一方通行(今更年上好きとか言えねェよなァ・・・) 4スレ目


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過去ログ
 


あらすじ(若干のネタバレがあります)



一方通行は学園都市最強のロリコンというレッテルを貼られていたが、
実は彼、自分より年上の女が好きという性格であった。

女子大生くらい~80以上までというレベル5級のストライクゾーンを持つ彼は
偶然居合わせた御坂美琴と上条当麻と話し合い、誤解を解くに至った。


誤解を解いたは良いが、出会いが欲していた彼は『アイテム』と出会い、麦野沈利に惚れてしまった。
ニート状態から脱却するため学園都市最強の素性を隠し、めでたく下っ端雑用『ラビット』として暗部入りを果たす。
ちゃっかり美女4人と同棲を始め、時にぶつかりながら順調に仲間との絆を深めていった…


そんな中、麦野の誕生日にアイテムの仕事が舞い込む。
内容は「ピンセット」なる装置を守る事。
一方通行はすぐさまレベル5が来る事を予測し、アイテムをサポートする形で独自に動き出す。
現れたのはスクールのリーダー垣根帝督であった。


垣根帝督との激戦により帝督は未元物質を昇華。一方通行は黒翼を発現する。
垣根は重症を負い逃走。ラビットはアイテムのメンバーに一方通行だとバレてしまい、

結果的には垣根からピンセットを守った。その数日後、めでたく麦野の誕生日を全員で祝えたのだった。



 
 


一方「…」

滝壺「あ、たんぽぽだ」

麦野「春だなぁ…。あ、これって西洋タンポポじゃなくて日本タンポポじゃない?」


一方(…なンでこンな事になったかなァ…)


滝壺「知らない。でもきれいだから好き」

麦野「花の~名前は~しら~なくて~も~♪」

麦野「…の後なんだっけ」

滝壺「知らない。でも良い歌」


一方(そこに咲ーいてー きれーいーだーからー…♪)

一方(…似合わねェな)

一方(…)
 



・・・・・・・・・・
・・・・
・・


~数日前~

フレンダ「さて、ようやく退院って訳ね」

一方「車椅子だけどな」

フレンダ「杖突きに言われたくないわね」

絹旗「で、私が押すんですか」

フレンダ「悪いわね。抜糸完了しても上半身の負担は避けたいからって理由で手押しだからね」


麦野「…」



冥土返し『神経の縫合と投薬の為にしばらく通院になるね』

麦野『あの…フレンダは』

冥土返し『大丈夫、歩けるようにしてみせる』

麦野『…よろしくお願いします』

冥土返し『ただ…電動車椅子はやめておこう』

麦野『…?』

冥土返し『言っただろう?彼女に一番利く薬は君達の『笑顔』だ。だから君達が彼女を押してあげた方がいいだろう』

麦野『!…ありがとうございます!』
 
 
 

麦野(…笑顔…ねぇ…)



フレンダ「麦野ー?どうしたの?暗い顔して」


麦野「…え!?そんな顔してた?」


フレンダ「いや、そこまで深刻そうじゃなかったけど…」


麦野「あー…まあ、その…なんというか…アンタ食べ物とかどうするんだっけ?」


フレンダ「一応腸や内臓は繋がってるから消化のいいものだけど…」


絹旗「もしかして退院祝いのご飯ですか?そろそろ昼時ですし」


麦野「あー…まあそんなとこ。どっか外食行く?」


滝壺「健康館とか?」
 
 
 

フレンダ(……う~ん…流石に車椅子ってのもなー)


フレンダ「…あははー。そうね!おいしいもの食べたいなー」


一方「いや、俺が飯作ンぜ」


絹旗「?いいじゃないですか。折角の退院祝いですし」


一方「…」カチッ


絹旗「!?いきなり人の手を触っt」


《聞こえっか?…チビガキ。金髪の気持ち考えろ》


絹旗(これは…生体信号による通信ですか…?)


《大脳新皮質の言語部位に信号を直接伝達してンだ》


《…いいか?車椅子で料理屋とか行って変に目立ちたくねェだろ?

