佐天「ポケットから秘密道具を取り出せる能力かぁ」 > 04


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 ──某ファミレス



御坂「え、それじゃ噂のヘリ女の正体って佐天さんなの!?」

初春「結構広まってるんですね、その話」

御坂「そりゃあ、頭からプロペラ生やした女の子が夜な夜な空を飛び回って、悪い子供を月から攫いに来る、なんて話聞かされちゃあねぇ」

初春「しかもかなり尾鰭がついてる……」

黒子「わたくしが聞いた話ですと、出会い頭にいきなり体にプロペラを取り付けてきて、時空の裂け目に飛ばしてしまうとかなんとか」

初春「ああ、昨日固法先輩とそんな話してましたね」

御坂「でも、疑う訳じゃないけどホントにそれ佐天さんなの?」

黒子「噂はともかく、ジャッジメントに寄せられた目撃証言の場所・日時とも一致しますし、まず間違いありませんの」

初春「私は佐天さんが飛んできたところを直に見ちゃってますしねー」

御坂「え? 飛んだのはホントなの?」

初春「ええ、いきなり教室の窓から飛び込んできたんですよ」

黒子「俄かには信じられない話ですわね……いくら能力者とはいえ、レベル1で飛行能力を行使出来るなんて聞いたことありませんわ」

御坂「レベル3──いや、それ以上になるかしら?」

初春「まあ、流石にまだ慣れてないのか、教室にも頭から突っ込んできてましたけどね」

御坂「けど凄いじゃない! 私も一度でいいから空を自由に飛んでみたいわね~」

黒子「まあ、お姉様ったら……お望みならば黒子はいつでも愛のエアフライトに連れて行って差し上げますのに!」

御坂「アンタのは単なる瞬間移動でしょ。そうじゃなくて、風の流れを感じたりとか、思うがままに飛び回るとか、そういう風情を味わいたいのよね」

黒子「…………ぐすん」ショボーンデスノ

初春「し、白井さんの能力も十分凄いですからね? ホラ、元気出してくださいよ!」

御坂「それじゃあ結局、佐天さんの能力は空を飛ぶ能力だったってこと?」

初春「いや、それがそうでもなくてですね……」

御坂「?」

黒子「話を聞く限りではそういう能力のように聞こえますが……」

初春「何て言うか、佐天さん自身まだよく分かってないんですよ。味噌コンニャクを出したと思ったら人より余分に宿題を出されたり、傘を出したら何故か傘から雨が降ってくるし」

御坂「コンニャク?」

黒子「傘ですの?」

初春「はい。その後もイロイロ大変な事が……」


イラッシャイマセー イチメイサマデヨロシイデスカ?
エト トモダチトマチアワセシテルンデスケド…


黒子「あ、いらしたみたいですわね」

初春「佐天さーん、こっちですよー!」フリフリ

佐天「あ、もうみんな来てたんですか!? ス、スイマセン、遅れちゃって」ゼーハー

御坂「どうしたの? 随分息が切れてるみたいだけど」

佐天「いや、それが出掛けに一悶着ありまして……」

初春「──! まさか、電話で話してたパンに何か問題が……!?」

黒子「パン、ですの?」

初春「だからあれほど気をつけた方がいいって言ったじゃないですか!」

御坂「賞味期限でも切れてたとか?」

佐天「いや、そういう意味じゃなくてですね、というか、そもそも問題はパンじゃな───ひゃんっ!!」


初春「!?」

御坂「!?」

黒子「!?」


黒子(な、なんですの? 今の艶っぽい声は……!?)

