佐天「時を止める能力……」 > 04


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さらに幾日後

──八月十五日


佐天「今日でこのお寺ともサヨナラかぁ~」

住職「寂しいかい?」

佐天「う~ん、ちょっとだけ寂しいですね」

佐天「自分を見つめなおして、『力』を知ることが出来ましたし」

住職「ははっ、『力』を知れたのは俺や寺のおかげじゃないさ」

住職「……そう佐天ちゃん自身の努力の賜物さ、俺は助言しただけにすぎない」

佐天「それでも、感謝してます住職さん、ありがとうございました!」

住職「どういたしまして、さっ急がないと日が暮れちゃうよ?」

佐天「あっ!そうですね!では……ありがとうございましたー!また~」テクテク

住職「あぁ、またな」

住職「…………」

住職「…………!!」ダッ

タッタッタッ

住職「佐天さん!」

佐天「えっ?何か忘れ物でもしました?」

住職「いや…………」

住職「気を、付けて……な」

佐天「あはは、心配には及びませんよ!えっと……当麻さんが守ってくれますし///」

住職「……ははっそうか、上条君が何とかしてくれるか、年寄りのたわごとだったな」

佐天「それに、少しくらいの連中ならあたし一人でも大丈夫ですよ!多分レベル4くらいまで行けましたから!」

住職「そうか、まぁ気を付けることにこしたことはないさ」

住職「じゃっ、何度もすまないね」

佐天「はいっ!ではでは住職さんまた~」

住職「……あぁ」

 

 

 

────住職の部屋

住職「ふう、しかし何故佐天さんが狙われたんだ?暗部が意味のない事をするわけがない……」

住職「佐天涙子……帰り際に彼女はレベル4くらいには行ったと言ったが……レベル3程度の彼女を殺す必要が一体どこに……?」

住職「一応【書庫】で彼女の事を調べてみるか」カタカタカタ

 

 

────────

■ Profile

名 前  佐天 涙子

所 属  柵川中学校 1年

能力名    ×

能力レベル : Level 0

*備考 : 七月二十四日に幻想御手を友人と共に使用。
監視カメラの映像によりレベル1程度の空力使いと判断される。

────────

 

住職「これは……?レベル……0……」

住職「どういうことだ?彼女は現時点でおおよそレベル4といった」

住職「【幻想御手】を使用し、副作用の意識不明から回復してから能力に目覚めるなんて実例は無い……」

住職「彼女は一体……」

住職「しかし実際に彼女の能力を見たわけじゃないが、彼女が嘘を言っているようには……」

住職「まさか……暗部はそれに気付いてッ………!!」

──warning──warning──!!

住職「パソコンが!?な、何だ?……ッ!!まさか暗部に──!?」

──PiPiPiPi!!

???「その通りだよ天──いや住職君と言ったほうが今はまだ正しいのかな」

住職「だっ誰だ?お前は!!」

???「誰だとは酷い言い草だな、私のおかげで量産型能力者計画の研究をさせてやっていたのに」

住職「ま……まさか……」

???「そう、アレイスター、いや統括理事長と言ったほうが君には伝わるかな?」

住職「ぐっ……な、何が目的で私に連絡を──?」

統括理事長「おや?君にはもう予想はついているのでは無いかね?」

住職「【絶対能力進化】の手伝いならやらないぞ!!あんな非人道的な事を──!!」

統括理事長「ふふ、君は手伝わなくてはいけない」

住職「しゃ、借金なら全部返済した!!私を縛り付ける口実などあるまい!!」

ピーーーー

住職「な、何だ……?」

統括理事長「いや、君が手伝わなくてはいけない理由だよ、口頭で説明するより文面のがいいと思ってね」

 


