一方通行「フラグ・・・ねェ」 > 2


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――――警備員 第七三活動支部 取調室

黄泉川「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・」

黄泉川「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・」

黄泉川「・・・・・・きちんと説明してもらおうじゃん?」

一方通行「・・・・・・」

鉄装「・・・・・・え、えぇとですね」コホン

「とりあえず結果報告書のほうを見てみますと――」

「第七学区の衣服店 セブンスミストは完全に崩壊。店があった場所がグラウンドゼロと化してます」

「セブンスミストの両隣にあったビルには被害なし。
   揺れはあったものの、内部にも被害はありませんでした」

「つまりセブンスミストがあった場所だけ、ポッカリと空白が出来てるという状況になってます」

「えーと、お客さんと各スタッフの中に死傷者はいません。ゼロです」

「(どういう能力使ったらこんなに被害を最小限に抑えられるんだろう?)」

黄泉川「お前が救助したのか」

一方通行「・・・・・・あァ」

鉄装「それとお店にいたお客さんの証言や、店の外にいた一般市民の目撃証言によると――」

「翼の生えた金髪の女性が空を飛んでいた、とか・・・・・・水が生き物みたいに動いて、
   それが客を店の外に流していた、とか。 ・・・・・・なんですかねこれ?」

黄泉川「これについては?」

一方通行「水は俺がやった。 羽根の生えた女なんて知らねェ」

黄泉川「・・・・・・」

一方通行「何も言うことは無ェよ。 全部俺の仕業だ」

「欲しい服があってよ、それが無ェって言うもンだから潰してやった」

「ついカッとなってやっちまっただけだ。 今では反省してる」

黄泉川「テンプレみたいな言い訳じゃん? 一方通行」

黄泉川「お前がそんなくだらない理由で暴れるとは思えないんだがな」

一方通行「マジで俺がやったンだって」

黄泉川「はぁ・・・・・・」ポリポリ

黄泉川「信じられないことだが、上層部からこの件についてお前は不問に付す、だそうだ」

一方通行「はァ?」

黄泉川「そうとしか言われてないんでね、詳しいことはわからないじゃん」

一方通行「(・・・・・・ビル一つ潰したってェのに不問だァ?
     まァ『0930』事件で俺がやらかした時に比べりゃァ今回のは小せェ事だがよォ)」

「(アレイスターの野郎がガブリエルに気付いてないってのはあり得ねェ、
 でもって今回の件にあの天使も絡んでやがるってェのに不問たァ・・・・・・)」

「(やはり何か狙いが? それとも天使の存在を出来る限り隠しておきたい・・・・・・
 そンなとこか)」

(だがアレイスターなら弱体化した天使の一匹くらいどうとでも・・・・・・)」ブツブツ

黄泉川「おい一方通行、聞いてるじゃん?」

一方通行「あ? あァ」

「(まァ、野郎の件についてはあとで考えるか・・・・・・)」

黄泉川「まったく・・・・・・。 鉄装、お前は現場に戻って後処理の手伝いを頼むじゃん」

鉄装「えぇ~、私だけでですかぁ~?」ゲンナリ

黄泉川「私もあとで行くから、ほらダッシュダッシュ!」

鉄装「・・・・・・はぁ~い」トボトボ


キィ・・・・・・ バタン




一方通行「・・・・・・で、俺ァもう帰っていいのか」

黄泉川「ま、そうなるじゃん。 ・・・・・・その前に」

一方通行「あンだよ」

黄泉川「ほら、お前の杖。 忘れるか普通」ホイッ

一方通行「あァ、悪ィ」スッ

黄泉川「それと、お前どうしてウチに帰ってこないじゃん? ロシアから戻ったらすぐ来ると思ってたのに」

一方通行「あァー・・・・・・それはだなァ」

黄泉川「打ち止めも心配してるじゃん。 メールのやり取りはちょくちょくしてるみたいだけど」

一方通行「クソガキに心配かけるようなこたァしてねェよ」

黄泉川「ならいいけど・・・・・・あ、打ち止めといえば、ウチに新しい家族が増えたじゃん」

一方通行「番外個体か?」

黄泉川「そうそうワースト、いきなりだからびっくりしたじゃんよ。事前に連絡くらい寄越せっての」

一方通行「俺が言うのもなンだがいいのかよ? あいつも住まわせて」

黄泉川「今更一人や二人増えたことでどうってことないじゃん。 口は悪いけどいい子だし」

一方通行「そォかよ、ンじゃ頼むわ。 ・・・・・・いつもすまねェな」

黄泉川「おや、珍しい」クスッ

一方通行「ちっ・・・・・・」

黄泉川「一方通行」

一方通行「あン?」






黄泉川「お前がどこの誰とほっつき歩いてるかは知らないけど」

黄泉川「早く帰ってくるじゃんよ。 桔梗も打ち止めもワーストも、みんな待ってるじゃん」

黄泉川「もちろん、私もね」







一方通行「・・・・・・あァ」ガチャ

(待ってるから帰って来い・・・・・・ねェ)

(・・・・・・)

("あの二人"にゃァ帰る場所や、帰りを待ってるやつはいンのかァ・・・・・・?)





