サーシャ「亡命します」
ワシリーサ「えっ?何を言ってるのサーシャちゃんッッッッッ!!」サ「第一の解答ですが、貴様が無理矢理着せてるこの変態的な衣装にいい加減うんざりしてるので亡命します。」サ「第二の解答ですが、もう貴様の下で働きたくありません。解答の補足ですが、ッが多くてウザい」ワ「そう、そんなに嫌だったの。ごめんなさい、サーシャちゃんの苦しみに気付いてあげられなくて…」サ「気付くも何も確信犯だろクソボケ」ワ「私はサーシャちゃんが嫌がることを続けさせるような血も涙も無いサタンじゃないのよ」サ「そのセリフを主の前でも言える自信はありますか?」ワ「分かったわ、じゃあその服は今日限りでやめにしましょう!」サ「とか言いつつどうせ機動少女カナミンの衣装にするとか言うんだろ?」ワ「もうサーシャちゃんたら、私がそんな酷い事すると思う?」サ「Да」ワ「今回はちゃんとした布地の多い服よ。」サ「第一の質問ですが、それは本当ですか?」ワ「ええもちろんよ。」ワ「ほら!ミ○キーマ○スのきぐるみ♪」サ「うわああああああああああああああああああ!!!」グシャッ!サーシャはワシリーサがどこからともなく取りだした○ッキーの頭部をワシリーサごとバールで薙ぎ払った
サーシャ「さて、これから一体どこに行けば良いのでしょうか?」
早速だがイギリスはどうだろうか?元ローマ正教の一部隊や日本の天草をまるごと受け入れたくらいだ。きっと自分の身柄も保証してくれるだろう。サーシャ「というわけでイギリスに亡命しましょう」サーシャ「第一の質問ですが、あらすじは以上でよろしいですか?」神裂「それが今あなたがここに居る理由であると?」サーシャ「Да」アニェーゼ「亡命ですか。服装的な意味で。」ルチア「まさに着の身着のままですね。服装的な意味で。」アンジェレネ「あれじゃあスカートめくりもできそうにありませんね。服装的な意味で。」オルソラ「ロシアは非常に寒いはずですが、お体の方は大丈夫でございましょうか?服装的な意味で。」シェリー「水着か?最近のガキは大胆だねぇ。服装的な意味で。」サーシャ「第一の解答ですが、それがここに居る理由です。匿っていただけますか?」「第二の解答ですが、Да。」「第三の解答ですが、ドクサレ上司のせいで服が他にないのです。」「第四の解答ですが、もうめくるとかめくらないとかの問題じゃないでしょう。服装的な意味で。」「第五の解答ですが、このインナーはア○ダーアー○ー社製のコー○ドギアを魔術で強化したものですから問題ありません。」「第六の解答ですが、スケスケネグリジェのお前が言うな。」
そのころランべス宮殿では
ローラ「亡命?」ステイル「はい、ロシア成教殲滅白書に所属するサーシャ・クロイツェフという者です。」ローラ「へえ」ステイル「いかがなされますか?」ローラ「来たるものは拒まざることよステイル」ステイル「しかし、今はロシアと学園都市の間で戦争が始まろうとしている状況です。ロシア成教からの亡命者を受け入れるというのは…」ローラ「アニェーゼ部隊や天草式の様な大所帯ならともかく、たかが猫を一匹拾うだけ。そのくらいならこのローラお姉さんがどうにかしたるわ。」ステイル(お姉…さん…?)
神裂「先ほどバーコードから電話がありました。上から許可が下りたようです。手続きも全て引き受けてくれました。」オルソラ「そうですわね、モスクワでは35度を超える気温を記録したこともございますし。」アニェーゼ「これで晴れて私達の仲間ですね」サーシャ「ありがとうございます。やはりここに来て正解でした。では、さっそくこの忌々しい服を」アニェーゼ「そのままでも良いんじゃねえですか?」サーシャ「第一の解答ですが、それでは亡命した意味がありません。さあ早く修道服を!普通の修道服を!」アニェーゼ「わ、わかりましたから!そんなに迫らねえでください!アンジェレネ、彼女の着替えを手伝ってあげてください」アンジェレネ「は、はい!サーシャさん、こちらへ!」サーシャ「Да」これでようやく普通の格好に…
サーシャ「………」現在のサーシャの格好黒地を基調とした上下分割の極めて布が少ない例えるならきわどい黒ビキニにヒラヒラしたレースをつけたものさらに小さな悪魔の羽と尻尾もついている頭にはネコミミのおまけつきルチア「アンジェレネ、これは一体どういう事です?なぜ着替える前よりも露出度が高くなっているのですか?」アンジェレネ「えっと、なんででしょう…?」神裂「何やら嫌なトラウマが…」アニェーゼ「それは私の小悪魔ロリエロメイドしゃないですか。」シェリー「なんでアンタがそんな物持ってんだよ」アニェーゼ「上条当麻を落とすためです!」オルソラ「あらあら、尻尾と羽までついているのですか。とても凝ったデザインでございますね。」サーシャ「第二の解答ですが……グスッ…ひっく……もう嫌です……」サーシャはとうとう泣き崩れてしまった
