美琴「黒子、アンタってさぁ・・・彼女とかいないの?」黒子「はい?」2


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別ver.

 

 

上条「で、どうしてそれで俺のところに来ちゃうのか説明してくれるかお嬢様方?」

インデックス「今回は私もいるんだよ?」

美琴「何でって……だってしょうがないでしょ。こういう非現実的オカルト現象はアンタの専門じゃないの」

上条「勝手に人をオカルト専門にするんじゃねえ! つーかそういうのは俺じゃなくて、
 ここにいるイギリスからやってきた食いしん坊シスター様に頼むべき事であって上条さんは一切関係ありません!」

禁書「とうま、人生最期の日に食べたいものはあるかな。今日は特別に私が作ってあげてもいいかも。もちろん、お金はとうま持ちだけど」

上条「すいません勘弁してください。これ以上、上条さん家の食器と調理器具と食費を消費しないでください!?」

美琴「ちょっとー? 仲がいいのは結構だけど用件を忘れないでくれるかしら」

上条「用件って何だっけか……?なんか白井がちっこくなったとか訳分かんねーこと言ってたけど、そんな筈ないだろ。
 映画とかゲームじゃあるまいし人間がそんな風になるなんて見た事も聞いた事もねーぞ?」


黒子「はぁ……こんなるいじんえんになにができるというんですの、おねーさま?」


上条「……えっ?」

インデックス「…………とうま、もしかして、この手のひらサイズのが?」

美琴「そ、私のルームメイトの白井黒子……のちっこいヤツよ」

黒子「じゃっじめんとですの!」

美琴(かわいい……あ、いや、違うわよ!? 今はこんな黒子を元に戻すのが先決じゃない! しっかりしろ私!)

上条「ちょっとごめんな、白井」

黒子「ひとのあたまにいきなりさわるなんてなにするんですの!?」

美琴「ど、どうなの……? 何か分かりそう?」

上条「ゴメン、無理」

美琴「は?」

上条「いやぁ、右手が反応すればこんな冗談みてーな現実はぶち壊せると思ったんだけど、見ての通り何にも起きねーし。
 つまりは異能の力とか神様うんぬんって奴も、今回の件には関係ないって訳だ」

美琴「じゃあ、黒子はどうなるのよ? もしかして一生このままだったりしないわよね……!?」

上条「……、悪いな美琴。俺にはどうする事も───」
                                      <オカルト>
インデックス「とうまの右手の力が効かないなら、これは科学の人工の奇跡による原因があると考えるのが自然かも」

美琴「?? えーと、もしかしてアンタって割とその手の話が通じる子だったりするの?」

黒子「おねーさま、いまはそのようなせりふをいっているばあいではありませんの」

美琴「あ、うん、そうだったわね! 続けていいわよ、白いの」

インデックス「白いのじゃなくてインデックスな・ん・だ・よ!」

黒子「つづけてくださいな、いんでっくすさん」

インデックス「私には魔術の事しか分からない。でも私の知らない魔術があったとしても、それがとうまの右手に反応しないなんて有り得ない。
 なら答えは一つだけなんだよ。このちっこいのが今こうなってしまったのは、科学の力によるものなんじゃないかな?」


上条「という訳です。分かりましたかエリート女子中学生達。上条さんの右手が役に立たないなら、
そういうのはカエル顔の医者の先生にでも診てもらった方がいいんじゃねーの?」

美琴「何が、という訳です───よ。そうね、こんなチート的な存在に頼ろうとしたのがそもそも間違いだったわ。黒子、それじゃその先生のとこ行ってみる?」

黒子「かえるがおのいしゃ……まえにもおせわになったことがありますの」

上条「ま、そう気を落すなよ。魔術だとか訳分からないものが原因じゃなかっただけラッキーだと思うぐらいじゃないと、この先生きていけませんことよ?」

インデックス「とうま!魔術はれっきとした学問で、誰にでも扱えるように改良、改変され続けてきた歴史あるものなんだけど、
 もしかしてとうまの可哀想な頭じゃまだ理解できてなかったりするのかな」

ガブリ!

