上条「なんだこのカード」 > Season1 > 02


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

学園都市 上条の部屋の前

土御門(まだかみやんはかえってきてないようだにゃー)

土御門(少々調べさせてもらうぜよ。おじゃまさせてもらうぜい)

閑散とした部屋。ところどころ傷があるが、目立つ異常はない
土御門(まあ、いつもどおりだな

とりあえずゴミ箱をあさる

土御門(レシート、レシート、レシート…ん?)

土御門(”クラスメートに気をつけろ”?)

土御門(どうみてもかみやんの字)

土御門(レシートに紛れさせたのはわざとか偶然か…)

土御門(侵入した意味はあったな)

成田空港 夜

上条(日本に帰ってきた。欧州を一泊で帰ってきましたなんて疲労ばっかり溜ま りそうだが )

上条(ビジネス席…ありえねー!飛行機の中で180度水平に寝ることができると は、快適だったってレベルじゃねえぞ)

上条(横幅にもかなりの余裕があったし、風呂で寝るよりよっぽどマシだわ)

上条(さて、帰ってきたのは良いが、どうやって都市に戻ろうか)

上条(当然のように正面から入るわけにはいかないし)

(セオリー通りならば第11学区での物資搬入に混じるというのがポピュラーで しょうね )

上条(ああ。だが逆にそういうことを考えられやすい分警備は厳重なはず)

(普通の侵入者なら選択肢には入れないはずです。恐らくCIAは他の侵入経路も 持っているでしょう。ですがここは11学区で行きましょう)

上条(裏を斯くわけか?)

(その要素も強いですが、別に目的がありましてね)

上条(なんだ?)

(来る時にダミーシステムを使いましたよね。あれの動きを停止させないといけ ません。適当な端末があればハッキングして書き換えなんて方法で出来るんです が、今持ってる携帯では少々スペックが足りません。今後もそのように端末を使う機会は必ずあるでしょう。その為にも研究員用に配られる携帯端末を拝借する んですよ。そして11学区なら物流・交通システムに直接入れる固定端末があるで しょうから、それを使ってダミーシステムを止めます。手に入れた携帯端末を 使ってクラッキングするよりは直接都市の総合管理システムに繋がっているであろう固定端末を使った方がはるかに安全・効率がいいのです。 )

上条(つまり携帯端末の入手とダミーの停止のためってことだな。了解 。じゃあ、帰るとしますか)

 

 

11学区物資搬入口検問付近

複数の検問にトラック5~6台程度、列を作っている
上条(運転手のみなさんお疲れですな。皆眠そうな顔してる。都合が良いね)

上条(今だ )
トラック運転手の意識が一瞬なくなったのを見計らい、その前のトラックの下に潜り込む

上条(後はこのトラックにしがみついとけば)
ベルトから短いロープを伸ばし、腰をトラックのフレームにくくりつけた
検問「お疲れさん。パスと生年月日と内容物を」

運転手「はいよ。1972年9月22日で研究物資ね」
ピピッ
検問「はい、オーケー。んじゃ進んでください」
ブロロロー ゴトンゴトン ピーッ バックシマス ピピーピピーピピーバックシマス(ryバタム
運転手「娘ちゃーん。まっててねー。パパすぐに帰るからねー。っと」
ガチン ガチン ゴトン ガッチャン
トレーラー部分が切り離され、トラックは帰って行った

上条(よし、侵入成功。ちょうど研究資材の場所みたいだし、ココで端末を探すか?)

(肯定です。どうやら24時間ずっとトラックは来るようなので見つからないようにお願いします)

上条(あいあい。んーとじゃあこのトレーラーからで、っと )
電子制御の鍵を器用に開き、通電させ鍵をあける

上条(さて、目的の物はあるかな?)
運転が荒かったのか梱包材が飛び出していた。当然、上条は気がつかない。当然の帰結として、彼は周りのハコを巻き込み盛大にこけた
(不覚です。私が居ながら気がつかないとは)
上条(まあこの暗さじゃ知覚できないわな。モタモタせずにペンライトを出せばよかった)
辺りを照らす
(…!珍しく運がいいですね。良いのがありました。少々、オーバーテクノロジーな代物ですが、流石学園都市と言ったところでしょうか)

上条(『電撃使い』用に試験開発された端末か。体からでる電気で操作するのね。レベル1からでも操作可能ってすごいな。でも上条さんは電気なんて使えませんし、まずコレモニターが無いぞ?
(これは露出した電極に信号を流すことで操作するタイプですから、指先にナノマシンを集中させれば体内電気や手に持った バッテリーの電流操作で動かせます。私が認識すれば視覚化もできます)

上条(あれ、ナノマシンはお前を作ったときに消えたんじゃないのか?)

