――――― 学校 教室ガラララララ青髪「お~、カミやん~おはよ~さん~」上条「お~、お前ら早いな」土御門「おはようにゃ~」上条「そう言えば聞いたか? 文化祭が後2週間で始まるんだってよ」青髪「……」土御門「……」
上条「あ、あれ? この空気は何ですか?」青髪「何言ってるんや? カミやんここ学園都市なのに文化祭なんて無いやん」上条「は?」土御門「そうぜよ、カミやん。文化祭なんて元々ないぜよ」上条「(結標さん?)そうだっけ?」土御門「そうぜよ、大覇星祭でも色々大変なのに、これ以上苦労を背負うことはしないぜよ」上条「そうなのか……」
青髪「でも文化祭があったら僕は文句は無いのにな~」上条「文化祭か~」土御門「どうしたにゃ~」上条「文化祭と言えば……何だ?」土御門「そりゃあ喫茶ぜよ」青髪「僕もそれに同意!」土御門「メイドが付いたら尚よしにゃ~」上条「土御門、お前の妹メイドじゃねぇか! それ以上贅沢言うんじゃねぇ!」土御門「分かって無いにゃ~、素人のやるメイドにも味があるぜよ」青髪「カミやんの言うことにも賛成やけど、土御門の言う事もわかるわ~。慣れない感じが何とも言えないんや! 水とかこぼしちゃったり!」上条「はっ! なるほど! 慣れない作業に戸惑うなんちゃってメイド! そこに付け込む悪質な客!」
土御門「あ、すみません」青髪「おい、姉ちゃんどうしてくれるんだ?このズボン高かったんやで?」土御門「い、今すぐお拭きします」青髪「今拭いたって遅いんよ、ほらここ! シミになってるやん」土御門「じゃ、じゃあ弁償します…幾らですか?」青髪「10万や」土御門「そ、そんな…そんなお金払えません」青髪「いやいや~立派なもん持ってるやん」土御門「え……そ、それはどう言う意味ですか?」青髪「こういう意味や!」土御門「あ~れ~」
上条「なんと打ち合わせ済み!?」土御門「カミやんはどんなのやりたいんぜよ?」上条「俺? う~ん、無難に露店かなぁ~」青髪「露店か~」上条「そうですよ、露店……焼きそばとかたこ焼きとか作りてぇな~」土御門「気持ちは分かるぜよ」青髪「まぁ文化祭があればの話なんやけどね」キーンコーンカーンコーン
上条「そろそろ席に着くか」土御門「じゃあまた後でにゃ~」青髪「僕はこのまま立ってて小萌先生に怒られるんや!」上条「……、勝手にしろ」
ガララララ小萌「みなさ~ん、おはようございま~す」皆「おはようございま~す」小萌「早速ですが、一大ニュースがあるんですよ~」上条「(青髪は無視ですか!?)」小萌「学園都市文化祭の準備をしないといけない事なのです!!」皆「!?」吹寄「え? で、でも先生、文化祭って今までありませんでしたよね?」小萌「はい、ですから今年から試験的にですよ~。なんでも中央のお偉いさんが決定したらしいですよ~」土御門「カミやんの言ってた事本当だったぜよ(アレイスターの仕業かにゃ~?)」コソコソ上条「だろ?」コソコソ
小萌「それで、このままタイムアウトも困るので、今日から文化祭まで準備のため授業は無し、と言う校長の命令がありましたのです!!」上条「え? 本当ですか!?」小萌「はい、本当なのですー!」皆「「「「「お~!!」」」」」青髪「よっしゃ! これで高校生としての憧れの行事を堪能できるんや!! 夕日が射す教室で二人っきりで作業する俺達! そこから始まるラヴストーリーや!」土御門「泊まり込みでの作業も忘れちゃいかんぜよ」
上条「いや、問題ははこっからだ」土御門「まぁ、せいぜい頑張るんだなカミやん」小萌「はい、ということでまずはクラスの出し物を決めたいと思うのです、進行は吹寄ちゃんお願いしますね~」吹寄「はい、じゃあ書記を……」姫神「私がやります。」吹寄「ありがとう」
