあるって言うぜ」

絹旗「あれ?そうなんですか?」

一方「あァ。だから別にそこまで顔真っ赤にして聞く事でもねェだろ」

絹旗「これは暑さからです!!」

一方「はいはい」
 
 

一方「あァ、そォいやァ」

絹旗「?」

一方「俺の部屋に行った事あったっけか」

絹旗「い、いえ……」

一方「ンじゃ干し終わったら来い」

絹旗「ちょ……なんでですか」

一方「何だ?用事でもあンのか」

絹旗「べ、別にありませんが……」

一方「だったらいいだろ。オシ、そっちの籠とハンガーとってくれ」

絹旗「わ、わかりました」


・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
 

一方「そォいやァ俺を起こしに来たときあったろ」

絹旗「あれはラビットが入りたてのときでしたから来客用の部屋だったじゃないですか」

一方「だが荷物はあったぜ」

絹旗「今の部屋は一階ですよね。部屋の物とかは変わったりしてないんですか?」

一方「特にねェよ。本が増えた位か?っと……」

ガチャ


一方「まァ適当に掛けてろ。コーヒー淹れてやる」

絹旗「失礼しm……って暑っ!!超暑いですよ!ラビット!!」

一方「あァ?普通だろ?」

絹旗「クーラーつけてくださいクーラー!!」

一方「ふざけンな。温暖化はともかくヒートアイランドが進むだろ」

絹旗「ここが正にその被害を被ってますよ!!!」

一方「クーラーなンて使った事ねェぞ」

絹旗「備え付けのやつがありますから!!あった!」ピッ
 

絹旗「は~……これでちっとはマシになったはず……」

一方「……そンなに暑ィか?」

絹旗「ラビット!何故そんなに……って、そうでした。ラビットは確か電子を反射できるんでしたっけ……」

一方「あァ……あ、そォか。オートで輻射熱や赤外線を弾いてンだった」

絹旗「……それ切る事出来るんですか?」

一方「……出来ねェ」

絹旗「なんですか今の間は!!超嘘です!」

一方「いーじゃねェか!!俺の能力なンてテメェに関係ねェだろ!!」

絹旗「いえ!超関係あります!部下の能力を把握しておくのも戦場で命を左右しかねません!」

一方「通るかンなもン!!」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・


一方「アイスココアだな?」

絹旗「ラビットはコーヒーですか」

一方「あァ」

絹旗「この冷蔵庫の中のじゃ駄目なんですか?」

一方「!!馬鹿よせ!」


ガチャ
 

絹旗「……これは」

一方「……」

絹旗「……パンツ?」

一方(ヤベェ……またチビガキに笑いのネタ提供しちまった……クソッ)


絹旗「……ずるいです」


一方「……あァ?」

絹旗「超ずるいですよ!なんでさっきの暑さ対策のときに言ってくれなかったんですか!」

一方「いや、言ったら笑うだろ……」

絹旗「いや!盲点でしたよ!!こんないい方法があったなんて!!冷えパンツ!!」

一方「……お前恥じらいとか持たねェの?」

絹旗「?」

一方(……女だけと暮らしてンから男に振っていい話とかわからねェのか……?)
 
 

一方「ン。出来たぞ」

絹旗「あっ、いただきます」

一方「……」

絹旗「……」

一方「……なァ」

絹旗「……なんですか?」

一方「お前学校とか行かねェの?」

絹旗「……別に、今はアイテムやってますし」

一方「中学って義務教育だろ」

絹旗「一応アイテム専属の研究所から学力テストがあって、自分で適当に勉強するだけです」

一方「……」

絹旗「まあ要するに単位取れれば良い訳ですし」

一方(コイツの道徳とか倫理とかってどーしてンだろォな)

一方(人間っつーのは発達段階ってのがあるしよ……やっぱココは教育よか実験の都市なンだな)
 
 