 障害者ってのは他人からの視線や周囲の人の気遣いが一番辛ェンだよ》


絹旗(あ…ラビット…)
 
 
 

一方「…いいかァ?寿司ってのはテメェのような手じゃ出来ねェ。俺の手の質感、触ってわかったろ?

    俺の能力を全開にした最強にヘルシーな寿司を麦野s…金髪に提供できンだよ」


絹旗「…わかりました。じゃあラビット、お昼ごはん超期待してますから」


一方「ケッ、作ったらありがたく食えよ」


フレンダ「…ま、確かに期待できるかもね」


一方「…まァな」


滝壺「うん、楽しみ」


一方「あンがとよ」


麦野「まぁ、そう言うなら…お願いね?」


一方「オゥ!!任せろォ!そォ期待されちゃァ仕方ねェよなァ!!」


三人「「「…」」」
 
 
 
・・・・・・・・
・・・・・

「「「「ごちそうさまでしたー」」」」


一方「ン…お粗末さン。金髪、胃の調子はどォなンだ?」


フレンダ「いやー、結局いつも病院食で味気ないものばっかだったしねー。うん、良かったわ」


一方「あァー…麦野さン、そのォ…なンつーか…」


麦野「うん?あー…生魚はあんまし隙じゃないけど…コレはおいしいわ。うん」


一方「!ほ、本当か!」


滝壺「うん、バーナーで生魚を炙ったネタなら、むぎのも抵抗なく食べられるね」


麦野「…生魚ってあの最初の舌触りっていうのが嫌なんだけど…これはレアかミディアムレアの肉って感じね」


絹旗「ラビットにしては超悪くないですね」
 
 
 

麦野「特にあの炙りサーモンは焼き鮭よりも癖になるね。ラビット、またお願いね?」


一方「お、オゥ!!!」


絹旗(私とラビットとで買い物に行ったからわかりますが、寿司のネタは学園都市最高級の卸市でとったものですからね

    恐らくどこかの高級レストランで使われるような超高級ネタですよ。滝壺さんが今口にしてる大トロは恐らく一貫だけで四桁行くでしょうね)


一方「チビガキ、金髪を部屋まで連れてってベッドに寝かしてやれ」


絹旗「はいはい」


一方「滝壺、食器を適当に浸けといてくれ。終わったら米の予約も頼ンだ」


滝壺「わかった」


一方「麦野さンはゆっくりしててくれ」


麦野「あれ?いいの?」


一方「いいのもクソもねェだろ。むしろ俺になンか仕事くれ」


麦野「あー…じゃあちょっと話があるんだけど」


一方「!?」
 
 

~麦野の部屋~

一方「あァー…麦野さン?(オイオイ…こりゃァついにキタぜ)」


麦野「悪いわね、忙しいでしょ?」


一方「ンな事ねェよ!ぜェンぜン暇ですしィー!?」


麦野「あははは!まあ、良くも悪くもラビットは真面目に働いてるわ」


一方「あ、あンがとよ…悪くってなンかあったか?」


麦野「いや…悪くっていうのはね…フレンダの事かな」


一方「…(なンだよ…てっきり麦野さンからの…ハッ、アホらしいぜ)」


麦野「アンタ、あの子にちょっと気を遣い過ぎじゃない?」


一方「!」


麦野「あのね、確かに重症から退院したばかりだけどアイツはそんなヤワじゃない。強い奴よ」
 

一方「俺は…そンな別に…(金髪に良くしてンのの半分以上は麦野さンの点数稼ぎとは言えねェよなァ…)」


麦野「まあ…アンタも障害を持ってるからフレンダに対して優しくしてるんだろうけどさ、…アンタがそこまで苦労する必要はないって」


一方「…」


麦野「私は気が付かなかったけど、アンタがわざわざ外食を選ばなかったっていうのもフレンダは気付いてるんじゃない?」


一方「…チッ、ただの気まぐれだ」


麦野「ハァ…まあ、アイツもラビットにそこまで何かさせてもらおうとは思ってないって」


一方「…」


麦野「そのうちフレンダから何か言ってくるかもよ?アンタも肩の力抜きなさい」


一方(流石麦野さンの意見は大人だぜェ…!たまンねェ…!)


