オナニー@上条家編


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簡素な作りのインターホンに、細い指先が添えられた。

 古い形式のそれは、くっ、と押し込むと『ピンポーン』とイメージどおりの音を響かせる。

 押したのは美琴。押された部屋の表札には上条と名前があった。

「・・・・・・」

 なんとなく息を潜め、中を伺う。

 しかし数秒待っても、足音もなく、人の動く気配も感じない。

「留守かしらね」

 美琴はそう呟くと、常盤台中学の制服から一本の鍵を取り出した。

 学園都市であっても電磁キーですらない、ただの鍵。チャラリ、と音をたてたのは小さな蛙のキーホルダーである。

 迷うことなく鍵穴に差し込んでくるりと捻ると、ドアノブはなんら抵抗なく施錠を解いた。

「おじゃましまーす・・・」

 そーっ、という感じでゆっくりとドアを開ける美琴。開いた隙間から室内を覗き込むが、やはり人影はなかった。
「あの子も・・・いないみたいね」

 玄関壁に下げられている伝言板には『今日はあいさの家に泊まるんだよ』と書いてある。本日の犠牲者は上条のクラスメイトらしい。

 気の毒に、と割と本気の言葉が、美琴の口からぽろりと漏れた。

 とはいえ、食費に大きなダメージを受けるとはいえ、シスターと交流するのを嫌っている者はいないだろう。

 美琴にしても、こうして上条と付き合いはじめ、その、こう、なんというか、ええと、そう、それ。その、なんでもありというかなんでもしすぎのような関係になっても、上条と同居しているシスターにそこまで嫉妬をおぼえたりはしないのだ。

 もちろん上条を信用しているということもある。

 だがそれだけではなく、あのシスターには『美琴と付き合っている上条』に何かしらすることはないだろうと思わせるだけの徳があった。

「まあヤキモチとそれは別だけどねー」

 少しだけ口を尖らせる美琴。

 そうは言っても、上条と一緒に住んでいるのは羨ましい。出来れば自分もそうしたいのだが、学校が許すわけがなかった。
「さて、じゃあちゃっちゃとやっちゃいますか」

 美琴は靴を脱いで室内にあがると、鞄を足元に置いた。

 そして自分用のエプロンをつけると、シンクで水につけてある食器を洗いはじめた。

 量はそう多くない。

 すぐに洗い終わると、今度は掃除機を持ち出して部屋の掃除を始める。

「♪~♪~♪」

 慣れた調子で一通り。どこか楽しそうな表情で、思わず知らず歌が出る。

「んっ、こんなもんかな」

 簡単にではあるが掃除を済ませるまで15分。

 掃除機を元の位置に戻してエプロンを外すと、美琴は自分の鞄を持って居間に入った。

 ガラステーブルの横にぽすんと座り、はふ、と息をついた。

「おそいわねー。あいつめ、どこで油売ってんのかしら」

 コチコチと音をたてる壁の○時計は、もう学校終了から結構な時間経過を示している。特売のある日でもここまで遅いことは少ないのだが。
「また土御門さんや青髪さんと一緒かな」

 上条の親友たちの顔を思い浮かべる。

 ここ最近は頻度も減ったが、やはり三人で遊ぶことは多いようだ。

「・・・・・・」

 美琴にしても自分だけを最優先にしてほしいとは・・・思わないでもないが、流石にそれはありえない提案である。

 またゲームセンターあたりだろう。帰ってまではもう少し時間がかかるに違いない。

「・・・・・・」

 とはいえ、誰もいない部屋でひとり待つのは寂しいものだ。

 軽く物憂げにため息をつくと、なんとはなしに室内を見回す美琴。

 その視線が、

「あれ」

 部屋の隅に重ねて置かれていた布団を捉えた。

 ベッドは相変わらずシスターに貸しているようだが、上条は美琴のアドバイスにより(まぁそういうことの話もあり)キッチンに布団を敷いて寝るようになっている。

 普段は押し入れに片付ける布団が、今日は居間の方に積み上げられていた。

「干そうとした・・・ってところよね」

 布団はシーツが剥ぎ取られている。周りにシーツがないところを見ると、そっちは洗濯機だろうか。

 布団に近づいて手で押してみるが、干した後のような弾力がない。

 上条かシスターかわからないが、干そうとしてそのまま、という感じである。

「流石にいまからってわけにはいかないか」

 外はもう暗い。いまから干したのでは意味がなく、逆に夜気を吸い込んでしまうだろう。

「・・・しかたないわね」

 美琴は先ほどとは異なる、少し明るいため息をつくと、一番上に置かれている枕(アウトオブカバー)を手にとった。

 能力を使えば、天日干しに近いことができるだろう。

 そう思って胸に枕を抱え、

(あ・・・)