ルチア「シスターアンジェレネ、あとでお尻百叩きの刑です。シスターアニェーゼも後でみっちりと話し合いましょう。」アニェ&アン「…Да」ルチア「申し訳ありませんサーシャさん。今度はちゃんとした修道服をお渡ししますから。」サーシャ「……ほんと?」ルチア「ええ。ですから機嫌を直してください。」ルチアはへたり込んで泣いているサーシャに手を差し出したサーシャ「……うん(ぎゅっ)」サーシャはルチアの手を握り、もう片方の手で泣きはらした目をこすりながらルチアの後についていくオルソラ「まるで姉妹みたいございますね。なんて微笑ましい光景でしょうか。そう思いませんか?」神裂「思いません。」アンジェレネ「百叩き百叩き百叩き(ガクブル)」
ルチア「はい、どうぞ。」サーシャ「第一の解答ですが、ありがとうございます…たしかに普通の修道服ですね。」ルチア「出ていきましょうか?」サーシャ「第二の解答ですが、すぐに終わりますから。それに、こちらの修道服を着るのは初めてですので、色々とお手伝いしていただけるとありがたいのですが。」ルチア「わかりました。」サーシャはルチアの前で小悪魔ロリエロメイドを脱ぎ始めたルチア「……」ルチア(下着…上は付けてないのですね。それもそうでしょう、あの拘束衣では。それにしても、陶器肌というのでしょうか?真っ白でマシュマロの様に柔らかそうで、思わず頬ずりをしたくなる様な……はっ!私ともあろうものが何とふしだらな!しかも相手は女の子じゃないですか!しかし、あの絹の様な肌を見せつけられては……いけない、これはきっと主が私めに与えてくださった試練です!試練なのです!!)サーシャ「あの」ルチア「はい!!」サーシャ(ビクッ!)ルチア「ああすみません、少々考え事をしていたもので。」サーシャ「そ、そうですか。では第一の質問ですが、あなたがたの修道服はなぜジッパーが取りつけられているのですか?ス○ィッキィフィンガーズですか?」ルチア「季節によって半袖に切り替える事ができますし、戦闘の際には動きやすい様スカートを短くすることができるようにと、まあそんな感じです。私とアニェーゼはデフォルトでミニスカですけど。」サーシャ「なるほど、魔術だけでなく機能的な意味合いが込められているということですか。では第二の質問ですが、スカートのジップを取り外すのを手伝っていただけないでしょうか?」ルチア「はい、えっとスカートのジップはこうやって…」サーシャ「ひゃっ!」ルチア「どうかなされましたか?」サーシャ「第三の解答ですが、すみません、太股が少しこすれて…」ルチア「そうですか。ですが、すぐに終わりますので我慢してください。」サーシャ「はい//// (もじもじ)」ルチア(なるほど、弱点というわけですか。サーシャさんたらかわいらしく太股を擦り合わせたりして……フフフ)サーシャ「ん////……まだですか…?」ルチア「終わりましたよ。」サーシャ「第四の解答ですが、ありがとうございました/////」ルチア「いえこちらこそ本当にありがとうございました。」サーシャ「えっ?」ルチア「い、いえ!なんでもありませんっ!!」ルチア「というわけで、着替え終わりました。」オルソラ「あらあら、とても良くお似合いでございますよ。」アニェーゼ「ついでにこの厚底サンダルもどうですか?」サーシャ「第一の解答ですが、歩きにくそうなので遠慮します。」アンジェレネ「百叩き百叩き百叩き(ガクブル)」神裂「二―ソはそのままなんですね。サーシャさん、ではこれを」サーシャ「第一の質問ですが、これはイギリス清教の十字架ですか?」神裂「はい。改めてこちら側に付くという事になるので、建前だけでも通していただかないと。」サーシャ「建前…?第二の質問ですが、この※八端十字架は捨てなくてもよいのですか?」※ロシア成教の十字架神裂「ええ。奇天烈に感じるでしょうが、イギリス清教はそう言った面に関しては寛容ですから。ただし、イギリス清教のために働くという事が大前提ですが。」
ドクサレ上司の職権乱用に耐えられずにロシア成教を捨てたとはいえ長年忠と信仰を尽くしてきたのだ。自分が常に身に着けていたロシア成教徒の証である八端十字架に愛着が無いと言えば嘘になる。だからこの待遇は素直に嬉しい。それでも、イギリス清教の十字架を前にすると、改めてロシア成教を捨てた事の重みが自分の後ろ髪を引かれるというより、引っ張られる様な気分にさせられる。
サーシャ「たぶん、そういう思いを緩和させるためにこの様な処遇を…最大主教もなかなか侮れませんね……」神裂「どうかしましたか?」サーシャ「いえ、第二の解答ですが、ただの独り言です。第三の解答ですが、改めて、サーシャ・クロイツェフと申します。よろしくお願いします。」神裂「ええ、こちらこそよろしくお願いします。」こうしてめでたくサーシャはイギリス清教の仲間入りしたのでした
