一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」6


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その日、少女は死んだ。


吹寄「うそ……」


呆気なく、


吹寄「な、んで……?」


友人の前で、その少女は、



吹寄「いやぁぁぁああああああああああああああーーー!!」



とある存在に、殺された。



戦争が終わり、平和が戻ったかに思えた世界にーー不幸が訪れる。


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恭介「……」

直井「恭介さん!恭介さんってば!」

恭介「おっ、おぉ悪い。聞いてなかった」

直井「何か考え事ですか?」

恭介「この前のことでちょっとな」

直井「この前…?」

恭介「SSSのやつが一人、消えたろ?」

直井「あぁ、そうですね。岩沢に続いて松下とかいうやつが消えました」

恭介「そう、松下だ」

直井「そいつが何か?」

恭介「何故あいつが成仏したと思うか?」

直井「それは、満足したから…ですよね?」

恭介「そうだ。……生前の不幸を受け入れられるほどに、な」

直井「それは…」

恭介「……あいつが抱えていたものはな、俺のダチと同じだったんだ」

恭介「少し、思い出しちまってな」


恭介(……謙吾のやつをな)

恭介「松下のやつが抱えていたものを、あいつらは知れたのだろうか」

恭介「いや、そんなわけはないな。ならあんなに辛そうにはしていない。ーーなぁ、一方通行とか言ったか?お前の選んだ選択肢は果たして正しかったのか、間違っていたのか」

直井「恭介、さん?」オソルオソル

恭介「面白くなりそうだ」

 

 

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一方通行「……」

奏「……」

一方通行「……」

奏「……授業、始まっちゃう」

一方通行「……そォか」

奏「……急がないと」

一方通行「……そォだな」

奏「……」

一方通行「……急げよ」

奏「……あなたは?」

一方通行「腹痛ゥで休む」

奏「大丈夫?保健室まで連れてってあげる」

一方通行「……」

一方通行(やり辛ェ)

奏「ほら、早く」クイッ

一方通行「服掴むンじゃねェ」


ユイ「お?これは一方通行先輩じゃないですかー!ってげぇええええええ!?て、天使に捕まってる!?うぉぉおおどうしよどうしたらいいんだユイにゃんはぁぁ!?」


一方通行(よりにもよってコイツかよ)


一方通行「チッ」

ユイ「あーー!今舌打ちした!なんで!?ユイにゃんのどこが不満!?」


一方通行「ぜェェンぶだ、バカ」


ユイ「ひ、ひどいっ!でも、感じちゃう」ビクンビクン

 

一方通行(……ン?あそこにいるのは、確か遊佐とかいうオペレーターか?)

一方通行(さて、どォすっかな)



☆分岐選択肢(BAD無し、イベント発生)☆


①奏と授業を受けに教室へ行く


②奏とユイは放って置いて遊佐に話しかける


③ユイと一緒にこの場を去る



>>372

 

 

>>372

 

 

一方通行「よォ」

遊佐「え?」


ユイ「どぅええええ!?あたしを無視してナンパですか!?なんて軟派な野郎なんですか!なんちゃって!」

奏「……?」

ユイ「いや首傾げられても」

奏「……面白いわ」

ユイ「って一方通行先輩!?何時の間にかいなくなってる!?くっそう、遊佐さんに手を出すなんてマニアックな!」

ユイ「いやそうでもないのか?戦線にもファンがいるとかいないとか!ん?でも待てよ」

ユイ(岩沢さんみたいにまさか…!一方通行先輩が話しかけた相手ってみんな満足して消えちゃうんじゃ!?)

キーンコーンカーンコーン

奏「あ、授業始まるわ」グイッ

ユイ「ふぇ?」

奏「急がないと」ズルズル

ユイ「ってええ!?あたしも授業にでろと!?そんなん嫌じゃい!あたしはこれから一方通行先輩いないかなーってぶらぶらした後ギターの練習したかったのに!」

奏「先生に怒られちゃう」ズルズル

ユイ「話聞けやコラァァ!振りほどいてや…ぐえっ、な、なんて怪力ぃぃ!さ、さすがてん、し…」

 

 

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ーー校庭



姫神「はっ……!」


姫神「ここは。どこ?」キョロキョロ


姫神「確か私は。死んだ。はず」


ワイワイガヤガヤ


姫神「時間は……1時。お昼時」


姫神「みんな。誰なんだろう」


ゆり「そこのあなた」


姫神「?あなたは。誰?」


ゆり「あたしはゆり。ここは死後の世界よ。つまりね、あなた、死んだのよ」


姫神「死後?じゃあ。上条君もいるの?」

ゆり「上条って人と知り合いなの!?」ビクッ


姫神「!知っているの!?お願い……」



姫神「彼に会わせて!きっと今も。苦しんでいるはずだから!」

 

 