佐天「や、ダメだって。今は動いちゃ……」

初春「ま、まさかパンを食べたら体が感じやs……イタ!!」ゴン

佐天「変なこと言わないでよ初春! って、コラ! 勝手に出てこようとひゃふっ!!」ビクンッ

御坂「え? え? 何?」

佐天「お、お腹は、弱……にゃあんっ!!」

黒子「た、体調でも悪いんですの?」

佐天「違………! も、もうダメ……」プルプル

初春「だ、大丈夫ですか、佐天さ」



佐天「───ア、アハハハハハハハ! く、くすぐったいって~~~!!」ゲラゲラ

御坂「へ?」

初春「佐天さんが壊れた……」

黒子「展開についていけませんの……」

佐天「わ、分かった分かった、今出してあげるかフハヒハハハハ! 動くな~~~!!」ジタバタ

御坂「佐天さん、ちょっと落ち着いて──」


ミニドラ「ドララ~♪」ヒョコッ


御坂「わっ!?」

黒子「!?」

初春「佐天さんのお腹から赤ちゃんが!!」

佐天「ええぃ、しつこいって!」スコン

初春「イタッ!? 何もステッキで叩くこと……ていうかどっから出したんですか」

佐天「初春が変な事ばっかりいうからでしょ! 自業自得だよ」

黒子「あの、それでそのあk……もとい人形は何なんですの?」

御坂「可愛い……」ジー

佐天「え? ああ、この子は人形じゃなくってロボットです。その名もミニドラ!」

ミニドラ「ド~ララ♪」

黒子「ロボット……ですの? それにしては随分と人間味溢れるというか、感情表現が豊かですのね……」

初春「この子、だなんて。もうすっかり母親としての心構えが出来ちゃって……」ウウッ

佐天「……減らず口を叩くのはこの口かなぁ~」グイグイ

初春「ほんなにひっはらないでふははいひゃてんはん、はんへいひてはふはら~」ビローン

御坂「………」チョンチョン

ミニドラ「ドラドラ♪」キャッキャッ

御坂「か、可愛い……!」

ミニドラ「ドララッタ、ドララッタ♪」ピョコピョコ

佐天「もう、ポケットの中で勝手に動き回るなって言ったでしょ。あー苦しかった……」

御坂「ねえ佐天さん! この子何処で売ってたの!?」

佐天「いや、買った訳じゃなくてですね、どうやら四次元ポケットから勝手に出てきちゃったみたいなんですよ……」

黒子「四次元ポケット、ですの?」

佐天「はい、このポケットの名前らしいんです」

初春「そんなのどうやって調べたんですか?」

佐天「え? そりゃあこの子に聞いて……」

黒子「この子って、ミニドラちゃんにですの?」

ミニドラ「ドラ!」


初春「……佐天さん、ミニドラちゃんが何言ってるか分かるんですか?」

佐天「うん、まあ大体は分かるかな。ね、ミニドラ?」

ミニドラ「ド~ララ!」

黒子(正直黒子には何を言ってるのかサッパリですの)

初春(親子の絆の力、ってことなんでしょうか?)

御坂(自慢気に胸を張ってるミニドラ可愛い……)


ミニドラ「ドラドラー」クイクイ

佐天「え? 自分も何か食べたいって? さっき私のパン食べちゃったくせに……」

黒子「ロボットなのに普通にご飯を食べるんですのね」

佐天「そうなんですよ。どうやら買い置きのパンを食べたのもミニドラらしくって……いつの間にポケットから抜け出してたんだか」

初春「バッテリー駆動じゃないってことですか? どういう原理なんでしょう……」

御坂「ねえねえ、ミニドラ。お姉ちゃんが何か注文してあげようか?」

ミニドラ「ドラ?」キョトン

佐天「み、御坂さん、そんな悪いですって……」

御坂「いーのいーの、私が好きでやってるんだから!」


初春「御坂さんの好みに完全にストライクみたいですね」コショコショ

黒子「きっとゲコ太に通じるものがあるんですのよ」ヒソヒソ


御坂「パフェ美味しい、ミニドラ?」

ミニ「ドラドラ~♪」モグモグ

御坂(……ゲコ太の着ぐるみとか似合いそうね)

佐天「ちゃんと御坂さんにお礼言うのよ?」

初春「ああ、もう何か佐天さんが一児の母にしか見えないです……」

佐天「初春、あんたそんなにポケットの中に放り込まれたいの?」

黒子「まあ宜しいことじゃありませんの。以前より落ち着きがあるということですわ」

佐天「結局子持ちに見えるってことじゃないですか……」

初春「そう言えば昔そんなドラマありましたね」

佐天「うう、まだ中学生なのに……」

初春「それで、一体父親は誰なんですか?」

佐天「…………」グイッ

初春「や、やめてください! 無言でポケットに入れようとしな……助けてぇぇぇ!?」ジタバタ


御坂「頭からすっぽり……まるでポケットに食べられてるみたいね」

黒子「こうやって新しい都市伝説が生まれていくんですのね」


佐天「さて、ミニドラも食べ終わりましたし、そろそろ行きましょうか」

ミニドラ「ドラ?」

初春「そう言えば今日はスカートじゃないですけど、また飛んできたんですか?」

佐天「いやいや、流石にこんな往来の激しいところでタケコプターを使う度胸はないって」

御坂「タケコプター?」

佐天「ええ、秘密道具の名前です。これを付けるだけでお手軽に空を飛べるんですよ」ヒョイ

黒子「そんな小さなプロペラで飛べるなんて……」

初春「しかし、シュールなネーミングですねぇ。確かに竹トンボに似てはいますけど」

御坂「ねえねえ、その道具って私たちも使ったりできる?」

佐天「んー、他人に試したことはないですけど、多分使えると思いますよ。ただ、最初はなかなか慣れないですけど……」

御坂「よし、だったらセブンスミストまでタケコプターで飛んで行きましょうよ!」

佐天「え? いや、こんな時間から飛び回るのは、ちょっと抵抗が……」

初春「それに、制服で空を飛んだら完全に下から見えちゃいますよ?」

御坂「う、それは流石に嫌かも……」

佐天「まぁまぁ、遊覧飛行はまた次の機会にってことで」

御坂「常盤台の校則が憎い……」グムム

黒子「下着を気にするだなんて、お姉様もまだまだですわね。慣れてしまえばどうということは有りませんのに」

御坂「年中スカート履いて飛び回っていられるアンタの感覚がおかしいのよ!」

初春「白井さんはもう少し自重したほうがいいと思いますけど……」



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