絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 2スレ目 > 03


一方通行 (夫婦喧嘩だァ? 俺とコイツでか? 笑えねェ冗談だ)ゴロゴロ

一方通行 (……俺なンぞを相手にンな勘違いされちゃコイツだって気分悪ィだろォが)ゴロゴロ

番外個体 (……なんであんな言い方しかできないかな……)ズーン

番外個体 (わ、私が蹴ったのがいけないんだよね……でも大平原はあんまりだ……そりゃ特別大きい方じゃないけど……)ブツブツ

打ち止め (二人して一言も喋らない……よーし)パッ トテテテ

番外個体 「あ、ちょっと……?」

一方通行 「ほっとけほっとけ、いつものことだ」ゴロゴロ

番外個体 「またそんなこと言って。迷子になったらどうするの?」

一方通行 「こォいうときのためにGPS発信機能付きの携帯持たせてるンだろォが。いちいち鬼ごっこしてられねェよ」

番外個体 「……」ムー

一方通行 「……」

 

番外個体 (なんでこんなギスギスしちゃってんの、折角一緒にいられるのに……あ、やば、泣きそう)プイッ

一方通行 (隠してるつもりかよ、目ウルウルさせやがって……なンなンだ、この空気)

打ち止め 「これとこれとこれとこれも買うー! ってミサカはミサカはカゴに放り込んでみるー♪ おりゃー♪」ドサドサドサドサ

一方通行 「あっ、おい! 明らかに3日分じゃねェだろ、この量は!」

打ち止め 「」ジー

番外個体 「……! あっ、今日帰ってから私も食べるから3日分だよ、ねー?」

打ち止め 「ねー♪」

一方通行 「ンでオマエはクソガキには甘ェンだよ……」

番外個体 「私は自分と自分のDNAには甘いんですぅ」

一方通行 「あァ、分かった分かった。客人が来るときぐらいはいいだろ」

打ち止め 「そういうあなたはワーストには甘いよね、ってミサカはミサカは(ズビシッ)ぎゃふんっ」
 


 