上条「痛っえぇ!この肉食シスター!腹すかせてるからって本気で噛まなくたっていいだろ!
 だいたい誰にでもって、俺達みたいな開発されてる人間には使えない時点でちっとも親近感なんて持てねえよ!」

インデックス「『開発』って超能力を使えるようになる為にするものだよね。ところで、とうまの『れべる』っていくつだっけ?」

美琴「無能力者よ。……たく、腹立つぐらい簡単に人の電撃を打ち消すくせに最低ランクとかね。正直、黒子よりもアンタの存在が一番訳分かんないわよ」

黒子「どうかんですの」

上条「そんな訳分からない人間の部屋をわざわざ尋ねてきたヤツに言われたくない。もういい、もういいよ!上条さんはもう無能力者としてふさわしい生活を送ってやろうじゃねーか!
 という訳で、今夜の夕食から白飯と味噌汁だけのメニューになるから、いいよなインデックス」

インデックス「いい訳がないんだよ!」

ガブリ!!

上条「んぎゃああああ!!」

美琴「うわぁ……見事に腕に歯形がついちゃってるわね。何か同情するわ……一応、役に立ちそうな話を聞けたし今度お礼に食事でも奢ってあげるわよ」

黒子「ありがとうございましたの!」

上条「ありがとな……インデックス、お前のおかげで上条さんの食費は一食分の余裕が生まれましたよ?」

インデックス「え? あ、そんなお礼を言われるような事は、してない……かも」

上条「なっちまったもんはしょうがないし、白井が元の大きさに戻れるように祈ってるからさ。元気だせよな、美琴」

美琴「な、なんでそこで私の名前が出てくるのよ。……心配してくれるのは、嬉しいけど」

黒子「ふふ……おねーさまはすなおじゃありませんのねー」

美琴「アンタ、自分が大変な事になってるって自覚あるの? 喋り方もどことなく子供っぽいし……いつもの黒子と違うから調子が狂うのよねー」

 

上条「でも見た目はこうでも白井であることに変わりはねーよな。空間移動だって出来るんだろ?」

黒子「……ぐすん」

インデックス「泣かしたね、とうま。前から思っていたけど、とうまは女の子を泣かせるのがシュミだったりするの?」

上条「んな訳あるか! ちょっと待ってくれ、俺には今のでどうして白井が泣かなきゃならないのか分からないんだけど……」

美琴「アンタ、自分の言った言葉を忘れたの? 結論からいうとね、飛べなくなってるのよ、この子。
 正確には能力レベルが落ちて移動できる質量と距離が極端に低くなっちゃってるの」

上条「……」

美琴「だから、さっきの発言はもろにアウトって訳。……知らなかったからしょうがないけど、取るべき行動は分かってるわよね?」

上条「……、あー、その、ごめんな白井。別に悪気とかそんなのは全然なくて口から出ちゃっただけでさ、本当にごめんな」

ナデナデ

黒子「だいじょうぶですの。きにしてませんから、はやくそのてをどけてくださいな」

美琴(アイツに頭を撫でられてる……私もちっちゃくなったら撫でてもらえるの……? そしたら甘えたりもできるの……?)

上条「?? どうしたんだよ美琴。ボーっとして体調でも悪いのか?」


美琴「ふにゃぁ゛っ!? な、な、なんでもないわよ!! イ、イキナリ人のおでこに触るなんて……って、あれ?
 アンタ、いま私に触られてるの…!!?」

上条「どうしたんだ、何か変だぞ? いや、お前がおかしな中学生なのはいつもの事だけど」

黒子「……」

インデックス「とうま、やっぱりとうまは女の子のハートを踏みにじるのがシュミな外道学生だったりするの?」

上条「人聞きの悪いことをさっきから好き放題言うのはどこのどなたですか!?
 そんな子には今日の夕食のご飯をおかわりする資格はありませんが、いいですかいいですよねいいんだろこの野郎!!」

インデックス「とうまはいつもいつ見てもどの瞬間でもカッコイイかも。だからおかわりしてもいいよね。ね、とうま」

上条「とってつけたようにカッコイイとか言われても全然嬉しくもなんともないのですがー!?」


美琴「……もういいわ、アンタにこれっぽっちでもそういうイベントを期待した私が馬鹿だったのよ」

黒子「おねーさま、げんきをだしてくださいな。こんなおさるさんよりもおねーさまにふさわしいあいてはいくらでもいますもの!」

美琴「?? 例えば、誰なのよ」
黒子「わたくしですの!」 ウィンク

美琴「はいはい、ありがとねー。私も黒子がいつもこんな風に無害な存在だったらすっごく嬉しいわ。
 思わずガッツポースしちゃうぐらい嬉しいかもね」

黒子「おねーさまぁ……」 

 
  「ぐぅ~~ぐきゅるきゅる~ぐぅ~~」

美琴「???」

黒子「おねえさま、いくらおなかがすいたからっていまのおとは……」

美琴「ち、違うわよっ。今のは私が出した音じゃ───、」


上条「おっ? インデックスが腹を鳴らしたって事はそろそろスーパーに買出しに行く時間だな。
 今日はお一人様1パック限定の食材が結構あるからお前も手伝えよな、インデックス?」

