キョン「学園都市? 」上条「交換留学? 」③


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【放課後・1年7組】

 

 

 

ハルヒ「それで? それで? あなたはどんな能力なの? レベルは? 効果は? ビル壊せるの?」

男子生徒「えっと……あの、その……」

 放課後、授業が終わると同時にハルヒはクラスメイトに片っ端から、こう聞いて回っている
 水を得た魚、と言わんばかりのハルヒのこの行動に、俺や朝倉の静止などはまさに暖簾に腕押し、ぬかにくぎゅう、馬の耳に念仏、といった調子だ
 確かに興奮するのはわかる、が普通俺達が根掘り葉掘り聞かれる状況だぞ
 クラスのみんな、頼むから誤解しないでくれ。こういうことするのはハルヒだけだから。
 留学初日から『変人』のレッテルなんぞお断りだ

キョン「ハルヒ、そろそろいいだろ?みんな困ってるぞ」

ハルヒ「何言ってんのよキョン! まだビルを壊せる位の能力者見つけてないんだからね!」

 学園都市を崩壊でもさせるつもりか、お前は
 ええい、古泉。お前も……いや、やっぱいい、おまえは黙ってろ

古泉「んっふ」

姫神「涼宮さん。残念だけど多分この学校には。ビルを倒壊させるほどの能力者は。いないと思う」

 さすがに見かねたのか、姫神さんも止めに入ってくれる

土御門「というよりこの学校自体が、比較的レベルの低い能力者の集まりなんだぜぃ」

ハルヒ「そうなの? つっまんないわねー。いいわ、だったら他の学校へ行って聞いてくるまでよ。本日の『団活』は他の学校での聞きこみ! 目標は『ビルを破壊出来るくらいの超能力者探し!』行くわよみんなっ!」

青ピ「なんちゅーかすっごい元気な娘やな……美人さんなのがこれまたポイント高いでー」

上条「美人なら何でもいいんだろお前は……ってぇちょっと待て!これから寮に案内する予定だろがっ!」

ハルヒ「そんなの後回しよ!」

上条「んなワケいくか!」

ハルヒ「わかってないわね、当麻。不思議は待ってくれないのよ? チャンスは自分で掴み取るものだわ!」

上条「なんだよそれ……あーもうっ! わかった、わかったから。会わしてやるから。ビル壊しそうなヤツに」

ハルヒ「ホントに!? やっぱりいるのねそういう子が! さっすが超能力者団員一号ね。あたしの目に狂いは無かったわ。さぁ今すぐ案内なさい、連れて来なさい、会わせなさいっ!」

 なんだその三段活用みたいな言い回しは

キョン「ちょっと待て上条。ホントにそんなヤツいるのか?っていうか俺達みたいなのが会ってもいいのか?」

上条「あー、まぁ会わせる予定だったというか合流する予定だったというか……」

キョン「??」

上条「………気にしないでくれ何でも無い」

ハルヒ「さ、早く行きましょ」

上条「先に寮に案内してからだ」

ハルヒ「なんでよ!」

上条「なんでもだ!」

古泉(これはちょっと、まずい気がしますね)

 ハルヒと上条が言い合ってるのを見ていると、古泉が小声で話し掛けてきた

キョン(何がだ? 会えるなら俺も会ってみたいぞ、その『超』能力者とやらに)

古泉(お忘れですか? 僕達の『目的』を)

キョン(あ………ま、まぁ大丈夫じゃないか? いくらなんでも目の前でビルを破壊するわけじゃないだろうし)

古泉(……まぁいいでしょう。涼宮さんの機嫌を損ねて、こんなところで『閉鎖空間』を発生させるわけにもいきませんからね)

 スマン古泉、完全に失念してた。やはり俺も多少浮かれていたようだ
 まぁ、目的には『自分達が使える能力は学園都市限定』と思わせることもあったしな………なんだかとっても不安になってきた
 ここは上条達にも助力を願い出るか?

古泉(難しいところ、ですね。彼女の『力』を教えるわけにもいきませんし……)

朝倉(あら、私は賛成よ? あまり大きな『能力』を使わないように言うだけでも違うと思うけど。ま、私達以外にそんなことができれば、の話だけどね)

古泉(……そうですね、何も言わないよりはマシでしょう。長門さんはどう思われますか?)

長門(朝倉涼子の意見に賛成する。少しでも情報改変の可能性は低くするべき)

古泉(了解です。ではお願いします)

キョン(って俺かよ!?)

古泉(ええ、現状で彼らと一番仲がいいのはあなた、ですから)

 たんに面倒事を押し付けられている気がするのは気のせいか?

