オッレルス「わが家へようこそ!」②


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トントントン

美琴「んー、冷蔵庫どこにあったっけ……あ」

一方通行「………あン?」

美琴「アンタ…夜にコーヒー?寝れなくなるわよ」ガチャッ

一方通行「ウルセェ…オマエが今手に取ってる牛乳みてェなもンは口に合わねェンだよ」

美琴「……おいしいのに」コクコク

一方通行「………なァ、超電磁砲」

美琴「……言いたいことは予想付いてるけど、先に言っとくわ。謝罪なら、お断りよ」

一方通行「………あ?」
一方通行「何言ってやがンだ、俺は一万もの『妹達』を―――」

美琴「そうね。でもそれは、私に謝罪をする理由にはならないわ」

一方通行「……オマエは実験を止めようとしただろうが」

美琴「ええ、元はと言えば自分の撒いた種だし、それ以前に放っておく気はなかったしね。
    確かに『妹達を殺す一方通行』は憎いわよ」

一方通行「なら…」

美琴「―――でも、あの子たちはアンタの傍で笑ってるでしょ?」

一方通行「………」

美琴「とにかく、あの子たちが幸せならそれでいいのよ。
   あの子たち自身がそれを望んでるのに、私にその幸せを壊す権利は無いんだから」

一方通行「……あァ、分かった」

美琴「た・だ・し!」ビッ

一方通行「!」

美琴「泣かせたりしたら承知しないわよ!なんてったって私はあの子たちの『姉』なんだから!」

一方通行「…ハッ、当然だ」
美琴「へぇ、随分自信あるじゃない」

一方通行「言ってろ…オマエは自分の心配した方がいいンじゃねェのか?」

美琴「…なんのこと?」

一方通行「あの熱血バカは首輪でも付けてねェとどこに行くかわかンねェだろ?」

美琴「い、いきなり何言ってんのよ!」

一方通行「いきなりってワケでもねェだろ…つゥか分かりやすすぎなンだよ」

美琴「な、な、な…」

一方通行「とりあえず、だ…クソガキまでとは言わねェが、もっと素直になればいいンじゃねェか?」

美琴「そ、そんなこと出来るわけないでしょ!」

一方通行「ククク…まァ頑張るこった」

トントントン
ガチャ

打ち止め「すぅ…すぅ…」

一方通行「…小さい方はちゃンと寝てるってのに、オマエは何してンだ?」

番外個体「んー?あなたが帰ってきて話す相手が居ないと寂しいかな、とか思ってね」

一方通行「なンだそりゃ…まァいい、とっとと寝ろ」ゴソゴソ

番外個体「つれないね、襲っちゃうよー?」

一方通行「………」

番外個体「さぁて今夜寝かさないよー……って寝るの早っ」

番外個体「はぁ…まーミサカももう眠いしいっか」ゴソゴソ

一方通行(……身体はデカくてもあっちのクソガキとあンま変わらねェな)










打ち止め(二人とも素直じゃないなあ、ってミサカはミサカは狸寝入りしながら呆れてみたり)


ガチャ

美琴「ふぁ…さすがにもう眠いわね…」

美琴「コイツは…うん、ぐっすり寝てるわね」

上条「すー、すー」

美琴「寝顔はかわいいのよねー。まったく、罪なヤツだわ」

美琴「さて、と…」ゴソゴソ

美琴「……おやすみ」









上条(なんでまた俺のベッドに入って来てるんでしょうか、御坂さん)

 

 

 

フィアンマ「……なあ、ヴェント」

ヴェント「…何よ?こっちは虫の居所が悪いから、手短に済ませなさい」

フィアンマ「ふ、苛立っているお前の顔もまた可愛らしいな」

ヴェント「…ふざけてんの?用が無いなら話しかけないでほしいんだけど」

フィアンマ「用なら有るさ…戦場に咲く一輪の花のように可憐なお前にな…」ヌッ

ヴェント「顔近っ!?だから用って何―――ひゃんっ!?」

フィアンマ「ほう、耳が弱いのか…それに声も可愛らしい…」

ヴェント「ちょ…やめっ…どこ触って…!」

フィアンマ「ふふふ…まったく、お前はいやらしいな。少し触っただけでこんなに―――」クチュッ

ヴェント「あっ…!」

フィアンマ「さて、そろそろ本番に移るとしよう。俺様も限界なのでな」

ヴェント「や、やだ…待っ―――」

フィアンマ「―――さあ、いい声で啼いてくれよ?」


ガチャ

フィアンマ「…ふぅ」

上条「ふぁ、ふぉふぁふぉーふぃふぁふふぁ」(あ、おはよーフィアンマ)

