ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」 > イギリス王室編 > 01

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カチャカチャと陶器の擦れる音が豪奢な室内に響く中、ステイル=マグヌスは優雅に紅茶を口に運ぶ。――とびきり美味い。 それも当然だ。ここはイギリス王家の中心地、バッキンガム宮殿。 『人徳』の王妹ヴィリアンが客人を通すこの部屋で、もてなされる紅茶が最上級のものでないはずがない。 「いやいや、茶葉の質がどうということではない。ヴィリアンが手ずから入れた紅茶は極上、と決まっているのである」 ステイルのひとりごとを聴きつけたのか、ウィリアムが重々しくそれを否定する。 かつて『神の右席』の一員、後方のアックアと呼ばれ――現在ではイギリス王妹ヴィリアンの夫となった男である。 「それは私への当てつけか、貴様? 我が妻とて魚を捌かせれば一級品だ」 やっかみ半分で噛みついたのは英国三派閥の一つ、騎士派のトップに君臨する男、騎士団長(ナイトリーダー)。 『最近の』悩みは、妻以外に本名を呼んでもらう機会がないことである。 ……なかなかに深刻な問題ではあるが、こればかりは神でもない限りどうにもしてあげられない。     タスケテカマチー! 「そのようなつもりではない。お前の被害妄想である」 「一級品と言っても捌くところまででしょう。和食なら良かったんでしょうがね……」 ツッコミを入れたステイルも、なにを隠すこともなくイギリス清教は最大主教の側近である。 つまりこのテーブルで交わされている会話は事実上、英国三派閥のトップ会合となんら変わりがない。 だがその内容はと言えば、 「なんだお前たち、他人事のように!」 「この件に関して、僕と神裂は他人です。下手にフォローして毒物混入容疑でしょっ引かれるのはもう御免だ……」ボソ 「まあ、彼女には借りも負い目もあるが…………すまんな、我が友。リアル犯罪者は勘弁なのである」ボソボソ 「畜生、畜生!! 上はやかましいババアと年増どもに無理難題を押し付けられ、  下は若い連中に突き上げられ、家に帰って安らいでも食卓でプラスマイナス――ゼロになる!   この状況で友達見捨てんのか、テメェらぁ!!」ウガー! ……繰り返すが、これはイギリスで最も権威ある野郎どものやりとりである。 正直、そこらの居酒屋で交わされるものと大差ないと言わざるを得ない。 中でも派閥の長であるはずの騎士団長の中間管理職じみた嘆きは (微妙に惚気に聞こえなくもないが)ことに悲哀の色が濃く、 こちらに関しては他人事と思えないステイルは、さすがになにかしらフォローを入れるべきかと言葉を探る。 が、現実は非情である。 「………………………………」 「ハッ!! まっ、待て待て! ノーカウント! ノーカウントだ!」 「あ な た … … … … ?」チャキンッ 「おい、マジかよ、夢なら覚め」 答え③ 覚めない。現実は非情である。 デーンデーンデーン サイシュウオウギッ ユイセンッ #asciiart(){ ---------------------------------誠--------------------------------- } ……カーテナなしでは、夫婦喧嘩(喧嘩になってないか)は妻に軍配が上がるらしい。 「…………不幸だなぁ」 (唯閃なのに)三枚に下ろされてしまった騎士団長の切り身を眺めながら紅茶を啜る。 ちょっぴり結婚願望が薄れたすているくんにじゅうよんさいの秋の日であった。まる。 火織「…………フン。まったく、あの人は」 イン「あれ?あっちは大丈夫につき?あれー?」 ヴィリアン「ほら、よそ見しないでください、インデックス」 イン「うう……ヴィリアンは超意外にスパルタ教育であるのよな」 火織「そろそろ二時間ほどですね。いかがですか、ヴィリアン殿下」 ヴィ「とりあえず、ローラ様の口調はあんいんすとーるできたと思うのですけれど……」 イン&火織( (あんいんすとーる?) )チンプンカンプン ヴィ「ああ、ごめんなさい。つまりローラ様言葉が治った、ということです」 火織「おお!」 イン「あまり実感がわかねーにゃーん」 火織「コラ!折角ヴィリアン殿下が貴重なお時間を割いて下さったのに、あなたという子は……!」ゴツン ヴィ「ま、まぁまぁ、私も楽しかったのだから構いませんよ」 イン「うう……結局、かおりの方が超恐ろしいって訳なんだよ」 ヴィ「……いつの間にか、また増えているような」 火織「……なんだか絶対聞こえるはずのないものを聞いてしまった気がします」 イン「よくわかんない方角からビビビと、信号が来たのよな」ボー 火織(収拾つくんでしょうか、コレ……) ステ「で、プラスマイナスゼロになった、というわけですか」 ヴィ「ごめんなさい、やはり私では力不足だったようで……」ペコリ 火織「そ、そのようなこt」 ウィリアム「そのようなことは断じてない!」