 ふわ、と鼻腔に漂うニオイ。

 枕は上条のものだ。
「・・・・・・」

 沈黙し、動きがとまる美琴。

 その頬が、うっすらと紅く染まりはじめた。

 他人からすればあまりよい香りだとは言えないそれは、美琴にとってはまた少し意味が異なる。

 髪のにおい、汗のにおい、上条のにおい。

 胸を舐められるときに感じるにおい。彼に貫かれるときに感じるにおい。彼にシテあげるときに感じるにおい。

「ぁ・・・」

 とくっ、とくっ、と動悸が早まる。ジン・・・と痺れる何かが背筋に響いた。

「ん・・・はぁ・・・」

 無意識に枕を抱く手に力が入る。崩した正座のような姿勢の美琴の、みずみずしいふとももが、もじもじと小さく擦り合わせられはじめた。

「んぅ・・・ぁ、だめ・・・」

 美琴が一度、首を横に振る。しかしその言葉を自ら裏切るように枕に鼻を埋め、ゆっくりと息を吸い込んだ。強く抱きしめられた枕が、制服ごしに胸を圧迫する。

 じわり、とした快感が、もう固くしこった乳首から身体に供給されていった。

「だめ・・・こんなこと、しちゃ・・・」

 玄関ドアを見る。

 居間からキッチンの間の仕切りはいまは全開で、玄関ドアに鍵はかかっていない。

 いまドアを開けられたら、即座に美琴の姿は見えてしまう。

 そして同居人のいるうえ、こうして合い鍵を渡すような相手のいる上条だ。

 明かりのついた自分の部屋に入るときに、鍵を使うとも、ノックをするとも思えなかった。

 見られてしまう。

 上条に。

「っ」

 ぞくりと、美琴の身体に電流にも似た感覚が走る。

 もう慣れ親しんだその感覚は、溶けかけていた彼女の理性を簡単に押し流した。
「はぁ・・・はぁ・・・んっ、あぁ、とうまぁ・・・」

 ずりずりと膝で動き、ドアの方に身体をーーー開いた両膝を向ける美琴。

 熱く濡れた吐息が口から漏れ、枕に染み込んでいく。

 ついさきほどインターホンを押した美琴の指先が動き、スカートの中に入り込んでいった。

 そして、

「んんっ」

 じっとりと液体を含んだ下着がくちりと音をたて、美琴の真っ赤な首筋が、小さく震えた。

 
「んっ・・・ぅんっ、あっ・・・」

 一度動き出した情動はとまらない。

 スカートの中で小刻みに指を上下させながら、美琴は脚をさらに崩した。

 膝を開いた正座、という姿勢から、ぺたりと尻を床につける。

 さらに、染みの出来た下着を、そして興奮に引っ張られてしっとりとした質感に変わりはじめたふとももを、正面ドアに見せ付けるように両膝を持ち上げた。

 M字開脚。

 バランスの悪い上体をたたみ置かれた布団に預け、美琴は左手でさらに強く枕を抱きしめた。

(あ、見られちゃう・・・いまドアを開けられたら、見られちゃう・・・)

 枕に顔を埋め、上目遣いに玄関を見る。その間にも美琴の指は休むことなく動き続け、ジリジリとした浅い快感を己の身に響かせていた。

「ぁっ・・・んぅんっ・・・んくっ・・・」

 まるで焦らすような小さな指の運び。

 それでも濡れた下着はじっとりと秘裂に張り付き、粘ついた感触と音の土壌と化していた。

 静かな部屋の中に響く水音と少女の吐息。

 それらすべてを自分自身が生み出している。

 そう思うと、美琴の胸の奥はたとえようもない恥ずかしさを訴え―――同時に、どうしようもない欲情を溢れさせるのだ。

「んくぅっ・・・んんん・・・ん、ふぁあっ・・・」

 蓄積した熱に後押しされて、指の動きが速く、複雑になっていく。

 指先は膣口内側をなぞるように円を描き、そうかと思うと固くしこりたった陰核をツンとつつく。

 畳んだ布団に体重を預けたことで僅かに浮いている腰は、指の円運動を補助するように、くいっ、くいっ、と小さく揺れ動いた。

「あっ、あっ、あんっ、んんっ、んぁっ」

 水音が大きくなり、吐息はあからさまな喘ぎへと変化する。

 唾液が零れそうなほどだらしなく緩んだ唇の端と、一筋の横髪が張り付いた上気した頬。

 凛々しさすら伺わせる普段の彼女など、影も形もなかった。

 美琴の瞳は快楽という名前の霧に霞み、視線を宙空にはわせるだけで何も見えていない。
「あんっ、いいよ当麻っ、それっ・・・それ、いいのぉっ」

 いや、たったひとつ。

 彼女の視界に映るのは、身体を無遠慮にまさぐってくる、恋人の幻想。

 股間で音をたてる指も、胸に枕を押し当てる左手も、吸い込む空気に混じるニオイも、彼自身に依るものではない。

 しかしいまの美琴にとっては、紛れも無い現実だった。

「んうっ、やあっ、あっ、あんっ、あっ、あっ、あっ」

 声がさらに早く高くなる。

 指先は下着の上から陰核をクリクリとこね回し、枕で乳首をこするように左手が動く。

「んんっ、んんんっ!」

 もみくちゃにされた枕から薫るさらに濃いニオイに堪えられなくなったのか。

 美琴は上条に口淫するときのように、枕の端をしゃぶりついた。

 唇がやわやわと布地を食み、口内に入った方を舌先がなめ回す。

 その間にも陰核は刺激され、腰はゆらゆらと上下し続けた。

(あっ、あっ、わたし、いやらしいよう・・・)