フィアンマ「……口の中の物を片付けてから話せ」

上条「んぐっ…で、なんかさっぱりした顔してるけどどうしたんだ?」

フィアンマ「………なに、気にすることはない」

上条「ふーん…」

フィアンマ「それよりも、お前の女がシルビアと一緒に台所に立っているのはどういうことだ?」

上条「いや、御坂は別に彼女じゃねーんだけど……なんか、花嫁修業とか言ってたぞ」

フィアンマ「ふむ…なるほど」

上条「お前も食うか?御坂の料理、けっこう美味いぞ」

フィアンマ「…いや、それはお前が食べるのがいいだろう」

上条「なんだそりゃ?まあいっか、あぁ…タダでこんなメシが食えるなんて幸福だー」

フィアンマ(……これは苦労するな)
シルビア「悪いねー、手伝ってもらって」

美琴「いいですよ別に…タダで住まわせてもらってるんだから、このくらい当然です」

シルビア「いい子だねぇ…料理もできるし、きっといいお嫁さんになるよ」

美琴「お、お嫁さ……っ!?」ボン

シルビア「おーおー赤くなっちゃって…心の準備はまだまだみたいだね」

美琴「お嫁さん…アイツのお嫁さん…」

ポワンポワンポワン

上条『ああ…やっぱり美琴の作る料理は最高だな』

美琴『そ、そんなこと…』

上条『いーや、美琴の料理は世界一だ!なんてったって愛がこもってるからな!』

美琴『ちょ、ちょっと!そんな恥ずかしいこと…』

上条『いーじゃねえか!俺らもう夫婦なんだしさ!』

美琴『う、うん…そうよね、当麻』


美琴「えへ、えへへ…」
シルビア「おーい、帰ってこーい……こりゃ重症だわ」

 

 

 

一方通行「やっぱ朝はブラックに限るよなァ…」

番外個体「あなたは気に食わないけど、その意見には同意ておくね」

打ち止め「そう言いながらまんざらでもなさそう、ってミサカもミサカもブラックを…苦っ!」

一方通行「ガキにはまだ早ェっての…オマエはジュースでも飲んでろ」

打ち止め「うーん…でもでも、それはそれで疎外感が…とミサカはミサカはちょっとだけ嫉妬してみる」

一方通行「はァ?なンだそりゃ」

番外個体「幼女に振り回される第一位…傍から見たら面白いモンだね」

一方通行「……ガキの言うこと聞いてやるのは当然だろォが」

番外個体「それにしても少し過保護じゃない?もしかしてロリコ―――」

一方通行「言わせねェぞ!?」

番外個体「必死に否定する所が怪しいよねぇ?」ニヤニヤ

打ち止め(やっぱり仲いいなぁ…ってミサカはミサカはこの二人の娘ポジションの確保を検討してみたり)

 

 

ガチャ

オッレルス「………」

シルビア「ん、随分遅かったね。朝食、もう出来てるわよ?」

オッレルス「ああ…ところで皆」

「「「「「「「?」」」」」」」

オッレルス「今日は、服を買いに出かけようか」
上条「…で、やってきましたよ。っつーかデカイなこのデパート」

フィアンマ「というか、俺様たちはこんなホイホイ出歩いてもいいのか?」

オッレルス「まあその辺りは問題ないと、言っておこうか」

一方通行「ンで、女どもはどこ行った?」

フィアンマ「あちらはあちらで服を見る、らしいぞ?」

上条「へぇ…てーかどれも値段高くないか?」

一方通行「そォか?」←第一位で金持ち

フィアンマ「それほどでもないだろう」←右席所属で多分金持ち

オッレルス「まあ、金額は気にしなくていいよ」←没落『貴族』なので以下略

上条「……不公平だ」←レベル0、さらに諸々の不幸で貧乏
美琴「……放ってきてよかったの?」

番外個体「いーでしょ別に。それともレディーの着替えを覗かせたりするワケ?」

美琴「ア、アイツになら別に…」

打ち止め「わぁ、お姉さまってばダイタン♪」

シルビア「ハイハイ、男どもを悩殺できそうな服でもなんでも選びなさいねー」

打ち止め「はーい!」

美琴「悩殺…アイツを…」

番外個体「悩殺かぁ…面白そうだね」

 