吹寄「じゃあなにか、案がある人は挙手を……」青髪「ハイハイ!!」吹寄「どうぞ」青髪「やはりここは、メイド喫茶がいいと思いまぁす!」姫神「メイド喫茶。」カキカキ吹寄「そう……まぁ無理だと思うけど……」上条「即答!?」吹寄「だって、ここにはメイド養成学校があるんでしょ? その学校がやるに決まってるじゃない」青髪「で、でも素人がやるメイドにも味があるんや!」吹寄「私がさっきの会話聞いてなかったと思うの?」青髪「……」上条「おい、聞かれてたぞ」コソコソ土御門「俺はメイドだったから関係ないにゃ~」コソコソ上条「いやいや、そういう問題じゃないだろ!?」コソコソ
吹寄「まぁ、候補には入れとくわ……じゃあ他に」上条「はい」吹寄「どうぞ」上条「ここは露店なんていいんじゃないでしょうか?」小萌「あ、言い忘れましたけど、これも大覇星祭みたいに点数がありますよ~」吹寄「う~ん……却下」青髪「カミやんも即答されてやんの」上条「何で!? 僕は明確な説明を求めますよ!?」吹寄「それ普通じゃない?」上条「まぁそうだけどですね?」吹寄「点数を取るなら、もっと珍しい出し物がいいじゃないかしら?」姫神「露店。」カキカキ吹寄「まぁ結局は多数決で決めるんだけどね」
土御門「は~い、は~い」吹寄「どうぞ」土御門「じゃあ、オーダーメイドカフェがいいぜよ」上条「言ってる事違うじゃねぇか、メイドカフェじゃねぇのかよ」青髪「裏切り者~!」吹寄「オーダーメイドカフェ?」土御門「そうそう、お客が全部決めれるシステムっていいと思うにゃ~」吹寄「全部決める?」土御門「そうそう、誰にどんな服でどんな接客して欲しいかを決めれるみたいな感じぜよ」吹寄「なるほど……」ざわ…ざわ…土御門「男女楽しめるって感じかにゃ~」青髪「これなら男女構わず楽しめるやん!」上条「おい、お前も寝返るの早いな」姫神「オーダーメイドカフェ。」カキカキ吹寄「なるほど……、他に案がある人いる?」皆「……」吹寄「じゃあ、多数決で決定しましょう。まず……」
吹寄「それじゃあ、うちのクラスはオーダーメイドカフェに決定します」パチパチパチパチ吹寄「では、早速内容を詰めて行きましょう」吹寄「それじゃあ……まずは服についてね」小萌「それは私に任せて下さい、知り合いに頼んで色々みつくろって来るのですよー」吹寄「小萌先生ありがとうございます」吹寄「それじゃあ、服については先生に任せるとして、私達は内装を作って行きましょう」皆「は~い」吹寄「じゃあ……まずは……」小萌「あ、土御門君と青髪君は先生の手伝いです~」青髪「ハイハイハイ! 僕先生のためなら何でもやるで~!」土御門「そう言う訳だカミやん」上条「あぁ、小萌先生に迷惑かけんなよ?」土御門「それは、青髪に言うべきぜよ」青髪「ハハ、ダイジョウブ、ダイジョウブ~」上条「本当かよ……」
小萌「と、言う訳ですよ~」黄泉川「任せるじゃん」青髪「じゃあ俺達は?」小萌「荷物持ちです~」土御門「まぁ、薄々感づいてたぜよ」黄泉川「まぁ、あんた達見るからにでかいからじゃんよ」青髪「でかくても、モテないんや!」黄泉川「それはあんたに責任あるじゃん? てかあんた怖いじゃん」小萌「まぁ確かに。身長が180ある上に青髪ピアスですもんねぇ~」土御門「自業自得ぜよ」青髪「お前には言われたく無いわっ! 金髪サングラスとかどこの外人かなんや!」土御門「俺は義妹がいるから充分ぜよ」青髪「あ~っ! 羨ましい! 俺にも義妹もしくはそれに準じる肉親が欲しい!」