インデックス「そんなことよりも。お腹が減ったんだよ、とうま」

上条「だから、そんなお前の空腹を満たす為の食料をこれから買いにいくんだよ!
 ほら、つべこべ言わずにちゃんと着いてこないと本当におかわりできなくなっちまうぞ!?」


美琴「……」

美琴「はぁ、ほんとにもう、何だってこんな奴を好きになっちゃったのかしらね」

上条「ん? 何か言ったか、美琴?」

美琴「別に、アンタ達これから夕食の買い物に行くんでしょ? 私もこれから行かなきゃいけない用事が出来たし、これで帰るから。
 ……せいぜい二人で仲良くすれば? お邪魔したわね」 フン

上条「……なんで美琴のヤツ、いきなり不機嫌になってんだ」

黒子「それがわかるようになるまで、あなたはおさるさんでじゅーぶんですの」

インデックス「私が言うのもなんだけど、とうまは接する女の子の扱い方を一から見直した方がいいと思うんだよ」

上条「お前は、衣食住を提供してあげてるこのわたくし上条当麻に対する姿勢というものを、一から徹底的に改めてみるべきだと思いますが!?」

ガブリ!!

上条「そのガブリをやめろって言ってるのに!ほら白井も早く美琴に早くついていかねーと置いていかれちまうぜ?」


黒子「ふぇ……? あーーっ!まってください、おねーさまー!!」  パタパタパタ!
上条「あの体じゃ歩いていくのにも一苦労だよな。……さて、んじゃ俺達もスーパーに出陣して貴重なお得食材をゲットといきますかね」

インデックス「とうま、今日の夕食のメニューは?」

上条「まだ決めてねぇけど、何か食いたいものとかあるのか?」

インデックス「……えーと、特にはないかも。とうまが作ってくれるご飯なら私は満足できるしね」

上条「褒めてもおかずが一品増えたりはしねーからな。代わりに、一品一品のおかずを1ランクいいものにしてやろう」

インデックス「ほんと? えへへ、ありがとね……とーま」

 チュッ  


上条「……、いつもそういう風に接してくれると、腕に噛み跡ができずに済むんだけどな」

インデックス「とうま……噛まれたいの?」

上条「馬鹿、ちげーよ。噛まないインデックスの方が良いに決まってんだろ」

インデックス「なるほど、つまり、とうまは暗に私にいつもキスしてほしいと、そう思っているんだね?」

上条「なっ!? ちょっとそれはいきなり話を飛躍しすg………」


   インデックス「─────」
美琴「なによアイツ、あのシスターとは一体どこまでの仲になってるっていうのよ……。
 食事だって本当はアイツが喜ぶと思って提案したのにシスターが褒められるってどういう事よー!!」

美琴「ったくもう! 腹立つったらないわね。アンタもそう思うでしょ黒子───あれ? 黒子ー?」


黒子「…………ぉねーさまぁー……はぁっ…はぁっ…」

美琴「あっ! ご、ごめん黒子、ついアンタの体のことを忘れて歩いてきちゃって……」

黒子「や、やっと追いつきましたのー」

美琴「はい、お疲れ様。……よっと、こっからは私が抱いていってあげるから堪忍しなさいよ?」  ギュッ

黒子「あ、ありがとうございます。おねえさま」

美琴「どういたしまして。しかしこうして見るとヌイグルミみたいで可愛いわね」  ギュゥゥゥ

黒子「にゅぅ……く、くるしいですの」

美琴「あっはは、なんか黒子で遊んでたら気が晴れたわ。よっし、まだ寮の門限まで余裕があるしリアルゲコ太の所へ行きましょうか」

黒子「もうしわけありません、おねーさま。くろこが……ふがいないばかりに……」

美琴「なに言ってんのよ。アンタは私のルームメイトなのよ? 困った時はお互い様って言うでしょ?」

黒子「るーむめいと……だからですの?」

美琴「なにそこんとこで引っ掛かってんのよ。放っておくなんて出来ない大事な存在だって表現しないと分かんないの?」

黒子「そ、それって……」

美琴「そんじゃ行くわよ。あの子の言う通り、ちゃんとした病院で診てもらえば案外すぐに直ったりするんじゃないかしらね」

黒子「だといいのですけど……」
第七学区 とある病院

-
診察室-


冥土帰し「──────ふむ、事情は分かったんだね。正直なところ、こんな事例は僕が知る限りでも初めてだよ。
 ……何か新しい実験で生まれたという訳でもなさそうだし困ったものだね?」