 

 

試着・男編

シャッ

上条「…どうだ!」

オッレルス「うーむ…可も無く不可もなく、というか…」

フィアンマ「イマイチパンチが足りんな」

一方通行「悪くはねェンだがなァ…」

上条「…そんな微妙な反応が、一番つらいんですが」

一方通行「…気にすンな」ポン

上条「いや、だからそれが…もういいや」
シャッ

一方通行「………」

上条「あー、えっと…」

オッレルス「…しましま、だな」

フィアンマ「ああ…しましまだ」

一方通行「……縞模様で悪ィか」

オッレルス「まあいいんだが…なあ?」

フィアンマ「ああ…少し気になるな」

上条「……なあ、一方通行」

一方通行「あン?」

上条「……もしかして、妹達のパンツもお前の趣味?」

一方通行「……俺が選ンだワケじゃねェが、好みではあるな」

上条「やっぱりか…」
シャッ

フィアンマ「ふ……」

オッレルス「……赤い」

上条「…赤すぎだろ」

一方通行「全部赤…だとォ…?」

フィアンマ「ただの赤ではない…ここはワインレッド、こっちは―――」

上条「いや、もういいから」

オッレルス「君の赤色への愛の深さはよくわかったよ…」
シャッ

オッレルス「……どうかな?」

上条「……えーと、上はいいよな」

一方通行「なンで下は水玉なンだァ?」

フィアンマ「上がまともなだけに、残念だな」



オッレルス「…結局、全員センスがないということか」

フィアンマ「俺様も含まれているのは心外だがな」

一方通行「…他人に選ンでもらうしか無いンじゃねェの?」

上条「じゃ、店員さんにおすすめ聞くか。店員さーん!」

 

 

 

 

番外個体「……でもさ、ミサカってファッションとかよく分からないんだよね」

打ち止め「あーそっか…そういうチューニング受けてるんだったね、ってミサカはミサカは複雑な気分」

美琴「んー、じゃあこれなんかどう?」

番外個体「……うーん、さすがに無理かな。上位個体やお姉さまなら似合うかもしれないけど」

美琴「わ、私!?私はこんな可愛い感じの似合わないわよ!」

番外個体「………女の子っぽい服でアピールした方が効果的なんじゃない?」ボソッ

美琴「!」

ポワンポワンポワン

美琴『ど、どう…かな』

上条『………』

美琴『ちょっと!何か感想とか…』

上条『あ、ああ!悪い、あまりに可愛いから失神してたぜ』

美琴『え!?……ほんとに、かわいい?』

上条『ああ、他のヤツに見せるのがもったいないくらいだよ』

美琴『べ、べつに…アンタだけのものにしてもいいのよ?』

上条『……そんなこと言うと、本気にしちまうぞ?』

美琴『……私は、本気よ?』

上条『御坂……』

美琴『アン…と、当麻……』
美琴「えへ、えへへ…」

番外個体「これはひどい」

打ち止め「うーん、でもそういうのもいいかもってミサカはミサカはお姉さまを支持してみたり」

シルビア「とりあえずその子は放置して……こういうのはどうよ?」

打ち止め「お、こっちはなんだかカッコイイ感じだねってミサカもミサカも好印象!」

番外個体「んー、こういう感じの方が好きかも。あとは大胆さが欲しいかなー」

シルビア「へぇ、あの白い子を悩殺するために?」

番外個体「うん♪あの人がアダルトなミサカを直視できずに照れてるところが見たいからね!」

打ち止め(「そンな格好だと風邪引くぞォ」って言われるのがオチだろうけどなあ、
      ってミサカはミサカはヨミカワとヨシカワの裸に動じなかったあの人を思い出してみたり……)
美琴「じゃ、打ち止めの服も見ないとね」

