上条「キングダムハーツ?」3


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黒フード「心がもっとも輝く瞬間……」

黒フード「……それは『誰かのために』自らをも投げだす瞬間」

天井「サイクス……来ていたのか」

天井「馬鹿なやつだ、レプリカである打ち止めに心がないのも忘れ……」

天井「心を解析しているつもりが逆に解析されているとも知らずにな」

サイクス「これでようやく一方通行が我々のものになるのだな」

天井「驚いたぞ、お前が最終信号に一方通行の心を移す計画を持ち掛けたときにはな」

サイクス「それを実現したお前も流石というべきかヴィクセン」

サイクス「……いや、この世界のお前は天井亜雄と呼ばれているんだったな」

ヴィクセン「よせ、お前に呼ばれると寒気がするわ」

サイクス「さて、あとは一方通行を完成させるためのもう一つの材料」

サイクス「……『禁書目録』を手に入れるのみだ」

 

 

―――某ホテル・屋上


アクセル「くっ……流石に人の心を見るってのはキやがるなぁ」ガクッ

インデックス「もうやめて!」

インデックス「いくらあなたに心がないって言っても……」

アクセル「そんなことは百も承知だ」フラッ

インデックス「どうして……どうしてそこまでして!?」

アクセル「……ロクサスに会いたかった」

インデックス「!!」

アクセル「俺、あいつが好きだった」

アクセル「アイツといると俺にも心があるような……そんな気になったんだ」

インデックス「それじゃあ私の心を覗いたのは……」

アクセル「お前の10万3000冊の中にならハートレスを生み出す方法が分かるかもしれない」

インデックス「もう一度、ソラをハートレスにすれば……」

アクセル「……そう、ロクサスに会える」

アクセル「でもこの世界じゃ心の闇についての研究はほとんど進んでなかったみたいだな」

アクセル「正直ちょっと期待外れだったぜ」

インデックス「むぅ、ちょっと傷つくかも!!」

インデックス「それに、研究が進んでなかったんじゃないんだよ!!」

アクセル「ああ、わかるぜ。この世界でも誰かやらかしちまったんだろ?」

アクセル「……心の研究を禁止せざるをえないような事をな」

インデックス「ひょっとして、『エドワードレポート』を……?」

アクセル「ああ、ほとんど暗号化されてて読めなかったけどな」

アクセル「ひょっとしてそのレポートを書いた『エドワード』ってやつは、今この街の……」

バタァンッ!!

上条「インデックス!!」

インデックス「とうま!!」

ソラ「……アクセル!!」チャキッ

神裂「ⅩⅢ機関……その子から離れなさい!!」

アクセル「おうおうぞろぞろと集まって来やがって……」

アクセル「こちとらもう限界だってのによ」ガクッ

グーフィー「なんかケガしてるみたいだねぇ」

ドナルド「よくわからないけど、今のうちだよ!!」グワッ

上条「今助けるぞ、インデックス!!」

   『悪いがそうは行かない』

アクセル「この声は……!!」

ズウウウゥゥッ…

サイクス「『禁書目録』は預からせてもらおう」

ソラ「お前は……」

アクセル「……サイクス!!」

サイクス「アクセル、お前に然るべき引導をここで渡してやりたいところだが……」

サイクス「残念だがすぐに一方通行の実験を再開しなければならないのでな、時間がない」グッ

ズウウウゥゥッ…

インデックス「やめてっ、離してよ!!」

サイクス「また会おう、ソラ」

神裂「待ちなさい、ⅩⅢ機関!!」ダッ

ズウウウゥゥッ…

上条「神裂!?」

ドナルド「闇の中に飛び込んじゃった!?」グワッ

 