黄泉川「(妹……ねぇ)そう言えば、知り合いに不登校的な奴が居るんだけど、そいつも仲間に入れてやってくんないじゃん?」小萌「学校的には問題ですがOKですよ~、やっぱり人が多い方が盛り上がりますからね~」青髪「で、その子は女の子なん?」黄泉川「勿論じゃん」青髪「ヤッホー! やっとボクにも出番がやって来ましたよ! 人見知りなその子の面倒を見る俺!そして始まるラヴストーリー!」土御門「問おう、ラヴストーリーはお前の何ぜよ」青髪「青春……かな……」黄泉川「じゃあちょっと待ってて、電話して来るじゃん(何、こいつら……小萌のクラスが羨ましいじゃん)」
Prrrr,Prrrr一方通行「あァ、何だよ」黄泉川「あぁ、一方通行。暇じゃん?」一方通行「何でそんな事言わねェといけねェンだよ」黄泉川「じゃあ、今から言う所に来るじゃん」一方通行「あァ? 何でだよ、それに今打ち止めが居るから無理だァ」黄泉川「一緒でも問題無いじゃんよ」一方通行「はァ?」黄泉川「とにかく来るじゃん」一方通行「チッ……で? どこに行けばいいンだよ」黄泉川「第七学区の……」
Prrrr,Prrrr黄泉川「もしもし」芳川「久しぶりだね」黄泉川「早速何だけどさ、なんか服持ってないじゃん?」芳川「早速すぎるわね……で? 服ってどんなの?」黄泉川「ん~、例えばメイド服とかそういう感じのじゃん」芳川「私を何だと思ってるの? そんな服持ってる訳……」黄泉川「どうしたじゃんよ?」芳川「(確か……皆、研究費で妹達に着せる服を買い占めてた気が……)」黄泉川「お~い」芳川「(その後……没収して家に持ち帰ったわね……)あるかも知れないわ。どこに持って行けばいいの?」黄泉川「学校に直接でいいじゃん」芳川「わかったわ……それじゃあ一時間もあれば着くから」黄泉川「待ってるじゃん」
黄泉川「って事だから、校門で待つとするじゃんよ」小萌「わざわざありがとうですー」黄泉川「いいってことじゃんよ」小萌「そう言えば、黄泉川先生のクラスは何するんですか?」黄泉川「……」小萌「?」
黄泉川「歴史じゃん」小萌「え?」黄泉川「だから、歴史。学園都市の歴史とそれに伴う科学技術の進歩だってじゃん」小萌「……」土御門「マジかにゃ~」青髪「うわ~マジな内容や~」黄泉川「何じゃん!? その憐れみの目は! 私だってバカやりたいじゃん! 騒ぎたいじゃん! でも私のクラス真面目すぎるじゃんよ!」黄泉川「しかも、皆真面目だから私居なくても成り立つじゃん……」小萌「え、えっと」青髪「ご愁傷様~」土御門「励ましの言葉も見つかんないぜよ」黄泉川「それ以上言うんじゃ無いじゃん!」
上条「買い出しって……なんで俺が……」吹寄「役割分担なんだから文句言わないの! 他の人は食材の買い出しとか行ってるんだから」上条「まぁそうだけど……で、俺達が買うのは?」吹寄「色紙とか、工具とか、装飾を作成するための材料ね」上条「また……、重そうな物ばかりだな……」吹寄「ほら、文句言わずについて来る」上条「へ~い、分かりましたよ~」
――― デパート 上条「え~と、まずは色紙だな」吹寄「へぇ~色紙にも色々種類があるのね」上条「何だこれ……」吹寄「え~と、見るだけでリラックスする色紙……」上条「いやいや、そんなの別に色紙じゃなくても良いじゃん!? 何で色紙をチョイスしたのか聞きたい!」吹寄「そうよね~、マッサージ器で十分よね」上条「あれ? そう言えばあのヘンテコマッサージ器まだ使ってんのか? ……ってその拳を静かに! そして穏やかに下ろしてくだい!? ほ、ほら、し、深呼吸、深呼吸」吹寄「な/// 何思い出してんのよ!///」カアァ上条「開いてはいけない記憶の扉が開いちゃったようですよ!?」吹寄「元はと言えばあんたが急に教室に入って来たから! ……、こうなったら思いっきり殴ったら記憶飛ばせるかしら」上条「今何を口走りましたか!? その痛みしか生み出さない怒りを早く沈めて! これ以上記憶が飛ぶのは勘弁ですよ!?」吹寄「これ以上って、大したことなんて覚えて無いでしょ!」上条「いやいや、覚えてますとも! 再現しようと思えばあの大きさだって……ひっ!?」吹寄「やっぱり、忘れさせないといけないようね」上条「何物騒なこと呟いてるんですか!?」