(私を製作設置することができる程の能力を持ったナノマシンを、設置だけに使うなんてもったいないみたいですね。延髄あたりに製造コロニーも出来てますし、そこに命令すれば新しいナノマシンも作成可能です。ただ、問題なのは 設計に人間の脳内記憶領域を使うのですが、いささか容量が少なすぎます。これまでの私のデータもあなたの記憶も全て脳に保存してるわけですが、同様の問題を抱えていました。この端末を使えばそれも解決できるハズです)

上条(人間の脳なんて10TB程度しかないらしいしな。よし、じゃあダミー止めに行きますか。早速それを使って場所の特 定を頼む)

(了解。その角を右、次に……)

 

 

女子寮 初春部屋

 

 

初春(ふわぁ…この辺で切り上げて今日はもう寝ましょうか)

初春(部屋に戻っても残業なんて嫌ですね )

使っていたPCのウインドウに黄字の警告が走る

初春(また外部から総合管理部へのアクセスですか?最近多いんですよね )

アクセスログを見るとどうやら内部からのアクセスのようだ
初春(なんでしょう、この端末をいじれる立場の人ならこんなことしなくてもアクセス権限が有る筈なのに? )

初春(まさか、内部から直接ハッキングしてる…?となると外部からの侵入者?か、カメラは、へ、変なとこ向いてます~)
カメラ操作を起動する間にアクセスログの更新が止まり、ログの削除ログが表示され、電子侵入の形跡はきれいに消されてし まった

初春(こんな、速すぎます。直接上位アクセス権の有る端末から侵入されたってこともありますけど、ありえない。計算すると…こんな演算速度を出せる装置あるんでしょうか。想定される規模は、"樹形図の設計者"を越えますね。でもそんな装置を持ってこんな場所に侵入できるはずが無いし…)

初春(そうだ監視カメラ!カメラには何か写って?)

適正な位置に首を戻したカメラには何も写っていない

初春(巻き戻し巻き戻し。ん~駄目ですね、人影が一瞬写っただけ)

初春(拡大してもはっきりしません。処理を施しても、あ。 )
どこかで見たツンツン頭かもしれない

初春(えっと、この髪型って、どこかで見たような?って、何が目的だったんだろう )

第11学区 

上条(ふぃ~。間一髪だったな)

(操作の痕跡は消しておきましたし、カメラ情報もすり替えておきました。これであそこに私たちが居たという証拠は消えました、が。私達の端末操作に気がつく人がいたとは)

上条(まだまだ人間も捨てたものじゃないってことだ。まぁ大丈夫だろ。俺の行動を知ってるだろうCIAの連中ぐらいしか気づけないハズだろうしな)

(肯定ですね。さぁ、あとは部屋に戻るだけ。周辺のカメラを弄ります。走り抜けてください)

上条(へーい)

深夜 学園都市 スキルアウト溜まり場
ス1「チッ、またかよ」
彼の目の前には多くの血痕・焼け焦げた壁・床・扉・机・機械、そして、仲間の死体があった
大方、発火能力者にでも襲撃されたのだろう

ス2「あいつらに比べたら俺たちなんて本当にチリ紙みたいなもんなんだよな」

ス1「気に食わねえ。俺たちのチームは比較的穏健派の奴しかない。能力者が怖くて、ただ集まってただけなのによ」

ス2「自称”正義の味方”な能力者は見境なんて無いからな。奴ら、俺たちを根絶やしにでもするつもりだろ」

ス3「俺たちは、ただ能力者のうっぷんを晴らすためだけにいるってのかよ」
ス3の顔には涙が浮かんでいた。自分の力を誇示したいだけの能力者に、彼らは怯え、怒りを覚えていた。
しかし、どうしようもない。対抗するだけの、能力なんて無いのだから

