一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」


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打ち止め「うそ、嫌…!死なないで一方通行!」

一方通行「……」

視界が霞む。
直に自分は死ぬ。
一方通行はそう確信した。

打ち止め「嫌だよぉ!せっかく、せっかく戦争が終わったのに…!アナタの能力だって取り戻したのに!また…また、二人でお出かけできると思ったのに!」

泣き叫ぶ少女。
泣くなと、言いたかった。
だがもう声を出す気力すら残ってなかった。
口を開いて、一言喋ったら終わりだ。
だからせめて、一方通行はその手で彼女の頭を撫でる。

打ち止め「一方通行…、お願い、諦めないで!もうすぐ救急車が来るから…!だから、それまで頑張って!」

無理だ。
でも、いい。
俺ァ、この手で守りきれたんだ。
もう、打ち止めを狙うやつは現れない。
世界に平和が戻ったんだ。
あのヒーローですら死んだ、多くの仲間が死んだ。
そんな中で、俺ァ大切なモノを守りきったんだ。

もう、思い残すことはねェよ。

打ち止め「ア、一方通行ー!!いや、うそ、だめっ!死んじゃダメ!」

一方通行は、笑った。

笑って、安らかに死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆり「目が覚めた?」

一方通行「ッ!?」

ゆり「ようこそ、死後の世界へ」

一方通行「あン?誰だてめェ?」

夜の学校。
一方通行はその校庭に寝転がっていた。

ゆり「あたしはゆり。あなたは?」

一方通行「…俺に名前はねェよ…ここァどこだ?」

ゆり「死後の世界よ」

一方通行「ハァ?何言ってンだお前?」

ゆり「あなた、死んだのよ。記憶はあるみたいだけど?」

起き上がり、思い出す。
そうだ、俺ァ死んだンだ。
ちゃんと、打ち止めの前で死んで、それで、

一方通行「ハッ!でェ?ここが死後の世界だってかァ?くっははは!どゥいう冗談だよ神様よォ!」

ゆり「…理解はできた?」

一方通行「あァ、いいぜェ。あれで実は生きててこれは夢の中なンてバカな事ァ考えねェよ。俺は死んだ、で、ここはさしずめ地獄かァ?」

ゆり「地獄と思おうと、天国と思おうと勝手にしていいわよ」

一方通行「そォかい。なら俺が来たから地獄だなァここは」

ゆり「……」

一方通行「死後の世界だというのはわかった。てめェも死んだンだな?」

ゆり「ええ、そうよ。理解が早くて助かるわ」

そこで一方通行はゆりが構えているモノに気付く。

一方通行「ンなもんがこの世界にはあンのか。つか、構え方なってねェなァ、もっと肩を引き締めろォ」

ゆり「…普通は銃に驚くものなんだけど」

一方通行「俺ァそういう世界で生きてきたンだよ」

ゆり「……」

ゆりの表情が強張った。
そこにあるのは、恐怖とわずかな怒りと憎しみと警戒。
だが、ゆりの過去など知らない一方通行からしてみれば、ごく普通の一般人の反応にしか見えなかった。

 

ゆり「(この人からは何か、危ない感じがする…)」

一方通行「びびってンじゃねェよ」

ビクッ、と一方通行の声にゆりが震えた。

ゆり「え、ええ。大丈夫よ」

一方通行「…そォかい」

ゆり「とりあえず、手短に説明するわね」

そして、ゆりは説明した。
死なないこと。
死んだ世界戦線のこと。
神への復讐のこと。
天使のこと。
NPCのこと。
武器やギルドのこと。
説明し慣れているのか、スムーズに説明がなされる。

