【禁書】    は人生を【SS】 4


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心理「そう、今日なのね」


???
『頼むぞ、これを逃せば、【次】は来ない』


心理「ええ、そんな事、何回も繰り返して来た事じゃないの」


???
『君の標的は、君の思い人だ、なんなら換えるか?」


心理「やっぱり気付いていたのね」


???
『前も言っただろう、君が考える事は私が考えている事だ』


心理「そうね、私の思い人だからこそ、私がやるわ、これはずっと前から私の役目よ」


???
『そうか、では切るぞ」


心理「ええ」


心理(【Perdurabo】我耐え忍ばん、ね・・・体感的にはあの人も千年近く生きている筈だけれど)


今回最後の電話がかかってきた


心理「はい、もしもし」


電話の男『オーダーが、入りました』


心理「分かったわ」


心理(ここまでは、シナリオ通りに進んでいる、そうここまでは)
???『お兄ちゃん!起きて!朝だよ!』


垣根「ああ、起きるから・・・そこ退いてくれ」


茶色の長い髪を一房だけ結った【妹】が、俺の腹の上に乗っていた


???
『早く起きないのが悪いんだよ!・・・よいしょっと』


垣根「ていうか、今何時だ?」


???
『八時だよ?』


垣根「・・・もっと早く起こせよ!」バタバタ


???
『あら?帝督、どこ行くの?』


垣根「学校だって!これじゃあ遅刻なの!」


???
『何だ?朝からうるさいな・・・折角の休みなんだから、寝かせてくれよ・・・』


???
『あら、お早うあなた、それと帝督?今日は学校お休みよ?』


垣根「・・・マジで?」


???
『そうだよ?今日はお休みだよ?』


垣根『・・・・・・』グー


???
『あらあら、じゃあご飯にしましょうか』
垣根「なんだよ・・・これ・・・」


目の前に広がるのは、血の惨劇、母親は胸を刺され、父親は首筋を切られ


【妹】の姿はどこにも無かった


垣根「何で・・・なんで父さんと母さんが・・・?  はどこに行ったんだ・・・  !  ! 華!」



電話の鳴る音で、目が覚めた


垣根「・・・なんで、今になってあの時の夢を見るんだ・・・思い出したくもない事を・・・」


電話は鳴り止まない、今日は、何もせずに、ただ横になって居たかった


垣根「はい・・・垣根だ」


心理『お仕事だってさ、第七学区まで来て頂戴、今日は事情があって車で迎えには行けないの」


垣根「分かった・・・時間は?」


心理『今から四時間後よ」


垣根「分かった」


垣根(四時間後、という事は十二時半に行けばいいのか)


垣根(あんな夢を見た後に、仕事なんざしたくねぇよ・・・)

 

 

 

 

 

学園都市第七学区窓の無いビル周辺日本標準時十二時一五分



心理「おはよう、帝督」


垣根「よう」


心理「私も貴方も、指定された時間より早く来てしまったわね」


垣根「そうだな」


心理「そういえば、お弁当って作ってきてくれた?」


垣根「悪いな・・・今日は作って来れなかった」


心理「そう・・・・・・」


垣根「なんなら、どっかの店でも入るか?」


心理「そうしましょうか、偶然どちらもお昼食べてないみたいだし」


垣根「そうだな、店は、あれでいいか?」


心理「ええ」


心理(ここに来るのは何度目でしょうね・・・)


垣根「行くぞ、心理定規」


心理「ええ、今行くわ」

 

 

 

 

 

 

ギリシア料理ν


心理(この店もいつ以来かしら)


垣根「じゃあ俺ははタラモサラタとイエミスタで」


心理「私も彼と同じ物を」


垣根「・・・そういえば、今日の仕事相手は?」


心理「場所は昨日通った窓のないビル周辺、標的は暗部の一組織らしいわ」


垣根「そいつらは何をしようとしてんだ?」


心理「学園都市への反逆、らしいは所謂テロって奴よ」


垣根「一般人はどうなってんだ?」


心理「一時的に避難させるんだって、窓の無いビル周辺から半径500mの範囲でね」


垣根「そうか、って事はこの店も危ないんじゃないか?」


心理「そうね、でもまだ時間はあるし、大丈夫よ、十二時五十分までにビルに着けばいいから」


垣根「そうかい、ん料理来たぞ」


心理「はーい」






学園都市第七学区窓の無いビル周辺日本標準時十二時五十分


垣根「・・・・・・」


心理(この時間だけは、何時まで経っても慣れないわね・・・)


