ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」 > 女王編 > 01


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未明 ロンドン市街地


スタ スタ スタ    ピラッ


ステ「………………」


ピョコピョコ


レッサー「おや、これはステイル=マグヌスじゃありませんか、お久しぶりです」

ステ「君は……レッサーか。こちらこそ、お久しぶりだね」

レッ「こんな朝も早くからお仕事ですか? まったく働き者ですね」

ステ「日課の散歩だよ。こんな時間にうろついている君には言われたくないね」

レッ「誰かさんのせいで『新たなる光』もロンドンじゃ商売あがったりなんですぅー。
   少しはこっちの身にもなってくださいよ」ベー

ステ「いい歳してベー、はないだろう。……相も変わらずその尻尾は健在だし。恥ずかしくないのかい?」ハッ

レッ「あーん、レディーにためらいもなく年齢の話題を振るなんてデリカシーが欠如しきってますねぇ。
   それにこの霊装のことなら心配ご無用。道行く人々が私の臀部に視線を奪われていると思うと、
   それだけで…………もう……!」イヤーン!



ステ(そうだった、関わり合いになってはいけない人種だったな……。
   …………僕の周りはそんなのばっかりじゃないか)ズーン



太陽<ヤァ



ステ「ん、日が昇ってしまったか」フゥ

レッ「んー、いい朝日ですね。ステイルはこれから最大主教のところに?」

ステ「当然。それが僕の仕事だ」

レッ「実は私、最大主教に所用がありまして……」

ステ「そうかい、じゃあまた後で」スタスタ

レッ「あーん、いけず!」ピョコピョコ



レッ「まだまだ人気がないですねぇ」

ステ「それはそうだろう。こんな時間に働いてるのはパン屋か新聞配達か……」

レッ「魔術師ぐらい、ですかね。それもここ数年はとーんと減っちゃって、実に平和ですよ」

ステ「……平和に越したことはないだろう」

レッ「いやはや間違いなく正論です。争いなんて、無いに越したことはありませんよねぇ?」

ステ「………………」

レッ「なんですかノーリアクションってー。そうですね、こんな噂知ってま」

ステ「着いたよ」

レッ「ちょっ、せっかく話題振ったんだから聞いてくださいよ!!」



『ランベスの宮』前



レッ「……やあやあ、やっと着きましたか! それでは中に」

ステ「悪いが中には入れられないね」

レッ「えーっ!? ここまで来てそれはないでしょう!」

ステ「知ってるだろう、ここは最大主教の要塞だ。
   自由に出入りできるのはごく一部の人間のみ。
   それ以外は事務的にも魔術的にも、少々面倒な手続きを踏んでもらうことになるよ」

レッ「だったらなんで連れてきたんですか!」

ステ「そのガッカリ顔を見るため、とか」ハッ

レッ「んがー! ムカつきますねーー!」

ステ「というか、正式な遣いなら事前に何らかのアクションがあって然るべきなんだよ。
   ……聖堂でなら普通に会えるから、そっちで待っていろ」ハァ

レッ「ちぇっ、とんだ無駄足でしたね……おや?」



舞夏「おー、ステイルにレッサー。珍しい組み合わせだなー。」

ステ「おはよう。ミセス土御門」

レッ「おはようございます! あれ、あなたは普通に通れるんですか?」

ステ「まあ、僕と彼女は出入りできるよ。護衛と世話係だからね」

舞夏「最低限、朝は用意しなくちゃならんからなー。まあそれだけでもひと仕事だー」

ステ「最近ようやくマシになってきた気がするのが救いだね」

レッ「えー!? あの大食らいが……マジですか?」

舞夏「まあ、朝のおかわりが十回から八回ぐらいにはなったなー」

ステ「それでも恐るべき変化だよ…………。何かしたのかい?」

レッ「乙女が小食になるといったらアレです、ダイエットでしょう! ……なーんて」ハハッ

ステ「それだけはあり得ないね」ハハッ





舞夏「ところが、そのまさかなんだぞー」ニヤニヤ

レッ「!?」

ステ「!?」



舞夏「ちょっと最近、膨らんできたんじゃないかー? って言ったら、顔色を変えてなー」

ステ「なん…………だと………………?」

レッ「二重の驚きです……! ふ、太ってるんですか? 今まで何ともなかったのに!?」

舞夏「ちなみに私は、胸のことを言ったんだけどなー」

ステ(ひでえ)

レッ「それはそれで許せません……まだ膨らむんですかアレ!? ステイルのせいですよまったく!!」

ステ「意味不明の言い掛かりをつけるな!! 僕は何もしてやしない!!」

レッ「わかってるじゃないですかいやーん! 
   ……ま、それはそれとして体重計を気にするような乙女心があったっていうのは更に驚き、ま…………」

ステ「まったくそこに尽きるね……。昔からそんなこと、一顧だにした事がないよ」

舞夏「ちなみに気にしてるのは、どちらかといえば体重計の数字じゃないなー」ニヤニヤ

ステ「は?」

レッ「……あーなるほどなるほど、そういうことですか」ニヤニヤ

ステ「……よくわからないな」ハァ

レッ「まあまあ、頑張って! じゃあ私は女子寮にでも遊びに行きますから、また後で!」ダッ

ステ「…………はぁ」



舞夏「じゃ、お姫様が目を覚ます前にいくかー」

ステ「そういえば、こんなに早く来て土御門の食事はいつもどうしてるんだい?」

舞夏「兄貴にかまけてる暇はないから夜に作り置き、朝に『温めて食べてください』だー」

ステ(ざまあ)