一方「……体育とかどォしてンだ?」

絹旗「……あのですね、私の能力に体育なんてちっぽけな」

一方「そォやって能力を頼りに生きて行くのか」

絹旗「……!」

一方「お前、ポケモンって知ってンか?」

絹旗「な、なんですかいきなり……まあ知らないこともないですが」

一方「昔そこそこやってたンだわ。そン中で超能力ポケモンのフーディンって奴が居てよ。なかなか強ェンだ」

絹旗「あー……『外』で有名な預言者やマジシャンをモデルにしたやつですか」

一方「あァ。だがそいつの図鑑の説明を見て幼心に怖くなったぜ」

絹旗「……なんて書いてあったんですか?」

一方「『脳が大きくなりすぎているから頭を筋肉じゃなく超能力で支えてる』だってよ」

絹旗「……」

一方「じゃあソイツが超能力が使えなくなったときにどォすンだとか、考えたくなかったぜ」

一方「だがそんな事つい最近まで忘れてたンだ」
 
 
 

絹旗「……まさか」

一方「俺もそォだった。12の頃、能力を完全に把握しきった」

絹旗「!それが……」

一方「あァ。自分だけの現実の最適化。お前が強制的に身につけさせられた演算パターンの大本だ」

絹旗「……」

一方「まるで世界が違って見えたぜ。呼吸をするように、心臓が勝手に動くように演算が出来た」

一方「そンで……つい最近になって俺は脳に損傷を負って……能力が使えなくなったときに初めて気付いた」





                   『 体が うごかない 』





一方「俺はいつの間にかフーディンになってた。頭どころじゃねェ。腕一本すら碌に動かせなかった」

一方「ある程度は動かせたが……全くの自由って訳じゃねェ。五体そのものが義手義足になってるよォだったぜ」
 
 
 

一方「体が麻痺してるからってのもあるが……ちっとのリハビリで何とか日常生活は出来るようになった」

絹旗「……」

一方「最近になってよ。体の動かし方とか……ある程度把握してきたンだ」

絹旗「そうでしたか……」

一方「面白ェ事によ。そのフーディンの進化前にユンゲラーっつーのが居るんだわ。

    そいつの図鑑の説明を最近見て笑いが止まらなかったぜ」




           『ある日超能力少年が朝目覚めるとユンゲラーになっていたのだ』




絹旗「……!!」ぞくっ


一方「ククク……サイコーだろ?クク……カカカカッ……」


一方「チビガキ、それでもお前は能力に頼りてェか」
 
 

絹旗「……それは……いやですね」

一方「試しに演算しねェで腕立てしてみろ」


絹旗「よいしょ……って!……あれ?」ガクン


一方(……やっぱりな。無意識に力を使いやすい分、意図的に演算を切らないと能力が発動するようになっちまったか)

絹旗「そ……そんなはずは……くっ!」

一方「安心しろ。お前は俺と違って脳に損傷してねェンだ。だからやろうと思えばいくらでも体力は回復する」

絹旗「……何言ってるんですか」

一方「あァ?」

絹旗「問題は体がどうのこうのじゃなくて……歩こうとする意志ですよ」

一方「……!」

絹旗「それは支え合うとかそんな事じゃなく、純粋に自由であるという事です」

絹旗「ラビットも、私もフレンダも、体が不自由かもしれないですが歩こうとすれば歩けるはずなんです」

一方「……」

絹旗「って……私超変な事言いました……?」

一方「……チビガキ」

絹旗「?」


一方「クカカカッ!……臭ェ台詞だぜ」

絹旗「なあっ!!あなたも人の事言えないでしょーが!!!」
 
 

絹旗「ですが……こうして考えると能力開発って何なんでしょうね」

一方「人間っつーのは、野性を捨てて叡智を手に入れた

    力っつーのはそォいうもンだろ。何かが手に入れば何かが欠落すンだ」

絹旗「……そう考えると、レベル0っていうのは幸せな事かもしれませんね」

一方「……だが力を手に入れて後悔はしたくねェな」

絹旗「……」

一方「人間っつーのは泉みてェなもンだな。新しい水が入れば入っていた水はあふれる。

    水が無くなれば湧き出る。能力者っつっても他の人間より秀でてる訳じゃねェ。人間の容量なンざたかが知れてる」

絹旗「……じゃあ何かが失われる事で何かが手に入る事もあるんですか?」

一方「目の見えなくなった奴が耳が良くなったり皮膚感覚が優れたりすンだろ。他の能力が失われた能力を補おうと――」

絹旗「……ラビット?」



一方(じゃァ何だ?俺は何故今まであの黒い羽根を出せなかった?第二位は何故未元物質を昇華出来た?)