────────────

×× ××様

貴殿は【絶対能力進化】の途中で逃亡を図りこれに成功
絶対能力進化における【妹達】の調整に大幅な遅れを取らせた。

当該時間の研究費その他貴殿が持ち去り、破壊した機材の損害金額は

\2,740,169,328

この金額は払わなくてはならない。
絶対能力進化参加の契約書によると
第二十七項目注の三に
【この計画の際に自身が研究の損害を与えることになった場合、損害金額を全額支払う事を義務付ける】
この一文により、貴殿には上記の金額を支払わなければならない。

────────────

 


住職「ばっ馬鹿な!!ふざけてる!!27億だと!?払えるわけが無いだろう!!」

統括理事長「そこで絶対能力進化だよ住職君、絶対能力進化を終了まで手伝ってくれればチャラさ」

住職「何を考えている………」

統括理事長「それは絶対能力進化の事か?それとも他のことか?」

住職「全部だ……貴様はふざけている!!悪魔だッ……!!悪魔め……」

統括理事長「ふふ、悪魔かどうかはさておき手伝ってくれるな?


──天井亜雄君?」

天井「~~~!!…………一つ、質問だ」

統括理事長「なにかね?研究所での地位は心配するな、私が何とかしてあげよう」

天井「そんな事はいい…………彼女、佐天涙子の事だ」

天井「彼女は何故狙われた?彼女をどうするつもりなのだ?上条当麻と何か関係が──?」

統括理事長「…………その質問にはお答えできない、と言いたい所だが少しだけ答えてあげよう」

統括理事長「樹形図の設計者が破壊されたのは知っているだろう?」

天井「…………?それがどうした」

統括理事長「つまり私が代わりに『ある事』をシミュレーションしなくてはならないというところだよ」

天井「何が言いたい?」

統括理事長「彼女の能力のことを知っているのは私と君だけだ、この意味も分かるね?」

統括理事長「話はここまでだ、十分もすれば迎えが行くので準備しておくように」

統括理事長「活躍を願っているよ──天井亜雄君」

 

