一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」 > 15


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とある過疎学区の、とある廃墟でのこと


ガチャーン
   ギャアアア!?
 ウワー
         デタアアア

スキルアウトA「なんだ?騒がしいな」

スキル(ry B「誰か来たのか?」

ス(ry C「おい、入り口の見張りは…

ガタッ

   こ~ンば~ンはァァ~?


「「「ひいいいいいいいいいい!!!????」」」



佐天「っていう話がですねー!」

白井「また都市伝説ですの?」

佐天「今度のはマジでマジモンですって!なんたって一晩に10件も目撃談があったんだから!」

白井「どーせスキルアウトがナワバリから人を遠ざける為とかナントカの自演ですの」

佐天「それがなんと証拠画像もあるんですよ!」バン!


白井「どれ…うぅ、ものすごい禍々しさを感じますの…CGやコラではありませんの?」

初春「佐天さんにたたき起こされて朝一で解析したんですけど画像編集とかした形跡ないんです」

初春「……つまり?」

初春「少なくとも投稿者が撮影機器で撮ったそのままの画像です」

白井「ま、まっさか~ですの…」ゴクリ

佐天「ここでびびられちゃ困るんですよね~…」ウフフフ

白井「え…まだ何かあるんですの?」

佐天「むしろここからですよ!こんなの出てきてそれだけで済むと思いますか?」キッ

白井「な、なんですのむやみに煽るような言い方しないで下さいな」

佐天「なんと、この白い影と黒い影が現れた直後!」

白井「」ゴクリ

佐天「大切にしまっておいたものが根こそぎ無くなっていたそうです」

白井「……どういうことですの?」

佐天「出た!と思ったらもういなくて、その後物が無くなってるんだって!神隠しですよ!」

白井「神隠しは人が消えるんじゃありませんの?」

佐天「じゃあポルターガイスト!」

白井「それも微妙に違う気がしますの…」

初春「そこがこの話の不思議なところなんですよね…見間違いかってくらい目撃は一瞬らしいんですよ」

佐天「中にはこの幽霊(?)が出た瞬間に物が消えたのを見た人もいるんだって」

白井「ええ~…何が無くなったんですの?」

佐天「それが投稿者そろいもそろって『人には言えない物』だとかで」

白井(ま、まさか甘美にして秘めやかなるお姉様コレクションのような…?)

初春(私の家の場合だと、クローゼットの下半分を占めてる薄い本とか…?)

