美琴「ちょっとアンタ!」 禁書「なぁに?」 > 05


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「お客様方、お時間でございます」


丁寧な口調で紡ぎ出された言葉は、1時間30分の経過を告げていた。

ラスト20分というところで復活したコーヒーサーバーはものの10分で枯渇、ケーキコーナーは台風一過のように閑散と、荒涼としている。

残っているのは創作コーナーのゲテモノケーキのみだった。

原因は言うまでもない。


一方通行「安い豆使ってンなァ」ゲフゥ

禁書「最後の方は作りが荒かったかも」ケプッ


対面座席のホワイティコンビだ。

腹を突き出した状態で、一丁前に批評している。

にっこりとした顔で「さようでございますか」と言う店員さんの額の血管は、いつ破裂してもおかしくないと言うほど浮き出ていた。

一方通行「ごっそさん。じゃ、先に出てるぜェ」ガタッ

禁書「あ、わたしもー」ガタッ

打ち止め「え!? あ! ちょっと待ってってミサカはミサカはこの状況からの脱却を……試、て」ガシッ

美琴「……………」

打ち止め「お、お姉様?肩、離して欲しいなーってミサカはミサカは内心必死で懇願してみたり………」

美琴「もう………」

美琴「もう一人で謝罪するのはイヤなの………っ!」フルフルフルフル

打ち止め「………切実だねってミサカはミサカはお姉様の真っ直ぐな瞳を恨めしく思ってみたり」

店員「……………店長を呼んで参ります」

美琴「よろしくおねがいします」

打ち止め(逃げ遅れた……ってミサカはミサカはあちゃー)

 

-----

 