その頃、ロシア成教殲滅白書ではワシリーサ「サーシャちゃん………」シスターA「あの、ワシリーサ様?」シスターB「ダメね、魂が完全に抜けてるわ。殲滅白書の仕事どうしよう…」シスターA「ニコライ司教はなんと?」シスターB「私達(殲滅白書)の方でなんとかしろだって。だけど、トップがこの有様じゃねえ……」シスターA「それにサーシャが居ないと、何だかんだ言ってワシリーサ様を上手く扱えるのはサーシャしか居ないし。」シスターB「首輪を付けられてるのはサーシャの方なのにね。さすがにあの服はちょっとねえ…」シスターA「今まで良く耐えていたと思うわ。私だったら初日で辞めてそうだもの。」ワシリーサ「てめえらサーシャたんの悪口言ってんじゃねぇぞ売女ァ!!!」AB「言ってねえよ!!ちょ、暴れないでください!!」深刻なサーシャショックが発生していたアニェーゼ「ところで、サーシャが着てた拘束服はどうするんです?」バシン!ほわァ!サーシャ「第一の解答ですが、燃やしましょう。」バシッ!あうっ!アニェーゼ「え?良いんですかい?」バチン!そげぶっ!サーシャ「ええ、第二の解答ですが、さすがにこの服に愛着などありません。」バチコン!アッー!アニェーゼ「わかりました。焼却炉まで案内しましょう。」バシッ!だんだん気持ちよくなってきました///////アンジェレネッ!
アニェーゼ「さ、着きましたよ。」サーシャ「そぉい!」バサッ!アニェーゼ「1秒たりとも迷いを見せずに放りこみやしたか。よほど嫌だったんですね。」サーシャ「終わった…我々の勝利です。」アニェーゼ「いや、私らは全く関係ないでしょう。」サーシャ「第三の解答ですが、共にこの喜びを分かち合ってください(ガシッ!)」アニェーゼ「そう言われても…しかも抱きつかないで、泣かないでくださいよ。」感動的な場面なのかそうでないのか、この二人の温度差が生み出すなんとも奇妙な空間がそこにあった。
オルソラ「ところで、サーシャさんの好きな食べ物は何でございましょうか?」サーシャ「第一の解答ですが、ガムです。」オルソラ「ガムでございますか。それは少々難しい課題になりそうです。」神裂「あのですね、実は今晩、寮の皆さんでサーシャさんの歓迎会を開こうという事になりまして。」サーシャ「第二の解答ですが、そういう事は先に言っていただかないと、ガムと答えた私がKYみたいじゃないですか。」オルソラ「まずはガムベースを購入し、それから果実エキスや香料を…」神裂「すみません、では改めて好きな食べ物を教えていただけますか?」サーシャ「第三の解答ですが、特にこれと言って思い浮かぶものもありませんが……しいて挙げるとすれば、ありきたりですがボルシチですかね。」神裂「なるほど、ロシア料理の定番ですね。」特別ボルシチが好きというわけではない。ただ、いつだったかワシリーサが自分にボルシチを御馳走してくれたのを思い出したのだあんなおちゃらけた上司だが、意外に料理の腕は高くて驚いた覚えがあるサーシャ「……」神裂「サーシャさん?」オルソラ「ガムの甘味料は、人工甘味料と果物の甘味料、どちらを使えばよろしいのでしょうか?オリーブオイルでアレンジを加えるのも面白そうでございます。」神裂「嫌ですよそんな噛む度に口が油まみれになるガム。想像しただけで吐き気がします。」サーシャ「だいよ…かい…うえ…おぶっ!!!」神裂「サーシャさんッ!!!」オルソラ「ロシア料理と言えば、ビーフストロガノフも有名でございますよ。最も、私達は修道女なので肉食はできるだけ慎まねばなりませんが。」
オルソラ「それでは、今宵の歓迎会の料理はロシア料理中心ということでよろしいのでございますね?」神裂「ええ、というかロシア料理の方もレシピをカバーしているのですか?」オルソラ「私に作れない料理はございません。」神裂「さすがは原作者が嫁にしたいと公言しただけありますね。では、私が買物に行ってきますので、材料のメモを」サーシャ「あの、第一の質問ですが、私に行かせてもらえないでしょうか?」神裂「えっ!ですが、今日はあなたのための歓迎会ですよ?」サーシャ「第一の解答ですが、寮周辺の地図を把握したいのです。ダメですか?」神裂「しかし…」オルソラ「まあまあ、よろしいではありませんか。せっかくですから、このロンドンの街並みを楽しんできてはいかかですか?」サーシャ「第二の解答ですが、突然の要望を受諾してくださった事に感謝します。」オルソラ「はい、これがレシピです。大型の食品店に行けば大抵のものは揃っているのでございますよ。」サーシャ「第三の解答ですが、では、任務を果たしてまいります。」オルソラ「ふふ、楽しんできてくださいね。」神裂「……大丈夫でしょうか?今日ここに来たばかりだというのに。それに、旅の疲れもたまっているかもしれませんし。」オルソラ「まあまあ、かわいい子には旅をさせろという言葉が日本にはございますよ?」神裂「それは色々と間違っています。とにかく心配なので、五和に連絡しておきましょう。」
