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Wine:PCFiler」(2008/11/16 (日) 17:34:29) の最新版変更点

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*WineでPCFiler(rupfiler) 何かと話題のWineでRuputerのPCFilerを動かしてみた。 (「Ruputer PC Filer」を以下「rupfiler」と呼ぶ) 結論を先に言えば、「rupfilerはWineで利用できる」 ただ、やはりちょっとクセがあるようだ。 そこで導入の際の手順や注意点やらをまとめておく。 導入環境: ・Ubuntu Linux 8.10 (日本語REMIX) ・GNOME 2.24.1 ・Wine 1.1.8 ・HDD40GB ・通信ポート:COM1 &blankimg(wine_version.jpg,width=120,height=90) 要旨: |BGCOLOR(#FFDEAD):rupfilerのVer|BGCOLOR(#FFDEAD):wineの動作設定|BGCOLOR(#FFDEAD):動作|BGCOLOR(#FFDEAD):同期|BGCOLOR(#FFDEAD):備考| |v1.02(Pro付属)|windowsXP|OK|&font(b,red){NG}|「パソコン上でエラーが発生しました」| |v1.02(Pro付属)|windows95|OK|OK|上のエラーを回避| |v1.10(+upall130)|windowsXP|OK|OK|特になし| |v1.10(+upall130)|windows95|OK|OK|特になし| |v2.52(+rupV21)|windowsXP|OK|OK|RupShell.exeの起動が必要&br()ファイル転送の問題から非推奨| |v2.52(+rupV21)|windows95|OK|OK|上と同じく| ([[参照>http://www35.atwiki.jp/rupt/pages/56.html]]) ・Pro付属のrupfiler v1.02でもwin95設定なら同期OK(アップデート不要?) ・v2系のrupfilerではなく、v1系をあえて使うべし ・ドラッグ&ドロップやコピー&ペーストによるファイル転送は不可(?) ・ファイル転送手順:同期完了->cache弄る->F5で更新->同期上書き終了 ***初期インストール 今回は直接付属CDからではなく、そのCDのバックアップからインストールした。 ・&font(b){インストーラ起動} &blankimg(wine_rupfiler_01.jpg,width=120,height=90) あっけなく起動。 ・&font(b){インストール完了} &blankimg(wine_rupfiler_02.jpg,width=120,height=90) あっけなく完了。 とくに注意点もない。Windowsでインストールするのと変わらない。 ***Wine側の設定とrupfilerの動作 Wineは起動するアプリケーションごとにWindowsのバージョンを指定できる。 &blankimg(wine_rupfiler_04.jpg,width=120,height=90) (Windowsで言うところの「互換性」のようなものだろう) ・&font(b){WindowsXPの設定の場合} とりあえず、WindowsXPの設定にしてみる。 &blankimg(wine_rupfiler_xx.jpg,width=120,height=90) そして、rupfiler(v1.02)を起動してみると、起動はした。 しかし、同期中に.. &blankimg(wine_rupfiler_03.jpg,width=120,height=90) 悪名高い(?)「パソコン上でエラーが発生しました」が出る。 最近Ruputerを手に入れた人がよく困るエラーとして知られている、例のアレだ。 この辺りは実際のWindowsXPの場合の動作と変わらないだろう。 ・&font(b){Windows95の設定の場合} そこで、Wine側でrupfilerをwindows95モードで起動する設定に変えてみる。 &blankimg(wine_rupfiler_05.jpg,width=120,height=90) それから再度rupfilerを起動すると...? &blankimg(wine_rupfiler_06.jpg,width=120,height=90) 見事、同期に成功! &blankimg(wine_rupfiler_07.jpg,width=120,height=90) このように、rupfilerは Ubuntu Linux 上の Wine で動作した。 また、&font(b){少なくとも編集者の環境では}、 Wineでrupfilerの動作設定をWindows95にしておけば、 最も古いバージョンである、rupfiler v1.02でも(何故か)同期できた。 これは実際のwindows機に対してアドバンテージかもしれない。 この他、upall130適用後のv1.10とrupV21適用後のv2.52でも動作・同期を確認した。 v1.02以外であれば、windowsXPの設定でも同期できた。 ただし、次の項の理由から、v2系は使わないほうが良い。 ***ファイル転送の問題 編集者が試した限りでは、 ・ファイルをLinux側から直接ドラッグ&ドロップでrupfilerに渡す動作 ・ファイルをLinux側から直接コピー&ペーストでrupfilerに渡す動作 を行うことができなかった。 では、Ruputerにファイルを転送するためには、 どうやってrupfilerにファイルを渡せばよいのだろう? 以下、RupTEST.txtというファイルを送ってみるという形で手順を一つまとめておく ・&font(b){1:Ruputerとrupfilerを同期させる} ドッキングステーションに乗せたままの状態。