上条「誰を助けりゃいいんだよ……」 > 21


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<エレベーター内>

土御門「もうちょっとだけ続くんじゃ」

上条「あれじゃいくらなんでも巻き過ぎだもんな」


エレベーター「チーン」

ガーッ


<最上階廊下>

上条「うわ」

土御門「おいカミやん、ドアが開く度に立ち止まるのをやめろ」


エツァリ「ああ、みなさんお揃いで」


ショチトル「  上条「無事だったか!」  土御門「よかった、これで残りは御坂と第一位だにゃー」  !!」

エツァリ「再開したばかりで事情がさっぱり呑み込めませんが、ショチトルが何か不憫な扱いをされてませんか?」

白井「気のせいですの。それより、ここで何を?」

エツァリ「ご覧のとおり、悪い魔術師をひっとらえていたんですよ」

上条「悪い魔術師?」


レッサー「ふ、不覚……フロリスが変装した別人だったなんて……」

ベイロープ「まんまと騙されて一人ずつ襲われて縛りあげられてしまうなんて……」

ランシス「あひゃっ……ふ、フロリスは逃げた滝壺を追ったきり、ひひ、集落に捕らわれていたなんて……」


上条「すっごい説明してるよ!」

土御門「しーっ!」


上条「つまり、今回の黒幕はお前らだったのか?」

レッサー「それは違いますよ。私達の活動理念は祖国の役に立つことですから」

上条「じゃあ、なんでこんな人攫いの加担なんかしてるんだよ」

ランシス「くひんっ……お、お、脅されて、仕方なく、あふ、協力して……」

ベイロープ「ランシス、今必要ないんだから、魔力練るのやめたら?」

レッサー「こんなことをしているのがばれたら、また必要悪の教会につけ狙われてしまいますからね」

ランシス「行方をくらませたってことに、いひひひ、して、こっそり加担を……」

ベイロープ「ランシス、くすぐったがってないで魔力ひっこめたら?」

上条「脅されたって、誰に何を?」

レッサー「イギリス王室の面々が根こそぎ攫われたのは知っていますか?」

上条「ああ、一応は」

レッサー「陛下や殿下たちが人質となると、私達も手も足もでなくて」

ランシス「は、犯人は、うひゃ、ローマ正教の、とありゅ男でっ……」

ベイロープ「ランシス、あなたひょっとしてMなの?」

レッサー「ちなみに、ここでボスをしているのも私達ではありません」

土御門「ボスの下の四天王って感じかにゃー」

上条「じゃあ、ボスは誰だ? 初春?」

土御門「そんなわけないだろうカミやん。ロシア成教の人間だ」

エツァリ「御坂さんがメインコンピュータールームの向こうの実験室で対決しているはずです」

上条「対決? あいつ魔術師と闘ってるのか!?」

レッサー「あの人と正面からぶつかって無事で済むとは思えませんけどね」

ベイロープ「でも、あの状態ならあるいは……」


上条「何だかよく分からないけど、加勢しにいかねえと!」

土御門「四天王に続いてボスまで先にやっつけられたら、カミやんの立場がないもんな!!」

上条「そういうのじゃなくて、御坂が心配なんだッ!!」

土御門「わざわざロシアに来て、投獄された以外に何の思い出も無いなんて情けないもんな!!」

上条「俺は御坂が心配なんだッ!!」


初春『じゃあ、御坂さんのいる実験室まで案内しますねー』

初春『実験室は、私達のいるコンピュータールームを通った先にあります』

初春『その廊下の突き当たりにあるので、入って来て下さい』

上条「はーい」

土御門「普段のトラブルもこう簡単に行けばいいのににゃー、カミやん」


<メインコンピュータールーム>

佐天「あたし達の城へようこそ!」

初春「あ、白井さん、お疲れ様です」

白井「大した仕事じゃなかったですの」


上条「元気そうだなーお嬢さん方」


佐天「私たちみんな、御坂さんを牽制するために捕えられた人質だったみたいなんですけど」

初春「その御坂さんに助けてもらったんです」

エツァリ「ちなみにその御坂さんを見事助け出したのは自分です」

佐天「御坂さん、カッコよかったんですよ!」

初春「見張りの人達をガツーンとやっつけて!」

白井「もう、最高でしたの!」

エツァリ「ちなみにその御坂さんをダイナミックに助け出したのは自分です」

上条「それで、どうしてここのコンピューターの管理を女子中学生がやってるんだ?」

白井「お姉様に助けられてばかりでは終われませんもの」

エツァリ「ちなみにその御坂さんを華麗に助け出したのは自分ですが」