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同日ーー朝


一方通行「ほらよ」ホイッ

遊佐「…っ、とと。ありがとうござます」

遊佐「keyコーヒーですか、美味しいですよね」

一方通行「岩沢のやつがそォ言ってたな」カチ、グビッ

遊佐「岩沢さんと結構親しそうでしたね」

一方通行「岩沢とかァ?まァ、確かにな。あいつはイイ奴だった」グビグビ

遊佐「貴方はBlackですか」カチ

一方通行「あァ、俺にはそいつ、甘過ぎるンだよ」

遊佐「それでもしばらくは飲んでいたそうじゃないですか」

一方通行「なンで知ってンだよ」

遊佐「感情に浸るのも、人間らしいですね」グイッ

一方通行「答えになってねェぞ」

遊佐「ぶっちゃけ戦線でも噂になってました」

遊佐「一方通行さんは岩沢さん狙いじゃないか、と」

一方通行「マジかよ……」

遊佐「もちろん噂の発信源は私ですが」

一方通行「オマエかよ!」

 

遊佐「ところでですね」

一方通行「さっきのやりとりは終わりですかァ?随分とふてぶてしい野郎だなァ」

遊佐「私は女ですよ?」

一方通行「そォいう意味じゃねェよ」

遊佐「そうですか」

遊佐「一方通行さんに尋ねたいことがありまして」

一方通行「あン?なンだよ」




遊佐「二木佳奈多という人物を知りませんか?」




一方通行「いや、聞いたこともねェが」

遊佐「……そうですか」

一方通行「人探しか?」

遊佐「はい」


遊佐「生きているのかどうか、知りたかったのです……」

 

遊佐「私の家は、二木の家と繋がりがありまして」

遊佐「いつだったか、話したことがありました」

遊佐「彼女の家は色々と複雑で、簡単に言えば双子。なんですけど」

遊佐「どちらが跡取りになるか、小さい頃から比べられてきました」

遊佐「そんな中で、一つの集まりがありました。私はそこで、彼女と会話しました」

遊佐「彼女は覚えていないでしょうね。双子の妹のこと、家のこと、いっぱいいっぱいですから」

遊佐「彼女と話したのはごくわずかな時間でした」

遊佐「彼女は妹を下に見て、馬鹿にしているそぶりを見せましたがーー私は気付いてしまいました」

遊佐「嘘つきだな、って」

遊佐「それから私は、彼女の複雑な家庭のことを調べました。そして、いつか助けてあげたいと、救いたいと思いました」


遊佐「あんな、人間のクズに管理される彼女たちを」


遊佐「ある日のことです」

遊佐「彼女の学校の修学旅行で、バスが転落し、大勢の生徒たちが死んだというニュースが流れたのは」

遊佐「私は、その中に彼女がいたのかどうか、必死に調べてました」

遊佐「お願いだから生きていて、と」

遊佐「いてもたってもいられず、二木の家に向かいました」

遊佐「走って、走って……」


遊佐「そんな私の目の前に迫ったのは、一台のトラック」


遊佐「私は彼女の安否も知れず、死にました」

遊佐「これが私の未練です」

一方通行「……そォか」

遊佐「一方通行さんは、未練なしにこの世界に来たんですよね」

一方通行「あァ」

遊佐「そんな貴方から見たら、私は滑稽に見えますか?」

一方通行「……それを聞いてどォしたいンだ?」

遊佐「……」

一方通行「批判されてェのか?慰めて欲しいのか?力になって欲しいのか?」

一方通行「好きなのを選べよ。オマエのして欲しいことをしてやる」

遊佐「どうして……そんなに献身的なんですか?」

一方通行「大した理由なンざねェよ」

一方通行「ただ、自分を許したくねェ。それに光ある世界に生きるやつの悲しむ顔なンざ見たくねェ。それだけだ」

一方通行「……チッ、なンでペラペラ喋ってンですかァ?俺はよォ」

一方通行「まァ、俺のこたァ気にすンな」

遊佐「……」

一方通行「オマエはオマエ自身のことを考えろ」

一方通行「いいか?オマエはどうしたいのか、だ。まだ消えたくないのか、消えたいのか。選ぶのはオマエだ」

遊佐「……私は、みなさんと同じように神様が許せません」

遊佐「もし、彼女が死んでいたら……そんな酷い人生を与えた神様を、許したくありません」

一方通行(……テメェではなく、その女の為に、か)

遊佐「だから、消えたくないです。でも彼女が生きていたのかどうか、知りたくて……毎晩夢にうなされて……」

一方通行「話はわかった。とりあえずまァ、その二木って女について調べンのは協力してやる。ニュースで流れてたンならオマエより後にこの世界に来たやつなら知っているかもしれねェ。その後で消えるかどうかは、オマエ次第だ」

