ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」 > シスター編 > 01


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注意事項
※オリジナルミサカ登場
 (ナンバーには気をつけましたが万一の場合はお知らせください)



――聖なるかな、聖なるかな――



荘厳な空間に賛美の祈りがこだまする。

聖ジョージ大聖堂には多くの十字教徒が詰めかけ、壇上の司祭と共に祈りを捧げながらも――



ひと際、響き渡る清廉な声に誰もが聞き入っていた。



やがて祈りが終わりを告げると、司祭が信徒にむけて祝福の言葉を授け、ミサは閉祭となる。



「あなたに、祝福を」



ミサを執り行った司祭――イギリス清教最大主教、インデックスは列をなす会衆ひとりひとりを祝福する。



ステンドグラスから射す陽に融ける銀糸。

エメラルドよりなお碧の深いくりくりとした瞳。

愛らしい唇から紡がれるやわらかな言の葉の調べ。

そしてなにより、悪魔をも蕩かしてしまいそうなその微笑みの輝き。



天使と見まごう美貌に、老若男女を問わず感嘆の息が漏れる。

ある年若い青年など、恍惚とするあまりその幽かに眩いてさえ見える手をとり、口づけを捧げようと――




――できなかった。




「祝福は、最大主教手ずからなされます」



祭壇の陰にひっそりと佇んでいた黒い神父が、青年と最大主教の間に瞬きもしないうちに入っていた。

一度見れば忘れないような灼髪、二メートルを越すであろう長身。

なぜだか彫られたバーコードの直ぐ上の眼は、その髪より少しだけ暗い――焔色。

その風貌に反して周囲の誰もが接近にすら気づかなかった影のような男は、一切の感情を顕わさずに続ける。



「……どうか一度、お引き取りをんんッ!!!????」



…………ところがいったいどうしてしまったのか、突如として男の無表情が著しく歪む。

我に返った青年は慌てて謝罪し、羞恥に耐えかねて聖堂を飛び出してしまう。

しかし会衆の関心は既に青年ではなく、鳥の首を絞めたような切ない叫びをあげ、蹲ってしまった男の方に集っている。

異様な事態に誰もが声をかけかねていると、やがて男がギ、ギ、ギ、と首だけを後ろに回した。そこには――――



――男の陰になって、衆目から隠れていた最大主教の、つい先ほどまでとは、まるで異質な――



「私の視界に、入らないで欲しいかも。………………変態」



――――悪魔をも畏れさせるような、ドス黒い微笑みが煌めいていた。



三時間後 『必要悪の教会』寮 食堂


ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ

ヒートアップシテキタデゴザイマスヨー!

ダレダコイツニノマセタノハー!

イチバンタテミヤ、イックノヨナー!



ステ「                     」



アニェーゼ「ゴキュッ、ゴキュッ、ぷはーっ! で、どうしちまったんですかい? あれ」

ルチア「親父臭いので自制してください。なんでも、さきほどのミサで最大主教となにかあったとか」

ミサカ13854号「……今にも死にそうな、いえ終わりがないのが終わりと言わんばかりの
        表情です、とミサカは神父(ファーザー)ステイルの心境を分析します」

アニ「よくわかんねーですけど、的を射た表現ですねえ。……おや?」



トコトコトコ

アンジェレネ「ふぁ、ふぁ、神父ステイル! あの、元気出してください!」

ステ「          」



アニ「おっ、アンジェレネがここぞとばかりに行きましたよ!」ニヒヒ

ルチ「まったく。シスター・アンジェレネも、あんな煙草臭い男のどこがいいのでしょうか」ナゲカワシイ

13854「まあ、神父ステイルはどうやらお義兄様の病気がうつったようですので、とミサカは事情通ぶります」



アン「い、嫌なことはお酒を飲んでぱぁーっと、忘れちゃいましょう?」

ステ「    」

アン「こ、これ、『すぴりたす』って言う名酒らしくて! つ、土御門さんからもらいました!」



アニ「おおっ、飲ませて潰してお持ち帰りですか。アンジェレネも大胆じゃねーですか」ヒュー!

ルチ「嘆かわしい。全く、嘆かわしい! 禁欲精神の欠片もない!」クワッ!

