機動戦士ガンダム0079 AfterWAR 2話

12月31日
ギレン総帥は戦死し戦争は此処に集結した

0080
ラテールの神達はオデッサに転属することとなった

「ブルーでスティにー・・・」
ラテールの神が格納庫にある一機のMSを見上げて呟いた。
『そうだ、お前はこれに乗ってもらう。』
「はぁ・・・」
この人の名前はジョシュア
俺達ゼファー小隊が所属するギャンブル大隊の指揮官だ。
階級は少将。
「ですが、このブルーシリーズにはトランザムシステムが搭載されているはず・・・、危険です!」
コウタが少々焦った顔でジョシュアに意見する。
『期待してるよ、ラテールの神中尉』
そう言い残しジョシュアは格納庫を後にした。
「隊長、あのような得体のしれない物に乗るのですか?私は断固反対です。」
「そうだな、だがコウタ少尉、機体の整備を頼む。」
俺は部下に整備を命じ自分の部屋へと向かった。
ブルーデスティニー5号機。
マグネットコーティングによりさらなる高機動を実現し、白兵戦に物凄く長けた機体だ。
俺に扱えるのか?

ベッドの上で色々と考え込んでいた。
「駄目だ、眠れない。」
俺は基地の中を散歩することにした
だが次の瞬間 警報が鳴り響く
「総員第一種戦闘配備!繰り返す第一種戦闘配備
パイロットは速やかに搭乗機にて待機せよ」
くっ・・・

「5号機はいつでも出られます隊長。」
整備兵が格納庫にたどり着いた俺に声をかける
「駄目だ、まだデータチェックも終わってない。」
そう言い俺はジムコマンドに搭乗した。
「遅いです隊長」
コウタが皮肉を述べる。
「悪い、少尉、出撃許可は?」
『出てます。』
「よし、俺がフォワード、二人はバックアップを。出るぞ」
『ふん・・・』
やはりメイベルは命令されることを嫌うようだ。

「状況は?」
ラテールの神が基地守備隊の量産型ガンタンク部隊に有線で話しかける
『中尉!敵はすぐ側まで迫ってます。気をつけてください』
「そちらもお気をつけて」
流石コウタ、こういう時でもこういう返事を欠かさない
そこにジョシュア少将から通信が入る。
『聞こえるか中尉、敵の狙いは恐らく5号機だ。絶対に渡すな」
「了解」

「どいつもこいつも歯応えがないZE」
『魔理沙、一人で出すぎよ。』
「霊夢が遅いんだZE」

魔理沙の乗ったザクがラテールの神のジムコマンドに突撃する。
すかさずラテールの神はシールドで受け止めるが衝撃に耐えきれず体制を崩す。
「少しは手応えがありそうだZE」
「魔理沙!私たちの任務は新型の奪取よ。」
「そのための障害は取り除くんだZE」

「このやろおおおおお」
メイベルのジムコマンドがビームサーベルを抜き魔理沙のザクに接近する。
「へん、女の子に野郎なんて失礼な奴だZE」
「曹長、勝手に前に出るな。」
ラテールの神が援護に入ろうとするが
「魔理沙は・・・やらせない。」
霊夢のグフが立ち塞がる。
「くらいなぁ!」
メイベルのジムがビームサーベルを振り下ろすが
ビィん!
ヒートホークで受け止められる
「くぅ・・・」
「あたしに勝つなんて1000年早いZEおばさん」

次の瞬間
『無能な連邦軍共に告ぐ、この新型は我々森の衛星博覧会がいただいていく』
急に基地の通信システムから謎の声が聞こえる。
「魔理沙、引き上げよ。」
「わかったZE、あんたらとのBATTLE中々楽しかったZE」
『無能な連邦どもに正義の鉄槌を!さらばだ』

「何だこの通信は?」
「わかりません」
司令部が慌てる。
「隔壁がやぶられました・・・、これは!司令、5号機が動いています」
『何だトォ!』

「あーはっはっはっは!このモリーゾが居る限り連邦に明日はない」
つづく

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最終更新:2010年08月22日 23:17