上条「信長ぁ…てめぇの幻想は俺がぶっ殺してやる!」


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時は戦国…1582年、幻魔王となった信長を恐れた信長の家臣――明智光秀――は謀反を起こし、
信長を討ち取るべく、信長が駐屯している本能寺に向かっていた。


一方そのころ、『鬼武者』明智佐馬介秀満は、光秀の謀反を察知した信長によって呼び出された幻魔軍団をたったの一人で殲滅させ、
主君明智光秀のため、幻魔に滅ぼされた鬼の一族の復讐を果たすため、彼もまた、織田信長を討ち取るべく、本能寺に向かっていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

20xx年――学園都市

 

穏やかな休日の学園都市。

休日という事もあって、カフェでは学園都市の生徒が友達とお茶をしたり、すぐ近くのデパートでは学生のカップルがイチャイチャしていたり、路地裏では今日もスキルアウトがたむろしている。

今日も平和に学園都市の休日が過ぎていくと、誰もがそう思っていた。

しかし…



『コードレッド、コードレッド、学園都市上空に無数の飛行物体、風紀委員、警備員以外は全員退避して下さい。繰り返します…』

突如鳴る警報、驚いた通行人達が空を見上げると、空から化け物達が落ちてきた。それも、無数に。

「ギキシャアアアア!!」

「うわぁ!ばけ物!」目の前に現れたと同時に学生たちを斬り刻んでいく、異形の物達
逃げ惑う学園都市の住人。
何事も無く過ぎていくと思われていた日常は一気に地獄と化した――

 

 

天正十年(1582年)六月二日――本能寺



松明の火が門の前に居る複数の人を照らす。

そこには黒い甲冑を着、碁盤の目のように並んだ兵士達。
さらに列の前には馬に跨がり、
赤い甲冑を着た男――明智光秀――が佇んでいた。

やがて黒い甲冑の兵士の一人が
赤い甲冑の男の前まで出て来た。

兵士「光秀様! 佐馬介様が到着いたしました!」

と、男が言うと、甲冑の兵士達が並んだ列が崩れ、
その間から忍者のような風貌をした男が現れた。
見ると、所々防具は欠け、体の至るところに傷を帯びていた。

光秀「おい、あれを」

兵士「はっ!」
と、明智光秀が兵士に命じると兵士は忍者のような風貌の男――佐馬介に真紅の鎧を渡した。

兵士「佐馬介様! これを」

兵士が持っていたのは新しい甲冑だった。
それを黙って受け取る佐馬介。

佐馬介「…」
光秀「よし、準備が出来たな――」

光秀「皆の者! 敵は本能寺に有り!!」

兵士達「「うおぉぉ!」」


こうして日本のその後の歴史を決める戦い――本能寺の変が始まった。

――本能寺の門が開き一気になだれ込む光秀の兵士達

――それに襲いかかる異形の者達『幻魔』

――そして…真紅の鎧に身を包んだ『鬼武者』明智佐馬介秀満

そして鬼と幻魔の永き争いに終止符を打つ戦いが
――未来の者達をも巻き込み――
始まろうとしていた







『鬼武者』

 

 

 

 

 

 

現代――幻魔襲来より少し前――学園都市


上条「はぁ…補修疲れたなぁ~」
学園都市の生徒――上条当麻は
今日も担任の小萌先生に「残念ながら、上条ちゃん補修で~す☆」
と、休日にもかかわらず学校へ行っていた。