番外個体「あ、お姉様が戻ってきた」

美琴「戻ってきたって……生死の境を彷徨ったわけじゃないんだから」

打ち止め「……アレは一種の『自分だけの現実』なんじゃないかなってミサカはミサカは見解を述べてみたり」

美琴「そ、そんなことないわよ!自分だけじゃなく、双方にとっての現実にしてみせるわ!」

番外個体「いや、そういう意味じゃないから」

美琴「え?え?どういうこと?」

シルビア「……さぁて打ち止め、どんな服がいい?」(若いっていい……いや、私はまだ現役でしょ、うん)

打ち止め「うーん、どれにしよっかなーってミサカはミサカは…」(……さすがお姉様、ミサカ達には出来ないことを平然とやってのける)

番外個体「んー、これとか?」(お姉様ってやっぱりいじられキャラだよね)

美琴「ちょ、ちょっと!あからさまに話を…っていうかそれバニー服でしょ!」
番外個体「そうだけど?」

美琴「そうだけど、じゃなくって!……っていうかなんでこんな物があるのよ」

打ち止め「うーん、でも『悩殺』には向いてるかもねーってミサカはミサカはちょうどいいサイズ発見!」

番外個体「色も豊富だね……あの人の好みを考えて、ミサカが黒、上位個体が白かな?」

シルビア「んー、あいつの好み何色だっけ…」

美琴「え、みんな買うの!?……アイツの好きな色、かぁ」

番外個体「お、耳もあるじゃん♪定番はウサ耳だけど、猫耳や犬耳もアリかな?」

打ち止め「服の色と合わせなきゃね!ってミサカはミサカは白いのを探してみる!」

美琴「……コレにしよっと」

 

 

 

 

 

フィアンマ「ん、そちらも終わったか」

シルビア「ああ…で、あの馬鹿が持ってるデカイの、何?」

一方通行「なンでも、賞品が『買ってくれ』と語りかけてきたそォだ」

シルビア「あいつ……帰ったら三角木馬だね」

番外個体「んで、どーすんの?他には買うものあったりする?」

美琴「んー、食材は買っておいた方がいいんじゃない?この人数だと減りも早いし」

上条「そーだな、ロシアと言えば……えーと、ウォッカ?」

一方通行「そりゃ酒だろォが…ポルシチとか、ビーフストロガノフとか有ンだろ」

打ち止め「アナタ、結構いろいろと通だよねってミサカはミサカは関心してみたり」

一方通行「……そンな事、普通は知ってるだろォが」

番外個体「そう言いながら照れるあなた、マジキュート☆」

一方通行「なンかウゼェ」
シルビア「その方向で行くと、足りないのはテーブルビート、玉ねぎ、キャベツ、牛肉、マッシュルームとスメタナかな」

上条「……聞いたことのない食材が微妙に、ってーか牛肉はあのすき焼きでちょっとかじったのが最後か」

美琴「……とてつもない哀愁が漂ってるけど」

上条「気にすんな……あー、どっかに毎日タダでメシ食わせてくれるヤツとかいねーかな」

美琴「……良かったら、私が作るわよ」

上条「へ?いやいや、そんなの迷惑だろ?」

美琴「べ、べつにそんなことないわよ…練習にもなるしね」

上条「んー、そんならお言葉に甘えましょうかねー。ま、帰れたらの話なんだけどな」

美琴「『帰れるか』じゃなく『帰る』でしょ?随分弱気じゃない」

上条「……そうだよな。ありがとな、御坂」

番外個体(お、結構いい感じ?)