『ランベスの宮』



ステ「何度来ても慣れない場所だ……」

舞夏「じゃ、起こしに行ってくるぞー」

ステ「よろしく。それじゃあ僕は……」

舞夏「いつも通り一緒にインデックスの寝顔を眺めに」

ステ「一度たりともやっていないのは君がよく知ってるだろう!」

舞夏「どっちかっていうと、やってない方が問題だと思うなー」

ステ「……とにかく、僕は礼拝室で待ってるよ」

舞夏「おう、また後でなー」ジャ!



ステ「どいつもこいつも、好き勝手を言いやがる…………」スタ スタ





二十分後 礼拝室



ステ(…………)


バタン!


イン「第一の挨拶だけど、おはようステイル!」

ステ「……ん! お、おはようございます、最大主教。……ドアは静かに開けてください」ハァ

イン「開口一番これかも……。結局、もう少し爽やかな朝の挨拶が欲しいって訳なんだZE!」

ステ「…………今の言葉、そっくりそのままお返ししますよ」

舞夏「よーし、じゃあまた朝食でなー」フリフリ


バタン


イン「ごっはん、ごっはん!」ウキウキ

ステ「祈りの時間ぐらい欲求から解放されてください」

イン「あはは、冗談冗談かも」

ステ(まったくジョークに聞こえない)




イン「えへへ……始めよっか」フフ


ステ「やれやれ……始めましょう」フッ




更に四十分後 食堂


ドドドドンッ!



舞夏「よーし、それでは召し上がれ!」



ステ「………………」

イン「いっただきまーす!」バクヒョイモグパクッ

ステ「いただきます…………」チラッ



レッ「ひゃー、美味しそうですねー! いただきます!」

ステ「……おい」


リメエア「あら、なかなか……いただきます」

ステ「あの……」


キャーリサ「見た目は宮殿のコックにも劣らないの。いただくぞ」

ステ「聞け!」


ステ「とりあえず、一つに絞りましょうか。……どうやって入ったんですか?」ゲッソリ

キャ「私は英国王妹だし。私が入れない場所などこのイングランドには無い!」カチャカチャ

ステ「入った場合不法侵入ですがね……答えになってないし」


イン「モグモグモグ」


キャ「だいたいヴィリアンは出入り自由にしてこの私を通さないとはどーいう事なの?」

ステ(こーいうのが面倒だからなんだが)

リメ「まあ本当のところは、少し前に手続きを済ませているのだけど」パク

ステ「……一応、警備責任者である僕の元に話が来るはずなんですが」


イン「ングングング」


リメ「まあ。土御門が『オレに任せとけ』と言っていたのに……前代未聞だわ」

ステ「護衛も連れず、のこのこ伏魔殿に乗り込んでくる女王陛下(クイーンレグナント)も
   前代未聞だとは思います。っていうかまたアイツは面白がって……」ハァァ

レッ「なんで私をナチュラルにゼロにカウントしてるんですか!」モシャモシャ


イン「ゴキュゴキュゴキュ」


ステ「だいたい君はさっきしょぼくれて帰ってっただろう」ハンッ

レッ「しょぼくれても帰ってもいません! 
   いやー何というか、よく確かめたら許可下りてたみたいで」イヤーン

舞夏「ステイルのしょぼくれた顔が見れた、ってことで良しとしようかー」オカワリイリマスカー

レッ「ですね」ア、オネガイシマス

ステ「良くてたまるk」



イン「ズズズズズズ!」



ステ「…………もしかしてわざとやってますか?」

イン「ドキッ!」

ステ「いや『ドキッ!』じゃなくて。全部口に出てますし」

イン「にゃんのことだかふぁからないぜよ」モキュッモキュッ ゴクン!

ステ「一番信用の置けない口調も一緒に出てきてるんですよ!」



キャ「テンポのいいジャパニーズ・マンザイなの」

レッ「二人とも日本は長いですからねー。日本人も身近に沢山いますし」

リメ「日本人は漫才を誰もが嗜む民族なのね……」

舞夏(あの二人のせいで日本が誤解されたなー)



ステ「で? 結局何の御用ですか? 女王陛下に王妹殿下」

キャ「別に大したことじゃないな。ほら、今日はこれからちょっと忙しいし」

ステ「(じゃあ来るなよ……)護衛は…………お二人とも取らない主義でしたね」

キャ「騎士団長がうるさいからとりあえず、一人連れてきたの」

ステ「よりにもよって、の最悪の人選ですね」ハァ

レッ「やーんステイルくんってば、そんなに照れなくてもぉ」

リメ「それで聞きたいのは、この間のロシアの件で」

ステ「……? 僕の報告に何か不備が?」

レッ(放置プレイもイケる口ですよ、私は)ヌフフ



リメ「そちらに問題があったという事ではありませんの。
   ……ただ、当の総大主教のお人柄を確かめたのは最大主教だから」ニヤ

ステ(……?)ゾク

キャ「仔細をもう一度、インデックスの口から語ってほしいということだ」ニヤリ

イン「私?」

レッ「警備体制に不備が無かったか、という点も気になるので……
   警備責任者の挙動も詳らかにお願いしますよ」ニヤニヤ



ステ「なんだそのこじつけはぁ!! 揃いも揃ってそんなことの為に来たんかいッ!!!」バァンッ!