rupfilerも動作中のままで。 ・&font(b){2:転送したいファイルをrupfilerのcache/下に放り込む} &blankimg(wine_rupfiler_08.jpg,width=120,height=90) Program Files/Ruputer/pcfiler/にcacheというフォルダがある。 v1系のrupfilerはファイル転送の際に次のような動作をしている。 1:Ruputerからファイルを転送してcache/下にバックアップを作る 2:そのcache/にRuputerに送りたいファイルを追加する 3:同期終了時にそれをRuputerに上書きする この動作を利用してファイルをrupfilerにファイルを渡すのだ。 ・&font(b){3:rupfiler側でF5キーを押して「最新の状態に更新」する} &blankimg(wine_rupfiler_09.jpg,width=120,height=90) 企みどおり、rupfiler側にRupTEST.txtが現れた。 ・&font(b){4:一括転送(上書き)して終了} 当然、rupfilerの終了メニューでは上書きして終了を選ぶ。 &blankimg(wine_rupfiler_10.jpg,width=120,height=90) すると、このようにRuputer側にファイルを送ることができた。 以上、rupfilerにファイルを送り、Ruputerに転送できた。 しかし、ここで紹介した方法はv1系の動作を利用しているので、 動作が異なるv2系のrupfilerでは使用することができない。 Linux+Wineで利用する際には、あえてv1系を使ったほうが良いということらしい。 なお、cache/下にファイルを放り込むのは、あくまで同期中でなければならない。 同期前にcache/下にファイルを追加しておくと、それは自動的に削除されてしまう。 その点注意。 ***その他の問題点 Wine上のrupfilerで確認した不具合(?)を挙げておく。 ・&font(b){更新日時が文字化ける} &blankimg(wine_rupfiler_11.jpg,width=120,height=90) メニューなどは大丈夫なのになぜかここだけ。 ・&font(b){まれに謎のファイルが転送される} &blankimg(wine_rupfiler_12.jpg,width=120,height=90) cache/下に追加した覚えのないファイルが転送されることがあった。 どういう条件で起こるのかはまだ分からない。 ただ、発生頻度は低いようだ。気にするほどでもない..か? ・&font(b){インストーラの斜体日本語が化ける} なぜか斜体は化ける。 ***総括 Linuxでも、Wineを介することで、rupfilerを利用することができる。 「rupfilerはVISTAで動くか?」「7で動くか?」などという心配にウンザリな方は、 Linux + Wineな環境に乗り換えてみるのも良いかもしれない。 もちろん自己責任で。 -----
*WineでPCFiler(rupfiler) なにかと話題のWineでRuputerのPCFilerを動かしてみた。 (「Ruputer PC Filer」を以下「rupfiler」と呼ぶ) 結論を先に言えば、「rupfilerはWineで利用できる」 ただ、やはりちょっとクセがあるようだ。 そこで導入の際の手順や注意点やらをまとめておく。 導入環境: ・Ubuntu Linux 8.10 (日本語REMIX) ・GNOME 2.24.1 ・Wine 1.1.8 ・HDD40GB ・通信ポート:COM1 &blankimg(wine_version.jpg,width=120,height=90) 要旨: |BGCOLOR(#FFDEAD):rupfilerのVer|BGCOLOR(#FFDEAD):wineの動作設定|BGCOLOR(#FFDEAD):動作|BGCOLOR(#FFDEAD):同期|BGCOLOR(#FFDEAD):備考| |v1.02(Pro付属)|windowsXP|OK|&font(b,red){NG}|「パソコン上でエラーが発生しました」| |v1.02(Pro付属)|windows95|OK|OK|上のエラーを回避| |v1.10(+upall130)|windowsXP|OK|OK|特になし| |v1.10(+upall130)|windows95|OK|OK|特になし| |v2.52(+rupV21)|windowsXP|OK|OK|RupShell.exeの起動が必要&br()ファイル転送の問題から非推奨| |v2.52(+rupV21)|windows95|OK|OK|上と同じく| ([[参照>http://www35.atwiki.jp/rupt/pages/56.html]]) ・Pro付属のrupfiler v1.02でもwin95設定なら同期OK(アップデート不要?) ・v2系のrupfilerではなく、v1系をあえて使うべし ・ドラッグ&ドロップやコピー&ペーストによるファイル転送は不可(?) ・ファイル転送手順:同期完了->cache弄る->F5で更新->同期上書き終了 ***初期インストール 今回は直接付属CDからではなく、そのCDのバックアップからインストールした。 ・&font(b){インストーラ起動} &blankimg(wine_rupfiler_01.jpg,width=120,height=90) あっけなく起動。 ・&font(b){インストール完了} &blankimg(wine_rupfiler_02.jpg,width=120,height=90) あっけなく完了。 とくに注意点もない。Windowsでインストールするのと変わらない。 ***Wine側の設定とrupfilerの動作 Wineは起動するアプリケーションごとにWindowsのバージョンを指定できる。 &blankimg(wine_rupfiler_04.jpg,width=120,height=90) (Windowsで言うところの「互換性」のようなものだろう) ・&font(b){WindowsXPの設定の場合} とりあえず、WindowsXPの設定にしてみる。 &blankimg(wine_rupfiler_xx.jpg,width=120,height=90) そして、rupfiler(v1.02)を起動してみると、起動はした。 しかし、同期中に.. &blankimg(wine_rupfiler_03.jpg,width=120,height=90) 悪名高い(?)「パソコン上でエラーが発生しました」が出る。 最近Ruputerを手に入れた人がよく困るエラーとして知られている、例のアレだ。 この辺りは実際のWindowsXPの場合の動作と変わらないだろう。 ・&font(b){Windows95の設定の場合} そこで、Wine側でrupfilerをwindows95モードで起動する設定に変えてみる。 &blankimg(wine_rupfiler_05.jpg,width=120,height=90) それから再度rupfilerを起動すると...? &blankimg(wine_rupfiler_06.jpg,width=120,height=90) 見事、同期に成功! &blankimg(wine_rupfiler_07.jpg,width=120,height=90) このように、rupfilerは Ubuntu Linux 上の Wine で動作した。 また、&font(b){少なくとも編集者の環境では}、 Wineでrupfilerの動作設定をWindows95にしておけば、 最も古いバージョンである、rupfiler v1.02でも(何故か)同期できた。 これは実際のwindows機に対してアドバンテージかもしれない。 この他、upall130適用後のv1.10とrupV21適用後のv2.52でも動作・同期を確認した。 v1.02以外であれば、windowsXPの設定でも同期できた。 ただし、次の項の理由から、v2系は使わないほうが良い。 ***ファイル転送の問題 編集者が試した限りでは、 ・ファイルをLinux側から直接ドラッグ&ドロップでrupfilerに渡す動作 ・ファイルをLinux側から直接コピー&ペーストでrupfilerに渡す動作 を行うことができなかった。 では、Ruputerにファイルを転送するためには、 どうやってrupfilerにファイルを渡せばよいのだろう? 以下、RupTEST.txtというファイルを送ってみるという形で手順を一つまとめておく ・&font(b){1:Ruputerとrupfilerを同期させる} ドッキングステーションに乗せたままの状態。rupfilerも動作中のままで。 ・&font(b){2:転送したいファイルをrupfilerのcache/下に放り込む} &blankimg(wine_rupfiler_08.jpg,width=120,height=90) Program Files/Ruputer/pcfiler/にcacheというフォルダがある。 v1系のrupfilerはファイル転送の際に次のような動作をしている。 1:Ruputerからファイルを転送してcache/下にバックアップを作る 2:そのcache/にRuputerに送りたいファイルを追加する 3:同期終了時にそれをRuputerに上書きする この動作を利用してファイルをrupfilerに渡すのだ。 ・&font(b){3:rupfiler側でF5キーを押して「最新の状態に更新」する} &blankimg(wine_rupfiler_09.jpg,width=120,height=90) 企みどおり、rupfiler側にRupTEST.txtが現れた。 ・&font(b){4:一括転送(上書き)して終了} 当然、rupfilerの終了メニューでは上書きして終了を選ぶ。 &blankimg(wine_rupfiler_10.jpg,width=120,height=90) すると、このようにRuputer側にファイルを送ることができた。 以上、rupfilerにファイルを送り、Ruputerに転送できた。 しかし、ここで紹介した方法はv1系の動作を利用しているので、 動作が異なるv2系のrupfilerでは使用することができない。 Linux+Wineで利用する際には、あえてv1系を使ったほうが良いということらしい。 なお、cache/下にファイルを放り込むのは、あくまで同期中でなければならない。 同期前にcache/下にファイルを追加しておくと、それは自動的に削除されてしまう。 その点注意。 ***その他の問題点 Wine上のrupfilerで確認した不具合(?)を挙げておく。 ・&font(b){更新日時が文字化ける} &blankimg(wine_rupfiler_11.jpg,width=120,height=90) メニューなどは大丈夫なのになぜかここだけ。 ・&font(b){まれに謎のファイルが転送される} &blankimg(wine_rupfiler_12.jpg,width=120,height=90) cache/下に追加した覚えのないファイルが転送されることがあった。 これがどういう条件で起こるのか、まだ分からない。 しかし発生頻度は低いようだ。気にするほどでもない..か? ・&font(b){インストーラの斜体日本語が化ける} なぜか斜体は化ける。 ***総括 Linuxでも、Wineを介することで、rupfilerを利用することができる。 「rupfilerはVISTAで動くか?」「7で動くか?」などという心配にウンザリな方は、 Linux + Wineな環境に乗り換えてみるのも良いかもしれない。 もちろん自己責任で。 -----

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