一方通行(イヤ、これでも気付かねェのがアイツだろ)

オッレルス「……アレ、俺のことはみなさんスル―?」


 

 

上条「ふあぁ…なんか食ったら眠くなってきた…」

美琴「……まだお風呂も入ってないんだし、ベッドで寝るのは早いわよ?」

上条「あー、わかってる。リビング…じゃねえやロビーのソファでちょっと寝るわ」

シルビア「宿屋として機能してないから、リビングでもいいけどね…後片付けはやっとくから、連れてってあげな」

美琴「あ、ハイ。……ホラ、行くわよ」

上条「おー、悪いな御坂……」

打ち止め「リビングといえば、テレビがあったけどってミサカはミサカは思い出してみたり」

シルビア「ああ…それならそこの馬鹿が拾ってきたいわくつきのものでね、何故か日本の番組が映るらしい」ギロッ

オッレルス「うっ!……スミマセン」

打ち止め「そっか、じゃあカナミンみたいなのも映るかなーとミサカはミサカは期待しながらミサカダッシュ!」

フィアンマ「テレビ、か…世界を知るには効率のいい手段かもしれんな。俺様も行こう」

オッレルス「え、えーと…」

シルビア「あんたも後片付け」

オッレルス「…ハイ」

番外個体「…上位個体についていかなくていいの?」

一方通行「心配はいらねェだろ、保護者も居ることだしなァ……それよりも、だ」

番外個体「?」

一方通行「オマエ、どォいうつもりだ?」

番外個体「…何が?」

一方通行「……とぼけンじゃねェよ、ここへ来る前の『アレ』だ」

番外個体「ああ、アレ?一度しか言わないって言ったじゃん、結構恥ずかしかったんだけど?」

一方通行「……どォしてあンな結論になった?」

番外個体「無視?……まーいっか、教えてあげるよ」

番外個体「前にも言った通り、ミサカはあなたを殺すために作られた。そう、それだけのためにね」

一方通行「………」

番外個体「あなたへの殺意、憎悪…それだけが心を満たしてる。……そう、思ってたんだけどね」

一方通行「…?」

番外個体「今思えば、不安とか、寂しさとか…そういう感情があったんだと思う」

一方通行「!」

番外個体「だからあの時、あなたの手を取ったんだろうね。殺したい、っていう感情よりも、誰かと一緒に居たいって思ったから」

一方通行「……そォ、か」

番外個体「……だからあなたと、あなたにとって大事な存在の上位個体も守る。それが、今のミサカの生きる理由」

一方通行「……だから、自分の命を捨ててでも守るってのか」

番外個体「……うん、だって、ミサカの生きる理由だもん。そのためならもう、命なんて惜しくないよ」

一方通行「………」







一方通行「――――オマエ、ふざけてンのか」

                       

 

番外個体「……え?」

一方通行「……聞こえてねェのか。ふざけてンのか、つったンだ」

番外個体「ちょ、ちょっと待ってよ、どういう―――」

一方通行「生まれた理由だとか生きる理由だとか、そンなモンはどォでもいいンだよ」

一方通行「確かになァ、生きていく中で目標みてェなモンはあるかもしれねェ」

一方通行「だがな、それと生きること自体は関係ねェだろォが……
     ……オマエはただ、生まれた理由に縛られて、死んだ時の言い訳を用意してるだけだ」

番外個体「そ、んなこと…」

一方通行「……オマエが命を捨てて俺やアイツを助けたところで、俺たちが感謝するとでも思ってンのか」

番外個体「!」

一方通行「くだらねェな。生きる覚悟もねェガキが、死ぬ覚悟なンざ決めてンじゃねェよ」

番外個体「…じゃあ、どうすればいいのさ」
方通行「簡単なことだろォが、どんなにみっともねェことになろうが『生きる』のを諦めなきゃイイ」

番外個体「……いいの?それだといつか、あなたを殺しちゃうかもしれないよ?」

一方通行「ハッ、オマエに殺されるほどヤワじゃねェンだよ」

番外個体「……またあなたに、迷惑かけるかもしれないよ?」

一方通行「それがどォした、面倒事はあっちのガキで慣れてンだよ」

番外個体「でも……」

一方通行「いつまでもウジウジしてンじゃねェよ、さっさと決めろ、オマエ自身でな」

番外個体「……そんなの無理、って言ったら?」

一方通行「…決まってンだろォが」









一方通行「『生きる』って言うまで、俺が死なせねェだけだ」

 

 

 

 