佐天「厳重にしまって誰も知らないはずの物まで根こそぎ無くなってるんだって!」

「「「こ、こわー!こわすぎるーー!!!」」」gkbr


………………という都市伝説が流行るのはまた別の話


一方通行「どォだ、結構収穫あっただろォ?」カツカツ

ほむら「そうね。PRG-7があんなにゴロゴロあるとは思わなかったわ」コツコツ

一方通行「あいつらテロでもするつもりだったンかよ…早めに潰しといてよかったわ」カツカツ

ほむら「学園都市製の火薬も手に入ったし、久々に新しい爆弾でも作ろうかしら」ホムホム

一方通行「爆弾自作中学生とか…濡れると水素と反応してヤバい威力になるのあったから気をつけろよ」

ほむら「それにしても、結局私が時間を止めて盗んだだけじゃない」

一方通行「俺がいなかったらどこにあるか判らなかっただろォが」

ほむら「そうだけど、わざわざ一緒に行く必要なかったわ」

一方通行「部外者のしわざだって判ると後々めンどくせェことになるかもしれねェしな。
     凸したのが俺なら文句言うような度胸ある奴はいねェよ」

ほむら「それにあなたの能力に時間制限があるなんて聞いてないわ」

一方通行「うるせェなァ…大抵のことは制限あっても問題ねェンだよ」

ほむら「時間を止めてる間ずっと手を繋いでガサ入れなんて問題大有りでしょう」

一方通行「そォしねェと俺まで時間止まるつゥンだからしょうがねェだろ?有効範囲設定できねェのかよ」

ほむら「こんなことでワルプルギスの夜を倒せるのかしらね」ハァ

一方通行「本番ではちょっとした策もあるから安心しろ」

ほむら「策ねぇ……、」ピタ

一方通行「どォした?」

ほむら「魔女の気配がする」

一方通行「何?どこだ」

ほむら「もう消えたわ」

一方通行「……どォいう意味だ」

ほむら「結界が消えていく…魔女が倒されたということよ。あの人達に」

一方通行「あ?……チッ、めンどくせェ事になりそうだなァ」

結標「ふう、そろそろ疲れたわね……あ、」

御坂「今晩だけでもう3体目だしねー……あ、」

ほむら「彼女達があなたの知ってる魔法少女って訳ね」

結標「え?……今何て?」

一方通行「オマエらこンな夜中になァにウロウロしてやがンだ」

御坂「こんな夜中にひとけの無い区域で女の子と仲良くお手々繋いでアンタこそ何してるのよ?」

一方通行「あァ、手ェ放すの忘れてた」パッ

ほむら「そういえばそうだったわね」パッ

一方通行「別に手なンか繋いでねェぞ」

御坂「今さっきまで思いっきり握ってたじゃないのよ!大丈夫?コイツに変なことされてない?」

一方通行「オマエ俺を何だと思ってやがンだ」

ほむら「ええ、別に……暗がりでいきなり手をつかまれたくらいよ」

一方通行「ちょ」

御坂「……なにそれ拉致?拉致なの?」

ほむら「初めてだったし痛かったわ」(初=時間停止がバレた事)(痛=急に手首を掴まれた為)