遊佐「え、あ…はい」

一方通行「ンだよ豆鉄砲でも喰らったよォな顔しやがって」

遊佐「いえ、本当にそこまでしてもらえるとは思わなかったので」

一方通行「いらねェ世話か?」

遊佐「そんなことはありません」

遊佐「お願いします」ペコリ

一方通行「おゥ」

遊佐「あ」

遊佐「もしかして私に惚れましたか?」


一方通行「おォ一目惚れだなァ、その肌ペリペリと剥がしてェくらい惚れてンぜェ?」


遊佐「……」

遊佐「そ、そういう趣味の方ですか。少し対応できそうにありませんね」

一方通行「冗談だ」

遊佐「本当ですか?な、なんならSMくらいまでならなんとか頑張ってみますけど……」

一方通行「そォか頑張れ」

遊佐「まさか初っ端から放置プレイとは、難易度高いです」ハァハァ

一方通行「熱っぽい顔すンな」ヒタイツン

遊佐「あぅ、もっとお願いします」ハァハァ

一方通行「……」

一方通行(どォしてこうなった)

遊佐「一方通行さん……」ハァハァ

一方通行(これは誰かに目撃されて面倒なことになる気がすンぞ)

一方通行(よくある嫌なパターンだなァ)

一方通行(落ちつけ、慌てるな)

一方通行(よく考えてみろ、俺ならできる……)

一方通行(そォだよ、俺を誰だと思ってやがる)

一方通行(俺の演算能力がありゃァ簡単なンだよ)

一方通行(まずは、誰か接近してねェから確認だ)キョロキョロ


ゆり「……」ドキドキ←隅に隠れてる


一方通行「はいアウトー」


遊佐「ハァハァ……へ?」


ゆり「っ……」ビクン


一方通行「ゆりちゃン?隠れてないで出ておいでェってなァ?」ニタニタ


ゆり「ッッ……」ビク、バッ


一方通行「追いかけっこかァ?いいぜ逃げろよ」ニタニタ


一方通行「ただしこいつは命懸けの追いかけっこだァ」ニタニタ


ゆり「なっ……!」ビクン


一方通行「追いつかれたら終わりってなァ?」ニタニタ


遊佐「……これもまた、放置プレイですか」ハァハァ

 

――――――――――――――――――――
教室――


恭介「今日は来ないのか」

奏「?」

恭介「あの一方通行とかいうやつ」

奏「誘ったんだけど逃げられちゃった」

恭介「だとすると、立華が教室に連れて来れなかったのは残念だな」

恭介「今日来たらコンタクトを取ろうと思ってたんだが」


――――――――――――――――――――
お昼――


ゆり「つ、疲れた……」

ゆり「まさかあんなに追いかけ回されるなんて」

ゆり「絶対遊ばれてたわね。だってギリギリで追いつかないで逃がされてたもん」

ゆり「今日のお昼はどうしようかな……」ウーン


姫神「……」キョロキョロ


ゆり「……あの娘(こ)、この世界に来たばかりね」

カツカツ

ゆり「そこのあなた」

姫神「?あなたは。誰?」

ゆり「あたしはゆり。ここは死後の世界よ。つまりね、あなた、死んだのよ」


――――――――――――――――――――
食堂――

ユイ「うーん?一方通行先輩いないなー」

ユイ「って……アレ?あそこにいるのって……」

 

 

――――――――――――――――――――

上条「さて、そろそろ動き出すか……」

美琴「ね、ねぇ本当にするの?」

上条「あぁ」

沙耶「行くしかないわね」

絹旗「超選択肢は一つです」

音無「……あれ?垣根は?」

麦野「ナンパに行ったわよ」

上条「なら垣根は放っておいていい。今回はこのメンバーで行くぞ」

美琴「……」

音無「……」

沙耶「了解」

絹旗「超承知です」

麦野「……フン」


――――――――――――――――――――


一方通行「さて、これからどうすっかァ」


★分岐選択肢(BAD有り、ルート確定)★


①二木佳奈多を探す(現段階でゆり攻略へ走る)


②上条たちについて調べ、対策を練る(二木探し平行)


③SSSのことをもっとよく知る(二木探し平行)


④棗恭介とコンタクトを取る(二木探し平行)

>>398

 

 

>>398

 

×①二木佳奈多を探す(現段階でゆり攻略へ走る)BADルート

×②上条たちについて調べ、対策を練る(二木探し平行)BADルート




○④棗恭介とコンタクトを取る(二木探し平行)

★BAD回避ルート★


【恭介&SSSチーム:ルート】


――――――――――――――――――――

一方通行「あいつは何か知っている素振りだったなァ」


一方通行「とりあえず、教室に向かってみるか」スタスタ


――――――――――――――――――――
とある学校(SSSの学校ではない)――


美琴「……ここね」

上条「あぁ」

沙耶「誰から行く?」

絹旗「能力的にここは私でしょうか?」

上条「そうだな、頼む」


NPC「な、なんだお前ら……!?」


NPC教師「なんだね、君たちは」


NPC「そ、その銃本物かよ!?」


パン!