かぽーン

一方通行「……ふゥ」

上条「あー、癒される…」

オッレルス「お仕置きのあとに染みる…」

フィアンマ「………」

上条「…ん?どうかしたのか、フィアンマ」

フィアンマ「ん…ああ、風呂について聞きたいことがあってな」

上条「?」

フィアンマ「ニホンのロテンブロという物は、どれにもフジヤマが付いているのか」

上条「」

一方通行「」

オッレルス「」

上条「えーと…それ、誰から聞いたんだ?」

フィアンマ「テッラだ」

上条「……ちなみに、日本のことで他にテッラから何か聞いてないか?」

フィアンマ「ふむ、隠密行動に長けた魔術師であるニンジャとか、
      聖人と互角に渡り合うことのできるサムライとかが闊歩している国だと」

上条「……なあ、フィアンマ」

フィアンマ「ん、どうした?」

上条「お前、本気で世界について知るべきだと思う

  

 

 

女湯

打ち止め「やっほーい!ミサカはミサカは広いお風呂に大興奮!」

美琴「ちょっと!走ったら滑るわよー!」

番外個体「ホンット、ウチの上位個体は落ち着きが無いよね」

シルビア「まあ、いいんじゃない?あのくらい小さい子なら普通だよ」

番外個体「まあ、そうなんだけどね…」

シルビア「……呆れてる割には、満更でもなさそうだけど」

番外個体「……まあ、ね」

チャプン…

美琴「はー、気持ちいい…」

打ち止め「うーん、なんだか美人になりそうってミサカはミサカは感じてみたり」

番外個体「んー、これって温泉みたいだけど、なんか効能とかあるの?」

シルビア「そうだね…確か疲労回復、美肌効果、あとは運が良くなるとかあったっけ」

番外個体「最後が胡散臭いね」

打ち止め「むむぅ…」

美琴「ん、どうしたの?」

打ち止め「メロンと、リンゴ…ってミサカはミサカは自分のまな板を見下ろしてみる」
美琴「……確かに、シルビアさんはともかくとして、番外個体も脱ぐと結構あるのよね」

番外個体「……なに、胸の話?うらやましいの、お姉様?」

美琴「うぐっ…」

打ち止め「でもでも、DNAがいっしょなら将来あのくらいは確実ってことかもしれないとミサカはミサカは推測してみたり」

美琴「そう…そうよね」

番外個体「……えーと、お姉様?」

美琴「……自分の将来、自分の手で確かめさせてもらうわよ」

番外個体「ちょ…ひゃっ!?」

打ち止め「隙あり!とミサカはミサカは番外個体をホールド!」

美琴「でかした妹!さて、と…」

番外個体「ちょ…ちょっと待って…」

美琴「ごめんね…でも、やっぱり将来は心配だから」
一方通行「……アイツら、天井が繋がってンの忘れてンのかァ?」

上条「とりあえず、お前はソレをどうにかしろよ」

一方通行「」カチッ

上条「………便利な能力だよな」

番外個体『……お姉様、やられっぱなしにはならないよ!』

美琴『え、あ…んんっ…』

上条「………」

一方通行「……オイ」

上条「……さすがにこの現実はぶち殺せねぇ」

ガラッ

美琴「あ、そっちも上がってたのねー」

上条「……おー」

一方通行「……」

番外個体「…なに?ミサカの顔になんかついてる?」

ふにゅっ

番外個体「―――へ?」

一方通行「……確かにまァまァの大きさはあるな、それに柔らけェ」
番外個体が、一方通行の手を払う。
怒らせたか、と一方通行が考えるよりも早く、
番外個体のみぞおちへの一撃が
御坂美琴の上段蹴りが
打ち止めの脛への踵による打撃が
一方通行に叩きこまれた。

「ごっ、がァァあああああああああああああああッ!?」

能力を発動する暇もなかった。
ただ、その一瞬で学園都市第一位はノーバウンドで壁に叩きつけられた。
そんな中、レベル0の少年の心には、まるで本当の姉妹のように息が合っているという感想が生まれた。

 

一方通行「ふゥ、ひでェ目に遭った…」

フィアンマ「しかし、あんな勢いでぶつかって体も壁も無傷とはな…」

オッレルス「この宿はいわくつきらしいからなぁ、タダでもらったくらいだし」

上条「………」

フィアンマ「……ん、どうした?」

上条「あ、いや、なんでもねーよ」

一方通行「しっかしなンで、番外個体はイイとして、俺ァ他の二人にもぶっ飛ばされたンですかァ?」

オッレルス「それはまぁ…」

上条「DNAレベルで一緒だから、その…」

一方通行「ああ、成程なァ…」

フィアンマ「とりあえずは謝罪だな、俺様にニホン人の必殺技であるドゲザを見せてくれ」

一方通行「オマエいろいろと間違ってンぞォ…まァ、機嫌は取らなきゃなンねェだろォなァ」




上条(こういう目に会うのっていつもは俺のはずなんだけど…そういやここに来てから不幸体質空気じゃねーか?)