一方(レベル6……『神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの』……それ以上……)

一方(俺の脳の損傷は偶然だったのか?だったらアレイスターのプランはとっくに……!!)


絹旗「ラビット、どうしたんですか?」


一方「!!あ、あァ!どォした?」

絹旗「……?超おかしいですよラビット。ほら、そろそろ夕食時ですよ」

一方(……)
 
 
 
 
作者コメント
正直結構自分の解釈で進めて行っちゃうかもしれませぬ。
まあそこまで禁書の話を進めるって感じじゃなくてあくまでもコンセプトは『一方×アイテム』、だと思う…

 





・・・・・・・・・・・・・・・・・



フレンダ「は~久しぶりの仕事が雑用か~」

一方「仕方ねェだろ。テメェは病人なンだ」

フレンダ「でもようやく歩けるようになったのよ?……杖二本使ってだけどさ」

一方「だから俺と同じ雑用なンだっての」

フレンダ(いい加減自分が雑用以上の仕事をしてると自覚しないかしらね……)



・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 

~~~~~~~~~~~~~~


麦野「おはよ~」

絹旗「おはようございます」

滝壺「おはよう」

フレンダ「おっはよ~」

麦野「って、フレンダ。アンタは無理して起きてこなくてもいいのに」

フレンダ「大丈夫だって。リハビリの一環だからさ」

麦野「まあ……大丈夫ならいいけど具合悪くなったらすぐ言うのよ」

フレンダ(ふふふ……怪我してから麦野がやさしーんだよね~)

滝壺「らびっとは?」

麦野「あー私の部屋にモーニングコールしに来た後なんかどっかに出かけてった」

絹旗「ふーん……」
 

麦野「何?絹旗アンタも一緒に行きたかったの?」

絹旗「……違いますよ。ただ単にラビットが居ないと朝食が食べられないじゃないですか」

滝壺「朝食なららびっとが先に作っといてくれたよ?」

絹旗「あー……そうじゃなくてですね。ラビットが一緒じゃないと」

麦野「へぇ~ラビットと一緒に仲良く食べたいんだ~?」

絹旗「っ!ち、違います!そーゆーのじゃなくてですね!5人で食べたいじゃないですか!ね!」

フレンダ「わかったわかったって。結局ラビットと一緒なら何でもいいんでしょ」

絹旗「超ちっがーーーう!!!!」
 


滝壺「うん、でも確かにらびっとがより先に食べるのはらびっとがかわいそうだね」

麦野「まぁね。そんじゃ待ってようか。そんな1時間2時間も出かけはしないでしょ」



フレンダ「それじゃラビットが居ない今だからこそ出来る話をしようじゃない」




滝壺「?」

絹旗「陰口ですか?超悪い趣味ですね」

フレンダ「違う違う!それにラビットは陰口言われるような奴じゃないって」

絹旗「そうですね。強いしなんだかんだ言って優しいですし……口は悪いですが」

滝壺「口調も少し変だよね」

フレンダ「笑い方もね」

麦野「……あんた等本当にラビットの陰口言うつもり無いの?」
 


フレンダ「とにかく!ラビットの謎について話そうって訳よ」

滝壺「謎?」

麦野「……ラビットの謎って」



フレンダ「ほら色々あるじゃない!能力の詳細とか何で障害を負ってるのとか」



絹旗「血液型とか誕生日とか好きなものとか?」



滝壺「家族構成とか……何で白髪灼眼なのとか?」



麦野「あんた等何で一番重要な『名前』って事が気にならないの?あと滝壺その表現はやめなさい」

フレンダ「ほらほら!結構出てくるじゃない!みんなそれだけ気になってるって事って訳よ」




麦野「んー……確かにそれはあるね。でもそれっていきなり訊いても不自然だし」

絹旗「何よりも超野暮じゃないですかね」

フレンダ「いやいや、むしろ上司が部下の詳細知らないとか組織運営的に考えて危ないって」

滝壺「でもそれってらびっとが言ってくれるのを待つ方がいいんじゃない?」

フレンダ「一理ある。でも逆にラビットが訊いてくれるのを待ってたら?」

滝壺「……」

絹旗「ですがラビットはこっちの事を訊こうとしないじゃないですか。

    以前能力を知りたくないんですか?って訊いたら、お前達が言わないから別にいいってスタンスでしたよ」

フレンダ「だーからそれが逆に訊いて欲しいって事の裏返しだって」
 


絹旗「うーん……麦野はどう思います?」

麦野「……ラビットってどこか人をギリギリで避けてるって感じがするなぁ」

絹旗「……そうですね。まるで……」