朝倉(気のせい、気のせい♪)

 だまれ、あと腕に抱きつくな。あ、あたってるだろうが

朝倉(あててるのよ♪)

長門(………)

 長門までしなくていいから

長門(……そう)

ハルヒ「ちょっとキョン! 朝倉さんから離れなさいっ!! さっさと行くわよっ!」

 ほら怒られた
 上条は……と、いた
 なにやら土御門と話してるな

土御門「カミやんまさか、あの中学生にあわすのかにゃ?」

上条「仕方無いだろ? そうでもしないと、あのお姫様は大人しくならないだろうし……」

土御門「そうか………『気をつけて』な」

上条「……? あぁそうするよ」

ハルヒ「ほら当麻! さっさと寮に案内する!」

上条「ハイハイ」

ハルヒ「ハイは一回!」

上条「ハーイよ」

 なんだか上条とは同類の匂いがするな
 こう、苦労人属性ってヤツ?……自分で言ってて悲しくなってきたぞコンチクショウ

【男子学生寮・上条宅】

 

 

朝比奈「うわぁこの子可愛いです~」

鶴屋「みくるみくる! 子猫もいるっさ! ほら、おいでおいで~。んー? なんだかオッサンくさいぞキミ~」

スフィ『お嬢さんいいのかい? ホイホイ触っちまって。(俺が)どうなっても知らないぜ?』

長門「ユニーク」

朝倉「あなた、お名前は?」

禁書「インデックスはインデックスっていうんだよ。そっちはスフィンクス」

ハルヒ「変わった名前ね。ねぇインデックスちゃん、その格好はシスターか何かのコスプレ?」

禁書「コスプレが何を指すのかわからないけど、私はれっきとしたシスターだよ?」

古泉「上条さんは、クリスチャンなのですか?」

上条「いや、別にそういうワケじゃないが……」

キョン「上条、お前もオスの三毛猫飼ってるのか」

上条「あぁ、インデックスが連れてきたというかなんというか……「も」ってことはお前も?」

キョン「あぁ……ハルヒに押しつけられた」

上条「……それは………なんというか……その…心中お察しします」

キョン「……お前もな」

上条(キョンってひょっとして俺と同じ苦労人属性持ち?わーい、ナカーマナカーマコンチクショーーー!!)

禁書「ところで、とうま? また随分と綺麗な女の子ばっかりだね? どういうことなのかな?」

上条「お、俺のせいじゃないぞ」

 不穏な空気を察知して思わず後ずさる上条当魔。インデックスは「いつでも噛付けます。噛付きます」の体勢だ。
 あの後、騒ぐ涼宮ハルヒを何とかなだめ、SOS団の面々+αを学生寮に案内したわけだが……何の因果か偶然か、はたまた運命なのか、キョンと古泉の部屋は上条と同じ階だった。涼宮達女性陣は当然女子寮に。
 そして何故か今、留学生のほぼ全員が上条当麻の部屋に集合している。その様子を一言で語るなら「すし詰め状態で騒ぐ学生達」
 姫神は小萌の家に忘れ物をしたというので現在ココにはいない。後で御坂達と一緒に合流する予定だ。
 喜緑恵美里は、少し気分が悪いので部屋で休ませて欲しい、とのこと。

 見るからにか弱そうな人だったもんなぁ……などとまの抜けた顔で考えていると

禁書 ジー

 インデックスが「あの」体勢で上条当魔を睨んでいた。
 そんな彼女の体勢を見て慌てて取り繕う。何でも無いからそんな目で見ないでくださいインデックスさん。とでも言う様に。
 さて、なぜ彼らがこんな状態で部屋にいるのかというと端的に言えば涼宮ハルヒが原因であり、客観的に言えば上条当魔の失態でもある。

ハルヒ『やっぱり団活するには拠点がいるわよね。当麻、アンタの部屋貸しなさい』

上条『まてまてまて、俺の部屋は無理だ』

ハルヒ『何でよ』

上条『狭いし、同居人がいるかr』

ハルヒ『同居人? 誰それ! 会わせなさい!』

 そんなやり取りが道中であり、なし崩し的にインデックスに会わせる事になってしまった。
 どちらかと言うと涼宮ハルヒの傍若無人さに非がありそうだが、やはり上条当魔の迂闊さが招いた結果であろう。
 上条曰く、今日ほど、自分の考え無しを後悔した日は無い。とのことだ。