それらを聞き終え、一方通行は完全に理解した。

一方通行「しっかしまァツッコミどころがあるなァ」

ゆり「答えられる限り答えるわよ?」

じゃあまず、と一つ目を聞く。

一方通行「死んだ世界戦線だァ?」

対し、ゆりはええ、と頷く。

ゆり「ようこそ」


ゆり「死んだ世界戦線へ」

一方通行「神に挑む為と、消えないようにするのが目的だったな。あァ、あと天使だっけか?」

ゆり「そうよ。さっきも説明したけど、今天使を迎え撃つところよ。トルネードを起こす邪魔をされないようにね」

一方通行「天使ってなァ、どれだ?ミカエルか?それともガブリエルかァ?いや、三大、四大天使以外の天使か?…つかソイツの術式はなンだ?属性は青か?」

ゆり「え、ええと、その、たぶんあなたが考えているようなものではないわ。NPCと同じ格好、同じ生活をする生徒会長の女生徒よ」

一方通行「そうか。だが見た目は人間なンて天使も心当たりがあるンだよなァ…あれは属性は青で水を司るーー」

ゆり「ちょ、ちょっと待って。あなたが何を言っているのかわからないんだけど」

一方通行「オマエ、魔術を知らないのか?」

ゆり「はぁ?魔術?」

一方通行「知らねェならいい」

ゆり「……」

一方通行「全く信じねェわけじゃないようだな。ま、それもそうかァ。こんな世界があれば魔術があってもおかしくないしなァ」

ゆり「ええ、まあ」

一方通行「だが神に挑むねェ…」

バカらしい、と一方通行は心の中で吐き捨てた。

ゆり「あなたもここに来たってことは、悲惨な人生だったのよね?神に抗いたいとは思わない?」

一方通行「思わねェな」

そうだ。
俺ァ満足して死んだンだ。
もう何も思い残すことなンざねェ。
俺ァ自称神野郎や、なんたら神だのを倒してきた。
だが、ここで言う神ってのがそゥいう神ではないって事ァ理解できてる。
運命、ゼウス・エクス・マキナか。
それに対する憎しみなンてない。
むしろ昔の俺からじゃァ考えられねェが、打ち止めを守りきれたことに感謝してやってもイイくらいだ。
神に祈るなンざ、インデックスのやつを思い出しちまうがな。