美琴・打ち止め「「はぁ………」」

一方通行「おお。遺伝子レベルのハモりってなァそうそう見られるもンじゃねェな」

禁書「遅いよ二人ともー」

美琴「誰のせいだと思ってんのよ誰の」

打ち止め「お姉様、今のは怒っていいってミサカはミサカはなんだかげっそりしてるお姉様に一言物申してみたり」

一方通行「何を食おうが何を飲もうが、ンなの人の勝手だろォが」

禁書「自由権なんだよ」

美琴「公共の福祉って知ってる?」

打ち止め「なんだか微妙に違う気がするけどまぁいいやってミサカはミサカはちょっと投げやり」

一方通行「つゥかよォ、さっきから気になってンだけど」

美琴「あぁん?」ギロッ

一方通行「たかがコーヒーの一滴や二滴でにらんでんじゃねぇよ」

打ち止め「一滴や二滴のレベルじゃなかったからにらんでるんだよってミサカはミサカはバカなあなたに教えてみたり」

一方通行「俺はバカじゃねェよ。バカってェのはコイツみたいなヤツのことを言うんだよ」

禁書「あ!今バカにしたね!わたしのことバカにしたね!」

一方通行「バカはバカじゃねェかバァカ」ケラケラ

禁書「バカって言う方がバカなんだよバカァ!」

一方通行「バカって言ってンじゃねェかバァカ」

禁書「むぅぅぅぅ!この真っ白バカァ!」

一方通行「オマエも真っ白だろォが」

禁書「あ!今語尾に『バカ』って付けなかった!わたしの勝ちなんだよ!」フフン

一方通行「俺はバカじゃねェからな」

禁書「へ?どういう……」

一方通行「バカって言う方がバカなんだろォ?」

禁書「…………………くっ、はめられたんだよ」

美琴「学習しなさいよバカ」

打ち止め「どっちもバカだねってミサカはミサカは結論づけてみる」

美琴「まったくもう」フゥ

打ち止め「………お姉様、なんだか嬉しそうだねってミサカはミサカはちょっと笑ってるお姉様をほほえましく思ってみたり」

美琴「まぁ………新鮮っちゃ新鮮かな?」

打ち止め「素直じゃないねってミサカはミサカはつられ笑い」フフッ

美琴「フフッ…………で、アンタ」

一方通行「あン?」

美琴「さっき何を言おうとしてたのよ?」

一方通行「あァ、忘れかけてた」

美琴「なんでアンタみたいなのがトップはってんのよ………」

一方通行「ま、演算能力の違いだろォなァ。俺の脳ミソはそのへんのチャチなスパコンよりも処理能力が

美琴「自慢はいいから早くしなさいよ」

打ち止め「この人の自慢、長いからキライってミサカはミサカはあなたの老人くさいところを指摘」

一方通行「チッ、これからなのによォ………。超電磁砲、オマエさァ、」

美琴「うん」

一方通行「なァんでこのチビシスターに怒らねェンだァ?」

美琴「…………うん?」

一方通行「コイツ、素行悪すぎだろォ。なンでオマエは叱らねェンだよ。三下の代わりやってンだろォ」

禁書「む、実際は結構怒られてるんだよ!」

打ち止め「へー、どんな感じどんな感じってミサカはミサカはお姉様の怒りかたに興味をいだいてみたり!」

禁書「うーんとね、ご飯はゆっくり食べなさいとか~、ちゃんとベッドでねなさいとか~、『けーたいでんわー』を携帯しろとか色々なんだよ」

打ち止め「ものすごく甘やかされてるねってミサカはミサカはお姉様の過保護っぷりにこの人との類似点を見いだしてみたり」

一方通行「カカカカッ!ダメダメじゃねェか!」ケラケラ

打ち止め「あなたも似たようなものだけどねってミサカはミサカは『人のふり見て我がふり直せ』ってことわざを思い出してみる」

一方通行「………で、なンで怒らねェんだよ」

禁書「あ、今スルーしたんだよ」

美琴「そ、そそそそんなのどどどどどうだっていいじゃにゃい!」

打ち止め「かんでるよお姉様ってミサカはミサカはいったん落ち着くことを提案してみる」

一方通行「『私のかわいいインデックスちゃんを叱るなんてとてもできないわ』ってかァ?三下が帰って来た時大変だなこりゃ」ケラケラ

美琴「う………あの………その………///」カァァァァ

禁書「もう!みことをいじめちゃだめなんだよ!」

一方通行「はン、お熱いですわねェ。三下もとっとと帰ってこねェと寮に入りづらくなっちまうなァ」ケラケラ

打ち止め「三下三下うるさいってミサカはミサカはからかうあなたをたしなめてみたり」

一方通行「ふン」

禁書(?)

美琴「う……………///」カァァァァ

 

一方通行「まァいいか。じゃあな」

禁書「え?もう帰るの?」

一方通行「まァな」

打ち止め「えーなんでーってミサカはミサカはブーイング」ブーブー

一方通行「仕方ねェだろォが。晩からやることあンだよ。今から寝とかなきゃもたねェ」

打ち止め「……………それってあぶないこと?ってミサカはミサカはとっても心配」

一方通行「………ンなわけねェだろ。心配すンなクソガキ」

打ち止め「………うん」

打ち止め「ってミサカはミサカはやっぱり心配」ボソッ

一方通行「ン?」

打ち止め「な、なんでもないよーってミサカはミサカはスマ~イル」ニコッ

一方通行「そォか。…………つゥかよォ、オリジナル、オマエいつまで赤面してンだよ」

美琴「ふえっ!?………ほ、ほっといてよ///」

禁書「………ねぇ、なんでみことはさっきから真っ赤なの?」

美琴「それはインデックスが!…………な、なんでもない!///」

禁書「?」

一方通行「ほォ…………じゃあな」スタスタ

打ち止め「ばいばーいってミサカはミサカは右手を振って別れのあいさつ!」ブンブン

禁書「ばいばーい」ブンブン

 

----------

 

打ち止め「ねぇあなた」

一方通行「ンだよ」

打ち止め「なんでお姉様をからかってたの?ってミサカはミサカは不思議に思ってたり。普段のあなたはそんなことしないよね?」

一方通行「あァ、あれか………………打ち止め」

打ち止め「なぁに?」

一方通行「オマエのお姉様、レズビアンかもしンねェぞ」

打ち止め「? れずびあん?ってミサカはミサカは聞き慣れない単語の意味を考えてみたり」ウーン

一方通行「簡単に言うと、女が男じゃなくて女を好きになっちまうことだ」

打ち止め「ふーんってミサカはミサカはそれはたぶんあなたの間違いじゃないかって考えてみたり」

一方通行「ほォ、 なンで」

打ち止め「だって、ミサカはお姉様と同じ遺伝子なんだよね?」

一方通行「あァ」

打ち止め「だったら大丈夫。ミサカは男のひとが好きだもんってミサカはミサカはあなたを見つめて言ってみる!」

一方通行「はいはいこっち見ンな」

打ち止め「む。それに、そんな気持ち悪いことお姉様がするはずないしねってミサカはミサカは確信を持って言ってみたり」

一方通行「……『気持ち悪い』…………か」

打ち止め「ん?」

一方通行「そォだよなァ、オマエがノーマルならオリジナルもノーマルだよなァ」

打ち止め「うん!そーゆーことってミサカはミサカはサムズアップ!」グッ

一方通行「…………………」

 