打ち止め「まったく、あの人は本っ当に女性の扱いがなってないよね!ってミサカはミサカはお姉様に同意を求めてみる!」

美琴「ホント、そういう男って嫌よね。そのくせ他の女の子に手を出してるし、いつもいつもスル―するし、
    いなくなったと思えば大怪我してるし、まったくこっちがどれだけ心配してると思ってんのよあの馬鹿!」

打ち止め「結局惚れ気かよ、ってミサカはミサカは呆れてみる」

番外個体「……ちょっとは見なおしたと思ったんだけどな」ボソッ

シルビア「ん、どうかした?」

番外個体「ん、なんでもないよ…強いて言えば」

シルビア「言えば?」

番外個体「第一位の手つきがいやらしくて、ミサカ色んな所が勃っちゃいそうだった☆」

美琴「………」

打ち止め「………」

番外個体「……あれ?」

美琴「よーし打ち止め、ちょっと行こうかー」

打ち止め「うん!ふふふ、なんだかあの人をネットワークから切断しちゃいそうってミサカはミサカは暗黒微笑!」

バタン

シルビア「……あちゃー」

番外個体「……あー、本気でゴメン、第一位」
ガチャ

美琴「……」

打ち止め「……」

一方通行「あァ、オマエらさっきは―――」

ぶちん、と、何かが千切れるような音がした。
同時に、一方通行が地面へと倒れこむ。
上条が、オッレルスが、フィアンマが、それに反応する前に、
御坂美琴が軽々と白髪の少年を持ちあげる。
その体勢はまるで、


―――陸上競技の槍投げのようだった。


打ち止めが手近な窓を開く。
そして、

「これが私のっ…全力だぁぁぁあああああああっ!!」

轟!!という音とともに白い物体が飛んでいく。
後で話を聞くには、音速を超えていたとかいなかったとか。
ともかく、女性心理は男としてある程度把握すべきだったのだろう。
上条「あー、なんかすげぇ飛んだなー」

フィアンマ「……とりあえず、回収しなくていいのか?」

オッレルス「ああ、結界のようなものを張りめぐらせているから、結構近くに落ちてるハズだ」

美琴「ふぅ、いい汗かいたわね」

打ち止め「ホントホント、悪い男を懲らしめた後はすっきりするねってミサカはミサカはお姉様とハイタッチ!」

上条(これからは怒らせないようにしよう…紳士的にでも接すればいいのか?)

オッレルス(いつもシルビアにいじめられてるけど、俺って悪い男なんだろうか)

フィアンマ(女の恨みは恐ろしい…メモメモ。ヴェントやサーシャ・クロイツェフのご機嫌取りは早めにすべきだな)








一方通行「……不幸だァァァァああああああああああああっ!!」

 

 

その頃、窓のないビルにて

アレイスター「………」

エイワス「…ふふ、焦っているな」

アレイスター「…エイワス」

エイワス「幻想殺しと一方通行をはじめ、計画の要が見つからないのだろう?これはなかなか苦しい展開ではないかな?」

アレイスター「エイワス」

エイワス「…やれやれ、厄介事の予感がするな」

アレイスター「あなたを、ここに繋がせてもらう」

エイワス「私をこの場所に縛りつけて、まずは邪魔者の排除でも行うのかね?」

アレイスター「こうなった以上、プランの継続は困難だ。今のうちにこちらの準備を整えておく」

エイワス「そして彼らを待つ、か?短気な君が耐えきれるかどうか…」

アレイスター「それが最善の策だ」

エイワス「……いいだろう、まあ私がここに縛られていても、世界を見ることはできるからね」



エイワス「―――さて、彼らはどのような道を選ぶのか、非常に興味深いね」

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