上条「お、重い……」吹寄「何か言った?」上条「いえ、何にも言ってませんよ?」吹寄「えーと、次は」上条「まだあるんですか!?」吹寄「何? 文句ある?」上条「何もありません」吹寄「色紙買って、ハサミ、カッター、のり、ボンド、板、工具も買った……」上条「……、もう殆ど買ったんじゃないか?」吹寄「……」上条「……」吹寄「そ、そうね、じゃあさっさと帰りましょう」
上条「あ……(あそこは……雲川先輩と行った所だな……)」吹寄「何? なんか買い忘れた物でもあるの?」上条「あぁ……」吹寄「なら、早く行きましょう?」上条「いいのか!?」吹寄「あんたは私を何だと思ってるのよ!」
吹寄「(何ここ……キーホルダーに、小物……こんな所に何の用なの?)」上条「(あった、あったこのキーホルダーだな)」吹寄「(ウサギのキーホルダー!?)ね、ねぇ」上条「ん? どうした?」吹寄「そのキーホルダー自分で使うの?」上条「んな訳無いですよ!? ウサギのキーホルダー付けてる知らない男が居たら流石の上条さんでも引きますよ? ちょっとお世話になった人にあげるだけです」吹寄「ふ、ふ~ん(お世話になってる人は女みたいね……)」上条「じゃあちょっと買って来るから待っててくれ」吹寄「(これは……その人も味方に引き入れるべきね)」
吹寄「(あ、このキーホルダー可愛い……)」ジーッ上条「なぁ」吹寄「何かしら?」上条「吹寄は何か欲しいのは無いのか?」吹寄「な、なんで?」上条「いや……そう言えば吹寄に迷惑かけて来たなぁ~ってしみじみ思ってさ……(それに、多分今日から文化祭まで迷惑掛けるよな~)」吹寄「い、いいわよそんな」上条「遠慮するなって」吹寄「……」上条「ほら」吹寄「え……じゃあ……これで……///」上条「了解、ちょっと買って来るから待っててくれ」タタタッ吹寄「何よ……急にそんなこと言い出して……恥ずかしいじゃない///」
上条「ほら、後改めて言うけど、これからも委員長としてよろしくな?」吹寄「あ、当り前じゃない! あんた達が嫌だって言ったって委員長の座は渡さないんだから!」上条「安心しろ、嫌だなんて思った事は無いぞ? 多分クラス全員もな」吹寄「(な、急にどうしたの/// )」上条「ほら、皆待ってるから早く帰ろうぜ」吹寄「え、えぇ///」
一方通行「ここか……」打ち止め「ねぇ、急にどうしたの? ってミサカはミサカは聞いてみるよ!」一方通行「分かんねェ……俺も黄泉川に急に呼ばれらだけだからなァ」黄泉川「お、一方通行じゃん」一方通行「おい、急に呼び出してなンも用」打ち止め「久しぶり! ってミサカはミサカは抱きつくんだよ」黄泉川「おぉ、いい子にしてたか?」ナデナデ土御門「おう、一方通行」一方通行「あァ? って土御門じゃねェかァ」
青髪「なぁなぁ、あの娘知り合いなん?」土御門「あぁ、ちょっとした知り合いぜよ」青髪「白い肌、白い髪、細い身体……これはボクの想像してた病弱な娘にそっくりや!」一方通行「おィ、初対面の人に向かって病弱とは言うじァねェかァ!」青髪「そして、それを補う乱暴な言葉使い! もう最高や!」一方通行「おィ!」土御門「言い忘れてたけど、あいつ男だにゃ~」青髪「なんやって!?」一方通行「あ、あァ……」土御門「?」
青髪「そしてこっちの娘は!!」打ち止め「え? ってミサカはミサカは怯えてみる」青髪「ロリや! カミやんの居候よりロリや! 小萌先生よりロリやぁぁぁぁぁ!」一方通行「おィ、打ち止めに手ェ出したら……」青髪「おぉ……ロリを庇う病弱な娘も何も言えない感じがあるんや」上条「あぁ、ライオンから子供を庇う草食動物を想像させるな(学園都市第一位だけど、草食動物なんてレベルじゃ無いけど)」青髪「そうや! それだ! 流石カミやん!」