一方通行「」

結標「……ちょっと貴方こっち来なさい」ガシ

御坂「は、初めての子をまさかアンタ…」プルプル

一方通行「待て待てほンとに待て」

ほむら「そちらで用があるなら私はもう帰ってもいいかしら」

一方通行「主にオマエのせいで用ができそうになってンですけどォ?!」

御坂「待って、あなたはケガとか……その、しゅ、出血とか、大丈夫なの?」

ほむら「?」

一方通行「ナニ訊いてンだよオマエは」

御坂「あ、人によってはそういうの無かったりするんだっけ?」アセアセ

一方通行「まず話を聞けェ!」

 ~~ ふぁみれす! ~~

店員「いらっしゃっせー……?」

一方通行「今日二度目なンですけどォこの店来ンの…」カツカツ

結標「路上であんな大騒ぎしてたら警備員に通報されかねないでしょ」スタスタ

御坂「軽く食べたかったからちょうど良かったわ。あ、4人席で」スタスタ

ほむら「こんなにのんびりしてる暇は無いのだけど…」コツコツ

店員(さっきの白いリア充、泣かしてた女の子と和解した上に美少女2人追加…だと…?!)ゴクリ


御坂「私ケーキセット!」

結標「夜にケーキなんて太るわよ。私は紅茶だけでいいわ」

一方通行「ここの店員態度わりィからムカつくンだよクソ…ブラック」

ほむら「私もブラックで」

結標「女の子がブラックコーヒーなんて珍しいわね」

御坂「……で?アンタはこんな時間にこの子と何してたのよ」

一方通行「オマエには関係ねェだろ」

御坂「関係は無くとも見過ごせないでしょ言いなさいよ!」

一方通行「なァンでオマエに懇切丁寧に説明してやンなきゃなンねェンだよ」

御坂「ほんっとムカつくわねアンタ」イラッ

一方通行「なンだァ?優しくして欲しいってかァ?」ニヤニヤ

ほむら「……あなた達仲悪いのね」

御坂「見たらわかるでしょ!」

結標「まあね、良くは無いわね」

一方通行「仲良くなる必要もねェ」

ほむら「(この人達は魔法少女の事はどの程度知ってるのかしら)」ヒソ

一方通行「(魔法で傷が癒せるとか、その程度だ)」ヒソ

ほむら「(ほぼ何も知らないってことね…ソウルジェムの事は言わない方がいいわね)」ヒソ

一方通行「(あァ、俺もそう思う)」ヒソ

御坂「イチャつくなっつってんでしょ!」

一方通行「イチャついてねェっての…いい加減にしろよもォ」

ほむら「さっさと本題に入ってくれないかしら?私も暇じゃないのよ」

御坂「その言い方は無いんじゃない?…こっちは心配してあげてるのに」

ほむら「余計なお世話よ」

御坂「……!」グギギギ

結標「もー話が進まないじゃない美琴は黙ってなさい!…貴女、私達を見て魔法少女って言ったわね」

ほむら「ええ」

御坂「え、いつ?」

結標「目的以外のことが意識の外になっちゃう癖なんとかした方がいいわよ…」

ほむら「魔女の結界に出入りできる人間は魔法少女くらいだし……その指輪」

結標「指輪?……貴女も似たようなのつけてるわね。ひょっとして」

御坂「え!アンタも魔法少女なの?」

一方通行「コイツがコソコソしてるところを捕まえたら魔法少女だったから話を聞いてたンだよ」

御坂「体に聞いたってこと?!」

一方通行「ンな訳ねェだろアホか!オマエの中で俺はどォいうキャラになってンだよ!」

結標「一方通行に捕まったって、何してたの?」

ほむら「……言っても?」

一方通行「かまわねェよ」

ほむら「学園都市の武器を貰おうと思って」

結標「も、貰う?」

一方通行「昨日も侵入してたらしくてなァ。で、上の要請でニ学区で張ってたらコイツが来たンだ」

御坂「あんな警備員だらけのところによく侵入できたわね…」

結標「武器なんて何に使うつもりだったの?あそこは大戦で使わなかった兵器とかもあったはずよね」

ほむら「魔女退治に使う重火器を調達に来ただけよ」

御坂「魔法少女コマンドー…」

一方通行「流石に最新兵器を持ち出される訳にはいかねェからな、妥協案を提案した訳だ」

結標「そういえばあの辺り最近武装し始めたっていうスキルアウトの隠れ家があったわね」

御坂「よくそんなの知ってるわね」

結標「最近までそういうのをお片づけするのが仕事だったし」

一方通行「ンで、片付けついでにコイツが使えそうな武器はくれてやったンだよ」

ほむら「お陰様でだいぶ装備が充実したわ」

御坂「じゃあ、本当にやましい事はないのね」

一方通行「ねェよ」チッ

御坂「あれ?でも魔女って能力の攻撃も効かなかったし普通の武器もだめなんじゃ」

ほむら「魔力で覆うことで魔法武器と同等の効果を得られるのよ」

御坂「え、そうなんだ。淡希知ってた?」

結標「知らなかったわ。キュゥべえもそんな事言ってなかったし」

ほむら「魔法少女に変身すると服も変化するでしょう。魔力を物質に干渉させることができるの」

御坂「そっか、確かに服の上に着グルミが出てくるんじゃなくて服が着グルミに変わってるものね」

ほむら(着グルミ…?)

一方通行「オマエの武器は見た目変わって無かったみてェだが」

ほむら「それは魔法を使う側の意識の問題よ。私は武器は使えればなんでも良かったから」

結標「なるほどね、キュゥべえもお気に入りの服だとテンションが違うとかなんとか言ってたっけ」

ほむら「金属バットに魔法効果を付加するついでにロココ調の装飾を施してる人もいたわ」

御坂(金属バットで魔女と…?)

結標(ロココ調バット…?)