上条「くそっ、一体どうなってるんだ!?」

アクセル「まさかサイクスの奴が禁書目録を狙っていたとはな……」フラッ

ソラ「サイクスって、確か木山先生のことをそそのかした……」

ソラ「アクセル、あいつはインデックスをどこへ連れて行ったんだ!?」

アクセル「そんなこと俺が知るかよ」

ドナルド「嘘をつけ!!」グワッ

アクセル「本当に知らねえって」

アクセル「……アイツがこの世界で何をしようとしてたかは知ってるけどな」

グーフィー「どういうこと?」

アクセル「ほら、これ見てみろ」ペラッ

ソラ「量産異能者『妹達』の運用における『一方通行』の絶対能力への進化法……?」

アクセル「お前ら知ってるだろ『超電磁砲』の妹ってやつを」

アクセル「ありゃ正確には大量生産されたレプリカってやつだ」

ドナルド「大量生産!?」

アクセル「そう、大量生産した二万体のレプリカを一方通行と戦わせて……」

アクセル「一方通行を『絶対能力〈レベル6〉』にする」

アクセル「アイツの言う『実験』ってのは簡単に言やそんなとこだ」

上条「ナメやがって……!」

ソラ「…………」

   『ああ、先ほど行われた実験でしたら滞りなく終了いたしました』

   『そっか、よかったな!!』

ソラ「俺は……」ギリッ

グーフィー「でもそれでどうしてインデックスがさらわれちゃったのかなぁ?」

アクセル「さあな。俺が掴んだのは、その一方通行ってやつをサイクスが利用しようとしてたってだけだ」

アクセル「……心を抜いた操り人形としてな」

ドナルド「は、早く止めないと!!」グワッ

ソラ「アクセル、その実験をやってる場所を教えてくれ!!」

アクセル「だからそんなこと俺は知らねえってば」

アクセル「だがそうだな……」

アクセル「オリジナルの『超電磁砲』なら知ってるんじゃねえのか?」

ソラ「……皆、急いでミコトを探すぞ!!」

――――――

美琴「誰か、助けてよ……」

ソラ「……ミコト!!」

美琴「ソラ、ドナルド、グーフィー?」

美琴「それに……」

上条「お前、何してるんだこんなところで!?」

美琴「……別にどこで何をしようが私の勝手でしょ?」

美琴「私はレベル5の『超電磁砲』なのよ? 夜遊びなんかした程度で……」

ソラ「待ってくれ、ミコト!」

美琴「えっ……?」

ソラ「知ってるんだ。俺たち」

ソラ「実験のことも、ミコトの妹のことも……」

美琴「そっか、もうみんな知ってるんだ」

ソラ「そうだよ、だから皆で協力して……」

美琴「ねえ、『樹形図の設計者』は一方通行をレベル6にするのに128人の『超電磁砲』を必要とすると計算した」

美琴「じゃあ、もし研究者たちに『超電磁砲なんて何人倒してもレベル6にならない』と思わせられたら?」

ドナルド「もちろん実験は中止だよね!」

グーフィー「でもそのツリーダイアグラムの計算とは関係ないんじゃないのかなぁ?」

美琴「ううん、犯人はわからないけど樹形図の設計者は地上からの攻撃で撃墜されてるの」

美琴「だから研究者に『機械のやることには限界がある』って思わせられたら……」

上条「……お前、死のうとしてるんだな?」

ソラ「!? なんだって!?」

美琴「そうよ。私はこれから一方通行のところへ行く」

美琴「私が割り込んで、実験そのものを終わらせてやるわ」

美琴「だからソラ……そこをどいてくれる?」

ソラ「……いやだ」

美琴「なっ……まさか妹達はクローンだからどうでもいいって思ってるの!?」

ソラ「そんなこと思ってるわけない」

美琴「それなら……」

ソラ「でもミコトが死んでもいいとも思わない!!」

美琴「!!」

上条「……俺が一方通行と戦う」

上条「第一位がなんてことないケンカでレベル0に負ければ……」

グーフィー「皆『一方通行ってすごく弱かったんだ』って思って実験は中止になるもんね」

美琴「そんな、無理よ! 世界中の軍隊を相手にしても平気な奴なのよ!?」

ソラ「トウマ、俺たちも手伝うよ!」

ドナルド「一緒に一方通行を倒そう!」グワッ

上条「いや、駄目だ。この世界の人間じゃない奴らが一緒に戦ったら、それこそ誤差の範囲って思われちまう」

上条「一方通行とは俺が一人で戦う。三人はⅩⅢ機関とインデックスを頼む!」

ソラ「……わかった!」

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?」

美琴「どうしてここでⅩⅢ機関が出てくるのよ!?」

グーフィー「ⅩⅢ機関のサイクスっていうやつが、この実験の黒幕だったんだよぉ」

ドナルド「前に木山先生のことをそそのかした奴だよ!」グワッ

美琴「なんですって……!?」

ソラ「だからミコト、実験をやってる場所を教えてくれ!」

美琴「……西のはずれの列車の操車場が次の実験場よ」

上条「……行くぞ、ソラ、ドナルド、グーフィー!!」ダッ

グーフィー「あっ、トウマ~!!」

ソラ「俺たちも急ごう!!」

ドナルド「グワッ、み、みんな!!」

バーサーカー「……」ズゥッ

ダスク「……」シュルルッ

美琴「!? こいつら……!」

ソラ「っ!!」チャキンッ

美琴「……はあぁぁぁぁ!!!」ビリビリビリビリィッ

ズシャァァァァァァッ!!

ドナルド「グワワワワワッ!!」ビクビク

グーフィー「わお、ミコトのサンダー久しぶりに見たねぇ」

ダスク「……」シュルルッ

ダスク「……」シュルルッ

美琴「確かに私があそこに行っても何もできないかもしれない……けど」

美琴「アイツに任せて待ってるなんてできるわけないじゃない!」

美琴「雑魚に構ってる暇はないわ……三人とも、急ぐわよ!!」

ソラ「ああ、行こうミコト!!」

 

 