麦野(…心なしか恍惚としてるけど大丈夫かなぁ…?)
 



一方(…)

一方(一応金髪に言っとくか?)

一方(…いや、変に勘繰られンのはメンドクセェ)

一方(…)


ガチャ

絹旗「それじゃ、…って!ラビット!」

一方「!…まだ金髪の部屋に居たのか」

絹旗「ええ。ラビットもフレンダに何か?」

一方「ン…あァ」

絹旗「わかりました。では、ごゆっくり(まぁ、フレンダとラビットは二人にしても大丈夫でしょうね)」

一方「?…あいよ」
 
 

フレンダ「あれ…ラビット?どうしたのさ」

一方「…野暮用だ」

フレンダ「乙女の手前で野暮用とはねぇ…」

一方「いや、用は無ェのかもな」

フレンダ「…?まぁ、よくわからないけど座りなって」

一方「…あァ」スッ

フレンダ「…」

一方「…」

フレンダ「あー…改めて言うのもなんだけどさ。…ありがとね」

一方「!!」

フレンダ「アンタが居なかったらあのとき第二位に殺されてたって訳よ」

一方「(…なンだよ、そっちか)…それ入院中にも聞いたぜ」

フレンダ「…病室でお礼したけどさ。みんなが居る前だったしね~」

一方「…別にいいっての。下っ端が上司を助けンのは当たり前だろ」

フレンダ「その上司ってのムズかゆいからやめて…」
 
 

一方「…」

フレンダ「で何?アンタは用も無しにここに来た訳?」

一方「…(…何て言やァ良いンだ?…麦野さンから釘刺されたからって言うのか?)」

フレンダ「何?もしかしてお盛んなラビットは私にまで欲情しちゃった訳?」

一方「自惚れンな金髪。冗談はその胸の絶壁だけにしろ」

フレンダ「あー!!!!!!!思い出した!!アンタ私の胸揉んだでしょ!!!」

一方「あァー…無ェモンを揉むとか知らねェなァ」

フレンダ「殺す」

一方「オウ、やってみろ」

フレンダ「麦野ー!!!ラビtt」

一方「すンませんでしたァ!!!!」

フレンダ「よろしい」

一方「チッ…」

フレンダ「んっん~~!?今ウサギ君から舌打ちが聞こえたよーなー?」

一方「…なンでも無いです」

フレンダ(面白いわね)
 
 
 
 

フレンダ「ふー…ははっ!!あーやっぱりラビット虐めるのは楽しいなー」

一方「お前なァ…」

フレンダ「でも無理してるラビットを見るのは楽しくないなー」

一方「…?」

フレンダ「…ハァ、無理したってわかるっつーの。アンタが私に気ぃ遣ってる事くらいさ」

一方「!!」

フレンダ「大方ここにきたのも麦野か滝壺に釘刺されたからでしょ?」

一方「…」

フレンダ「…図星と取るわよ?…いいラビット?私はね、結局麦野への想いに悩むラビットよりも

      私に変に気を遣う『らしくない』ラビットの方がはるかにキモイんだっての」

一方「…俺は別に」

フレンダ「別に?麦野へのアピールのつもりで私に気を遣ってるならここに来てないって」

一方「…悪ィ」

フレンダ「ハァ…(…ンっとに面倒臭いわね)」
 

フレンダ「…そこの棚の二段目にあるファイル取って」

一方「…?ほらよ」

フレンダ「えーっと…あったあった。ホラ」

一方「ン…こりゃァ」

フレンダ「そ。アミューズメント施設が集中する第六学区のフリーパス」

一方「…二枚あるっつーのは」

フレンダ「悩める下っ端少年への『上司』からのお薬って訳よ」





フレンダ「そいつで麦野とデートしてきなさい」


 

一方「で、ででででデートォおおおおおおおおお!!!!!!????」

フレンダ「そう。そんでいい加減前に進んだら?」

一方「だ、だがよ…」

フレンダ「言ったでしょ。アタシは気にしないでいいって。気を遣われるのも疲れんのよ?」

一方「金髪…」

フレンダ「さ、行った行った!善は急げよ!」

一方「オウ!金髪!コイツは借りが出来たなァ!!アリガトゥ!!」ガチャ

バタン


フレンダ「ふふふ…面白い事になってきた訳よ」
 

一方(やべェ…麦野さンとデェト…麦野さンとデェト……カカカッ!!)