──ブツッ  ツーツーツー

天井「おいっ!意味が分からないぞ!!彼女をどうする気だ!クソッ!!」

天井「佐天さん……どうか、どうか無事でいてくれッ──!!」

上条「ふぃー疲れたなぁ~」

佐天「疲れましたけど、いっぱい良い事がありましたよ!」

上条「へぇ、俺は住職さんの手伝いばっかで肩が痛くなっただけだよ」

佐天「そういえば、住職さんの手伝いって何をやってたんですか?」

上条「ん~内容は良く分からなかったけど、書類の整理とかテキストファイルとか情報の暗号化だったかな」

佐天「そんな事やってたんですかー、でも書類の整理はともかく暗号化って必要あるんですか?」

上条「…………」

佐天「当麻さん?どうしたんですか?」

上条「………涙子ちゃん、男には……色々あるんだよ……」

佐天「は、はぁ……?」

上条「それは置いといて涙子ちゃんは寺での生活はどうだった?」

佐天「『あの事件』以降、レベルアップにつながる何かを掴めて、実際にレベルが上がった気がします!」

上条「ハハ、ソイツはよかったなー、上条さんもレベルが上がれば奨学金がいっぱい出て生活に困らなくなるのになぁー」

佐天「そういえば当麻さんってレベルいくつなんですか?」

上条「俺はレベル0だよ」

佐天「あ……ご、ごめんなさい……あたし……その……」

上条「気にすんなって涙子ちゃん、俺はレベルに頓着してねぇからよ」

佐天「でもあたし、色々無神経なこと言っちゃって……」

上条「だぁぁ気にすんなって!そもそも涙子ちゃんもレベル0から4まで上がったのってつい最近なんだろ?」

上条「身体検査までは元のレベルのままじゃないのか?」

佐天「あ、そうですね、次の身体検査までは書庫上ではレベル0ですね」

上条「それまでは俺達は無能力者仲間だよ!涙子ちゃんも元気だしなって」

佐天「そ、そうですよね!ありがとうございます、その急で申し訳ないんですが、その…」

上条「ん?どうした?」

佐天「えっと……///あの……あたしと友達に、なってくれませんか?」

上条「何言ってんだよ涙子ちゃん」

佐天「えっ……?」

上条「俺達はもう、友達だろ?それに、涙子ちゃんを守るって約束も忘れてないからな!」

佐天「当麻さん……///ありがとう……」

上条「お礼を言うのは俺のほうさ、涙子ちゃんが居たから寺でのバイトに華があったしな!はいコレ」

佐天「え……何ですかコレ?」

上条「俺の電話番号とメールアドレスな!また変な奴がいたら電話くれよな!飛んでいくから!」

上条「じゃ、涙子ちゃん、俺の住んでる学生寮はこの近くだからじゃあな!」

佐天「あ……当麻さん!じゃあ!また合いましょうね~~~!」

上条「おう、またな」

佐天「さて、とあたしも帰りますかー!」テクテク

佐天「……(あの事件から【時を止める】練習をして……)」

佐天「……(今のところ時を止めていられるのは2秒くらい、かな?)」

テクテク

佐天「……(時間を遅くするのも連続で15秒までは何とか出来るようになったけど)」

佐天「……(連発するには一息入れなくちゃ連続しようはできないなぁー)」

佐天「……(ま、そんなことより早く寮に帰って初春のスカートめくらなきゃ!)」

 

 

 

 

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現時点での佐天涙子の能力状況

・ 時間を遅くするのは15秒程度可能。
・ 時間を止めるのは2秒が限界。
・ 連続使用は1度使ったら5秒以上は開けないと再度使用はできない。
・ 時間を遅くしてから止めることは可能だが、止めている時間は遅くした時間と反比例し短くなる。
例 : 10秒遅くする→時止め→0,5秒が止めていられる限界となる。
逆に、1秒時止め→遅くする→5秒ほど遅くすることができる。

ちなみに、

アレイスターさんは佐天さんの能力を知ってるのは二人だけって言ってますが当麻も知っていることを知っています。一応補足

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──とある風が強い夜のビルの屋上……。

???「横風が強い、標準を三クリック左へ修正」

???「ビル風……三方向からの渦、標準を右に一クリック修正」

???「目標コード【一方通行】射撃を開始」

──十二発の弾丸が目標を粉々にするはずだった。しかし……

弾丸十二発は時間が巻き戻るかのような軌跡で発射された銃口に向けて──……。




一方通行「……ふン、くっだらねェ……」

──狩られる者が狩る者に一方的に虐殺される、そんな風の強い夜……。

 

 

 

 

