番外編第8話

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♯8「罪とX(ばつ) ~布とナニの間で~」 あくる日、華音と菜月はいつも通り一緒に学校に向かっていた。 強いて違和感を感じる点といえば、菜月からのアプローチがどんどん過激になっていることだろうか。 「…なっちゃん、少し聞きたいんだけどね」 「じゅる…ちゅぷっ…んっ…、なぁに?」 「なんでなっちゃんは私の指を咥えてるの?」 華音の左手の指を艶めかしい音を発しながら咥えている菜月、その姿は傍から見れば変質者そのものである。 「だってフェラ○○でk」「なんて事言うのよっ!」 「今変な事想像した華音と画面の前のキミはボク以上の変態だね☆ 伏せ字の中は『ーリ』だy」「まず変な事想像させるような事言わないで!」 「じゃあ正直に胸揉んだほうがよかった?」 「そうじゃなくてっ!!」 常識から光すら上回る速さで遠ざかっていく菜月(トランザムモード グロスインジェクション)を振り払い、険しい表情で華音は彼女を戒める。 「いくらなんでもやっていい事といけない事の区別くらいつけて!」 「ぶーっ、けち」 菜月は不満に口を尖らせる。 「ケチじゃない!」 「じゃあ何か見返りちょうだい。 等価交換だよ等価交換」 「等価交換って、一体何を…」 言葉に詰まった華音の視界に、自らの唇に指を当てている菜月の姿が映った。 「…もう、仕方ないなぁ」 彼女は少し頬を膨らませると、臆する事なく菜月と唇を重ねた。 すると逃がすものかとばかりに菜月が舌を捩じ込んでくる。 「んむ……ちゅっ…じゅるっ……んっ…」 朝早くから華音を貪る菜月、その姿は獣のごとし。 「…君達は朝から何をしてるんだ」 偶然2人を見つけた由布がそんな事を言うのも無理はなかった。 同時刻、K中学校保健室。 この時間はまだ生徒達も登校中であり、校内の人影は少ない。 そんな中、ここに一人の“ら違法者”が訪れた。 そのら違法者―――シンヤにしてはやけに早いお出ましであるが、無論彼が意味もなくこんな時間に来るはずもなく。 「やめてよね、本気で喧嘩したら、君達が僕に敵うわけないだろ」 そう呟くと、シンヤは鞄の中から怪しげな物体を取り出し、至極気持ちの悪い笑みを顔に浮かべた。 ―――邪神、今此処ニ爆誕セリ。 「…?」 教室に入った華音は、自分の机を見て何か違和感を覚えた。 「どしたの?」 「え…あ、ううん。 なんでもないよ」 菜月に問い掛けられた事で我に帰った華音はその疑問をしまい込み、着席したのち教科書類を取り出しはじめた。 後に菜月は、この時華音に話しかけた事を心底悔いる事になる。 午前11時45分、本来ならば3時間目と4時間目の間の休み時間なのだが、シンヤにとってはそんな事など頭の片隅にすら入っていない。 今彼の脳裏に浮かぶのは桜木華音ただ一人。 かのじゅ、もとい彼女が保健室に来るのを今か今かと待ち受けているのだ。 すると保健室の扉が開かれ、その向こうから1人の生徒が入ってきた。 (華音…じゃない?) その姿は確かに華音に似てこそいる、しかし彼女は華音とは似て非なる姿をしていた。 髪の色は茶系だが、華音よりも黒に近いダークブラウン。 髪の長さも華音より長く、それは腰のあたりまで伸びている。 そして最大の違いといえば裸眼である華音に対し、その女子生徒は眼鏡をつけていたという事だ。 「あら、どうしたの?」 保健教諭がその女子生徒に問い掛ける。 彼女が言うに先程から気分が優れないとの事だ。 (そういえば) シンヤはある事を思い出す。 彼は朝、華音の机に工作を行った際、席替えに気付かず誤って彼女の席に例のモノを散布してしまったのだ。 しかし、彼女が気分を悪くしここに来るという事は華音もそのうちそれの影響を受けるという事になる。 それを察知したシンヤの心は躍った。 (どの道俺の勝ちだ…ロリや外人に俺の華音は渡さねぇ……くくく、ざまーみろ!!) そして時刻は12時45分、すでに4時間目は終了し、恐らく教室では給食の準備が行われているであろう時間である。 