一方(こりゃァひょっとしたら…ひょっとすンじゃねェの?)

一方(上手く行けば…

    『麦野さン…』

    『名前で呼んで?』

    『沈利…』

    『ラビット…』

    『沈利…刹那 in the 世界!!』

    『キャッ!お願いラビット、優しくして…』)

一方「クカカッ…キキキ…」ニヤニヤ

滝壺「あ、らびっと。もうすぐ夕方だけどごはんの支度とかどうするの?」

一方「ン?滝壺か。飯ねェ…そォだな、たまには中華風とか――」

滝壺「その券どうしたの?」

一方「あァ?金髪にもらったンだよ。コレでm」





滝壺「私と行こう?らびっと」
 

一方「あァ…あァ!!?ちょっと待て!!コイツは」

滝壺「約束」

一方「あァ!?約束ゥ?」

滝壺「大丈夫、らびっとは約束を反故にするような人じゃないって信じてる」

一方「…?」

滝壺「一方通行(今更年上好きなンて言えねェよなァ・・・)

    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269602743/

    >>867

一方(しまった…!)

滝壺「だから…一緒にいこ?」

一方(~~~~~~~~ッ!仕方ねェ!!)

滝壺「…らびっと?」

一方「わかった



         ただし約束通り麦野さンと一緒にだ」
 
 


・・・
・・・・・・・

~そして現在~

麦野「ラビット、これって日本タンポポだよね?」

一方「ン…あァ、カントウタンポポだな。根っこが外来種より短ェからここでも生えてンだ」

麦野「へぇー」

滝壺「あ、あれがゲートかな?」

麦野「そうじゃない?それにしてもラビットよく『3枚』も持ってたわね」

滝壺「…?」

一方「あ、あァ。知り合いに不幸の避雷針が居てよ。福引で一発だったぜ」

麦野「何それ。あ、ここが最後尾ね」




滝壺「結構長い列だね。入るのにどれくらいかな?」

麦野「あ、最後尾1時間待ちだって…どうする?」

一方「そっちじゃねェよ。こっちだ」


受付「こんにちは!第六学区最大のアミューズメントパーク、イースターランドへようこそ!」

一方「大人三人」ピッ

受付「あ、フリーパスですね。〈ピッ〉こちらの券は今日限りとなりますのでどうぞごゆっくり!」

麦野「へぇ…あの券って代金タダだけじゃなくて六学区の遊園地の順番もパスなのね」

一方「流石に遊園地内の乗り物とかは順番待ちをするけどな」

滝壺「なんかいいものもらっちゃったね」

麦野「そうね…ありがとう、ラビット」

一方(…金髪にデカイ借りが出来たな)
 
 
 

一方「ン。そンじゃァまず最初は遊園地の定番からだよなァ?」

麦野「ん~…定番って言われても…」

滝壺「アイスクリームとか?」

一方「…フツー遊園地でアイスクリームって出るか?」

麦野「ラビット、滝壺に普通を求めちゃ駄目だって…」

一方「…とにかく、眠気覚ましには丁度いいジェットコースターだな」

麦野「へぇ」

滝壺「…」コクリ

一方(!!これも金髪のレクチャー通り!)
 