―――操車場

御坂妹「使用検体は10032号。その用途は反射が適用できない戦闘における対処法」

一方通行「……お前が次の実験のターゲット、ってことでかまわねェんだな?」

御坂妹「はい、間違いありませんとミサカは返答します」

一方通行「なあ、俺は今になってようやくお前らの気持ちがわかったぜ」

一方通行「これから殺されるっているのに平然としていられるその神経がなァ」

御坂妹「……心が存在しなくなったというのにミサカに共感しているということですか?」

御坂妹「とミサカは疑問を口に出します」

一方通行「はン、言うじゃねェか」

一方通行「だけど余計なことを考えなくてすむから清々しい気分だぜェ……」

一方通行「心がねェってのはなァ」

御坂妹「……それは本当にあなたの本心でしょうか? とミサカは問いかけます」

一方通行「あァ?」

御坂妹「ご存じのとおり、ミサカたち『妹達』はミサカネットワークと呼ばれるものでリンクしています」

御坂妹「それは上位個体とは言え例外ではありません」

一方通行「……それがどうしたってんだァ?」

御坂妹「……上位個体を通じて、ミサカにはあなたの心を伺い知ることができます」

一方通行「!?」

御坂妹「もちろん上位個体の意識が失われた今、完全に理解することは難しいですが……」

御坂妹「あなたの心を共有している事実は変わりません」

御坂妹「先ほどあなたは心を失って私に共感したとおっしゃいましたね、とミサカは確認します」

一方通行「…………」

御坂妹「ミサカも借りものですが、心を得て初めて分ったことがあります」

御坂妹「それはあなたが実験前に執拗に会話を要求していた理由です」

一方通行「……なにが言いてェ」

御坂妹「上位個体から送られる心の情報があまりに少ないので断定することはできませんが……」

御坂妹「ミサカもあなたに共感することができます」

一方通行「初めてまともな会話ができたと思ったら、とんだ期待ハズレだなァ」

一方通行「そんじゃ、もォいいか?」

御坂妹「……それこそミサカが最も共感した点です」

一方通行「……あァ?」

御坂妹「実験開始時刻を待たずとも、その気になればあなたはいつでも実験を開始できる」

御坂妹「しかし特別な状況でない限り、あなたは必ずミサカに実験開始の確認をとりました」

御坂妹「……いつかミサカが『いやだ』というのを期待して」

一方通行「…………」

御坂妹「今それをあなたが訪ねたということは……」

御坂妹「まだあなたは完全に心を吸収される瀬戸際で戦っているのではありませんか?」

御坂妹「……とミサカは核心に踏み込みます」

一方通行「……そろそろ死んじまえよ、オマエ」

 

 

サイクス「そうだ、それでいい……一方通行」

サイクス「どんどん妹達を殺し、絶対能力へと上り詰めるのだ」

打ち止め「う……うゥン……」

ヴィクセン「しかし意外だった、奴の心がここまでの抵抗をするとは……」ワナワナ

ヴィクセン「心吸収は完了したのではなかったか!?」

サイクス「……心にはいまだわからないことも多い」

サイクス「むしろ不測の事態がこの程度で済んだことが幸運だろう」

ヴィクセン「そ、そうだな……」

ヴィクセン「いずれにせよ一方通行の『記憶』を操作してしまえば、心の抵抗もおさまるだろう」

サイクス「ああ、そのために早速……」スッ

インデックス「…………」スゥスゥ

サイクス「『禁書目録』を覗かせてもらおう」

 

 

ヴィクセン「待てサイクス、奴は何者だ!?」

サイクス「……なに?」ピクッ

サイクス「フッ……役者が揃いつつあるようだな」



御坂妹「あなたは……一体何を……?」

一方通行「おいおい、この場合実験はどうなっちまうンだ?」

一方通行「秘密を知った一般人は消す……とか言うお決まりの展開かァ?」

上条「うるせぇ……」

一方通行「あン?」

上条「ごちゃごちゃ言ってねえで、御坂妹から離れろっつてんだろ三下ぁ!!」

 

 

――――――

バーサーカー「ウオオオオォォォ!!」ブゥンッ

ソラ「邪魔をするなっ!!」ザシュンッ

パシュゥンッ!

ソラ「はぁ、はぁ……」

グーフィー「もうこれ以上はノーバディはいないみたいだねぇ」

ソラ「じゃあここが……!!」

美琴「……この先で実験が行われているはずよ!」

ソラ「よしっ、急いでⅩⅢ機関を……」

ドカァーンッ!!

ドナルド「な、なにが起こったの!?」グワッ

 

…ドサッ

上条「うぐぅ……」

ソラ「トウマっ!!」

一方通行「ったく、粉塵爆発ってのは酸素奪われっからこっちもつれェンだよなァ……」

一方通行「あン? なンだオマエら」

ドナルド「あの時の真っ白い人!?」

美琴「一方通行……!!」ギリッ

ソラ「お前が一方通行!?」

一方通行「なンだ、どっかで見たような顔だと思ったら……」

一方通行「頼りねェキーブレードの勇者様じゃねェか」

ソラ「なんだと!?」チャキンッ

美琴「ソラ、離れて!!」ピーンッ

ドナルド「ミコト!?」グワッ

グーフィー「レールガンを!?」

美琴「……喰らいなさい!!」バシュッ!

ズガアァァァァンッ!!

バキュゥンッ!

ソラ「……えっ?」

……ズガアァァァァンッ!!