初春「みんなで力を合わせてこの部屋を占拠しちゃいました!」

上条「しちゃいましたって、ちょっとしたお転婆みたいな感じで言うなよ」

佐天「なんか、ゲーセン感覚で。テヘ」

上条「JCこわい」

佐天「あはは~」


初春「それで、コンピューターのセキュリティを御坂さんと解除してですね」

白井「あとは、このハイテク施設の全てを初春が支配したということですの」

上条「そんなことできるもんなのか? 学園都市のコンピューターを乗っ取りなんて……」


初春「はっきり言って、赤子です」


上条(すげえ)


上条「無事ならもうなんでもいいや」

土御門「イイ感じに調教されてきてるぜよ、カミやん」


上条「あっちのドアの向こうに、ボスと御坂がいるんだな?」

佐天「はい。行くんですか?」

上条「当たり前だろ。あいつ一人じゃ大変だ」

初春「じゃあ、ドアを開けますね」

佐天「がんばれ初春~」

上条「ん?」

初春「あのドアは特殊なオートロックで、いちいち解除するためのコードが変わるんです」

上条「大事な部屋なのか。どれくらいで開く?」

初春「まあ、二秒あれば解析できます」

上条(すげえ)


1

2

ガーッ


<実験室>

上条「御坂! 大……丈夫……か……」

土御門「どうしたカミや……ん……」



美琴「……」

ワシリーサ―(土下座)「……」



上条「これは流石に無い」

土御門「ないな」


美琴「ん? あ、え? なんでアンタがいるの!?」

上条「何でっていうか……まあ、助けに来たんだよ」

美琴「助けにって、わ、わた、私を?」

上条「ああ」

美琴「!!」

土御門「ちなみに、カミやんが助けようとしてるのはここに捕らわれてる全員のことだからな」

美琴「わ、分かってるわよ! そういうヤツよね、アンタって」

上条「?」


上条「それで、これはどういうことだ?」


これ↓
ワシリーサ(土下座)「……」


美琴「知らない」

上条「知らないってことはないだろ! 何で魔術師のボスがお前に土下座なんだよ!」

美琴「違うってば! 土下座に見えるけど違うの! ただ身体丸めてうずくまってるだけよ!」

上条「どういうことだ?」

美琴「知らない」

上条「知らないってことはないだろ! 何で……」

土御門「キリがないぜよ」

レッサー「その人は、ロシア成教の殲滅白書のまとめ役、ワシリーサです」

上条「あれ? レッサー、縄は」

土御門「ドアは」


レッサー「今、その人はちょっと普通の状態ではないんですよ」

上条「見ればわかるよ。この土下座状態、どうなってんだ?」

レッサー「彼女は今、ローマ正教の洗脳術式にかかっています」

レッサー「必要な時以外は動かないようになっているんです」

土御門「殲滅白書のトップにあっさり術式かけるなんて、タダものじゃないな」

レッサー「……黒幕の例の男、私には雑魚っぽく見えたんですけどね」


美琴「さっきから何の話をしてるのかよく分かんないんだけど、洗脳ってのが気に食わないわね」

レッサー「彼女も私達も、好きでこんなことをしているわけではないんですよ」

上条「とにかく、話を聞いてみたい」

土御門「洗脳されてるなら、話どころじゃないと思うけどにゃー」

上条「あのー……ワシリーサ、さん?」

ワシリーサ「……」

土御門「お、おもむろに顔を上げた」

美琴「目がうつろね」

レッサー「やっぱり、まともな意識はないみたいです」

上条「私、上条当麻と申す者ですが……」



ワシリーサ「ワッシ-!!」



上条「!?」

美琴「!?」

土御門「!?」



上条「何だ今の?」

ワシリーサ「ワッシ-!!」

レッサー「洗脳術式の影響ですね。ほぼそれしか言いません」

美琴「お、恐ろしい効果ね……」

ワシリーサ「ワッシ-!!」

土御門「この人物がここまでやられるとは……」

レッサー「何でも、お気に入りの弟子を奪われたショックで呆然としてる隙に掛けられたようです」

上条「ふーん、弟子想いなんだなあ」

美琴「言ってる場合か!」

土御門「どうやら、やっと出番のようだぜい、カミやん」

上条「そうだな」

レッサー「と言いますと?」

上条「洗脳ってのが魔術なら、俺の右手で解除出来るはずだ」

レッサー「なるほど。まともになったところで味方になってくれるかは分かりませんが」

美琴「このままじゃあんまりだもん。やってあげたら?」

上条「おう」




ワシリーサ「ワッシ-!!」

上条「…………」




上条「行くぜ、魔術師……」


ダッ!!