――――第七学区三九号線・木の葉通り


風斬「・・・・・・」ズーン

ガブリエル「―――――」パラ

風斬「・・・・・・やっちゃいましたね」

ガブリエル「―――――」ジー

風斬「私ったら何やってたんだろ・・・・・・/// 柄にもなく熱くなっちゃって・・・・・・」カァァ

ガブリエル「―――――」パラ

風斬「一方通行さんに、大勢の人たちに迷惑かけちゃった・・・・・・
   あの状況だと、私は二人を止める立場だったのに・・・・・・」ズーン

ガブリエル「―――――」ジー

風斬「・・・・・・で、でも、あなたもあなたですよ! 天使さん」

ガブリエル「―――――」

風斬「確かに一方通行さんの発言もデリカシーが無いといえば無かったですけど・・・・・・」

風斬「だからって店の外まで吹き飛ばさなくてもいいじゃないですか!」

ガブリエル「―――――」

風斬「一方通行さんじゃなかったら死んでましたよ・・・・・・」

ガブリエル「―――――」

風斬「彼を探しましょう。 何とかして警備員の元から連れ戻さないと・・・・・・
   一方通行さんも暴れてしまったとはいえ、これじゃあまりに理不尽です」

ガブリエル「―――――」パラ

風斬「――――っ! もう! 本なんか読んでる場合じゃ――」バッ

『謝り方で女の印象も変わる! 天使でもわかる20001の正しい謝罪方法』 \870-


風斬「あ・・・・・・」

ガブリエル「―――――」グスッ グスッ

風斬「天使さん・・・・・・」

ガブリエル「―――――」パラ


――その10032・謝りつつも胸元などを見せつけ、色気で許しを請え!――


ガブリエル「―――――」パラ


――その18044・メールや電話での謝罪は論外! 誠意を見せるなら矢文で謝罪!――


風斬「天使さんも、きちんと謝りたいんですね・・・・・・?」

ガブリエル「mwegjl深々fmwqfm反省mflew」ショボン

風斬「(あ、あれ・・・・・・? 彼女の言葉がわからない・・・・・・何で?)」

ガブリエル「,g;ehk反省;fml反省nkf」グスッ

風斬「(でも・・・・・・) 一緒に謝りに行きましょう」

ガブリエル「―――――」

風斬「一方通行さんのところへなんとか会いに行って、謝り倒しましょう」

風斬「あれだけのことをして、許してもらえるとは思えないけど・・・・・・」

風斬「それでも、何もしないよりはいいです!」

ガブリエル「―――――」パラ


――その20001・周りくどいことなんてせずに、素直に謝るのが一番だと思うよってミ(以下略)――


ガブリエル「―――――」コクン

風斬「うん」ニコッ

風斬「セブンスミストの店員さん達にも、今度謝りにいかなきゃですね」

ガブリエル「bkljh同意,gkn」

風斬「あの惨劇を引き起こした私たちがこうして第七学区を歩いていたらマズいかも知れませんけど、
   とりあえず行きましょう」

ガブリエル「fmlqgj捜索mgwleg」

風斬「多分第七三支部に連れていかれたと思うので、そこに向かいますか」

ガブリエル「―――――」

風斬「・・・・・・一つ、聞いてもいいですか?」