そう、まるで皮膚に触れる寸前に拒否されるような距離感……
何か距離が遠いとは言わない。むしろ近いハズなのだ。
だが触れられない。それは彼が拒否しているのかどうかわからない。
私は怖いのだ。愛しの人が触れた瞬間受け入れてくれるのか拒否するのかの答え……
いや、むしろ触れた立体映像のように彼が私の前から消えてしまうのが怖いのだ

ああ……ラビット


フレンダ「この私と一緒にいて!……って痛っ!」ゴツン!

絹旗「勝手なモノローグつけないで下さい!てか、台本形式ですから!」

麦野「?何言ってるの?」

絹旗「いえ、すみませんこっちの話です……」


・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・


滝壺「でも本当にそれを訊くの?」

フレンダ「いやいや、私はただラビットが居ない間だから出来る話をしようって言っただけよ」

滝壺「うん……そっか、話だけなら」

絹旗(それって間違いなく行動を起こすフラグですよね)
 


麦野「まぁ、フレンダが言った部下の詳細を把握するってのは建前だろうけど一理あるね

    実際私が一番気になるのはラビット……「一方通行」の能力そのものよ」

絹旗「超大まかな説明すらされてませんしね。

病院でのスイッチの説明も『15分だけ能力が使える』という説明だけでしたし」

フレンダ「ラビットの通常の能力は電子を跳ね返せるって事でしょ?だったら麦野と同じ電子操作系?」

麦野「いや、それはないね。電子の操作は第三位……超電磁砲が頂点だしラビットのはそんな生易しいものじゃない」

絹旗「そういえばもの超すごい速さで移動したり出来ますね」

フレンダ「ああ、そうだった。上空500m以上の研究所にジャンプついたり」

絹旗「なんか自分の能力が体に及ぶような話をつい最近しましたよ」

麦野「まさか単純な肉体強化系って事じゃないでしょう」

絹旗「だったら第二位の未元物質のような物理法則に関係するものでしょうか」

麦野「だろうね……少なくとも既存の法則を歪める能力を持っているはず」
 


滝壺「でもあの羽根の能力は何だろう」


フレンダ「羽根って前に言ってたあの黒いやつ?」

麦野「でも当時の様子だとラビットの意思で出したものじゃなかった様だったし……」

滝壺「あの時……未元物質の能力にシンクロしてた」

絹旗「シンクロ?ラビットは未元物質をコピーしたって事ですか?」

滝壺「ううん、シンクロっていうと変だけど……状態が変わったっていう感じ」

滝壺「上手く言えないけど……液体が気体に変わるような状態変化がらびっとに影響されたような」

フレンダ「……たぶんそれはラビットにすらわからない事なんじゃない?」

麦野「うん、恐らくラビットには自分ですら把握してない潜在能力がある……逆に言えばまだ開発段階にある」

絹旗「第一位でもまだ伸びるって事ですか!?」

麦野「さてね。ラビットだけがレベル6になれるって計算されてた訳だし」

フレンダ「うーん……謎が深まるばかりね」





          
作者コメント
設定は原作から外れているところが多々あります。(もともと一方さんの好みの話だし)
故に一方通行の能力はごく一部の者しか知られていないといった設定でやっています。



フレンダ「ラビットの怪我ってあれ何なの?」

絹旗「病院で聞いた話だと脳に損傷を受けたって事でしたけど……どのように傷を負ったんでしょうかね」

麦野「外部からの力とは思えないね。ラビットがそんなドジを踏むとは思えない」

フレンダ「あれ?麦野ってラビットを高く買ってるのね」

麦野「まあね。第一位だし、それに任務での立ち回りは神がかり的なものがある

   全体から細部までを見れる視覚、危険を察知する嗅覚、必要な情報の種類を判別をする味覚、

   わずかな違和感を察知する触覚、情報が無い場所から情報を取り出す聴覚、

   残り全てのノイズすら還元できる第六感……『戦闘における感覚野』の全てが人間のそれじゃない」

フレンダ(もちっと人間的に評価してやれよ……)
 

滝壺「じゃああの傷は内部からの力……例えば能力の暴走とか?」

絹旗「う~ん……確かにありえそうですが……暴走というより能力開発の失敗じゃないですか?」

麦野「……」

フレンダ「ま、ラビットにも失敗はあるって」

麦野(いや、外部からの力が直接的な原因ではないと思うけど間接的な要因であるかもしれない……

    ラビットの内部の変化……例えば感情の激流によって起因されたというのはどうだろう……?)