禁書「一応自覚はあるんだね? とうま」

上条「ほっといてくれ」

ハルヒ「それでそれで? インデックスちゃんは何ができるの? 発火能力? 精神感応? それとも天使をその身に宿らせるとか?」

 だから最後のは魔術の範疇だろうが。そんなことを思いながら彼女を見るとインデックスをぬいぐるみでも抱きしめるように、撫でくりながら質問を並べ立てる。
 その後ろでは鶴屋さんが、何故かモノ欲しそうな目で見ている。どうやら彼女も撫で繰り回したいようだ。

鶴屋「ハルにゃんいいなぁ~」

みくる「鶴屋さん、鶴屋さん。このコもあったかくて可愛いですよ~」

 朝比奈みくるの声の方に思わず目を向けると

スフィ『お、お嬢さんっさすがに窒息は、窒息はぁぁぁあああ』

 朝比奈みくるの胸に埋まっている三毛猫がいた。
 とっさに体ごとそっちを見ないように反転させる。青少年である彼には少々刺激が強い光景だったらしい。
 そんなことをしている間に、ハルヒの勢いに負けたインデックスが口を滑らそうとしていた。

禁書「わ、私自身にはなんの魔力も能力も無いよ。その代わり頭の中に10万3千冊の魔道sy…」

上条「だぁぁぁあああッ!! そんなッ! ことよりッ! そろそろ行くぞッ!」

 とっさにインデックスを剥ぎ取り、一気にまくし立てる。

ハルヒ「何よ突然、大声あげちゃって」

 どうやら間一髪だったようだ。思わずインデックスに詰め寄る上条。

上条(おまえ、打ち合わせの時にそのことは黙ってるって約束しただろうがっ)

禁書(ゴメン。なんだかはるひの勢いに負けちゃったんだよ)

上条(………気持ちはわかるが、気をつけてくれ)

ハルヒ「なーにをコソコソ話してるのかしら? 私にも聞かせなさい! 団長命令よ!」

上条「あーまーその、何て言うかだな……」

 さて、どうごまかしたものかと思い悩んでると

キョン「ハルヒ、人には色々事情があるんだ。言えないことの一つや二つあるだろうさ」

 見かねたキョンから助け舟が。ここはありがたく、その舟に乗せて貰うことにする。

ハルヒ「確かに、見るからに何かありそうだものね。でもだからこそ! 同じ団員同士、困ってることがあるなら助けてあげなくちゃ!」

 困ってます。今まさに。だからほっといてください。
 顔を引きつり笑いさせながらそんなコトを思う。

キョン「いや、だからその行為自体が迷惑ということもあってだな……いいからそっとしといてやれ。部室が欲しいなら俺か、古泉の部屋を貸してやるから」

古泉「んっふ」

ハルヒ「むぅ……まぁいいわ。「今は」言及しないであげる。でも、何か困ったことがあったらすぐ、私に相談するのよ? 特にインデックスちゃんは当麻に襲われそうになったらすぐ言って。2秒で駆けつけるわ」

上条「襲うか! 俺を何だと思ってやがる! 上条さんはこれでも紳士ですからッ!」

禁書「よく言うんだよ! 前にとうま、鼻血を垂らしながら寝てる私を見てたんだよ!」

上条「だからあれはテーブルの角にぶつけたからであって別に……」

ハルヒ「アンタやっぱりそういう目で……」

朝比奈「ふ、ふぇ」

鶴屋「あっはっはっはっ、ダメっさ上条君。ちっちゃい子に手をだしちゃー」

朝倉「うわぁ……そいう趣味だったの? 上条君て」

長門「……ロリコン?」

 

 

 

一方「ヘクチッ!」

打ち止め「どうしたの? ってミサカはミサカはあなたの可愛いくしゃみにドキドキしながらミサミサ動画に配信決定!」

一方「あー誰かウワサしてやがるなこれェ……ってなァにしてやがンですかァクソガキィ!!」

打ち止め「キャー♪って語尾に音符をつけながらミサカはミサカは全力疾走!」

一方「待てゴラァ!!」

 

 

 


古泉「好みは人それぞれですから……」

キョン「スマン上条。ソレはさすがにフォローできない」

禁書「ていうかわたしはロリじゃないんだよ! みんなちょっとひどいんだよ!」

 見事に誰も上条当魔の言い分けなど聞いていない。このままではロリコンのレッテルが……そんなの冗談では無い! と更に必死で否定しようとしたのがマズかった。

上条「ち・が・うっ! 上条さんは年下よりも年上が好みだからっ! こんな幼児体型に興味はっっって……しまった!!」

 相変らず余計なコトを言ってしまう男である。そーっとインデックスの方に顔を窺うと

禁書「とうまは、ニワトリよりも、物覚えが悪いみたいだね?」

 そこには先日「鬼」と称した笑顔と「あの」体勢をしたインデックスがいた。

上条「インデックスさん? 顔が恐いですよ? なんていうか天使の笑顔だけど目だけは悪魔の微笑み? みたいな? ちょっまて! まって、落ち着いて! こっちこないdあskf;@ふじこ……」