ガブリエル「―――――」

風斬「どうしてロシアで私たちと再開したあと、学園都市まで着いてきたんですか?
   いえ、正確にはなぜ一方通行さんに着いていってるのか、です」

風斬「か、彼が・・・・・・好きだから、とか?」

ガブリエル「―――――」

ガブリエル「gwmml彼ffnmlqfl伝fmlgml言葉fmeklgml」

風斬「(・・・・・・ダメだ、やっぱり何を言ってるのかわからなくなっちゃってる。
   今までは場の流れや雰囲気でなんとか言いたいことはわかってたけど、どうして?)」

風斬「(ノイズがひどいのもあるけど、やはり人間言語ではないから?)」

風斬「・・・・・・そうですか、ありがとうございます。 変なことを聞いてすみません」

ガブリエル「gmrgh;k私mflgm時間mgwlg無aournc」

風斬「(何か重要なことを言っているのかも知れないのに・・・・・・)」

風斬「・・・・・・悩んでても仕方ありませんね。 とにかく彼のところへ行きま――」

一方通行「よォ。 だァれ探してンだァ?」ヌッ

風斬「ひゃわぁっ!?」ビクッ

ガブリエル「―――――」

風斬「よ、よく私たちがここにいるってわかりましたね」

一方通行「この天使が近くにいると、胸に圧迫感が来るンだ」

一方通行「にしてもお前ら、警備員のやつらに捕まンなかったのか」

風斬「実はニ、三人ほどの警備員に出会ってしまったんですけど、なぜか何も言われなかったんですよ」

ガブリエル「―――――」

一方通行「そォか、まァそォだろォな」

風斬「それよりも一方通行さん、どうして外に・・・・・・? 脱走したんですか?」

一方通行「長引きそうならそれも考えたが・・・・・・その必要も無くなっちまったンだよ」

風斬「え?」

一方通行「『不問』、だとよ。 センブンスミストの件」

風斬「えぇ!? 店一つを潰したのにですか!? し、信じられません」

一方通行「だがこォして俺は今ここにいる。 そォいうことなンだろ」

風斬「はぁ・・・・・・でもそれなら、よかったぁ」ホッ

ガブリエル「fnkgnkn貴方mfkenk」モジモジ

一方通行「・・・・・・ところでそいつは何でさっきからお前の後ろに隠れてンだ? (全く隠れきれてねェけど)」

風斬「え? あ・・・・・・」

ガブリエル「―――――」オズオズ

風斬「そうですね、ちゃんとはっきり言いましょう」

一方通行「あン?」

風斬「一方通行さん・・・・・・その、ご、ごめんなさい!」ペコッ

ガブリエル「gnmwljgm猛烈mklegj謝罪gmelgm」ペコッ ゴツッ

風斬「痛ぁっ!?」

一方通行「なンだァ?」

風斬「あの・・・・・・私、二人を止めなきゃいけない立場だったのに・・・・・・その」サスサス

ガブリエル「vmghgf反省fnkqwfn」シュン

一方通行「あァ・・・・・・あれなァ。 お前キャラ変わってたぞ、何だったンだありゃァ」

風斬「あうぅ・・・・・・/// いやあの、あまりにも凄まじい戦闘だったので、こう、なんていうか
   あぁいうの漫画とかでしか見たことなかったのでつい興奮しちゃって・・・・・・」カァァ