絹旗「でもどちらにしろラビットの過去につながる件ですね、これは。」

麦野「……そうね」
 
・・・・・・・・・
・・・・・


フレンダ「で、好きなもの、血液型、誕生日、好きなもの」

絹旗「……なんで好きなものを二回言ったんですか」

フレンダ「大事な事なn」

絹旗「わかりました、もういいです」

麦野「それは直接ラビットに訊けばいいじゃない」

絹旗「や、その……野暮じゃないですか」

フレンダ(恥ずかしいからなんだろ)

麦野「はー……なら私が訊いてあげようか?」

フレンダ(そしたら「こりゃァ麦野さンの告白待ちだぜェ!!」とか思って早とちりして大爆死のコンボが炸裂するわね)

絹旗「い、いえ!いいです!今度自分で訊きますから」

麦野(野暮じゃないのかよ)

フレンダ「好きなものってコーヒーじゃないの?」

絹旗「いえ……確かにそうですがそれ一つって訳じゃないでしょう」
 

滝壺「あ、好きなもの知ってるよ」

「「「!?」」」

滝壺「むg」

フレンダ「すとぉーっぷ!!!!たぁきつぼぉおおおおおお!!!!!」

滝壺「冗談だよふれんだ」

フレンダ(あぶねーあぶねー……って絹旗が固まってるし……)

滝壺「むぎのは何か好きなものってある?」

麦野「?ラビットの話でしょ?」

フレンダ(話題を麦野にシフトした!?何のつもり?)

滝壺「で、何がすきなの?」

麦野「うーん……最近嵌ってんのはクロスワードパズルとか数独とかかな」

絹旗(理知的といえば聞こえがいいですが寂しい独女みたいな趣味ですよ……)

滝壺「あ、らびっとってパズル系好きみたいだよ」

麦野「へぇ、そうなんだ」

フレンダ(本当なの?)

滝壺(ううん、知らない)

フレンダ(はぁ?)

滝壺(でもむぎのが好きな事はらびっとも好きだよ)

フレンダ(!!なるほど!!聞いた次の日にはマスターしてるのが目に浮かぶ!!)
 

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・


絹旗「家族構成ですか?」

滝壺「うん」

フレンダ「それって結構どうでもいい事じゃない?」

滝壺「そんなことないよ。両親が居るか居ないか、兄弟の有無とその序列、

祖父母や叔父母との会う頻度でその人の人格のある程度が絞り込めるって聞いた」

絹旗「プロファイルしてどうするんですか!」

麦野(つーか滝壺、そんな事やって何に使うのさ……)

フレンダ「でもここって学園都市だしどっちにしろ寮生活でしょ。家族とか無縁の生活じゃない」


麦野「それにレベル5だしね。……研究漬けで家族と無縁は尚更だと思うんだけどなぁ」
 
 

フレンダ「麦野……」

滝壺「……」

絹旗「……すみません」


麦野「え?あ、いやさ、別に私は何も思ってないって!」


滝壺「大丈夫。……むぎのは私達が家族だもん」

フレンダ「私達が……家族かぁ」

絹旗「……ですね。家族です」

麦野「滝壺……そうね。ここが私の家族だわ」



滝壺「あ、らびっとの話だよね?」

麦野「自分で作ったいい話の流れでそれはないわ」
 
 

・・・・・・・・・・・
・・・・・

麦野「で、白髪と赤い目か」

絹旗「薬の影響じゃないんですか?」

フレンダ「学園都市にある化学物質でそんなものは無いわよ」

滝壺「もしかして染めたりカラーコンタクトだったり?」

絹旗「それはもう超幻滅するレベルですね」


麦野「いや、あれはアルビノでしょ」

絹旗「アルビノ?」
 
 


麦野「そ。先天性白皮症。突然変異とかでなる遺伝子の障害

    ただ色素が無いから皮膚がんのリスクがかなり高いのと、視力が弱いってのが特徴」


絹旗「なるほど……皮膚がんではないのは紫外線を弾く能力のお陰なんでしょうか」

滝壺「でもらびっとは視力も良いよ」

フレンダ「1km離れたダンサーのハイヒールを拳銃で打ち抜いたりした時はおったまげたわ」

絹旗(それは既に視力云々の話ではないですよね)


麦野「そう、視力の良さから考えて普通のアルビノじゃない。それにあれほどの白髪ってのはそうそう無い」
 

麦野「滝壺、ラビットの事をうさぎさんって呼んだのはアンタが最初で、どういう意図があったか知らないけど

    元々白兎ってのもアルビノなんだよ」

滝壺「!」

麦野「アルビノの遺伝子が固定化されて今の白兎が出来たんだ。ジャパニーズホワイトって呼ばれてるやつね」

滝壺「……らびっとに悪い事しちゃったかな」

麦野「でもラビットは良い名前だって言ってたじゃない。それに嫌だったらアイテムに入ってないって」