美琴「困ったものだね、じゃなくて本当に困ってるんですってば!!」

黒子「ぉ、おねえさま?あの、すこしおちついて……」


冥土帰し「そうだね、僕の仕事は患者を救うことだ。だから出来る限り力になりたいと考えている。これは本心だよ。
 だけど万能って訳じゃない。分からないものに立ち向かうにはそれなりの時間を要する。言っている意味が分かるかい?」

美琴「……それは、頭では理解してますけど」

冥土帰し「焦るのはよくないね。まずは今の状況をきちんと把握するのが一番にするべき事だ。
 そのうえで彼女にしてやれる事をする。もっとも、それは僕が決めるものじゃないけどね?」

黒子「…………」

美琴「黒子、心配いらないわよ。アンタがちゃんと元に戻るまで私が面倒をみるんだから。……だから元気出してよね」

黒子「……あ、あの」

冥土帰し「うん?なにかね」

黒子「も、もとにもどれない、なんてことは?」

冥土帰し「……そうだね。気休めを求めてるようには見えないからはっきりと言わせてもらうよ?───今の時点では必ず元に戻る保障はない。
 何しろ原因が分からない以上は一から原因を調べないといけない。風邪を引いて薬を飲んで治すのとは訳が違うからね」

美琴「そんな、なんでこの子がそんな目に……」

冥土帰し「……こうなった理由に何か心当たりでもあれば別だけどね?」


黒子「……っ!!」  ビクッ


美琴「どうしたのよ黒子。何か心当たりがあるの……?」

黒子「え、えーと……わたくしはなにものんだりは……あ、いえ、こころあたりなんてこれっぽっちもありませんの……!」
冥土返し「……」

美琴「そうよねぇ、分かってたらここに来る前に話してるわよね。残念だけど今は手の打ちようがないって事か……」

黒子「そ、そうですわね!」

美琴「でも、ずっとこのままの黒子でいる訳にもいかないし。たとえどんなに時間が掛かっても絶対に何とかしないとね。
 ゲコ…じゃなかった、先生もあきらめないで黒子の為にお願いします」  ペコリ

黒子「おねえさま……」

冥土返し「当たり前だね? さっきも説明したように時間はかかるかもしれないけれど、この子を必ず治してみせる。
 君は出来るだけ彼女の負担を軽くしてあげるんだね」

美琴「もちろんです」

冥土返し「それじゃ、今日はここまでにしようか。何か分かったらこちらから連絡をするよ。
 もしも異常があればすぐに来なさい、いいかい?」

黒子「は、はい」


美琴「今のところは様子を見るしかないか……確かに、焦ってもしょうがないものね。
 黒子、帰りにどっかでおいしいものでも食べて気でも晴らす?特別に私が奢ってあげるわよ?」

黒子「おきもちだけでけっこうですの」

美琴「子供みたいな姿になっといて遠慮すんじゃないっての。こうして抱いて行っちゃえば付き合うしかないでしょう?」
 ヒョイッ

黒子「あ……ちょっと、ずるいですのー!」

美琴「先生、この子を宜しくお願いしますね? さってと、どこに行こうかしらねー。
 ねぇ黒子、知ってた? 今、駅前の喫茶店で1000円以上食べるとゲコ太グッズがもらえるらしいんだけど……」

黒子「おねーさまはもしかしなくても、それがほしいだk……む、ぐ…!?」

美琴「……な、なにいってるのよ黒子ー、そんなグッズが欲しい訳ないでしょ」 ギュウウウウウウ…

黒子「……むぐ、もが……!!」 ジタバタ

冥土返し「もういいかな……? 仲がいいのは結構だけど、僕も仕事中でね? 次の患者さんも診ないといけないんだけど」

美琴「あ……そ、そうですよね!! ほら! 黒子行くわよ? ゲコ太……じゃなくてスイーツを食べに……」

黒子「やっぱりゲコ……グェッ!?」  グイッ!!

美琴「それじゃ先生また来ますね。失礼します」 ギュウウウウウ…ギュ!!