そんな中シンヤは自分の性欲との戦いに明け暮れていた。 いつまで経っても保健室に来ない華音に痺れをきらし、隣りのベッドで寝ているであろう女子生徒をおかずにするか否かという状態だったのだ。 (…まぁ、一発くらい構わないよな。 スーパーコーディネイターである俺なんだ。 華音の中に何発でも出してやるさ) 菜月やセラフィーナに聞かれたら八つ裂きどころではすまない不埒な発想に押し流され、シンヤは二つのベッドを区切っているカーテンを少し開き、そしてその向こうに見える彼女の姿をおかずにベッドのシーツと体で自身のナニを圧迫、そしてそのまま体を前後に動かしそれをベッドに擦り付けはじめた。 と、その時。 ノック音が室内に響き、直後に廊下へと繋がる引き戸が開かれた。 そこから入って来たのは如月由布、華音やシンヤと同じクラスに所属する軽度の厨二病を患った(ある意味)可哀想な少年だ。 「…由布?」 由布が入って来た事に気付いた女子生徒は入口の方へ視線を向ける。 彼は給食の乗ったトレイを持っていた。 「あの、これ…気分悪いって言っても、少しくらいは食べられるだろ?」 そう言って由布はトレイをベッド横の机に置いた。 彼の素振りから厨二病の片鱗は見られず、むしろ年相応の少年らしく思える。 「そ、その…お大事に…」 「由布」 ぎこちない動作でその場を去ろうとする由布を女子生徒が呼び止める。 振り返った彼に彼女はひとつの言葉をかけた。 「…ありがと」 「…あくまで、執事ですから」 その単純でありながら、人の心に響く感謝の言葉に、照れ隠しか由布はアニメキャラの物真似で返答した。 「あ、それ結構似てる」 「そ、そう?」 シンヤのはらわたは煮えくり返っていた。 ニュータイプであるスーパーコーディネイター、なおかつ純粋種のイノベイター(自称)の自分を差し置き、すぐ近くで同年代の男女が不純異性交遊(シンヤ基準)するなど許しがたい。 そもそも常に保健室にいる彼は自分で給食を取りに行き、そして(他の生徒に見つからぬよう)返しに行かなくてはならないというのに、この女子生徒の場合はクラスメイトに運んでもらっているという差がシンヤにとっては我慢ならなかった。 本来ならば華音がメイド服姿で運んで来た上、口移しで食べさせるのが(シンヤの妄想の中での)摂理だというのに。 彼のストレスは(至極身勝手な理由で)どんどん蓄積されていった。 昼休み。 シンヤは遂に禁忌の領域へ足を踏み入れてしまう。 保健教諭が席を外しているのをいい事に、カーテンの向こうの女子生徒をおかずに先程同様床と自身の体重でその粗末なモノを圧迫、性の快感を貪らんとうつぶせになった体を前後に揺らしていた。 動かせば動かすほど快感は増加し、快楽に溺れたシンヤの表情は違法を通り越しもはや顔とは呼べない何かになってしまっていた。 そして彼の思考は辿り着いてはならない一つの答えを提示する。 (…ぶ……ぶっかけてやる…!) それはシンヤなりの復讐だった、自分の前で不純異性交遊(?)をした罰だと。 屈辱に歪む如月由布の表情がいかなる物か、そしてケフィアをかけられた女子生徒はどのような反応を見せるか、それを想像しただけでシンヤは身震いがした。 彼は体を起こし右手で下半身の息子をホールド、愚かなるピストン運動を開始する。 既に絶頂寸前まで至っていたそれは、ピストン運動によって遂にとどめを刺された。 沸き上がる幸福感、そして劣等感など一瞬で吹き飛んでしまう最高潮の感覚とともに――― ―――扉が開いた。 そこに居たのは桜木華音その人である。 彼女は驚きのあまり目を見開きその場に座り込んでしまった。 そしてそちらに向き直ったシンヤの息子から射出されたケフィアが華音目掛けて襲いかかる―――が、なんとかその数億の命を含んだ白い液体は華音の手前に着弾。 シンヤの毒牙に彼女が侵されることにはならなかった。 「あ……あぁ…」 恐怖のあまり華音の口から言葉が出ない。 