ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」 > 第二部 > 先生編 > 01


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午前八時 上条家 リビング



真理「ごちそーさまでいた!」

イン「うう……ごちそうさまなんだよ」

美琴「はい、お粗末さまでした」

イン「美味しかったけど、でもでもやっぱり……」

美琴「」ギロッ

イン「なんでもありませんわ」



ステ「…………馬鹿な。白米四杯で終了だと?」

当麻「昔はそうめん三昧で過ごした夏もあったからなぁ……」

美琴「厳しくやればもっと減らせるわよね、インデックス?」

イン「」

ステ(…………やはり僕らは、甘やかしていたんだろうか?)ズーン



当麻「お前らはどれぐらい日本に居られるんだ?」

ステ「帰国予定は七月の下旬になっている。一月半ほどだ」

美琴「結構長いわね……」

イン「…………迷惑なら、今からでもホテルに」

美琴「誰もそんなこと言ってないでしょ」

当麻「なにを今さらだろ、インデックス。
   今回はちゃんとイギリスから謝礼も受け取っちまってるしな」

イン「……うん、ありがと二人とも」



ステ「それにしても謝礼? 僕は何も聞いて…………それはそうか、
   こんなサプライズを仕込むぐらいだ。知らせるわけもないか」ハァ

美琴「大した額じゃあないのに当麻ったらなかなか受け取ろうとしなかったのよ」

イン「うーん、変なところで律儀だよねとうまは」

当麻「どうして家族を迎えるのに金なんか貰わなくちゃならねーんだよ」

美琴「…………って感じでね」



ステ「君の石頭じゃあ納得できないだろうが、今の彼女には立場というものがあるんだ」

当麻「けっ、そんな事は俺だってわかってるよ」

イン「頭で理解できても心が頷かない。……ふふ、ほんと変わらないねとうまは」

ステ「…………」


真理「ままー? ぱぱー?」

美琴「んー? どうしたんですか真理ちゃーん?」

真理「?」ユビサス

イン「え?」ユビ

ステ「僕ら?」ササレ


当麻「そういや、ちゃんと紹介してなかったよな」

美琴「そうね。ほら真理ちゃん、パパとママのお友達の……」

ステ(誰がコイツと友達なんだ……!)ピクピク

イン(抑えるんだよ、ステイル)



美琴「……わかったー? じゃあ言ってみましょ。インデックスと、ステイル!」

真理「いんでっくしゅと、しゅている!」キャッキャッ



イン「…………あーん、可愛いんだよー!!」ダキッ

真理「いんでっくしゅ、いんでっきゅしゅ!!」ンキャンキャ

イン「もうダメかも! お持ち帰りしたいですわー!!」ガバ

美琴「こらこら!」コツン



ステ「………………」

当麻「どうだ? 子供を抱いたインデックスを見た感想は?」

ステ「…………どう、とはなんだ」

当麻「いや、別にここで惚けなくてもいいだろ」

ステ「……………………」



ステ「………………………………だ」



当麻「んー?」


美琴「聞こえないわねー?」ヌッ







ステ「…………せ、聖女マルタのようだ、と言ったんだ…………!」






美琴「……えー、よくわかんな」

当麻「ああ、お前の好みのタイプド真ん中ってことか」

ステ「んがっ!?」


美琴「ほうほう」ニヤニヤ

ステ「げほっ、がほっ!! 貴様、憶えてたのか!?」

当麻「まあ、お前とした数少ないお気楽話だったからなぁ。
   いや、結構重たいシチュエーションだったっけ……?」

ステ「そ、それは君の記憶違いだ!」

美琴「『憶えてたのか』の後でそれはないでしょ。……ねー、インデックス?」

ステ「ハッ!!!」オソルオソル




イン「…………」

ステ「…………い、今のを聞いて……?」



当麻「そりゃあそうにきmグホォ!!!」

美琴(ちょっとアンタ黙ってなさい!!)ドゲシッ!

当麻(か、上条さんの上条さんが…………!!)



イン「す、すているは」モジ

ステ「ななな、なんだっ!」アセ


美琴「」ワクワク

当麻「」チーン

真理「?」


イン「……マルタ様みたいな、働き者の女の子が好きなの?」

ステ「…………ん……ぐぐ……」


美琴(ほらそこで一発! ガツーンとかましなさいよ素直じゃないわね!)

当麻(…………お、お前が言うな…………)


イン「………………」ゴクリ

ステ「………………」


ステ「僕が、聖女マルタを好きなのは」

イン「!」ゴクリ

ステ「……どこまでも清らかで、慈愛に満ちているからだ」

イン「…………怪物タラスクを、その御心だけで鎮めたみたいに?」

ステ「まさしく、そうだね」


当麻(宗教関係の話はわかりにくいな)

美琴(アンタ魔術サイドにドップリ浸かってたでしょうが!)