上条「はぁ…上条さんに真の休みはいつくるのでせうか…」
と、嘆いていると

美琴「あ、アンタは」
と上条に気づく一人の少女――
学園都市の超能力者(LEVEL5)――御坂美琴

上条「はぁ…」

美琴「な、なによ? その『どうせ勝負とかいうんだろ?』みたいな溜め息」


上条「そうそう、良く解ってるじゃないですか」
うなずくような仕草で答える上条

美琴「へぇ…ならこっちも話しが早いわ!」と美琴が上条に数万Vはあろうかという電撃の槍を飛ばす。

上条「うわぁ! お前勝負を受けるとは言ってないぞ!」
しかし、上条はそれを右手の幻想殺し(イマジンブレイカー)で打ち消す。

上条「はぁ…いくらなんでも街中で人に向かって電撃ぶっぱなすのはやめろって言ってるだろ?」

美琴「良いじゃない、アンタにはその右手があるんだし」

上条「そういう事じゃなくてだな…」
と、呆れながら美琴を注意しようとしたその時

と、呆れながら美琴を注意しようとしたその時、

『コードレッド、コードレッド、学園都市上空に無数の飛行物体、風紀委員、
警備員以外は全員退避して下さい。繰り返します…』
と、大音量の警報とともに
コードレッド――学園都市に外部からテロリストが侵入した時の警報――が発令された。

上条「うわぁ!な、なんだぁ!
侵入者か!?(もしかして…魔術師?)」

美琴「空に飛行物体?……!!!
な、なにあれ…!」
と、空を見上げたとたん絶句する美琴

上条「そ、空?」
と、美琴の様子を見て上条も空を見上げると、
そこには巨大な鳥のような化物から多数の人型の何かが落ちていく光景が空一面に広がっていた。
得体のしれない何かに思わず絶句する上条。

上条「な、ななな何だよあれは!!」

美琴「あ、あたしに聞かないでよ!」
と、二人が信じられない光景に右往左往していると、
空中から先の人型の化け物――幻魔が地に降り立った。

幻魔「シャアアア!!」

美琴「く…! あいつね…」

上条「おい、どうする!?」

美琴「来るわ!」

幻魔「グアアア!!」

幻魔の一匹が血に餓えた獣のような声で吠えた瞬間、幻魔が美琴と上条に襲いかかる。

上条「うわぁ!

美琴「この…!」
ピシャアア!!と咄嗟に美琴が雷を幻魔に撃ち込んだ。

幻魔「ギシャアア!!」
美琴の雷によって吹き飛ばされる幻魔。


美琴「驚いたわね…ケシズミになる位の電撃は当てたわよ…」
吹き飛ばされはしたものの
幻魔は倒れる気配は無い。

美琴「これは…かなりキツイわね…体力が持つかしら…」

上条「だ、大丈夫か?」

美琴「ええ、今はまだ行けるわ…でも直に体力がなくなる…」

上条「とりあえず一旦何処かへ隠れよう!」
美琴「確かに此処じゃあ敵が多すぎるわね……はぁっ!」
と、残りの幻魔をとりあえず電撃で吹き飛ばし、
二人は安全な場所を探して駆け出して行った―――――

過去――本能寺中庭



光秀軍は佐馬介の協力もあり、
本能寺の中庭まで来ていた。
さすがに佐馬介と違い、鬼の力を持たない光秀軍の兵士達は
その数を半分にまで減らしていた。

幻魔足軽「ギシャアアア!!」

佐馬介「でやぁ!」
佐馬介が足軽を一太刀で切り捨てる。

兵士「佐馬介様!中庭の幻魔達は全員殲滅しました!」

佐馬介「よし、このまま本能寺内部まで突っ込むぞ!」


兵士達「「おおぉぉ!!」」

光秀軍が佐馬介の号令の元、一気に本能寺内部に乗り込もうとしたその時。

『させるか!虫ケラども!!』

声とともに現れたのは幻魔の中でも高位の知能と力を持った幻魔
――高等幻魔の科学者ギルデンスタン

佐馬介「てめぇは…ギルデンスタン!」

ギルデンスタン「ヒッヒッヒ! 佐馬介ぇ!
信長様の邪魔はさせんぞぉ!!」


ギルデンスタン「いでよ!! 私の新しい息子よ!」
と、ギルデンスタンが
叫ぶと、何処からともなく鉄球
を持った巨大な幻魔が現れた。
ギルデンスタン「ゆけぇ!ドンガッチャ!
信長様が未来を手にいれる邪魔をさせるなぁ!」