下半身を露出した状態でゆっくりと迫るシンヤの姿は、彼女にとっては恐怖の対象でしかない。 (…なっちゃん……!) 心の中で親友の名を叫ぶ。 それが彼女にできる最大限の抵抗だった。 (華音!?) その叫びを菜月はしっかりと聞いていた。 それと同時に華音が置かれている状況を一瞬で理解すると、菜月の虹彩に金色の光が灯る。 そして、彼女は叫んだ。 「そんな事……させるかァァァァァァァァァァァッ!!!!」 「ッ!?」 シンヤの頭に突如激しい痛みが走る。 彼がその痛みに思わず歩みを止めた時―――。 ―――紅き光を纏った少女の斬撃が、一瞬にしてシンヤを吹き飛ばした。 その斬撃はとどまる事を知らず、終いにシンヤの肢体は空中へと打ち上げられ、足に引っ掛かっていた学生服のズボンとパンツをX字に切り裂かれた。 挙げ句の果てには重力によってシンヤは地面に叩き付けられてしまい、「ぐぅ」と言ったきり物言わぬ肉塊(比喩的表現)になってしまった。 あまりの衝撃に仕切りの向こう側にいた女子生徒もこちら側に顔を出した。 「何、これ…」 そういうのも無理はないだろう。 そもそも通常のシンヤですら常人に理解できるような代物ではない。 「性犯罪者の成れの果て、かな」 そう言って菜月は笑ってみせる。 その表情に先程の戦士としての面影は見られない。(シンヤの息子に付随する袋を踏みつぶさんとしている事を除けば) この事件はまたたく間に学校中に広がり、学校から連絡を受けたシンヤは両親にこっぴどくしかられた上、パソコンとゲーム機を没収されてしまった。 この罰が人々にとって当然の事、すなわち「摂理」であるのだ。 罪と罰、それは決して離れることのない関係。 由布に自己投影してみる今日この頃。 トランザム菜月の動作は00のトランザムバースト→対ツヴァイ戦エクシアトランザム斬りを想像してください。 変態キャラばっか書いてると中の人も変態になるみたい。 え? 逆じゃないかって? ハハッワロス 「女子生徒」の見た目のモデルはDie(ry改変の後書きに記した眼鏡っ娘です。 絵にすると[[こんな>http://www35.atwiki.jp/ratewatch/?cmd=upload&act=open&page=%E7%95%AA%E5%A4%96%E7%B7%A8%E7%AC%AC8%E8%A9%B1&file=101226_2223%7E02.JPG]]感じ。 一応ここに近況報告とか書いてもいいんですが自分語りしてんじゃねーよksgとか思われるのが嫌なんで今回は自重しときます。 今更ながら。 どうしてもという方は草食系SNSの中に紛れ込んでおりますので探してあげてください。 キーワードは「赤縁眼鏡っ娘」 そういえば人気投票で1・2フィニッシュしてるセラフィーナとクリス出せなくてすいません(´・ω・) それではまた次回お会いしましょう。 PS(フェイズシフトに非ず) HGAWのガンダムXとディバイダー買ったんですけどこれやっぱりかっこいいですね。 - そのままラテの玉をつぶせばいいと思うの -- 名無しさん (2010-12-30 02:11:49) - なっちゃんと華音のDFからのGFHEからの究極石破天驚拳で終了ですねわかりますん -- 名無しさん (2010-12-30 23:47:46) - 傷心のまま自室に帰還したシンヤに再び成績表を晒された兄タクヤの総攻撃が迫る。                                                                              力を合わせて戦いたいシンヤではあったが、ラテール軍団()の不在が災いしかつてない危機を迎えるのだった。                                                           第九話『徳島に血の雨の降るごとく』タクヤ・H  -- 次回予告 曲はHUMAN TOUCHで (2010-12-31 17:05:15) - ちょっと旦那を呼んできても宜しいですか? -- 名無しさん (2011-01-01 00:59:06) - 菜月はニュータイプだったのか…… -- 名無しさん (2011-01-01 06:37:49) - スパロボZ2にX続投記念 -- 名無しさん (2011-01-05 16:12:17) #comment()