絹旗(それ麦野のせいですよ)
 

フレンダ「で、普通のアルビノじゃないっていうのは?」

麦野「ああ、そこなんだけどね……

    たぶん……ラビットの能力なんだと思う」

絹旗「能力……紫外線を弾くって……あ」

麦野「そう。恐らく紫外線やらを浴びないから色素が生成されなくなったんじゃないかって」

絹旗「やはりラビットと呼ばずに一方通行と呼んだ方がいいのでしょうか……」

フレンダ「……」

滝壺「……」
 


麦野「……絹旗、あんたはラビットを一方通行って呼びたい?」

絹旗「…………いいえ」


麦野「だろうね。私も嫌だ」

絹旗「じゃあ!」


麦野「さて、ラビットは自分の名前を教える気は無いみたいだし……いいんじゃない?ラビットで」


滝壺「うん、らびっとはらびっとだよ」

フレンダ「そうね。名前がわかってもラビットって呼ぶしねー」

絹旗「確かに。名前がわかってもラビットですね」
 

フレンダ「うーん……でもやっぱり能力の事は気になるわね」

麦野「……」

絹旗「いっそのこと無礼承知で訊きますか?」

滝壺「あまり良くないと思うけど……」

フレンダ「麦野……」

麦野「……良い方法があるといえばあるけど……今は」


pipipipipi……..


麦野「!……良いタイミングね。絶好の機会だ……ふふふ」

フレンダ(そっちか……)

絹旗(嫌な予感しかしない……)

滝壺(らびっと大丈夫かな)
 

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ガチャ

一方「ン……ただいまさンっと……」


絹旗「あ」

一方「あァ?お前等飯食ってねェのか?」

フレンダ「絹旗があんたを待とうって言ったから待ってたのよ」

絹旗「ちょっ……」

一方「なンだよ……飯ぐらいd」

滝壺「でも麦野も待とうって言ってたよね」

一方「マジか」

麦野「マジだよ。嫌だった?」

一方「……オシ!飯食うぞォ!!」

フレンダ「はいはい……お決まりの展開ですねっと……」
 
 

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・


麦野「で、久しぶりの仕事がコレ」

一方「俺とチビガキと金髪でスキルアウトの制圧、か」

麦野「そ。私と滝壺は万一に備えて後方待機。ラビットとフレンダが絹旗のサポートとして働きなさい」

フレンダ「久々の仕事だけど……雑用か」

麦野「何言ってんの。アンタは殆ど動かない役にするから。ラビットは絹旗に付いて」

一方「……俺ァ雑用だぜ?随分と前衛に回る仕事じゃねェか」

麦野「ま、相手はスキルアウトだしね。絹旗一人でも十分なんだろうけど、万一の保険としてアンタを絹旗に付ける」

一方「つまり俺の役割は」

麦野「今回は絹旗の専属部下。絹旗の命令に沿って動きなさい」

一方「……あィよ」
 
 

絹旗「なんですかラビット。私の指揮下が超不満ですか」

一方「いいや、今回はガキのお守じゃなくキッチリいう事きいてやろォと思ってよ」

絹旗「……!」

フレンダ「へぇ……」

一方「今回はテメェが俺を雑用として使え。俺はその通りに動いてやる」

絹旗「わかりました。よろしくお願いしますね」

一方「オゥ」

麦野「というわけで今夜8時に始まるから準備しといて」
 



・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・


絹旗「じゃ、行ってきます」

フレンダ『私はD区画に居るから。連絡するときは端末にお願いね』

絹旗「はい。ではフレンダは主に私とラビットの端末に情報の転送をよろしくお願いします」

フレンダ『はいは~い。任せといて~』

一方「さっさと片付けンぞ」

絹旗「それはラビットの働き次第です」

一方「……雑用に無理押し付けやがって」

滝壺「いってらっしゃい」

麦野「じゃ、絹旗。手はずどおりにね」

絹旗「……わかりました」
 


滝壺「……本当にやるの?」

麦野「ああ、そうじゃなきゃラビット……いや、『一方通行』の能力が把握出来ないじゃない」

フレンダ『だからといって雑魚をけしかけてラビットを推し量るっていうのはどうなの?』

麦野「レベル5ってのは軍隊と戦えるのよ?……第一位になればそれ以上の能力を発揮するはず」

フレンダ『じゃあ万が一死んだ場合は?』


麦野「死なないさ」


滝壺「!」

麦野「ラビットがここで死ぬ男だと思う?私は思わない」

フレンダ(結局、なんだかんだ言ってラビット信頼されてるじゃない……)
 


