BABYMETAL


(一部引用)
 クラシックなプログレに立ち戻るが、何故プログレファンは変拍子を偏愛するのか。
 単に「普通と違う」以外の一つの答えは、この『悪夢の輪舞曲』で明らかにされている。

 常軌を逸したAメロが終わろうとした時にテンポが半速になり、ドラムがゆったりとしたビートになった時の盛り上がりは前段の変拍子から解放されたかの様な感覚を与えるのだ。

 ロンドは同じ様な構成が繰り返す形式だが、その意味でこの楽曲はあまりロンド的ではなく、同じ様な構成は繰り返さない。
 普通ならもっと繰り返しを多くし、ドラマティックにする筈だ。プログレであれば楽曲の長さが10分近くあってもおかしくない。しかしそれはBABYMETAL的ではないと判断されたのだろう。
「嗚呼」とブレイクダウンし、ピアノのポリリズムをも重ねたリフがあった後、ラジオトーンのDメロがあるだけで、唯一の繰り返しのCメロが歌われると、あまりにも端的に楽曲はぶつ切れて終わってしまう。3分33秒という極めて潔いランタイムだ。

 ライヴでこのプログラムを演奏する神バンドは、相当に負荷が高い。しかしそれ以上にSU-METALの歌唱は誰が聴いても難しいものだと判る。
 しかし音源にせよライヴにせよ、「危うい」感じは一切抱かせないのが驚きだ。



(一部引用)
こちらは、ゆよゆっぺ氏のインタビュー。

「BABYMETALは、メタルというジャンルを極限まで突き詰めていくスタイルの曲が多いですね。

そもそも僕はBABYMETALの『いいね!』という曲を聴いて、

『ポップスでここまでへヴィなことができるのか!』という衝撃を受けたんです。

それで、どうしてもBABYMETALの仕事をやりたくて、当時はコネクションもなかったんですけど、

先方の事務所に自分を売り込みに行きました(笑)。」

ーそれはすごいですね。

ーゆよゆっぺさんが作・編曲と作詞を手掛けられたBABYMETALの『悪夢の輪舞曲』という曲の

コンセプトは?

「この曲は『ジェント』というメタルのジャンルが下敷きになっています。

ジェントの特徴は、4拍子の中でポリリズムを使った変拍子とダウンチューニングにあるんです。

これはJ-POPとしてリリースされた曲の中では初の試みになるんじゃないかな。

ポップスとしては成立していないし、このビートでは踊れないですから(笑)。」