----------

 

美琴「まったくもう………あのもやしめ………」ブツブツ

禁書「みこと?」

美琴「ん? あぁ、何?」

禁書「あのね………」

美琴「うんうん」

禁書「どこか、食べに行きたいな」

美琴「インデックス?叩くわよ?」

禁書「じ、冗談なんだよ………」

美琴「冗談じゃなさそうなのが恐いわね」

禁書「だってぇ~ケーキばっかりだったしぃ~なんかぁ~もの足りないなぁ~なんて」

美琴「語尾にちっちゃい母音付けるな」

禁書「……………………だめ?」

美琴「うっ!くぅ………う、上目遣いしてもダメ!」

禁書「ケチ~」ブーブー

美琴(危なかったわ。もう少しでコロッとOKしちゃいそうだった)

美琴「ていうかアタシもうお腹に入んないし」

禁書「フッ……軟弱な胃袋なんだよ」

美琴「満腹中枢イカれてるヤツには言われたくないわ」

禁書「まぁ、しょうがないから許してあげるんだよ」

美琴「どうしよう。なんだか腹が立ってきたわ」

禁書「あ!それ、『かるしうむ』不足なんだよ」フフン

美琴「小学生でも知ってることを得意げに言ってんじゃないわよ」

禁書「えっ…………」

美琴「そんな喪失感MAXな顔しないで。なんだか罪悪感がわいてくるわ」

禁書「大ニュースだったのに………」

美琴「そんなのがトップニュースだったら苦情が殺到するわよ」

禁書「まぁいいや。どこか行きたいな」

美琴「いいんだ。どこ行きたいの?」

禁書「う~~~~ん………あ!」ピーン

美琴「どこどこ?」

禁書「ガラガラってなってて、ピカピカーってなってて、ピコピコってなってて、ガヤガヤってなってるところに行きたいな!」

美琴「うん、いったん整理させて。今あたまの中ぐっちゃぐちゃになった」

禁書「『げーむせんたー』なんだよ」

美琴「はじめからそう言いなさいよ」

 

美琴「でも、大丈夫なの?」

禁書「なにが?」

美琴「アンタ、電子レンジすら使えないじゃない。そんな機械だらけのところ行っても錯乱するだけじゃないの?」

禁書「む! 『てれび』は使えるもん!」

美琴「使えるもなにも、電源をワンプッシュするだけじゃない」

禁書「甘いねみこと。わたしは『りもこん』だって使えるんだよ」

美琴「いや、だからどうしたのよ」

禁書「えっ」

美琴「…………どうやら『リモコンを使う=なかなか高度な技術』っていう認識だったみたいね」

禁書「う……じゃ、じゃあみことは『ぷりくら』とったこと、あるの?」

美琴「なに『私はあります』的な顔してんのよ」

禁書「あるの!?ないの!?」

美琴「あるわよ」

禁書「………………」

美琴「………………」

禁書「こ、今回は一時休戦なんだよ」

美琴「アンタは何と戦ってたのよ」

 

----------

 

日曜日の昼下がりに似つかわしい穏やかな会話をしている内に、目的地の地下街に到着した。

この地下街には服屋や飯屋、地下街のみに店舗を構える有名スイーツ店など色々な店があり、言うなれば現代版の商店街のようになっている。

少し前、何者かの襲撃により大パニックに見舞われたこの地下街だが、今は見る影も無い。

 


美琴「そういやさ、」

禁書「ん?」

美琴「インデックスと初めて会ったのって、ここだっけ?」

禁書「そうだよ。みことが走ってきたんだよね」

美琴「そうそう。………っていうかさ、アンタあの時初対面のアタシに『品の無い女』って言わなかったっけ?」

禁書「………………」

美琴「ねぇ」

禁書「………い、言ってないんだよ」

美琴「見上げた『バレ無きゃいい』の精神ね」

禁書「お、覚えてるなら聞かないで欲しいかも!」

美琴「あんなの忘れろって言われても忘れられないわよ」

禁書「もう……」

美琴「ふふ……」

美琴(あの時、アイツのことでちょっとした口論になったっけ)

美琴(………はぁ、時間の流れってのは人を変えるのね)