13854「……ツッコミどころはそこではない気がします、とミサカはお二人にツッコミを入れます」ビシッ



アン「さ、さあ! ふぁ、神父ステイル、どうぞいっぱ」

ステ「…………t……………………ど…………?」

アン「へ?」

ステ「つ……ち……み……か……ど……?」

アン「はい? つ、土御門さんがなにか?」



アニ「?」

ルチ「?」

13854(だいたい予想はつきました、とミサカは予め耳を塞ぎます)






「つゥゥゥゥちィみィィかァどォォォォォォくううううンンン!!!!???」





アン「ひ、ひぃぃいっ!!?」



アニ「」

ルチ「」

13854(神父ステイルがもやし化してしまいました、いや元からか、
    とミサカはセルフツッコミを入れます)ビシッ イテッ



ステ「土御門の馬鹿はどこだ!!!」

アン「え、え…………。つい先ほど、奥様と一緒に中国へ旅行に出たとか」

ステ「畜生めぇぇーーーーっ!!!」

アン「あ、あ、あ、ご、ごめんなさぃぃっっ!!!」

ステ「!!」ハッ



ステ「す、済まない。君に怒鳴ったわけではないんだ……」

アン「い、いえ。私もついビックリしてしまって…………し、失礼しました」

ステ「君が謝ることなど何ひとつない。見苦しいところを見せてしまって、済まない」ペコリ

アン「あ、い、いえ。こちらこそ……」

ステ「いや、だからそこで謝られると僕の立場がだね……」

アン「ご、ごめんなさいっ!」

ステ(……まずい、無限ループだこれ)



13854「女性を困らせるものではありませんよ神父ステイル、とミサカは大人の女な忠告をします」

ステ「あ、ああ! シスター・ミサカか、ちょうどいいところに」


アニ「そうやってすぐ誰かに頼るのはヘタレくせーですよステイルくんー?」

ルチ「ことが女性問題だけにより際立ちますね……汚らわしい」

ステ(あれ、僕ぜんぜん助かってない? 状況悪化?)



アン「し、シスター・アニェーゼ!? まさか見てたんですか!?」

アニ「見てたも何も、あんな馬鹿でかい叫び声が上がっちゃあ注目しないわけにも……」



アウト! セーフ! ヨヨイノヨイ!

オルソラ「また負けてしまったのでございますよー」アハハハ

建宮「いーやッふうゥゥーーー!!! 勝ったのよなー! 
   さあオルソラ、次はいよいよその修道服よな!」

オル「わかりましたでございますよー」ウフフフ

ヌーゲ! ヌーゲ! ヌーゲ! ヌーゲ!





建宮「うっひょー! 眼福眼福なのよなー!」

チョンチョン

建宮「…………ん?」

五和「たてみやさん」

建宮「おお五和、いいところに! 次はおまえさんも」

五和「これが、ヒトを殺すってことです」

建宮「へ?」




コノメニウー 



------------------------------Last-Ark Finish---------------------------------


アニ「……いえ、あっちのことは置いときましょう」トオイメ

13854「結局のところ、ミサカ達は最初からデバガメしていましたが、とミサカは真実を告白します」

ルチ「別に私は覗くつもりなど……」

アン「あ……あうう…………」シュー



ステ「そこらへんにしておけ、君たち。シスター・アンジェレネも困っているだろう」ヤレヤレ

アン「ふぁ、神父ステイル…………」

アニ「……なるほど、こりゃ病気ですね」

ルチ「……汚らわしい」

13854「処置なしなんだね? とミサカは大恩人のモノマネをしてみます」

ステ(……いくらなんでもそこまで言わなくてもいいだろう)