ソラ「うあああああ!!!」

一方通行「……おいおい、オリジナルの第三位ってのは学習もできねェのかァ?」

一方通行「これならあのレプリカたちの方がまだマシだぜェ」

ソラ「そんな、どうして無傷で!?」

美琴「ベクトル操作……!!」

一方通行「ご名答! あらゆるベクトルは俺の皮膚に触れただけで変更可能になる」

一方通行「デフォじゃ反射に設定してあるけどなァ」

ドナルド「じゃあ、今のミコトのレールガンもっ!?」グワッ

一方通行「そう、反射しちまったってわけだ」

一方通行「……そこで無様に寝転がってる野郎にはなぜか効かねェみてェだがな」

上条「う、ぐぐ……」

ソラ(……そうか、イマジンブレイカーが)

一方通行「さァて、そろそろいいよなァ?」

一方通行「黒フードの野郎には悪ィが……お前ら諸共終わりにしてやるぜ」スゥッ

美琴「……くっ!」

上条「手を、出すな……」フラッ

ドナルド「トウマ!?」

上条「こいつらに……手を出すな!!」

一方通行「っはァ、おもしれェよお前」

一方通行「最っ高に……おもしれェよ!!」ダッ

ソラ「させるかっ!!」

美琴「ソラっ!?」

一方通行「はっ、てめェの攻撃は通らねェよ!!」

ソラ「……リフレク!!」ピキーンッ

一方通行「何ィ!?」

ガキィィィィンッ!!

ソラ「うおおおぉぉぉっ!!」ギシギシッ

一方通行(こいつも反射を……!?)ギシギシッ

美琴「ソラのリフレクと、一方通行の反射が拮抗してる!?」

一方通行(どうも超能力とは毛色が……いや、そもそも原理からまったく違うみてェだ)

一方通行(解析できない力……流石はキーブレードマスターってわけか)

ソラ「くっ……ううう……!!」ギシギシッ

一方通行(だが俺の能力は『反射』じゃなくて『ベクトル操作』)

一方通行「……相手の反射以上の力をぶつけちまえばなンてこたねェんだよォ!!」グッ

ピソピシピシッ!

ソラ「そ、そんな……リフレクがっ!?」

一方通行「どォした? キーブレードマスターの力ってのはこンなもンかァ」

一方通行「これで終わりだなァ!!」グアッ

 

…パキュゥンッ!!

 

上条「こいつらには手を出すなと……言ったはずだ!!」

一方通行「なっ……!?」

ソラ「トウマ……? いつの間に俺たちの間に!?」

上条「歯をくいしばれよ最強……」グッ

上条「俺の最弱は……ちっとばっか響くぞ!!」ズガァッ!!

一方通行「がふっ……!」

…ズシャァァッ!

上条「はぁ、はぁ……」

美琴「一方通行を、倒した……!?」

グーフィー「流石トウマのパンチだねぇ!」

上条「ううっ……」ドサッ

ドナルド「トウマ、大丈夫!?」

グーフィー「かなり苦戦してたみたいだもんねぇ、無理もないよ」

ソラ「ミコト、トウマのことを頼む! 俺たちはⅩⅢ機関を……」

サイクス「……その必要はない」ザッ

ヴィクセン「まさか一方通行がそんな小僧にやられるとは思わなかったが……」

ヴィクセン「ここまでは想定の範囲内だ」ザッ

ソラ「サイクス……!!」

グーフィー「と、ⅩⅢ機関がもう一人?」

美琴「サイクス……あんたが木山先生や、この計画を!?」

サイクス「なるほど、お前はレプリカではなくオリジナルの超電磁砲か」

サイクス「聞いているぞ……ソラと協力して、我々に多くの心を提供してくれたそうだな」

サイクス「礼を言おう」

美琴「ふざけんじゃないわよ……あんたのせいで、どれだけの人が傷ついたと思ってるの!?」

ドナルド「ミコト、アイツの言うことを真に受けちゃだめだよ!」

グーフィー「相手の心を惑わすのがノーバディのやり方なんだよ」

ソラ「サイクス! インデックスをどこへやった!!」

サイクス「心配するな。禁書目録なら丁重にもてなしてある」

ヴィクセン「あんな小娘よりも……お前達は自分の心配をするべきではないのか?」

ソラ「何言ってるんだ、お前らの一方通行はもう……」

キイィィィンッ…!

美琴「うぅっ!!」ガクッ

ドナルド「ミコト!?」

グーフィー「この音って確か……」

ソラ「ミツコがスキルアウトに襲われてた時に鳴ってた!?」

ヴィクセン「これの正体は『キャパシティダウン』」

ヴィクセン「この音を聴かせるだけであらゆる能力者たちはたちどころにその力を失う……」

ドナルド「なんだって!?」グワッ

ソラ「でもそんなの俺たちには効かないぞ!」

ソラ「お前らを倒してすぐにミコトを助けて……」

ヴィクセン「人の話は最後まで聞きたまえ」

ヴィクセン「こんな効果は多くの能力者がキャパシティダウンに打ち勝てぬために起こる副産物にすぎぬ」

ヴィクセン「キャパシティダウンの真の効果はAIM拡散力場への干渉・その増幅……」

ヴィクセン「それに打ち勝った者のみが、存在しながら『存在しない者』へと進化するのだ!」

一方通行「――――――ッッッッッ!!!!!」

ソラ「な、なんだ!? 一方通行に黒い翼が!?」

サイクス「本当は記憶操作を行って最終信号を通じ心が操れるようになってからにしたかったのだがな」

サイクス「……こうなってしまっては、しかたあるまい」

ヴィクセン「なに、心など操れんでもある程度は制御可能だ」

ヴィクセン「さあ見せてみろ一方通行! 心など超越したお前の力を!!」



一方通行「オオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォッッッッ!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!