絹旗「これよりこの学校を、超占拠します!」

 

 

――――――――――――――――――――
教室――

ガラッ

恭介「来たか」ニヤッ

奏「?あ…」

直井「貴様は……」


一方通行「よォ…」


恭介「ようこそ。歓迎するぜ、一方通行」


恭介「ほら、そこに座れよ」


一方通行「まずオマエに訊きたいことがある」ガタッ


直井「お前だと?言葉に気を付けろ!」


恭介「まぁまぁ、いいから」


恭介「そうだなぁ、何から話そうか……」


恭介「少し、神様の真似事をしたことがある。なんて言ったらどうする?」


一方通行「……」


恭介「へぇ、そこまで驚かないか。相当未知のモノに触れてきたようだ」


恭介「――俺はな、一つの世界を作ったんだ」


恭介「俺一人じゃなくて、三人で願い、創ったんだけどな」


恭介「優しい優しい……偽物の世界を」

 

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体育館ーー


NPC達「……」

ザワ、

シーン


上条「どうした?美琴」

美琴「えっ、う、ううん何でもない」

上条「そうか?ならいいが」

上条「……美琴、無理について来る必要はなかったんだぞ?」

美琴「それは……」


麦野「上条ー、制圧終ったわよ」スタスタ


美琴「っ……」ビクン

麦野「あん?なァーにしおらしくなってんのよ超電磁砲。らしくないわね」

美琴「そ、そんなことないわよ…」

上条「……麦野、NPCの管理者はまだ見つかってないんだな?」

麦野「まぁ今のところね」

上条「それじゃあ俺と探しに行こう。音無と美琴はここで待っていてくれ」

音無「……わかった」

美琴「気を付けてね…」


NPC①「……」コソッ


NPC①「う、あぁぁ!」ダッ


上条「なに!?」ビクッ

美琴「っ……!?」

NPC①「喰らえ!」

グサッ

上条「がっ…!ぐ……て、メェ」

麦野「チッ、大人しく捕まってりゃいいものをッ!」ガシッ

NPC①「ぐぁっ」

麦野「ボールペンを凶器にしやがったか。ったく面倒な」

麦野「音無!縄寄越して!」

音無「あ、あぁ」

NPC①「ち、くしょうが…お前ら何がしたいんだよ……俺を巻き込むな」

麦野「なーるほど、アンタNPCじゃないわね」

NPC①(人間)「あぁそうだよ!ふざけんなよ!一体何の目的があってこんなことをしてるんだ!」

上条「話しても無駄だろうな。どうせ信じられない。仮に信じられたとしても……お前みたいなやつには俺の目的が理解できない」

音無「……」

麦野「……超電磁砲、アンタ今どうして電撃放たなかったの?」

美琴「え……?」

麦野「上条のピンチだったってのに、電撃の一つも放たないなんてらしくないじゃない」

美琴「…………」

麦野「ま、いいけど。行くわよ上条」スタスタ

上条「あぁ……」スタスタ


音無「行ったか……」

美琴「大丈夫かな…」

音無「なぁ、アンタ」

美琴「なに?」

音無「上条と知り合いなんだろ?」

美琴「えぇ、まぁ…」

音無「そのアンタが、不満そうな顔をしてる。てことは上条のやっていることに反対なのか?」

美琴「……わかんない」

美琴「私は、アイツのことが心配で心配で…でもこの世界で再開できて」

美琴「それで、満足だった」

美琴「一緒に…消えたかったのに」

美琴「でもそれは、エゴよね。アイツにはアイツの、やりたいことがあるんだもの」

音無「……俺には上条の神様を殺すだのという話が、いまだに信じられないんだが」

美琴「そう、ね……」

美琴「……」スクッ

音無「どっか行くのか?」

美琴「うん……一度、会っておかないといけないヤツがいるから」

美琴「できれば会いたくなかったけど。……ゴメン、少し外すね」スタスタ

音無「あぁ、行って来い…」

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校長室ーーお昼

ガラッ

日向「おーい、次、藤巻の番だぞ?」

藤巻「あ?何がだ?」

日向「武器庫の警備」

藤巻「あー。んじゃ、行って来る」

大山「行ってらっしゃーい」

日向「あれ?そういや椎名っちは?」

大山「敵について調べてるって」

日向「おいおい単独でかよ。いくら椎名っちでも危険じゃねえか?」

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食堂ーーお昼


ユイ「あそこにいるのって…ゆりっぺさんと……誰だ?黒髪長髪の、地味っぽいやつは」

ひさ子「あれ?何ボーッとしてんだユイ」

ユイ「おぉ、ひさ子さん!チース」

ひさ子「飯食いに来たんだろ?入江たちも来てるから一緒に食べようぜ」

ユイ「あ、はいっ」

 

 

