一方「・・・つまりだ。地獄から抜け出した駆け魂はアレ一匹じゃねェと」
エルシィ「はい」
一方「他の駆け魂も全部捕獲しねェと契約も終了しねェってわけか・・・」
エルシィ「はいっ!その通りです!」
一方「・・・そうかい」
一方「・・・・・・」ポカッ!
エルシィ「いたぁ!?」
一方「なーンなンだよそりゃあ!?そういうことは先に言えっ!」
エルシィ「あぅぅっ・・・神様がぶったぁ・・・」グスッ・・・
一方「泣きてェのはこっちの方だ・・・クソったれが・・・」
一方「(っても、グダグダ言ったとこで仕方ねェか・・・)」
エルシィ「ううっ・・・!ぶったぁ・・・!!」グズグス・・・
一方「(こンなヘッポコに期待する方がどーかしてるってンだ)」
一方「(まァ羽衣の幅広い応用力は認めてやンねェこともねェけどな)」
一方「(・・・着ぐるみは二度と着ねェけどよ)」
エルシィ「うぐぐぅ・・・」グスグス・・・
一方「って、いつまで泣いてンだっての」
エルシィ「だ、だって・・・神様がぁ・・・」エグエグ・・・
一方「あァ・・・ンだよ。そンなことか」
エルシィ「そ、そんなことって!?痛かったんですよぉ!?」ムキー
一方「あァ、ハイハイ。悪かったなァ。ごめンなさいっと」
エルシィ「うー・・・いまいち誠意が感じられません・・・」
一方「まァ、ンなことはどうだって良いンだわ」
エルシィ「誠意のかけらも無いじゃないですか!!」ムキー
一方「一々うるせェなァ・・・悪かったって言ってンだろ?」
エルシィ「・・・神様はもう少し私に優しくしてほしいです」
エルシィ「・・・私だって女の子なんですよ」モジモジ・・・
一方「あァ?ンだって?」
エルシィ「~~~!!!」
エルシィ「もう知りません!!」プンッ
一方「(なに一人でキれてンだ、コイツ?)」
~~~~~~~~~~~
エルシィ「えへへ~♪やっぱり暑い時には冷たい物ですよね~♪」シャリシャリ・・・
一方「ったく・・・」
一方「(アイスを買ってやるまでダンマリを決め込むって本物のガキかってンだ)」
一方「(悪魔ってか天邪鬼の間違いじゃねェのか?)」
一方「(結局キレた理由よくわかンねェし・・・)」
エルシィ「美味しい~♪神様も一口いかがですかっ?」アーン
一方「一人で食え。甘ったるいのは好きじゃねェんだよ」
エルシィ「ええ~?こんなに美味しいのに~。でも神様がそう言うなら私一人で食べちゃいます♪」シャリシャリ・・・
一方「はァ・・・」
一方「(女ってのはなーンで心模様ってもンがすぐに変わっちまうンかね)」
一方「(めンどくせェ生物だ・・・それをまだこれから何人か恋に落とさなきゃいけねェってンだろ?)」
一方「(オリジナルだけで腹一杯だってンだよ・・・)」チャラ・・・
カエル・・・ゲコ太のストラップ・・・
ハッ・・・やっぱり今日も不細工なツラしてやがる
・・・・・・
良いさ、オリジナルが忘れたようにいずれ俺もあの日のことを忘れるンだ
感傷なンて感情は俺にはいらねェさ
一方「そンでよ、へっぽこ」
エルシィ「なんですかぁ?・・・って、ちゃんと名前で呼んでください~!!」
一方「逃げ出した駆け魂はあと何匹いンだよ?まさかン万匹とか言わねェだろうなァ?」
エルシィ「昨日の時点で六万匹です!」
一方「・・・・・・」
エルシィ「あっ、でもこの学園都市にはあとニ匹だけですね!残りの駆け魂はそれぞれの地区に配属された駆け魂隊のみんなが討伐してくれますのでご安心を!」
一方「・・・そうかい。そりゃ良かった」
エルシィ「はいっ!だから私たちも頑張りましょうね!」
一方「そうだな。命もかかってるわけだし頑張ってやるとすっかァ!」
エルシィ「おー!!!」
一方「・・・ふゥ」
エルシィ「・・・あれれ?どうしたんです神様?ため息なんかついて・・・」
一方「そういうことは早く言えって言ってンだろうがァ!!」ゴンッ!!