ステ「そして、今の貴女はそれほどに…………光輝いて見えた」



イン「」パクパク




上琴((キター!!))

真理「?」



ステ「…………もういいだろう! この話は終わりだ!!」

美琴「御馳走様でした」

当麻(どこが『恋人でもなんでもない』んだよ)

イン「い、いただきますわ!」

ステ「おい、落ち着くんだ最大主教!」







当麻「そういや、親船さんに会うのはいつだっけ?」

ステ「君が知らなくてどうするんだ、まったく? 公式会談は七月十日の予定だよ」

美琴「けっこう先じゃない。それまでアンタ達は何して過ごすの?」


イン「…………」

ステ「…………」


美琴「何も無いんかい!」

当麻「え? ってことはお前ら、これって夏休みみたいなもんなの?」


イン「退屈な日々を寝転がって過ごすのは得意なんだよ!」エッヘン

上琴「「威張るな!」」

ステ「……僕はそんな自堕落な生活には耐えられないよ」

イン「えー」

ステ「しょうがない、全大型零分針ツアーでもやるか」

イン「わーい!」

上琴「「おい!」」




ステ「冗談はさておき、僕らもなんだかんだでやる事はある。
   会いたい人もいるしね。日中は出歩くことの方が多くなるだろうな」

イン「この時期の日本はジメジメしてて嫌なんだよ……」

ステ「……ヤレヤレ。君たちも自分の仕事があるだろうから、僕らにそうかまける事はないよ」



美琴「でも私たち、今日は日曜で仕事も無いわ。どっか案内しよっか?」

イン「……えっと、ごめんねみこと?」

ステ「僕らが最初に訪う相手はもう、決めているんだ」



当麻「…………ああ、あの人か」

美琴「当麻、誰だかわかるの?」

当麻「まあな」

イン「私とステイルが、とうまの次に……
   もしかしたらとうまよりお世話になったかも知れない人なんだよ」

当麻「おい」

ステ「もちろん僕は君に世話になった覚えなど無いが」

当麻「おい!!」



ステ「実は訪日が決まった時点で既に連絡を入れていてね。
   さすがにあの空港には来てもらえなかったが、今日を逃すとゆっくり会えないんだ」

イン「そういうわけだから、ごめんなさい」ペコリ

美琴「もちろん、全然かまわないわよ。大事な人なんでしょ? 楽しんでらっしゃい」

当麻「俺の分もよろしく言っておいてくれ。最近なかなか会えないしな」

ステ「はっ。自分で言えよ、上条当麻」

当麻「……テメーはいちいちそうやって」



美琴「やっぱり仲良いわねぇ」

イン「ロンドンに居るときとは別の意味で生き生きしてるかも」

美琴「さみしい?」

イン「…………べっつにー」



イン「じゃあとうま、みこと、まこと。行ってきますわ!」

ステ「夕刻までには帰るつもりだ。それまでは気にしないでくれ」

当麻「おう、気を付けてな」

美琴「いってらっしゃーい」

真理「いっえらっしゃーい?」

イン「ふふふ」



ガチャン



イン「…………あったかいね、此処は」ヒョコヒョコ

ステ「…………ああ、そうだね」スタスタ

イン「巻き込みたく、ないな」

ステ「それこそ、余計なお世話と言いそうだがね。……あの二人は」

イン「…………」



午前十一時 第四学区 レストラン『虚数学区』前



ステ「……なかなかアカデミックな店名だな」プカー

イン「まだ来てないかな?」

ステ「日本の礼儀に則って三十分前行動だったが……やはり早すぎたか」

イン「おなか減ったねー」グーグー

ステ(こっちも早すぎる)





「シスターちゃーん! ……ステイルちゃーーん!!!」





ステ「…………来たようだね」ジュッ

イン「うん! …………ひさしぶりーっ! こもえーーっ!!」



小萌「二人とも、久しぶりなのですー!」ガバッ



ステ「おっと。飛びついては危ないよ、小萌」

イン「こもえは相変わらずちっちゃいねー」ダキッ

小萌「シスターちゃん……いやいや、最大主教さんが育ち過ぎなのです!」


イン「…………小萌にまで、そんな他人行儀で呼ばれたくないよ」

ステ「…………」

小萌「うっ! こ、これはしつれ……いえ、ごめんなさいなのです。
   やっぱり先生も大人ですから、柵というものが先に立ってしまいます」

ステ「まだ教師を続けて?」

小萌「もちろんです! 先生は生涯教育の現場に立ち続けてみせるのですよ!」

イン「……やっぱり凄いなぁ、こもえは」

ステ(二百五十年後でもそのまま教壇に立ってそうだな……)