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恭介「大切な仲間がいたんだ」

恭介「俺の学校でな、修学旅行があったんだよ」

恭介「つっても、俺は三年生で、対象は二年生だったんだが。まぁ勿論、俺も行きたかったからバスに忍び込んだんだ」

恭介「そしてそのバスが、崖から落ちた」

一方通行「……!」

一方通行(……なるほどな。これが遊佐の言っていた事故かァ)

恭介「みな、負傷した。さらにはガソリンすら漏れ始めた」

恭介「そんな中で、俺達の仲間はたった二人を守り切った。そいつらだけは、その場から逃げられるんだ」

恭介「だけどな、そいつら二人はあまりにも……弱かった」

恭介「どうしようもなく弱くて、弱くて……俺達は心配で仕方がなかった」

恭介「だから、願った。偽物の世界を。こいつらが、たった二人でも生きて行ける強さを得られるように、その為だけに、優しい世界を作ったんだ」

恭介「やがて二人は成長し、その世界は壊れた。俺達は二人を急かした。二人は、その場から逃げ切れた」

恭介「その直後、バスが爆発し……俺達は死んだ」

恭介「みんな、満足して」

恭介「でも、俺だけはダメだった」

恭介「二人がちゃんと生きて行けるのか心配で、心配で…この世界にやって来ちまった」

恭介「だから俺はもう一度、擬似的でも何でもいいから、神になりたいんだよ」

恭介「そして、あいつらがどうなったか…この目で見たいんだ」

恭介「これが俺の未練と、目的だ」

一方通行「……ンなこと出来ンのかよ」

恭介「さぁな。でも出来ないと断言はされてないし、時間は永遠にあるんだ。別にいいだろ?」

一方通行「まァそォだが」

恭介「で?一方通行、お前らの目的はなんだ?」

一方通行「上条っつゥ野郎どもの撃退だ」

恭介「なるほど、なるほど」

恭介「そりゃ、大変そうだ」

一方通行「とぼけンなよ?オマエ、あいつらのこと何か知ってンだろ?」

恭介「どうしてそう思うんだ?俺は毎日NPCに混じって気楽な学園生活を送っている一生徒なんだが」

一方通行「その発言が既に、ただの生徒じゃねェと言ってるよォなもンだ」

恭介「おっと、こいつはしてやられたぜ!」ハハッ

恭介「というか、一方通行」

一方通行「ンだよ」


恭介「学食行かね?このままだと昼飯の時間終っちまうぞ?それに購買のパンはもう売り切れてるしさぁ」


一方通行「……」

直井「そうですね、恭介さん」

奏「麻婆豆腐…」


恭介「なっ?」ニカッ


一方通行「……ったく、わァったよ」

 

 