────────────

八月二十日

────────────

佐天「あっつ~、何なのかねぇーこの暑さは」

初春「まぁ夏ですし暑いのは仕方ないと言えるでしょうが、今年の夏は暑いですね」

佐天「全く、お日様もちょっとは遠慮して欲しいものだよ!」

初春「実際にはお日様に近づいてるのは地球だから自業自得というか……あ、佐天さんちょっと待っててください」

PiPiPiPi

初春「はい、分かりましたすぐに向かいます」

初春「すいません佐天さん!風紀委員の仕事があってすぐに支部に行かないと……」

佐天「おうおう働き者だねぇー初春君は!あたしに気にせずに行っておいでー」

初春「すいません佐天さん!
じゃあ今日行く予定だったケーキ屋さんの新作スイーツ代わりに買っておいてください!お金はいつか払います」ダッ

佐天「オッケー……っておい!さりげなくパシろうとすんなー!」

佐天「くっそー初春のやつー今度あったら凄いスカート捲ってやる!(あたしの能力でな!!)」

佐天「(時間遅延をしてゆっくり初春のパンツを楽しむのもいいけどそれじゃ新鮮味が足りない……)」ブツブツ

佐天「(時間遅延で気付かれないうちに捲って、即立ち去ってみるのが一番いいのかな……?)」ブツブツ

佐天「(立ち去ってから何食わぬ顔で初春に『何路上でパンツさらしてんのーへんたーい』とかいいかもね、あはは)」



佐天「ってあれ?あそこに居るのって当麻さん……と御坂さん!?二人で何話してるんだろ?」

佐天「おーい!御坂さーん」

御坂「あら?佐天さんじゃない、こんなところで何してるのー?」

佐天「それはこっちのセリフですよ御坂さんこそ何やってるんです?」

御坂「それがね……ププ……コイツが……二千円札を自販機に…あっはっは、ひーっ!」

佐天「ちょっ、二千円札ってまだ日本に存在してたんですね……ふふ……それを『当麻さん』呑まれちゃったんですか」

上条「……、恥ずかしながら呑まれちゃった訳ですよ『涙子ちゃん』……」

御坂「あはははは!自販機もバグるわよ二千円札なんて突っ込まれ……え?ええ?」

佐天「うん?どうしたんですか?御坂さん」

御坂「な、ど、どうしたって……え、佐天さん『コイツ』と知り合いな訳?」

佐天「あっそっか『当麻さん』とはこないだ知り合ったんですよー」

上条「そ、こないだやってたバイト先で知り合ってなー」

佐天「それに当麻さんったらあたしに告白までしてきたんですよーキャーたらしなんだから、ねー?御坂さん」

上条「だぁぁ!あれは告白じゃなくてですね!いつでも助けるよって……あー違う違う!ニヤニヤするなぁぁ!」

御坂「…………す、…………す」プルプル

上条「あ?どうした…?」

佐天「御坂さんどうかしました?」

御坂「あんたは何私の友達口説いてんのよ!!このっ!ぶっ飛ばす!!ぶっ飛ばしてやる!!」

瞬間、御坂から雷じみた青白い火花が飛び出て真っ直ぐ上条当麻の元へ飛んでいった……

──しかし上条当麻は超速反応にて屈み、避け………そして……。

自販機「……………」プスプス

佐天「あ………」

御坂「あっ……」

上条「ふ、不幸だ……」

自販機「……………そげぶ」

自販機「オ…オエェェェェェェェ」ゴトッゴトッ


「「「に、逃げろーーー!!」」」フ、フコウダー

 

 

佐天「いや~無茶しますねぇー御坂さん」

御坂「ま、二千円以上のジュースが出てきたから結果オーライよ」

御坂「あ、鰤苺サイダー貰うわね」

佐天「じゃ、あたしは普遍的無意識味ジュース貰います」

上条「そのジュースのお金は……」

御坂「何か文句あるの?」

上条「い、いえっありません!!……えーっと上条さんはこの青汁しるこでもいただきますかね」ゴクゴク

御坂「で、佐天さんとコイツってバイト仲間か何かな訳?」

佐天「いえっあたしはちょっと修行しに……そこに当麻さんがバイトしてたので仲良くなったって感じですかねー」

御坂「修行?佐天さんって、……その」

佐天「あたし遂に能力に目覚めちゃったんですよ!!」

御坂「えっ!?すごいじゃない一体どんな能力なの?」

上条「(話に入れない……っつか涙子ちゃんと仲良くしてる子は俺の知り合いっつー事で良いんですかね)」

上条「(さっき、『この超電磁砲のを打ち破った無能力者めっ!勝負よ!!』って電撃ぶち込まれそうになったけど……味方ですよね?)」

御坂「えっ?時間操作?聞いたことないけど本当なの?」

佐天「ホントですよ~、今ちょっと発動してみますてぃっ!」

上条「(ええぃ!味方かどうかなんて本人に聞けばいいだけじゃないか!)」


ドォ――――z____ン!!

佐天「うひょーい御坂さんの背後に回って……」

上条「なぁビリビリって……」

「「あれっ?」」

御坂「 !……って何アンタは佐天さんをエロい視線で見つめてるのよ!」

上条「ご、誤解だってばー!!今ちょっとおかしな事がー!」

佐天「(あれ?当麻さん止まった時の中で普通に動いてるように見えたけど……)」

上条「涙子ちゃんもこの危険因子に何か言ってやってくれー」

御坂「誰が危険因子よ!!私には御坂御琴って名前があるのよ!!」

佐天「御坂さんと当麻さん、ちょっと良いですか?」

御坂&上条「ん?どうした?」



ドォ――――z____ン!!