上条「その幻想を!!」


上条「ぶち殺ォす!!!」



ピキィーン!!



ワシリーサ「ギャー!!」



レッサー「レッサー!!」

レッサー「どう考えても今殴る必要はありませんよ!!」

美琴「今の『レッサー!!』って悲鳴?」


ワシリーサ「…………」

ワシリーサ「……う」

ワシリーサ「……うう……」

上条「気が付いたみたいだな。気分は大丈……」




ワシリーサ「ワッシ-!!!!」




上条「エエエエェェェェエエエエ」


美琴「どうなってんの?」

レッサー「その右手も失敗するんですか?」

土御門「いや……見たとこ、術式は解けてるぜい」

レッサー「そ、そうか……」

上条「何だ?」

レッサー「かわいがってた弟子がいなくなったショックで、ちょっとおかしくなってるんですよ!!」

上条「え? ってことは、これ、デフォルト?」

土御門「デフォルトっていうか、軽いショック状態だにゃー」

美琴「……不憫……」

レッサー「お弟子さんに会わせてあげればもとに戻ると思うのですが」

ワシリーサ「ワッシ-!!!!」

上条「これじゃ何も聞き出せないな」

土御門「やれやれ、ここへ来て救助リストに人が増えるぜよ」

美琴「ワシリーサさん、もとに戻してあげないとねえ」

土御門「巻きでいけっつってるのに……」

上条「俺を恨めしげに見るのは何かおかしくない?」

ワシリーサ「ワッシ-!!!!」

上条「残りは謎の第一位、か」

美琴「いるらしいわね、ここに。……本当にあいつが捕まったの?」

上条「しかも大人しく捕まったままでいるなんて信じられないけどな」


レッサー「ああ、彼を返してほしいんですか? いいですよ」

土御門「おっと、あっさり来たぜい」

レッサー「どうせ計画は失敗ですし。王室の方々の身が心配ですが……」

上条「大丈夫。必ず俺が助け出して見せる!」

土御門「ロシアじゃいいとこ見せられなかったもんな」

上条「うるさいよさっきから」

美琴「あーもー、そんなのはいいから! あのクソ野郎、助けるんでしょ!」


上条「……悪いな、御坂」

美琴「アンタがどんなゴミ野郎でも見捨てられないヤツだってのは、分かってるから」

レッサー「ひどい言われようですね、第一位」

土御門「人生色々だ」


<第一位監禁室前>

レッサー「ここです!」

上条「おお、ありがとう」

土御門「ドアは開くのかにゃー?」

レッサー「特殊な結界が張られているので、コンピューターだけでは開きませんよ」

土御門「じゃあ解いて。巻きなんで」

レッサー「何ですか巻きって。開けますけどね」


ガーッ


<第一位監禁室>

上条「一方通行?」

美琴「……」

土御門「さあ、果たして本当に一方通行は捕らわれているのか!?」

上条「うるさいよ、土御門」

レッサー「第一位さん、助けが来ましたよ」



青ピ「いやあ、ボク、ちゃうねんけどなあ……」



上条「」

土御門「」


美琴「……誰?」


上条「何でいるんだよ!?」

青ピ「な、か、カミやん? 何でいきなりロシアにいて、何でボクの胸倉を掴むん?」

上条「いつお前が一位になったんだよ!?」

青ピ「ぐえっだからボクは何も知らな……」

上条「目を覚ませ青髪ピアス! お前はただのとある高校の一生徒だ! 超能力者の第一位なんかじゃない!!」

青ピ「わ、分かってるでカミやん。ボクは何も自分から第一位を名乗ったわけでは」

上条「いいぜ、青髪ピアス! お前が自分を超能力者だと思い込んでいるなら……」

上条「そんな妄想に溺れているっていうなら……」


上条「まずは、その幻想をぶち殺す!!!!」

青ピ「ちょ、やめ……」



バキッ!!!!