学食ーー

恭介「さて、どこか空いてるか…?」

直井「どこも満席ですねぇ」

一方通行「あ、アイツ……」

恭介「ん?……おぉ、SSSのリーダーがいんじゃねえか。ちょうどいいな、席も周りは空いてるようだし」

テクテク

一方通行「よォ、ゆり」

ゆり「えっ!?一方通行君!?」ビクッ、ガタン

一方通行「あン?何ビビってんだ?とりあえず隣座ンぞ」

ゆり「え、ええどうぞ」

姫神「あの」

恭介「んじゃ、改めましてこんにちわ、だな。リーダーさん」

ゆり「あなたは…って天使ーーじゃなくて立華さんと副会長も!?え、なに!?どういう組み合わせよ!?」

一方通行「ガタガタうるせェなァ。おい棗、俺は飯に専念してェからオマエ説明しとけ」

姫神「私は」

恭介「こいつぁイキナリ過ぎるパスだな。ったく、しゃーねーな。んじゃ簡単に説明な」

カクカクシカジカ、セツメイチュー

ゆり「なるほどねぇ。つまり、貴方達は協力者になり得ると」

一方通行「なンでも自分達を中心に考えンな」

ゆり「うぐっ」

恭介「とりあえず仲良くやろうぜ、てことで」

ゆり「わかったわ、リーダーとして歓迎するわよ」

一方通行「……ところでよォ、この地味っぽい女は知り合いか?」

姫神「地味……ふふ、面と向かって。地味、と言われた。ふふ」

ゆり「あ、ちょっと、大丈夫?気にしないでね姫神さん」

ゆり「というか私も紹介し忘れてたんだけど」アハハ

姫神「というか。一方通行?」

一方通行「あ?」

姫神「学園都市第一位の?」

一方通行「オマエ、学園都市の人間か?」

ゆり「らしいわよ」

一方通行「能力はなンだ?」

姫神「吸血殺し」

一方通行「聞いたことねェな」

姫神「吸血鬼を殺せるだけの、能力を持った原石」

一方通行「なァるほど」

ゆり「どういうこと?」

一方通行「よォはこの世界じゃただの無能力者ってことだァ」

ゆり「へぇー」

姫神「そういうこと。でも。本当に一方通行?」

一方通行「だったら何だ?」

姫神「確か第一位は。上条くんと知り合いのはず」


ガタンッ、


一方通行「あの三下とどォいう仲だテメェ?」

恭介「!」

ゆり「ちょ、一方通行君!?」

姫神「……クラスメイト」

一方通行「あァ?」

姫神「……ただの、クラスメイト」

ゆり「……こうとしか話してくれないのよ」

一方通行「チッ」ガタン

姫神「……」

一方通行「ンじゃ訊く。テメェはあの三下に用があンのか?」

姫神「……」コクリ

一方通行「何の用だ?」

姫神「秘密」


ピキ


ゆり「あ、あれ?なんだか今嫌な音を聞いたような」


一方通行「オーケイオーケイ、ンじゃ訊く、テメェの未練は何だ?どォしてこの世界に来た?」


姫神「それも秘密」フンス



ピキピキ


グニャ、


ゆり「スプーンが…折れ曲がってるわよ一方通行君」


一方通行「…あァ、ゴメンなァちょっとした手品だ今のは」


ゆり「い、いや手品ってレベルじゃないというか」


一方通行「決して!キレてなンかねェからな?」


ゆり「は、ハイ。ソウデスネ。手品スゴイヤー…アハハー…」


姫神「?どうしたの?」

一方通行「ったく、埒が明かねェぞ」

ゆり「これじゃぁねぇ…」

姫神「ただで教えるつもりは。ない。決して。地味とか言われて頭にきているわけでも。ない」

一方通行「……」イラ壁


恭介「それなら、ゲームをしよう」


一方通行「あ?何ふざけた提案してンですかァ?」

恭介「まぁ聞け。そこの嬢ちゃん、何か得意なゲームはないか?」

姫神「得意な、ゲーム?」

恭介「おぅ、何かありそうだがなぁ」

姫神「!」ワタシノスクナイコセイ


姫神「花札、なら得意」


恭介「おぉ!」

ゆり「あら似合うわね」

奏「?」ナニソレ


恭介「なら、花札で一方通行が勝ったら話すってんでどうだ?」


姫神「ふ」


姫神「花札クイーンである私に挑むとは、愚かな」

直井「ノリノリだな。さすが恭介さん、のせるのが上手いです」

姫神「種目はこいこい、人数は三人でならいいわ」

恭介「決まりだな!それではこれより、花札大会を開始するぞ!」


花札より、種目――『こいこい』――人数三人の、基本ルール採用。

 

 

移動中――


藤巻「おっと待ちなぁ!」


一方通行「あァ?」

ゆり「藤巻君?――ってアンタ、今武器庫の警備担当じゃないの!?」

藤巻「花札と言われちゃぁ黙ってらんねえぜ」

直井「どっから湧いて来た」

ゆり「あー、そういえば藤巻君、椎名さんとよく花札してるわよね」

藤巻「おぅ!麻雀じゃ負けてばかり、戦闘じゃ噛ませ犬。そんな俺だがなぁ――花札だけは、誰にも負けねえ自信があんだよ!」

姫神「……」ピクッ

ゆり「でもあなた、警備は……」ハナレチャイカンデショ

姫神「強者の…オーラを感じる」

一方通行、ゆり「は?」

藤巻「ほぉ?嬢ちゃん、中々の札使いのようだな」フッ

姫神「!あなた、こそ」フッ

ゆり「え、なに?札使いって?」

恭介「ギャンブルするやつをギャンブラーって言うようなもんか?」

ゆり「それの、花札版てこと?ていうか札使いって…」アキレルワ

奏「なんだか、凄いわ」

一方通行「…アホらし」

恭介「まぁいいじゃねえか」

恭介「今ここに、新たな対戦カードが決まった……」

一方通行「名言チックな言い方すんなオイ」


『こいこい』 一方通行VS姫神VS藤巻

藤巻「んじゃ校長室でやろうぜー」

 

校長室――SSS作戦本部

 

一方通行「つか、俺ルール知らねェんだけど」

姫神「プッ」

藤巻「それでも日本人かよ、ププッ」

イラッ

一方通行「……すみませン、誰かルール教えてくれませンかァ?」ピクピク

姫神「ググレカス。と言いたいところだけど。ルールなら、付属の紙を見ればすぐ覚えられる」


日向(つか、今の時代、花札とかそんなメジャーじゃないよな?)コソコソ

大山(うん。僕なんて実物を見たのも初めてだよ。日本人の九割はルールを知らないと思うよ)コソコソ

ゆり(あたしもルール知らないわ)コソコソ


一方通行「チッ、メンドくせーなァ」


付属の紙を広げて見る。

札は全部で48枚。
光札、種札、短冊札、カス札があります。
それぞれ、一月から十二月まであります。
絵を見て覚えるのが簡単です。
カス札は、花々や木々など、短冊札はその名の通り短冊が、種札は鳥や猪などの動物、光札はその季節を代表する名物です。
一月は松、二月は梅、といったふうに見て行けば簡単です。
こいこいでは、まずそれぞれが一枚引いてみて、親を決めます。親が先行で時計回りです。
親決めでコインやジャンケンを用いる奴は切腹ですよ。
全十二回で合計点を競います。
役を揃えれば勝負、かこいこいを選べます。
こいこいをすれば、さらに役を揃えるまで続けられますが、危険も伴います。
勝負に勝てば得点が入り、一回が終わります。
勝った者が次の親をやります。
役と細かいルールを覚えて楽しみましょう。
※本来のこいこいは、二人用ゲームです※