 

グーフィー「うわわわわわぁ!!」

ドナルド「ふ、吹き飛ばされちゃう!!」

上条「くっ……」フラッ

ソラ「トウマ!? 駄目だ、そんな体で動いちゃ……」

上条「……じゃあ誰がアイツを倒すんだ」

ソラ「!?」

上条「アイツに反射がある限り、攻撃が届くのは俺だけだ……」

上条「じゃあ、俺がやるしかねぇだろうがっ!!」

ソラ「トウマ……」

ソラ「トウマはきっと、今までいろんなことを一人で抱え込んできたんだな」

ソラ「でも大丈夫! トウマには俺たちがついてるからさ!」

ソラ「攻撃はできなくても、何かできるかもしれない!」

ソラ「一緒に一方通行を倒そう!!」

上条「……ああ、わかった」

上条「行くぞ、ソラ!!」

キイィィィンッ…

ソラ・上条「「俺に力を!!」」

 

――――――

ドナルド『ううん……あれ、ここは?』

グーフィー『どうやらソラがフォームチェンジしたみたいだよぉ』

ドナルド『そっか、今回はミコトやトウマは巻き込まれなかったんだね』

グーフィー『ううん、それがさっき僕たちと一緒にトウマもフォームチェンジしたはずなんだけど』

ドナルド『えっ? でもトウマは見当たらないよ!?』

グーフィー『ひょっとしたらトウマのイマジンブレイカーのせいで……』

グーフィー『トウマの意識も残ってるんじゃないかなぁ?』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!



一方通行「かかかききけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」



ソラ・上条「「いいぜ……お前が『存在しない者』ってんなら」」

ソラ・上条「「まずはその幻想をぶち殺す!!」」



―――GET!『ブレイクフォーム』
トウマと仲間二人の力を借りて「ドライヴ」コマンドで
ブレイクフォームに変身することができます―――

―――GET!『イマジンブレイカー』
そのふざけた幻想をぶち殺すキーチェーン
キーブレードで触れたあらゆる異能の力を打ち消すことができます―――

 

 

一方通行「ぎゃっはははきかきかきがぎぎゃはははは!!!!」ブワァッ

ソラ・上条「「うおおおおおおおぉっ!!!!!」」ダッ

ガギギキイィィィィッ!

ソラ・上条((くそ、イマジンブレイカーでも打ち消しきれない……!!))

ソラ・上条((この黒い翼はただの超能力じゃないのか!?))キィンッ

一方通行「ががっがぎゃぎぎゃはははははっははははァァァ!!!!!!」

ソラ・上条「「!? やばっ、間に合わな……」」

ズシャアアアァァァッ!!

……パキュウゥンッ!!

ソラ・上条「「う……ん?」」

ヒュン……ヒュン……ヒュン……!!

ソラ・上条「「これは……『オンリーマイレールガン』?」」

ソラ・上条「「俺を攻撃から守ってくれたのか」」

ソラ・上条((……やっぱり頼りになるな!!))チャキンッ

ソラ・上条((それにしても攻撃が激しくて全然近づけない!!))

ソラ・上条「「どうすれば……!!」」グッ

キイィィィンッ…

『面白ェじゃねェか……最後は自分の闇と対決ってわけかァ?』

ソラ・上条「「これは……キーブレードから聞こえてくる?」」グググッ

ソラ・上条((一方通行の声……?))

 

一方通行「ぎゃは、ぎゃはははきくけここここかかっかかかがぎゃはははァ!!!!!」

ソラ・上条「「くそ、やるしかない!!」」ダッ

ソラ・上条「「うおおおおおおおおおぉぉぉぉっ!!!」」

ソラ・上条「「……ドラゴンストライク!!」」

一方通行「ぎゃははははははっはひゃぎゃははァ!!」

バキュゥンッ!!

一方通行「「―――ッアアア!?」」

ソラ・上条(隙ができた!?)

ソラ・上条「「いくぞ一方通行……」」

ソラ・上条「「お前の心の幻想をぶち殺してやる!!」」

ザシュゥゥゥンッ!!

パアアァァァッ…!!

ソラ・上条((一方通行にぶっ刺したキーブレードが光って……!?))

ソラ・上条「「なんだこれ、光が溢れてくる……」」

バシュウウゥゥゥーンッ!!