五和「というわけで女教皇様から連絡を承ったので、例のサーシャという女の子を探しているのですが…」サーシャ「……」五和「えっと、小柄で金髪で色白で、修道服を着ている女の子ですね。」サーシャ「……」五和「補足として、ミニスカ二ーソで胸は控えめと…」サーシャ「……(ピキッ!)」五和「それらしき人は見当たりませんが…」サーシャ「第一の質問ですが、あなたのその二つある目と乳は飾りですか?」五和「うわっ!等身大のフランス人形が喋りだしました!」
サーシャ「第一の解答ですが、宣戦布告として捉えさせていただきます」五和「あの、もしかしてあなたがサーシャ・クロイツェフさんですか?」サーシャ「第二の質問ですが、まさか本当に今まで気付かなかったのですか?だとしたら信じられないくらいの天然ですね。」五和「すみません。あの、私はイギリス清教並びに天草十字凄教に所属する五和と申します。」サーシャ「第二の解答ですが、同僚というわけですか。あなたの服装から魔術的な匂いを感じたので、こちらから接触してみたのですが、どうやら勘違いだったようです。」五和「勘違い?もしかして、人探しでもしているのですか?」サーシャ「いえ、第三の解答ですが、かくかくしかじか」五和「亡命!!なるほど、女教皇様は、私に殲滅白書から狙われてるあなたの護衛を任されたという事ですね!」サーシャ「第四の解答ですが、全ては私の勘違いですから。補足説明すると、取り越し苦労というやつです。」五和「そうなんですか。では、なぜ女教皇様は、あなたに接触する様に指示を…?」サーシャ「第五の解答ですが、迷子になりました。」
五和「それにしても、よく私が魔術師だって気付きましたね。天草は隠密行動に長けているので、見つからない事には自信があったのですが。いえけして私が地味キャラだという事ではなくてですね」サーシャ「第一の解答ですが、先程も述べた通り殲滅白書から逃げてきた身です。少々魔術の反応に神経質になっていたからでしょう。」五和「さすがはプロという感じですね。ところで、なぜ亡命を?」サーシャ「第二の解答ですが、どうかその事については触れないでください。」五和「……?」店員「では、いつも通り女子寮に配達しておきますね。夕方までには届けさせます。」五和「よろしくお願いします。」サーシャ「第一の解答ですが、助かりました。ありがとうございます。」五和「いえいえ、同じイギリス清教の仲間じゃないですか。そうだ、もしよろしければ、この後私達の住み家に来ませんか?」サーシャ「第一の質問ですが、天草のアジトですか?」五和「そんな大それたものじゃないですよ。和洋混合の長屋みたいなものですから。」サーシャ「NAGAYA?」五和「あー、えーっと、要は寮みたいなものです。私達が治安維持と管理を任されている日本人街にあるのですが」サーシャ「第二の質問ですが、イギリス清教に転身した身とは言え、昨日まではロシア成教に所属していました。そんな私をあなたがたの拠点に招いてもいいのですか?」五和「大丈夫ですよ!根拠はないけど。」サーシャ「はあ、では第二の解答ですが、お言葉に甘えさせていただきましょう。」
私、メリーさん、今あなたのマンションの前に居るの
香焼「教皇代理、チャンネル変えましょうよ……」建宮「何言ってんの!そんなチンケな肝っ玉で天草の十字教徒がつとまるかってのよ!!」野母崎「おい早く外に逃げろよ!何で部屋の中に隠れるんだよ!」対馬(なんでイギリスで日本のホラー番組が放送されてるのかしら?しかもこんな真昼間から)私、メリーさん建宮・野母崎・香焼(ごくっ……)今、あなたのウ・シ・ロ・ニ・イ・ル・ノ!!「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!」対馬「ああうるさい…」
五和「ただいま戻りましたー。ていうか、みなさんなぜ雄叫びなど?」対馬「ほっときなさい。ところで五和、その子は?イギリス清教のシスターさん?」五和「ああ、彼女は」建宮「おお五和ァ!今凄く怖い番組がやってたのよ!世の中俺達の知らない世界っつーもんがまだまだ沢山あんのよな。お前にも見せてやりた……」サーシャ「……」建宮「……」サーシャ「……?」建宮「……(ダラダラ)」香焼「ほんと怖かったですよねー。アレ、どうしたんですか教皇代理?そんな滝の様な冷や汗を……」建宮「はぎゃあああああああーッ!!!!メリーさんが後ろにいいいいい!!!!!」香焼「(ピクピク)」泡を吹いて気絶しているサーシャ「……」五和「ちょっ、建宮さん!失礼じゃないですか!」サーシャ「第一の質問ですが、初対面で等身大のフランス人形呼ばわりしたあなたがそれを言いますか。」