美琴(あの時はアイツのことが大好きで………いや、今も好きだけど……って何言ってんだアタシ///)

美琴(まったくもう、落ち着けアタシ)

美琴(あの時はアイツだけ。そして今は………)

禁書「? わたしの顔になにか付いてる?」

美琴「ひえっ!? いや、な、なにも!///」

美琴(インデックスのことも、大好きなんだもんねぇ)

禁書「変なみこと」フフフッ

美琴「わ、笑わないでよ///」

禁書「あ、あそこだ!あそこだよみこと!」

美琴「はいはい、はしゃがないの」

禁書「は、はしゃいでないもん」

美琴「よちよち。そーでちゅねー」ナデナデ

禁書「あー!また子供あつか………」

美琴「………あれ? 『子供扱いしないでー!』って言わないの?」

禁書「プリンの一件があるからね」

美琴「そんなに心配しなくても もうしないわよ」

禁書「…………ホントかなぁ?」

美琴「信じなさいよ。仮にも聖職者でしょ?」

禁書「悪魔の囁きは聞いちゃダメなんだよ」

美琴「悪魔ってか。アタシは悪魔ってか」ムニーッ

禁書「ひゃめへー!いはいんはよ!」ムニーッ

美琴「こいつめ。この柔らかほっぺめ」ムニーッ

 

 

禁書「うぅ………もうお嫁にいけない………」

美琴「そこまでやってないわよ」

禁書「責任とってもらうからね!」

美琴「そりゃもうよろこんで」

禁書「ん?」

美琴「ううん。なんでもない」

美琴(ひゃー、危なかったわ。つい……)

禁書「まぁいっか」

美琴「何したい?」

禁書「うーん………じゃあ、ぬいぐるみのやつ」

美琴「オッケー。じゃ、両替してくるからちょっと待っててね」

禁書「はーい」

 

-----

 

美琴(ぬいぐるみのやつ………ってユーフォーキャッチャーよね? だったら1000円ちょいで足りるかな)ジャラジャラジャラジャラ!

美琴(よし……っと。………あれ? なんか人だかりが………)


女学生A「ねぇねぇそれさ~コスプレでしょ~?後で貸して?」

禁書「ち、違うよ!これは『歩く協会』っていう防御結界で…」

女学生B「アルクキョーカイって何?新しいブランド?」

女学生A「ブランドでもなんでもいいからさぁ、貸してよ」

禁書「これはわたしのものなんだよ!自前なんだよ!」

女学生B「いやいやいや、そんな私服持ってるやつ見たことねぇから」アヒャヒャヒャヒャ


美琴「………なんか頭の悪そうなのに絡まれてるわね…」

 

女学生B「あひゃひゃひゃひゃ」

美琴「ちょっとごめんねー」

女学生A「なにあんた?」

禁書「みことー!助けてー!」

女学生B「保護者?その歳で保護者?」アヒャヒャヒャヒャ

美琴「この子の着てる服ね、修道服なの。だから貸せないんだ。ごめんなさい」

女学生A「へー、シュードーフクって初めて見た」

女学生B「え?なに?この子マジモンのシスター?」

美琴「うん。まだ見習いらしいけどね」

女学生A「じゃあそう言ってくれればいいのに。悪かったわね。じゃ」

女学生B「さよーならー」アヒャヒャヒャヒャ


美琴「ふぅ………」

 

禁書「………」ギュー

美琴「ほら、アンタもいつまで後ろに隠れてんのよ。服が伸びるから手離しなさい」

禁書「う、ううぅ……うううう~」ポロポロ

美琴「うおっ! なに泣いてんのよ!」

禁書「ヒグッ………身ぐるみ………剥がれる、かと………グスッ思っ………てズズッ………」ポロポロ

美琴「それ何時代よ。もう大丈夫だから、泣き止みなさい」ナデナデ

禁書「ううぅ……」グスグス

美琴「………はぁ。たとえ剥がれそうになっても、アタシが守ってあげるから」

禁書「ホント……に?」

美琴「ホントよ。だから泣き止んで。ね?」

禁書「………うん。約束ね」グスッ

美琴「うん。約束」

美琴・禁書「ゆーびきーりげーんまーん………」

美琴「落ち着いた?」

禁書「うん!」ニコッ

美琴「よかった」フフッ

 

 

ザワザワ……

ヒソヒソ………


美琴「?」


そういえばこの騒動に気づいた時私は、何かに群がる『人だかり』を見たのだ。

そしてその人だかりはインデックスと彼女に大声で絡む女学生2人を取り囲むヤジウマたちによるもので、私はインデックスを救出するためにその輪の中に入って行った。

その後すぐに女学生2人どこかへ行き、私たち2人がその場に残された。

『ヤジウマたちの輪の中』に。

 

美琴「………!」


そこまで思考すると、多くの視線が背中、いや、私たちに突き刺さっているのが感じられた。

汗腺が開き、ひやりとした感覚が全身に波及する。

眼前にはインデックスの顔。

目線を合わせるためにかがめた私のからだ。

銀髪を撫でる手が、汗でだんだんとじっとりと濡れてくる。


美琴「ッ!」バッ!