冥土返し「……」
冥土返し「やれやれ、元気な女の子達だね。あれぐらいの年の子は今ぐらい活発の方がいいけど。人それぞれかな?」

  コンコン……

???「失礼します、とミサカは入室の許可を待たずに診察室に入りましたが問題はないでしょうか、とミサカは事後確認を行います」

冥土返し「何も問題はないよ。丁度良いタイミングでやってきた……いや、あえて少しずらしたのかな?君のお姉さんと会わないように」

10032
号「───何のことでしょうか、とミサカは今の質問に対して回答を曖昧にしょうと試みます」

冥土返し「まぁ、それは僕がとやかく言う事じゃないね。いつもの診察をする前にちょっと確認したい件があるんだけど、いいかな?」

10032
号「ミサカネットワークで照合できる範囲の事柄であればお役にたてます、とミサカは胸を張りながら答えます」

 

冥土返し「実は君もよく知る人の友達がちょっと厄介な状況でね。その友達の子を日頃から観察しているユニークな妹達がいたと思う。
 ……僕の記憶に間違いがなければね?」

10032
号「もしや、とミサカは頭によぎった不安を思わず口にしますが、いえ……そんなはずは……」

冥土返し「───白井黒子、という子について知りたいんだけどね?」

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号「いやですお断りします、とミサカは即答します。
 もう帰ってもいいでしょうか…というより、もう帰りますので、とミサカは既にドアノブに手をかけた状態で尋ねます」 


 カチャリ……カチッ

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号「……ッ!? あ、開かない、とミサカは状況が飲み込めずにそれでも諦めずにドアノブに必死に回します……!」 
 ガチャガチャ…!

冥土返し「一応、君達は限りなくグレーな立場にいるのは理解しているかな。
 プライバシーと外部の関係者に対するセキュリティ対策が十分に考慮されている結果だと思って欲しいね?」

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号「ミサカに選択する権利はないのでしょうか、とミサカはがっくりと肩を落とし落胆してみせます……」


冥土返し「そこまで拒否反応を示すということは、よほど過去に色々されたみたいだね。
 患者の心のケアをするのも欠かせない治療の内だ。その件については後日、ちゃんと対応はさせてもらうよ」

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号「今、ではないのですね、とミサカは突きつけられた現実に思わず後ずさりします……」

冥土返し「こういう言い方はどうかと思うけど。君のお姉さんの為でもあるとしたら、それでも協力をしてはくれないかい」


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号「…………分かりました、とミサカは無駄な抵抗は無意味と判断して大人しくあなたの指示に従います」

 

冥土返し「心配しなくてもいい。君にしてもらう事はあくまで彼女にネットワークを通じて "近いうちに病院を訪ねるように" 
 と伝える、言わば連絡係のような役目だね?あとは僕から彼女に直接説明して手伝ってもらうつもりだよ」

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号「 『11028号』……数多くいる妹達の中でも、かの白黒の悪魔に立ち向かえるどころか逆に好意すら抱いてしまった妹達です。
 ……もはやミサカを超えたミサカといっても過言ではありません、とミサカは複雑な心境を吐露します」

打ち止め「なんかその言い方だとミサカよりも凄そうでなんだかミサカが上位である意味がないかも、
 ってミサカはミサカは面白そうな話をあなたがしているのをキャッチしたので、唐突に話題に混じってみたり」

10032
号「そうですね、確かにあの幼女個体が上位である必要は…………、最終…信号…?」 ビクッ

打ち止め「必要はー? ってミサカはミサカはあなたのその言葉の続きをニコニコしながら待ちわびてるんだけど」 ニッコリ


10032
号「ここはロックされていたはずではないのですか、とミサカは恨めしそうにあなたをウルウルとした瞳で見つめます……」

冥土返し「そのはずなんだけどおかしいね。この子の力は君達とそう大きくは変わらないから、同じように強制解除したりはできない作りなんだけど」


一方通行「チッ、ガキが能力使ってでもとにかくここを開けろっつーから、
 何か大変な事態にでもなってンのかと思ったら……いつもの診察<メンテナンス>してるだけじゃねェか。
 おい、つーかどうすンだよコレ。南京錠じゃねェンだからまた鍵をかけなおせば元通りって訳にはいかねェンだぞ」

打ち止め「さすがにミサカもあなたが本当に物理的に壊してまで入るなんて思わなかったんだもん、
 ってミサカはミサカは自分に非がないのをアピールしてみる!!」 キリッ