建宮「いやいや先程は失礼したのよ。俺は天草の教皇代理をやってる建宮っつーもんなのよ。」サーシャ「第一の解答ですが、私はイギリス清教のサーシャ・クロイツェフです。」五和「お茶がはいりましたよー。はい、サーシャさん、おしぼりです。」サーシャ「第二の解答ですが、ありがとうございます。湿ったタオルを日本ではオシボリというのですね。」野母崎「まさか五和、あの少年だけじゃなくて、その子まで……いかんぞ!確かにイギリスは同性愛には寛容だが、上条少年に上手くアタックできないからとは言えそっちの方向に走ってはいかんぞッ!!」五和「な、何言ってんですか/////!!まるでおしぼりが私の求愛行動であるかの様な発言はやめてください!!」サーシャ「…?第一の質問ですが、一体何の(ry」対馬「気にしないで良いから。ほら、せんべい食べる?」サーシャ「第三の解答ですが、いただきます。これは日本式のクッキーみたいなものでしょうか?すごく硬そうです。ところで、お砂糖はありますか?」五和「はい、どうぞ。でも、お砂糖が必要な食べ物なんてありましたっけ?」サーシャ「ありがとうございます(ドバッ)」一同「!!!!!!?」サーシャは豪快に緑茶の中に砂糖をぶちまけたサーシャ「第四の解答ですが、グリーンティーは初めてです。紅茶とはまた違った香りと味を楽しめますね。」五和(緑茶にお砂糖ですか!?)香焼(しかもあんなに沢山!)対馬(でも甘茶とかあるし、案外いけるのかしら?)建宮(うっ、きもちわるくなってきたのよ…)初めての緑茶?を堪能するサーシャを尻目に、天草式一同はカルチャーギャップをこれ以上ないくらいに感じていたサーシャ「第五の解答ですが、センベイと言いましたか?少し硬いですが、この香ばしさと、コクがあってほど良いしょっぱさは病みつきになりそうですね(バリボリ)」五和「そ、そうですか、喜んでいただけて何よりです……」サーシャ「……?第二の質問ですが、私の顔に何かついていますか?」五和「え!?い、いえ!なんでもありませんよなんでも!」サーシャ「……?(バリバリ)」小首をかしげつつせんべいを噛み砕くサーシャ五和「……(それにしても)」お茶をすすりながらバリバリと煎餅を頬張るフランス人形の様に綺麗な顔をした修道服の美少女外国人。「なんてシュールな光景なのだろう」とその場にいた天草式の誰もがそう思わずにはいられなかった。
サーシャ「第一の解答ですが、楽しいひと時を過ごさせていただき感謝します。続いて第一の質問ですが、また来てもよろしいですか?」建宮「おう、こんなかわいいシスターさんならいつでも大歓迎なのよ!」対馬「ロリコン?」サーシャ「第二の解答ですが、ありがとうございます。では」五和「女子寮まで見送りに行きますね。また迷子になったら大変ですから(ニヤニヤ)」サーシャ「むっ、第三の解答ですが、五和は見た目に反してなかなか意地悪な方ですね。」五和「くすっ、冗談ですよ(からかった時の反応が可愛いですね)」野母崎「五和、襲うんじゃないぞ?」五和「いい加減にしないとシバきますよ野母崎さん?(ニコッ)」
五和「ところで、サーシャさんはなぜ亡命を?あ、いえ、話しにくい事情があるのでしたらいいですけど。」サーシャ「第一の解答ですが、その事については触れないでくださいと先程言った気がします。」五和「えっ!そうでしたっけ!?すみません、やっぱり話したくないですよね、深刻な問題ですし…」サーシャ「……第一の質問ですが、なぜ気になるのですか?私が亡命した理由など」五和「そうですね…興味があるというのも確かなんですが、なんというかその…助けたい、いえ、力になりたいんです。あなたの。」サーシャ「私の?第二の質問ですが、もう少し詳しい説明を要求します。」五和「だって同じイギリス清教の仲間ですし、それに友達じゃないですか、私達。」サーシャ「友達……?」五和「ええ、友達ですよね。」
恋には奥手の五和だが、こういう時だけはなぜか妙に積極的だ原作ではどうか知らないが
五和「もしかして、嫌ですか?」サーシャ「い、いえ、第二の解答ですが、あなたの認識に間違いはありません。私も…その……あなたを友人であると認識しています……/////」五和「ではサーシャさん、あらためて」サーシャ「第三の解答ですが、サーシャです。」五和「はい?」サーシャ「サーシャさんではなく、サーシャと呼び捨てしてください……/////」五和(照れてる…かわいいなあもう!)ぎゅっ!サーシャ「だ、第三の質問ですが!いきなり何を!むぎゅっ!く、苦しい…」五和「よろしくおねがいしますねサーシャちゃん!(スリスリ)」辛抱たまらなくなった五和に抱きしめられ、頬ずりをされるサーシャ隠れ巨乳と噂される彼女の双丘の圧迫は、地味にそれでいて確実にサーシャの意識と体にダメージを与えていく満足して開放した頃には、ある意味本当に物言わぬフランス人形の様になっていたという