一方通行「(こいつ漫画とか読むのかよ。 見えねェ・・・・・・)」

風斬「それに天使さんも、すっごく反省してるみたいですよ」

ガブリエル「gwegmk謝罪vmlgm謝罪l,;kfoj」ペコペコ

一方通行「あァあァ、いいよもォ」

ガブリエル「mflemgem許fmlk私dfm,;qw,f」

風斬「許して・・・・・・くれるんですか?」

一方通行「許すも何も、俺もあン時は頭に血が上って調子に乗っちまったかンなァ。
     俺にも非はある」

一方通行「だからアレだ、・・・・・・俺の方こそ、悪かったよ。 だから頭ァさっさと上げろ、
     天使様が人に頭下げるなンてのはさすがに無ェだろ」

ガブリエル「―――――」バッ

風斬「あ、あはは・・・・・・ありがとうございます! 許してくれるって、天使さん」

ガブリエル「mfgwegjm感涙;,;:dfngslgm」ムギュー

一方通行「ぐォォォ・・・・・・だ、から、抱きつく・・・・・・なって」ミシミシミシ

ガブリエル「fnmefm,感謝mlgjda感謝mvfjo」

風斬「ふふ、よかったですね」

一方通行「ったく・・・・・・」コキ




一方通行「で、お前が手に持ってるその本はどっから持ってきた?」

ガブリエル「hjtdjv,拝借mmirbgasf」

風斬「」

 

 

 

――第七学区 セブンスミスト跡地の付近

一方通行「しっかし・・・・・・今日は色々ありすぎたぜェ」ゲンナリ

風斬「本当ですね・・・・・・私も疲れちゃいました」

ガブリエル「gnrwkm余裕,f;wekm」

一方通行「やっぱこいつと居ると退屈しねェなァ、悪い意味で」

風斬「なんて言ったって本物の天使ですもんね」

一方通行「・・・・・・もう空も暗くなってきてンな」

風斬「夕方も過ぎちゃってますね。 本屋を探すのに時間かけちゃいました」

ガブリエル「gjorwgl夜lkomvn好m,glew」

一方通行「お前のせいだぞまったく・・・・・・」グゥ~

一方通行「ンあ?」

風斬「ふふっ、お腹空いてるんですね」クスッ

ガブリエル「fmelpgjl可愛mflefk」ガクガクガクガク

一方通行「だからその笑い方やめろっつゥの、端から見ると痙攣起こしてるよォにしか見えねェ」

一方通行「・・・・・・」

風斬「どうしました?」

一方通行「・・・・・・ホント、今日は色々ありすぎてうンざりな一日だったわ」

ガブリエル「―――――」

風斬「?」


一方通行「今日はもう思いっきり飲まなきゃやってられねェ」

風斬「飲まなきゃ・・・・・・ですか?」

ガブリエル「―――――」

一方通行「浴びるように酒飲まなきゃやってらンねェって言ってンだよォ」

風斬「お、お酒ですか!?」

ガブリエル「fmeopwg宴mflem」

一方通行「よし、お前らも付き合え、いや強制連行だ」クカカッ

風斬「え、えぇ~!?」

ガブリエル「,rehkl,dl御意,fd,fkgm」

一方通行「ついでに肉も食わせてやる、今夜はすき焼きだ」

風斬「! す、すき焼き・・・・・・」ゴクリ

ガブリエル「fmoeqfgm再fmle肉,fe,fdwslq」

一方通行「地下街行った時なァ、すき焼き屋があったンだよ。 そこ行くぞ」

風斬「すき焼き・・・・・・。 で、でも未成年なのにお酒はダメですよぉ」アセアセ

一方通行「あァ? いいンだよ細けェこたァ、今日はそういう気分なンだ」

風斬「し、しかしですね・・・・・・」

一方通行「俺は第一位、お前はAIM拡散力場の集合体、こいつは天使」

ガブリエル「flwqefl,肯定fm,lwekm」

一方通行「俺達を縛るもンは何も無ェってこった」

風斬「だ、第一位だからお酒を飲んでいいなんてことは」

一方通行「固ェ事言ってンじゃねェよ、お前だってくだらねェ悩みとかをバーッと消し飛ばしたいとか思うだろ」

風斬「――――っ」



『ひょうかー!』ニコー

『よっ、風斬!』ニッ



風斬「・・・・・・」

 