ソラ・上条「「うああああああああーっ!!!!」」

 

――――――

一方通行「うン……? なんだこりゃ?」

一方通行「真っ暗で何にも見えねェ……一体どうなってンだァ?」

一方通行(いや、わかる。これは俺の中)

一方通行(汚ェ闇にまみれた俺の心の中だ)

ズウウゥゥッ……

一方通行「ハートレスどもが沸いてきやがったかァ……」

一方通行(このまま闇にのまれンのが悪党にゃお似合いの末路だな)

   『……本当に、それでいいのかい?』

一方通行「あン? なんだお前……妙に甲高い声しやがって」

一方通行「勝手に人の心の中に入りこンで来て、訴えンぞ」

   『ははっ、君は本当に強い心をもってるみたいだね』

一方通行「…………」
   
   『光の世界にいる人を守るためなら自分は闇に堕ちても構わない……』
   
   『そんな君によく似た人を知っていてね、放っとけないんだ』

一方通行「……どういうつもりだァ?」

   『君の心はもう君一人のものじゃない』
   
   『僕の光はかすかかもしれない……』
   
   『でも必ず君に届くはずだよ』

パアアァァァッ……

一方通行「くォ、眩しいじゃねェか……」

一方通行「これが俺の心の中?」

一方通行(似合わねェな、こんなメルヘンな世界はよォ)

ズウウウゥゥッ…

一方通行「そんでもってよォ……」

一方通行「お前が俺の心の闇ってわけかァ、デカブツ」

ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」

一方通行「おいさっきの声の主さンよ、こンなもンを見て俺が驚くとでも思ったのかァ?」

一方通行「俺の心が闇に侵されてンのなンか、百も承知だぜ」

   『……それが君の心だけならいいんだろうけどね』

一方通行「あァ?」

   『一方通行、よく見るんだ』

ズウウウゥゥッ…

打ち止め「や、闇にのまれるのってかなり苦しいかもってミサカはミサカは訴えてみる……」

一方通行「あれは……!!」

   『さっきも言った通り君の心はもう君だけのものじゃない』

   『このまま君が闇にのみ込まれれば、打ち止めたちもただでは済まない』

一方通行「……!!」

一方通行「面白ェじゃねェか……最後は自分の闇と対決ってわけかァ?」

ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」ズンッ

一方通行「はン、いいな闇ってやつはよ……俺なンかよりよっぽど悪党やってンじゃねェか」

一方通行「決めたぜ変な声、俺はこの闇をも自分の力にしてやる」

一方通行「わかったらテメェは……」

一方通行「俺の足もとにひざまづきやがれェ!!」

 

 

ソラ「……ここが一方通行の心の中か」

ソラ「トウマ!! ドナルド!! グーフィー!!」

ソラ(ひょっとしてトウマのイマジンブレイカーが邪魔して入ってこれなかったのか?)

ズウウウゥゥゥッ…

シャドウ「……」ウジャウジャ

ソラ「!? まずい、このままじゃ心がハートレスに……」

ソラ「一方通行!! どこにいるんだ!?」

ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」

ソラ「い、今の声は……」

 

 

 

 

一方通行「……ったく厄介な野郎だァ」

一方通行(まさかベクトル操作までされちまうとはなァ、腐っても俺の心の闇ってことか)

一方通行(無様な悪党だァ、今まで一万人を簡単に殺したっていうのによ……)

一方通行「同じ一万人でも守るのにはこの様かァ」

ダークサイド「ウオオオオオォォォォォォッ!!」

一方通行「まあいいぜ、来やがれ俺」

一方通行「自分の心の闇にくれェ打ち勝てねェで、何が『最強』だってんだ」

 

 

 

ドゴォーン!

 

パキュウゥンッ!

一方通行「……あァ?」

ソラ「うぐぐぐ……はぁっ!!」ガキィンッ

ソラ「一方通行、大丈夫!?」

一方通行「……テメェ、何しに来やがった」

ソラ「キーブレードを通して一方通行の声が聞こえたんだ」

ソラ「一方通行は自分のためじゃなくて、誰かのために戦おうとしてる……そうだろ?」

ソラ「そんな一方通行、俺は放っとけないよ」

ソラ「一緒に戦おう!!」チャキッ

一方通行「……バカかテメェ」

ソラ「えっ?」

一方通行「さっきからペラペラペラペラ勝手なことぬかしやがって」

一方通行「俺はだれのためでもねェ、ただあのデカブツが気にいらねェから戦ってンだ」

一方通行「悪ィが俺はお前に助けてもらうつもりもなけりゃ、仲良く融合するつもりもねェ」

ソラ「で、でも……」

一方通行「これは俺がやらなきゃなンねェことなンだよ」

一方通行「だから使えねェキーブレードの勇者様は下がってろ」

 

ズウウウゥゥゥッ…

 

シャドウ「……」ウジャウジャ

一方通行(……チッ、雑魚がひしめきやがって)

ソラ「一方通行の邪魔をするなっ!!」

ザシュンッ!!

一方通行「みみっちいシャドウどもがキーブレードの勇者にはお似合いだな」

一方通行「いいぜェ、そいつらはお前にくれてやる」

一方通行「ただし俺の邪魔は済んじゃねェぞ!!」

ソラ「……一方通行、負けちゃ駄目だからな!!」

一方通行「……『負けるな』?」

一方通行「キーブレードの勇者ってやつはとことん俺を馬鹿にしやがンだなァ」

一方通行「いいぜェ、世界の平和を願って見せてやるよ……俺の本気をよ」

ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」



一方通行「こっから先は一方通行だァ、もう後には戻れねェぞデカブツ!!」

 

――――――

ダークサイド「グオ……オォォォ……ォォォ……」

ズウウゥゥゥゥン……

一方通行「……消えろデカブツ」

ソラ「す、すごい……」

ソラ(これが一方通行……トウマがいなかったら、どうなってたことか)