ドンガッチャ「ゴアアアアアアア!!!」
佐馬介「未来だと…!
何をする気だ!ギルデンスタン!」

ギルデンスタン「時期に解る……
貴様が生きていたらの話だがな!ヒッヒッヒ!」
不気味な笑いとともにギルデンスタンは何処かへ消えてしまった。

佐馬介「まて!ギルデンスタン!」
ギルデンスタンを追いかけようとする佐馬介
しかし、

ドンガッチャ「ゴアアアアアアア!!」
ドンガッチャが佐馬介の前に立ちはだかった。


佐馬介「邪魔だ!」
と、佐馬介が刀を胸の前に構えた。

次の瞬間佐馬介の着けていた鬼の篭手が紅く発光し、刀が紅い大剣――炎龍剣――へと変わった。

佐馬介「うおお!」
佐馬介が剣を振るうと、
剣から一直線にドンガッチャに向かって炎が吹き出し、ドンガッチャを焼く。

ドンガッチャ「グアアアオオオ!!」
怯むドンガッチャ。

兵士「佐馬介様!」

佐馬介「お前達は先に行って信長を探してくるんだ!」

兵士「はっ!」


ドンガッチャ「グアアア!!」
ドンガッチャが鉄球を佐馬介めがけて振りおろす。

佐馬介「はあっ!」
しかし、佐馬介は炎龍剣で攻撃を防ぎ、
今度は剣を雷の刀――雷斬刀に変化させ、
ドンガッチャに雷の斬撃を浴びせた――

ドンガッチャ「グアアアオオオ!!」
苦しむドンガッチャ。
佐馬介「これで最期だ!」
とどめに風の薙刀――疾風刀の発する竜巻で
ドンガッチャをそのまま塵へと還した。

ドンガッチャを蹴散らし、信長の元へ急ぐ佐馬介。

佐馬介(待ってろ信長…必ず貴様を倒し、幻魔との戦いを終わらせる!)