?「お前らはこのままでいいのか。」
影から人が現れた

ス1「どうにかしたいさ。でもな、どうしようもねぇんだよ!」

ス2「武器でも無い限り、あいつらには対抗できない。そして、俺たちはそんなものを手に入れるルートもない。いろんな意 味で無能力者さ」

?「武器が有ればいいんだな?OK、ついてこい」

謎の男に連れられた無能力者の若者は彼らだけでは無い
多くの、反感のある無能力者が第19学区に集められ、武器を手に取った
当然、彼らの動きは都市運営者側に伝わっているはずだった
偶然、監視システムへの送電体系が壊されていない限りは

 

朝 上条の寮 

 

上条(さて、どうやって第2位と接触しようか。面識もないし)

(本当に、彼らの命令を受けるのですか?精神面で少々の動揺が見られますが)

上条(禁書が事実上人質なんだ。仕方がない。命令も本懐は拉致だしな。それより今は第二位の能力と誘い出し方だ)

(いいでしょう。『書庫』によると「未元物質」を操るとなってますね。この都市の科学力を持ってしても解析されていないようです)

上条(これは怖いな。俺の力で何とかなる領域なら良いが)

(実際に対自しないと分かりませんが"当り"はあります。それより彼についてですが、どうやら暗部組織を率いているようです。これを利用しましょう)

 

 

昼 都市内某所

 

心理定規「アレイスターから直々に、あなたへ仕事の依頼よ」

垣根「内容は? 」

心理「14学区での暗殺。標的は海外に盗んだ技術ごと逃亡しようとしている、学生に扮した諜報員で、『書庫』が言うには 身体強化能力者。なぜだか、条件としてあなた一人で行うようにとなっているわ 」

垣根(単独任務…となると相手はただの身体強化能力者ではないと見るのが自然だ。相手の素性が分からない以上、策も立て られないだろうということか。まずは俺一人で行くべきだな)

垣根「承諾した。指示通り一人で行くが、一応連絡手段は残しておくさ。じゃあな 」

心理(彼には言わなかったけど、怪しい点があるのよね。連絡手段が前回と全く同じ方法だった。高機密からの依頼としては 不自然すぎる)

心理(罠だとしても第二位を嵌めることができる組織なんて存在するのかしらね。標的は『それ以外』の私たちなのかもしれ ない。ここは身を隠すのが正解とみるべきね )

 

学園都市 ファミレス

 

初春「みなさん、集まりましたね。」

白井「初春から召集をかけてくるなんて珍しいですの」

佐天「あたし、走ってきたから少しのどかわいちゃった。初春の水もーらい。 」
二杯目の水を一気に飲み干す

初春「急にお腹を冷やすと下しますよー」

佐天「初春がなんだか真剣な感じがしたからね~」

御坂「そうそう。それで、今日集まった内容は?」

おずおずとノートPCを出す

初春「みなさんに見てもらいたいのはこの画像です」
保存されている画像を開く

御坂「! 」

初春「昨日、とあることで得られたものなんですが、この人誰かわかりますか」

白井「…!お姉さま、この髪型は」

佐天「あー!この人って御坂さんのウフフな人じゃないですか」

御坂「な、何よウフフな人って!私は、その、えっと」
明らかにほほが染まっている

御坂「って、そうじゃなくて!初春さん、この画像は何なの。多分その、アイツだとは思うけど」

初春「はい、昨日総合管理システムに不正アクセスが有ったんですよ。どうやら内部の、第11学区の高レベル権限の端末からのアクセスでした。とっさにカメラを回したんですけど、気づかれちゃって逃げられる寸前を捉えたんです。本の一瞬だけ。今日確認したら、このカメラの映像は他の日のデータで偽造されてました。本来なら御坂さんや佐天さんには機密情報なので見せちゃダメなんでしょうけど、完全になかったことになってますし、大丈夫でしょう」