~30分後~


打ち止め 「これで全部かなー? ってミサカはミサカは最終チェック」ガサガサ

番外個体 「明らかにカレーの材料じゃないものも多いけど。ま、いいでしょ」

一方通行 「? おい、カレーだろ? 人参がねェけど、いいのか?」

番外止め 「「いいの!!」」

一方通行 「あ、そォ……あとよ、これ、カレーの材料なのか?」つ【女性用下着】

番外通行 「ちょ、それ私の!///」バッ

一方通行 「なンで今買うンだよ!?」

打ち止め 「ワースト今日お泊りしてくれるんだよー、ってミサカはミサカは楽しみにしつつ打ち明けたり」

一方通行 「おい、聞いてねェぞ?」

番外個体 「言ってないし。ほらほら、いいからいいから。会計いってきて」

一方通行 「はいはい、わかりましたよォ」ゴロゴロ
 

番外個体 「買うものも買ったし、あとは帰るだけだね」

打ち止め 「……ね、ワースト。あの、ちょっと……」クイクイ

番外個体 「どうかした?」

打ち止め 「ちょっとね、お化粧直し……」

番外個体 「ああ、トイレ? ほら、すぐそこだから、ここで待ってるから行っておいで」

打ち止め 「もうちょっと気を使ってほしいかも! ってミサカはミサカは……うー」トテテテ

一方通行 「なァに色気付いてンだか」

番外個体 「そういうお年頃でしょ」クスクス

一方通行 「……」ハァ
 

番外個体 「……(……まだ怒ってるのかな)」

一方通行 「……(今日コイツどこで寝かせるか……俺がソファー使うか……)」ポケー

番外個体 「あの、さ……」

一方通行 「ン?」

番外個体 「さっきはゴメン……」

一方通行 「……」

番外個体 「バイト中以外であなたに会えるもんだから。浮かれて調子に乗っちゃって……あの、私」

一方通行 「気にしてねェよ。俺にも原因はあったからな。だからオマエも気にすンな」ナデナデ

番外個体 「……ズルイ、こいつ」
 

番外個体 「……ねえ」

一方通行 「まだ言い足りねェか?」

番外個体 「そうじゃなくて。確かめてもいいよ」

一方通行 「? 何をだよ」

番外個体 「大胸筋かどうか」

一方通行 「はあ?」

番外個体 「だって、大平原とか大雪原とか大胸筋とか思われたままってのもムカツクし!」

一方通行 「大雪原は言ってねェだろ。いや、アレは売り言葉に買い言葉つうか……別に本心ってワケでも」

番外個体 「もうこっちも引き下がれないの! いいから手ぇ貸せ!」グイッ

一方通行 「待て、オマエなァ! 「お待たせー! ってミサカはミサカは帰還報告してみる!」
 

番外個体 「っ///」バッ

一方通行 「」バッ

打ち止め 「? どうしたの二人とも、ってミサカはミサカは妙な空気を感じとってみたり」

一方通行 「なンでもねェよ。荷物が無駄に多いからタクシー使うぞ」

番外個体 「……(わ、私なんてことを……///)」ブンブン

打ち止め 「?」


~15分後 一方通行邸~


打ち止め 「着いたー! ってミサカはミサカは疲れたー」

一方通行 「おい、まず手洗え。いつも言ってンだろォが」

番外個体 「へー、結構広いところに住んでるんだね。二人暮らしでこの広さは贅沢だよ」
 

番外個体 「じゃ、早速だけどキッチン借りるよ。気が変わらない内にね」

打ち止め 「ねーねー、ミサカは何すればいいの? ってミサカはミサカは張り切ってみる!」

番外個体 「んーと……じゃあ、野菜洗っておいて」

打ち止め 「らじゃー、ってミサカはミサカはミサカ専用台をスタンバイ!」ゴトゴト

番外個体 (あ、標準サイズのキッチンだとまだ届かないのか)

打ち止め 「♪」バシャバシャ

番外個体 「お米研いだことある?」

打ち止め 「ないよー、ってミサカはミサカは暗にやってみたいということを伝えてみる」

番外個体 「じゃ、やってもらおうかな。この家に米があるのがすっごい不思議だけど」
 

 :


