絹旗「つまり超修行ってことです」5

     *―*―*

一方通行「……ンっ、朝か」

一方通行(今日の実験は午後からだったな……もォ一眠りするかァ……)

絹旗「…………」スースー

一方通行「……オマエは子猿か」グイッ

絹旗「うぅぅっ……」ギュッ

一方通行「離れやしねェ……ったく、幸せそうな面しやがって……」

絹旗「すごいっ、やっぱり一方通行はぴょん子だったんですね……」ムニャムニャ

一方通行「一体どンな夢見てやがンだよ……!」

絹旗「…………」スースー

一方通行「…………」クンクン

一方通行(やっぱラベンダーの香りなンざしねェ……けど、なンっかいい匂いはすんなァ……。
     化粧の女臭ェもンでも、香水の匂いでもねェしィ……)クンクン

一方通行(ってェ、俺ァ一体何やってンだ!?
     こンなことをしてンのを見られたら、変態認定を受けること確z……)

絹旗「…………」ジッ

一方通行「…………」

絹旗「…………」スースー

一方通行「なンっか言えよォォォオオオオオ! 逆に辛ェだろォがァっ!」

絹旗「超うるさいですね……せっかく超優しい私が、超見て見ぬ振りをしてあげたというのに……」コスコス

一方通行「誤解すンじゃねェぞ! ただ俺が確認をs」

絹旗「あー、はいはい……」トスッ

一方通行(ン……? また他人の胸に顔埋めて、二度寝するつもりかァ?)