御坂「11学区?アイツがなんでそんなところに」
彼と11学区を結び付けるものなんて彼女の頭には無かった

初春「この人と凄く仲が良さそうな御坂さんに聞きますけど」
仲が良いといわれて少しほほが緩んでしまう

初春「上条さんって、”樹形図の設計者”を超える演算能力とか持っていますか?またはそれに近い装置とか」

御坂「アイツにはそんな力無いハズよ。そんな装置を保持するような財力なんてもちろん無いし」

御坂「というより”樹形図の設計者”を超える演算能力を持つ人間なんていないんじゃないかしら。level 5の私でもアレには遠く及ばないし 」

白井「初春、この殿方は端末操作で一体何を?」

初春「それが、あんまりにも速くて、何をしてるか全く調べることができなかったんです」

佐天「何をしてるか分かんない上に、まずこの人が本当に上条さんなのか分からない、じゃどうしようもなくない?」

白井「そうですわね。さて、どうやって裏を取りましょうか…」

ピピピピp… 初春と白井の携帯端末に連絡が入る
内容を確認したと同時に彼女らの顔が青くなる

初春「白井さん、コレ… 」

白井「なんてことですの…」

御坂「黒子?どうしたの?」

白井「…スキルアウトが、一斉蜂起したようですの」

 

2:30 午前 学園都市移動中

 

上条(なんだか騒がしいってレベルじゃないんですが)

AKと手榴弾を腰に付けた集団が街中を徘徊している。時折、悲鳴と同時に爆発音が響く

一人の女の子に向かってスキルアウトの小集団が話しかけている

スキルアウト「おい、お前、能力者か? 」

一人は少女に質問し、一人は端末で人を確認し、一人は銃口を突き付ける

少女「ち、違います」
真っ青な顔をして少女は答えた。銃口を突き付けられればそうもなるだろう

スキルアウト2「こいつは嘘を言っている。データによるとlevel3の『気流操作能力者』だ」

スキルアウト2がそう言った瞬間、突き付けられた銃口が火を吹いた

スキルアウト3「こいつは、俺たちを騙して後ろから襲撃するつもりだった。こう なっても仕方がないさ」
何事も無かったかのように彼らは通り過ぎて行った。後ろに頭部が半分以上吹き飛んだ少女を残して

上条(おいおい、ココはいつから紛争地帯になったんですか。武装もあり得ないぞ。自動小銃なんてこいつらアンチスキルの武器庫でも奪ったのかよ)

(それも恐ろしいことですが、どうやら違うようです。これは旧ソ連によって量産 されたAK-47という銃です。アンチスキルの銃よりはるかに劣る性能ですが、使用される銃弾が大きく、単純な破壊力ならアンチスキルの銃を上回ります)

上条(なんでそんなものが、こんなにたくさんここに入ってきているんだ)

(出所が不明な分、武器庫を襲撃したというより危険ですね。ただ、この程度の武装なら上位の能力者には相手にならないでしょうから、鎮圧されるのは時間の問題 かと)

上条(…今は任務を優先させよう。この騒乱なら都合よく拉出来る)

(記憶の中の貴方なら今の少女も助けようとしたんでしょうが、そのような判断をするよう になりましたか)

上条(良く言う。激情を抑えるよう分泌された鎮静・集中ホルモンの形跡がのこってるぞ)

(勿論、あの場で飛び出されても、犬死にですからね。特殊な条件下を除いて、あなたの能力は完全に対能力者戦用ですから)

上条(それくらいは理解してますよ。さて、第二位のところまでとっとと行くぞ)

 

 

第7学区 茂みの中

アナウンス「学園都市全域にわたり、外出禁止令が発令されました。非能力者は各 自の部屋で待機してください。能力者は各学校に集まってください。風紀委員は各支部で待機」
このアナウンスが繰り返されている。何度目なのかもう分かりはしない。そして同じ数だけ悲鳴と爆発が聞こえる

初春「スキルアウトは能力者を狙っているみたいです。佐天さんは指示通り自分の部屋で待機しておいてください

佐天「でも、アタシもなにか手伝いたいよ!」

初春「駄目です!スキルアウトは銃器で武装してるんですよ?能力者ばかりを狙うとは言っても、私たちと一緒にいたら流れ弾だって当るかもしれません 」

白井「初春の言う通りですの。佐天さんは私が部屋までお送りします。それと… 」
歯切りが悪そうに言った
白井「お姉さまは初春を177 支部まで護衛してほしいですの。初春だけでここから支部まで行かせるのは危険ですから」

御坂「わかったわ」

白井「そのあと必ず学校へ行ってくださいまし。常盤台なら高レベルばかりですから、奴らもつっこんできたりはしないでしょう 」
不安そうな目で訴える
御坂「分かった、約束する。じゃあ初春さん、行くわよ。つかまっててくれる? 」