一方通行「……で?なンでこいつが俺にくっ付いてンだ!?」

ユイ「やだなぁ、照れないでくださいよぉ」

ユイ「ていうかこれ、何ですか?」

姫神「学園都市№1の頭脳相手だから。それはハンデ」

一方通行「チッ、まァいい」

姫神「勝利条件は、合計点数で一方通行が一位になることと、藤巻君がビリにならないこと」

藤巻「!」

一方通行「あァ?」

恭介「へぇ?」

藤巻「なるほどな。俺が一方通行を勝たせるためにわざと負けないように、ってか。上手いやり方じゃねえか」

恭介「しかも、一方通行と一対一で戦わないため、余裕ができる」

ゆり「それだけのハンデが必要ってことね」

一方通行「ハッ、上等だバカ野郎!」

札がセットされる。

姫神「まずは親決め。ドロー!」

六月の札。

藤巻「俺もドロー!」

八月の札。

一方通行「……ドロー」

三月の札。

一方通行が親となった。
一方通行が札を配る。
場に八枚。
それを中心に三人が△に陣取る。
そして、それぞれに手札八枚。

ユイ「お?先輩、この聖徳太子みたいな人の絵柄、かっこいいですね」

一方通行「ちょ!?バカオマエ何人の手札ばらしてンの!?ありえないンですけどォォォ!?」

 

藤巻「さぁ、テメェが親だぜ?」

一方通行「チッ、わァってるよ」

一方通行(さて、どォ攻めるか?)

手札には、

・光札
雨(柳)
鳳凰

・短冊
梅赤
赤(赤タン外)

・種




・カス
十二月


一方通行(場にあって、出して合わせられンのは……)









一方通行(とりあえず、雨四光でも狙うか)


雨を出す、場のカス札と合わせる。

一枚引く。

引いたのは月。

しかも、場には八月のカス札がある。


一方通行「ひゃっはァ!ツイてるぜェ?光札二枚、初っ端から貰ったぜ!」



一方通行(えっとこれが五光で、柳がないと……あァ、なるほどな)

一方通行「いいぜ、始めようか」

藤巻「ほぉ?早いじゃねえか。それで、酒飲みは有りか?」

姫神「もちろん。月見、花見、有りで」

一方通行「このまま一気に雨四光揃えてやらァ!」


姫神「……」


姫神「……」ブルブル


姫神(だめだ……まだ笑うな……)ブルブル


姫神(くっくく……!こいつ……!最初から雨四光に行きやがった!!)


姫神(それが自分の首を絞めるとも気付かずに……!!)



藤巻「俺の番だな」


藤巻が出したのは牡丹の青短冊。

場の六月のカス札に合わせる。


藤巻「そしてドロー!」


引いたのは桜のカス札。


場にも、桜のカス札がある。


藤巻「これで青短冊一枚、カス三枚だ!」


一方通行(こいつ……!桜のカス二枚を取りやがった……!)


これは都合が悪い。
光札は全部で五枚しかないのだ。
雨四光を狙うということは、一方通行はそのうち四枚を揃えなくてはならない。
だが、藤巻がそのうちの桜のカス二枚を取ってしまった。

一方通行(クソが……!これじゃァ桜の光札の場合、桜光札と三月の短冊、それしか選択肢がねェじゃねェか!!)

 

姫神「くっくく……」


一方通行「……」


姫神「気付いた?雨四光は。もっとも自分の首を。――絞めてしまう役だってことに」


一方通行(コイツ……、俺がユイにばらされた札を使うってわかってたなァ?)


一方通行(ばらされた札は、柳。チッ、青タンは藤巻が押さえてて無理だァ、狙うなら……猪鹿蝶で、素早く上がるしか!)


一方通行(もしくは、赤タンかァ……)


一方通行(どちらにせよ、カスは二枚しかねェんだ。藤巻は三枚、やつは青タンかカス上がりを狙うはず……)



姫神「私のターン」



姫神が、手札から出したのは――三月の赤札



一方通行「ンなっ……!!」


姫神「フッ」ニヤァ


そして、



姫神「運命の。ドロー!」


引いたのは、光札。


桜だ。

一方通行(なんつー度胸してンだこの女ァ!今桜を引けなければ、俺が桜を手に入れられたかもしンねェんだぞォ!?)