 オナニーフェラ、という単語が頭に浮かぶ。

 掃除の最中に見つけた上条保有の成年漫画雑誌で見かけた単語だ。

(こんなの、こんな一人でシちゃって、枕なんか舐めて・・・)

 そこで見た漫画のヒトコマが思い起こされると同時に、いまの自分がどんな恰好をして、何をしているのかが、具体的な形で美琴の脳裏に浮かびあがった。

「!」

 ジュン、と音でもたったかと思うほどの羞恥が巻き起こる。

 しかしそれは胸と股間、そして口元の淫行にあてられ、瞬く間に甘美な快楽に姿をかえ、全身を駆け巡っていった。
「んんんっ!」

 がくんっ、と大きくのけ反る美琴。

 背中を預けていた布団がその圧力に負け、結果として少女は床に横たわり、天井を見上げる形になった。

「んーっ! んんっ! んんんーっ!」

 くわえた唇に、さらに力がこもる。しかし決して歯を立てることなく、口内の下は踊りつづけた。

「んんんっ! んんっ! んふぅんっ!」

 腰がくねくねと動き出す。つま先だけを床につけ、背中すらも浮き上がるほど大きく反り返った彼女は、しかし枕を放すことなく、右手の動きも止まろうとしない。

 下着では吸収しきれなかった蜜がふとももの丸みにそって垂れていく。

 その感触が、極彩色の意識の中でやけにリアルに感じられた。

 そして垂れた蜜がその粘性ゆえに床に堕ちることなく、尻の方に流れた、その拍子。

「んふっ!?」

 つるりと己が粘液に尻を舐められた美琴が、不意打ちの刺激に目を見開いた。

 それが決壊の合図。 
「んんんんぅーっ!」

 美琴が首を左右に振り、腰を突き上げた。

 両膝を大きく開き、濡れた秘裂に右手を添えたその姿勢でストップモーション。

「っ! っ! っ!」

 そのまま数回、若鮎のような肢体が大きく震え、

「~~~っ・・・」

 がくっ、と美琴の腰が床に落ちる。

 吸水性の限界を超えた下着が、ぐちゅりと音をたてた。

「はあっ、はあっ、はあっ」

 まだ荒い息をつきながらも、美琴は右手を股間から放し、目の前にかざした。

 ぬるぬるとした粘液が指に絡みついている。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

 徐々に収まっていく呼吸の中、親指と人差し指、中指を一度だけ擦り合わせる美琴。
(こんな、いっぱい濡れて・・・)

 もう一度、擦り合わせる。

 ねちゃ、と音が響く。

「・・・・・・」

 呼吸を整えるため、大きく息を吸い込んだ。

 枕を抱えたままで。

「・・・・・・」

 とくっ、とくっ、心臓が再び脚をはやめる。

 また、指を擦り合わせた。

「・・・・・・」

 収まりかけていたはずの呼吸が、早くなりはじめた。

 ふとももが、落ち着かない様子でこすり合わされる。

 ちらりと見た壁の時計は、そろそろ帰ってきてもおかしくない時間を示していた。

「・・・・・・」

 美琴はもぞもぞと身をよじった後、

「んっ・・・」

 寝返りをうって、俯せになった。

 枕を顔の下に敷き、今度は膝を床につく。

 尻だけを高くあげた姿勢。

 濡れた下着も、ひくつく股間も、すべて玄関ドアに向けられた。

(もし、いまあいつが帰ってきたら・・・)

 ドアを開けたら、濡れた股間を晒す美琴がいる。

 上条は、そんな自分をどうするだろうか。

 驚くだろう。間違いなく驚く。

(でも、)
その、後は・・・?

(サレちゃう、かな・・・それとも、枕でオナニーなんかシちゃったから、おしおきされるかな・・・)

 四つん這いで犬のように犯される自分。

 四つん這いで、子供のように尻を叩かれる自分。

「はぁ・・・はぁ・・・」

 吐息が漏れる。
(あいつに・・・サレちゃう・・・)

 息を吸う度、上条のニオイを感じる。

(あいつに・・・おしり叩かれちゃう・・・)

 美琴の瞳が潤む。表情がとけていく。

 そして、

「はぁ、はぁ・・・」

 するり、と右手が脚の間に入り込んだ。

 そのまま指が下着にかかり、クロッチを、横にずらす。

 美琴は新しい粘液を分泌しはじめた膣口を愛撫しながら、ドアの方に目を向けた。
 
 霞んだ瞳に映るのは、再びそこに夢想する、想い人の幻想。

 一息。

「お願い・・・わたしを犯して・・・当麻・・・」

 とろけるような屈服の声が、室内に甘く余韻を残し、消えた。

 

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