虚ろ
視線が定まらず思考も終着場所を見つけられずに彷徨う
そんなウツロ
白昼夢

もうひとりの自分は虚ろ
私が普段付き合っている自分は虚ろというより、今歩いている道を一歩一歩進むばかりのこと
そこには虚ろなどという隙間は無い

もうひとりの虚ろな自分が現れるとき
私はあのときにとっくに死んでいたはずの自分からしか考えない
それは完全な虚無

もしも、あのときの自分から出発するしかないのだとしたら、この老いはなんなのだ、という苛立ちを抑えることは不可能なのだ
老いた自分を鏡の向こう側に見るはめになるとは思わなかったはずだからだ