一方通行「あのヤロォこンな重要な効果を教えねェとはどォいうつもりだクソ」

ほむら「もう話は済んだみたいだし私はそろそろ帰るわ」ガタン

一方通行「オマエらも夜間徘徊はやめてさっさと帰れよ」ガタン

御坂「は、徘徊って…もっと言い様があるでしょ!」

一方通行「どう言い換えても夜中にガキがフラフラしてるのに変わりはねェだろ」カツカツ

御坂「アンタだって夜うろついてんじゃないのよ暗がりで見ると亡霊みたいなのよ白すぎて!」

一方通行「うるせェほっとけ!」カツカツ

結標「……ケンカ腰はやめて『人間』として接してみるんじゃなかったの?」

御坂「そうだけど……やっぱり、そうすんなりとはいかないわよ」

結標「無理に仲良くする必要なんて無いと思うけど、貴女がそんな態度じゃあいつも変わらないと思うわ」

御坂「仲良くなりたいわけじゃないわよ。でも…」

一方通行「タクシー呼ンでやったから乗って帰れ」

ほむら「一人で帰れるわ」

一方通行「最終下校時刻を過ぎると公共交通機関は無くなるンだよ。外まで歩くつもりか?」

ほむら「つくづく変な街ね」

一方通行「否定はしねェよ。そォいやオマエは学園都市には『今回』初めて来たのか?」

ほむら「ええ。キュゥべえの動向を探ってたらここへ来てたから」

一方通行「アレもここへ来たのは初めてか」

ほむら「ええ……だから、私もアイツがここで何をしているのか判らないわ。気をつけて」

一方通行「忠告どォも。オラ、車来たぞ」

タク運「ばわーっすどぞー」バタン

ほむら「見滝原グンマー公園までお願いします」

一方通行「俺に会ったのが初めてなら今回は今までと違う可能性があるってこった。前向きに行けよ」

ほむら「あなたに励まされるとは思わなかったわ」

一方通行「つるむ相手が辛気臭ェと面倒なだけだ。オイ運転手、見滝原までってこれで足りるかァ?」

タク運「ブホッ、10万は多すぎですよ!」

ほむら「あなたの金銭感覚ってどうなってるの」

一方通行「学園都市外までなンて乗ったことねェし…ンじゃ半分の5万でいいかァ。釣りでたら貰っとけ」

ほむら「今度会った時にでも返すわ。……それじゃ後日『よろしく』」バタン

一方通行「はァ、今日は面倒な事が多すぎるぜ……俺はさっさと帰れっつったよなァ?」

御坂「なんでアンタの言うこと聞かなきゃいけないのよ」

一方通行「昼間あれだけ醜態晒しといて性懲りも無く夜遊びしてる奴に正論は通用しねェか」ハァ

御坂「アンタに正論説かれる筋合いないわよ!」

結標「ケンカしに来たわけじゃないでしょ貴女も安い挑発に乗らないの」

御坂「っ…、あの子見滝原から来たの?」

一方通行「オマエには関係ねェ」

御坂「私、今日あの子とは別の魔法少女に会ったのよ。その子も見滝原に行くって言ってたわ」

一方通行「へェ…だったら何だ」

御坂「見滝原にはやたらたくさん魔女がいるって言ってた。アンタもそこへ行くの?」

一方通行「なンで俺がわざわざ外まで出張らなきゃなンねェンだよ」

御坂「その子は、元々いた魔法少女が死んだから代わりに呼ばれたって言ってた」

結標「死んだ…?魔女にやられたの?」

御坂「そうみたい。アンタさっきの子と何か約束してたっぽいじゃない。助けに行くんじゃないの?」

一方通行「さァな。どっちにしろオマエには関係ねェ」

御坂「あっそ。なら、私は勝手に見滝原に行くわよ」

一方通行「あァ?わざわざ雑魚が外野に首突っ込みに行って何するつもりだァ?」

御坂「誰が雑魚よ!これでも今晩だけで2体も魔女を倒したんだから!」

結標「あっバカ…」

一方通行「そォいや魔女退治辞めろつったのも無視してくれてンだよなァオマエ」

御坂「だったらなんなのよ」

一方通行「もう一回足でもチョン切られねェと懲りねェのか?次は首かも知れねェぞ?」

御坂「……っ!それでも、私には戦う力があるんだから…魔女をほっとけないでしょ」

