絹旗「つまり超修行ってことです」7


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     *―*―*

布束「…………」ガチャ

絹旗「ん……おかえりなさい……」

布束「起こしてしまったわね」

絹旗「別に超気にしてませんけど……また朝帰りですか?」

布束「あれだけの人数の『妹達』がいると調整が大変なのよ。
   これ、朝食に食べてしまって。栄養ドリンクも入ってるから、彼に」ドサッ

絹旗「こんな早くからどこかへ行くんですか?」

布束「ええ、やらなければならないことが山ほどあるのよ」ガチャ

絹旗「いってらっしゃい」ヒラヒラ

絹旗(……布束さんはこの人を少しでも休ませるために、動いているんですね。
   でも、それで布束さんに何かあったらそれこそ――)

一方通行「ン……」

絹旗「おはようございます」

一方通行「……近ェ」

絹旗「……ちょうど今顔を覗いたところです。
   この行動に深い意味はありません」

一方通行「…………」

絹旗(な、なんで超見つめてくるんですか……!?)

一方通行「なァ……」

絹旗「いっ、あっ、私は……」

絹旗(どうして超動悸が激しくなるんですか……!)

一方通行「……そこ退いてくンねェか?」

絹旗「…………」ボスッ

一方通行「ぐァっ……なンで殴った……?」

絹旗「そこはかとなく、はい」

一方通行「つ、次やったら反射するからなァ! クソが……とンだ目覚めの挨拶だ……」

絹旗(私はこういった目的で一方通行に接触を図ったわけでは……)

一方通行「絹旗ァ……詫びる気持ちがあンなら冷蔵庫からコーヒー取ってこい……」

絹旗「……まだ蹲ってるんですか、超貧弱ですね」

絹旗(絹旗……って呼んでくれましたね。
   いえ、今更……たまに呼んでくれたことがありましたよね
   それでもちょとだけ……嬉しいかな……)