番外個体 「で、包丁はこう持ってね」

打ち止め 「うー、じゃがいもってデコボコで皮剥きづらい、それでもミサカはミサカはヘコたれない」ショリショリ

番外個体 「え? 普通にできてるよ。本当に料理するの初めてなの?」

打ち止め 「あの人が入院してるときに何回か林檎剥いてあげたことあるからかな、ってミサカはミサカは自己分析してみる」

番外個体 「なんだ、じゃ問題なさそうだから野菜は任せる。鶏肉は切りづらいから私がやるね」

打ち止め 「らじゃー♪ ってミサカはミサカは引き続きじゃがいもと格闘してみたり」ショリショリ

番外個体 「……そういえば、向こうはやけに静かだけど、あの人は何してるんだろ」


一方通行 「……ワーストが付いてるから、大丈夫だとは思うが……なァ」ソワソワ
 

打ち止め 「じゅわじゅわー」ガッシャガッシャガッシャガッシャ

番外個体 「そんな中華料理作るみたいに振らなくても火は通るよ、むしろ振るな」

打ち止め 「ねーねー、お肉が白くなったよー、ってミサカはミサカは報告してみる」

番外個体 「じゃ水入れるね」ドボボボボ


【炊飯器】<エビバディダンスナウ♪


番外個体 「あ、ご飯炊けた? 最終信号、かき混ぜてくれない? 熱いから気をつけてね」

打ち止め 「りょうかーい! ってミサカはミサカはしゃもじを片手に(パカフワ)うわぁー♪」

番外個体 (なんか思ってたより全然ラクだな)グツグツ
 

番外個体 「あとはルーを入れて……」ガサゴソ

打ち止め 「やらせてやらせてやらせて! ってミサカはミサカは要求する!」

番外個体 「よし、任せた。入れたらよーくかき混ぜてね」

打ち止め 「さーいえっさー、ってミサカはミサカは満を持してルー投入♪」ボチャボチャ

番外個体 「ほらほら、かき混ぜないとコゲちゃうよ?」

打ち止め 「そ、それはヤダ! ってミサカはミサカは……なにでかき混ぜればいいの?」

番外個体 「これでいいよ」つ【おたま】



一方通行 「カレーの匂いしてきたな……そろそろか?」ソワソワ
 

番外個体 「はい、せーの……」

打ち止め 「かんせーい!! ってなんでミサカだけしか言ってないの!?」

一方通行 「へェ……見た目は存外普通だな」

番外個体 「この子が相当頑張ってくれたんだよ? 他に感想ないの?」

一方通行 「まァ、急かすなよ」ヒョイパク

打ち止め 「」ドキドキ

一方通行 (甘口なのは打ち止めの味覚に合わせたからか……だが、それを差し引いても)マグマグ

番外個体 「さーて、一方通行さん? 星3つ頂けますでしょうか?」

一方通行 「聞き方違ェだろ。……まァ、3つだな」

打ち止め 「!」パァァ

番外個体 「よう、過保護www」
 

一方通行 「おい、そこは"頂きました"だろォ!?」

番外個体 「はいはい、じゃいただきまーす」

打ち止め 「いただきまーす、ってミサカはミサカは行儀よく言ってみる」

番外個体 「これで分かったと思うけど、この子人並みに器用だから。料理普通にできるよ」

打ち止め 「ふんす、ってミサカはミサカは胸を張ってみる」

一方通行 「だがなァ……オマエ見てただろ? 最大の問題点をよ」

番外個体 「それは……年月が解決してくれるのを待つしかないね」

打ち止め 「え、な、なに? 何か問題なの? ってミサカはミサカは怯えてみる」

番外個体 「小さいから、台使わないとキッチンに届かないでしょ? それだけが危ないの」

打ち止め 「」ガボーン

一方通行 「ま、こればっかりはしょォがねェやな。料理の才能は認めてやるよ」マグマグ
 






番外個体 「さーて、んじゃオフロ借りるねー」

一方通行 「そォいやオマエ、下着は買ってたけど服どォすンだ?」

番外個体 「超心配無用。今日、部屋着にと思って買ったコイツを着るよ」ガサガサ

一方通行 「ロングTシャツか……あ? そンだけ?」

番外個体 「大丈夫だよ、これだけ丈あれば肝心なところは隠せるから」


<ワースト準備できたー! ってミサカはミサカは呼んでみるー!


番外個体 「はいはーい、今いくねー」トタタタ

一方通行 「……腹冷やしたらどォすンだよ」
 



~一方通行邸 浴室~


打ち止め 「ねーねーワースト、ミサカの髪洗ってー、ってミサカはミサカは上目遣いでおねだりしてみる」

番外個体 「どこでそんなこと覚えたの。普段自分でやってるんでしょ?」

打ち止め 「ううん」

番外個体 「え? あの人一緒に入ってるの?」

打ち止め 「一人じゃ危ねェからって一緒に、ってミサカはミサカはモノマネを披露してみる」

番外個体 「へぇー」ニヤー

打ち止め 「?」

番外個体 「じゃ洗ってあげよう。おいでおいで」

打ち止め 「優しくしてね♪ ってミサカはミサカはまたもおねだりしてみる」

番外個体 「だからどこで覚えたの、そんなこと」
 






打ち止め 「はふー」チャプン

番外個体 (これがホントのたれミサカ、ってか)チャプ

打ち止め 「」ジー

番外個体 「? なに?」

打ち止め 「あの人ひどいよね。こうやってみると全然大平原じゃないよ、ってミサカはミサカはフォローしてみる」

番外個体 「でしょ? ひどいよね」

打ち止め 「……でも、ミサカの将来はこれなんだよね。もうちょっとほしかったって思ったり」モニュモニュ

番外個体 「こら、揉むな、くすぐったいから。その文句ならミサカ・ザ・オリジナルのお姉様に言ってよね」

打ち止め 「むー」
 

番外個体 「動かないでねー」ゴー

打ち止め 「はーい、ってミサカはミサカは大人しくしておく」

番外個体 (おいアホ毛、シャンプー中でもへこたれなかったね……もういい、もう休め)ゴー

番外個体 「はいできた」カチ

打ち止め 「ありがとー、ってミサカはミサカはちゃんとお礼を言う」

番外個体 「さーて、次は私の番だ」

打ち止め 「お風呂の後はプリンなのー、ってミサカはミサカは冷蔵庫に猛ダッシュ」ダダダダ


<プーリーンー!
<おい、一日一個だぞォ!