兵士「佐馬介様! 信長は本能寺の本尊に居るようです!」

佐馬介「わかった、後は俺に任せろ」

兵士「はっ!」



――本能寺――本尊


本尊の前に立つ二つの人影。
一人は信長の側森蘭丸…そしてもう一人は
――かつて桶狭間で一度死に、幻魔として蘇えり、
さらには幻魔王となった織田信長

森蘭丸「…」

織田信長「…来たか」
気配を察知した信長が振り向く。

佐馬介「信長!…とうとうこの時が……覚悟!!」
佐馬介が抜刀しようとしたとき。

森蘭丸「殿!おまかせを!」
森蘭丸が佐馬介の前に立ちはだかる。

佐馬介「…どけ」

蘭丸「織田家近従頭森蘭丸…いざ!」

蘭丸が佐馬介に刀を振り下ろし斬りかかる、
しかし佐馬介はこれを見切り、必殺の一閃で蘭丸を斬り捨てた。


蘭丸「な、何だと…バカな…これが…鬼武者…の…力か…!
の、信長…様…!」
血を吹き出し倒れる蘭丸。

佐馬介「信長……てめぇの仲間は倒した!」

信長「……」
睨みあう二人…長い沈黙が二人を包む…
信長からの幻魔王の威圧感が佐馬介にプレッシャーを与える…
やがて、佐馬介が信長に斬りかかった。

佐馬介「でやぁ!」

信長「ふんっ!」
しかし、佐馬介の攻撃は軽々と受け止められた。

信長「ぬんっ!」
信長が手から光弾を打つ。

佐馬介「ぐぁ!」
吹き飛ばされ、床に叩きつけられる佐馬介。
信長「フフフ…そんなものか佐馬介」
信長が佐馬介の首を掴み、
至近距離から光弾を打とうとする。

佐馬介「ぐ…!」

絶体絶命のその時

信長「!」
信長が何かを察知し佐馬介から距離を取った。

その瞬間、倒れていた蘭丸を巻き込み、佐馬介の周りが黒い闇に包まれた。

佐馬介「なに?…なんだこれは…!」

佐馬介「ぐ…ぐあああ!」
黒い闇が収束し弾ける――
一瞬辺りが光に包まれたかと思うと、
そこに佐馬介の姿はなかった。

ギルデンスタン「時空の歪み……
ところ構わず発生するところをみるに、まだ未完成のようですな…」
と、またギルデンスタンが現れる。

信長「……ギルデンスタン、お前は佐馬介を追い、未来へ飛べ」

ギルデンスタン「はっ、信長様」
信長の命令を聞き、立ち去るギルデンスタン。

信長「フフフ…すぐに未来は私のものになる……フフフ…ハハハ…ハハハハハハ!」
燃え盛る夜の本能寺に信長の高笑いが響き渡っていた―――――――

 

 

 

 

現代――学園都市


なんとか幻魔達を振り切り、幸いにも無傷で
路地裏についた二人。

美琴「はぁ…はぁ…」
上条「み、御坂…大丈夫か?」

美琴「フッ……アンタ…私を誰だと思ってん…のよ…
LEVEL5の第三位よ…これぐらいで…へばるわけないわ…」
と、強がってはいるが、学園都市の超能力といえ
体力に関しては上条よりは少なく
更に、迫りくる幻魔を高出力の電撃で牽制しながらので
既に美琴の体力が限界に近いのは誰の目にみても明らかだった。

上条(くそっ! 俺は一体何をやってるんだ!
御坂に全部まかせっきりで、俺はただ逃げているだけ…)
上条は自分の頼りなさと無力さを感じ、
右手を握りしめた。


上条の右手――幻想殺し――は、超能力や魔術などの異能を駆使する者達にはその力を存分に発揮するが、
あの幻魔達のような動きも素早く、体力もあるような体術主体の者達にとってはただの右手でしかなかった。


美琴「とりあえず…一旦休憩しましょ…」

上条「……そうだな」
と、美琴と上条が地べたに座り込もうとしたそのとき、
目の前に謎の黒い穴が現れた。
更に、その黒い穴が一瞬眩しく光る
上条達は眩しさに思わず目を瞑った
――しばらくして、目を開けると――目の前には、刀を差し、紅い鎧を着け、右手には目玉のような装飾を着けた篭手を持った男――佐馬介が
うつ伏せに倒れていた。


美琴「な、なに? この人…侍?」

上条「い、生きてるのか…?」

目の前に急に現れた男に上条がおそるおそる触れようとしたその時
佐馬介「!」
佐馬介が急に目をあけ、起き上がった。
辺りを不思議そうに見回す佐馬介。
上条と御坂が目に入ると、上条に急につっかかった。


佐馬介「おい! 此処は何処だ!?」


上条「うお!? 此処は何処っていわれてもですね…学園都市としか…」


佐馬介「学園都市だと?」


美琴「ちょ、ちょっとアンタ! アンタこそ一体なんなのよ!
急に現れたところをみるに……ただのコスプレ野郎とは思えないけど…」
と、美琴が問いかけた瞬間、虚空に黒い渦がいくつか現れ、
渦から幻魔が四体ほど現れた。


