第四話 シスコンと兄貴と思い出


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連休を前に今日も軽音楽部で部活動
放課後の練習も終わり、校舎を出て、校門の前と来る

「ヴァーッ疲れたぞォォォォッ」

椋の叫び声が学校の玄関に響き渡る

「ふふ、お疲れ様です、椋君」
「椋…じゃなかった石渡センパイは、サボりすぎだからそういうことになるんスよ」
「いやー…まじで、先輩にエラい怒られたかんなぁ…」

とほほ。といった様子で椋がため息をつく

「そういえば、御陵の奴、今頃、奈々子ちゃんに会ってる頃かな」
「んーと、6時に着くそうですから、もう会ってるはずですね」

そう、ここには古林 御陵はいない
彼は今…駅に居た

――――――――――

「おにーちゃーんっ」

小さな体でめいいっぱい手を振る少女の影
その影が徐々にこちらに近づいてくる

「うん、元気そうだな」

少し安心した気分で影のほうへと向かう

「一人で来れたよっお兄ちゃんっ」
「偉いな、奈々子は」

くしゃくしゃと頭を撫でてやる

「腹減ってないか?」
「うーん…ちょっと減ってるかも」
「じゃぁ飯食いに行くか、何がいい?」
「んーとね、奈々子ね」
「?」

少しの間があった後、奈々子が言う

「お兄ちゃんが食べたいっ」
「・・・はぁ!?」

思わず聞き返す
最愛の妹からとんでもない言葉が飛び出てきたのだから

周りの人がヒソヒソと何か、噂話をはじめたように感じるのは俺だけか?

「あーっ違うのっ、奈々子ね、お兄ちゃんの手料理が食べたいの」
「ん・・・それなら・・・いいんだがな」

顔こそ平静のままだがその他、体中の汗がすごいことになっていた
ここにいちゃまずい、早く移動せねばならぬ

「それじゃ…兄ちゃんの家、行くか」
「うんっ」


―――――――――――――

とは言っても俺の料理のバリエーションなぞ、一般の主婦の方々に比べたら残念な数しかない
奈々子…何食べたいのかな

「奈々子は何、食べたいんだ?」
「んっとね、お兄ちゃんが作ってくれたら何でもいいよっ」

一番困る回答が飛んできた、まぁありがたい回答でもあるが。
んー…奈々子が好きな食べ物だと、ハンバーグが無難かなぁとか。

「じゃ、ハンバーグなんてどうだ?」
「奈々子、それ食べたいっ」
「じゃぁそうするか」
「うんっ」

―――――――――――――

「御馳走様でした」
「はい、お粗末さまでし…ん、奈々子、ソースここについてる」

奈々子の頬にソースがついていることを教えてやる

「え?どこどこ?」
「ほら、ここだ、ここ」

戸惑る奈々子の代わりに手を伸ばして指で拭ってやる

「お兄ちゃんに、こういうことしてもらうの久しぶりかも」
「うん、暫くぶりだからな」

去年は俺の部活と奈々子の家の都合が合わず結局会えずじまい
一昨年は俺が受験勉強で、実家に居たけど殆どかまってやれなかった

「えへへ、奈々子、嬉しいな」
「兄ちゃんだって嬉しいぞ?」

これも立派なシスコンなんだろうか
確かに…可愛くて可愛くて仕方がないのだが。

「お兄ちゃんお兄ちゃん」
「うん?」

少し頬を赤らめつつ、もじもじしながら奈々子が言う

「後で…絶対、一緒にお風呂…入ろうね?」

くぁwせdrftgyふじこlp!?
きょ・・・凶悪すぎる・・・その顔・・・は・・・

「お…お兄ちゃん?」
「ん…そうだな、お風呂一緒に入ろうな、はは…ははははは」

―本日の御陵、キャラ崩壊也。


今週の次回のLeafは作者取材のため、お休みします