五和「それでは、この辺で。今度は一緒にロンドンを遊びまわりましょうね。」サーシャ「第一の解答ですが、お見送り感謝します。第二の解答ですが、その時はまたよろしくお願いします。補足させていただきますが、天草式の圧殺術をかけるのはもう勘弁してくだいさい。」五和「す、すみません、サーシャちゃんが可愛過ぎたのでつい/////」サーシャ「な、何を言ってるのですかあなたは/////」赤面してうつむく二人そこへアンジェレネ「大変!大変ですよー!大事件です!そこ!!女同士でなんか良い雰囲気出してる場合じゃないですよー!!」五和「えっ!いえ!良い雰囲気とかそんなんじゃ!?」サーシャ「第一の質問ですが、詳細な説明をお願いします。」アンジェレネ「説明するより現場を見てもらった方が早いです!百聞は一見に如かずですっ!」アンジェレネはサーシャの手を握り、その現場とやらに連れて行ったそこは、先程アニェーゼに連れられ、サーシャが忌々しい拘束衣と決別した焼却炉がある……いや、正確にはあったはずの場所だった
神裂「シスターアンジェレネ、サーシャさんを連れてきてしまったのですね…」サーシャ「第二の質問ですが、一体何が?」神裂「少しショッキングかもしれませんが…覚悟してください…」焼却炉に来た時点ですでに嫌な予感はしていただが、もしかしたらそれは違うと、杞憂だと、僅かな希望にすがりたかった神裂はサーシャの前から退き、サーシャはおそるおそる、その悪夢の光景を自分の目に映し、事実の認識に努めようとしたその悪夢の光景とは、その事実とはなぜか焼却炉が跡形も無く木っ端みじんに爆破していたことそして、そんな大爆発があったにも関わらず、なぜかそれが、全てを焼き尽くす紅蓮の炎に投じたはずのそれが、目立った傷一つなくホコリすらも寄せ付けず、まるで宝箱の中に大切に保管されていた物の様にそこに鎮座されていた焼却炉「洗濯して干してアイロンがけまでちゃんとやっておきましたよ。ただし俺の命と引き換えにな!!」とでも言わんばかりである一体、あの拘束衣にはどんな強大な聖骸布レベルの術式が施されていたのだろういや、もう考えたくないサーシャ「はは…ははははは……」サーシャは口を引きつらせ、抑揚の無い笑い声を発した後、暗転する視界と意識に身を任せた同僚達が自分の名前を叫ぶのが聞こえたきがするが、なんかもういいや……
サーシャ「!!!!!!?」サーシャ「夢……ですか……」たぶん今まで見た夢の中でワースト3位に入る悪夢だろうちなみにワースト1位は、先程の悪夢に出てきた拘束衣を上回る、もはや布がほとんど無くて衣服として全く意味を成さないほどの服を着たまま戦死する夢だ。あの時は本当に心の底から泣きつつワシリーサが呪われることを祈った覚えがある。サーシャ「第一の解答ですが、当然のごとく眠れなくなりました。補足説明ですが、ついでにお腹も空きました。って、誰も居ないのに誰に対して説明してるのでしょうか?」あの大惨事を見た後、ショックで倒れてしまった。亡命してきたことの疲労もあってか、そのままぐっすり寝てしまい、悪夢を見てしまったわけだが。あれから何も食べていない。最後に何かを口にしたのは、天草の拠点で緑茶とせんべいを口にした時だ。きゅるるとお腹からかわいらしい音が鳴るのが聞こえたサーシャ「そう言えば、今日は私の歓迎会を開いてくれるはずでしたね。みなさんに悪い事をしてしまいました……」サーシャ「ですが、今更悔いてもしかたありません。少し出歩くとしましょう…」サーシャは夜中の暗い女子寮の徘徊を始めた今度は「歩くフランス人形が!」とか言われて驚かれたりしないかと少し心配になったが、西洋人を見なれない東洋人からすればそう見えるだけで、西洋人はそんな事を言ったりはルチア「……そこの歩くフランス人形の幽霊みたいなのは誰ですか?もう就寝時間はとっくに過ぎてますよ?」サーシャ「……」ルチア「おや、サーシャさんではありませんか。」ルチア「先程は心配しました。いきなり倒れたものですから。まああんな光景を見せられては無理もありませんが…」サーシャ「ッ…!」ルチア「どうかしましたか?」サーシャ「いえ、第一の解答ですが、再びかくかくしかじか」ルチア「確かに、それは酷い夢でしたね。心中お察しします。」サーシャ「第二の解答ですが、もう私はダメかもしれません」ルチア「え、いやそこまで思いつめなくても」サーシャ「第三の解答ですが、私の灰は故郷に蒔いてください。灰になれば、もうあの服を着る事もありませんから……フフフフフアハハハハハハハ」ルチア「あ、あの、少しお話しませんか?話せば少しは楽になるかもしれませんし。」修道女の寮で変死体が発見されるなどという最悪の事態を避けたかったのが本音であるルチア「どうぞ。」サーシャ「第一の解答ですが、ありがとうございます。」ルチアから紅茶を受け取るサーシャそして、その紅茶にこれでもかというくらいにミルクと砂糖を入れるサーシャ「第二の解答ですが、ここは月が良く見えますね。まるでどこかの成金の別荘の様です。」二人は今、女子寮最上階のテラスに居た優雅に外の景色を眺めながらティータイムを楽しめる空間であり、休憩時には修道女達に人気の場所である。しかし、今現在はすでに就寝時間を過ぎているため、そこにはサーシャとルチアしかいない。サーシャ「ふぅ…第三の解答ですが、少し落ち着きました。」ルチア「何となく誤解を招きそうな表現ですが、そこはスルーしましょう。」サーシャ「……」ルチア「後悔してますか?」