イン「第一の私見だけどいい感じでキレキレかも、ステイル! 私も負けてられないんだよー!」

ステ「勝たなくていいからぁ!! ちょっと、ノリノリで喋らないでくださいぃぃぃーーっ!!!」





一時間後



ステ「くそっ、くそおっ……本当にアレだけで帰りやがった…………!」ゲッソリ

舞夏「いやーそんな事になってたなんてー」

イン「まいかはどうせもとはるから聞いてるに決まってるんだにゃー」

舞夏「ま、そうなんだけど」

ステ「これじゃ、僕……イギリスを守りたくなくなっちまうよ……」モヤモヤ

イン「いやあ、クイーンレグナントは強敵でしたねー」

舞夏「インデックスとステイルでこんなに意識の差があるなんて……」

イン「……それはどうかなぁ」ボソッ



ステ「結局、土御門もどうしてアレらを通したんだ?」

イン「第一の質問だけど、まいかは何か知ってる?」

舞夏「あー……んー…………まあ、そのー………………」

ステ&イン「「?」」

舞夏「わ、私の料理を王室にも自慢したかったらしいぞー」テレテレ

ステ「そんな馬鹿な…………」

イン「もとはるならあり得ることなの」



ステ「だいたいアイツ、自分が御夫人の料理を満足に食べられないのによくそんな心境になったね」

舞夏「まあそこは本人も悩んでたけど、ステイルを弄ぶって聞いて決心したみたいだー」

ステ「…………おい、君は知ってたのか」

舞夏「てへっ☆」

ステ「」ピキビキ

イン「『嫁の料理自慢』+『ステイル大わらわ』>『一緒に食べられない手料理』」

イン「……ってことだにゃー」

ステ「なにを考えて生きてるんだアイツ…………!!!」


スタスタ ガチャ


火織「おはようございます、皆。……おやステイル、
   いつもより顔色が…………いや、いつも通りですね」

ステ「どういう意味だ!!」

イン「おはよーなの、かおり!」

火織「おはようございます、インデックス。……キャーリサ殿下とお会いになったんですか?」

イン「なんでわかるんだし?」

火織(用法がメチャクチャな気もしますが……可愛らしいので良しとしましょうか)ハァ



舞夏「おう、準備できてるぞー火織」

火織「よろしくお願いします、師匠! ……今日という今日こそは!」

イン「第二の質問だけど、今日の朝ご飯はどうだった?」

火織「うぐっ!!!」

ステ「……朝ぐらい和食にすればいいだろう。
   仕事の方も相変わらずのようだし、いい加減に騎士団長の胃がストレスでマッハだね」

火織「うう……でも、残さず食べてくれるものですから、つい……」テレ

ステ「」シラー

イン「」シラー

火織「そんな目で私を見るなぁ!!」



火織「コホン……失礼しました。……おや、いつもより食器の数が少ないように見えますが」

舞夏「今日は三人多かったはずなんだけどなー」

イン「! そ、それはだなー」アタフタ

ステ「最大主教はダイエット中だそうだよ」

イン「!? ま、ま、まいかぁぁ…………っ!」

舞夏「~~♪」



火織「そうなのですか、インデックス! ようやく私の気持が伝わったのですね!!」

イン「え、あ…………? そ、そーなの! 火織に言われて節制を心がけてるんだぜい!」

ステ「…………ああ、なるほど。そういうことだったんですか。それは喜ばしいことで」パチパチ

イン「第一の解答だけど、そういうことなんだZEい!」

火織(こころなしか、聞き覚えが……)



ステ「……そろそろお時間です、最大主教」

イン「これからオルソラとシェリーのとこだったかなー?」

ステ「…………ええ、その通りですよ。もう既に胃が痛くなってきた……」

火織「それは、なんというか……ご愁傷様です」

舞夏「骨は拾ってやるぞー」

イン「骨が残ればいいんだけどなの」

火織「…………」



ステ「はぁぁ……先に言っておいていいですか」

火織「……どうぞ」

イン「どうぞだし」

舞夏「どうぞだぞー」





ステ「………………今日も不幸だ」ハアアアアァァァァッッ・・・・・・・・・・・・



ステ(これじゃあまだ悟りには遠いな……)



OUT
アックア(ヴィリアンが一時間でやってくれました)


IN
元第二王女(未婚)←New!






続くのである


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