第十話 野球とバレーと先輩と

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男と男の意地のぶつかり合い、そう球技大会 女子にカッコイイところを見せるべく、全校生徒の7割ぐらいが熱くなる大会 そして我が悪友も例外ではなく。 ―――――――7日前 「瑞季にかっこいいところ見せるから、手を貸せ、御陵っ」 「はぁ・・・」 というわけで、渋々クラス対抗の野球大会に参加することに 去年もそうだったのだが、どうにも目立つところは苦手だ 「ポジションは…当然ピッチャーは俺で…」 こうして、椋の作戦会議が始まったわけだが・・・ 野球部もうまく散っているわけで、どこのクラスにも勝機はある模様 「御陵はどうする?」 「サードなら守れるぞ、去年もそうだっただろうが」 「んじゃー、野球部ズは、外野固めるとして…ファーストはやっぱ経験者だよな」 ――――――――時は戻り現在 「解ってるなお前ら…女子にモテたきゃ活躍しろっ」 「「「おおーっ」」」 ほんと元気だな、こいつら とりあえず、午前の2試合だけでも勝たないとな この試合が終われば綾の様子でも見に行こうか ―――――――プレイボール! 「俺の魔球、打てるもんなら打ってみろっ」 小中と野球部に所属、高校スカウトからも声がかかったほどの椋 流石のピッチングで、野球部"以外"を完ぺきに抑えている 「相変わらず、運動は得意なんだな」 「"は"ってのはどういう意味だよっ御陵っ」 キンッ 野球部主将の打球はこちらに向かってくる 「・・・っ!」 サード線の打球をダイビングでキャッチし、1塁に送球する アウトォッ キャーッ 「ナイスプレイ、御陵」 「おう」 「にしても…なんでお前だけ黄色い声援が・・・」 「なんのことだ?」 「よりにもよって…お前なんだよなぁ…」 ―――――――― 「ふぅ、何とか1勝目だな」 「おう、俺も3失点でなかなかの好投だったろ?」 「ああ、次も期待してるぞ」 「次は瑞季もくるっぽいしなっ」 ここまで熱い椋も久しぶりだなぁと思いつつ 綾たちのいるグラウンドへ向かう 「女子はバレーボールだったな」 「おう、1年は瑞季無双だろうよ」 第2グラウンドでは女子のバレーボールの大会が繰り広げられている 向こうのほうで…美崎先輩がやってる様だ… 「お、綾ちゃん、なんだかんだで頑張ってんじゃね?」 「・・・」 「おーい…どこを見てるんだー?」 いかんいかん、綾を応援せねば。 飛んできたボールを返すことはできるようなのだが… どうにもこう・・・落ち着きがないというか・・・こう・・・"ワタワタ"しているのだ 「綾ちゃーんっ御陵来たよっ御陵!」 「ふぇ?・・・へぶっ」 こちらを向いた瞬間、顔面にボールが直撃する 「大丈夫か!?」 試合が中断し、みんながどよめく 「うー…」 ―――――――――― その後、無事に復帰したものの…どうやら2年4組、Bチームは負けてしまった で、椋は瑞季ちゃんのところへ行くとか言ってどこかへ行ってしまった まぁ邪魔しないでやろう 「ほら、お疲れ様」 ジュースを差し出してやる 「あ、ありがとうございます」 「もう大丈夫か?」 「はい、御陵君の前でもう少し頑張りたかったんですけど…」 「お前らしくてよかったよ、次の試合は見に来てくれな」 「・・・はいっ」 ――――――――――― 向こうから聞こえる、綾の元気な声 1打サヨナラ、満塁の大チャンス、ここは集中集中 「御陵くーんっ」 うん、元気になったようだ さーて、これで安心して打席にたてr・・・アレは…美崎先輩!? 「古林くーん、頑張ってねー」 「あ…えーと、どうも」 バンッ ストラックツーッ いかんいかん、集中が・・・ 落ち着いて…落ち着いて… 「むんっ」 勢いよく振った打球はセンターを越えて… 「帰ってこいっ御陵っ」 「よっしゃぁぁぁっサヨナラじゃぁぁぁっ」 まだまだ結構飛ばせるものだな…と思いつつ、3塁を踏む 既にホームにはクラスメイトがいて… 「痛いっ」 バシバシと背中を叩かれる 「この野郎っやっぱり美味しいところをっ」 「どうしてお前だけっどうしてお前だけモテ要素フラグをつかみ続けやがるっ」 「うぉぉぉっ綾ちゃんをよこせぇぇぇッ」 ――――――――――――― 午前が終わり、みんなでご飯 「いやー、相変わらずモテモテッスねぇ古林先輩は」 「そうなのか?」 「そうッスよ」 「…で、瑞季ちゃんのクラスは午後の試合あるんだよね?」 「あ、逃げたッスねーっまぁありますけど」 妙に腹の立つにやけ顔でこちらをみる瑞季ちゃん で、その横で妙に真顔な椋 「俺らも午後の2試合目だからな、しっかりやらねぇと」 「おう」 「また応援に行きますね」 笑顔で張り切っている綾 「先輩達は、バスケとバレーだから第2か体育館だな」 「後で観に行くか?」 「ああ、時間があればな」 ―――――――――――

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