♯8「罪とX(ばつ) ~布とナニの間で~」 あくる日、華音と菜月はいつも通り一緒に学校に向かっていた。 強いて違和感を感じる点といえば、菜月からのアプローチがどんどん過激になっていることだろうか。 「…なっちゃん、少し聞きたいんだけどね」 「じゅる…ちゅぷっ…んっ…、なぁに?」 「なんでなっちゃんは私の指を咥えてるの?」 華音の左手の指を艶めかしい音を発しながら咥えている菜月、その姿は傍から見れば変質者そのものである。 「だってフェラ○○でk」「なんて事言うのよっ!」 「今変な事想像した華音と画面の前のキミはボク以上の変態だね☆ 伏せ字の中は『ーリ』だy」「まず変な事想像させるような事言わないで!」 「じゃあ正直に胸揉んだほうがよかった?」 「そうじゃなくてっ!!」 常識から光すら上回る速さで遠ざかっていく菜月(トランザムモード グロスインジェクション)を振り払い、険しい表情で華音は彼女を戒める。 「いくらなんでもやっていい事といけない事の区別くらいつけて!」 「ぶーっ、けち」 菜月は不満に口を尖らせる。 「ケチじゃない!」 「じゃあ何か見返りちょうだい。 等価交換だよ等価交換」 「等価交換って、一体何を…」 言葉に詰まった華音の視界に、自らの唇に指を当てている菜月の姿が映った。 「…もう、仕方ないなぁ」 彼女は少し頬を膨らませると、臆する事なく菜月と唇を重ねた。 すると逃がすものかとばかりに菜月が舌を捩じ込んでくる。 「んむ……ちゅっ…じゅるっ……んっ…」 朝早くから華音を貪る菜月、その姿は獣のごとし。 「…君達は朝から何をしてるんだ」 偶然2人を見つけた由布がそんな事を言うのも無理はなかった。 同時刻、K中学校保健室。 この時間はまだ生徒達も登校中であり、校内の人影は少ない。 そんな中、ここに一人の“ら違法者”が訪れた。 そのら違法者―――シンヤにしてはやけに早いお出ましであるが、無論彼が意味もなくこんな時間に来るはずもなく。 「やめてよね、本気で喧嘩したら、君達が僕に敵うわけないだろ」 そう呟くと、シンヤは鞄の中から怪しげな物体を取り出し、至極気持ちの悪い笑みを顔に浮かべた。 ―――邪神、今此処ニ爆誕セリ。 「…?」 教室に入った華音は、自分の机を見て何か違和感を覚えた。 「どしたの?」 「え…あ、ううん。 なんでもないよ」 菜月に問い掛けられた事で我に帰った華音はその疑問をしまい込み、着席したのち教科書類を取り出しはじめた。 後に菜月は、この時華音に話しかけた事を心底悔いる事になる。 午前11時45分、本来ならば3時間目と4時間目の間の休み時間なのだが、シンヤにとってはそんな事など頭の片隅にすら入っていない。 今彼の脳裏に浮かぶのは桜木華音ただ一人。 かのじゅ、もとい彼女が保健室に来るのを今か今かと待ち受けているのだ。 すると保健室の扉が開かれ、その向こうから1人の生徒が入ってきた。 (華音…じゃない?) その姿は確かに華音に似てこそいる、しかし彼女は華音とは似て非なる姿をしていた。 髪の色は茶系だが、華音よりも黒に近いダークブラウン。 髪の長さも華音より長く、それは腰のあたりまで伸びている。 そして最大の違いといえば裸眼である華音に対し、その女子生徒は眼鏡をつけていたという事だ。 「あら、どうしたの?」 保健教諭がその女子生徒に問い掛ける。 彼女が言うに先程から気分が優れないとの事だ。 (そういえば) シンヤはある事を思い出す。 彼は朝、華音の机に工作を行った際、席替えに気付かず誤って彼女の席に例のモノを散布してしまったのだ。 