 
 

~~~~~~


フレンダ「で、誘うはいいとして、まず何処に行く?」

一方「そォだな…チマチマ第六学区歩くのもよさそォだけどよ…あの二人の事だから…

    この一番デカイ遊園地が良いンじゃねェか?」

フレンダ「うん。まぁ割かし悪くないわね」

一方「そンでジェットコースターに乗る」

フレンダ「…初っ端から?」

一方「あァ、景気付けにこの『世界最長落差最大の360度回転式ジェットコースター・《恐震》』ってやつn」

フレンダ「馬鹿じゃないの?」

一方「あァ!?」

フレンダ「あのねぇ…開園して間もない時に乗るかっつーの」

一方「じゃァ何が良いンだよ」

フレンダ「そうね…アトラクションなら演出系とかそういったものがいいかもね」

一方「つまり軽いもンからって事だな?」

フレンダ「そういう事」
 
 
 
フレンダ「ただ…それはあくまで一般…常識の範囲での話」

一方「?」

フレンダ「私はあえてジェットコースターを推すわ」

一方「おおォォおおおォォィィィィイイイイイイいいいいいいい!!!!!!!」ガタン

フレンダ「ちょっ」

一方「テメェ!!俺の最初の意見聞いてたかァ!!悪ィのは耳か!?頭かァ!?」

フレンダ「落ち着きなさい。麦野呼ぶわよ」

一方「チッ…」

フレンダ「あの二人は絶叫系を一般人と違う概念で捕らえている節があるわね。だからまぁ大丈夫」

一方「じゃァ何が駄目なンだ?」

フレンダ「問題はアンタがいきなりデカイアトラクションを選んだ事。ジェットコースターでも軽い感じの奴がベストね」

一方「その確証はあンのかよ」

フレンダ「麦野はまず間違いない。あの正確だから最初にだらだらとした物を選ぶと途中から売店から動かなくなるわ

      滝壺も麦野に倣って売店から動かなくなるかもね」

一方「そいつはマズイな…」

フレンダ(まぁ麦野からしたら滝壺の護衛だから自分勝手にはならないだろうし滝壺もラビットとデートする手前そんな事はしないわ)

フレンダ「更に、麦野たちに軽い絶叫系を味あわせといてさっきラビットが選んだ目玉ジェットコースターを意識させる」

一方「おォ!」

フレンダ「これで麦野はその目玉ジェットコースターを楽しみにしながら遊園地を歩けるって訳よ」

一方「…もし間違ってたらどォすンだ?」

フレンダ「サインがあるわ」

一方「サイン?」

フレンダ「まず麦野のことだから変なものを選んだらアンタ相手にそう激怒しないでしょ。むしろ

      『あ~!それ面白そう!』とか無茶に振舞うわ。正解なら「へぇ」とかそんな感じじゃない?」

一方「わかった」
 
 
フレンダ「結局、アンタが最初に選ぶのは…コレ!平均よりも少し短い感じのジェットコースター『ハヤブサ』って訳よ」

一方「間違ったら買う缶詰の量3つ減らすからな」

フレンダ「わかった。そのかわり反応通りなら美食倶楽部お願いね」

一方「…完治したらな」

フレンダ「ハハッ…最近の医療技術は脊髄もくっつくからね…リハビリがてらに付き合ってもらうわよ」

一方「ケッ…杖突きにリハビリたァ笑えねェな」


~~~~~~~~~


麦野「あーなかなかスリルあったじゃない」

滝壺「うん。風が涼しかったね」

一方(…正直音速以上の移動が出来る奴がジェットコースターにスリル感じンのか?)

一方(そンで…あとは適当に麦野さンと滝壺のリクエストを聞く…だったか。とりあえず滝壺だな)

一方「滝壺、次ドコに行きてェンだ?」

滝壺「…あれ乗りたい」

麦野「あれって…コーヒーカップ?」
 

一方(コーヒーカップっつったけどよ……地味だったから盲点になってたぜ)

麦野(何コレ。どういったアトラクションなんだろ?)

滝壺(大きいコーヒーカップ⇒上から大量のコーヒーが注入⇒三人でコーヒー風呂)ワクワク



係員「えーではコーヒーカップ運転を始めまーす」リリリリリリリrrr......


麦野(えっ動いた!?)

滝壺(コーヒーは!?)

一方(コイツ……動くぞ!)


ぐるぐるぐる


麦野(え……何……?これをどうするの……!?)

滝壺(そっか!ボタン!ボタンを押してないから!)

一方(ヤベェ!何か知らねェが麦野さンがそわそわしてる!滝壺は何か挙動不審だぞ!?)