ゆり「うそっ、ないの!?神に抗いたいとか思わないわけ!?」

一方通行「アァ、ねェな」

ゆり「そんな人がここに来るなんて…」

ゆり「ッ!?現れたわ、天使よ!」

ゆりはすぐさま通信機にそう伝えると銃を構える。

一方通行「あン?あれが天使か?」

ゆり「ええ、あなた戦えるみたいだけど今日は様子見てて」

日向「援護に来たぜゆりっぺ!…うおっ、白い髪、こいつも天使か!?」

一方通行「……ナニ気持ち悪ィこと言ってンだよてめェ」

日向「なっ、違えよ!口説き文句で天使って言ったんじゃねえよ!」

ゆり「彼は日向君、私の仲間よ。で、えっと日向君、こっちは…」

一方通行「名前はねェな。あえて呼ぶならアクセラレータと呼べ」

一方通行は手のひらを開く。

日向「なんだ?握手か?恥ずかしいなおい」

一方通行「黙れゲイ野郎」

日向「ちげえよ!」

演算を開始する。
わずかながらも風がそこにあつまり小さな渦を発生させる。

風はある、か。能力も健在。


日向「うおっ、なんだそれ?」

ゆり「えっ、天使みたいな力を使えるの!?」

一方通行「学園都市って言やわかンだろ?」

納得するも驚く二人を置いて、一方通行は天使と呼ばれる少女に向かう。

ゆり「あっ、ちょっと!」


一方通行「おいオマエ」

奏「なに?」

一方通行「アイツらに天使とか呼ばれてっけど?天使なのかァ?」

奏「あたしは天使なんかじゃないわ」

一方通行「そォか。オマエも死んでここに来たのか?」

奏「…」コクリ

一方通行「オマエはなンなンだ?」

奏「生徒会長よ」

一方通行「そォいやなンで学校なンだかなァ、しかも俺まで制服来てらァ」

奏「みんなろくに学生時代を謳歌できなかった人だから」

一方通行「ここに来る連中がか?」

奏「…」コクリ

一方通行「そォか。で?アイツらに銃で狙われてっけどオマエら何で敵対してンだ?」

奏「彼らが校則を破って好き勝手やってるから…」

一方通行「それを止めンのか?」

奏「あたしは生徒会長だから」

一方通行「なるほどねェ」

突然、一方通行のほうを向く天使の目が細まった。

奏「危ない、どいて」

一方通行「必要ねェよ」

大きな金属音が、一方通行の背中からした。

野田「ぐあぁっ!」

振り替えると一人の少年の腕をハルバートが切り落とし、地面に突き刺さっていた。

一方通行「はっはァ!確か腕が弾け飛ぼうが、時間が経てば回復するんだっなァ?」

一方通行はニタニタ笑いながら、少年に向かう。

野田「ぐっ…!何が起こったんだ」

椎名「野田、退却しろ!」

一方通行「あン?」

一人の女が爆弾を投げた。
反射しようか、と一方通行は一瞬考えた。
だが、爆弾は一方通行に触れる前に爆発した。
爆発は一方通行を中心に起こったが、その爆風で天使は目を瞑り後退る。

一方通行「ざァンねんでしたァ」

椎名野田「!?」

ゆり「みんな!彼とは敵対しないで!今のうちに回して!」

日向「今のうちに食券取って走れ!」

学園の建物からモーター音とともに風が吹く。
同時に、大量の食券が宙を舞い、雪のように落ちてくる。

一方通行「あれがトルネードってやかァ」

ゆり「一方通行君も、早く来て!」

一方通行「この腕千切れてるやつはァ?」

ゆり「ほっとけばいいわ、時間が経てば戻るから!」

日向「一方通行ー、しょうゆ取って」

一方通行「ン」

日向「サンキュー」

大山「あ、一方通行君。サラダにマヨネーズ使う?」

一方通行「ン、もらう」

岩沢「マヨネーズ次貸して?」

一方通行「ン、ほらよ」

ゆり「…あなたって顔つきとは裏腹に優しかったりする?」

一方通行「ハァ?なァに言ってンだオマエ。俺にビビってた癖によォ」

一方通行はニヤニヤと笑う。
それにゆりは少しだけ顔を赤くする。

ゆり「わ、悪かったわね。いいじゃない、あたしだって女の子なんだから…」

一方通行「フゥン?へェ?」

ゆり「もうっ、ニヤニヤしないでよっ!」

日向「うおっ、ゆりっぺが顔赤くしてる!珍しい!」

ゆり「うっさい!」

一方通行「ところでゆり」

日向「(あ、呼び捨てだ)」

大山「(おお、呼び捨てだぁ)」

岩沢「(なんとも男らしい)」

ゆり「なに?」

一方通行「朝食と昼食もまたトルネードすンのか?」

ゆり「さすがにしないわよ。お昼はその日その日で変わるわ。食糧確保できてれば、それを使って調理したりね。朝食ぐらいは普通に買っても消えるファクターにはならないから、大丈夫よ」

一方通行「この世界の金は?」

ゆり「全寮制だからね、奨学金が支給されるわ。後で一緒に行ってあげる。それまではこれで足りるかしら?」

そう言ってゆりが一方通行に五千円札を渡す。

ゆり「売店や自動販売機もあるから」

一方通行「おォ、悪いな」

ゆり「男子寮の方には日向君、案内してあげて」

日向「おう。俺は大山と一緒だが、お前は一人になりそうだな」

一方通行「そいつァ良かった。気ィ遣わねェで済む」

日向「お、男らしい。なんだよ人恋しいとか言ってゆりっぺに抱き付いた俺が馬鹿みたいじゃねえか」

ゆり「ッ!?」

一方通行「なンだ、オマエらそんな仲か」

ゆり「ち、違うわよっ!こいつが抱きつこうとしただけ!あたしは気持ち悪いから避けたわっ」

日向「誰が気持ち悪いだ!」

ゆり「あんたよ!いつもナヨナヨして!」

一方通行「それでェ?学生生活をしてれば俺ァ消えられンのか?」

ゆり「!?」

SSS「!?」

ゆり「ちょっと待って!本当に消えちゃっていいの!?」

一方通行「アァ、初めから言ってンだろ。俺は未練も何もねェンだよ」

ゆり「…そう。でも気持ちが変わったらいつでも言ってね」

日向「いつでも来ていいぜ」

一方通行「ああ、ありがとよ」

 

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ガコン、ガコンと立て続けに音が鳴る。
一方通行はとりあえず手に持てる分だけ、ブラックコーヒーを買う。
自動販売機は夜でも光を発していて、一方通行の白い肌を浮かび上がらせる。