サーシャ「第一の質問ですが、それはどういう意味でしょうか?」ルチア「実は私も、元はローマ正教のシスターでした。あなたと同じ、自分の本来の信仰を捨てた身です。アニェーゼやアンジェレネ達も。」サーシャ「そうですか」ルチア「特にアニェーゼやアンジェレネは孤児だった身を救われたのですから、ローマ正教を捨てるのは辛かったでしょう。アニェーゼに至っては、ここに来た今でもローマの教えを貫いているくらいですから。それに、私だって辛かったですよ。色々とあって最終的にはそうせざるを得なくなってしまいましたが。」サーシャ「第一の解答ですが、私はあなた方とは違います。あなた方は捨てたくなかったのに捨てる事になってしまった。しかし、私は自らの意思で捨てたのです。あなた方の信仰心は、私とは違い、とても気高きものであったと思います。」ルチア「そんな事ありませんよ。それに、辛かったのに変りはないでしょう?」
サーシャ「第二の解答ですが、少なくともここに来た事への後悔はありません。みなさんが私を受け入れて下さった事に対する感謝は、言葉では表せないくらいです。補足しますと、友人も一人できましたし……」ロンドンの街で出会った初めての友人の事を思い出し、少し顔が赤くなるサーシャ「第三の解答ですが、私は友人と呼べる者は今まで居なかった気がします。その事に改めて気付かされた時に、なぜかあの嫌な上司の顔を思い浮かべてしまったのです。もとはと言えば、全てはワシリーサが元凶だというのに…」サーシャは俯き、その顔を影が覆う良く見ると、ティーカップの側面を包む様に持つ彼女の両手が、かすかに震えている様に見える サーシャ「なぜなんでしょうね?今更あの愉快なアホ上司の顔を思い出すと、こんなにも胸が締め付けられるのは…」結局、後悔してるのかしていないのか、辛いのか辛くないのかそれすらも曖昧なままで答えが出てこなかったなぜか胸が苦しくなるので、考える事すら避けたかったルチア「たぶん、あなたはその上司の事が好きだったのかもしれません。だから、その苦しみはまだ続くでしょう。」そういうと、ルチアはサーシャを抱き寄せ、優しく抱きしめてあげた…ルチア「気の利いた言葉は思い浮かびませんが、こうすると少しは楽になりませんか?本当に辛い時は、誰かに甘える。焦る必要はありません。答えが見つからない時は、それを答えにしてしまえば良いのです。」サーシャ「……」不思議な温かさだったワシリーサとは根本的に性格が違うのに、なぜか同じ温かさを感じるサーシャ「第二の質問ですが、もう少しこのままで居ても良いですか(ぎゅっ)」ルチア「ええ、あなたの気が済むまで。」結局のところ、答えは分からないしかし、ここに来たという事だけは、間違いなく正解であるこの温かさがそう教えてくれている悪夢も苦しみも、今だけは全てを忘れ、ルチアの温かさに身を委ねてみようと彼女はそう思った
サーシャ「第一の解答ですがルチア、ルチアはとても良い匂いです。優しくて懐かしい匂いです。それに暖かくて、まるでお姉さんみたいですね。」ルチア「そ、そうですか?でもサーシャさんもとても白くて綺麗でかわいいですよ?」サーシャ「第二の解答ですが、うちのクソ上司もルチアみたいだったら良かったのですが」ルチア「あなたの上司の代わりはできませんが、辛い時は遠慮なく私を頼ってくれて良のですよ。それこそ、あなたのお姉さんみたいにです。」サーシャ「第三の解答ですが、ありがとうございます、お姉様…(すりすり)」ルチア(うっ、まずいですねこれは……)ルチアはしっかりした性格で面倒見が良いため、年下に懐かれやすい。アンジェレネもその一例なのであるが。もちろんアンジェレネも可愛い。しかし、彼女の場合は手のかかる妹的な可愛さである。そしてサーシャの場合は、それとはどこか違うベクトルの可愛さがある。その可愛さは、なぜかルチアには「ここから先へ足を踏み入れたら戻れなくなりますよ?」と警告されている様に思えてしまうかつてロシアの殲滅白書のリーダーを魅了し、天草十字凄教の少女の理性を砕いた魔性の少女サーシャサーシャ「ルチアお姉様…(ぎゅっ)」今、アニェーゼ部隊で最も厳格で禁欲的で理性的な敬虔なる修道女ルチアの理性をも砕こうとしていた