冥土返し「……まぁ、間違いは誰にでもあるね」
打ち止め「そうだよ、だからあなたがそこまで失敗を気にする必要は…………きゃっ!?」

一方通行「なァ、誰が、何の失敗を気にするのかもう一度最初から言ってみてくンねェかなァ?」 

 カチリ

打ち止め「べ、別に電極のスイッチを入れたからって能力が使えないようにミサカが命令を出せば───、

一方通行「……」 グリグリグリグリグリグリ…

打ち止め「い、痛いよーっ!?ごめんなさい!!ミサカがふざけてお願いしたのが悪かったの!ってミサカはミサカはあなたの容赦ないぐりぐり攻撃に平謝りーッ!?」


冥土返し「あのねぇ、仮にもここは病院の一室なんだよ。君達は僕の大事な患者なんだからその患者同士で喧嘩をされちゃ困るんだけどね」

一方通行「そォ言われるだろォと思って、手加減はしてやったけどな。……あンまり認めたくはねェが俺が勘違いしてやったってのもあるし、
 壊しちまったモンに関してはちゃンと責任は取る。……で、幾らぐらいすンだよ、ここのセキュリティってのは」


10032
号「一方通行が自ら過ちを認めるなんて……何か起きなければいいのですが、
 とミサカは変な物でも拾って食べたのではないかと心配してみます」

打ち止め「それは違うかも、あなたが知ってるようにこの人は結構そういうまともな所があったりするんだよ、
 ってミサカはミサカは思わず笑いがこらえ……ぷ、く、あはははー!」  クスクスプー

一方通行「テメェら、この病院から出た後にまともな顔をしてられっといいなァ……!
 それとも、それぞれ今から行きたい場所があンなら望みどおりに俺がそこまでぶっ飛ばして差し上げてもいいンですけどォ!?」


冥土返し「君、人の言葉をちゃんと聞いてなかったかな。ここは病院だよ? そういう発言は関心しないね?
 それと、弁償しようとする気持ちは嬉しいけれど君にお金を払わせるつもりは全くないからね。
 なに、その程度の必要経費ぐらい問題ないさ」

一方通行「本当か? 遠慮して言ってンじゃねェよな。もしそうだとしたら気にくわねェし、今ここで故意にぶっ壊して払ってやってもいいンだがな」

冥土返し「お願いだから無駄に設備を壊すのはやめてほしいね。請求するべきものはするけど、今回はそうじゃないというだけの事だね?」

一方通行「……なら別にいいンだけどよ。だけど何もしねェってのはスッキリしねェからな。借りにでもしといてくれ。
 返すときにはコイツにも手伝わせる、文句は言わせねェぞ打ち止め」

打ち止め「むー、ほんのちょっと調子に乗りすぎちゃったししょうがないね、ってミサカはミサカはあなたの意見を尊重してあげる」
一方通行「つー訳だ、部外者の俺達は仕事の邪魔になンねェようにさっさと帰るからな」

打ち止め「あれ、もう帰っちゃうの……ミサカはもう少しここにいてあげてもいいんだけど、
 ってミサカはミサカは本当はまだお喋りしていたいけど、気まずいから帰ろうとするあなたのシャイな心を汲んであげるー」

一方通行「……ついてこねェなら置いてく。夜までにはちゃンと帰ってこいよ」  スタスタ

 ギィ……バタン!


10032
号「あれは本当に置いていくつもりですね、幼女個体のあまりの反省のなさに同じ妹達として恥ずかしい限りです、とミサカは冷めた視線を送ります」

打ち止め「もう!ミサカを置いてけぼりにするなんて許さないーーっ!
 ってミサカはミサカは思わずあの人へのサポートを勝手にぷちっと切断してみたり」


  ガチャッ!!

一方通行「てgq2@twな事して……enhgnしろ……!!」  パタリ  


打ち止め「……」

10032
号「……思っていたよりも近くに、というかドアのすぐ前で幼女個体が来るのを待っていたようですね、
 とミサカは足元に転がっている白い物体に呆れた視線を注いでみます」

冥土返し「あまり面白半分に彼への補助を止めるのは脳に負担が掛かるから止めた方がいいと思うよ?
 取り返しのつかない状態になったら困るのは君なんじゃないかな」

打ち止め「そ、そうだね……ごめんね、すぐに演算を元に戻してあげるから、ってミサカはミサカは───わっ」

一方通行「…………打ち止めァ」

打ち止め「どうしたの、立ち上がるなりいきなりミサカの頭を鷲づかみにするなんて、
 ってミサカはミサカは意味が分からないのでとりあえず押さえつけられて動かない首を気持ちだけでも傾げてみる」