小萌「二人だって、教室で会った事はなくても先生の生徒なのです。
   お友達に言えないことがあったら、いつでも相談してくれていいですよー?」ニコリ

ステ(……本当に、この人には)

イン(……一生、敵いそうにないかも)






結標「感動の再会してるところ悪いんだけど、そろそろ私達も輪に入っていい?」

イン「ああ、あわき! 来てくれたの?」

結標「小萌に無理やり連れて来られた……っていうか、足代わりにされたんだけど」

小萌「あ、あははーなのです…………」



姫神「どうも。久しぶり。インデックス」

イン「あいさー! 会いたかったんだよ!」

姫神「私も。会いたかった。ステイルも。久しぶり」

ステ「まだミコフクなのか、秋沙。元気だったかい」




イン「!?」

小萌「!?」

結標「?」




イン「すている!? いつの間にあいさにフラグを建ててたのかな!?」ガクガク

ステ「そんな事をした覚えは無い!!」ガクガク

姫神「まあ。よく考えれば。ステイルは命の恩人だから。
   そういうことになっててもおかしくない」イェーイ

小萌「そ、そういえばそうなのでした……何たる伏兵!」

ステ(そういや二回も助けてるんだった)



イン「うーでもでも! あいさはとうま一筋だったはずなんだよ!」

姫神「その上条君は。奥さん一筋だけど」

イン「ぐぐぐぐっ!!」ガハァッ!

ステ「なぜ見え見えのカウンターに突っこむんだ……」

結標「芸人根性みたいなものを感じるわね……」






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「根性!?」ガタッ


「隊長! 電波を受信してないで仕事してくださいませ!!」


「ん、ああ。悪い悪い」


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結標(…………白昼夢でも見てるのかしら、変な光景が)フリフリ





姫神「フラグ云々は冗談として。命の恩人なのは事実だから」

ステ「例の結婚式以来、僕らはメル友というわけだ」

イン「うう……知らなかったかも」

ステ(何故か言いにくかったんだよな……)

小萌「うう……ステイルちゃんに下の名前で呼んでもらうのは、
   先生だけの特権だと思ってました」

イン「ロンドンでは結構同僚を名前で呼んでるんだよ」

ステ「まあ、そういう文化だからね」

結標「じゃあインデックスも名前d」



ステイン「「わーーーーーーっっ!!!」」



結標「なによいきなり!?」

ステ「す、すまない……」

イン「ご、ごめんなさいですわ……。
   …………その、私達にとってはものすごーくデリケートな問題なんだよ」

結標「はあ」


小萌「何というか、複雑なんですね二人も」

ステ「…………そろそろ入ろう、予約の時間だ。予定より人数が多いが……」

イン「だ、大丈夫なんだよ! オーナーとは友達だから!」

姫神(逃げた)

結標(逃げたわね)

小萌(逃げたのです)


カランカラン イラッシャイマセー


ステ「へえ…………小さいが、雰囲気がいいな」

店主「御予約のお客様ですね? あちらの窓際のお席へ」

イン「えっと、ごめんね? 予約より二人増えちゃったんだけど」

店主「え、えーっと、じゃあ……そのお隣の席へどうぞ」

イン「ありがとですわ」

店主「(ですわ?)いえいえ、それでは追加のお料理を用意しますね」イソイソ


結標(見た事あるような……)ハテ

姫神(無いような。やっぱりあるような)ハテ


ステ「……良かったのかい? 彼女も友人なんだろう?」

イン「うん。でも、今日は小萌にお礼を言う日だって決めてたから。
   ちゃんと話して、わかってくれてるんだよ」

ステ「……そうだね。今日は、小萌に今までの感謝を伝えなくては」



小萌「…………」グス

イン「あれ? 小萌泣いちゃってる?」ニヤニヤ

ステ「そろそろ[ ピーーー ]歳だというのにこれではね」ニヤニヤ

小萌「ななな、泣いてませんよっ! 私はあなた達よりずーっと大人なのです!」

ステイン「「はいはい」」ナデナデ

小萌「二人して頭を撫でるんじゃありませーーん!!」ナデラレナデラレ



結標(ねえ秋沙、もしかして私達場違い? っていうか空気?)

姫神(ふふふ。淡希先輩も。私の領域に飲み込まれはじめてる。ふふふ)

結標(『原石』怖っ! レベル5を侵食してるんじゃないわよ!)

姫神(ふふふふふ)



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