かがめた体を跳ね起こし、辺りを見回す。

すると、

人数にして20人くらいのヤジウマたちが、


「カワイー何あれー」

「ひゅーひゅーもっとやれー」

「百合でござる!百合百合でござるぅぅ!」

「きゃははは、はずかしー」

「いいぞーもっといちゃつけー」

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ………


美琴「うわぁぁぁぁぁぁ!/////」ダッ!

禁書「ふぇ!?どうしたのみこと、置いてかないでー!」タタタッ


ニヤニヤと私たちのセカイをのぞいていた。

 

----------

美琴「はぁはぁはぁ………」グデー

禁書「ぜぇ………ぜぇ………」グッタリ

禁書「み、…………み、こと」ゼェゼェ

美琴「な、に?」ハァハァ

禁書「なぜに………走ったの………かな?」ゼェゼェ

美琴「ああ、なんか、恥ずかし、かった、から」フゥーフゥー

禁書「ひさし、ぶりの………全力、疾走、は、……つら、いんだよ」ゼェゼェ

美琴「ふぅ。情けないわねー。体力不足よ?」フー

禁書「みことは、足、速い、もん。それに、なにが、恥ずかしい、の?」ハァハァ

美琴「えぅえ!?そ、それは………///」


『もっといちゃつけー!』ハハハハハ


美琴「…………な、なんでもない///」

禁書「そんなこと……どうでも……いい……」ハァハァ

美琴「自分から聞いてきて『どうでもいい』って酸欠なの?酸欠で錯乱してるの?」

禁書「どこかで……休みたい……かも」ハァハァ

美琴「うーん……休めるところはー………あっ!」

美琴「インデックス、あそこは?」

禁書「この、際どこで、もいい、よぅ」ハァハァ

美琴「じゃあ決まりね!」フフフ

 

----------

 

 

御坂美琴の手の中には、2枚の中学生用入場券が握られている。

一枚は近くのソファでへばっているインデックスの分で、もう一枚は自分の分。

2人分の学生証の提示を求められたが、『常盤台』の『超電磁砲』というインパクト大の肩書きに加え、『公共のソファで寝そべるどう見ても14歳以下の少女』見せられた店員は「じゃあいいですよ、もう」と、なんだか投げやり気味に学生証の掲示を無しにしてくれた。

久々に「レベル5になって良かった」と思った。

さぁ、ポップコーンのSとL、ドリンクのSとLをエサにし、寝そべっているシスターを釣りに行こう。

美琴「おーい、起きなさい」

禁書「もう今日はいい………」

美琴「ポップコーンあるわよ」

禁書「いい日だね今日は!」ガバッ

美琴「あっ!まだだーめ!映画が始まってから」ヒョイッ

禁書「むぅ……。で、何を見るの?」

美琴「上映時間が一番早いのを買ったから、内容わかんない」

禁書「いいかげんだね」

美琴「誰かさんが突然休みたいって言ったんでしょうが」

禁書「私のせいじゃないんだよ」

美琴「じゃあ誰のせいなのよー?」

禁書「この世界は神に導かれているんだよ」

美琴「サラッと神様になすりつけてんじゃないわよ」

禁書「細かいことは気にしちゃ損なんだよ」

美琴「高田純次もそんなこと言ってた気がするわ」

禁書「たかだじゅんじ?」

美琴「日本一いいかげんなコメディアンよ」

禁書「そんなのと一緒にしないでほしいかも」

美琴「一緒よ。アンタも半ニート生活してるじゃない」

禁書「………………え、映画はいつはじまるのかな?」

美琴「話題の転換が下手くそね」

禁書「い、いいから!後どれくらい!?」

美琴「えっと、………うおっ!後4分!急げっ!」タタタッ

禁書「えぇぇ、また走るの~?もうやだ~」

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。