機動戦士ガンダムSEED C.E81ザフトスピリッツ第2話

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第2話-来訪者- 月付近での戦闘から3日後、ザフト軍月面マスドライバー基地の会議室。 「パナマベースにとある機体が搬入されると言う情報を入手した。 GAT-X1105ヴァイスストライク、8日後の午前9時に搬入されることになっている。 君たちはこれの奪取に向かわれたし」 アスランが荒っぽい言い方で作戦の説明を始める。 パナマベースに搬入されるらしい新型を大気圏外から奇襲をかけ奪取 そのまま現地に出向くナスカに乗せてアフリカへ逃走せよという滅茶苦茶な任務だ。 「お言葉ですがヅラ……アスラン様、これだけの戦力でそのような危険な任務を遂行できるのでしょうか?」 ナツキが意見するとアスランが髪の毛の残り少ない頭をかきむしり面倒くさそうに答える。 「ああ、その事なんだが本日付けで君たちの部隊に配属される事となった人物を紹介する。 言わば助っ人のようなものだ。腕は俺が保障する。入りたまえ」 「失礼します」 自動ドアが開き色白な一人の少女が入ってくる 「リエットだ。彼女はあのメサイアの戦闘でネルソン級2隻、ウィンダム6機を撃墜したエースパイロットだ」 「リエット・メルクールです。よろしくお願いします隊長」 「あ、ああ……よろしく」 見るからに子供の風貌にナツキは戸惑ったが表情には出さず、何も言わなかった。 それから2日後、キハイゼルⅡとナスカ級1隻が基地のドックにて待機していた。 食料や武器、弾薬などの各種物資の補給、そして整備が終わり乗員が持ち場に就くと作戦が開始される。 ナツキは護衛のナスカに乗り込み、デッキにて待機していた。 このナスカは第1次、第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を生き残り、古参の兵士からは不沈艦と称されている事を ナツキは整備主任から聞いた。 所々が傷つき、やや古めかしいデッキにはこれまで見たことの無い濃紺色のグフイグナイテッドがあった。 恐らくリエットの機体だろうとナツキは思った。 すると突然に轟音が響きデッキの床が揺れる。 「何、どうしたの?」 ナツキが慌てて整備士に状況を尋ねる 「今、ブリッジと連絡を……」 整備士が持っていた無線をナツキに渡そうと手を伸ばすと、無線からオペレーターの声が聞こえた。 「隊長、敵です。アガメムノン級が1隻、恐らくパトロール艦だと思われます」 「妙ね……この辺りの宙域は我々の制圧下にあるはず……私とリエットで出る、他の二機は待機せよ」 「了解」 「了解です」 キハイゼルⅡのクリスティーネとオーヴェルの二人が返事をし、ナツキとリエットは順次機体を発進させる。 「リエット?聞こえているな?」 「隊長、妙だと思いませんか?」 プライベート回線でリエットが発信してくる 「ええ、確かに此処はザフトの勢力圏内のはず。それにアガメムノン級が1隻ってのもおかしいわね」 「恐らく……罠でしょうね」 「考えても仕方ない、迎撃に映るぞ、もしもの場合は2機だけでも地上に下ろせ」 「了解、グフイグナイテッド、リエット・メルクール行きます」 「ナツキ・バートレットだ、ザクウォーリア出るぞ!」 そしてアガメムノン級からもウィンダムが2機発進し、ナスカに向かってきた。 ウィンダムがナツキの乗るザクウォーリアにマシンガンを乱射するが当たらず、 すばしっこく逃げ回るザクに躍起になってマシンガンを向けているその隙に リエットの乗るグフイグナイテッドがビームソード・テンペストでウィンダムの右腕を鮮やかに断ち切る。 続いてナツキもオルトロス長射程ビーム砲でもう1機いるウィンダムの頭部を貫く。 「相手の応援がくる前に片を付ける」 「無理です、早くここから逃げないと……間に合わない」 「……どういう意味だ?」 その時通信機のアラームがけたたましくコックピットに鳴り響いた。 「隊長、レーダーにさらに敵影……ドレイク級護衛艦が3隻」 オペレーターが少し驚いた口ぶりで報告する。 ナツキは怪訝そうな顔をしたがすぐに 「ナスカ、連絡用シャトルで2機は下ろせる?」 ナツキがナスカの艦長に聞くと流暢な発音でイエスと答える 「よし、2機の降下を援護する。リエット、出来るわね?」 「無茶です隊長、このままではパナマベースへの正確な降下が困難になります。 そうなったら……私、いや、私達は…」 「だけど、このままじゃどっち道皆やれらる……じゃない、皆やられる。わかっているでしょ?」 通信機は数秒沈黙していたが、やがて小さく了解と声が発せられた。 次から次へと押し寄せてくるウィンダムやダガー、ダガーLを撃墜し、ひと通り片付けた。 