絹旗「…………」スーハー

一方通行「……何してンだよ」

絹旗「これで超おあいこです」

一方通行「っ……!?」

絹旗「どうかしましたか?」

一方通行「なンでもねェよ……」

絹旗「ん……動悸が超激しくなってませんか?
   もしや私の可愛さに不覚にも超ドキドキしてr」

一方通行「してねェ」

絹旗「……血流操作しましたね?」

一方通行「してねェっつゥの」

絹旗「なんで顔を隠すんですか?
   超照れてるんですか、超照れてるんですね」

一方通行「そンなに吹き飛ばされてェのか」

絹旗「超かーわーいーいー、一方通行超かーわーいーいー」

一方通行「今すぐ黙らねェと、口内に窒息ぶち込むぞ!」




一方通行「もォ俺はソファーで寝るゥ! 離しがれェェっ!」グイィ

絹旗「超お断りです。
   私、抱き枕がないと超眠れないんですよ」ギュウゥ

一方通行「ガキは早寝早起きが基本だろ、金やるから飯喰ってこい!」

絹旗「超寝る子は超育つ」

一方通行「コケシみてェな体型して何言ってンだ!」

絹旗「ぼんっ、きゅっ、ぼんっ」

一方通行「すっ、すっ、すっ」

絹旗「いくらなんでもそれは違います!
   ぽ、ぽん……きゅっ、ぽむん、くらいです!」

一方通行「ぽむンって何だよ?
     あァ、胸よりケツがデケェってk」

絹旗「窒息アッパー」ドゴッ

布束「…………」

一方通行「くっ、は……一発は一発だァ! 殴らせろォ!」シュッ

絹旗「女性に手をあげるなんて超最低です」サッ

一方通行「俺がンなフェミニストに見えンのかっ!?
     つーか、ガキはいいンだよォ、ガキはァ!
     ほォらァ、捕まえたァ……」ガシッ

絹旗「いーやー超犯されるー」

一方通行「騒ぐンじゃねェ!」

布束「楽しそうね」

一方通行「…………」

絹旗「…………」

布束「私も混ぜてくれないかしら」

絹旗「……どうぞ」

布束「ありがとう」シュル

一方通行「待てェっ、リボン外してンじゃねェよォっ!」




     *―*―*

布束「仲がいいのね……」

絹旗「超お陰様で」

一方通行「ったく、勝手に入ってくンじゃねェよ……」ゴクッゴクッ

布束「ごめんなさい、邪魔してしまって」

絹旗「まったくです」

一方通行「違ェよ! つゥか、一体なンの用だ……?」

布束「However、こんな幼い子で性欲を発散しようとするのは感心出来ないわ。
   発情した場合は私に連絡をt」

一方通行「その目ン玉くり抜かれてェか?」

布束「Indeed……所謂眼窟プレイというものね。
   あなたがどうしてもしたいというなら、片目が無くなることも厭わないわ」

絹旗「……超お幸せに」

一方通行「もォやだ、オマエら……」

布束「あなたが以前と比べものにならないくらい接し易くなったから、つい」

絹旗「超私のお陰ですね」

一方通行「あァ、オマエのせいだな……。
     でェ? また脱線するようなら追い出すぞ」

布束「00001号が目を醒ましたわ」

一方通行「…………」

絹旗「超よかったじゃないですか、ね?」

一方通行「……そォだな」

布束「あなたに会いたがっていた……だから、行ってあげてくれないかしら?」

一方通行「…………」

一方通行「……お断りだっつゥの。
     俺は疲れてンだよ、それに午後からは実験だ」ゴクッ

布束「昨日、驚異的なペースで実験が進んだわ。
   本日予定されている実験は比較するまでもなく、数が少ない」

一方通行「だからどォした?
     こっちは『妹達』のことで、やンなきゃなンねェことが山ほどあンだよ」

布束「あの子だって『妹達』よ」

一方通行「はァ……うだうだうだうだとォ……」

絹旗「一方通行は顔に似合わず、意外と超ヘタレですからね。
   逃げたってしかたがないんです、そう、ヘタレータなんです」

一方通行「……前々から思ってたンだけどよォ。
     オマエのその見透かしたような気になって吐く戯れ言……なンとかなンねェのか……?」

絹旗「超事実を述べたまでです、超ヘタレータ。
   殺しかけたという現実《一号》から、超逃げるのもいいと思いますよ」

一方通行「調子に乗ってンじゃねェぞ……」

布束「別に強制というわけではn」

一方通行「チッ、クソが……行きゃあいいンだろ、行きゃあァ……」

絹旗「そして、超乗せられ易いンですよ。知ってましたか?」

布束「……知らなかったわ」

一方通行「誰が乗せられただァ……?」

絹旗「はいはい、超戯れ言ですよ」

布束「…………」クスッ

一方通行「オマエは何笑ってやがンだァ、あァン!?」




     *―*―*

00001号「…………」

一方通行「…………」ガラッ

00001号「……おや、悪世羅・零太さんではないですか。
     と、ミサカは驚愕します」

一方通行「…………」

00001号「ツッコミは無しですか……。
     と、ミサカはしょんぼりします」

一方通行「……オマエが俺を恋しがってる、っつゥからよ」

00001号「ミサカはそんなことを言っていませんよ」

一方通行「だろうなァ、ったく、余計なことしやがって……。
     だよなァ、そりゃ当然だァ……自分を殺しかけた相手に会いたいなンっつゥう奴はいねェだろ……」

00001号「しかし、思ってはいました。
     と、ミサカは微笑みます」

一方通行「っ……いい笑顔じゃねェか」

00001号「ミサカの唯一の自慢なんです。
     と、ミサカは微笑みを絶やさず続けます」

一方通行(あァ……クソがァ……)