上条「ただいま、お前ら校門の前で何してるんだ?」一方通行「(な、なんでここに三下が!?)」打ち止め「久しぶり!! ってミサカはミサカは話しかけてみる」上条「おぉ打ち止めか、久しぶりだな」ナデナデ打ち止め「へへぇ///」吹寄「あら、一歩通行さんじゃない」一方通行「あァ、吹寄さン久しぶりですね」上条「なんだ、知り合いなのか?」吹寄「えぇ、ちょっとね」
一方通行「三下ァ、なンでお前がこンな所に居るンだァ?」上条「何で……ってその台詞は上条さんの物ですよ? ここは俺の通ってる学校ですからね」一方通行「……はァ? どう言う事だァ黄泉川ァ!」黄泉川「あれ? 言って無かったじゃん? 今度の学園祭ここで参加する事になったんじゃんよ」一歩通行「なン……だと……」
キキーッ
芳川「お~い」黄泉川「お、やっと来たじゃん」芳川「荷物が多くてね、ちょっと運ぶの手伝ってくれない?」青髪「な、な、なんと! 白衣のお姉さん!?」上条「あぁ、欲を言えば学校の保険医になって欲しい、さらに欲を言えば寮の管理人になって欲しい」土御門「その気持ち分かるぜよ」黄泉川「ほら、そこのバカ3人、バカ話して無いでさっさと運ぶ」
上条「俺は荷物があるからなぁ」吹寄「私が荷物持って行くから大丈夫よ」上条「そうか? なら頼むよ」吹寄「えぇ」青髪「なぁ、なんか委員長変じゃあらへん?」ヒソヒソ土御門「あぁ、さっきの突っ込みもいつもは委員長の役目だにゃ~」ヒソヒソ青髪「……」土御門「……」二人「「ついに要塞を落としたか」」青髪「……ついに、あの対カミやんの鉄壁の要塞を攻め落としたんか……」土御門「あぁ、委員長の反応が遅れるなんてそれしか考えられないぜよ」
上条「土御門~、青髪~さっさと運ぶぞ~」青髪「あいよ~」土御門「今行くぜよ」
吹寄「ほら、一方通行さんも」一方通行「あ、あァ」打ち止め「早く、早く~ってミサカはミサカは急かしてみるよ!」一方通行「分かったって(学園祭かァ……初めて……だな……。緊張するンだけどォ……)」上条「……(あいつ大丈夫か?)」
芳川「じゃあ、よろしくね」上条「どれどれ……!? なんで一個だけ冷蔵庫が入りそうな段ボールな訳!?」芳川「段ボールがそれしか無かったのよ」土御門「残りは普通の大きさの段ボールぜよ……ここは冷静にジャンケンで決めるにゃ~」上条「は!? おい土御門!? お前は俺のジャンケンの弱さを知っててそんな事を言うんでせうか!?」青髪「嫌やな~、んな訳無いじゃん? ジャンケンこそがこの世で唯一公平な決め方なんよ」上条「青髪!? いやいや、そんな事聞いたこと無いから!」黄泉川「そんなに弱いんじゃん?」青髪「そりゃもう、一発負けがデフォですよ」黄泉川「へ~面白そうじゃん」土御門「じゃ~んけ~ん、ポン」
青髪「やった~じゃあボクはこのダンボールー」土御門「じゃあ俺はこれにするにゃ~」上条「なぁ!? 反射的に出してしまった! ちょっ! 今のは無し! もう一回!!」青髪「カミやん~後はよろしゅう~」上条「あ、あいつら本当に行きやがった……」
芳川「見事に一発負け……」黄泉川「奇麗に決まったじゃん」上条「……、まぁもう見慣れてる結果ですけどね」上条「はぁ……どうやって運ぶか……」黄泉川「私が手伝うじゃんよ」上条「いえいえ!? 先生に迷惑なんて掛けれませんよ!?」黄泉川「先生だから頼るんじゃんよ、生徒は難しい事なんか考えなくてもいいじゃん」芳川「遠慮しなくてもいいのよ? 彼女、一人でこれ運べるんだから」ニヤニヤ黄泉川「何言ってんじゃん」上条「?」黄泉川「まぁほら、そっち持つじゃん」上条「あ、はい」