 上条当魔は心中で、のっかった結果がこれだよ! などとのたまうが自業自得である。

【街中・公園】

 

 

 

ハルヒ「楽しみね~どんな子なのかしら♪みくるちゃんはどんな子だと思う?」

みくる「優しい人だといいですぅ」

ハルヒ「何言ってるの。ビルを破壊出来るくらいの『超』能力者よ? そうね、きっと筋骨隆々で、上半身裸で、緑のマントを羽織ってて、鉄の腕輪とかしてるんじゃないかしら」

 ハルヒよ、それはどこの第四波動の使い手だ
 今俺達は、上条が電話で呼んでくれた『超』能力者とやらを待っている
 ハルヒはというと、朝比奈さんを捕まえてあーでもない、こーでもないと期待に胸を膨らませているようだ

ハルヒ「くぅ~!夢にまで見た『超』能力者に、つ・い・に会えるのね!楽しみで仕方がないわ!」

ハルヒ「ねぇねぇ、インデックスちゃんは、その『超』能力者にあったことあるの?」

禁書「ん、まぁ一応ね」

ハルヒ「どんな人だった!?」

禁書「それは……会ってからのお楽しみ、ということで」

ハルヒ「え~ちょっとくらいいいじゃない」

鶴屋「やっぱ見た目からして凄いオーラとか出してるっさ! 念能力者みたいな!」

 等々、とても楽しそうだ
 でも鶴屋さん、念能力者のオーラは一般人には見えません
 ハルヒが会話に夢中になっている隙に「先ほど決まったこと」を実行するべく上条に「お願い」をする

キョン(ところで上条、ちょっと聞きたいことがあるんだが……いいか?)

上条(なんだ?)

キョン(その「ビルを破壊できる能力者」なんだがな、ホントにそんなこと出来るのか?ソイツ)

上条(いやまぁ実際ビルを破壊してるトコを見たわけじゃないが……一応この都市に7人しかいない『超』能力者だから「そのくらいやりそう」としか)

キョン(そうか……いや、別に信じてないとかそういのじゃないんだ。その……なんというかあんまり派手なことをやられるとハルヒの歯止めが利かなくなりそうでな)

上条(……確かに。わかった。ほどほどにしておくようにアイツには言っておくよ)

キョン(そうしてくれると助かる)

上条(別にいいさ。会って少しだけど涼宮の性格とかはなんとなーくわかった気がするし。しかし……)

キョン(?)

上条(お互い苦労してるな)

キョン(その件については同意せざるを得ないな。素直に喜べないが)

上条(まったくだ)

キョン・上条「「はぁ~」」

ハルヒ「なーに男二人で、ため息なんかついてんのよ。気持ち悪いわね」

禁書「とうま……まさか男の子にまで……」

古泉「!」

上条「んなわけあるかっ!」

 インデックスさん俺にもそんな趣味嗜好はありません
 あと古泉、何故反応した

キョン「なんでもないから二人とも気にするな。それよりハルヒ、その『超』能力者とやらに会ってどうするんだ?」

ハルヒ「決まってるじゃない!「一緒に楽しく遊ぶ」のよ!」

キョン「具体的に何をするんだ、何を」

ハルヒ「そうねぇ……会ってから考えるわ!」

キョン「考えてなかったのかよ」

 そう言うとハルヒは「やっぱり実際にビル破壊してもらおうかしら」「それともキョンを実験台にして…」などと恐ろしいことをブツブツのたまり始めた
 実験台なんて絶対やらんからな

上条「なんかすごいの想像してるみたいだが……見た感じ普通の中学生だからな?」

古泉「おや、そうなんですか?」

鶴屋「中学生なのにそんなすごい力をもってるなんて、漫画の主人公みたいにょろ」

朝倉「あら、この『都市』ってそういう子がうじゃうじゃいるんじゃないんですか?」

 うじゃうじゃ、はさすがにいないと思うぞ朝倉

みくる「一体どんな人なんでしょうかぁ?」

上条「あーまぁなんというか、よくわかんねーことで怒るヤツ…かな」

??「わぁるかったわね。「よくわかんないこと」で怒って」

??「お姉様、女心の機微も分からないような殿方とのお付き合いは少し考えた方がよろしいかと」

??「べ、別に付き合ってなんかいないわよっ!!」

??「そういう意味ではありませんわ」

??「わ、わかってるわよ!そんなことくらい…」

 上条の背後から現れた二人の女の子がなにやら言い合っている
 まさか、この子達が?
 お驚いた。ホントに普通の中学生なんだな
 しかし……とてもじゃないが『超』能力者には見えないぞ