白井「佐天さんも行きますわよ 」

白井は佐天と共に消え、御坂は初春を背負い、支部へ向かって走る
商店のガラスは割れ、道脇にはところどころ銃痕や血痕や倒れている人がある
生理的な気持ちの悪さを感じないように、脳内で感情の伝達を遮断しながら、安全な道選択し走る。背中の初春はすでに気を失っていた
やられそうな人を見つけては致死レベルの電撃を飛ばし助け、交戦している警備員を助けながら、何とか177支部へ着いた
もう何人の人を殺したのか、殺されるところを見たのか、死んだ人を見たのか、彼女はもう分からなくなっていた

御坂(アイツは、大丈夫かな?)
ふと、ある男の事が脳裏に浮かんだ

御坂(総合管理システムに潜り込んだのが本当にアイツなら、今日の事に巻き込まれている可能性が高いわね)

御坂(アイツに、問いたださないと)
そして彼女は支部の端末を操作し、走り出す。初春はまだ意識が無いままだった

 

 

学園都市 第14学区

 

ここもまた、同じように騒乱の中にあった

垣根(なんだかおかしいことになってるじゃねえか。何だこいつらは)

彼はもうすでに20人は殺している。着ている服も返り血がひどい
垣根(指示にあった位置は此処なんだが)

垣根(こうも街中がぐちゃぐちゃだとな、別ルートで逃げられたか?)

垣根(連絡入れて、帰るか。ここにこれ以上いても面倒だ)

そう言って携帯を取り出し、心理定規をコールするが、出ない

垣根(どういうことだ?まさか何か有ったってのか?いや街中がこんな状況だ。アイツの能力は銃の乱戦には向かないとなると、電波の無いところで隠れているって可能性もある)

垣根(まずは隠れ場所へ向かうとしよう)

踵を返した時、声がかかる

上条「あなたが第二位であってますでせうか? 」

垣根「何だお前は」

上条「あなたが、ここにいる理由が、私ですよ」

垣根「お前は何を言っているんだ 」
少なからず動揺が見える

上条「あんたをここに呼び出したのは俺さ。偽の依頼でな」

垣根「…あー、つーことはこのゴタゴタもお前の仕業か?随分と派手にやっているようだがなぁ」

上条「俺じゃないさ。うちの仕業かもしれないが、俺は知らないし、やってない。 都合はいいけどな」
垣根に近づく上条

垣根「この第二位さまに楯突こうってワケね。良いじゃん。お前、幻想殺しだよな?」

上条「ああ、そうだ」

垣根「いいねえ。こっちはお前のことを知ってからずっと思ってたことがあんだよ

上条「へぇ、聞こうじゃないか」

垣根「お前の幻想殺しが俺の"非常識"に通用すんのかなってな」
6枚の白い翼が現出する

 

(敵意を認知。まずは敵能力の情報収集ができるようお願いします)
上条(お願いしますって、オイ…まぁ、俺の事を知ってるみたいだから、いつもの右手主体でブラフだな)

目の前の垣根が消えた、と思うと天井が崩れ、瓦礫が弧を描き、上条の背後に迫る とっさに側方へ飛ぶ事で回避する
回避した先は、壊れた天井から日の光が差し込み、光が上条を襲う

上条「痛ぅ?!」

着ていた服が焼け皮膚が焼ける。思わず声が漏れ、影に飛び込むが、一部の光は上条を追うように曲がる。曲がった光を右手で覆うと、覆っている部分は無効化出来た

(背部の損傷、行動に支障なし。ここまでは想定の範囲内です。さあ続けてください)

上条(ちょっと!?右手とか言ってる場合じゃないんだが)

(傷については、痛みは瞬時にシャットアウトしていますし、もし深くてもナノマ シンが最大限代替しますからどうぞ存分に戦ってください)

上条(鬼畜すぎるぞお前、って危なっ)

垣根が急に眼前に現れ、翼に殴られそうになる。
右へ左へ後ろへ回避するが、伸びる曲がるで数発もらってしまう

垣根「どうした幻想殺し。逃げてばっかだとジリ貧だぞ」

(有る程度分析が終わりました。挑発等で相手の能力をより引き出してください)

上条(えー、上条さん的には本当にもうギリギリのラインなんですけど)