上条「……ん?」

佐天「やっぱり、どうして……」

佐天「どうして止まった時の中で動けるんですか!?(2秒……動き出すっ)」

御坂「佐天さんどうしたの?ってうん?」

上条「えっと、その……多分涙子ちゃんの能力が利かないのは────



「お姉様?」


佐天「えっ!?」

上条「って……えっ?」キョロキョロ

御坂「………」

上条「増えてる!?御坂二号!?」


ミサカ「妹です、とミサカは間髪入れずに答えます」


佐天「えっ!?御坂さん妹さんいらしたんですか?いやはやそっくりですねぇー」

上条「ホントにそっくりだな、見分けがつかないくらいだ」

ミサカ「遺伝子レベルで同じですから、とミサカは答えます」

上条「遺伝子レベルって……」

佐天「ってことは双子なんですか?一卵性双生児ってやつですね!」

上条「それにしても、ここまでソックリになるもんかねー」マジマジ

ミサカ「あまり女性をジロジロといやらしい目でみてんじゃねーよコノ野郎、とミサカは心の中で呟きます」

佐天「おぉ、さりげなく毒舌ですねーさすが御坂さんの妹!」

上条「って上条さんはそんなよこしまな気持ちで見てませんよっ!」

ミサカ「そうですか?さっきから胸の辺りに視線を感じて不愉快なのですけれど、とミサカは心底嫌そうな顔をします」

上条「気のせいですっ!絶対気のせい!……ってかその御坂妹はどうしてこんなところに?」

ミサカ「この近辺でミサカと同じ系統のチカラを感じたため確認をしに来たのですが……お姉様でしたか」



御坂「───……。あんた、一体どうしてこんな所でブラブラしてるのよ……」

ミサカ「調整中です、とミサカは簡潔に答えます」

佐天「調整中?何か調整しなくちゃならないモノでも持っているんですか?」

ミサカ「はぁ、しいて言えばミサカ自身ですが、とミサカは答えます」

佐天「???……あっ!!妹さんは風紀委員か何かですか?その、それの研修中とか」

御坂「そ、そうそう!!佐天さん鋭いわね!そういうことだから──妹、帰ろ」

ミサカ「はい?ミサカにはこの後「いいから来なさい!!」

御坂「というわけだから、私はこれで帰るわねー!そのジュース二人で分けちゃってー」

 

 

 

 

 

 

 

上条「複雑な……」

佐天「ご家庭なん……ですかね……?」

上条「え、えーっと……」

上条「ま、まぁこのジュース、二人で半分こにしよっか涙子ちゃん」

佐天「えっ?でもこれ当麻さんのお金で買ったやつじゃ……」

上条「あー……でも買ったとは言い難いから貰っちゃってよ、ほら一人じゃ持ちきれないからさ」

佐天「えーっと…………じゃあ遠慮なく頂きますね」

上条「じゃっ、俺達も帰ろうか」

佐天「あっ!初春にケーキ買わなくちゃ!!ごめん当麻さん!!あたしケーキ屋に用があるんで」ダッ

上条「あ……って行っちゃった────大量のジュース置いて……」

 

