絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 2スレ目 > 08


~9月初旬 とある休日 きぬはた荘~


絹旗 「あっち向いて……ホイッ」

ユリコ 「(・ω・ミ」クルッ

絹旗 「はい、これで私の超5連勝です♪」

結標 「暇なのね。人のこと言えないけどさ」

婚后 「」ジー

滝壺 「そういえば、こんごうもペットいるって、前に言ってたよね」

婚后 「え? ええ、今は預けておりますが」

海原 「ユリコさんがこの家に来たとき、そんな話もしてましたね」

滝壺 「寂しくなったりしない?」

婚后 「わたくしが、ですか? それとも預けている子が……」

滝壺 「どっちも」
 

婚后 「それはもう……身が引き裂かれる思いですし、あの子もきっと……」

絹旗 (なんかすごい悪いことしてる気分になってきました)

ユリコ 「(・ω・)?」

海原 「お会いにはなってるのですか?」

婚后 「学校の帰りや、休日などには顔を見に行ってますわね」

滝壺 「可愛いの?」

婚后 「当然ですわ! 飼い主バカかもしれませんが、世界一だと思っておりますのよ」

結標 「へえ、どんな子なのかしら」

婚后 「そうですわ、もしよろしければ皆さんにも紹介いたしましょうか?」

絹旗 「いいんですか?」

婚后 「ユリコと違って、少々人見知りするかもしれませんが……」
 

滝壺 「大丈夫だよ、遠くから見るだけでも」

海原 「でもせっかくの機会ですし、触れ合ってみたいですね」

婚后 「肌触りは最高ですのよ♪ それはもうスベスベしていて、見事な鱗ですわ」

結標 (ちょっと待って。ウロコ……?)

絹旗 「みんな予定ないんですよね? では超会いにいきましょうよ」

ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」

婚后 「あ、ユリコはお留守番してたほうが……その、食べられちゃうかも……」

結標 (なに!? なにが出てくるの!?)

婚后 「エカテリーナちゃん……あ、わたくしのペットなのですけれど」

海原 「なんだか高貴な名前ですね」

婚后 「茶化さないでくださいな。それで、あの子はこの学区のホテルに預けてますわ」

滝壺 「よし、行こう」wktk
 

~第7学区 ペットホテル~


結標 「ね、それなに持ってきたの?」

婚后 「エカテリーナちゃんのおやつですわね」

絹旗 「……生の鶏肉、ですか?」

婚后 「ええ、あの子の大好物ですのよ♪」

滝壺 「えさ、私もあげてみていい?」

婚后 「勿論ですわ。ぜひ仲良くしてあげてくださいな」

海原 「いやいや、どんな可愛い子が出てくるか楽しみですね」

婚后 「では、連れて参りますので。少々お待ちになってください」

結標 (鶏肉が大好物って……肉食系?)
 