一方通行「早くしろォ……間に合わなくなっても知らんぞォ……」

絹旗「何がですか……」

一方通行「中毒症状がだァ」

絹旗「認めるんですね、カフェイン中毒だって……」

一方通行「カフェインを摂取することで俺の能力は安定すンだよ」

絹旗「マジですか!?」

一方通行「嘘に決まってンだろ、ばーかァ」

絹旗「……紅茶淹れますね。コーヒーよりもカフェインの量が多いそうですから」

一方通行「まだこンな時間か……もォ少し寝るわ……」ゴロンッ

絹旗「くっ、超かわいい私の相手をするという選択肢がありますよ」

一方通行「見当たらねェなァ………その『超かわいい私』とやらは……」キョロキョロ

絹旗「超刮目せよ!」

一方通行「おやすみィ……」

絹旗「ぐぅぅ……安眠妨害にちゅーでもしてやりましょうか……」

一方通行「反射反射……」

絹旗「超失礼ですよ!」ジダンダッ




     *―*―*

一方通行「ふァ~あァ……どォしてこの俺がガキの買い物に……」

絹旗「超ぶつくさ言ってないで、超きびきび歩いてください。
   ええと……ここにしましょう、セブンスミスト」

一方通行「ン……俺はそこらで待ってるからさっさと済ましてこい」

絹旗「これだから一方通行は超モテないんですよ……。
   普段気苦労をかけている私にプレゼントでも贈る甲斐性を見せてください」

一方通行「オマエはともかく芳川や布束にはなンかやってもいいかもなァ、世話になってるわけだし……」

絹旗「なんで私は除外されるんですか!
  お世話になってるでしょう、主に下の」

一方通行「こンなガキがオカズじゃおっ立つもンもおっ立たねェよ」

絹旗「所謂インなんとかじゃなイカ」

一方通行「あンなところに自販機があるでゲソォ」

絹旗「おっと、逃がしませんよ」ガシッ

一方通行「女子供の買い物は無駄に長ェンだから、少しくらい休憩させろ。
     後で必ず行くからよォ……」フイッ

絹旗「今、超目を逸らしましたよね」ジッ

一方通行「大体なンでオマエと愉快に素敵にショッピングと洒落込まなきゃなンねェンだよ」

絹旗「超一般的な男女間の仲というのは、男が女にアレコレ尽くして、その対価に女は男に身体を捧げるそうです」

一方通行「とンだビッチ論だな。
     つーか貧相なガキの身体なンざ捧げられても嬉しくねェよ」

絹旗「やれやれですね……どうして今のうちに超唾を付けておくという考えに至らないのか……」

一方通行「俺の演算によるとオマエがこれ以上成長することはねェ……むしろ縮む……」

絹旗「老後ですか!?」

一方通行「まァ、そンな形でも需要はあンだろ……」

絹旗「なんですか、その超哀れみに満ちた眼差しは……! いい加減、嘘だと言ってください!」

一方通行「世の中にはロリコンっていう属性の人間がいてだなァ……」

絹旗「いやぁああああ!」

絹旗「こうなったら一方通行をロリコンに矯正してお嫁にもらってもらう道しかありません……」テトテト

一方通行「それは矯正じゃねェよ……」
」スタスタ

絹旗「私が身の安全を図るにはこの方法しかないんです。
   まずオカズをそっち系のDVDやら画像やらにし、
   睡眠中は常にそっち系の声色をした嬌声を聴かせ……」

一方通行「睡眠学習の最低な利用法だなァ……」

絹旗「そして『中学生はババァなンだよォ……』と言うようになります。
   かくして私の身の安全と一生が保証されましたとさ」

一方通行「ちょっと待ってェ……それでどうして俺はオマエと一緒になってンだよ……」

絹旗「あなたは意外と超常識的なところがありますからね。
   ロリコンになっとしても、幼女には手を出せない。
   しかし、一方通行の目の前に超かわいい合法ロリがいるではありませんか!」

一方通行「認めンのな」

絹旗「一方通行だけに超一方的な求愛の末に、私達はゴールイン。
   そして、初夜――一方通行は何故か手を出せません。
   それはいくら合法といえども、『ロリ』だからなのです!」