「よし、リエット、私達もシャトルに乗り込むわよ」 だが返事がない。無線の故障かと探ろうとしたとき通信が入る。 「隊長、先程の戦いで私達とシャトルは……降下ポイントを大きく外れて……」 思わぬ発言にナツキは戸惑いを隠せなかった。 「そんな?!どうして?あらかじめポイントは計算されていたはず、それにそこから外れないように……」 「ポイントが最初から間違っていたんですよ!なんて事なの、信じられないわ!」 突然通信回線にクリスティーネの声が割り込んでくる、さらにナスカのオペレーターや マッキンリー艦長までもが会話に入ってきたため通信機がパンク寸前になったが、全員の話を 総合するに、どうやら航路コンピューターのデータが不完全だったため正確な地点を割り出す事が 出来なかったということらしい、再確認する事も本来は可能だったのだが、先の戦闘でそれも出来なくなり、 判明が遅れたと言う事だった。 「それで……私達はどこに落ちるの?」 「恐らく西アフリカでしょうな、ザフト勢力圏内というのが唯一の救いです」 艦長は大きくため息をつくと小さく笑い声を発した。 「とりあえず過ぎてしまった事は仕方がありません。これからどうやって挽回するかに神経を集中しましょう」 「……それもそうね」 ナツキは深呼吸をすると、操縦桿を強く握り締めてザクをシャトルに向ける。 ザクとグフを回収したシャトルはキハイゼルⅡとナスカと共に地球へと降りていく。 >いつも通り突っ込み、誤字脱字の指摘、改善案お待ちしております。 >無理にアフリカに落ちるままにしなくてもよかったかな - やっぱり隊長のナツキがウォーリアというのはアレじゃないですかね? しつこいですがファントムかドムがいいんじゃないかと。 -- 名無しさん (2011-01-03 17:18:27) - はて?ナスカ級って地球での運用ってできましたっけ?Wikipediaで調べてみたのですが「宇宙戦闘艦」としか表記されてないんでなんとも言えないのですが…。最悪改修して地上でも使えるようにしましたってことにしておけば問題ないので些細な事ですよね。 -- 名無しさん (2011-01-04 19:22:57) #comment
第2話-来訪者- 月付近での戦闘から3日後、ザフト軍月面マスドライバー基地の会議室。 「パナマベースにとある機体が搬入されると言う情報を入手した。 GAT-X1105ヴァイスストライク、8日後の午前9時に搬入されることになっている。 君たちはこれの奪取に向かわれたし」 アスランが荒っぽい言い方で作戦の説明を始める。 パナマベースに搬入されるらしい新型を大気圏外から奇襲をかけ奪取 そのまま現地に出向くナスカに乗せてアフリカへ逃走せよという滅茶苦茶な任務だ。 「お言葉ですがヅラ……アスラン様、これだけの戦力でそのような危険な任務を遂行できるのでしょうか?」 ナツキが意見するとアスランが髪の毛の残り少ない頭をかきむしり面倒くさそうに答える。 「ああ、その事なんだが本日付けで君たちの部隊に配属される事となった人物を紹介する。 言わば助っ人のようなものだ。腕は俺が保障する。入りたまえ」 「失礼します」 自動ドアが開き色白な一人の少女が入ってくる 「リエットだ。彼女はあのメサイアの戦闘でネルソン級2隻、ウィンダム6機を撃墜したエースパイロットだ」 「リエット・メルクールです。よろしくお願いします隊長」 「あ、ああ……よろしく」 見るからに子供の風貌にナツキは戸惑ったが表情には出さず、何も言わなかった。 それから2日後、キハイゼルⅡとナスカ級1隻が基地のドックにて待機していた。 食料や武器、弾薬などの各種物資の補給、そして整備が終わり乗員が持ち場に就くと作戦が開始される。 ナツキは護衛のナスカに乗り込み、デッキにて待機していた。 このナスカは第1次、第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を生き残り、古参の兵士からは不沈艦と称されている事を ナツキは整備主任から聞いた。 所々が傷つき、やや古めかしいデッキにはこれまで見たことの無い濃紺色のグフイグナイテッドがあった。 恐らくリエットの機体だろうとナツキは思った。 すると突然に轟音が響きデッキの床が揺れる。 「何、どうしたの?」 ナツキが慌てて整備士に状況を尋ねる 「今、ブリッジと連絡を……」 整備士が持っていた無線をナツキに渡そうと手を伸ばすと、無線からオペレーターの声が聞こえた。 「隊長、敵です。アガメムノン級が1隻、恐らくパトロール艦だと思われます」 「妙ね……この辺りの宙域は我々の制圧下にあるはず……私とリエットで出る、他の二機は待機せよ」 「了解」 「了解です」 キハイゼルⅡのクリスティーネとオーヴェルの二人が返事をし、ナツキとリエットは順次機体を発進させる。 