一方通行「(つっても、無理に飲ませたりはしねェがな。 嫌なら嫌でこいつにゃ肉だけでも―――)」

風斬「・・・・・・そうですね」

一方通行「あ?」

風斬「飲んじゃいましょうか」

一方通行「あ、いや、無理して付き合ってくンなくても」

風斬「いえ、飲みましょう! 今日は浴びるほど飲んじゃいましょう!!
   ええ飲むんです!! 誰にも邪魔はさせないのです!!!!」ゴォォォォ

ガブリエル「jelmglel良fwekgm決意gmwgml」グッ

一方通行「お、おォ・・・・・・(ど、どうしたってンだ急に)」

風斬「そうと決まれば早速!!!」

一方通行「いや待て、とりあえずここで一旦解散だ」

風斬「え?」ガクッ

一方通行「もう少し夜が更けてからでもいいだろ。 俺ァちょいと黄泉川ン家に帰る」

ガブリエル「dgmlegk同行,cssmd.a,」

一方通行「着替えてェのもあるが、そろそろクソガキにも顔見せねェとな・・・・・・
     スパムみたいにメールが来やがるンだ」

風斬「そうですか、わかりました」

一方通行「ンでガブリエル、お前は風斬を『隠れ家』まで案内してやれ。 そこで待ってろ」

ガブリエル「kfpwegk渋々,f;qf,darqwr了解wiiqj」

風斬「隠れ家?」

一方通行「俺が使ってるグループの・・・・・・つってもわかンねェか。
     まァとにかく部屋があンだよ。 ロシアから帰ってこいつとそこで過ごしてた」

風斬「ど、同居ですか!?」ハワワ

ガブリエル「/////」

一方通行「気持ち悪い言い方すンじゃねェ、人類からの『隔離』と言ってくれ。
     こいつと一緒に同じ部屋で過ごすのはクソキツイぞ・・・・・・」

風斬「と、言うと?」

一方通行「このアホ天使、俺が寝てる間に勝手にベッドに入り込んできやがってな。
     目を開けたらこいつのどアップが視界に広がってるって具合だ」ゾッ

風斬「それは・・・・・・眠気覚ましにはもってこいですね」ゾッ

ガブリエル「,glthkoerjh失礼mglrj」ズビシッ

風斬「痛ったぁい! ご、ごめんなさい・・・・・・」ヒリヒリ

一方通行「あと俺が風呂入ろうとしたらこいつ・・・・・・いや、もう止そう。
     こンな話してたンじゃねェよ」

風斬「(き、気になる・・・・・・)」

一方通行「とにかく、その部屋に行って待っててくれ。 準備が出来たら迎えに行く」

ガブリエル「mhetjhij御意dmlfj」

風斬「わかりました、それじゃあ待ってますね」

一方通行「あァ」

風斬「じゃあ天使さん、よろしくお願いします」

ガブリエル「korherm案内korewd,l」パキパキパキ

一方通行「飛ぶな飛ぶな、歩いて行けェ」

 

 

 

――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「帰ったぞおらァ」ギィ

打ち止め「あー!! おかえりなさいあなたー!!
     ってミサカはミサカは超久しぶりのあなたにダーイブ!!!」ガシッ

一方通行「だァから抱きつ・・・・・・こいつなら骨がへし折れる心配は無ェか」

番外個体「大声であなたーって・・・・・・お前ら夫婦かっつーの」スタスタ

一方通行「・・・・・・よォ、久々だな」

番外個体「やっほう、第一位。 相変わらずぶち殺したくなる顔してるなぁ、ぶっひゃ」ケラケラ

一方通行「ここでの暮らしはどォだよ」

番外個体「あなたが帰ってくるまでは快適だったよ、あひゃひゃひゃ!」

一方通行「けっ、元気そうで何よりだぜ」

打ち止め「もぉー、喧嘩しないの! ていうか今まであなたはどこに行ってたのって
     ミサカはミサカは一昨日辺りからメールを無視するあなたに憤慨しながら訪ねてみたり!!」ムスー