一方通行「死ぬかもしれねェンだぞ。命を懸けてまでヒーローごっこしたいのかァ?」

御坂「『ごっこ』なんかじゃないわよ!アンタだって妹がおかしかったの見たでしょ!」

一方通行「…?確かに意味不明なこと口走ったりしてたが…」

御坂「あの子、首に変な模様があったでしょ。あれ『魔女の口づけ』って操られてる印なんだって」

一方通行「な…、じゃァアイツは、」

御坂「アンタが馬乗りされてる間にあの子を操ってた魔女は倒したわ」

一方通行「そォか…」ホッ

御坂「私が気付かなかったらあの子は魔女に殺されてたのよ。それでも戦うなっていうの?」

結標「美琴に危険な真似させたくないんでしょうけど、解決する力があるのに見過ごせってのは難しいわよ」

一方通行「そンなンじゃねェよ!こンな素人のクソガキがでしゃばってンのが邪魔くせェだけだ」

結標「最初は誰でも素人でしょう。美琴は飲み込みも早いしモヤシの貴方よりよっぽど運動神経もいいわよ」

一方通行「オマエどっちの味方なンだよ」

結標「私はどっちの味方でもないわ。美琴の意見の方が共感できるってだけ」

御坂「素人で悪かったわね!ならおプロ様の第一位様がご指導下さればいいじゃない」

一方通行「は…はあァァ!?何言ってンだオマエ」

御坂「何よ、嫌だって言うの?」

一方通行「イヤ…つゥかオマエの方が嫌だろ」

御坂「なんでよ」

一方通行「なンでって…」

結標「めずらしい一方通行が困ってるw」

一方通行「うるせェよ…」

御坂「妹にアンタがあの実験のあと何してたのか聞いたわ」

一方通行「だったらなンだ。1人助かったくれェでチャラになるような事じゃねェだろ」

御坂「1人じゃないわ、妹達全員が助かったって」

一方通行「気まぐれでガキにかまってやったら結果的にそォなっただけだ」

御坂「気まぐれで脳損傷しちゃったんだ?第一位のくせにずいぶんと馬鹿ね」

一方通行「……」

御坂「言い返さないの?」

一方通行「アホくせェ…俺はもう帰る」クルッ

御坂「逃げるんだ」

一方通行「挑発には乗らねェよ」カツカツ

御坂「あっそ。じゃあ淡希、魔女探し続けましょ」

一方通行「あァ?オマエ俺の話聞いてたのか?」

御坂「アンタこそ私の話聞いてたの?妹達や知り合いが狙われて殺されてもいいって言うの?」

一方通行「ンなこと言ってねェだろ」

御坂「同じことよ。魔女をほっとくなんて魔女が見えない人全員死んでもかまわないって意味でしょ」

一方通行「で、どっかの誰かを守る為戦った結果自分が死ンでもかまわねェってかァ?」

御坂「そんなこと言ってないわよ」

一方通行「同じことだ、俺から見りゃァただの自殺行為だからな」

御坂「だから、アンタが私を守りなさいよ」

一方通行「は…あァ!?」

御坂「素人丸出しで戦って危なっかしいって言うなら、死なないように守ってくれりゃいいじゃない」

一方通行「ちょっと待て、俺はオマエを殺そうとしたし実際妹達を殺しまくったンだぞ?」

御坂「それが?」

一方通行「バカかオマエ!敵にみすみす後ろ見せてどうすンだよ」

御坂「もう敵じゃないでしょ、妹達も世話になってるみたいだし魔女退治も一緒にしたし」

一方通行「俺の気が変わって急に後ろから殺しにかかるかもしれねェぞ」

御坂「私を殺しても何の得にもならないって言ってたのに?」

一方通行「……とにかく、却下だ」

御坂「あっそ、私みたいな素人は魔女と戦ってマヌケに死んどけってこと?見殺しにするんだ?」

一方通行「そンなのが俺に対する脅迫になるとでも思ってンのか?」

御坂「べっつにい?いいのよ断っても。アンタが知らないうちにひっそり死んでるだけだから」

一方通行「ぐ…」

御坂「結界内で死んだら死体も出てこないだろうしなー行方不明になったら私が死んだって妹達に伝えてね」

一方通行「わかったよクソ全力でサポートさせていただきますよォ!」

御坂「勝った」フフン

結標「貴女よくやるわね…」

一方通行「クソが…ふざけンなよ…」ブツブツ