番外個体 「やれやれ……私も服着ないとね」クスクス
 

番外個体 「…………あれ?」モゾモゾ

番外個体 「目測誤った? 下着は隠れるけど、ギリギリだよ」

番外個体 「えー、どうすれば……」

番外個体 「今から"やっぱ服貸して"って言うのもなんかムカツクよね」

番外個体 「……うん、大丈夫。絹旗さんとか淡希も普段からこんななんだし」


ガチャ


番外個体 「お、オフロ空いたよー」

一方通行 「はいよォ」

番外個体 「……(な、慣れるまでがキツイ……恥ずかしい……)」

通行止め 「「?」」
 



~一方通行邸 打ち止め個室~


打ち止め 「てーい、とりゃー」ボスンボスン

番外個体 「ぬいぐるみの使い方間違えてるよね、エルボーの練習台とか」モフモフ

打ち止め 「そういうワーストはそれが気に入ったの? ってミサカはミサカはモフモフされてる兎さんを見つめてみたり」

番外個体 「うん、なんかね……そうだ、最終信号。今日はありがとね」モフモフ

打ち止め 「?」ボスボス

番外個体 「スーパーであの人とちょっとケンカしたとき、止めようとしてくれたんでしょ?」モフモフ

打ち止め 「えー、バレてたー、ってミサカはミサカはぬいぐるみに巴投げをきめてみる」ボスンッ

番外個体 「ま、後から気付いたんだけどね」モフモフ

打ち止め 「ワーストとあの人には仲良くしてほしいから、ってミサカはミサカは今日の結果にご満悦♪」
 

番外個体 「でも、いいの?」モフモフ

打ち止め 「??」

番外個体 「もしかしたら恋のライバルになるかもしれないのに?」クスクス

打ち止め 「それはそれだもん、ってミサカはミサカは正妻の余裕を見せつける」フンス

番外個体 「な……正妻……? ぐ、お、お子様には負けないよ」モフモフ

打ち止め 「その発言は正式な恋のライバル宣言と受け取る、ってミサカはミサカは人差し指を突きつけてみる」ビシィ

番外個体 「」モフモフ

打ち止め 「ふふーんだ♪ ねーワーストー、もう寝るから本読んでー、ってミサカはミサカはワーストにお膝抱っこ」ポスッ

番外個体 「いいけど。普段から読んでもらってるの?」

打ち止め 「ううん、ってミサカはミサカは愛読書を渡してみる」
 

番外個体 「"キル夫で学ぶベクトル操作"? これ読めばいいの?」

打ち止め 「うん! ってミサカはミサカはベッドに潜って読む体勢に入る」モゾモゾ





番外個体 「……"歯ぁ食いしばるお、最強!"……あれ?」

打ち止め 「」スピー

番外個体 「寝たか……」パタン

番外個体 「……恋のライバル、ね」ツン プニ

打ち止め 「うぅん……」スピー

番外個体 「そこまでは望まない、と思ってた、思ってたのに」
 



~一方通行邸 リビング~


一方通行 「おい、クソガキは寝ちまったのか?」

番外個体 「うん、もうぐっすりだよ。何か用事でもあった?」

一方通行 「いや、いつもなら寝付き悪ィわ夜更かしするわで手焼かせるンだがなァ」

番外個体 「さすがに疲れてたんだよ。一日外出して、夕食作るのも手伝ってくれたし」

一方通行 「オマエ寝ないのか?」

番外個体 「喉乾いてたから。なんかあるかなー」ガチャ