ステ「とにかく、礼を言うよ。シスター・アンジェレネ」

アン「い、いえ!お力になれてよかったです!」

ルチ「最大主教とのことはよろしいのですか?」

ステ「ん……まあ……なんとか…………なるような、ならないような…………」ズーン

アニ「……それにしてもなにをやらかしたんですか、いったい」ハァ

13854「結局ミサカたちは事情をよく知らないのですが、とミサカは暗に説明を求めます」



ステ「……いや、なんというか、その…………」



最大主教官邸 『ランベスの宮』



イン「わかってる、わかってるよ……でも、あんな言い方って…………」


コンコン


イン「!」


火織「インデックス、ここですね? 入ってもいいですか?」

イン「ど、どうぞ!」


ガチャ


火織「失礼します。……? 電話中でしたか?」

イン「う、ううん! もう終わったにゃー」パタン

火織「そうですか。みんな寮で楽しそうに……
   いや、少しハメを外しすぎですが、楽しくやってますよ?」

イン「…………みんなには悪いけど、結局、たまにはひとりになりたいって訳よ」

火織「……ステイルですか」

イン「………………うん」



火織「さすがに可哀想でしたよ、あれは」

イン「う…………でもでも、悪いのは超すているかも」

火織「あー、その…………間違ってたら申し訳ないんですが」

イン「?」

火織「もしかして…………嫉妬ですか?」

イン「…………意外だにゃー。まさかかおりが気付くなんて」

火織「酷い言いようですね!?」

イン「自分で言うのもなんだけど、正直気付いてなかったのはかおりくらいかもー」

火織「しょ、しょうがないでしょう!? 
   ……その、あなたはいまだに『彼』を、という先入観がですね」アタフタ

イン「…………はぁぁ、である」ヤレヤレ

火織「な、なんですかその溜め息はー!」ウガー!



火織「は、話を元に戻しますが」

イン(逸らしたのはかおりですたい)

火織「いい加減に許してあげてもいいのではないですか? ステイルからなんとか聞き出しましたが、
   これはどう考えても土御門の謀りです。わかっているのでしょう?」

イン「まあ、確かに最初は思わず噛みついちゃったけど、ちょっと考えればわかる訳よ」

火織「……ならばむしろ、あなたが謝るべきなのでは?」

イン「ううっ!! で、でもでも、さっきのアレは超ひどかったんだぜい!」

火織「さっきの、アレ?」



イン「……んー、なんていうか、そのー…………」




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ミサの始まる少し前 聖ジョージ大聖堂


イン『…………』

ステ『…………最大主教、ご準備の方は』

イン『…………万事、整っているぞー』

ステ『……まだお怒りですか』

イン『超別に…………』ブツブツ

ステ『何度でも言いますが、僕は嵌められたんだ、土御門に! …………ん?』

イン『……やっぱり、もう一度もとはるやさいじに頼んで……』ブツブツ



ステ『…………ッッッ!!!! いいですか!!』プチッ

イン『ひゃ、ひゃあっ!! なんであるか!』





ステ『僕はもう!! 金輪際!!! 貴女のあんな姿はお断りですっ!!!!』





イン『~~~~~~っっ!!!!』プチッ

イン『こんのっバーコード!! ロリコン!!! ……ヘタレ魔術師!!!!』

イン『それならいかがわしいお店でもなんでも行って満足してくるといいかも!!!』

ステ『な、な、なんだとっっ!!!?? ど、どうしたらそういう話にっ!!』



ゴーン ゴーン ゴーン


ワイワイガヤガヤ



ステ『!! も、もうこんな時間か!?』

イン『…………ふん』








ヒョコヒョコヒョコ



イン『それでは皆さま。ミサをはじめるにゃ……ゲフッゴホッ! ……ミサを執り行うかも』

ステ『くっ、くそぉ…………』ケハイケス



-------------------------------------------------



シスターズ「……………………なんていうか」



                      火織「……………………その」






      「「「「「付き合ってられません」」」」」




ステ「…………」



                       イン「…………」



       「「…………すいませんでした」」



聖ジョージ大聖堂 廊下


スタスタ

ステ「…………」シスターズニオイダサレタ


ヒョコヒョコ

イン「…………」カオリニオイダサレタカモ



ステ「あ」

イン「あ」



イン「あ…………その。さっきは……」

ステ「申し訳ありませんでした」

イン「!」

ステ「……お互い、言いたいことはわかってると思いますので。
   …………僕からは、これだけです」

イン「……そう、だね。じゃあ私も、ごめんなさい」



ステ「………………まだ、料理は残ってると思いますよ」

イン「………………うん。じゃあ、超行くんだよ」



ヒョコヒョコ      スタスタ



コツコツと音を立て、人気のない廊下を二人は会話なく歩む。

インデックスの脳裏をよぎるのは、先ほどの火織とのやりとり。

『……その、あなたはいまだに『彼』を、という先入観が』



(先入観、か。…………結構するどいかも、かおり)

そして、すぐ隣を歩く青年の顔をちらりと見上げる。



(だから、なんだよね…………)

(だから、きっと貴方は………………)



インデックスの苦悩を知る者は彼女以外に誰もいない。



『彼女』以外には、誰も。









超続きます




OUT
原子崩し(にゃーで上書き)
クワガタ(五和が矯正)

IN
ない……だと……?
やべ、どうしよ



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