00001号「……ミサカは悪世羅・零太さんを怨んだりしていません。
     むしろ、感謝の念でいっぱいです。
     と、ミサカは……ミサカは……」ウルッ

一方通行「……すげェじゃねェか、オマエ」

00001号「また一つ、自慢が増えました。
     と、ミサカは再び微笑みます」ポロッ

一方通行「あァ……こンな最っ高の微笑今まで見たことがねェ……」ガシガシッ

00001号「とっ、突然何をするのですか?
     と、ミサカは心地よさを感じつつも抵抗します」

一方通行「傷の方はどうだ……?」

00001号「はい、銃創が残ることはなく、綺麗さっぱり塞がるそうです。
    と、ミサカはお嫁にいける身体だとアピールします」

一方通行「そンなことどこで覚えてきやがった……」

00001号「点滴を替えにきた看護師さんとの会話から学びました。
     と、ミサカは解答します」

一方通行「そォかよ……しっかし、暇だなァ……。
     今度見舞いに来る時はモアイも連れてくるからよ」

00001号「いえ、ミサカはあなたと二人といるだけでも……楽しいです」

一方通行「……、今度来る時は適当雑誌を見繕ってきてやる。
     それと何か喰いもン……果物とかゼリーも買ってきてやるよ」

00001号「ミサカはポップコーンとアイスコーヒーがいいです。
     と、ミサカは好物を挙げます」

一方通行「……全部終わったら、また映画に連れて行ってやるよ」

00001号「……約束出来ますか?
     と、ミサカは問いかけます」

一方通行「……約束なンざしなくても、あのアホモアイが俺らを引っ張っていくだろォしな」

00001号「はい、今からとても楽しみです。
     と、ミサカは微笑みます」




     *―*―*

芳川「00001号を診てもらっているあの医師に、協力を取り付けたわ。
   数人ずつになるけれど、『妹達』の調整を病院の方でやってもらえることになったから」カタカタ