上条「そう言えば先生達ってどういう知り合いなんですか?」黄泉川「どういう知り合いって言われても困るじゃんよ」芳川「まぁ昔馴染み、学生の頃から知り合いだったとしかねぇ」上条「へぇ~」芳川「懐かしいなぁ、あの頃は好きな人が出来たら報告し合う! なんて言ってたのに一回も報告無いしねー」黄泉川「あんただって報告無いじゃんよ」芳川「う、うるさいわね! 私は研究で忙しかったのよ!」黄泉川「へぇ~どうだか……怪しいじゃん? 周りは男だらけの職場なのにそんな事言っても説得力無いじゃん」芳川「あ、あんただって、屋上に呼び出した相手をOKじゃ無くてKOして帰って来たじゃない」黄泉川「だ、だって屋上って言ったら決闘じゃん……相手相撲部部長だったし……」上条「いやいや! そんな少年漫画今どき珍しいですよ!?」芳川「それから、黄泉川伝説が語り継がれる事に」黄泉川「そんな事言ったら、あんたは告白された事無いじゃん」上条「え? ……てかそれって、今まで彼氏とか居なかったんですか?」
黄泉川「な、何じゃん? そのスーパーで売れ残った惣菜を見る目は!」上条「どんな目ですか!? どんな目をしたらそんな具体的なヴィジョンが見れるんですか!?」芳川「わ、私は研究者だからいいの! 理系の女だからいいの! それより未婚の余裕が無い女教師の方が迷惑よね?」黄泉川「上条君?」上条「いやいや!? そんな事全然思ってませんよ!? てか先生達美人なんだから心配しなくても大丈夫です!」黄泉川「び、美人!?///」芳川「か、上条君? 大人をからかうと大変な事になるわよ?」上条「いえいえからかってなんて無いですよ!! 先生達に言い寄られたら誰だってそれこそKOです!」芳川「へぇ~、じゃあ上条君も?」上条「そりゃあもう一男子高校生としてはこれ以上ないイベントですよ!」芳川「……」黄泉川「……」上条「(……って先生相手に何言ってんだ俺は!)いやいやそう言う事では無くていやそう言う訳ですけど何といいますか本心ですけど本心と知られると気まずいといいますか先生達が美人なのは事実でイベントを望んでるのも事実ですけど!?」
芳川「結局どうなの? 嬉しいの? 嬉しく無いの?」上条「(いやいや、先生の前でそんな事言えるはず無いでしょ!?)」黄泉川「」シュン上条「勿論です! この上条さんが思っても無い事言う訳無いですか!」黄泉川「え///」カァーッ芳川「そ、そう///」カァーッ上条「えぇ、だから大丈夫です、自信持って下さい」芳川「そう(なら売れ残ったら責任取って貰おうかしら///)」黄泉川「へぇ(何生徒のくせして生意気言ってんじゃん///)」上条「(な、何ですか!? 先生達不機嫌ですよね!? 俺の責任なのか!? 俺みたいな若者が分かった様な口訊いたのが間違えだったのか!?)」
上条「あ、あの黄泉川先生?」黄泉川「何じゃん(あぁぁぁぁ、意識し始めたら普通に返事できないじゃん///)」上条「な、何でも無いです(お、怒ってらっしゃる!?)」小萌「あ、上条ちゃん! 待ってましたよ~」上条「あ、つ、着きましたね」黄泉川「ええ(なぁぁぁ、何て言えば良いのか分からない///)」ツン芳川「じゃあ(上条当麻ね……黄泉川に詳しく聞いてみようかしら)」上条「あ、はい。ありがとうございました(お、怒ってますよね!? てか明らかに怒ってます! 黄泉川先生のフレンドリーが無くなってますよ!? あのフレンドリーは何処に!?)」青髪「お~カミやん、来たか~」土御門「早かったにゃ~」上条「お陰で様で……はぁ……不幸だ……」黄泉川「ちょっと話があるじゃん」コソコソ芳川「偶然ね、私もよ」コソコソ
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