岩沢「随分買うんだね」

一方通行「あン?オマエか」

岩沢「ブラック好きなの?」

一方通行「まァな。これがねェとダメだわ」

岩沢「ふぅん。keyコーヒーなんかもオススメだよ」

一方通行「気ィ向いたらな」

  ガコン。
岩沢はミネラルウォーターを買い、仰ぐ。

一方通行「バンドの練習してたのか?」

岩沢「そうだよ。聞こえてたかい?」

一方通行「まァな」

岩沢「そう…」

一方通行「オマエは、どォして神に抗いたいンだ?」

岩沢「あんたは満足して死んだんだね?」

一方通行「あァ、そうだ」

岩沢「どんな風なんだろうな…人生に満足して死ぬって…あたしには想像もつかない」

一方通行「……」

岩沢「きっと、欲しい物手に入れて、幸せに生きて、それで安らかに死んだんだろうな……いや、ごめん。勝手に決めつけて」

一方通行「…オマエは、どんな風に死ねれば満足だったンだ?」

岩沢「え…」

一方通行「理不尽に死んだことが許せねェンだろ?だったら、どんなものを手に入れていれば満足だったンだ?」

岩沢「あたしは……」

岩沢「…………」

一方通行「…お節介だったな」

一方通行は岩沢に背を向け、歩き出す。

岩沢「あっ、今度演奏聞きに来てよ」

一方通行「気ィ向いたらな」

パァン!

一方通行「あ?」

校庭から銃声が鳴った。

岩沢「こんな時間に…?」

校庭を見下ろすと三つの人影が見えた。
この学校でも、SSSの制服でもない制服。
三人とも仮面で顔を隠している。
男が一人に女が二人。
一人の女は拳銃を空に向けている。
戦線布告のつもりだろうか。

一方通行「誰だァ?あいつら」

岩沢「知らない。他の学校の人だなNPCじゃないようだけど」

それだけ分かれば十分だ。
一方通行は窓を開け放つと、軽々と飛び降りた。

岩沢「っ!?」

グラウンドがえぐれ、土煙が立ち上がる。

仮面女「この学校の生徒だな?」

仮面の女は土煙の中に佇む一方通行に声をかけた。

一方通行「アァ、そうだ」

仮面男「えっ!?その声一方通行か!?」

一方通行は、その声の主を知っている。
こんな世界があるなら、絶対に来ているであろう人物を。

一方通行「上条だな?」

仮面男「ああ、そうだよ」

一方通行「……」

上条「……」

仮面女「えっ?上条君知り合いなの?」

上条「ああ、そうだよさーー」

仮面女「うわぁぁっー!あたしの名前バラすなああ!」

上条「あ、悪い」

仮面女2「全く、上条は超情けないですね」

ゆり「一方通行君!大丈夫!?」

ゆりが走ってやってきた。
後ろから、日向、野田、椎名、藤巻、とSSSメンバーがついて来る。
岩沢が連絡したようだ。

野田「何だあ!貴様らは!」

日向「おいおい、どこの誰だよこいつら」

藤巻「はっ!あの拳銃からして、NPCじゃないようだぜ」

仮面女「……」

総勢二十人ほどのSSSメンバーが集まっていた。
仮面の三人はそれらを前にして、全く動揺しない。

仮面女「二十人、か。大した脅威じゃないわね」

仮面女2「そうですね。死なない世界だけに、私たちからすれば超雑魚ゾンビです。…そういえばバイオハザード6が観たかったです」

上条「おいコラ、俺は結構ピンチなんですけど?…あとバイオハザードは諦めろ」

仮面女2「その右手が超あるじゃないですか」

上条「それ以外に当たったら終わりだからね!?」

SSS「……」

ゆり「随分と余裕のようね?」

藤巻「俺たちが雑魚とは言ってくれるじゃねえか!」

野田「ゆりっぺを侮辱するとは万死に値する!」

椎名「むっ、強者の気力が見える」

仮面女「さてと、上条君、この状態をどう見る?」

上条「はぁ…ったく、一方通行はかなり強いぞ。あと、そこの忍者女も中々…」

上条は仮面の奥の瞳で、全員を見回し、言った。


上条「後は脅威にならないな」


仮面女が満足気に頷いた。

仮面女「それじゃっ、ゲームスタート!」

 