係員(あの11番のカップ……三人ともハンドルに手付けずに固まってるけど大丈夫かしら……?)

係員2(ほら、あの白髪の人とオレンジ色の女性がにらみ合ってて

     もう一人は必死に視線を逸らそうとしてるでしょ?きっと修羅場なんだよ)
 
 

係員「おつかれさまでしたー」


一方「……」←気まずい

麦野「……」←気まずい

滝壺「……」←思った以上に期待はずれだった




「あー……やっぱりラビット超てこずってますね」

『あれだけ事前にアトラクションの情報を集めとけって言ってたのに……』

「恐らくラビットの事ですからコーヒーカップがアトラクションだと知らなかったんでしょうね」

『いやー。見てて全然飽きないわー。最近のテレビは全部網羅してたから退屈だったのよねー』

「あ!次行くみたいですよ」

『おっと!カメラ向けて!……あれは売店!?』

「でもすぐ出てきましたね……」

『ズーム機能ONっと……三人とも手に持ってるのは……コーヒー?』

「なんで?」

『さぁ……?』
 
 
~~~~昨日の夜~~~~

ガチャ


フレンダ「あ、悪いわね何度も呼び出しちゃって」

絹旗「まさかまた缶詰を買って来いとか言うんじゃないですよね?買い物は9時までって言ったじゃないですか」

フレンダ「いやーまさかぁ。ちょっとした独り言を言うだけよ」

絹旗「独り言……?とうとう頭がやられましたか?独り言というのは一人d」

フレンダ「明日ラビットと麦野と滝壺がデートする」

絹旗「!!」

フレンダ「ただ、麦野は留守中に絹旗が私の世話をすると信じているし、ラビットも絹旗が行きたいと言ったら

      無茶してでも連れて行こうとするだろうし、滝壺もアンタを信頼してるもんなぁー」

絹旗(……つまり私はラビットたちにデートの予定地を訊く事は出来ない……

    それが遊園地みたいな入場制限があるなら当日尾行してもまず見失うっ……!)

フレンダ「まぁ私がそのラビットのデートをけしかけたんだけど上手くいくかなぁ~?」

絹旗「……フレンダ、何が望みですか」

フレンダ「買い物の依頼権の夜10時までの延長、レンタルビデオの依頼権の追加」

絹旗「ぐっ……わかりました。つまり今すぐ買い物に行けって事ですね……?」

フレンダ「さっすが~絹旗!愛してるわよ~!」

絹旗「……鯖缶二つとコーン缶ですね」

フレンダ「あとDVDで『怒れる12人の男』、『現生に手を出すな』、『切腹』をお願い」

絹旗(超渋いのばっか…)



・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・

一方「結構回ったな」

滝壺「あのクロス・エレベーターっていうのが面白かったね」

麦野「クロス・エレベーターって……あのゆっくり動くだけのやつ?」

滝壺「うん。ゆっくり動くのって落ち着くから好き」

一方「滝壺のリクエストは粗方回ったな。麦野さンはどこか行きてェ場所とかあンのか?」

麦野「え?私?」

一方「あァ、どっかあるンだろ?」

麦野「私は……」

一方「なンでもいいぜ(まだ目玉のジェットコースターには寄ってねェが、麦野さンが行きてェなら行くか)」



麦野「……私は……私は、いいや」
 

滝壺「!?」

一方「……」

麦野「……」

一方「……あァ!?悪ィ麦野さン、端末で検索しても六学区はおろか学園都市に『イイヤ』なンてトコh」

麦野「そ、そうじゃなくてさ」

麦野「私は、遠慮するよ」

一方「ハァ!?なンでだ!?(チクショォ!どっかで選択ミスったか!?考えろ……考えr)」


麦野「だってこれ、滝壺とラビットのデートじゃない」


滝壺「!」

一方「!」

麦野「私は滝壺の護衛って事だから…まぁコブって事なの。だから滝壺とラビットのデートを邪魔したり干渉したりしたくはないわ」

一方(……選択ミス以前の問題だったな……前提からして駄目だった……麦野さンさえ誘えればと思ったが……)
 

滝壺「……」

麦野「って事でさ、ラビットがレベル5だって知ってるけど、ラビットが一応来てくれって言うもんだからね」

一方「……確かにな」

麦野「確か15分ほどは能力が使えるんでしょ?だったら私ここで待ってるからさ、

    ラビットと滝壺は二人で観覧車でも乗ってきたら?ホラ」

一方「……いいのか?」

麦野「ハハ……それって私を心配してくれんの?大丈夫だって、不良共がナンパしてきても数の問題じゃないって」

一方「いや、そォいうm」

麦野「いいからいいから。滝壺も!」

滝壺「……じゃ、いってきます」

麦野「はいはい、行ってらっしゃい」

一方「……わかった。滝壺、行くぞ(……麦野さン)」

麦野「……はぁ、行ったわね」


バシュッ!ジジジジ......



「!!」ガサッ



麦野「さっきから目障りなんだよ。出てきな」


絹旗「……これ顔出した瞬間撃たれません?」

フレンダ『逃げても蜂の巣だから出るしかないでしょ』
 

絹旗「ま、待ってください!私です!絹旗です」

麦野「……まさかと思ったけどやっぱり尾行してきたのか」ハァ

絹旗「まさかと思っていたなら撃たないで下さい!!」

麦野「あはは!ごめんごめん。で……」


ガシッ


フレンダ『ヒイッ!!』

麦野「全部吐け。それとももう一度下半身とグッバイしたいか?」

フレンダ『ごめんなさいマジでごめんなさい』