00411号「コーヒーを淹れました、どうぞ。
     と、ミサカは初仕事に緊張しつつ手渡します」

一方通行「となるとォ、あの病院までの輸送方法を考えなきゃなンねェか。
     当然情報の漏洩はないと考えていいンだろうなァ?」

芳川「ん、ありがとう……安心してたょうだい、信用にたる人物よ」

00411号「……ど、どうぞ」

一方通行「あァ、ありがとよ」

00411号「は、はい……こちらこそ……。
     と、ミサカは逃げるように駆け出し……」トテッ

一方通行「オイオイィ……」

00411号「平気です、大丈夫です、無事です。と、ミサカは疾風の如く――」ズサッ

一方通行「…………」

芳川「少し落ち着きなさい……」

00411号「は、はい、申し訳ありません。と、ミサカは頭を下げて謝罪します」

布束「一方通行、まだ先のことになるけど、屋外実験に備えてこの書類に目を通しておいて」

一方通行「ほォ……屋外でやるとなれば、こちらにとっては色々と都合がいいなァ……」

00112号「悪世羅・零太さん」

一方通行「あン? どォした、何かあったのか?」

00112号「あの……大変申しあげ難いのですが、お願いしたいことが……」

一方通行「……何か欲しいもンでもあンのか?
     遠慮なンか要らねェから、言ってみろ」

00112号「では……もう一度踏んでくれませんか?
     と、ミサカは恥じらいを覚えつつもお願いします」

芳川「」

布束「」

一方通行「」

00112号「最初のうちはソフトに、出来るだけ優しくお願いします。
     と、ミサカは希望します」

一方通行「……オ、オイ! どうしたらいいンだ!?」

芳川「知らないわよ……」

布束「『学習装置』を取ってくるわ」ダッ

芳川「落ち着きなさい、布束」ガシッ

00112号「どうかしたのですか?
     と、ミサカは首を傾げてみせます」

芳川「……兎に角、教育担当をあなたよ」

一方通行「いつからンなことに……!?」

布束「あなたは『妹達』の父よ」

一方通行「は、はァっ!?」

芳川「ほら、行きなさい……!」

布束「頼んだわ……!」

一方通行「…………」

00112号「……?」

一方通行「そ、そォだなァ……」

芳川「…………」

布束「…………」

一方通行「そォいうのは、まだオマエには早ェよ」

00112号「そうだったのですか……。
    と、ミサカは肩を落とします」

一方通行「……だから、しっぺからでいいかァ?」

00112号「はい! と、ミサカは手首をs」

「「一方通行アァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」




     *―*―*

絹旗「おかえ……り?」

布束「お邪魔します」

一方通行「今更かよ……」

絹旗「なんで布束さんが?」

布束「出来るだけ一緒にいた方が他人の目も誤魔化せる、いざとなれば言い訳も利くわ」ドサッ

一方通行「っつゥわけだ……」

絹旗「……ところで、それは?」

布束「食材よ」

絹旗「それは見れば超解りますよ。
   まさかとは思いますが、料理を作ってくれるんですか?」

一方通行「喰えるもンが出せよ」ゴロン

布束「……失礼ね、これでも医学者よ」

絹旗「医学と料理は超関係ないと思いますけど……」

一方通行「…………」

絹旗「なんだか超大人しいですね、超不気味です」

一方通行「疲れてンだよ……。
     つゥか、オマエ今日どこへ行ってたンだ?」

絹旗「え、はい、ちょっと上司や同僚に会いに。
   超突然、どうしてそんなことを……?」

一方通行「ン……靴の位置が変わってたからな」

絹旗「……小姑ですか」

一方通行「うっせェ……」



布束「お待たせ」コトッ

一方通行「…………」

絹旗「……、これは?」

布束「ハンバーグ。ベシャメルソースで煮込んでみたわ」

一方通行「……なァ、俺の記憶違いじゃなけりゃあベシャメルソースは白いはずなんだけどよォ……」

絹旗「……私もそう記憶しています。
   こんな禍々しいまでの黒色をしたベシャメルソースは初めて目にします」

布束「はい、ナイフとフォークよ」

一方通行「……き、切れねェ! つーかなンだよ、この暗黒物質!」ギチギチ

絹旗「焦げ? 炭? どうやら私の常識は通用しないものだったみたいですね……」ギチギチ

布束「……ハンバーグよ」

一方通行「表情一つ変えずよく言えたもンだな……喰えるかよ、こンなもン……」

布束「……頑張ったのだけど、やはりそれだけではダメなようね。
   ごめんなさい、今すぐ下げるわ……」

一方通行「…………」パクッ

絹旗「一方通行! ちょ、超無謀でs」

一方通行「……%#&q◎*′℃蕾☆h!!」バタリッ

絹旗「一方通行! 一方通行!
   超しっかりしてください! ほ、ほら、吐き出して! 水を!」

一方通行「ゴホォ……はァっ、はァっ……!
     なンだァ……この妙な感覚は……?」

絹旗「目がっ、目が超虚ろですよっ! しっかり、超しっかり!」

一方通行「味蕾一つ一つが、破壊されていくような……」ゴファッ

布束「Indeed、うっかりしていたわ……。
   私の能力が『味蕾破壊《ダークマター》』だったこをすっかり忘れていて……」

一方通行「自分の料理の下手さを誤魔化してンじゃねェよっ!」

絹旗「間違いなくレベル5ですね……」

絹旗「これなら……私の方が超マシですよ……」ギチギチ

布束「面目ない……」

一方通行「もォいい……。
     モアイ、それならオマエが作れ」

絹旗「え……でも、食材が」

一方通行「布束の買ってきた食材の余りもンで適当に作りゃあいいだろ」

絹旗「……ファ、ファミレスに行きませんか?
   あ~!! 超お腹減ったしっ♪♪」

一方通行「テメェはどこのスイーツだ……。
     だりィンだよ、うだうだ抜かしてる暇があンならさっさと作れ」

絹旗「…………」

布束「楽しみだわ、手料理なんて何年振りかしら」

一方「絶っ対ェツッコンでやらねェぞ……。
   まァ、期待すると痛い目見っからな。
   コレ以上にひどいもンは出てこないと願いてェ……」

絹旗「……超やってやりますよ!
   超舌を洗って待っておいてください!」

一方通行「そォしとくわ……」

絹旗(くっ……実は料理なんて簡単なものしかやったことがない……。
   ですが、そんなものを出したら一方通行に超バカにされるのは目に見えてます)

絹旗(牛乳と小麦粉とパン粉……何に使えっていうんですか……)ガサガサ

絹旗(それから挽き肉に茸と卵……)

一方通行「…………」ジッ

絹旗(超見られてますね……ううっ、重圧と書いてプレッシャーと読むが超のしかかって……)