上条「オイオイ、そんな登場の仕方もあるのかよ…!」



佐馬介「幻魔か!」
佐馬介が刀を抜き、現れた幻魔に向かっていく。


上条「お、おい! そんな刀一本でどうするってんだ!」


幻魔「シャアアアアアア!」
幻魔が佐馬介に斬りかかる。
しかし、佐馬介は幻魔が刀を振り下ろす一瞬の隙をつき
幻魔を横一閃する。

更に後ろから来たもう一体の幻魔が
佐馬介に剣撃を浴びせようとするが、幻魔が刀を振るより早く
佐馬介が幻魔の首を斬る。

更にもう二体の幻魔を一掃するため、
佐馬介は炎龍剣をだそうとした。だが、

佐馬介が篭手に力をこめるが、篭手が反応しない


佐馬介「…!?」
予想外の出来事に驚く佐馬介、
その一瞬の隙をつき、幻魔が飛びかかる。

だが、間一髪佐馬介はそれをよけ、
一閃の連鎖で幻魔を一掃した。


上条「凄い…あの化け物を刀一本で全滅させやがった…」
驚く上条。


佐馬介「……(何故、戦術殻が…)」
そして、右手の篭手を見つめる佐馬介に

上条が近づこうとした瞬間

幻魔「シャアアアアアア!!」
影に潜んでいた幻魔が現れ
後ろにいた美琴に斬りかかった


美琴「え!?」


佐馬介「なに? しまった!」

普段なら、美琴が常に発する電気を利用したレーダーで
幻魔の存在など、すぐに気付いたはずだが
これまでの度重なる幻魔の襲撃で
これまでろくに休んでいなかった分
気づくのが遅れてしまっていた


美琴(で、電撃を……だめ! やられる…!)
目を瞑り、死を覚悟する


しかし―――


上条「ぐあっ!!」
美琴が予想外の声を聞き、目を開ける


美琴「え…」
美琴が目をあけたとき斬られていたのは…

咄嗟に美琴を庇った上条だった。


佐馬介「テメェ!」
上条に斬りかかった幻魔を縦に両断する佐馬介

美琴「な、なんで!」倒れた上条を抱き抱える美琴
上条の体は肩から腰にかけて斜めに斬り裂かれており
傷からは大量の血が流れ出ていた。


上条「……さっきは…逃げてる…だけ…だったからさ、
…ちょっとは…役に立ち…たかったんだ…」

美琴「なに言ってんのよ! あんなの電撃で吹っ飛ばせたわよ!」
涙声になる美琴


上条「ヘッ……さっきは…、電撃…でて…なかったじゃねぇか…」


美琴「そ、そんなこと……、
…とりあえず早く病院へ行くわよ!」


上条「やめとけ…今の…学園都市の…状態じゃあ…
…病院が機能してるかも…わかんねぇ…ゲハッ!」
口から血を吐く上条
上条「それに…もう俺は…ダメだ……
…自分の事…は、俺が一番…よく解る…」


美琴「そんな…そんな…(私、アンタがいないと…!)」


上条「み、御坂…インデッ…クスの事…、頼む…」


佐馬介「おい! 離れろ! 」
何かに気付いた佐馬介が上条から美琴を離れさせる


美琴「…っ! は、離して!」
佐馬介を振り払い上条に近づこうとするが、
黒い穴が上条の回りに開いたかと思うと
上条を黒い闇が覆う


佐馬介「離れろ! 呑み込まれる!」


美琴「!! い、イヤ!」


そして、上条を包んだ、黒い闇が収束し、弾けた――――


美琴「と、当麻あああ!!」

 

 

 

 

 

上条(なんだ?…ここ)
気が付くと、上条は何もない暗い空間に倒れていた。


上条(俺は死んだのか…?)


『上条当麻…上条当麻…』


上条(この声は…なんだ)


『上条当麻…上条当麻…』


上条「!!」
異変を感じ、起き上がる上条
ふと、体を見ると、斬られたはずの体が、今はなんともない。
更に、回りには紫の炎がいくつも灯っていた

『起きたか、上条当麻』


上条「なんだアンタらは? 此処は何処だ?」

『貴様は時空の歪みによって1582年の過去に飛ばされたのだ』

上条「過去…」


『そうだ』


上条「っ…何だよそれ!俺を元の時代に戻せ!」


『それはできぬ…貴様は使命を負ったのだ
今から十日後に佐馬介が、幻魔王織田信長との最終決戦に挑む…しかし!
奴の力は強大になりすぎた!
…今のままでは佐馬介は信長に勝つことは出来ぬ』


上条「な、なんなんだよ……俺に何をしろっていうんだ!」


『貴様にはこれから十日、信長を倒す為の旅をするのだ』
と、その瞬間
回りにあった紫の炎が上条の右腕に集中する
更に炎が燃え盛り、上条の右腕には奇妙な篭手が形成され、右手には何かの柄が握られていた。