エルシィ「いったぁ~い!?」
・・・ったく
六万とかマジで心臓止まるかと思ったぜ・・・
まァ、俺のノルマはあと二匹・・・
エルシィ「なんでぶつの~!?」エグエグ・・・
それだけを捕まえりゃこのヘッポコとも縁が切れると思うと気が楽になるってもンだぜ
~~~~~~~~~~~~
一方「そーいやァ、お前ってコッチの世界にいる間はどこで暮らしてンだ?」
エルシィ「えっ?」
一方「いや、オリジナル攻略の時は気にも留めて無かったが考えてみりゃァあれから3日は経ってンだ」
一方「流石に悪魔とはいえ睡眠とかは必要だろ。お前、夜中どこで寝てンだよ?」
エルシィ「公園ですけど?」
一方「そうかい公園・・・」
一方「・・・・・・」
一方「野宿かよ」
一方「オイオイ?いくらヘッポコの三流悪魔とは言え仮にも女の形をしてるヤツが公園で野宿ってのはどーなンだよ?」
エルシィ「あっ野宿じゃないですよ!ちゃんと羽衣でテントを張って寝てます!」
一方「羽衣だけはホントに便利だなオイ」
エルシィ「羽衣だけはってなんですかぁ~!?」ムキー
一方「って、テント張って寝ようが野宿は変わりねェじゃねェかよ」
エルシィ「ちゃんと寝袋も作ってから寝てますよ?」
一方「そォいうことじゃなくてだな」
学園都市ってのは治安が悪い
能力を持て余して良い気になっちまったアホや能力者に嫉妬してやさぐれちまうバカで溢れかえってるせいだ
ンな場所に夜中に女が一人
しかもこんななーンも知らねェだろうって感じのアホヅラした女がいてみろよ?
なにされるかわかったもンじゃねェ・・・
そンで何かされた拍子に首輪が誤作動して二人ともあの世逝きとか死ンでも死にきれねェぞマジで?
一方「・・・しゃーねぇな」
エルシィ「?」
~~~~~~~~~~~~
神様曰く公園で女の子一人で公園で寝ることは危険だと言うことです
確かに衛生面は悪いかもしれないけどって思ってましたが、どうもそういうことではないらしいのです
一体どういうことなんでしょう?
エルシィ「それにしても・・・」
一方「ン?なンだよ?・・・あァ、ベットは貸しといてやる」
エルシィ「神様の部屋・・・凄いことになってますね・・・」
一方「気にすンな。よくあることだから」
エルシィ「よくあることって・・・」
神様の部屋は人工的に酷く荒らされた形跡が見るも無残な状態になってました
・・・ここで寝泊まりする方が危険なのではないでしょうか?
そ、それに・・・
二人っきり・・・だし・・・
一方「安心しろ。お前なンかにゃ手は出さねェからよ」
エルシィ「~!?」
エルシィ「そ、そうハッキリ言うものどうかと~!!」ムキー
はいはい!
どーせ私には色気なんか無いですぅ!!
一方「あァ、あとな。この部屋見てコッチの方が危険とかなンとか思ったりしてンのかも知らねェけどよ」
エルシィ「えっ?」
一方「俺が傍にいりゃお前の安全は100%保障出来る。なンかあったら俺が守ってやるから安心して寝ろ」
エルシィ「えっ・・・うっ・・・?」ドキッ
それでもちゃんと女の子扱いはしてもらえてるみたいです
ちょっぴりそれが嬉しかったり
・・・この人が私のバディーで良かった