番外個体 「……缶コーヒーとプリンしかない……あとは夕食の残りカスか……」

一方通行 「それは先に言っておいたろォが」

番外個体 「はぁ……ま、缶コーヒーでいいや」カタッ

一方通行 「おい、俺にもくれ」
 

番外個体 「はいよ」ポイッ

一方通行 「はいどォも(パシッ)ってこれプリンじゃねェか!」

番外個体 「ぷはー」

一方通行 「ったく…………オマエ、改めてよく見ると髪伸びたな」

番外個体 「うん、まあ。なんていうのかな。あの頃の私から離れたいというか」

番外個体 「変わることができればと思って。それで手近なところで、髪型から、ね。ヘンかな?」

一方通行 「気にしすぎだろ。ロシアで会ったときと比べりゃ今のオマエでも十分だよ」

番外個体 「……そうなのかな」

一方通行 「こっちで再会したときにも思ったが、あン時に比べりゃマシな顔つきになったぜ」

番外個体 「ホントに? どう変わったの?」ズズイ
 

一方通行 「バカ、顔が近ェよ」グイ

番外個体 「モガー」

一方通行 「そォだなァ、まずクマと眉間・目尻のシワがなくなった」

番外個体 「……」

一方通行 「脂やら汚れやら浮きまくりだった皮膚もまァ、少しはマシになってるな」ペリペリ

番外個体 「……」ピキ

一方通行 「目付きの悪さはそのままだけどなァ……あ、おい、スプーン」

番外個体 「スプーンね、いくよ」バチバチ

一方通行 「待て待てェ! スプーンで磁力狙撃砲ゴッコすンじゃねェ!」

番外個体 「ふん……目付きの悪さならあなたには負けるよ。お、心地いい」トスン
 

一方通行 「そォだろォ、このソファーはあちこちの店をまわってようやく出会った逸品だぜェ」エヘン

番外個体 「ふーん……」ポス

一方通行 「おい、なンで寄っかかってくンだ。重いっつの」

番外個体 「それレディに吐くセリフじゃないよね。悪気はないんだろうけど、デリカシーもないんだから」

一方通行 「ほっとけ」

番外個体 「ほらほら、肩に手を回すぐらいしたら? それとも照れてるのかにゃー?」ニヤニヤ

一方通行 「もォうぜェのも超越してるよ、テメェは」ポン

番外個体 「褒めてもらえて嬉しいね、フヒヒ」ピト

一方通行 「褒めてねェ」
 

番外個体 (文句言いつつも拒まないんだね。やっぱり、あなたの隣はなんか居心地いい)

番外個体 (前に、近くに居れるだけでいいって言ったけど。このままだとより多くを望みそうだよ)

番外個体 (あなたのせいだ。いつも受け入れてくれるから、我儘が許されるんだと勘違いするんだからね)

番外個体 (……あ、寝そう)ウトウト

一方通行 「? おい」

番外個体 「」スピー

一方通行 「……寝顔はクソガキと瓜二つなんだな」ツン プニ

番外個体 「んぅ……」スピー

一方通行 「ンっとにめンどくせェヤツだな」カチッ
 






番外個体 「うん……?」

打ち止め 「」スピー

番外個体 「あれ……私……なんで最終信号と同じベッドに……?」ポケー

番外個体 「……あ、寝オチって……ここまで運んでくれたんだ……」

番外個体 「うー、外明るい……いま何時だ?」ムク...