~~~~~~~~~~~~


滝壺「……」

一方「……」


係員「はい、次の方~どうぞ」


一方「……乗ンぞ」

滝壺「……」コクリ


係員(倦怠期ってやつかな……?いやそれにしては雰囲気が……何なんだこのカップル)
 

一方「……」

滝壺「……」

一方(……やっぱ、申し訳ねェよなァ……)

滝壺(……らびっと)

一方滝壺「「あの」」

一方「あ……悪ィ」

滝壺「ううん……ごめん」

一方「いや、滝壺からいいぞ」

滝壺「うん……らびっと」



滝壺「ごめんね、私邪魔しちゃったね」



一方「!!」

滝壺「わたしわかってるんだ。らびっとがアイテムが好きだってこと。そしてむぎのは特別だって事」
 

一方「そ、それh」

滝壺「最後まで聞いて。お願い」

一方「……わかった」

滝壺「私も、きぬはたも、ふれんだも……むぎのも……みんならびっとが好きなの」

一方「……ウレシイ話だな」

滝壺「たぶんあのチケットも……むぎのと二人で行きたかったんだよね」

一方「……あァ」

滝壺「私……卑怯な事しちゃった」

一方「……」

滝壺「もうらびっとは麦野と行ったら……わたしとの約束を二度と果たしてくれないような気がして……」

一方「……」

滝壺「だから……ごめん。私のワガママに付き合ってもらって。らびっとがそれに文句一つ言わずに来てくれてすごく嬉しかった」
 

滝壺「……」

一方「……もうしゃべっていいのか」

滝壺「……」コクリ

一方「滝壺」


一方「言いてェ事はそれだけか」


滝壺「……?」

一方「他にもっと言いてェ事とかあンじゃねェの?

    『今日は楽しかった』とか『また来たい』とか『今晩のご飯が楽しみだ』とかよ」

一方「俺は微塵もお前を嫌いだとか邪魔だとか言ってねェし思ってねェ」

滝壺「!」

一方「それよか今回は俺もお前に謝らなきゃならねェ。滝壺、悪かった」

滝壺「どうして……?」

一方「本来だったら俺とお前でデートすべきだったのをよ、麦野さンを巻き込んじまってな。

    麦野さンにも滝壺にも迷惑かけちまった。すまねェ……」
 

滝壺「……」

一方「だから……仕切りなおしだ」

滝壺「……?」

一方「また今度、次は二人でどこか出かけようぜ。」

滝壺「!」

一方「次はお前の好きな場所に連れてってやるよ。だから」

滝壺(……むぎのは幸せ者だね)

一方「そンな風に自分を否定したりすンじゃねェ」

滝壺(こんなに優しい人に愛されてる)