しかし、彼女が気分を悪くしここに来るという事は華音もそのうちそれの影響を受けるという事になる。 それを察知したシンヤの心は躍った。 (どの道俺の勝ちだ…ロリや外人に俺の華音は渡さねぇ……くくく、ざまーみろ!!) そして時刻は12時45分、すでに4時間目は終了し、恐らく教室では給食の準備が行われているであろう時間である。 そんな中シンヤは自分の性欲との戦いに明け暮れていた。 いつまで経っても保健室に来ない華音に痺れをきらし、隣りのベッドで寝ているであろう女子生徒をおかずにするか否かという状態だったのだ。 (…まぁ、一発くらい構わないよな。 スーパーコーディネイターである俺なんだ。 華音の中に何発でも出してやるさ) 菜月やセラフィーナに聞かれたら八つ裂きどころではすまない不埒な発想に押し流され、シンヤは二つのベッドを区切っているカーテンを少し開き、そしてその向こうに見える彼女の姿をおかずにベッドのシーツと体で自身のナニを圧迫、そしてそのまま体を前後に動かしそれをベッドに擦り付けはじめた。 と、その時。 ノック音が室内に響き、直後に廊下へと繋がる引き戸が開かれた。 そこから入って来たのは如月由布、華音やシンヤと同じクラスに所属する軽度の厨二病を患った(ある意味)可哀想な少年だ。 「…由布?」 由布が入って来た事に気付いた女子生徒は入口の方へ視線を向ける。 彼は給食の乗ったトレイを持っていた。 「あの、これ…気分悪いって言っても、少しくらいは食べられるだろ?」 そう言って由布はトレイをベッド横の机に置いた。 彼の素振りから厨二病の片鱗は見られず、むしろ年相応の少年らしく思える。 「そ、その…お大事に…」 「由布」 ぎこちない動作でその場を去ろうとする由布を女子生徒が呼び止める。 振り返った彼に彼女はひとつの言葉をかけた。 「…ありがと」 「…あくまで、執事ですから」 その単純でありながら、人の心に響く感謝の言葉に、照れ隠しか由布はアニメキャラの物真似で返答した。 「あ、それ結構似てる」 「そ、そう?」 シンヤのはらわたは煮えくり返っていた。 ニュータイプであるスーパーコーディネイター、なおかつ純粋種のイノベイター(自称)の自分を差し置き、すぐ近くで同年代の男女が不純異性交遊(シンヤ基準)するなど許しがたい。 そもそも常に保健室にいる彼は自分で給食を取りに行き、そして(他の生徒に見つからぬよう)返しに行かなくてはならないというのに、この女子生徒の場合はクラスメイトに運んでもらっているという差がシンヤにとっては我慢ならなかった。 本来ならば華音がメイド服姿で運んで来た上、口移しで食べさせるのが(シンヤの妄想の中での)摂理だというのに。 彼のストレスは(至極身勝手な理由で)どんどん蓄積されていった。 昼休み。 シンヤは遂に禁忌の領域へ足を踏み入れてしまう。 保健教諭が席を外しているのをいい事に、カーテンの向こうの女子生徒をおかずに先程同様床と自身の体重でその粗末なモノを圧迫、性の快感を貪らんとうつぶせになった体を前後に揺らしていた。 動かせば動かすほど快感は増加し、快楽に溺れたシンヤの表情は違法を通り越しもはや顔とは呼べない何かになってしまっていた。 そして彼の思考は辿り着いてはならない一つの答えを提示する。 (…ぶ……ぶっかけてやる…!) それはシンヤなりの復讐だった、自分の前で不純異性交遊(?)をした罰だと。 屈辱に歪む如月由布の表情がいかなる物か、そしてケフィアをかけられた女子生徒はどのような反応を見せるか、それを想像しただけでシンヤは身震いがした。 彼は体を起こし右手で下半身の息子をホールド、愚かなるピストン運動を開始する。 既に絶頂寸前まで至っていたそれは、ピストン運動によって遂にとどめを刺された。 沸き上がる幸福感、そして劣等感など一瞬で吹き飛んでしまう最高潮の感覚とともに――― ―――扉が開いた。 そこに居たのは桜木華音その人である。 彼女は驚きのあまり目を見開きその場に座り込んでしまった。 