一方通行「オマエ、そこの窓から家までぶっ飛ばされるか自分で飛ぶか好きな方を選べ」


10032
号「今のあなたにそんな行為がとれる訳ないのに威勢だけは立派なのですね、
 とミサカは目の前でさっきからイチャイチャしてるロリコン幼女カップルを尻目に本日の診察を受けたいのですが、とミサカは暗にいいからお前等は帰れと主張してみます」

冥土返し「仕事を再開したい、という点では僕も彼女と同意見かな?」

打ち止め「あれ、もしかしてミサカ達っておじゃま虫? ってミサカはミサカはまだ頭から手を離してくれないあなたに確認を取ってみる」

一方通行「もしかしなくても、そうに決まってンだろォが! めンどくせェからこのままオマエは引きずってでも連れてく。異論は認めねェ。つーか、これ以上迷惑かけンな」

 

打ち止め「ミサカ達は帰っちゃうけど、ちゃんとお姉様の助けになってあげてね、ってミサカはミサカは念のために釘をブスリと刺しておいてみたり」

10032
号「せっかく忘れかけていたのに思い出させんな、とミサカは最終信号に言われなくても役目をきちんと果たす出来る女であるとさりげなくアピールしておきます」

一方通行「オリジナル……? おィ、またくだらねェ事に巻き込むンじゃねェよな? 頼むからそォいうのは俺抜きでやれ」

打ち止め「うーん、そうなるとあなたの出番はここで終わっちゃうけどいいの? ミサカにピンチを颯爽と現れて助けるヒーローになれなくてもいいの?
 ってミサカはミサカは本当は秘密なんだけど特別に教えてあげ……あ、あれ!? 無言でミサカを引っ張っていかないで!」

一方通行「付き合ってらンねェ。オリジナルに関わるなンてこっちから願い下げだっつーの。やるンならお前等で勝手にやってろ、ンじゃな」 ズルズル……

 ギィ……バタン!!


10032
号「やっといなくなったか幼女個体、とミサカは過ぎ去った脅威の足音を確認しつつホッと安堵します」

冥土返し「まったく、こちらの子達も相変わらず仲が良いようだね」

10032
号「あれは仲が良いのではなくデキてるだけです、とミサカは二人がいないこの際に好き勝手にぶちまけることにします」

冥土返し「その表現は年齢的に色々と問題があるけれど、人の生き方にケチをつけるつもりはないし僕からはコメントし辛いね」

10032
「ロリコンが公に許されるのはこの学園都市ぐらいです、とミサカは世界各国の幼児性愛に対する扱いを各ミサカ達に確認しながら、
 ダメだこの街……早く何とかしないと……と危険な発言をしてみます」

冥土返し「……ま、まぁそれはともかくだよ? お姉さんの友達の件はお願いしてもいいのかな。どうしてもと言うなら無理に協力してもらわなくても構わないんだよ」

10032
「いいえ、問題ありません、こうなったら自棄です、日頃から一部のミサカを除いて酷い目に合わされてきた恨みを晴らしてやります、とミサカは違った意味でやる気を出します!」

冥土返し(何か変な方向にやる気を出しているようだけど……嫌々に手伝わせるよりはいいだろうね……)

 

10032「それでミサカはまず何をすればいいでしょうか、むしろナニをさせられるのでしょうか、と興奮気味に問い詰めます」 ハァハァ

冥土返し「さっきも言ったけど君よりもこの件にはふさわしい子がいるから、とりあえずいつものように体の調子とか困っている事でも話してくれれば構わないね?」

10032
号「なんだつまらない、とミサカはせっかく出たやる気が空振りしたことにガクリと肩を落とします」

冥土返し「特に問題がないのであれば大いに結構だね。……ふむ、もうこんな時間になってたんだね。
 どうかな、もう今日は予定がないんだろう?ここで一息ついていくといい。お茶と菓子ぐらいは用意するよ」

10032
「!! そ、その提案はとても魅力的ですが、とミサカは少し残念に思いながらまたの機会に、と説明します……!」

冥土返し「……そうかい? あぁ、そうだ。君は知っているかな。無理なダイエットをすると逆に成長を阻害してしまって発達するものもしなくなる……らしいね?」


10032
号「えっ? なにそれこわい、とミサカはこのカエル野郎そういう大事な話は外に出る前にちゃんと教えとけよ、とショックを隠しきれずに素で落ち込みます……」

冥土返し「体型に気を遣うのも大切だけど、それで体を壊したら元も子もないんだよ」

10032
号「む……わ、分かりました! とミサカは今までの認識を改めてちゃんとご飯を食べるように誓います、
 とミサカはそういう事なので先程のお茶とお菓子を頂いてもいいでしょうか、と確認を取ります」