一方通行「オマエさァ……こンなところで『ロリ』とか流石の俺でも引くわァ……」

絹旗「……まんまとひっかかりましたね!
   今のはあなたの注意を逸らして洋服店へと足を進めさせる作戦だったんですよ!」

一方通行「はいはい、なンだってェー」

絹旗「こほん……さて、夏物の洋服を見に行きましょうか」

一方通行「はァ? まだ五月だぞ?」

絹旗「だからこそ、ですよ。
   安心してください、あなたの服は私が超責任を持って選んであげますから」

一方通行「超不安だ……」

絹旗「やっぱりサービスは超必要ですよね。
   このワンピースなんかどうです?」バッ

一方通行「普っ通ゥ」

絹旗「これは?」バッ

一方通行「微っ妙ォ」

絹旗「じゃあこれはどうですか?」バッ

一方通行「似合ってねェ」

絹旗「……って、見てすらないじゃないですか!
   真面目に選んでくださいよ。ほら、所謂アレですよ、光源氏作戦!」

一方通行「ハッ、光源氏ねェ……。
     なら『あなた色に染め上げてください』って色っぽく言えたら考えてやらなくもねェな」

絹旗「は、はぁっ!?」

一方通行「冗談に決まってンだろ、アホが」

絹旗「……あ、あなた色に……染め上げて……ください……!」カァァ

一方通行「自販機コーナーはあっちかァ」

絹旗「こらぁあああああああああ!!」

一方通行「ン? 店内で騒ぐンじゃねェよ」

絹旗「わ、わた、私が超々々々ぉ~かわいくやってみせたというのに……っ!」

一方通行「……あァ、そォか」

絹旗「そのキョトンとした顔が超ムカつく!」

絹旗「じゃーん!」シャッ

一方通行「チェンジ」

絹旗「……当店ではそのようなサービスは行っておりません」

一方通行「じゃあキャンセルでェ」

絹旗「何が気に入らないんですか!
   難癖付けるなら付けるでちゃんとしてください!」

一方通行「顔とか胸とか、一言で言っちまうと形かねェ……」

絹旗「殺されたいんですか……!?
   超かわいいじゃないですか、このワンピース」ピラッ

一方通行「それだ……」

絹旗「どれですか?」

一方通行「短過ぎンだよ、はしたねェ」

絹旗「なるほど、支配欲ですか」

一方通行「違ェよ! 父親の心境的なアレだ……」

絹旗「そういうプレイがお好みで」

一方通行「家は今後放任主義でいくわァ」

絹旗「じゃあ選んでみてくださいよ、パパ」

一方通行「チッ……仕方ねェな……」

一方通行「どォだ?」

絹旗「……パーカーにショートパンツ」

一方通行「インナーはこれでいいだろ」ポイッ

絹旗「……超ださっ」

一方通行「健康的で年相応だろォが」

絹旗「ナシ……ですね……」

一方通行「アリだろ」

絹旗「こんな格好じゃ私の超アイデンティティーが失われます!」

一方通行「そォかいそォかい……なら、最初から選ばせンじゃねェよ……」

絹旗「けど、試着くらいならしてあげてもいいです……」

一方通行「…………」

絹旗「なっ、何か問題でもありますか!?」

一方通行「いや、つーか何キレてンだよ」

絹旗「キレてません!」シャッ

絹旗「…………」バッ

絹旗「ふふっ……」

一方通行「オイ、自販機コーナーで休ンでるかr」

絹旗「ダメ! 勝手に行っちゃダメですよ!
   すぐに着替え終わりますから!」アタフタ

絹旗「どう……ですか……?」

一方通行「……まァ、可愛いンじゃねェのかァ?」

絹旗「はい、かわいいですよね……!
   超動きやすいですし!」

一方通行「あァ、パーカーで顔も隠せるしいいだろ。
     暗部の人間がそう大っぴらに面晒すのもよくねェし」

絹旗「素直に超褒めてくださいよ……」

一方通行「おっ、誰だこの美少女! 可愛いじゃねェか!
     絹旗……? まさか絹旗さンですかァ!?
     クソッ、俺としたことが今までこンな美少女が近くにいたことを気付かねェなンて……!」パシッ