垣根「なぁ、心理定規」


心理「どうしたの?帝督?」


垣根「お前、俺の事好きか?」


心理「ええ、好きよ」


垣根「真面目に答えろボケ」


心理「・・・・・・何で今答えなければいけないの?」


垣根「・・・・・・むしろ、今だからだな、今話さねぇと、もう言えない気がするんだよ」


心理「・・・・・・」


垣根「別に無理する事じゃねぇよ、嫌いなら嫌いって言ってくれて構わねぇ」


心理「・・・・・・」


垣根「頼むから・・・・・・答えてくれ」






学園都市第七学区窓の無いビル周辺日本標準時十二時五八分


心理「嫌いな訳、無いじゃないの」


垣根「・・・・・・」


心理「バカで間抜けで、メルヘンな翼を生やして、口が悪くて格好付けな所も・・・」


垣根「・・・・・・」


心理「大好きよバカ・・・」


垣根「心理定規・・・」


学園都市第七学区窓の無いビル周辺日本標準時十二時五九分三十秒


心理「帝督・・・」


十三時まで残り二十五秒


心理(ああ、これだ、私が欲しかったのは・・・)


私の小柄な体が彼の大きな体に抱き寄せられていく


十三時まで残り十五秒


垣根(そうだ、俺はコイツが欲しかった、ただそれだけだ)




十三時まで残り十秒


この時私は時間の事なんて頭に無かった、ただ帝督の事しか、頭に無かった


十三時まで残り九秒


この時俺は仕事の事なんて頭に無かった、ただコイツの事しか、頭に無かった


十三時まで残り八秒


私はこの時間がずっと続けばいいと思っていた


十三時まで残り七秒


俺はこの時間がずっと続けばいいと思っていた


十三時まで残り六秒


彼の唇が目の前まで迫って来た、私はただ、それを待ち受けた


十三時まで残り五秒


私はまだ気がつかなかった、この先に何が待ち受けているか


十三時まで残り四秒


もう既に彼の唇と私の唇の距離は、1cmも無かった
十三時まで残り三秒


もう少しで、コイツに届く、それだけを考えていた


十三時まで残り二秒


俺はまだ気がつかなかった、この先に何が待ち受けているか


十三時まで残り一秒


二人の唇が軽く、触れ合った、そこで彼らの意識が途切れた




学園都市第七学区窓の無いビル周辺日本標準時一時一分


この小さな空間に木霊した、一発の発砲音で二人の目が覚めた


???
「久しぶりね、心理掌握?」


心理「あなたは・・・!」


垣根「・・・ここはどこだ?そしてさっきの発砲音は何だ!」


???
「発砲音はね・・・彼女の心臓を打ち抜いた、銃弾の音」


心理「え・・・?」


確かに、彼女の胸には正確に心臓を打ち抜いたであろう、銃創が出来ていた
垣根「・・・は?」


???
「駄目じゃないの、標的に恋をしちゃ」


心理「くッ・・・」


力無く、華奢な少女の体が崩れ落ちた


???
「動かない方が良いわよ、無駄に寿命を縮めるだけ、せめて最後くらい、見取ってもらいなさい、【お人形】さん」


心理(そう、私はこの窓の無いビルで作られた、レベル5の心理掌握・・・更にその模造品として作られた心理定規という名の【人形】・・・)


垣根「おい!心理定規!」


心理「御免なさいね、私、貴方の事を騙していた」


垣根「・・・は?」


心理「私はね・・・ある人に作られた【人形】なの、人じゃないただの、お人形・・・」


垣根「もう喋るな!」


心理「私はね・・・もうこれで最後になって欲しいの、他の子達に、こんな思いはさせたく・・・無いの」


垣根「だから喋るな!」


心理「私は・・・最後に貴方に、見届けてもらえる事が・・・とっても嬉しい・・・お願い、最後に顔を見せて・・・」
垣根「死ぬな!まだまだお前には一緒に居てもらわねぇと困るんだよ!だから絶対に死ぬな!」


心理「ごめんなさいね・・・」


垣根「謝るな!バカ野郎!」


心理「ごめん・・・ね・・・」


この瞬間、一人の【少女】がこの世から消えた


垣根「くそッ!何でこんな事にならなきゃなんねぇんだよ!糞ったれが!」


その時、彼の頭になぜか覚えのある声が、直接響いた



【闇を這い回る愚かな虫よ退屈しのぎに遊んであげよう羽をちぎられる痛みにおぼれさぁもがいておくれ】



垣根「畜生!コイツをこんな事にしやがった奴!俺はお前を絶対に許さねぇ!汚ねぇ肉片になってでも!素粒子レベルに分解しても!絶対に許さねぇ!ぶっ殺してやる!」




             To be continued

 

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