冥土返し「もちろんだね。それじゃ僕はお茶を淹れてくるから、ちょっと待っていなさい」

10032
号「いえ、それぐらいはミサカがやります、とミサカは慣れた手つきで準備に取りかかります」 カチャカチャ

冥土返し「そうかい? それじゃ悪いけどお願いするよ」

10032
号「任せてください、とミサカは日頃からお世話になっているのでこれぐらいはさせてください、
 とミサカはどこかの幼女個体に見習わせたいほど素晴らしいミサカであると自負します」 カチャ…コトコト…

冥土返し「…………」

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号「~~♪」 


冥土返し(───彼女、心当たりがないかと聞いた時の反応は明らかに原因を知っているようだったけど。
 正直に言えない事情があるとすれば、真っ向から探ってもたいして手がかりは得られないだろうね。
 やはりここは妹達に一仕事をしてもらうのが最善かもしれないね。彼女達のリハビリにも役立つといいのだけど)

 
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号「お待たせしました、とミサカは二人分の緑茶と和菓子を用意して意気揚々とテーブルに戻りました」
第七学区 とある病院

-
病院 外-

打ち止め「それでミサカはいつまでこうやってあなたにずるずると引きずられてればいいのかな、
 ってミサカはミサカはいい加減にワンピースの生地が地面にこすれて破れちゃうかもしれないからやめてほしいな、ってミサカはミサカはお願いしてみる……」

一方通行「…………」 ズルズル…

打ち止め「ねぇ聞いてるの? もしかして、あの時みたいに見えない知らない聞こえないふりなの!? ってミサカはミサカは恐怖の再来に身を震わせてみたり!」 ジタバタ……!

一方通行「あァ? やかましィンだよ、ちょっと考え事してて忘れてただけだろォが……もう離すから一人でちゃンと歩け」  スッ

打ち止め「こんなことならもっと早くジタバタしてればよかった、ってミサカはミサカはあなたの無神経さにちょっと怒りながらも一体何を考えてたの? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「別に、大したことじゃねェよ。ただ、オマエ達が関係するような頼み事なンてどうせまともな内容じゃねェだろうし、万が一の時は俺が引っ張りだされる可能性もゼロって訳じゃねェだろォが」

打ち止め「つまりミサカ達が困った時にすぐに助けにこれるように考えてくれてたのね、ってミサカはミサカは本当に素直じゃないねってあなたの頭をなでなでしてみる」 ナデナデ

一方通行「うぜェから、ヤメロ」  パシッ…!

打ち止め「でも大丈夫だよ、ミサカは今回は危ない目にあったりしないから、ってミサカはミサカは心配してるあなたを安心させてあげるんだから」

一方通行「なンで、そンな事がオマエに分かるンだよ。オマエはいつから予知能力者になったンですかァ?」 ベチッ!

打ち止め「うぅ…違うけど、分かるものは分かるんだよ、ってミサカはミサカはそれでもミサカ達のことを心配してくれてすごく嬉しいからもう一度なでなで……」 ナデナデ

一方通行「だから、うぜェって」 パシッ…!!


打ち止め「でも……もしミサカが本当に困ってる時はあなただってピンチなのかもしれないよ、ってミサカはミサカは首元のチョーカーを見ながら申し訳なさそうにしてみる……」


一方通行「──────たとえそうだとしてもなァ、ガキ一人守るぐらいは何とかなるンだよクソッタレ。クソガキはクソガキらしく、いつもみてェにヘラヘラ楽しそォに笑ってりゃいいンだ」  


一方通行「……」 グシャグシャ

打ち止め「ミ、ミサカの髪の毛を無造作にぐしゃぐしゃにしないでー!? ってミサカはミサカはひどいよ責任取って、って慌てて髪を直そうとしてみる……」

一方通行「散々、人の頭を撫で回したのはどこのどいつですかァ。ほンのお返しだ、アリガタク受け取っとけ」 グシャグシャ!

打ち止め「直したそばからまたぐしゃぐしゃだー!? ってミサカはミサカはお返しにミサカもあなたをなでなでしたいので背中に乗ってみたり!」  ナデナデナデナデ!

一方通行「クソッ、ふざけンな、ヤメ…………」 グシャグシャグシャグシャ!!


???「あーもう、分かったわよ。アンタの言う通り私はグッズが欲しいだけよ。認めたからそれでいいじゃない!まだ何か文句あるの、黒子?」  ビリビリ

一方通行「!?」

 

                                                  つづく

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