一方通行「あァ悪かったな、ちょっと野暮用でよ」

番外個体「野暮用って何? まぁ、あなたの事だからロクな用じゃないんだろうけど」

一方通行「あァ、ロクな用じゃねェな・・・・・・」

打ち止め「でもまぁあなたが帰ってきてくれたからもういいや!って
     ミサカはミサカは器のデカさを示してみたり!」フンスッ

一方通行「はいはいそりゃどォも」ナデナデ



吉川「あら、その声は一方通行? おかえりなさーい」ネンゴロ



一方通行「ン、おォ。 ・・・・・・吉川は何やってンだ?」

打ち止め「いつも通りゴロゴロ寝っ転がってるだけだよってミサカはミサカは呆れてみる」

番外個体「あの人いつもあぁなんだけど。 ダメな大人の見本だね」

一方通行「戦争が終わっても相変わらずか・・・・・・まァ、らしいっちゃらしいがな」ケケッ

一方通行「黄泉川は?」

番外個体「仕事で遅くなるって。 何か今日第七学区で事件があったらしいよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ヌギヌギ

打ち止め「ねぇねぇ、ご飯まだ残ってるから食べたらどう? お腹空いてるでしょ? って
     ミサカはミサカは服を着替えてるあなたにって・・・・・・外着?」

番外個体「・・・・・・ミサカがいるのも気にとめず着替えやがって・・・・・・///」ボソッ

一方通行「いや、必要無ェ。 これからまたすぐに出掛けるしなァ、悪い」

打ち止め「えー!? またどっか行っちゃうのってミサカはミサカは・・・・・・」ションボリ

一方通行「居なくなるわけじゃねェンだからそンなにしょげンなよ。
     (まぁ下手打ったら居なくなるかもしれねェがな、この世から)」

吉川「どこに行くのよ?」

一方通行「ン、ちょっとツレとメシ食いに行くことになったンだ」

番外個体「ツレぇ? あなたそんな友達いたんだぁ、あひゃひゃ!」

一方通行「その口塞ぐぞコラ」

打ち止め「そっかぁ・・・・・・じゃあしょうがないねってミサカはミサカは渋々諦めてみる」

一方通行「またすぐ帰ってくるから、おとなしく待ってやがれ」ポン

打ち止め「絶対だよ? メールちゃんと返してねってミサカはミサカは釘を刺しておく!」

番外個体「本当に刺しちゃおうか」アヒャヒャ

一方通行「わァーかったってェの、ったく」

番外個体「ねぇ、誰とご飯食べに行くの? もしかして女とかぁ?」ニヤニヤ

一方通行「まァそうだな、女だな(人間じゃないけどな)」

番外個体「えっ」

一方通行「ンじゃァ、またな」ギィ

吉川「いってらー」

打ち止め「いってらっしゃーい!ってミサカはミサカは笑顔で送ってみたり!」バタン

打ち止め「・・・・・・? どうしたの番外個体? ってミサカはミサカはどことなく不機嫌そうな
     あなたの顔を見上げてみる」

番外個体「べっつにぃ」

 

 

―――

学園都市の第七学区には、ある建物が存在する。
それを建物と呼称していいものなのかは定かではないが、確かに存在するのだ。


通称『窓のないビル』―――。


このビルは、核兵器の攻撃を受けても耐えることが出来るという噂があり、
実際『0930』事件で一方通行がこのビルに対し、地球の自転のベクトルを利用した砲撃を行ったにも関わらず、
外部には傷一つ負うことはなく、あろうことか内部にも振動がほぼ皆無だったという馬鹿げた設計のビルだ。


このビルにはある人物が座している。


窓のないビル内部で、緑色の手術衣のような服を着ており、培養液に満たされた巨大ビーカーの中に逆さに浮いているその人間は、
男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える。


学園都市総括理事長、アレイスター・クロウリー。


彼は目の前に浮かぶ二つのスクリーンを眺めていた。
アレイスターにしては珍しく、その表情は明らかに苦悶の色に満ちていた。

左側のスクリーンに映っているのは、学園都市最強の超能力者、レベル5序列第一位の『一方通行』。
アレイスターの計画の組み込まれている第一候補(メインプラン)でもある。