一方通行「……くっ」ガクッ

ソラ「一方通行、大丈夫か!?」

一方通行「なンだ、まだいやがったのかキーブレードの勇者」

ソラ「その『キーブレードの勇者』っていうの、もうやめてよ!」

ソラ「俺の名前はソラ、よろしく!」スッ

一方通行「よろしくやるわけねェだろうが」パシッ

ソラ「な、なんだよ!?」

ソラ「確かに一万人のミコトの妹達のこと、お前を許せないけど」

ソラ「でも一方通行は本当は……」

一方通行「ちょっと俺の心覗いたくらいで知ったふうな口聞いてんじゃねェぞ三下」

一方通行「もう用は済ンだンだ、さっさとここから出てきやがれ」

ソラ「そんなこと言うなよ、俺たちもう友達だろ?」

ソラ「ほら、友達なら名前で呼び合おうよ!!」

一方通行「気色悪ィこと言ってんな。俺に友達なんざいらねェよ」

ソラ「えぇっ!? じゃあ友達一人もいないのか!?」

一方通行「あァ、だからお前みたいな光の世界の奴は俺みたいな……」

ソラ「じゃあ俺が最初の友達だな!!」

ソラ「よろしく、一方通行!!」

一方通行(……他の世界の奴ってのは本当に人の話を聞かねェんだな)

一方通行「まったく、ついてけねェぜ」フゥ

ソラ「あっ、今なんか俺のこと馬鹿にしてたろ!?」

一方通行「勇者サマが一々細かいこと気にしてンなよ」

 

パアアァァァッ…!!

ソラ「これは……」

一方通行「ほら、お帰りの時間だなァ」

ソラ「じゃあ外で待ってるよ!」

ソラ「もう変な実験に協力しちゃだめだからな!!」

一方通行「わァったわァった、早く出てけ」

ソラ「……またな、一方通行!!」スゥッ…

一方通行(『また』なんかないだろうがなァ)

一方通行「……またなァ、『ソラ』」

 

 

―――闇の回廊

神裂「ⅩⅢ機関!! 姿を現しなさい!!」

神裂「インデックス、どこなのですか!?」

神裂(進めども進めども、見えるのはぼやぼやとした景色のみ)

神裂(例え何があろうともインデックスを守ると決めたというのに……)

黒フード「…………」ザッ

神裂「!? あなたは……ⅩⅢ機関!?」チャキッ

神裂(いや、この気配は……ノーバディというよりもむしろ……)

黒フード「…………」グッ

パアアァァァッ…!!

神裂「これは……光の扉?」

   『もっと他に利用価値があったのだがな……こんな人質にしかできないのが残念だ』

神裂「今の声は……!?」

黒フード「この先にインデックスがいる」

神裂「!?」

黒フード「……信じる信じないはお前の勝手だ」

神裂「いえ……信じましょう」

黒フード「元天草式の女教皇とはずいぶんとお人よしなのだな」

神裂「……それは違います」

神裂「こんな暖かな光の扉を開ける方を信用しないわけにはいきませんからね」

 

――――――

グーフィー「……ウマ、トウマ!!」

上条「……んん?」

ドナルド「しっかりして!!」

上条「ここは……そうか、フォームチェンジが解けたのか」



ソラ「………」

一方通行「………」



上条「ソラは……一方通行の心の中に入ってるのか」

グーフィー「ソラだけ一人で行っちゃって、ずるいよねぇ」

ドナルド「僕たちは誰かさんの右手が邪魔したせいで入れなかったもんね」ペタペタ

上条「しょうがねえだろ、こいつは神のご加護だろうがなんだろうがお構いなしに打ち消しちまうんだ」

上条「意識が半々だったとはいえ、フォームチェンジできただけ奇跡だぜ」

上条「ひょっとしたらイマジンブレイカーでも消えなかったのはアレが初めてかもな」

ドナルド「どうしてフォームチェンジは打ち消されなかったんだろう?」

グーフィー「多分僕らはこの世界の人間じゃないから、効果が薄かったのかもしれないよ」

グーフィー「ほら、ジャックたちの世界の金貨の呪いが効かなかったのと同じだよ」

上条「……やれやれ、『異能の力なら何でも打ち消せます』が売りだったのによ」

上条「これじゃ俺の存在価値半減だぜ」ガクッ

グーフィー「でもきっとこの世界でならイマジンブレイカーは通用するよぉ!」

ドナルド「そうだよ、自信を持って!!」

上条(……こいつらに慰められる俺って)

上条「とにかく一方通行のことはソラに任せるか」

上条「……御坂やⅩⅢ機関の奴らはどこに行ったんだ?」

グーフィー「僕たちもさっき目覚めたばかりだから分らないんだよねぇ」

ドナルド「ひょっとしたら、まだこの辺りに潜んで……」

ズドォーンッ!