一方「まァただ……強引に言い寄るのは勘弁して欲しいぜ」

滝壺「……?」

一方(……自覚なし…か。案外コイツの能力って強引なモンなンじゃねェのか?)
 

~~~~~~~~~~~~~

麦野「なるほどねぇ……つまり元はといえばアンタがラビットをけしかけたって事ね」

フレンダ『うん……』

麦野「で、何でそんな事したの?てかラビットもよく動いたわね」

絹旗(そりゃラビットの超本命があなただからですよ)

フレンダ『それは……言えない。ラビットに聞いてよ』

麦野(もしかしたらラビットが私に何か相談とかしたかったとか?まあいいか)

麦野「それにしてもラビットモテモテねー。フレンダからしてみればいい暇つぶしの相手だし

    絹旗と滝壺に至ってはもう骨抜きときた」

絹旗「い、いえ!ね?私は滝壺さんと麦野の身の安全をですね……」

麦野「?なんで私の身の安全なのさ」

絹旗「いやだからラビットが麦野を襲―――」


ガシッ


一方「よォ超チビガキィー。元気かァ?」

麦野「あら、早かったわね。おかえり~どうだった?」

滝壺「うん。すごくよかったよ。……なんできぬはたが居るの?」
 

一方「チッ……テメェら付いてきやがって……行きてェなら言やァ良いのによ」

絹旗「だ、だからそういう事ではなくですね!!」

一方「?全員で行動すンのはいつもの事だろ」

麦野「あーあ……これからどうしようかね」

フレンダ『ラビット、アレ乗った?』

一方「あァ……そォいやァまだだったな」

絹旗「……果てしなく嫌な予感しかしません」

一方「よし、ンじゃ行くぞ」

麦野「あー……いよいよあれかぁ……(怖いというより酔いそうだねー)」

滝壺(シートが2席……)

一方(隣は麦野さンと座りてェ)

絹旗(ちょ、ちょっと待ってくださいもしかしてみんな乗るのってあのジェットコースターですか!?)
 

一方「チビガキ、カメラ持ってンなら先頭だろ」

絹旗「……わかりました。でしたらラビットも先頭お願いします」

一方「ハァ?なンで俺が」

絹旗「おやおや。学園都市最強はジェットコースター一つで超ビビっちゃう小物でしたか」

一方「……テメェ良い度胸だな」

絹旗「それに麦野と滝壺さんは既にスタンバってますが」

麦野「私吊らす形のジェットコースターって初めてなのよねー」

滝壺「有袋類の子供みたいでかわいいよね」

絹旗「さ、覚悟は決まりましたか」

一方(チクショォ……麦野さンの隣が……)

絹旗「それとも私が隣で不服でしたか?」

一方「あァ?」

絹旗「……いえ、なんでもないです」

フレンダ『じゃ、撮影しっかりやってよー!』

絹旗「わかってますって」
 

絹旗「ラビット」

一方「あァ?」

絹旗「ラビットの一方通行の能力は空を飛べますか?」

一方「出来ンぞ」

絹旗「私も一応出来ます」

一方「オゥ」

絹旗「ですがこの高さからの垂直落k」




それからの記憶はかなり曖昧ではっきりしだしたのは帰りの車の中でした。

目に蒸しタオルを当ててリクライニングしたまま動かない麦野

いつも以上に目を空中に泳がせてぶつぶつと独り言をつぶやく滝壺

そして黙々とハンドルを握るラビットが運転する車内はかつて無いカオスっぷりで

視界の隅に映った不透明な袋3つが惨劇を物語っていました


途中で私がカメラを落としたのをラビットが拾ってくれました。後日改めて内容を見たのですが

360度のシートの回転に加えてスパイラルループ線に入った時は画面越しにでも酔いが伝わってきそうでした。

画面の端に白目を剥きながら気絶してる私と珍しい麦野の絶叫と「金髪ゥゥ!!!」と叫ぶラビットの声が印象的でした

帰った時のご飯はカレーの予定でしたが、全員一致でサラダに決まりました


                                   ―-絹旗の日記より抜粋――

 

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