番外個体 「8時!!?」

打ち止め 「にゃっ!?」ビクッ

番外個体 「あ、ゴメン」

打ち止め 「???」キョロキョロ
 



~一方通行邸 キッチン~


番外個体 「今日は店自体が休みの日で助かった……」

番外個体 「さてと。朝ゴハン作ってあげるかな」

打ち止め 「」ポケー

番外個体 「ミサカ専用台に正座したまま戻ってこないこの子はどうしようか」

一方通行 「」ポケー

番外個体 「あ、おはよう」

一方通行 「コーヒーくれ」ポケー

番外個体 「二人して起動まで時間かかるんだね、古いPCじゃあるまいし」ガチャ バタン
 



~一方通行邸 リビング~


打ち止め 「いただきまーす! ってミサカはミサカは優雅に朝食を楽しんでみる」

番外個体 「ゴメン、昨日寝ちゃって」

一方通行 「まったくだぜ。運ぶ方の身にもなりやがれ」

番外個体 「どうやって運んだの?」

一方通行 「? 変なこと気にするな、オマエも」

番外個体 「変で結構。だから聞かせてよ」

一方通行 「こう、肩を右手で持ってだな、左手を膝の裏に入れて……」

番外個体 「それって……お姫様抱っこ……」

一方通行 「人間の持ち方ってなァ色々あるが、生きてる人間相手ならコレが一番ラクだからな」
 


番外個体 「…………///」

一方通行 「? なンかおかしかったか?」

打ち止め (鈍感は罪なのよな、ってミサカはミサカはワーストがちょっとだけ羨ましい)





番外個体 「あ、朝ゴハン片付けたら帰るね」

一方通行 「はいよォ」

打ち止め 「えー! えー! えーーー!! ってミサカはミサカは不満を露にしてみる!」

一方通行 「騒ぐな。こいつにもこいつの生活があるンだよ」

番外個体 「また来てもいいんだったら、来てあげてもいいんだけど」

打ち止め 「来てー! また一緒にオフロ入ってー! ってミサカはミサカは頼み込む!」

一方通行 「……ま、クソガキもこォ言ってるし、気が向いたら来てもいいぜ」


番外個体 「うん……その内、にね」クスクス

打ち止め 「絶対だよ! 絶対だからね!」

番外個体 「分かってるよ。さて、食器片付けて着替えて荷物片付けて……」カチャカチャ

打ち止め 「ねー、ワーストー、ってミサカはミサカはロンTを引っ張ってみる」クイクイ

番外個体 「どうしたの?」

打ち止め 「これおみやげ、大切にしてね、ってミサカはミサカはずずいと差し出す」ズズイ

番外個体 「兎のぬいぐるみ? え、いいの?」

一方通行 「ガキがいいって言うンだからいいンじゃねェの? ちょォど増えすぎてウザかったしな」

番外個体 「そ……ありがと、じゃもらっておくね」モフモフ



~きぬはた荘 番外個体個室~


番外個体 「……はあ、ただいま」ポイポイッ

番外個体 「」ボスンッ

番外個体 「一人で使うベッドは広いよ、兎さん」モフモフ

番外個体 「……寝オチって、お姫様抱っこで……」

番外個体 「~~っ///」バタバタ


<バーン


結標 「ねえ、入ってもいいー?」

番外個体 「は、入ってから言わないでよ」サッ

結標 「何よ、荷物ブチまけて。だらしないわね」


番外個体 「いいの、一息ついたら片付けるから」

結標 「……なんか雰囲気違うわね。やっぱり何かあったんだ?」

番外個体 「な、なんのこと?」

結標 「貴女ねぇ、私がこのタイミングでここに来た目的、察しがつくでしょ?」

番外個体 「」ブルッ

結標 「お泊りって、一方通行のとこよね? 他に相手いないもんね」ニヤニヤ

番外個体 「黙秘権を行使する」

結標 「あらぁ? 前に相談に乗ってあげた私には経過を聞く権利があると思うんだけど?」

番外個体 「ぐぬぬ……」

結標 「いいからいいから♪ ほら、コーヒーゼリー買ってきてあげたから」
 


番外個体 「」ピクッ

結標 「これ食べながら、ゆーーっくりお話しましょ♪」

番外個体 「……誰にも言わない?」

結標 「言わない言わない」

番外個体 「絶対?」

結標 「絶対!」

番外個体 「……絶対だよ?」

結標 「私ったらそんなに信用されてないの? 悲しいなー」

番外個体 「信用してほしい? じゃ、胸の谷間に隠し持ってる超小型ICレコーダーは没収ね」ヒョイ

結標 「やーん、けちー」

番外個体 「うるさい露出狂!……さてさて、どこから話したもんかな」

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最終更新:2011年03月08日 23:14
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