「リエット?聞こえているな?」 「隊長、妙だと思いませんか?」 プライベート回線でリエットが発信してくる 「ええ、確かに此処はザフトの勢力圏内のはず。それにアガメムノン級が1隻ってのもおかしいわね」 「恐らく……罠でしょうね」 「考えても仕方ない、迎撃に映るぞ、もしもの場合は2機だけでも地上に下ろせ」 「了解、グフイグナイテッド、リエット・メルクール行きます」 「ナツキ・バートレットだ、ザクウォーリア出るぞ!」 そしてアガメムノン級からもウィンダムが2機発進し、ナスカに向かってきた。 ウィンダムがナツキの乗るザクウォーリアにマシンガンを乱射するが当たらず、 すばしっこく逃げ回るザクに躍起になってマシンガンを向けているその隙に リエットの乗るグフイグナイテッドがビームソード・テンペストでウィンダムの右腕を鮮やかに断ち切る。 続いてナツキもオルトロス長射程ビーム砲でもう1機いるウィンダムの頭部を貫く。 「相手の応援がくる前に片を付ける」 「無理です、早くここから逃げないと……間に合わない」 「……どういう意味だ?」 その時通信機のアラームがけたたましくコックピットに鳴り響いた。 「隊長、レーダーにさらに敵影……ドレイク級護衛艦が3隻」 オペレーターが少し驚いた口ぶりで報告する。 ナツキは怪訝そうな顔をしたがすぐに 「ナスカ、連絡用シャトルで2機は下ろせる?」 ナツキがナスカの艦長に聞くと流暢な発音でイエスと答える 「よし、2機の降下を援護する。リエット、出来るわね?」 「無茶です隊長、このままではパナマベースへの正確な降下が困難になります。 そうなったら……私、いや、私達は…」 「だけど、このままじゃどっち道皆やれらる……じゃない、皆やられる。わかっているでしょ?」 通信機は数秒沈黙していたが、やがて小さく了解と声が発せられた。 次から次へと押し寄せてくるウィンダムやダガー、ダガーLを撃墜し、ひと通り片付けた。 「よし、リエット、私達もシャトルに乗り込むわよ」 だが返事がない。無線の故障かと探ろうとしたとき通信が入る。 「隊長、先程の戦いで私達とシャトルは……降下ポイントを大きく外れて……」 思わぬ発言にナツキは戸惑いを隠せなかった。 「そんな?!どうして?あらかじめポイントは計算されていたはず、それにそこから外れないように……」 「ポイントが最初から間違っていたんですよ!なんて事なの、信じられないわ!」 突然通信回線にクリスティーネの声が割り込んでくる、さらにナスカのオペレーターや マッキンリー艦長までもが会話に入ってきたため通信機がパンク寸前になったが、全員の話を 総合するに、どうやら航路コンピューターのデータが不完全だったため正確な地点を割り出す事が 出来なかったということらしい、再確認する事も本来は可能だったのだが、先の戦闘でそれも出来なくなり、 判明が遅れたと言う事だった。 「それで……私達はどこに落ちるの?」 「恐らく西アフリカでしょうな、ザフト勢力圏内というのが唯一の救いです」 艦長は大きくため息をつくと小さく笑い声を発した。 「とりあえず過ぎてしまった事は仕方がありません。これからどうやって挽回するかに神経を集中しましょう」 「……それもそうね」 ナツキは深呼吸をすると、操縦桿を強く握り締めてザクをシャトルに向ける。 ザクとグフを回収したシャトルはキハイゼルⅡとナスカと共に地球へと降りていく。 >いつも通り突っ込み、誤字脱字の指摘、改善案お待ちしております。 >無理にアフリカに落ちるままにしなくてもよかったかな >- やっぱり隊長のナツキがウォーリアというのはアレじゃないですかね? しつこいですがファントムかドムがいいんじゃないかと。 >確かに、おっしゃるとおりです。修正します。 >- はて?ナスカ級って地球での運用ってできましたっけ? >すみません。説明不足でした。一応外付けのジェットエンジンを搭載しているという設定です。 - やっぱり隊長のナツキがウォーリアというのはアレじゃないですかね? しつこいですがファントムかドムがいいんじゃないかと。 -- 名無しさん (2011-01-03 17:18:27) - はて?ナスカ級って地球での運用ってできましたっけ?Wikipediaで調べてみたのですが「宇宙戦闘艦」としか表記されてないんでなんとも言えないのですが…。最悪改修して地上でも使えるようにしましたってことにしておけば問題ないので些細な事ですよね。 -- 名無しさん (2011-01-04 19:22:57) #comment

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