絹旗「つまり超修行ってことです」10


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一方通行「……どーしたァ? 撃ってこねェのかよ?」ニヤリ

09982号「…………」

子猫「ニャア……」

09982号「…………」クルッ

一方通行「おーおー、なンだなンだァ? 逃げンのかァ?」

09982号「これがあなたの望みなのでしょう?」タッタッタッタッ

一方通行「はっはァーっ! せーかいせーかいィ!
     猫畜生のために精々走れ走れェ! 必死にケツ振って逃げ回りやがれェ!」ダンッ ドン ガン ゴン

09982号「……?」ガァァ

09982号「……ッ!?」ドガシャッ スッ

一方通行「いいねェ! その調子ィ!」

一方通行(危ねェ……間一髪じゃねェか……)

09982号「…………」タッタッタッタッ

一方通行(……俺は、この実験で妹達を解放するのに慣れた気でいた。
     そのせいでどこか気が緩ンでいた……こォなったのは、俺の過信と慢心が原因だ……)ザッザッザッ

一方通行(芳川はああ言ってたけど、こりゃ全面的に俺の失態だろ!
     でも、それでも、頼むっ! 芳川、布束……早く接続を……っ!)ザッ ヒュンッ

一方通行「ライダーキィックゥ、ってなァ!」ドゴシャ

09982号「ッ――!?」スッ パチッ

一方通行(ン、街灯を消したか……いい判断だ……)

09982号「…………」タッタッタッタッ

一方通行(まだかっ!? まだなのかよォ!?)




     *―*―*

09982号「引き離せたのでしょうか?」カンカンカンカン

子猫「ニャア」

09982号「……今なら安全なはずです。さ、早く逃げてください。
     と、ミサカは子猫に語りかけます」ストッ

子猫「ニャアァン」スリスリ

09982号「早く行ってください。さもなくば……」

子猫「…………」スリスリ


「――さもなくば、どうするの?」


09982号「お姉さま……? いえ、お姉さまのお姉さまですか?
     と、ミサカは新事実に驚きつつ問いかけます」

「ハズレ、違うわよ。確かにオリジナルやあなた達よりは六年くらい上の外見だし――製造日もあなた達より断絶早い」

09982号「まさかあなたは……」

試験個体「初めまして、ミサカは始まりのミサカ。――『試験個体』よ」ジャリッ




     *―*―*

芳川『――一方通行!!』

一方通行「よしきたァあああ! よくやった! 早ェじゃねェ、かっ!」ダンッ

芳川『これが最後のチャンスかもしれないわ……急いで!』

一方通行「あァ!」ビュウゥゥゥ

一方通行(……芳川、ただ最悪のタイミングだったけどな。
     まァ、これだけ飛ばせば……!)




     *―*―*

試験個体「ミサカは脳を弄り倒されて、それでもレベル3止まり。でもあなた達よりは確実に上だから」シュッ

09982号(ワイヤー……!?)ザッザッ

試験個体「身体能力だって確実に上だから」グイッ

09982号「ゔっ……!」シュルッ

試験個体「オリジナルには確かに劣るけれども、あなた達よりは確実に上だから」グググッ

09982号「何が目的……と、ミサ……」

試験個体「ねえ、このあなたの首を絞めているワイヤーに電流を流し込んでみようか?」ビリッ

09982号「…………」

試験個体「そうよね、この程度じゃあ効かないわよね」バチッ

09982号「あぁ……ッ!?」

試験個体「効いた効いた。じゃあ次は俗に言う高圧電流のレベルで――」

09982号「…………」バチィッ

試験個体「痛っ……こいつ……!」

09982号「被験者一方通行を相手にするよりは勝算がありますね。と、ミサカは独り言ちます」スチャッ

試験個体「出来損ないの乱造品が。その言葉呑み込むんじゃないわよ?」シュッ

09982号(ミサカに奥の手はありません。しかし、念のため仕掛けておいた地雷という切り札があります)ザッ

09982号(……あの言葉、信じてみます)




     *―*―*

一方通行「確かこのルートでいくと、この先は操車場か」ビュウゥゥゥ

一方通行(待ってろ……今からその手を掴ンで、クソみてェな場所から引っ張りあげてやっからよォ……)

一方通行「あン……? あそこにいンのは?」ズサァッ

一方通行「おィい、まさかまたオリジナルじゃねェだろォなァ……?」

一方通行「――……はァ……?」


    ドッゴォォォォォォ


試験個体「残念でした。ミサカのレーダーの性能を嘗めないでよね。そんな地雷があることくらいお見通しなのよ」ビリッ

09982号「……、ゔっ」ピクッ

試験個体「あ、下半身を失ってもなおまだ生きてたんだ。独り言にならなくてよかったわ」

09982号「どう、し、身体が勝手……生体っ電気……!?」

試験個体「当たり当たり。ミサカ達が作られた名目は筋ジストロフィーの子供たちのためなんだって……皮肉でしょう?」

09982号「あなたは、何が……目的なの、ごふぁ、ですか、とミサカは再、度……」

試験個体「ミサカはね、一方通行に半殺しにされたの。その時のミサカはただの人形だった。
     でも一方通行にぐちゃぐちゃにされて、ミサカにもひとつ感情が芽生えたのよ」

試験個体「――ただひたすら『憎い』って感情がね。
     それだけが萌えて、驚異的なスピードで成長していった。
     だからミサカの目的が何なのって問われたら、それは復讐と言うにものなのだと思う」

09982号「それっ、なら……」

試験個体「ミサカじゃ一方通行を殺せないからね。
     それに殺しに行こうにも、借金してまでお金を注ぎ込んだモルモットがいくら使えないからって、その死を天井亜雄が許すはずがないのよ。
     だからミサカには何もできなかった――『空白』を見つけるまではね」

試験個体「『空白』以外にも、タイミングが重要だったんだけれど、それは窺いはじめた途端にチャンスがやってくるなんて……わかる?
     ミサカネットワークとあなたという個体の接続が切れていて、一方通行は近くにいない。
     けれども、そろそろやって来るんじゃないかしら――」

一方通行「…………」ジャリッ

番外個体「――ほら、ね。独り言にならなくてよかったわ」
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