土御門「分かってるくせに八つ当たりはやめるんだ、カミやん」

上条「うん、ごめんな青ピ」

青ピ「あんまりや……」


レッサー「ちょっと待ってくださいよ」

上条「何だ?」

レッサー「彼が第一位じゃないってどういうことですか!?」


土御門「どうもこうも、言葉どおりだぜい」

美琴「ホンモノはもっと凶悪な面構えしてるわよ」

レッサー「そ、そんな……せっかく命懸けで学園都市に侵入して攫ってきたのに……」

青ピ「かわいい女の子に拉致されて、いい経験させてもろたのはええねんけどね」


上条「そもそも、何でよりによってコイツを第一位と勘違いしたんだよ」

レッサー「だ、だって……指令書にはちゃんと書いてありましたよ!」


レッサー「学園都市の高校生男子!」

レッサー「変なあだ名!」

レッサー「変な髪の色!!」

レッサー「変な喋り方!!!」


レッサー「まさしく第一位の特徴そのものではないですかっ!!」



土御門「変な喋り方の高校生なら他にも山ほどいるけどにゃー」

上条「にゃーが言うな」


美琴「ってことは、え? つまり、勘違いだったの?」

土御門「そうらしいな」

上条「まあ、御坂にとっては遭遇せずに済んでよかったのかもな」

レッサー「そんなぁ……苦労したのに……」

青ピ「気にすることないで、レッサーちゃん。ボクは君の味方やから」


上条「結局、本物の一方通行は無事なんだよな?」

土御門「そうなるにゃー」

美琴「憎らしいことにね」


上条「あいつ、こないだの電話出なかったじゃねえか……」

土御門「もう一度掛けてみるか?」

上条「うん。やってみよう」


電話「プルルルルル」


電話「プルルルルル」



一方通行『Hello?』



上条「出た! 一方通行、俺だ! 無事か!?」

一方通行『なンだ、ユーか』

上条「……今どこだ」

一方通行『ロスの妹達(スィスターズ)をエブリバディレスキューしたとこだ』

上条「……」イラッ

上条「何で電話に出なかったんだよ? 連絡が付かなくてややこしいことになってたんだぞ」

一方通行『ずっとアンダーグラウンドにいたンだよ』

一方通行『そもそも、なンでミーがユーのコールにいちいち応えなきゃなンねェンだ』

上条「……」イラッ

上条「いや、何も無いならいいんだ。切るぞ」

一方通行『おォ……アディオス』

上条(アディオス英語じゃねえよ)

プツッ


土御門「色んな国の訛りがうつってるみたいですたい」

上条「やれやれ、人騒がせな。とにかく、あいつも無事か」
















上条「……え、解決?」








上条「……え、解決?」


■■■■救助リスト(抜粋)■■■■

===結社予備軍===
新たなる光
   レッサー        【解決済】
   ベイロープ       【解決済】
   フロリス        【看板に突き刺さってる】
   ランシス        【解決済】


===ロシア成教===
new! ワシリーサ        【ワッシー!!!!】
   サーシャ=クロイツェフ  【行方不明】


===学園都市===
とある高校
   月詠小萌         【解決済】
    結標淡希        【解決済】
   姫神秋沙         【行方不明】
   吹寄制理         【解決済】
   青髪ピアス        【解決済】
   土御門元春        【完全復帰】

御坂勢力
   御坂美琴         【解決済】
   妹達(学園都市組)     【解決済】
   妹達(10033-16700)    【解決済:一方通行】
   妹達(16701-20000)    【委託:一方通行】
   白井黒子         【解決済】
   初春飾利         【解決済】
   佐天涙子         【解決済】
   エツァリ         【解決済】
    ショチトル       【解決済】

黄泉川家
   黄泉川愛穂        【解決済】
   芳川桔梗         【解決済】
   一方通行         【解決済】
   打ち止め         【解決済】
   番外個体         【解決済】

その他
   風斬氷華         【中の人】
   スフィンクス       【行方不明】
   冥土帰し         【解決済】
   研究者(約150人)     【解決済】
   上条刀夜         【行方不明】
   上条詩菜         【行方不明】
   御坂旅掛         【解決済】
   御坂美鈴         【解決済】


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