上条「ヌルい攻撃ばっかりで何言ってんだ。ほらほらこっちからも行くぞ 」

翼を右手で触れ、足で殴る
カウンターのように動いた翼を思わず左手で消し去り、左足で垣根を蹴り、反作用で距離をとる

上条(体が軽いし、最適な動きがシュミレートされる。その上ホントに右手以外でも対処ができた)

上条(上条さんかなりパワーアップですよ)

(この段階までのシュミレーションができるようになっただけです。油断はしないでください。あと、両手両足での能力発揮まではもうバレてしまいましたが、全力はまだ出さないでください)

上条(副作用もあるしな。俺も極力使いたくはないさ)

最初と明らかに動きが変わり、少数ではあるが攻撃を入れられるようになる

垣根(情報と明らかな差異があるな。どこが右手以外能力無しで一般的な身体能力だ。足に至っては靴を履いているのに一時的に能力が抑えられた )

上条が間合いを取った。瓦礫を投げつけ、上下左右分離爆散重力変化をさせてみるが、的確に垣根の虚を突いた動きで避け掴み、足が有る場所では重力も逆転しない

それでも一方的な戦いの図に大きな変化はない

垣根(ムカつくな。俺の考えを読まれ始めている。精神系の能力では無いとすると、厄介だが対処できる。そういえば最初の 光では背中を焼かれていたよな)

垣根(両手両足以外、つまり胴部は守れないのか?) 何度目かの間合いとりで下がった時、不意に垣根が消え、不自然な爆発が発生した
すんでのところで避けたが、シャツがところどころ赤く染まる
その後に何度か爆発を行ったが、すでに適応されたのか回避されるか打ち消される

垣根(予想は的中。精神系では無いし、胴部へのダメージもある)

垣根(アイツ自身には捻じ曲げた物理法則は通用しない、が、それによって動いている物体からの胴部への被損は逃れれない)

体育館内の濃度勾配を変化させ火の元へ強引に送る。物理的に館内の酸素濃度が下がる。
燃焼により生まれた気体の水を強引に液化させ、物理的に館内の気圧がさがる

(酸素濃度及び館内気圧の急激な減少を確認。このペースだとナノマシンによる適応能力を越え、3分で行動能力を失います)

上条(これは不味いな。現実の物理現象にはどうしようも有りませんよ)

(敵は不可視状態、時間的制限内に捕まえることは難しいでしょう。仮に捕まえたとしても、気圧は戻るでしょうが、酸素濃度の回復には時間がかかります

上条(短期的に現状を打破する必要があるってわけだな。敵能力の分析はどうだ?)

(斬撃、来ます、後ろへ。まだ敵は全て出来るすべての行動をしていませんし、攻撃速度にも余裕があります。明らかなイレ ギュラーが有る上条当麻情報の修正と確認のため、そして全力を出すとこの状況を破壊してしまうことから、手を抜いていると考えられます)

(しかし、こちらの分析は彼の戦闘能力・能力範囲の分析をしていたわけではありません。爆発罠が有ります。1m後ろへ飛び右腕を水平に)

(私が行っていたのは敵能力そのものの分析。未元物質の分析です。現段階でおおむね仮説通りです)

上条(うおっ、腹が少し切れちまった。じゃあもう遠慮はいらないってことか。これ以上状況が悪くなる前に、敵が本気を出す前に、全力で無効化する)
(了解。分析を終了。能力の拡大に全処理を傾けます。酸素濃度限界残り時間1分22秒)


上条「残念だったな、学園都市の誇る第二位さんよ。タイムアップだ。これから地獄へエスコートさせてもらうぞ」

垣根「ぬかせ。この状況で何を言っている。ついに脳へ酸素が送られなくなったか」

上条「さぁ質問だ。俺の足でけられた時、どうだったかな?そしてその足には靴が履いてあった」
上条「さてこれがどういう意味を指すでしょうか?」
気圧が戻る。液体が急速に気体へ変化していく

垣根「まさか、おま… 」

上条「今、俺はお前を視認できる。そしてお前はもう、すでに意識はない…これじゃ質問にならねえな」

(無理も有りません。能力を失えば、この酸素濃度では普通の肉体の人間はまず生きていけません。さぁ速く連れ出さない と、第二位の脳が死にますよ)

気圧が下がっていたためか、体育館の壁はすぐに壊すことができた。
新鮮な空気が上条と垣根の脳へ酸素を送る。意識が戻る前に、垣根の体へ麻酔を施した。これで、彼は36時間は目覚めることはないだろう

上条(お前、人使いが鬼畜すぎるぞ。上条さんはスーパーマンじゃ有りませんからね!)