ドナルド「ぐ、グワッ!?」

上条「この音は……!!」

上条「ドナルド、グーフィー、ソラと一方通行を頼む!!」ダッ

グーフィー「あっ、トウマ!?」

 

――――――

ヴィクセン「ば、バカな!! 一方通行が、我が研究成果が敗れるなど!!」

ヴィクセン「だがまだ……最終信号さえ手中にあれば!」ガシッ

打ち止め「ひゃっ、おじさん何!?」

ヴィクセン「なっ……なぜお前、意識を!?」

打ち止め「あの人が私を闇から守ってくれたんだよってミサカはミサカは自慢してみる!!」

ヴィクセン「ええい静かにせんか!! しかし、まだお前の心さえ操れば一方通行を……」

   『そうかい、そいつはよかったな』

ヴィクセン「!?」

ズウウウゥゥッ…

アクセル「ようセンパイ、久しぶりだな」

アクセル「いや、『この世界の』アンタとは初めましてだったか?」

ヴィクセン「あ、アクセル……!! 貴様どうしてここに!?」

アクセル「そりゃ俺のセリフだぜ。例のレプリカ計画ってやつの初期実験がこの世界で行われてたのは知ってたが……」

アクセル「まさかヴィクセンが自分のレプリカの一体ににその研究を引き継がせてたなんてな」

アクセル「感謝しろよ。アンタの『天井亜雄』としての存在も、記憶も……ここで終わりだ」

ヴィクセン「!? や、やめ―――」

アクセル「じゃあなセンパイ」パチンッ

ズドォーンッ!

ヴィクセン「ぐあ……あ……!!」

シュウウウゥゥゥッ…

アクセル「おっと、最終信号は……」

打ち止め「どなたかわからないけどあの気持ち悪いおじさんから救ってありがとうってミサカはミサカは感謝を述べてみる!」

アクセル「無事みたいだな」

美琴「……ⅩⅢ機関!!」ザッ

アクセル「ん?」

美琴「その子を離しなさい!!」

アクセル「……ああ悪い悪い、こいつはお前の大事な妹なんだったな」ポイッ

打ち止め「ひゃあっ!!」

美琴「きゃっ! ちょっと、投げるなんてどういうつもり!?」ガシッ

アクセル「はは、悪い悪い。でもそいつのことしっかり守っとけよ?」

美琴「ひょっとして……あんたがこの子を助けてくれたの?」

アクセル「ん、まあそうなるかな」

アクセル「でもよぉ、レプリカとはいえ二度も同じ奴を消すのは心が痛むぜ……」

美琴「レプリカ、二度も消す……!? 何わけわかんないこと言ってんのよ!?」

美琴「ていうかアンタ達、ⅩⅢ機関の仲間じゃないの!?」

アクセル「ⅩⅢ機関の仲間? 寒気がしそうなセリフだな」

アクセル「どっちにしても今更こんな奴仲間でも何でもねえよ」

   『所詮は辺境の地に残されたレプリカ』

   『哀れに思い知恵を貸してやったが……結局は偽物ということだな』

ズウウウゥゥッ…

サイクス「……だが悲しいな、アクセル。お前がそんなふうに考えていたとはな」

美琴「ま、またⅩⅢ機関が!?」

アクセル「はっ、そういうなら少しは悲しそうなふりでもしろよサイクス」

サイクス「お前こそ心が痛むなどという単なる言葉遊びはやめることだな」

サイクス「……それより何故俺の邪魔をする?」

サイクス「知っていたぞ、お前がこの世界で俺たちの計画のことを探っていたことは」

サイクス「俺がこの世界で何をしようとお前には関係ないだろう?」

アクセル「関係ない? ……確かにそうだな」

アクセル「機関ってやつももう意味をなさず、俺たちの目的ももうどうにもならない」

アクセル「お前がこんなところでレプリカ計画ってのの残骸を使って何をしようとお前の勝手だ」

アクセル「でもなんでかしらねえけどよ……」チラッ

美琴「……?」

アクセル「この『超電磁砲』のレプリカが好き勝手使われてんのを見るとな……イラつくんだよ!!」ボゥッ

サイクス「『イラつく』……? 赤の他人が利用されているのを見てか?」

サイクス「笑わせるな。我ら存在しない者がそんな得体のしれない感情に支配されるものか」

アクセル「果たして本当に得体のしれねえ感情なのかな?」

アクセル「『十四番目』について、ひょっとしてお前は何か知ってるんじゃねえのか?」チャキッ

アクセル「いや……もしかしたら『覚えている』の方が正しいのかもな?」

サイクス「………!!」

美琴「なんかよくわからないけど、私も手伝うわ!」ザッ

美琴「私もアイツには恨みが……」ビリビリッ

アクセル「下がっとけレールガン、俺一人で十分だ」

アクセル「お前がいなきゃ誰がそのちっこいのを守るんだ?」

美琴「それは……」

打ち止め「た、確かに一人じゃ不安かもってミサカはミサカはお姉さまにしっかりしがみついてみる!!」

サイクス「舐められたものだ。アクセル、たった一人で俺を倒すつもりか?」

サイクス「……これを見ろ!!」グッ

ズウウゥゥゥゥッ…

インデックス「……」スゥスゥ

アクセル「!? インデックス!!」

美琴「あの子は……!?」

アクセル「てめぇ……!!」

サイクス「禁書目録は今、完全に俺の力の下にある」

サイクス「もっと他に利用価値があったのだがな……こんな人質にしかできないのが残念だ」

サイクス「ロクサスの忘れ形見だ、無下にはしたくないだろう?」

アクセル「……ふっ」

                                                             つづく

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