絹旗「超ムカつく……」

一方通行「お望み通りだろ。
     ついでにプレゼントしてやるから、他は自分で好きに選んでこい」

絹旗「じゃあ今まで試着したもの全部」

一方通行「…………」

絹旗「それとここからここまで全部」

一方通行「置き場所がねェだろ……」

絹旗「『妹達』へですよ」

一方通行「あァ、なるほどなァ……しっかしこれだけじゃ足ンねェだろ……」

絹旗「着回せばいいんですよ」

一方通行「こンな安もンすぐボロボロになるな……」

絹旗「パパが頑張って稼いでくれればいいんですよ」

一方通行「随分辛辣な娘だことォ……」

絹旗「なんなら嫁でもいいですよ」

一方通行「じゃあそれでよろしく頼むわ」

絹旗「冗談ですよ」

一方通行「こっちも冗談だ」

一方通行「このTシャツにすっかァ……」

絹旗「超だせー……悪役面なんですから、こっちのなんかどうです?」

一方通行「……なンだこのプリント? オマエのセンスを疑うわ」

絹旗「超カッコイイじゃないです。
   この胸のところが三分ヒーローみたいで」

一方通行「悪役面とか抜かしたのはどこのどいつだ?」

絹旗「とりあえずこの一着は決まりです!
   私が選んであげたんですから、超大切に着てくださいね」

一方通行「まだ買うとは一言も言ってねェよ……」

絹旗「私の選んだ服が着れないっていうんですか!?」ギュッ

一方通行「面倒ェ女みてェ絡み方すンじゃねェよ」

絹旗「あっちの方も見ましょう」グイッ

一方通行「いや、まず腕を離せ」

絹旗「……モテない一方通行にカップルの気分を味合わせてあげようかと」

一方通行「無駄なお気遣い傷み入るぜ。
     カップルつゥか、兄妹しか見えねェだろうよ」

絹旗「解りませんよ、バカップルに倣って濃厚なキスでも交わしながら店内を闊歩してみれば」

一方通行「俺が捕まるっつゥの」

絹旗「金の力ですぐ出てこれますよ」

一方通行「そこまでのリスクを負ってオマエと唇重ねる意味が解らねェ……」

絹旗「まだまだケツの青いガキですね、一方通行」

一方通行「オマエのケツを赤く腫らしてやろうか」

一方通行「そろそろ昼時だな、飯にすンぞ」

絹旗「外でご飯だなんて超久しぶりなような気がしますね」

一方通行「あァ、そォいやァそォだ……」



「待って! 待ってくださいって!
 謝りますから! 土下座する準備も整っtひげぇッ!?」



一方通行「アイツは……!」

絹旗「どうかしましたか?」

上条「不幸だ……初デートだっていうのに……」ヒリヒリ

一方通行「よォ……ウニ野郎ォ……」

上条「ん……ひっ!? あなた様はいつかのスキルアウト!?」

一方通行「あの時はよォくもやってくれましたよねェ……。
     是非ともお礼がしたいと思ってたンですよォ」

上条「は、ははは……」

絹旗「どうも、サンドバックさん」

上条「き、君はあの時……馬乗りになって俺をボコボコにさた……」タラタラ

一方通行「おォっと、逃げるンじゃねェぞ……」ガシッ

上条「そうか……これが美人局ってやつですか……。
   不幸だあぁあああああああああああああああああああ――――」




     *―*―*

上条「…………」

絹旗「私はこの季節の海鮮パスドリアンソース添えで」

一方通行「『偽善使い』さァン……テメェは何にすンだァ……?」

上条「おおお冷やで充分身に余って、こっ、こ光栄でございます、はい……」

一方通行「遠慮してンじゃねェよ……」

上条「こんな高そうな店で……これが噂に聞くぼったくりってやつですか……?
   上条当麻15歳……この歳で経験することになるとは……」

一方通行「ンなつまンねェことするかよ」

絹旗「早く選んでくれませんか、バ上条」

上条「ううっ……でも、わたくし所謂苦学生でして……」

一方通行「チッ、奢ってやるから唸るな」

上条「本当か!?  本当ですか!? 本当でございませうか!?」

一方通行「何コイツ、うっぜェ……」

絹旗「超同意です……」

上条「ありがとうございますっ!
   実はデートだったていうのに金欠なほどでございまして……。
   ところで、お二人のお名前は……?」

絹旗「絹旗最愛です、最も愛するで最愛です」

一方通行「前となンか変わってねェか?」

絹旗「超気のせいですよ」

絹旗「で、こっちの超悪人面の方は」

一方通行「ンっとォ、俺は……ク、クルースニク、だ……」

上条「へぇ、外国人か」

一方通行「まァな……」

絹旗「ちょ、超カッコイイ名前ですよね、一方通行《クルースニク》……ぷくくっ……」

上条「ああ、たしかにカッコイイ! クルースニク!」

絹旗「実際、クドラクって感じですけど……ぷふっ……」

上条「クドラク? あっ、じゃあ俺はこれにするかな……いや、これも捨てがたい……」

一方通行「……やっぱオマエら自分で払え」

上条「どうしてっ!?」

絹旗「バ上条が一方通行のこと超バカにしたからですよ」

上条「美味いっ……学園都市内でこんな美味いものを食べたのは初めてですよ……!」ウルッ

一方通行「一々大袈裟な野郎だなァ……」

絹旗「きっと金持ちには解らない苦労をしてるんですよ、レベル0は」

一方通行「ン? コイツは能力持ちだろ……?」

上条「いや、俺は正真正銘レベル0、無能力者……」

一方通行「オイオイ、そりゃあなンの冗談だァ?
     テメェは俺をぶン殴っただろ」

絹旗「私はそんなバ上条を超フルボッコにしましたけど」

上条「あはは……二人共能力者だったのか……。
   クルースニクの能力を打ち消せたのは、この右手のお陰だ」

絹旗「打ち消す……?」

