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11月15日  第七学区 とある公園



上条は踏み込めずにいた。
何にって?
WCといえばお分かり頂けるであろう。

そう。
上条は美琴が駆け込んでいったトイレの前まで来た。
さすがに男である上条は、美琴の入った女子トイレに突撃するほどバカではないので美琴が出てくるまで外で待っていた。
しかし5分経ってもなかなか美琴が出てこない。
まさか、自分の姿を確認しに行ったついでに用でもたしているのか。
そんな考えがよぎり、上条はトイレの入り口から中に向かって出来るだけ大きな声で呼びかけた。

上条「おーい。御坂ー。どうなっているんだー」

「………」

言ってみたものの、美琴の返事がまるでない。
何かあったのでは、と思い、上条は女子トイレに踏み込むかどうか迷った。
仮に踏み込んだ際に、何ともない美琴と遭遇した時のリスクを考えると、色々とあれなので現状維持をしようと考えた。
けれども上条にとって、何かあったときに踏みとどまる程の理由にはならない。
上条は覚悟を決め、女子トイレに踏み込んだ。

すると美琴は入ってすぐの所にいた。
が、洗面台の前でひざをついて、呆然というか感情が一切抜け落ちた顔をしていたが…。

上条「おい御坂!どうした!」

美琴のその姿を見るなり、上条は美琴に駆け寄ってその体を揺らした。
美琴はビクッと体を震わせ、ゆっくりと上条の方を見た。

美琴「…………………ってない」

上条「えっ!?なんだって?」

美琴「体が元に戻ってない……」

さっきよりハッキリと小さい声でそう聞こえた。
美琴は掠れる声で言った後、上条にいきなり抱きついて大声で泣き出した。

美琴「どうして?どうしてこんなめに遭わなきゃいけないの?」

そんなことを言いながら泣く美琴を、上条はただただ優しく抱きしめてあげた。



30分?1時間かもしれない。
美琴が泣き出してから落ちつくまで、上条はずっと美琴を抱きしめていた。
最初にやった時は全く意識していなかったが、改めて周りを見ると上条は色々とヤバイ事に気がついた。
奇跡的に今の今までトイレには誰も入ってこなかったものの、一応ここは女子トイレ。
美琴はともかく上条は見つかると面倒な事になる。
そして年頃の男女が抱き合って座りこんでいること。コレも色々とヤバイ。
誰かに見られることもヤバイが、何よりも上条が置かれているこの体制である。

上条(この体制はヤバイ。なんか御坂から良い匂いがしてくるし、何よりもなんか色々と当たってるー!!)

  (このままでは上条さんの鉄壁の理性が……。っていかんいかん。御坂のためにも耐えねば)

しかしそれにも限界があるので、上条は美琴に大丈夫かどうか聞いてみた。

上条「落ち着いたか?」

美琴「………うん」

上条「なら、できれば少し離れてくれませんでしょうか?」

そう言うと、美琴はゆっくりと離れた。
上条はそれを機に立ち上がって、

上条「よし。いつまでもこんな場所にいるわけにはいかないからな。ほら、立てるか?」

美琴に手を差し出す上条。

美琴「うん。ありがとう」

上条「んじゃ、一旦さっきのベンチに戻りますか」

そう言って美琴の手を引いて歩き出す。



外はすっかり陽が落ちており、刺すような寒さが周りを支配していた。
上条は美琴をベンチに座らせると、自分もその横に座った。

美琴「ごめんね。私の厄介事に巻き込んじゃって」

上条「気にすんな。困ったときはお互い様だろ?」

そう言って美琴の頭をポンポンと叩く。

美琴「///うん///」

上条の行為が嬉しくて、思わず顔が赤くなってしまう美琴。
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