ヌッ イン「わわ!超びっくりしちまったんだよ!」 ステ(急に見ると心臓に悪い顔だ) ヴィ「ウィリアム……?」 ウィ「ヴィリアン、己を卑下などするな。それで悲しむ男が、少なくともここに一人いるのである」 ヴィ「ウィ、ウィリアム……!」 ウィ「ヴィリアン!」ガバッ ヴィ「ウィリアム!」ダキッ ステ(見てられない)シラー イン(見てられないかも)シラー 騎士団長「さすがだな、我が友」ヌッ ステ「うおっ! 貴方もか!」 団長「『第四子懐妊も時間の問題』!これでクソバ……先代のご機嫌取りには事欠かないだろう」 ステ(本当に、同情を禁じ得ないな)ホロリ 火織「あっさり起き上がられると、かなりショックですね……まったく、あなたという人は」ハァ 団長「!! ああ、その、か……火織」 ステ(四十男がなにを恥じらってるのやら) 火織「なんですか?」プイ 団長「ババ……エリザード様への献上話だが、もう一つぐらい、その……」 火織「……もう一つ?」ナニガ? 団長「だから、だな……もう一つ、その、エー…………け、慶事が! あると、より効果が上がると、思うのだ」 火織「!!! っ、なっ!?」カアア 団長「……」タラタラ 火織「……」カアアアア 団長「か、火織……?」オソルオソル 火織「ほ、本当に、あなたという人は、まったく!まったく!!」ボカボカ ミシッメリッグフッ ステ(付き合いきれない)ヤレヤレ イン(付き合いきれねーんだよ)ヤレヤレ ステ「まあ一歩前進、と捉えるべきでしょう」 火織「おや、珍しく前向きな意見ですねステイル」 イン「本当なのよな。結局、いつもなら溜め息をつくか、超不幸だーってなるところな訳よ」 ステ(…………ここ最近の僕は、よほどの哀しみを背負ってたらしいな…………)ズーン 団長「しかし、実際問題として治すそばから新しい口調が追加になるのではいたちごっこだろう」 ウィ「しかも感染経路が電波ではどうしようもないのである」 ヴィ「で、電波ってちょっとウィリアム……」 ステ「事実ですから仕方がありません」 イン「」ガーン ステ「受け入れてください」 イン「」(´・ω・`) 団長(漫才を見ているようだ) 火織「しかしそのわりには、常にない落ち着きではないですか」 ステ「あれ?もしかして僕、君に嫌われてる?」 ステ「……僕としてはやはり、あの超教皇級の馬鹿口調が消えたことが大きいんですよ」 イン「大丈夫、確かに喋るのが超楽になったにゃーん!」※書くのも楽になりました 火織「公の場に出すにはまだまだですが、このぐらいなら日常会話もしやすいですしね」 ヴィ「根本的解決にはなってないと思うのですけれど……」 ステ「いいのです、これで。僕の精神安定上、ね」 団長「まあ、考えてみればあの女狐のような珍妙極まる話し方をする者など」 ウィ「世界広しといえど、そうそういるはずもないのである」ハハハ 一方通行「ぶェっくしゅン!」 打ち止め「クシュン!ってミサカはミサカは(ry」 サーシャ「第一の質問ですが、ハックシュン!」 アウレオルス「突然。へっくしゅん!」 ガブリエル「bhown噂cixwoovhsa」クチュン! ステ「あれ?なんかいやな予感が……」ゾクッ イン「結局、私もなんだよ。あれー?」ブルッ イン「そういえば、超三人に聞きたいことがあったんだにゃーん」 ヴィ「超三人……?ええとつまり、四人以上、ということですか……?」ウーン ステ「あの、ヴィリアン殿下。深くお考えになられない方がよろしいかと」 火織「それで、三人とは誰のことですか?」 イン「そこの男三人のことであるんだよ」 ステ「うん?」 ウィ「む」 団長「なにかね?」 イン「あー……ウン。す……三人は」 ステ「(す?) なんですか?」 イン「さ、三人はロリコンなのよな?」 ステ「僕はこれからウチの馬鹿どもの居場所を特定します」ボウッ ウィ「では私はキャーリサ様の尋問を」ガタッ 団長「一番可能性があるのは、やはり先代だろう」スチャッ 火織「い、インデックス! いったい誰にそんな戯言を吹き込まれたんですか!?」 イン「リメエアなんだよ」 「「「国家元首ゥゥゥーーーーーーーッッ!!!!!」」」 イン「大丈夫。そんなロリコンな……三人でも私は応援しちまうかも」 ステ「いったい何を言ってるんですか貴女は!」 イン「だってだって! 超ヴィリアンも超かおりも、十歳以上歳の差があるかも!    これはもうロ・リ・コ・ン・か・く・て・いである!」 ヴィ「うぃ、ウィリアム……」 ウィ「な、何故そんな顔で見るのだヴィリアン! 私が愛しているのはお前だという事実は変わらな……」 ヴィ「でも初めて助けてくれたあの時、私はまだ十四歳で……」 ウィ「ベ、別に当時からそのようなあれだったとは限らな」 ヴィ「じゃ、じゃああの時は私のことなんてなんとも……」ウル ウィ「どっ、どうしろというのであるかーーーーっ!!」 