御坂「何か文句でもあんの」

一方通行「ねェよバーカ!」

結標「子供みたいなキレ方しないでよ」

一方通行「チッ…とにかく今日はもう帰れ。疲労がたまってからの連戦はリスクが高すぎる」

御坂「そんな悠長な事言ってる場合じゃないでしょ」

結標「一晩で全学区廻るのは実際無理だし今日は一旦おしまいにしましょ」

一方通行「妹達に関してはMNWの管理個体に全員の異常チェックをしてもらうから心配するな」

御坂「打ち止めってのが上位個体なんだっけ?一緒に住んでるんでしょ仲いいの?」

一方通行「……フツーだよいちいちつまンねェ事聞くな」

御坂「何よケチねー妹の事なんだから私には知る権利があるわよ」

一方通行「あーもォうるせーうるせー俺は帰るからな」カツカツ

御坂「あっちょっと!明日学校が終わったら魔女退治行くからね!来なさいよ!」

一方通行「わかったよクソ」カツカツ

御坂「……はぁ」

結標「よく頑張ったわね。けど、だいぶ無理してるんじゃないの?顔色悪いわよ」

御坂「ん…やっぱりアイツにはいい印象ないしね…正直怖いわ」

結標「だったらなんで自分からわざわざ近づくようなこと言ったのよ」

御坂「…私はずっと逃げてたの」

結標「……?」

御坂「妹達が殺されたことを忘れないし許せないし、アイツのことはずっと許さない」   

結標「それは当然でしょ」

御坂「でも妹達も一方通行も、過去のことを乗り越えて結論を出そうとしてるのよ。
   妹達は殺された子達のことを考える感情を手に入れた上で一方通行と普通に接してる。
   一方通行だって今はあの子達を守る為に身を削ってるっていうじゃない」

結標「一方通行はまあ…ブチキレる方向が変わったってだけな気もするけど…」

御坂「私だけが変わってないの。ずっと後悔して、ずっと悲しんで、ずっと憎んで」

結標「しょうがないんじゃない?簡単に忘れられるような事じゃないでしょう」

御坂「でも、そうやって内側に負の感情を溜め込み続けるのは辛いの…」

御坂「私はずっと苦しんでるのに、自分の能力を恨むくらいに後悔してるのに
   当事者の妹達と一方通行が何にも無かったみたいに馴れ合ってるなんて許せない」

御坂「そういうドス黒いものがずっと渦巻いてて、私の方こそ化物になっちゃいそうなのよ」

結標「そうね…誰かを憎むなんてとんでもなく消耗するものね」

御坂「ちっさくなったアイツに気付かないで一緒にいたときは怖くなんてなかった」

結標「マジ天使だったわ…」トオイメ

御坂「血も涙も無い化物だと思ってたのに、普通にごはん食べてたしニンジン苦手だしゲコ太くれたし
   協力して戦えたし、普通の人間だったでしょ」

結標「そりゃあいつも食べてる間くらい大人しくしてるでしょ」

御坂「うん…だけど、食べたり寝たりするのも必要ないくらいの化物だと思ってたの。
   私自身、超能力者ってだけで偏見持たれることにうんざりしてたってのに」

結標「一方通行に関しては偏見でもないんじゃないの?実際あの能力は化物以外のなんでもないわよ」

御坂「『能力』はね。あの桁外れの力ばかりに目が行ってアイツがどういう人間なのか全然知らないもの」

結標「……だから一緒に戦ってみようって思ったの?」

御坂「アイツが今何を考えてるのか、どう生きてるのかを知れば何かのきっかけになるかと思って…」

結標「そっか」

御坂「ずるいわよね、私…アイツを許すつもりは無いのに、自分が楽になりたいからって…」

結標「いつまでも貴女が苦しむ必要ないでしょう。どんどん利用してやればいいのよあんな奴」

御坂「淡希がいてくれてよかったわ。こんなこと人に話せるなんて思ってなかったから」

結標「話して楽になるなら、どんどん話していいのよ。いくらでも聞いてあげる」

御坂「うん…ありがと」


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