~~~~~~~~~~~~


絹旗「ではラビット」

一方「オゥ」

絹旗「ラビットは主に私のサポートをお願いしたいのですが、一旦フレンダの居るD区画まで行って

    封鎖区画の確認をお願いします。私はスキルアウトの分布を確認しておきます」


一方「……封鎖区画?」

絹旗「作戦区域ってやつですよ。……今回はウチにしては超珍しい掃討戦ですから」

一方「……」

絹旗「?」

一方「……いや、なンでもねェ。気のせいだ」

絹旗(……今回の趣旨がバレましたかね?)

一方(誰にも言ってねェが……今回の依頼……)

一方(麦野さn……いや、金髪に相談してみっか)
 

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フレンダ「……今回の依頼が変?」

一方「あァ」

フレンダ「ははは……まっさか~」

フレンダ(やばい。バレたか?ラビットの勘なら麦野の動向を読むことすら……)

一方「?聞いてンのか?」

フレンダ「え!?あ、あー聞いてるわよ!うん」

一方「?……」

フレンダ「(とりあえずここは聞きに徹した方が無難か)……で?結局どこが変なのよ」

一方「……」


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絹旗「こちら絹旗です」

麦野『おー。どした?もうそろそろ交戦時刻だけど』

絹旗「ラビットが勘付いたかもしれません」

麦野『……は?』

絹旗「今フレンダのところに行ってますがもうしばらくしたら戻ってくるはずです」

麦野『バレたって確証は』

絹旗「おそらく……疑問が起こった程度だと思いますよ」

麦野『……』

絹旗「……どうします?このまま続けますか?それともラビットに内容を打ち明けますか」

麦野『どっちにしろ同じ事だね。ラビットに言ったところで能力の全容を見せようとは思わないでしょ』

絹旗「……」
 


麦野『いずれにせよ昼のうちに下部組織が仕掛けたのとアンタにつけたカメラが作動してれば問題ない』

絹旗「ちなみに映像が見えますか?」

麦野『ああ、今ダクト下の電子制御盤が映ってる。××社……K-06』

絹旗「超バッチリですね」

麦野『とにかく、何も問題は無いからそれでいい』

絹旗「……ですね」


麦野『…………』


絹旗「麦野?」

麦野『……あ、いや。通信切るよ』



絹旗(……ラビットも麦野も……何かしらのわだかまりを抱えてる……?)