それが、姫神の強さ。


圧倒的な、度胸。


勝負強さだった。


姫神「これで。私は。赤札一枚。光札桜一枚」


それだけで、


たった二枚で、


一方通行が追い込まれた。



一方通行(赤タンが、狙えなくなった……!)



一方通行(クソが……!これから場もよくねェ状態で猪鹿蝶を揃えるしかねェのか!?それとも、残る鶴を手に入れ、雨四光を狙うってかァ!?)




姫神「わかってると。思うけど。――」



姫神「花見で一杯まで、リーチ」



一方通行「…………!!」


そして、一方通行の番がやってくる。


一方通行(どうすりゃいい……!?クソが……!!)

 

日向「いやぁー熱戦してますなー」


大山「ていうか、何でドロー?」


ゆり「遊戯王が好きなのかしら?」


日向「ちなみに俺、ギャザ派ね」


大山「おぉ!珍しく日向君と意見が合ったよ!」


高松「……」



日向&大山「キャラゲー(爆笑)」プククク



高松「……シンクロは邪道」ボソッ



ゆり「カードゲームっていうと、ポケモンカードしかやったことないわねー」


ユイ「ハッ、これだからド素人は!カードって言ったらガッシュが一番ですよ!」


ゆり「あれは無理……たぶん、ガッシュほど難しいゲームはそうそうないわ……」


ガヤガヤブラマジハオレノヨメガヤガヤ



一方通行(うるせェなァこいつら……)


一方通行(とりあえず、バレバレだろォが、十二月のカスを出すか)


一方通行(それで、次までにいれば、鳳凰を出せる……)

 

十二月のカス札を場に出す。

一枚引く。

引いたのは、二月の赤札。

場に合わせられる札はなく、場に置く。

今回の一方通行、取得無し。


一方通行(チッ、クソがァ……姫神のやつが赤札を押さえてる限り、俺が二枚手に入れようと、無駄なンだよ)


一方通行(注意すべきは、姫神の花見で一杯かァ……最悪なことに、場には菊のカス札がありやがる……)


一方通行(!そ、そォいえば、藤巻の野郎は……!?)



藤巻「気付いたか?なぁ一方通行、猪鹿蝶を狙わなかったのはある意味正解だったかもな」


一方通行(こいつが狙ってたのは青タンなンかじゃねェ!!こいつは……!六月の札を二枚取りやがったンだ!!)


一方通行(つまりだ、こいつはカス札をただ集めるだけじゃなく、一巡目から、俺の邪魔をしていた!!)


一方通行(まず、青札を取り、青タンをさせないこと。――そして、猪鹿蝶の――六月の札、蝶を、揃えずらくすること……!)


一方通行(これだけで、俺ァ青タン、猪鹿蝶を狙いに行きずらくなった……!)


一方通行(そして、姫神のやつがそれを読んだ……!姫神はそれに加えて、俺の赤タンを防ぎやがった……!)


一方通行(カスも少ねェ俺には、雨四光しか手段がねェ……!)


一方通行(その上で、姫神は桜を押さえた……!しかも花見で一杯までリーチ……!場には九月のカス札……!)


一方通行(だがどうなる……!?藤巻は青タン狙いではなく、カス札狙いの可能性がある……!だが姫神を上がらせないためには、九月の青を取らねばならない……!)


一方通行(そうしたら、藤巻は青タンにリーチ……!だが、同時にやつは、カス札狙いができなくなる……!!)

 

ユイ「どうですか?ヤラレータ先輩」ヒョコッ

一方通行「のしかかるな、ウゼェ。あと名前間違えンじゃねェ、アクセラレータだ」

ユイ「失礼、噛みました」

一方通行「違ェ、わざとだ」

ユイ「噛んだって言ってるじゃないですか、オイコマレータ先輩!」

一方通行「わざとじゃねェ!?…………なンて言うかボケがァ!散ってろ邪魔だ!」

ユイ「うひゃあ、人間、追い込まれると苛立ちまいてててて!すみません一方通行先輩!」

一方通行「チッ」


藤巻「お遊びはここまでだぜ?」


藤巻が手札から出したのは、

九月の、菊のカス札。

それを場の九月のカスに重ねる。


一方通行(野郎ォ!青タンねらいを放棄しやがった……!)

藤巻「ドロー!」

一方通行「ッッ!?クソがっ……!」


藤巻が引いたのは、

十二月のカス札。

一方通行が手札の鳳凰を狙って出した場の、十二月のカス札に合わせる

藤巻「残念だったな、鳳凰に繋げなくて。これで俺は……!カス四枚ゲットだ!」

藤巻はこれで合わせて、青一枚、カス七枚となった。

一方通行(クソォ!俺の邪魔をして……!さらにカス札を懐に集めやがった!こいつ、強ェ……!)

 

 

                                                      つづく

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