上条「ま、待てって!まずは話し合おうぜ!何もいきなり戦う必要ねえだろ!?」

仮面女「何言ってんのよ。向こうなんか明らかに武器構えてやる気満々じゃない」

上条「お前が威嚇したせいだろうが……ったく、なあ一方通行?」

一方通行「上条……俺がここにいる理由を聞かないのか?」

上条「…悪い、まだ少し決心が付かないから」

一方通行「そォか」

ブオン、と風を斬る音がした。
野田の投げたハルバートが上条に飛びかかる。

上条「邪魔だ」

上条が右手で裏拳気味にハルバートを殴りつける。

パキン!と音を立ててハルバートが砕け散った。

上条「ったく、会話の最中にんなモン投げんなよ」

SSS「!?」

砕け散ったハルバートは、土となってサラサラと地面に落ちた。

カチャ!
ゆり含むSSSメンバーが銃を構え、安全装置を外した。

仮面女2「上条は超下がっててください。ここは私の番です。ほーらほら、雑魚ゾンビ共、かかって来なさい!」

銃声が立て続けに鳴った。
地響きのように、耳をつんざく音が夜の校庭に響く。

仮面女2「…この程度で、私の窒素装甲は破れませんよ」

SSS「ッ!?」

一方通行「窒素装甲、ねェ。確かてめェの名は絹旗最愛だっけか?」

仮面女2「ええ、超その通りですよ一方通行」

絹旗「さて、私たち二人は学園都市の者なので面が割れてしまいましたが…どうします?リーダー」

仮面女「彼の能力は?」

絹旗「私の能力の超強い版です。攻撃は全て跳ね返り、指で触れられたら一撃で殺されます」

仮面女「…何よそのチートキャラ!時風以上じゃない!」

一方通行「あン?時風だァ?」

仮面女「しまったあぁぁー!」

一方通行「そォいやオマエらの仮面ってあの漫画の…」

仮面女「ギャー!黙って!…上条君、ほらその右手で頭ぶん殴って来て!」

上条「落ち着けって!…はぁ、絹旗、今日は引き下がろうぜ」

絹旗「そのほうがいいみたいですね、まあ私は一方通行以外には超負ける気がしませんけど」

上条「俺には?」

絹旗「私をこてんぱんにした記憶がもうないのですか?超乏しい記憶力ですね」

上条「へいへい…じゃあな一方通行!また来る!」

ゆり「ちょ、待ちなさい!」

上条と仮面女が後ろに走り出す。
SSSメンバーが動こうした瞬間、絹旗が地面を叩いた。
轟音と共に地割れが起き、足場が崩れる。

 

一方通行「……」
変わらず佇む一方通行。
SSSメンバーの多くがその場に転ぶ。

動けたのは、四人。
ゆりは素早く崩れる地面から地面へと飛び移り、絹旗に向かう。
その手にはナイフ。
椎名は地割れの場にはいなかった。
とっくに絹旗の背後を取っていた。
クナイを絹旗の首に突き刺す。
だが、見えない壁によりクナイが砕ける。
振り向いた絹旗の顔面に野田の拳がぶつかる。
拳からは血が飛び散り、絹旗は涼しい顔でやって来た藤巻の長ドスを掴む。
長ドスはしばらく、ギチギチと音を立て、砕け散る。
ゆりがナイフを投げる。
絹旗はそれを砕く。

ゆり「ゼロ距離ならどうよっ!」

絹旗「っ!」

跳び上がったゆりが、絹旗の頭上からコンバットナイフを構える。

絹旗「くっ」

それを半歩下がって避ける。

パキン!

と遠くで立て続けに幻想殺しの音がした。
振り向くと、椎名が上条たちに向かって爆弾やクナイを投げ続けていた。

絹旗「っ、ッッ!いい加減にーー」

こめかみがピクリと動く。

一方通行「(あれが、俺の思考トレースの…)」

絹旗「いい加減に、しろーー!!」

絹旗を中心に大爆発が起きた。

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