番外編第1話

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~「かのん」視点で書いてみたその1~ 四国のとある中学校。 授業は既に終了し、校舎は西に沈みつつある太陽に紅く染められ、校庭には部活動に興じる生徒たちの声が響いている。 昇降口に二人の少女がいた。 1人の名は桜木華音(仮名)、もう1人の名は雨宮菜月(仮名)という。 「かーのーんー! ごめん待った?」 「ううん、私も今ここに来たところだから」 二人は小学校以来の友人であり、今でもこのように共に帰路につく仲なのだ。 華音、菜月ともに友達や親との関係に問題はなく、成績も申し分ない。 2人は残り少ない中学校生活を謳歌していたのだ。 強いて言うならば、華音には一抹の不安があった。 「そういえばね・・・」 「ん?」 そういって華音は話しはじめる。 それは昨日今日からの話ではない。 “誰かから強い視線を感じる” 華音は言った。 「視線・・・ねぇ。 華音の事が好きとかそういうんじゃないの?」 「そう・・・なのかなぁ・・・?」 華音は風に煽られた自らの長い髪の毛を撫で付ける。 彼女の色素の薄い栗色の髪は質も良く、羨望の眼差しで見られることもある。 「誰とか見当ついてるの?」 「い、一応・・・」 そこまで言うと不意に華音は口ごもった。 どうやらあまり公衆の場で言えることではないらしい。 「なっちゃん、ちょっと耳・・・」 菜月はその言葉に応じ、彼女の口元に耳を寄せる。 華音が名を告げると、菜月は驚きの表情を浮かべた。 「え?・・・あの子が?」 「うん・・・」 「・・・そういえば」 名前を聞いた菜月は何かを思い出したようだ。 「荒河君たちがその子のブログとホームページ見つけたとか何とか・・・」 「ブログ・・・?」 「今日帰ったらちょっと見てみるよ」 そんなことを言っているうちに2人は華音の家の前に着いた。 「じゃあね、また明日」 「ばいばーい」 そのサイトには、華音にとって認めがたい内容が記載されていた。 ―――こいつは俺の彼女のかのん ラクス似の女の子だ――― #comment()

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