──PM 5:38

佐天「ふ~、危うくケーキ屋さん閉まるところだったよ」

佐天「ふんふふん♪自分にケーキ2個も買っちゃったっ!」

佐天「ん~~~楽しみだなー♪ってあそこに居るのって」

佐天「御坂さんじゃないですか!さっき妹さん連れて帰ったんじゃ──」

ミサカ「……………?」

佐天「って、うん……?あっ、妹さん?」

ミサカ「まぁ、その認識で構いません、とミサカはキョトンとします」

佐天「どうしたんですか?こんな所で」

ミサカ「しいて言うならば準備、と言ったところでしょうか、とミサカは簡素に答えます」

佐天「準備?さっきは調整中とか何とか言ってたけど」

ミサカ「そうですね今は準備──いえ準備は完了といったところでしょうか」

ミサカ「──おや?貴女のその手に持っている袋は、とミサカはわざとらしく話題を変えます」

佐天「おっ!これに目を付けるとは妹さんも目敏いねぇ~、これはケーキなのだ!!」

ミサカ「ケーキ……そうですね、【時間】まではあと少しありますので
そこのベンチでティータイムと洒落込みましょう、とミサカは強引に貴女を座らせます」

佐天「えっえぇぇー、あたしのケーキなのにー!」

ミサカ「ケーキは3つあるように見えますが、とミサカは早く食べたくてそわそわしながら言います」

佐天「あたしの友達の為に買っといたやつですよ」

ミサカ「ではこのケーキは本来友人の分なのですね、とミサカは食べられない友人を思い心を痛めたフリをします」

佐天「あー、そうですね友達の分かな」

ミサカ「……食べていいんですか?」

佐天「言ったじゃない【友達】の分って」ニコッ

ミサカ「──?、とミサカは理解できずに首を傾げます」

佐天「うーんこう言ったほうが良いのかな?【友達】の妹さんにって事!」

ミサカ「…………………」








ミサカ「で、では【友達】のミサカの為に3つ頂けませんか、とミサカは友人に頼んでみます」

佐天「だめですっ!妹さんといえど3つはだめですよー、あたしが初春にどやされますから」

佐天「そうだ!当麻さんから貰ったジュースが1本あるんだった!もう一本買ってくるから待っててください」タッタッタ

「あたしと初春の分まで食べちゃだめですよーー!!」

ミサカ「ふふっ、とミサカは笑顔が抑えられません」

ミサカ「この口の中でシューっと蕩ける甘さ控えめな生クリームとスポンジの感触がたまりません
それに上にチョコンと乗っているイチゴもたまりません、とミサカは恍惚の笑みを浮かべて言います」






────へェ【実験動物】もケーキなんざ食べンのか

 

ミサカ「!!」

ミサカ「──PM 5:45 少し長居しすぎたようですね、とイチゴを残念そうに見つめながら答えます」

ミサカ「──第一〇〇二八次実験場所に向かいましょう」

ミサカ「…………(友達、ですか……)」

 


佐天「買ってきたよ~さっ、食べましょうってあれ?妹さん?」

佐天「ケーキは食べかけだし、どこ行ったんだだろ?トイレかな?」キョロキョロ

佐天「まーちょっと待ってみますか」








佐天「戻ってこない…………」

佐天「うーん、ちょっと探してみるかーっ」バッ

佐天「おっと、食べ残しのケーキを仕舞って、と」

佐天「調整中とか準備中とか言ってたし、もしかしたら学園都市に来て間もないのかな?」

佐天「だとしたら迷子になってるかもね!妹を探せっ!……なんてねー」

 

 

佐天「妹さーん、おーい」

佐天「トイレかなぁー?」






佐天「うぬぬぅー居ない……」

佐天「この周辺で探してない所って言ったら……」チラッ

佐天「路地裏……うぅ怖い人とか居そうでやなんだけどなぁ……」

佐天「えぇい!しっかりしろ佐天涙子よ!今のあたしは昔の無能力者じゃないんだ!!」

 

────路地裏

佐天「お、おーい妹さーん(小声)」

佐天「(薄暗いし、若干怖い雰囲気……やだなぁ……)」テクテク




佐天「あれ?あそこに引っかかってるのって……セーターの切れ端?」

佐天「常盤台中学のセーターの色と同じ色のような……まさか、ね……?」

佐天「……妹さん……?居ますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────路地裏の曲がり角、そこに彼女は居た。


佐天涙子の【友達】の御坂妹が死体となって────

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