禁書「短髪とくろこは相変わらずだね」

秋沙「ジー」

 一緒に現れた姫神さんが何故か上条を睨みつけているようだ

上条「な、なんだよ姫神」

秋沙「別に。なんでもない」

キョン「上条、もしかしてその子達が?」

上条「あぁ、こいつがさっき話した『超』能力者だ」

【街中・公園】

 

 

 

美琴「常盤台中学2年、御坂美琴です」

黒子「同じく、常盤台中学1年の白井黒子です。『風紀委員』もやっております」

古泉「失礼ですが白井さん『ジャッジメント』とは?」

黒子「古泉さん、でしたわね? そうですわねこの『学園都市』の治安維持部隊、とでも申しましょうか。平和を守るために結成された学生のみで構成される組織ですの」

鶴屋「めがっさすごいにょろね~中学生なのにそんな大変な事やってるなんて」

黒子「(め、めがっさ? にょ、にょろ?)そ、そんな大した事ではありませんわ。これはわたくしの義務……そう! お姉様の『貞操』と! この都市の平和を守るのはこの! わたくしですわ!」

美琴「あんたに守られる義理は無いっての」

 何故か『貞操』に力を入れて上条当魔を睨みつける白井黒子。当然上条は意味が分からず首をひねるばかりである。

美琴「ところで……随分と女の人が多いわね。こ れ は どういうことかしら?」

禁書「ホント、なんで、女の子、ばっかり、とうまに、集まって、くるんだろうねぇ?」

秋沙「体の中に。女の子を引き寄せる磁石でも。仕込んでるのかな」

 「ま た か お 前 は」そんな怒気を孕んだ視線をぶつける三人。とはいえ、コレばかりは彼が望んだワケでは無いので反論しようも無い。

古泉「モテモテですね」

上条「何をどうやったらそう見えるんだ……」

古泉「おやおや。これはお三方共苦労してそうですね」

 肩をすくめる古泉。似たような境遇である友人を持つ身としては、彼女達の苦労が手に取るように分かってしまう。

朝倉「キョン君といい、上条君といい、二人とも鈍感なのねぇ」

みくる「ウフフ。それも魅力の一つですよ」

キョン「待て朝倉、俺をそこに加えるな」

そんな彼等にとってはどうでもいい話であり、彼女達にとっては切実な問題を挨拶代わりにしていると

ハルヒ「そんなことよりっ! 二人の能力は!? どっちが一撃でビルを破壊出来るくらいの力をもってるの!?『ジャッジメント』なんてのやってるくらいだからやっぱり黒子ちゃんがそうなの?」

 もう待ちきれない! そんな感じで涼宮ハルヒが上条に詰め寄る。

上条「ちょっ、落ち着けって」

 それをなんとなく面白くない目で見つめる御坂。

美琴「アンタ……一体どういう説明したワケ?」

上条「いや、なんというか話の流れで」

美琴「どんな流れよ!」

黒子「涼宮さん、でしたわね? わたくしは『テレポーター』ですのでそんな力はありませんわって、ちょっ!? いきなり抱きつかないでくださいまし! ひゃん!? ど、どこを触っていますの!? 私にはお姉様という、心に決めた方が……」