上条「なんなんだ…これ…(幻想殺しが効かない? 異能じゃないってことか?)」


『それでは頼んだぞ…我ら鬼の一族最強の力「幻想殺し」を持つ者よ…』


上条「な!? おい、まてよ!誰なんだアンタらいったい!」


『我らは幻魔に滅ぼされし鬼の一族…』


上条「お、鬼の一族…?」
そう上条が呟いた瞬間、周りが光に包まれた――――

 

 

過去―――比叡山山中


倒れている上条、その横に小さな黒い影
上条「……」


??「…起きて……ねぇ!……おーい!」


上条「う…うん? インデックス…か?(夢だった?)」


??「なにいってんだい! ほら起きな!」

目覚めた上条の目の前に現れたのは20cmほどの少女
背中には羽が生え、その体は淡く発光している。


上条「うわぁ! な、何だ? 妖精?」


阿児「アタシは烏天狗の阿児! 鬼の一族にアンタの補助を頼まれてるんだ」


上条「鬼の一族…」
その言葉を聞いて先ほど見た、あの光景や学園都市での出来事を思い出す


上条「ゆ、夢じゃなかった…」
がっくりと肩を落とす


阿児「おーい大丈夫か?」


上条「教えてくれ!
元の時代に戻るには、どうすれば良い!?」早く元の時代に帰らないと、という一心で阿児をひっ掴み尋ねる。

阿児「ひゃあ! お、落ち着きなよ~!」


上条「あ…ごめん」
我に帰り、阿児を離す上条。
どうやら結構強く掴みすぎたようで阿児は「ふぅ…」と一息する。

上条「で、未来に帰るにはどうすれば良い?」


阿児「わかんない」


上条「はぁ!?」


阿児「……冗談だよ!、安心しな!
…ただ、このままじゃあ未来に帰る事なんかできやあしないよ」


上条「どうすれば良い?」


阿児「鬼の一族に言われたはずだよ?
『幻魔王織田信長を討て』…ってね」
阿児に言われ、自分の右手の篭手をふと見る

上条「…そうすれば…帰れるのか? 元の時代に」


阿児「ま、確実にそうと言うことは出来ないけど」


上条「そうか…でもこんな山奥でジッとしてるよりましだ!
上条さんはやりますよ!」
グッと拳を握りしめ、決意する上条。
それを阿児が「さすが!」と持ち上げる。


上条「で…いったいどこに行けば良い?」


阿児「なんだかここ一帯に強い幻魔の気配を感じるから、もしかしたら…何か情報を掴めるかも」

 

 

――比叡山山道



阿児に言われた通り、ひとまず比叡山延暦寺を目指す上条。
曰く、延暦寺周辺に強大な気配を感じるらしい。


しばらくすると叢からざわざわと葉の揺れる音がした。


上条「なんだ…?」


阿児「気をつけな、くるよ!」
と、阿児が上条に言った瞬間、


幻魔足軽「シャアアアアアア!」
叢から幻魔が二人の前に姿を表した。


阿児「構えな!」

上条「どうやって使うんだこれ!」
慌てる上条。


阿児「振るんだよ!」

上条「振る…………フンッ!」
と、柄から黄色い光を放った鞭が飛び出した

上条「すげぇ! ……ようし!」
持っていた柄を構える上条
幻魔との睨み合いが続く
そして、幻魔が一吠えした次の瞬間、幻魔が刀を横薙ぎに振る


以前から上条は人とは違う身体能力を持っていた、
更にそこに鬼の力を得た今の上条にとっては最早幻魔足軽など恐るるに足りなく


上条「はぁ!」
幻魔の刀を鬼の鞭で防ぎ、鞭の一撃を与え
よろめく幻魔に更に、もう一打。
連続の攻撃を喰らった幻魔は塵となって消えた。


上条(…これが鬼の力…! 凄い力だ…!)


阿児「アンタ凄いじゃないか! とても今まで普通の人間だったとは思えないよ!」


上条「あぁ!、この調子で山頂を目指すぞ!」



――――――――――

                                                             つづく

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