そしてそちらに向き直ったシンヤの息子から射出されたケフィアが華音目掛けて襲いかかる―――が、なんとかその数億の命を含んだ白い液体は華音の手前に着弾。 シンヤの毒牙に彼女が侵されることにはならなかった。 「あ……あぁ…」 恐怖のあまり華音の口から言葉が出ない。 下半身を露出した状態でゆっくりと迫るシンヤの姿は、彼女にとっては恐怖の対象でしかない。 (…なっちゃん……!) 心の中で親友の名を叫ぶ。 それが彼女にできる最大限の抵抗だった。 (華音!?) その叫びを菜月はしっかりと聞いていた。 それと同時に華音が置かれている状況を一瞬で理解すると、菜月の虹彩に金色の光が灯る。 そして、彼女は叫んだ。 「そんな事……させるかァァァァァァァァァァァッ!!!!」 「ッ!?」 シンヤの頭に突如激しい痛みが走る。 彼がその痛みに思わず歩みを止めた時―――。 ―――紅き光を纏った少女の斬撃が、一瞬にしてシンヤを吹き飛ばした。 その斬撃はとどまる事を知らず、終いにシンヤの肢体は空中へと打ち上げられ、足に引っ掛かっていた学生服のズボンとパンツをX字に切り裂かれた。 挙げ句の果てには重力によってシンヤは地面に叩き付けられてしまい、「ぐぅ」と言ったきり物言わぬ肉塊(比喩的表現)になってしまった。 あまりの衝撃に仕切りの向こう側にいた女子生徒もこちら側に顔を出した。 「何、これ…」 そういうのも無理はないだろう。 そもそも通常のシンヤですら常人に理解できるような代物ではない。 「性犯罪者の成れの果て、かな」 そう言って菜月は笑ってみせる。 その表情に先程の戦士としての面影は見られない。(シンヤの息子に付随する袋を踏みつぶさんとしている事を除けば) この事件はまたたく間に学校中に広がり、学校から連絡を受けたシンヤは両親にこっぴどくしかられた上、パソコンとゲーム機を没収されてしまった。 この罰が人々にとって当然の事、すなわち「摂理」であるのだ。 罪と罰、それは決して離れることのない関係。 トランザム菜月の動作は00のトランザムバースト→対ツヴァイ戦エクシアトランザム斬りを想像してください。 変態キャラばっか書いてると中の人も変態になるみたい。 え? 逆じゃないかって? ハハッワロス そういえば人気投票で1・2フィニッシュしてるセラフィーナとクリス出せなくてすいません(´・ω・) それではまた次回お会いしましょう。 PS(フェイズシフトに非ず) HGAWのガンダムXとディバイダー買ったんですけどこれやっぱりかっこいいですね。 - そのままラテの玉をつぶせばいいと思うの -- 名無しさん (2010-12-30 02:11:49) - なっちゃんと華音のDFからのGFHEからの究極石破天驚拳で終了ですねわかりますん -- 名無しさん (2010-12-30 23:47:46) - 傷心のまま自室に帰還したシンヤに再び成績表を晒された兄タクヤの総攻撃が迫る。                                                                              力を合わせて戦いたいシンヤではあったが、ラテール軍団()の不在が災いしかつてない危機を迎えるのだった。                                                           第九話『徳島に血の雨の降るごとく』タクヤ・H  -- 次回予告 曲はHUMAN TOUCHで (2010-12-31 17:05:15) - ちょっと旦那を呼んできても宜しいですか? -- 名無しさん (2011-01-01 00:59:06) - 菜月はニュータイプだったのか…… -- 名無しさん (2011-01-01 06:37:49) - スパロボZ2にX続投記念 -- 名無しさん (2011-01-05 16:12:17) #comment()

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