 「瞬間移動能力者」その言葉を聞くやいなや、白井を抱き締めるハルヒ。その手は彼女の胸に伸び、大きさと形を確かめるように弄り始める。

ハルヒ「すごい、すごいわ! 早速やって見せてよ!……ユキと同じくらいかしら?」

長門「……」

 随分といえば随分なセリフである。

キョン「やめんか。ハルヒ」

ハルヒ「別にいいじゃない。減るもんでも無いし……あっ!」

 流石に初対面の相手にこれは無いだろうと無理やり引き剥がす。

黒子「だぁぁああっ! ハァハァ……なん…という指使い……このわたくしが押されるなんて、恐ろしい人ですわね涼宮さん」

ハルヒ「もう! 何すんのよキョン!」

キョン「やかましい」

美琴「黒子がいいようにされるなんて珍しいわね」

黒子「言わないで下さいまし。あぁ! でもこの白井黒子。お姉様のために最後の砦は守りましたわ! ですから安心して下さいませ、お姉様」

美琴「なんの安心よ、何の」

ハルヒ「フッフッフッ当然よ! なんたってSOS団の団長だからね! さぁ黒子ちゃんの能力見せて頂戴」

黒子「仕方ありませんわね。ホイホイと見せる趣味はありませんのに……では」

 そう言うと白井の姿が瞬時に掻き消える

キョン「えっ!? 消えた!?」

黒子「こちらですわ」

 声のほうに目を向けると、そこには電灯の上に立つ白井の姿。誇らしげな顔で髪を掻き上げる。
 しかし上条の目はそんな誇らしげな顔よりも、彼女のスカートの中へと視線が行ってしまう。
 悲しいかな、男の性である。
 瞬間移動能力者である白井は極力面積の小さい下着を好む傾向がある。白井曰く「趣味嗜好と言うより布地のこすれる感触が能力使用の妨げになるのを防ぐため」などと言っているが、御坂に際どい下着をプレゼントしたり、肌が透けて見えるネグリジェを着用し誘惑? したりしていることから実は趣味丸出しであることが見え隠れする。
 そんな白井の本日の下着は黒のシルク。上条さんとしてはもっと年相応なモノを……などど考えていると突然地面に叩きつけられた。

上条「……なんで俺の上に落ちて来る」

黒子「胸に手を当てて考えて下さいまし」

上条「別ニ上条サンハ何モミテマセンヨ?」

黒子「まぁ聞きました? お姉様やはりこの類人猿は見ての通りの野獣ですわ。乙女の秘密を盗み見た挙句、このおっしゃりよう。黒子恐いですわ~」

上条「お前がそんなキャラかっ!」

美琴「ねぇ、なんか固まってるわよ?」

 当然といえば当然の反応である。SOS団の面々はポカンと口を開き、未だ心神喪失状態。
 上条達には知る由も無いコトだが、自分達以外でここまで見事な「異能」を見せられては驚かざるを得ない。
 あまりに唖然としているので、ようやく起き上がった上条がハルヒの前でヒラヒラと手を振ってみる。

上条「おーい、大丈bウベラッ!?」

ハルヒ「すごいッ!!すごいわッ黒子ちゃん!!」

【街中・公園】

 

 

 

 あ、上条がハルヒに吹っ飛ばされた。っていうかホントに瞬間移動しやがったぞ。この中学生

古泉「驚きました。まさか、ここまで鮮やかに瞬間移動するとは……」

キョン「お前も超能力者だろうが」

古泉「いや、まぁそうなんですが……」

 まぁ無理も無いか。古泉達の『能力』はこういうのじゃ無いみたいだしな
 しかし、さんざん不思議体験している俺達でも驚いたのだから、ハルヒや鶴屋さんの喜び様はすさまじかった
 もう、なんというか、小さな子供が憧れのTVヒーローに会ったかのごとく、二人がかりで黒子ちゃんに抱きつき、撫でくり回し、賞賛と祝福と質問の嵐をぶつけている
 長門や朝倉の宇宙人勢も少なからず驚いてるようだ。瞬間移動くらいじゃ、こいつらは動じないかと思ったんだが

朝倉「いや、彼女すごいわよ?さすがに私達でも単体であんな瞬間移動なんて出来ないし」

長門「彼女の空間から空間へのジャンプは見事、としか言い様が無い。ジャンプによる空間振動の発生も感知できず、一切の予備動作、無駄な動きがまったく無かった。あれは私達にも不可能」

朝倉「パンツも凄かったわよね?」

 確かに、黒のシルクとか中学生が履くもんじゃ……ってぇ!! 俺に同意を求めるな!

朝倉「キョン君のえっち♪」

 黙れ。しかし、宇宙人にここまで賞賛させるなんてなんつー恐ろしい少女だ
 ハルヒと鶴屋さんに、もみくちゃにされてるけど

黒子「いい加減、離してくださいませっ!」

ハルヒ「ゴメンゴメン。でもホントにすごかったわよ、黒子ちゃん!」

鶴屋「悪かったにょろ~こんなすごいの見たの初めてで興奮したっさ!」

黒子「ま、まぁ誉められて悪い気はしませんわ。でもお姉様の方がもっと凄いですわよ?」

ハルヒ「美琴ちゃんはこれ以上なのっ!?」

黒子「わたくしは、所詮レベル4の『大』能力者。それに比べてお姉様は! この『学園都市』にたった7人しかいないレベル5の「第三位」! 正真証明の『超』能 力 者! ですから!」

 おいおい、マジかよ。あんま凄いの見せられても困るんだがな……見てみたいけど

キョン「上条、上条」

上条「どうした?」

キョン「あの御坂って子ほんとに白井って子より凄い能力を持ってるのか?あんまり凄いのは……」

上条「あーそいやそうだったな。涼宮が白井に夢中になってる間に言っておくわ」

キョン「スマンな」

上条「いいよ別に。前みたいにこの辺り一帯停電にでもされちゃこっちもかなわないし」

 ……なんか今恐ろしいことサラっと言わなかったか?