一方通行「そンなチート紛いの能力があって堪るかってンだ」

上条「本当だって! この右手はありとあらゆる異能の力を打ち消しちまうんだ。
   火でも、電撃でも超能力の類なら全てな」

一方通行「……絹旗に触れてみろ」

上条「はい」ピトッ

絹旗「セクハラで訴えm……え? あれ?」

一方通行「どうやら本当みてェだな。
     急激に収束していった窒素の流れが一気に霧散しやがった」

上条「窒素が目に見えるのか?
   流石自分だけの現実を持ってる能力者様は違うな」

一方通行「まァな……つゥかそれが能力じゃねェとはどういうことだ……?」

上条「身体検査の判定では間違いなくレベル0。何度やってもレベル0……」カクン

絹旗「超お気の毒様です」

一方通行「…………」

一方通行「……よし、上条ォ」

上条「はい、なんでせう……?」

一方通行「今日は好きなだけ喰ってけ」

上条「……マジで?」

一方通行「おゥ、その代わりいつになるかは解らねェが協力してもらいてェことがあンだよ」

上条「それは一体……? とてつもなく嫌な予感がするのですが……」

一方通行「なァに、超簡単なことだよ。
     兎に角今は気にせず鱈腹喰らっとけ」

絹旗「……まさかとは思いますけど」

一方通行「コイツ以上の適役はいねェだろ」

上条「じゃ、じゃあこの松坂牛ヒレ煮込みなんか……」

一方通行「あァ、喰え喰え」

上条「くっ、クルースニクさんの優しさが染みて目が……!」

絹旗「……本当にこんな奴でいいんですか?」

一方通行「いいンじゃねェ……か……?」

上条「ていうか二人はいいよなぁ……。
   やっぱラブラブですか、ちくしょう!」

絹旗「な、な、な、何をふざけたこと抜かしてるンですかァ?」

上条「ほら、喋り方まで似てきてる……羨ましい限りですよ……」

一方通行「今のはともかく思い返してみると否定出来ねェもンもあるな……。
     気ィ付けねェと、俺までアホに感染しちまう」

絹旗「そっ、そこじゃなくて! ほら、今の超バ上条の発言!」

上条「不幸の申し子である俺だって、高校生になったんだから彼女が欲しいんです……でも、アレじゃあ振られたようなものだしな……」

一方通行「あの女か……年上みてェだし、あのタイプの女はガンガンやりゃあヒィヒィ言うだろうよ……」

上条「流石クルースニクさん! 彼女持ちは違うな!」

絹旗「だーかーらっ!」

上条「それで、二人はどこまで進んでるのかていう話だけど……いやいや、普段の上条さんは超紳士的ですよ? しかしっ、俺だってこういう話がしてみたいっ!!」

絹旗「超真摯な顔して言われても、[ピーーー]としか返せません」

一方通行「ン……そろそろ時間か」ガタッ

上条「お、何か用でもあるのか?」

一方通行「あァ、ガキを喰わせるために稼がねぇとなンねェンだよ」

上条「はぁぁぁぁ……っ!? 」チラリッ

絹旗「ちっがいます! 一方通行、その超誤解を招く発言はわざとですか!?」

一方通行「金は払っとくからオマエらはゆっくりしてけ。じゃあなァ」ヒラヒラ

上条「おう、ありがとな! ……で、やっぱり一姫二太郎ですか……?」

絹旗「……二〇〇〇〇姫の予定です」

上条「身体保つんですか!? ていうか不可能だろ!?」

絹旗「……超真面目な話になりますけど、実は一方通行は二〇〇〇〇人の女の子を救おうとしてるんですよ」

上条「事情が変わった。変わりすぎて正直思考が追いつきません」

絹旗「バ上条に協力して欲しいというのは、それに関係したことです」

上条「二〇〇〇〇人かぁ……想像もつかねぇ……」

絹旗「だから、お願いします」ペコリ

上条「……ああ! 約束する!」

絹旗「忘れたりしたら承知しませんからね」

上条「そっちの方こそ、忘れんなよ。俺の存在なんて忘れてましたー、なんてオチは勘弁だからな」

絹旗「バ上条ならともかく、超頭のいい私にはあり得ませんよ」

上条「それにしても、本当にクルースニクのことが好きなんだな。いや、もはや愛してるって次元だ、うん」

絹旗「ば、ばばば、ばか! 超バカなこといわないでくれますか!?」カァァ

上条「照れんなって。まさか愛してないなんてわけないしな」

絹旗「と、当然、あっ、愛してますけど……それはあくまで家族的な意味でというか……」プシュー

上条「ああ、恋人っていうより夫婦って感じだしなぁ」




     *―*―*

絹旗「ただいま……」ガチャ

絹旗(一号のお見舞いにいこうと思ってたのに、帰ってきてしまいました……)

絹旗「……どうしましょうか」ボフッ

絹旗「……どうしよう」バタバタ

絹旗「……私、あの人のこと超好きにっ……!」カァァ

絹旗「こんなつもりじゃなかったのに……ただ……」

絹旗「か、叶うはずありませんよね……」
絹旗(私は『こんな』人間で、いえ、一方通行ならそんなことは気にしないでくれると思いますけど。
   でも、あの人は手一杯で、これからもそれは続いていくはず……そんな時に、そんな状況で……)

絹旗「…………」

絹旗「そうですよね! 初恋は実らないと言いますし!」

絹旗(暗部を抜けたいなんて超弱音を吐くつもりは毛頭ありません。
   でも、そんな私でも傍にいるだけならいいですよね……?)

絹旗「あー……」ボフッ

絹旗「……き! っき! ふき! ふぉ~ふきっきふきっ!」ジタバタ

絹旗「ぷはっ……きゃっ! 私ったら超乙女ですね! 超かわいいですね! 超恥ずかしいですね!」カァァ

絹旗「消えてなくなりたい……」ボフッ
ツールボックス

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