火織「私とあなたに至っては、初対面の時は倍ほど開きがあったように思うのですが」 団長「それがなんだというんだ? 私には恥じるところなどない。凛々しく、気高く、美しい。    一振りの名刀のようなお前にだから私は惹かれたんだ。歳の差など問題になりはしない」キリッ 火織「あなた……」キュン 団長「そんな不名誉な誹りを受けたことなどもないしな。ハハッ、まあ私とお前ではあまり外見年齢に差がn」 デーンデーンデーン 団長「」 キーーン メリメリッ スパスパスパッ ヌオオオオオッ! ゼロニスル!  ターゲットカクニン ハイジョカイシ デデデデストローイ ナンナンダソレハァァァァァッッ!!!!!! ステ「僕はあちらのアレら↑とは違います! 無罪だ、冤罪だ!」 イン「でもでも! アンジェレネがスイーツ食べさせて貰ったってドヤ顔で自慢してきたのであるんだよ!」 ステ「寮の連中はたいてい一度は彼女に奢らされてるんですよ! 別に僕のほうがどうというわけじゃ」 イン「い、一度や二度じゃないって言ってたかも! 結局、すているもペドフィリアって訳よ! 応援できねーです!」 ステ「悪化してるぞおい! と、とにかく、僕は彼女をそういう対象としては見ていませんよ」 イン「む、むむむ、そもそもこもえっていう前科があるのよな!」バン! ステ「実年齢ではむしろ彼女の方がショタコンです!! というか僕と彼女はそんな関係ではない!」ババン! イン「! じゃ、じゃあすているは超年上好きってことにゃーん?」 ステ「なんだその熟女フェチみたいな言い方!?     ……別に、女性を年上だとか年下だとか、そういう観点で見たことはありません!」 イン「……そ、そう。そういうことなのよな……」 ステ(お、収まったか…………)ホッ イン「まあ、それならいいのであるのよな」 ステ「だいたい僕にそういう疑惑があったとして、何故貴女に糾弾されなきゃならないんですか……」 団長「ゼェ……ゼェ……ヴィリアン様、ウィリアム。そろそろ……」 火織(チッ) ヴィ「あらいけない、もうこんな時間なのですね」ハッ ウィ「う、うむ。それでは我らはそろそろ行かねば (助かった……)」 ステ「この後は御公務ですか?」 団長「…………いや、これから『イギリス王室わくわくふれあいタイム』だ」 ステ「………………(聞き返したくないんだが)…………すいません、何ですって?」 イン「なんだか超楽しそうであるのよな!」 団長「……すまない火織。頼む」 火織「『イギリス王室わくわくふれあいタイム』です。    詳しいことは王室のほーむぺーじとやらに載っているそうです。    ……私達も一応、護衛として同席を」ハァァ・・・・・・ 団長「先代(クソババア)が御提案なされたものだ。内容は」 ステ「いやもういいです、大体予想がつくんで」 イン「えー。私は詳しく聞きてーかも!」 ステ「断固お断りです。聞きません」 火織「……ちなみに関連法もいくつか成立しています」 ステ「はぁぁぁあぁ………………もうやだこのイギリス」 ロンドン市街地 ヒョコヒョコ      スタスタ ステ「はぁぁ」 ステ「結局、どこに行っても僕の気苦労は絶えないって訳なんだな……」 イン「大丈夫?そんなステイルでも私は応援しt」 ステ「八割がた貴女が原因です!」 イン「でも、かおりが仲良くやってるみたいでよかったにゃーん」 ステ「仲良く……やってるのか…………? まあ、喧嘩するほどなんとやら、か。    神裂もいい加減洋食は諦めればいいものを」ヤレヤレ イン「むっ! その言い草は聞き捨てならねーかも」 ステ(……まあ、なんだかんだでだいぶ聞けるようになったじゃないか。それほど心配することでも……) イン「乙女心はカーテナより貴く、英仏関係より複雑なのである!!」ドヤッ ステ「」 イン「あれ?…………あれー?」 ステ「そういえば……さっきから…………そんな感じだったような……」 イン「ドタバタしてて自分でも超気づいてなかったんだよ!」 イン「うむむ! 由々しき事態であるにゃーん!」 ステ(そりゃあ、そう簡単にはいかないか…………) 「やっぱり、不幸だ………………はぁ」 #asciiart(){ --------------------------------------------------- } インストール済み クワガタ 原子崩し 窒素装甲 AIM剥奪 くぎゅ OUT 超教皇級の馬鹿口調(ヴィリアンがアンインストール) IN フレ/ンダ←New! アックア←New! #asciiart(){ --------------------------------------------------- } #right{そんなつづきは応援できない……} #hr(color=#808080)

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