古泉「付近一帯を停電、ということは陽電子砲でも撃つのでしょうか?」

キョン「まさか、人間にそんなモン撃てるわけが無いだろ」

古泉「それもそうですね」

 某ロボットアニメじゃあるまいし

上条「ちょい御坂、こっちこっち」

美琴「何よ」

上条「あー、その、なんだ。話しの流れからして、多分……というか確実に涼宮がお前の能力を見たいって言うと思うが。……あんま馬鹿みたいにすごいのはやめて欲しいんだ」

美琴「アンタ私をなんだと思ってるのよ。そんなのホイホイ見せるワケ無いでしょ」

上条「………そうか。ならいい」

美琴「何よ、その『間』は」

上条「いや、別に?」

美琴「……なーんか、引っかかるわね。まぁいいわ(それより、アイツら本当にスパイなの?今のところ、とてもそうは見えないけど)」

禁書(どうだろ?特に怪しい点は見なかったけど……)

姫神(私もそうは思えない。瞬間移動であそこまではしゃぐ人達が。スパイとは考えにくい)

美琴(でも、なんか隠してることはありそうよね)

姫神(あ。それは私も思った。何て言うか。周りを気にしてる感じがする)

上条(そうか?全然そんな素振見えないけどな)

美琴(……まぁ、ここでグダグダ言ってもしょうがないわ。ほら、涼宮さんがこっちに来たわよ)

ハルヒ「ねぇねぇ! 美琴ちゃんは黒子ちゃん以上って本当なの? どんな能力なのかしら!?」

美琴「えーと、ですね。口で説明するより見てもらった方が早い、かな」

ハルヒ「ホントッ!? 見せてくれるの!?」

美琴「え、ええ。でも危ないんで離れてて下さい」

 危ないって、何する気だこの子

美琴「私の能力は『エレクトロマスター』簡単に言うと、電気を操る能力です。今から実践するんで見ててくださいね」

 そう言うと彼女の周りに、青白い火花と雷のちっさい版、とでも言えばいいのか、ソレが踊り出る
 すっごいバチバチ、フオンフオンいってるぞ。確かに見るからに危なそうだなコレ。しかし、雷ってのも随分と綺麗なもんだな
 昔、科学館で見た、電気発生装置の中の電気も、こんなんだったっけ。ほら、中身が空洞のガラス玉で、ガラス玉に触ると、中で発生した電気がガラスを透してまとわりついてくるヤツ。指で触ると思い通りに動いて楽しかったなアレ
 そんなことを考えていると、ふいに美琴ちゃんの周囲から電気の束が消える