絹旗(そうです……!)ピキーン




     *―*―*

麦野「動かないようだし、こっちから出向こっか」

フレンダ「もうこんな時間……。
     結局、絹旗は上手くやってる訳よ」

麦野「そうね……滝壷、携帯鳴ってるわよ」

滝壷「ん……きぬはた……?」

麦野「何か忘れたのかしら?」

フレンダ「結局、絹旗はおっちょこちょいな訳よ」

滝壷「もしもし?」ピッ

《あ、滝壷さん! 超訊きたいことがあるんですけど……》

滝壷「何?」

《その、料理を……》

フレンダ「ついに第一位を墜としたって訳ね」

麦野「これから手料理を振る舞って、でしょ?」

《だから超違いますって!
 あ、なんでもないです……》

滝壷「大丈夫、きぬはた。そんな恋する乙女なきぬはたを私は応援してる」

《滝壷さんまで……。
 あまり大声で話せない状況なので、超耳を欹ててよぉく訊いてくださいね》

滝壷「うん……その材料だと……」

麦野「ハンバーグとか?」

フレンダ「何か缶詰めはないの?」

《ハンバーグはちょっと……缶詰……!?》

滝壷「その材料だと凝ったものは出来ないよ。
   あっ、待って。>>365から信号がきてる……グラタン?」

《グラタンですか……?
 そんな超テクニックが必要そうな料理は……》

滝壷「きぬはた、料理は愛情」

《なっ、あ、愛……?
 そうです、師弟愛ならなんとか……》

滝壷「大丈夫、きぬはた。
   そんな素直になれないきぬはたを私は応援してる。頑張って」

《も、もういいです……兎に角、超頑張ってみます……!》

滝壷「うん、じゃあね。きぬはた」ピッ

フレンダ「……それにしてもさ、麦野が許容してるっていうのが驚き」

麦野「もしもあの一方通行を取り込めでもしたら儲けものよ。
   それなりのリスクを背負うことになるけど、充分利用価値があるからね……」

フレンダ「黒いっ、流石麦野!」

麦野「ありがと、どうやらその舌を抜かれたいみたいね」

滝壷「北北西から信号がきてる……」

麦野「そう、じゃあ行きましょ。
   フレンダの舌を抜くのはまたの機会にしてね」

フレンダ「麦野! 謝るからっ、謝るからぁっ!」

滝壷(きぬはた、頑張って)




     *―*―*

     ドッ! ビチャッ!

一方通行「…………」

布束「…………」

絹旗「…………」

一方通行「……オイ」

絹旗「……グラタンです」ガチャッ

一方通行「……そのレンジの周りに飛び散ったいかがわしい液体を舐めろってかァ?」

絹旗「…………」

一方通行「…………」

布束「…………」

絹旗「……さて、超腕によりをかけて作りますか」

一方通行「何事も無かったかのように振る舞うンじゃねェよ」

布束「……手伝ってあげましょうか?」

一方通行「やめろ……」

絹旗(もう一度作るの無理そうですね……。
   もう超見栄を張るのはやめです)

絹旗「……出来ました」

一方通行「…………」

布束「……オムレツ?」

絹旗「醤油をかけてどうぞ」ツーッ

一方通行「見た目はまともだなァ……」

布束「そうね……」

絹旗「布束さんだけには意見されたくないですね」

一方通行「……布束、先逝け」

絹旗「『いけ』の字が間違ってますよ」

一方絹旗「コイツ開き直りやがった……」

布束「……一方通行、あなたいくつ?」

一方通行「あン……?」

布束「私は1s……まだ15歳よ。
   長幼の序、先を譲るわ」

一方通行「嘘吐けェっ! 今は絶っ対ェ17って言いかけただろ!?」

絹旗「はい、アーン」グッ

布束「お先にどうぞ、先輩」

一方通行「……『妹達』のこと、頼んだぜ……」

布束「ええ、後のこと任せて……」

絹旗「二人とも、いくらなんでも超ひど過ぎます……」

一方通行「……逝くぜェエエエエ――っ!!」パクッ

絹旗「もしかして私を泣かせたいんですか?」

一方通行「…………」モグッ

布束「…………」

絹旗「…………」

一方通行「チッ……」

絹旗(舌打ち!?)

一方通行「……オイ」

絹旗「すみませんっ、超作り直s」

一方通行「箸ィ……」

絹旗「……え? はい、どうぞ」

一方通行「…………」パクッモグモグ

布束「……ご飯が欲しいわ」モグモグ

一方通行「あァ……」

絹旗「超はっきりしてください!」

布束「美味しいと言わざるを得ない」

一方通行「まァまァ」

絹旗「超捻くれてますの、この二人」

一方通行「……つゥか、足りねェだろ。
     三人でこれ一つかァ?」

布束「私の作った暗黒肉塊《ダークマター》があるわ」

一方通行「なンでもかンでも、ダークマター付けりゃあいいってもンじゃねェぞ!」

絹旗「…………」ホッ

絹旗(少し……料理の勉強でもしてみますか……)

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最終更新:2011年01月23日 04:35
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