スクリーン内に映る彼は、コツコツと杖の先端で地面を叩きながら第七学区を歩いている。
もちろんアレイスターは学園都市中に散布されている滞空回線(アンダーライン)を通して、現在一方通行がどこへ向かっているのか、
それどころか一方通行が『彼女』をロシアから学園都市へ連れてきてからこれまでの経緯まで、全てを把握している。
(実際は一方通行が連れてきたのではなく、『彼女』が一方通行に着いてきたのだが)。


そして右側のスクリーンにはその『彼女』と、AIM拡散力場の集合体であり『人工天使』でもある風斬氷華が映っていた。
何やらマンションの一室で衣服を何種類か並べ、どれを着ようか『彼女』と吟味しているようだ。

アレイスターは左右のスクリーンを凝視し、そして疲労とも焦燥ともとれるような弱々しい声でぼそりと呟いた。









「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プランが」

 

想定外の出来事だった。

水を司る天使、『神の力(ガブリエル)』。またはミーシャ・クロイツェフ。

第三次世界大戦でロシアの空に浮いていた空中要塞『ベツレヘムの星』、
そこに儀式場を作り出した右方のフィアンマが召喚した大天使である。

『彼女』、ガブリエルは召喚されたと同時、学園都市勢に、そしてロシア軍に、天災とも呼べる猛威を振るった。

ここまではいい。ここまではアレイスターも想定の範囲内だった。

アレイスターの予定だと、そこで学園都市製の人工天使『ヒューズ=カザキリ』と一方通行の共闘。
さらに後方のアックアによる封入術式と、上条当麻の幻想殺しによる『門』の破壊。

これらの要素が加わることによってガブリエルを撃破できる、というスケジュールだったのだ。
いや、撃破できる、ではなく撃破『する』、が正しい表現だろうか。
撃破『出来なければおかしい』。



―――撃破『しなくてはならない』。



プランは崩れた。ガブリエルは健在している。
健在どころか、どういう事が起こればそんなことになるのか、どうやらガブリエルは一方通行に特別な感情を抱いているようだった。
ようだったという曖昧な表現は当てはまらない。明らかに抱いていた。

何の冗談だ。ガブリエルは本物の大天使だ。仮にも人間である一方通行にそのような感情を抱くことなどあり得ない。
天地がひっくり返ろうとも、隕石が地球に衝突しようとも、そんなことは起こりえないはずだ。

だが、現実はどうだ。

アレイスターはスクリーンをもう一つ表示し、再生する。これまでの彼らの行動を写した物のようだ。

ガブリエルが一方通行に抱きついている。ガブリエルが一方通行が寝ているベッドに忍び込み、添い寝を始めている。
ガブリエルがバスルームに入り、シャワー中の一方通行を押し倒そうとしている(この時点で黒翼の出現を確認)。
ガブリエルが無理矢理一方通行の衣服を破っている。ガブリエルが一方通行とファミリーレストランで食事を採っている。

そしてとどめと言わんばかりか、そこに風斬氷華までもが加わり、三人でショッピングを楽しんでいる。
セブンスミストで一方通行がガブリエルと戦闘を開始したときは、一方通行を応援するかどうか本気で迷った。



これを悪夢と言わずして、なんと言うのか。
答えられる者がいるのなら、今すぐにでもこの窓のないビルに招待したいほどだった。

「ふざけている・・・・・・」

もはや言葉も出ないアレイスターだったが、それでもやっとの思いで捻り出した言葉がそれだった。

「もはやプランを『修正』、では追いつかん。 『変更』もやむを得ない状況だ・・・・・・」

だがアレイスターにもプランに対する信念というものがあるのか、『変更』だけは避けたかった。

「何としても、『彼女』には消えてもらわねばならん」

アレイスターの口元が醜く歪む。それは見た者全ての背筋を凍らせるような醜悪な笑みだった。
今後のプランの実行に、本物の大天使なる存在は邪魔でしかないのだ。
この人間がここまで感情的になるのは非常に珍しかった。

「ククク・・・・・・と、なると、早急に『アレ』を発見、及び回収せねばな」




一方通行と風斬氷華、そして大天使ガブリエルに―――――




「『ベツレヘムの星』、あれはまだ存在しているはずだ」




――――ゆっくりと、しかし確実に『危機』が訪れていた。

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