絹旗(それは『ラビットの能力を把握する』という事であるはず……)

絹旗(……)

絹旗(……何ですか……何かが超ひっかかるんです……)
 

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フレンダ「……作戦内容?」

一方「あァ」

フレンダ「それって……今回はアンタが雑用じゃなくメインでやるってところが?」

一方「いや、そォじゃねェよ。ボンクラなら第一位だって知ったら常に先頭に行かせンだろ」

一方「そこを麦野さンは卑屈な意味じゃなく自分との戦力を推し量って常に俺が遊撃体勢を取れるよォに図ってンだよ」

フレンダ「な、なるほど……」



一方「となるとこの戦闘の意味は……」

フレンダ(くそ……ここまで読めてるなら今回の作戦は自分のデータ収集が目的だとばr)

一方「俺への愛j」

フレンダ「無いから」

一方「……」

フレンダ「……」

一方「………………冗談……だ」

フレンダ(なら涙目になるなよ……)
 


フレンダ「で?作戦内容の何が変なのよ」

一方「……この『スキルアウトの掃討』ってのが変だ」

フレンダ「は?」

一方「このスキルアウトの組織はこの学区周辺だと一大勢力……学園都市でも5本の指に入る規模」

フレンダ「まぁ……どこかのお偉いさんが邪魔だと思ったから暗部n」



一方「そこだ」



フレンダ「……?」

一方「このスキルアウトを掃討する理由。ただの治安維持ならもっと狙う組織はあンだよ」

フレンダ「……!」
 


一方「ましてスキルアウト。アンチスキルの大隊を2つ程投入すれば暗部の依頼料の3分の2以下の金で出来ンじゃねェか」

フレンダ「それは……暗部としての小回りの利きの良さとか隠匿性を期待して……」


フレンダ「…………っ!!」



一方「……なぜ小回りを利かせるのか。そりゃァ大人数で一筋縄ではいかねェからってのと、」

フレンダ「……隠匿性を利かせるのは、おおっぴらに情報開示できないものがあるからって訳ね……!」

一方「それだけじゃねェ。問題は依頼の動機だ」

フレンダ「……でも結局金持ちか、理事会のお偉方とかが邪魔だと思ったからなんじゃないの?」



一方「何をだ?」



フレンダ「そりゃ……重要な物だろうけど恐らく情報的なものじゃない?物ならスキルアウトは横流しするし」
 

一方「俺が聞きてェのはそこだ。アイテムは依頼のブツを依頼主にどう渡してンだ?」

フレンダ「そりゃ……物によるでしょ。情報ならその媒体かもしれないし。もちろん秘密は守るってのがモットーよ」

一方「……なるほどなァ……ククク」

フレンダ「?」

一方「じゃァスキルアウト共は何を掴ンでる?」

フレンダ「……?……う~ん」

一方「質問を変えンぞ。依頼主は何を邪魔だと思った?」

フレンダ「だから結局スキルアウトの情h」


一方「  本  当  か  ?  」


フレンダ「…………」

一方「……」

フレンダ「……まさか!」

一方「いいか?交戦時間まで10分ほど時間がある。お前は麦野さンの所へ戻れ」

フレンダ「わ、わかった!……ってアンタはどーすんのよ!」
 


一方「俺は……チビガキと潜る。……お前の車椅子ならまだ麦野さンの所まで行けンだろ」

フレンダ「って!アンタ私の最新武装まで!?」

一方「ハァ~?俺はただ単に『何の変哲も無い車椅子』を指しただけだぜェ?」

フレンダ「……あ」

一方「余計な事かもしンねェけどよ……お前は詰めが甘ェンだよ」

フレンダ「……肝に銘じておくわ」

一方「頼んだぜ」

フレンダ「でもアンタらは危険じゃない!」

一方「ククク……敵の懐っつーのは時に間合いの外より安全なンだよ」

フレンダ「でも一旦戻ったほうが……!」

一方「ここで戻ってどォすンだよ。テメェの反応でやっと確信持てた事が本当ならここで引くのは愚図だろ」

フレンダ「……わかった。無茶すんじゃないわよ!」

一方「あァ。麦野さンに宜しくたのむぜ」
 
 
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