滝壺 「鱗って言ってたけど、なんの動物なんだろうね」

絹旗 「鱗、鶏肉が好物……ティガレックスですか?」

結標 「ゲーム脳ね。そんなのが出てきたら逃げるしかないわ」

海原 「さすがに逃げなきゃいけないような危険生物ではないでしょう」

滝壺 「こんごうが飼ってたんだし、人には慣れてるかもね」


<みなさーん、お待たせいたしました。


絹旗 「おっ、超ご登場ですよ……って」

結標 「そ、その……首にかけてるのって……」

婚后 「紹介しますわね♪ ニシキヘビのエカテリーナちゃんですわ♪」

海原 「おお、見事な大きさですね」
 

滝壺 「触ってみていい?」

婚后 「どうぞ、ほらエカテリーナちゃん、ご挨拶は?」

エカ 「(゚ロ゚ )フシャァァ」

結標 「ひゃぁぁ!?」ササッ

絹旗 「ちょ!? 結標さん!? 私を盾にしないでください!」

結標 「いや、だって! ヘビ! ヘビ!!」

海原 「大丈夫ですよ、結標さん。ほら、こんなに大人しい」ナデナデ

結標 「うぅ……」gkbr

滝壺 「えさ、食べるかな」

婚后 「あ、そうですわね。どうぞ、滝壺さん」

滝壺 「えかてりーな、ほら、お肉」フリフリ

エカ 「チロチロ」
 

エカ 「ハムハム」

滝壺 「食べた食べた」

婚后 「あらぁ、よかったですわねぇ、エカテリーナちゃん♪」

海原 「いや、本当におとなしい子ですね」ナデナデ

滝壺 「ほら、きぬはたも」

絹旗 「怖いですぅ! 超怖いですぅ!」

結標 「」グイグイ

絹旗 「結標さん!? 押さないでくださいぃ!」

エカ 「(゚-゚)」クルッ

絹旗 「ひゃ!? 超ダメですぅ! 私は食べても超おいしくないですぅ!!」

エカ 「シュルシュルシュル」

絹旗 「」
 

婚后 「あら? エカテリーナちゃん?」

滝壺 「きぬはたの肩の上が気に入ったのかな」

婚后 「まあ、珍しい……普段はわたくし以外の人には乗ろうとしませんのに」

海原 「ユリコさんのこともありますし、絹旗さんは動物を引き寄せる何かを持ってるのかもしれませんね」

絹旗 「」

エカ 「♪」

滝壺 「なんだか嬉しそう」

海原 「動物との触れ合いは癒され……おや? 結標さんは?」


<ここにいるわよ。


海原 「? なぜそんな壁際に?」
 


<……疲れたから、ちょっと寄っかかりたかったの。


絹旗 「」

滝壺 「連れて帰らなくていいの?」

婚后 「んー……ミサワさんに紹介がまだですし」

海原 「家で改めて紹介という訳には?」

婚后 「ですが……ユリコのことを考えると、慎重になったほうがよさそうですわ」


<そうね、それがいいと思うわ。


婚后 「まあ、ここにいれば割と好きな時間に会えますし」

滝壺 「その時には私も来ていいかな、えかてりーな可愛いし」

婚后 「ええ、是非♪ この子も喜びますわ♪」
 

海原 「エカテリーナさん、鶏肉のお代わりはいかがですか?」

エカ 「ハムハム」

海原 「いい食べっぷりですね」


<なんで貴方なんともないのよ……


海原 「いや、近くでみるとなんともつぶらな瞳が愛らしいんですよ」

婚后 「海原さんはよくお分かりですわね♪」

絹旗 「」

滝壺 「ねえ、きぬはた、重い? わたしも抱っこ(?)していい?」

絹旗 「」コクコク

滝壺 「どうやって持ち上げればいいのかな」
 

婚后 「ここらへんをこう抱いてあげれば……はいどうぞ」

滝壺 「あ、ひんやりしてて気持ちいい」

海原 「本当に人に慣れていて大人しいですね」ナデナデ

婚后 「ちょっと大人しくて人見知りするのは玉に瑕ですわね、ユリコぐらい活発だといいのですが」

海原 「ははは、そしたらじゃれ合ってるうちに絞め殺されるかもしれませんね」

エカ 「?」

滝壺 「あれ? きぬはた?」


<なんでしょうか。


婚后 「絹旗さんもお疲れに? そうですわね、そろそろ帰宅いたしましょう」

海原 「おや、もうこんな時間でしたか。夕食の時間を考えると、そろそろ出ませんと」
 

婚后 「今日はエカテリーナ成分が補充できましたわ♪」ホクホク


<白井さんみたいなこと言うのね。


海原 「エカテリーナさん、またいずれ」ナデナデ

滝壺 「鶏肉持ってくるからね」

婚后 「エカテリーナちゃん、皆さんお優しくてよかったですわね♪」

エカ 「フシュルルル」


<超こっちみてます!


海原 「絹旗さんの首が気に入ったんですね」

婚后 「エカテリーナちゃん、おいで。では、預けてきますわね」



――その日の夜、絹旗はユリコが疲れ果てるまでモフモフしてたとか
 

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最終更新:2011年03月08日 23:14
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