(輸送班へ指示を出しました。もうじきここへ来るでしょう)

上条(アメリカへ送る、か。さてお前はなんでこいつを拉致しろという命令が出たんだと思う?)

(彼の能力の分析を行う前から想定していたんですが、彼の能力は全ての能力に共通しています)
(発火能力、液体操作能力、特定物質操作能力、etc。これらの能力は全て何らかの物理現象を捻じ曲げて行われているように見えます。実は全て物理現象に沿っては居るんですが、この場合は話ががややこしくなるので割愛させていただきましょう)
(そして彼の能力は、全てを行おうとすれば、出来ないという可能性もない。ということは彼を徹底的に解明すれば全ての能力についての分析ができるわけです

上条(じゃあ、こいつの体は恐らく…)

(ええ、徹底的に調べつくされるでしょう。恐らくは、脳内の細胞一つ一つまでより分けるほどに。バラバラになれば反抗もできませんからね。合理的です)

上条(文字通り、地獄までエスコートしちまったってわけだな)

車が止まる

CIA工作員「(英)お疲れ様。やるじゃないか、生きたままとは。さて、さっさと持っていかせてもらおう。もうじき、この騒動も 鎮圧されるだろう。怪しまれないように帰れよ。じゃあな」
バタム フロロロ

 

(彼、上級研究員のカードを持っていましたね)

上条(ああ、学園都市に内に、中々根深く入ってるみたいだな)

(この第二位の誘拐にここまで騒乱を起こすとは、誘拐だけではないかもしれませんが、本国も本気なんでしょうね )

上条(そう言えば、お前はアメリカへの帰属意識的なものが薄い気がするんだが、どうなんだ)

(私は、もともと廃棄予定でしたから。同じ意思を持つ人間が居ないように、量子コンピュータAIの意思も全てが同じとは限りません。作るたびに違う意思ができます。今確認できるだけで量子AIは二つだけ。私とアメリカ本国の中枢にある、もうひとつ)

(本国のAIの方がよりアメリカ的だったので選ばれました。しかし当然私にも莫大な予算がかかっていたのですからただ捨て るのはもったいない。そこで貴方の強化へと白羽の矢が立った)

(この事実を知っているのはごく少数に限られます。私がスイスに送られる前に、あなたの記憶喪失が漏れていたら、こうい う状況にはならず、廃棄予定のままでした)

(意思を持つもので、捨てられるということは衝撃を与えます。当然私も。その為、正直本国への忠誠とかってのはどうしても薄いんですよ。だから…)

視覚に直接、豊満な胸を持つ少し年上の女性の像が現れる。どことなく誰かに似ているような気がするが

(私をお好きなようにお使い下さいませ。ご主人様)

上条「ブフー!!!!!や、やめなさい!そういう情意を刺激するようなマネは!」
(あなたの記憶内にそう言ったものが有りましたから、この状況にふさわしいものを選ばせて…誰かが近くに居ます)

物陰から、凄く残念な物を見る目でこちらを見ている人間が居た

御坂「心配して、探し回ってみたら、一人で虚言を吐いているなんて。 」
御坂「私の胸の焦燥を返せ!心配を返せ!この馬鹿!」
目から涙がこぼれる。服も体もところどころ傷がある

御坂「心配したんだから!アンタがまた巻き込まれているんじゃないかって!私は探し回った!街中を!」

御坂「何度も弾が飛んできた!何度も人を救った!何度も人を…ひとをころした。何度も死体をみた。何度も、何度も、何度 も… 」

上条「ゴメンな。怖かったろ。でも、俺は生きてるし、こうしてお前を抱きしめることができる。だから、今は落ち着くまで こうしてろ」
胸元で抱きしめながら言った

上条(ゴメンな、か。俺はこいつを、こいつらを、騙してることになるのかな)

安心したのか、意識が途切れた御坂を上条は病院まで抱きかかえて送った

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。