ルチア「(いけない、このままでは理性が…)サーシャさん、とりあえず、お姉様という呼び方は変更していただけますか?」サーシャ「第一の質問ですが、お姉様はダメなのですか?」ルチア「むしろ良、いやダメです!」サーシャ「そうですか。では第四の解答ですがシスタールチア(すりすり)、ルチアは意外と胸が大きいですね。スタイルも良くて羨ましいです(ぎゅっ)」サーシャはルチアの胸に顔をうずめるルチア「(いや、何も解決できてませんね。この可愛さは反則でしょう)修道女にはその様なものは必要ありません。それに、胸ならシスターオルソラや神裂さんの方が」オルソラ「お呼びでございましょうか?」ルチア「……シスターオルソラ…いつからそこに?」オルソラ「あらあら、逢瀬でございますか?どうやら私はお邪魔のようでございますね」ルチア「お、おうっ!?一体どこをどう見ればそんな背徳的な表現につながるというのです!!」オルソラ「でも満更ではないのでございますよね?」ルチア「まあ確かに……って!そうじゃなくてですね!!」オルソラ「そうそう、お料理の準備が整ってございますわ。」ルチア「相変わらずですが、あなたの話には脈絡が無さすぎます。ていうか、何でこんな 時間に料理?」オルソラ「とても微笑ましい光景で、思わず見とれてしまいました。」 ルチア「なぜそこに戻るのですか!?」オルソラ「さあ、食堂へ参りましょう」 ルチア「もしかして寝ぼけてますか?」オルソラ「みなさんお待ちかねですよ。」ルチア「……」
寝ぼけてるのかまじめに言ってるのか、デフォルトでこんな感じのなのでイマイチ判断が難しいしかし、もしオルソラの言ってる事が正しいのならば、こんな夜中に飲み食いをしている不貞の輩どもに制裁を加えねばならないというわけで、オルソラに連れられて食堂へと歩むサーシャとルチアサーシャ「第一の解答ですが、何やら良い匂いがしますね。」どうやらオルソラは寝ぼけていたわけではなさそうであるルチア「オ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ」オルソラ「さあさあ、サーシャさん、主役はあなたでございますよ。」サーシャ「第一の質問ですが、それはどういう」質問を言い切る前に、オルソラが食堂の扉を開けたそこには・・・
アニェーゼ「あ、やっと来ましたか。遅えですよ二人とも。」アンジェレネ「シスターサーシャ!早く早く!」シェリー「夜食を漁りに来たら私まで無理矢理参加させられたんだが」そこには、さすがに大勢とは言えないが、こんな真夜中でも起きているシスター達が居たオルソラ「さすがに御馳走とまではいきませんが、簡単な軽食をご用意させていただきました。日本で言う前祝いという奴です。」ルチア「まったく、こんな夜中に飲み食いして馬鹿騒ぎする修道女が一体どこの世界にいるのですか」アンジェレネ「まあまあ、良いじゃないですかシスタールチア。今日くらいは主も許してくれますよ。それよりも早く料理を」ルチア「それに神裂さん、あなたまで。」神裂「え、いや私はその…」オルソラ「さあ、お二人とも、早く席についてください。お料理が冷めてしまうのでございますよ。」ルチアはやれやれといった感じでため息をつき、オルソラに促されるように席に座る五和「さ、どうぞ」五和はサーシャのために椅子を引いてあげたサーシャ「五和!?」五和「えへへ、来ちゃいました。」アニェーゼ「ところで、乾杯の音頭は誰がするんです?」アンジェレネ「シスタールチアが良いと思いますっ!」ルチア「アンジェレネッ!」オルソラ「よろしいのではないですか?」神裂「私も賛成です。」シェリー「何でも良いから早く食いたいんだが」ルチア「はぁ、これではまるでミイラ取りがミイラになってしまってるみたいですね」 アニェーゼ「細けえこたぁいいんですよ」
サーシャ「……」何やら楽しそうに騒いでいるのを傍からぼーっと見ているのであるが、それも自分を歓迎するためのものだと考えると、何やら妙な気分にさせられるルチア「では、本日はお日柄もよく」アニェーゼ「夜ですよ?」ルチア「サーシャ・クロイツェフさんはロシア成教殲滅白書に所属していたという事で」シェリー「話が長いぞ部長」ルチア「ぐぬぬ……わかりました!では簡潔にしますよ簡潔に!!」神裂「そんなヤケにならなくても」ルチア「私達の新しい仲間であるシスターサーシャと、主が与えて下さったこの素晴らしい出会いの奇跡に!!!」 全員「かんぱーい!!!」五和「サーシャちゃん、おしぼりをどうぞ」サーシャ「第一の解答ですが、ありがとうございます五和」ちなにみ本格的な歓迎会は後日行われました
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