美琴「以上が、私の能力です」

ハルヒ「え………もうおしまい?」

 ハルヒが見るからにがっかりしてる
 一応、俺達の「お願い」を聞いてくれたようでこっちは安心した
 言うほど危ないもんでもなかったしな。よかったよかった

美琴「え、ま、まぁもっとすごいことも出来ますけど……」

 御坂さん、よけいなコト言うんじゃありません

ハルヒ「ホント!? それを見せて欲しいのよ私は!」

美琴「え、で、でも……」

彼女は困ったように上条の方に目を向ける

キョン「おい、ハルヒ。あんまり無茶言うな。困ってるだろ?」

ハルヒ「何言ってるのよキョン! この学園都市に7人しかいないモノホンの『超』能力者なのよ!? レアキャラなのよ!?」

美琴「あたしはメタル系か!」

ハルヒ「こんな『ちゃっちぃ』ので納得なんか出来るワケないじゃない! いーい?美琴ちゃん。私達はね、たった一ヶ月しか! この街にいられないの。だからね」

 そう言いながら、ズイズイと彼女に近づくハルヒ
 おびえてるぞ、おい

美琴「え、いや、その(っていうか『ちゃっちぃ』くて悪かったわね)」

ハルヒ「時間はそんなに無いの。だから、どーーーしてもっ!! SOS団の使命をまっとうするためには、今ッ! この時しかッ! チャンスは無いのよッ!」

上条「お、おい、キョン。止めなくていいのか?」

キョン「無理だ。こうなったハルヒはもう誰にも止められん」

上条「マジかよ……」

 スマン、上条。せっかく「お願い」を聞いてくれたのに無駄になってしまった

ハルヒ「だからお願いッ! その『すっごい』の今すぐ見せなさいッ!」

 お願いの割には命令口調になってるぞ、ハルヒ

美琴「ちょっとー、コレどうしたらいいのよ」

キョン「あースマンが御坂さん、よかったら見せてやってくれ。こうなったらコイツはもう止められない」

美琴「……なんだってのよ。ったく……まぁいいわ。見せてあげる」

ハルヒ「ホント!? ありがとう! この恩は三日くらいは忘れないわ!」

美琴「みじかっ!? ハァ…まぁいいわ。んじゃ今度は、もう少し危ないんで、下がってて下さい」

ハルヒ「オッケーよ。美琴ちゃん」

美琴「ところで涼宮さんはレールガン、って知ってる?」

ハルヒ「ハルヒ、でいいわよ美琴ちゃん。確か電気で弾を撃ち出す銃のことよね。それがどうしたの?」

 そこで彼女はニヤリと笑う

美琴「よく見ててね?ハルヒ」

そう言うと彼女は、ポケットから1枚のコインを取り出し、指ではじき上げる
 ありゃゲーセンのコインか?
 2、3回、その行為を繰り返したかと思うと次の瞬間、まばゆい閃光と共にすさまじい轟音が公園内に響き渡った
 俺達はあまりの眩しさと、その音に、思わず目をつぶる

美琴「ま、加減したからこんなトコかな。……どう? これでも『ちゃっちぃ』かしら?」

 轟音が収まると、彼女の声が聞こえる
 恐る恐る目をあけるが、周囲はよく見えない。なんだ? 砂煙かコレ?
 俺達がケホケホと、むせているとふいに風が吹き、砂煙が晴れる
 改めて美琴ちゃんの方に目を向けると………え?
 彼女が起こした現象を目の当たりにした俺達は愕然とする
 彼女の後ろには、えぐれたコンクリートの地面と、さっきまで彼女の前に在ったハズの石壁の一部が、まるで大砲で破壊したかのごとく、粉々にされていた
 二の句が告げないとは正にこの事だ
 俺はあまりの威力に口を開けたまま唖然としていた
 これで加減って……全力出したらホントに、ビルくらい破壊できるんじゃないのか?この子
 つーか誰が修理するんだよ、この壁と道路

上条「ゲホッゴホッ……お前なぁもうちょっと加減できないのかよ!」

美琴「文句ならハルヒに言ってよね。あたしは言われた通りやっただけなんだし。それにこれでも加減はしたつもりよ……なんかいつもよりみなぎってる感はあったけど」

上条「できてないじゃん! めっちゃ破壊してるじゃん壁!」

美琴「だったら、アンタに向かって、撃ってあげようか?」

上条「……それは勘弁して下さい」

ハルヒ「……っごい」

上条・美琴「「え?」」

ハルヒ「すごいすごいすごいすっっっごいわッ!!! 美琴ちゃんッ!!! これよコレッ! こういうのを私は求めてたのよッ!!」

美琴「ちょっ!?苦しっ!」

ハルヒ「もうサイッッッコ―よ! 美琴ちゃん!」

 さすがはSOS団団長というか、ハルヒというか。この惨状を見て畏怖するどころか大喜びで美琴ちゃんに抱きつく
 あまりのハルヒの喜びように、上条も美琴ちゃんも目を白黒させてるぞ

黒子「ちょっとアナタッ!軽軽しくお姉様に抱きつかないで下さっムギュゥ」

 止めに入った黒子ちゃんもハルヒにまとめて抱きしめられる

キョン「……なんというか………凄まじい威力だな」

古泉「ええ、まさかこれ程とは。不覚でした」

朝倉「ただの人間にこんなモノが撃てるなんて……凄いわね」

長門「驚愕に値する」

みくる「こ、腰がぬけちゃいました~」

鶴屋「いや~すごいね、ミコッちゃんは! さすがに今のはビックリしたっさ!」

ハルヒ「決めた! SOS団学園都市支部団長代理は美琴ちゃんに決定よ! 黒子ちゃんは副団長代理ねっ!」

美琴「何よソレ!? 勝手に決めないでよっ!」

黒子「苦し、苦しいですわ! 離して下さいましぃ~」

 勝手に支部まで作るなコラ
 しかし……こんなの見せられて大丈夫なのか? この先の留学生活
 なんか、目標達成する自信なくなってきたぞ

みくる「きき、きっと、大丈夫、です、よぅ」

朝比奈さん、その格好で言われてもあんまり安心できないです

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